最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
○「クロスアンジュ 天使と竜の輪舞」 5 んっとね! んとね! ……まず何からボケればいいのかすら定かじゃないよ……もう、色々ありすぎて……。いや、おもろかったけどね。これ、典型的な1話がピークのパティーンじゃないのかしら。 冒頭からの心情の推移を簡単にまとめていくと、「翼さん、何してはるんですか。防人の仕事ってそういうことですか」→「空中でロボットが人型になる意味ってあるんですかね?」→「そのスポーツ、どう考えても安全面に問題ないですか?」→「姫様が戦闘要員に転がり落ちるアニメって、今期『ヨナ』とまるかぶりしてるのか……」→「何この胸くそ悪い街」→「お兄様がCV鳥ちゃんの時点でもうアウト決定やんけ」→「ゆーみんがお母さんだと何故か不幸な家庭にしかならない……」→「おぅ! ナイス自業自得!」→「ヘイ! 薄い本ヘイ!」。 まぁ、まだまだ山ほどあると思うけども。「サンライズ作品で王族の内乱で妹が車椅子って凄く見たことがある」→「でもOPはSEED」とかね。ロボットのデザインは何が一番近いかなぁ、直近のサンライズ作品であるバディコンあたりとは違うけど、直接の飛行形態変形以外はあんまりオリジナル要素は感じないな。まぁ、ロボットもののジャンルは興味が薄いから別にいいんだけど。次回予告で「ロボットは?」って言ってたけど、このまま延々レイプアニメでもぼくは構いませんよ?(むしろお願いします) シナリオラインは、胸くその悪さが徹底しているが、よく分かる自業自得の構図のおかげで視聴者側としては最後はいくらかすっきりする。現時点では主人公アンジュに対して「ざまぁwww」しかないわけなんだが、これってここから幸せな展開に出来るものなんでしょうか。こいつが恵まれた人生を送れるようになってしまうと、不幸だったゆーみんママを含め、視聴者一同も納得出来ないと思うのだが……どうもハーレム監獄に収監されちゃったみたいだしなー。ここからめくるめく百合の園が展開するならよしとするか。アバンで戦ってたのってどう見てもドラゴンだったんだけど、この世界はロボワールドなのかファンタジーワールドなのか。「マナを使えないノーマにしか扱えないロストテクノロジー」みたいなので外敵と戦うお話ですかね。……それって「ブレイクブレイド」の設定やんけ。ライガットも石英が操れない罪で収監される展開があったのかもしれませんな……。 とりあえず今作に期待することは、1・エロ。レイプシーンの尻描写は非常に良かった。堕ち物大歓迎なので、さっさと姫騎士をボロボロにするオーク募集。期待すること2・胸クソ展開。ここまで駄目な世界だったら、もう姫さんは落ちるところまで落ちろ。16年分の贖罪が済んだと視聴者が思えるくらいに悲惨な目にあえば、その後活躍しても許してもらえるだろうし。期待すること3・「もうキャストがナニなので、別に中身なんて特に無くてもいいや」。1話目のキャスト表、凄いことになってたぞ。なにげにゆいかおりの共演が久しぶりだったり、C.C.とカレンが一緒にいたり。……そして何よりっ! サンライズ作品にッ! 桑島法子! ……あとは分かるな? PR ○「ガンダムビルドファイターズトライ」 6 さぁ、こちらも満を持して幕を開けた第2期である。1期目の時点で続編のことなどまったく想定されていないようなシナリオラインで、人気沸騰による2期目ってことなのでどういう脚本になるのかはまったくの未知。1期があれだけのものになったとはいえ、こける可能性は充分過ぎるくらいに存在している。そういう意味でも、やはり目の離せない作品となりそうだ。 舞台は1期から7年後。1期の先輩たちの影響がほどよく薄れながらも、やろうと思えば思い切り武力介入も可能なくらいの設定。ラルさんだって42歳(自称)になってるはずなので、ようやく時代が彼に追いついた感じか。メインキャラとなるのは、セイともレイジとも一切縁のなく、「この世界の武道家は何故かガンプラバトルも強い」という謎セオリーを引き継いだキャラクターになっている。どう見てもあのコクピットってパイロットの戦闘能力は関係無いはずなんだけどね。今更な話だからどうでもいいか。特性としては「何故かバトルが強い」という点ではレイジポジションであり、外見も声もかなり似通っている。ただ、レイジと違って現実世界に「姉」がおり、武術の道場もこちらの世界の流派ではあるようなので、詳細は相変わらずの謎だ。残りの2キャラは、7年の年月で衰退の一途を辿ったガンプラ部の現部長がメインヒロインとして登場。前作は委員長が「セイに引っ張ってもらう役」だったので、今作では「戦う女性」もメインに据えてのチーム構成になっている。そして残り1人はなんと委員長の弟さん。こちらはまったくパーソナルデータが分かっていないが、普通に考えたらセイと同じメカニック専門ってことになるだろうか。でも、野郎2人でチームが組めちゃうと「トライ」になる意味が無くなってしまうのだが……この三角関係はどのように発展するのか。最終的にアイラちゃんみたいな追加の女性キャラも出てくるのかな。 1話目は、こうした「違う背景」による「違ったモチベーション」の導入。セイのように純朴な「ガンプラ愛」とは違い、フミナちゃんのガンプラ愛はやや切実な愛情表現のようである。セカイもこのままレイジ同様にガンプラバトルに引きずり込まれることになるのだろうが、実際の格闘技好きが「おもちゃ」の世界でどの程度満足出来るものか。そして、模型部部長の言ってしまった「わざわざ壊されるためにプラモを作るんじゃなく、あくまでその創作過程に楽しみがある」という、超絶正論をどうやって論破するのか。……しないだろうなぁ。「とにかくガンプラバトルしようぜ!」だろうなぁ。 まぁ、そんなお馬鹿な世界なので、相変わらずバトルシーンの贅沢さは凄まじい。個人的には序盤の戦闘シーンで出てきたアッシマーのカラーリングが好き。ダークな色調にすると一際恰好よく見えるな。また、1話目でピックアップされた主人公機がまさかのドムというのも憎いチョイス。セイもなんであんなふざけた機体を隠しておいたんだかねぇ。ドム解体シーンでは当然のように「オーバーマスクというものをご存じかな?」というビッグザ武道の台詞が脳内を行き来するのである。せっかくだったらドムのまんまで主人公に活躍してもらいたかった部分もあるのだが……徒手空拳で相手をなぎ倒す単体のドム、無茶苦茶イカしてたぜ。 そんなわけでどこまでいっても「楽しみっすわ」の一言で片付けられる本作だが、当然のように中の人は一新されている。メイン3人は若手が多く、牧野由衣も久しぶりの主役である(って書こうと思ったんだけど、実際は割と最近どこぞでサバゲをやっていた。……無かったことにしよう)。ちなみに委員長の弟さん、コウサカユウマ役の声優であるが、名前を内田雄馬という。「知らん名前や」と思ってプロフィールを確認すると、Wikiには「実姉は声優の内田真礼」とある。……どういうことやねん。声優業界の兄弟関係って、何故かほとんどが姉・弟(もしくは兄・弟)な気がする。どこかに兄・妹の声優っていませんかね。 ○「繰繰れ!コックリさん」 5 「野崎くん」で一旗揚げたガンガン系コミックの次なる刺客。いや、「ガンガン系」でくくったらもっと色々選択肢は増えるんだろうけども。 原作未読。それこそ「野崎くん」とかの間のCMでもちょいちょい情報は見えてたし、ちょっと前から名前を聞くようになっていたので書店で買おうか悩んだこともあったのだが、今回アニメ化することが分かったので結局保留に。色んな番宣も見ていたので、大体の内容は(一度も読んだことがないのに)予想済みだ。その大まかな予想通りの作品である。うん、嫌いじゃない。「野崎くん」のような中毒性はないだろうけど、同じ流れなら「キューティクル探偵因幡」くらいの雰囲気かな。そこまで炸裂するわけではないギャグだが、肩肘張らずに見守れるくらい。監督は平池さんなので、大崩れすることは無いだろう。まぁ、トムス製作っていう組み合わせは初めてなので、不安を抱えるとしたらその辺だろうけどけど、少なくとも1話目では崩れそうな気配はなかったし。 予想していた内容との一番の差は、なんといっても主人公・こひなちゃんのスペックである。表情からして何かユルくて平坦なキャラに設定されているだろうとは思っていたが、まさかあそこまで魂の脱け殻として存在しているとは思ってなかった。ここまでぶっ飛んだ幼女設定も珍しいし、そこに中の人である涼さんがクドいくらいにコテコテに味付けしてくれているのが後を引く。相方のコックリさんをやってる小野Dはぶっちゃけ「いつもの小野D」なので半田先生とかに比べても目新しさは感じないのだが、こひなちゃんのえぐりこむような絡み方があるのでこのコンビはなかなか良い味。シリアス顔になってディティールを描き込まれたこひなちゃんが正統派美幼女になっているのもまた良し。今後はキャラも増えて賑々しくなるだろうし、新キャラが出てくるたびにこひなちゃんがどのような接し方になるのか、期待してみてみたい。涼さんファンならばこれだけでも充分視聴理由になる、広橋ヒストリーの新しい1ページだ。 それにしてもエンディングがなかなかに酷くて良かったな……最近、ジョージはネタ要員としての器用が増えている気がするのだが、これも本人の人徳の成せる業か。 ○「弱虫ペダル GRANDE ROAD」 5 2期っていうよりも、ホントに「ちょっと休んで続き」。現代アニメ業界は、やっぱりこの3ヶ月の休みが大事なんですかね。まぁ、また新鮮な気持ちで見直せるのは悪いことじゃないですが。 1期はとんでもねぇところで幕を閉じた本作。「あんなとこで終わらせるとかありえへんぞ! 誰も得しないやないか!」と思っていたのだが、いざ2期目が始まってみると、いきなりトップギアのクライマックスから始まるというとんでもない状態なわけで、こりゃイヤでもテンションはあがる。なるほど、この勢いを強引に維持するための方策だったということなのか。すげぇ判断だ。もう、3チームとも総力戦でボロボロになってる状態。巻島先輩が相変わらず気持ち悪いくらいのダンシングで画面を彩れば、さらにここまでちょっと足を引っ張ってしまった田所もぐいぐい盛り返す。部長はいるだけで壮絶なまでの存在感を発揮し、今泉はここぞとばかりに見せ場をアピール。もう、全員がやりたい放題である。もちろん箱学も負けてはおらず、荒北・新開コンビが見せる見せる。やってるテンションは1期目と特に変化は無いのだが、これだけ盛り上がっているなら文句の出るところではないだろう。 そして、なんといっても世界のヒーロー・御堂筋君である。やっぱり本作では彼が一番やな。1話目からかっ飛ばし過ぎててたまらんものがある。奇しくも、本誌連載では久しぶりの登場でまた活躍しそうな予感。溢れ出る御堂筋パワーをアニメでも遺憾なく発揮してもらいたいものである(まぁ、結末知ってるけども)。こんだけの人数が暴れている設定なのに、京伏の面々も埋没せずにちゃんとドラマに食い込んでくるのが良いよなぁ。 ○「暁のヨナ」 5 どうしてもタイトルを見ると「暁のリョナ」って言いたくなってしまうのは、多分脳の病気だと思います。まぁ、1話を見る限り、実際にそういう薄い本が半年後に作られても不思議じゃないんだけどね……。 頭から尻まで、エンドレス千和作品。とにかく千和、何しても千和である。実をいうと、こういう真っ直ぐな「女の子」してるメインヒロインってのは珍しいのよね。そこまでロリ成分も高くないし、過去の実績だとラヴィあたりがギリギリ近いかなぁ。最近は年齢の高い役が多く回ってくるようになっており、「魔法科高校の劣等生」ではついに母親役まで回ってきて年相応のキャリアを重ねていた千和であるが、ここに来てまた新しい方向性で仕事をゲット。どこまでも無尽蔵である。 そんなキャストの印象はさておくとして、「花とゆめ」連載作品のアニメ化、製作がstudioぴえろ。主人公がお姫様のファンタジー作品ってことは「それでも世界は美しい」と同じ系統の作品なんだな、と思っていたら、ど頭からシリアス&ハード。時間が巻き戻って平和な情景が描かれたかと思えば、ラストは想定しうる最悪の展開で気分もすっかりダークブルーである。ま、薄々そんな展開になるんだろうという気はしていたが……ヨナちゃんがちょっと可哀想すぎやしませんかね。そして、この世界の人間はよってたかって男を見る目がないって事やな。 ハードな展開なのは間違いないが、「中世中国風ファンタジー世界」といえばパッと浮かぶのが「十二国記」であり、あちらのダーク展開は今回の比ではない。親父を殺されたくらいならギリギリ耐えられるレベルか。まぁ、同時に最愛の人も失ってしまい、ここからのラブ展開がいきなり座礁に乗り上げる形になってしまったが、どっちかっていうとラブストーリーではなく冒険ものになるのかなぁ。バトルシーンとかも描かれるようになると、アニメとしての質も今後は多方面から問われるようになるな。 監督を務める米田和弘氏という名前は見たことがなく、どうも初監督作品ということになるみたいだが、1話目は穏当な滑り出し。まぁ、ぴえろの製作なら大崩れすることもないだろうし、「花とゆめ」作品は個人的に相性が悪くないので、わざわざアニメ化にこぎ着けた人気作品であるなら、多少期待しながら見てもよいのではなかろうか。「それせか」ほどのミドルヒットになる気配ではないが、そのあたりはめくるめく千和パワーで補っていこう。どうせあとは回りが全部イケメンで囲まれるんだろうし。他に女の子も出てくればいいけどなー(と言いながら公式ページのキャラ紹介見に行ったら、見事に野郎しかいなくてしょんぼりである)。あとはまぁ、メインヒロインのヨナちゃんがどれくらい可愛くなれるか。1話目時点では「世間知らずなお姫様」キャラの割には嫌味なところは無くて悪くない印象で、恋する乙女としての熱視線も愛らしかったのだが、ここからハードな環境に晒され続ける状態で、壊れてギスギスしちゃうとどうなるかね。「花咲ける青少年」の花鹿みたいに、ナチュラルに前を向ける女傑キャラになってくれることを希望。そこまでいけば、千和力も更に磨きがかかりそうだし。(千和に始まり千和に終わる感想である) ○「オオカミ少女と黒王子」 4 かな恵ちゃんを犬として飼うことが出来るようになるアニメ。最近は流石にメインでの仕事も減ってきていたので、久しぶりの主役は嬉しい限りである。 だがしかし、視聴開始直後の印象はかなり悪かった。どうにもこの少女漫画特有のメンタリティが苦手なのである。「アオハライド」とまったく同じであり、「友達グループからハブられたくないから人として問題のある方向に頑張ってしまう」という主人公の思考回路。正直まったく理解できないのよね。わざわざ神経すり減らしてまでイヤな連中と付き合い続けるよりも、一人でのんびり本でも読んでた方が幸せな学園ライフだと思うのだが……こういうのってお一人様特有の思考なのかなぁ。中高生時代って確かに友達関係はすごく大事だけど、ああいうのってわざわざ「頑張って」作るようなものではない気がするんだが。自然に似たような連中が集まるわけだし。なお、私の高校時代の友人は私にエヴァを勧めてくれたり、Magicを勧めてくれたりした模様。俺の今があるのはあいつらのせいだ。数年前に再会した時にも、「名古屋で王国民ライブ」→「関西で親戚の法事」→「首都圏で王国民ライブ」なんてハードスケージュールを元気にこなしていたよ。ファッキンナイスガイ。 さておき、そんなわけで「アオハライドと同じ展開かー、これはあかんやろなー」というところからのスタート。「アオハライド」よりも更に質が悪いのは、こちらの主人公は「嘘をつく」という確実にアウトな事をやっている上に、付き合っている悪友2人のレベルも更に上。もう、初見で諦めろよ、っていうレベルの連中である。何故そこに必死に食らいついちゃったのかが分からず、メタメタになっている。打開策として見ず知らずの他人をいきなり激写して逃げるという犯罪行為にも及んでおり、およそ応援する気にはなれない、最低のヒロインだ。一体ここから先をどうやって見守ればいいのかと思っていたところに、文字通り救いの手がさしのべられる。さぁ、イケメン彼氏の登場だ。そして、こちらは絵に描いたような(実際絵に描かれてるが)ドS設定だそうな。いやいや、流石に現実にこんな奴おらんて。「三回回ってワン」って久しぶりに聞いた言葉だぞ。「人当たりの良い王子」を演じているはずの人間が、他人の弱み握ったと分かった途端に豹変する理由も分からない。自分も正体明かしちゃったら秘密の握り合いになるわけで、結局立場的にはイーブンじゃんね。これだけ完璧超人なイケメン設定だったら他の女子の弱みを握るなんてのも造作もないことなのだし、主人公以外の女性に対しても同じように振る舞っている可能性が非常に高いと思うのだが、何故か「王子」のままで他の全てに対してはフェアな人間関係を築いているようだ。謎である。 なんかもう、この彼氏のあり得ない設定が斜め上過ぎて、細かい部分はどうでも良くなってきた。冷静にまとめれば、結局食堂での一件を丸く収めてくれたのだから、ドSとかいう部分は関係無しに単なる「性格もイケメン」であるし、主人公の妄想のように「いかがわしいこと」を迫ってこない時点で、朴念仁ですらある。エロ漫画だったら1話目でバッドエンドで終わってるぞ。いや、もういっそエロ漫画展開を真剣に描かせよう。堀博昭あたりにヒロインをボコボコにする漫画を描いてもらおう。その方がすっきりする気がする(当然、悪友2人もとばっちりで被害に合う流れである)。むー、やっぱり少女漫画って異次元だよねー。 一応「アオハライド」よりは吹っ切れている部分があるので、ヒロインが散々に振り回される展開を期待しつつ、ユルく見守りましょう。でもなー、これどうせ最終的にイケメンが本当にイケメンになってしまう展開だろうしなー。誰も得しない気がするなー。 中の人は、かな恵ちゃんが抜擢されているだけでも安心出来るが、友好関係の輪の中にかやのんとみかこしがいるという、謎のアオハライドつながりが。少女漫画のかやのんニーズの高さは一体何が理由なんだろうか。みかこしと伊瀬ちゃんのビッチ転がしぶりに期待。 ○「神撃のバハムートGENESIS」 5 また別の次元のダンディ。……似てるよね。相方もミャウだし(しっぽ生えたし)。 基本的に、ソシャゲだのネトゲだのカードゲームだのがアニメ化してもロクなことがない。一番大きな要因は、メインシナリオが決まってないくせに、ファンのニーズに応えようとすると色んなキャラを乱発しなければならなくて、どうしたってシナリオが破綻するため。最近でも「Z/X IGNITOIN」とか「ブレイドアンドソウル」あたりはこの呪縛から逃れられずになんだかしょんぼりな結果に終わってしまった。ソシャゲ原作ってのはまだあまり世に出ていないジャンルではあるが、「ドリランド」は見なくなっちゃったから分かんないし、「絶対防衛レヴィアタン」は……ボクは嫌いじゃないです! あ、そういえば「戦国コレクション」もソシャゲ? ……あれ? 意外とフリーダムなジャンルかもしれない。 で、これもそんなソシャゲアニメで、中身なんて全然知らないのでタイトルから類推するに純正ファンタジー世界っぽい。そんなもんは漫画にもラノベにもとっくに使い捨てられているジャンルなわけで、今更ソシャゲのビハインドを覆せるようなアニメは出てこねぇよ、と高をくくって視聴を開始したわけだが……思いの外悪くない。中身としては穏当な1話目であるが、そこかしこに細かい気遣いが感じられて、決して悪感情は抱かせないだけのものに仕上がっているのではかなろうか。 期待出来る要因は大きく2つ。1つは、資金面。元となるソシャゲはかなりヒットしているのだろう、昨今はコンシューマーの据え置きハードゲームを作るより、ソシャゲで荒稼ぎした方がよっぽど儲かる時代。このゲームが人気になっているのはそれなりに理由もあるんだろう、とにかく「儲かっている」ことは事実なはず。この「ソシャゲで稼いだ金」をアニメ製作に回している(と勝手に想像出来る)ので、完成品のベースラインが高い。非常に良く動くし、なるほど画面は綺麗だ。こうしてそれなりに質の良いアニメが製作されれば、ここから更にユーザーが増える可能性がある。アニメから入る層なんてものは課金厨の卵みたいなものなので、ここから更なる拡大再生産が狙えるという寸法。実に正しいセールスの見本である。 そして、こうした「製作陣営のポテンシャル」を任されたのが、2つ目の要因となるさとうけいいち監督その人だ。タイバニのヒットのおかげで最近ではすっかりヒットメーカーのイメージだが、元々この人はアニメ畑の専門家ではない。特撮なんかにも関わっているし、広く「テレビのクリエイター」というカテゴリを縦走しているような人である。おかげでドラマ作りには割と広い視野が持てる人で、タイバニのヒットも、いわゆるアニメのひな形からちょっとはみ出たところに魅力があったのだろう。また、映像製作の側面で見ると、やたらアメリカンな匂いのする、でかくて派手で、やや頭の悪そうな「見せ方」が上手い人だという印象がある(悪口ではなく、そういうジャンルという意味で)。まぁ、なんといっても個人的にこの人の印象っていうと「ビッグオー」なので、その第一印象に引っ張られてる可能性はあるのだけども。「ビッグオー」→「タイバニのシュテルンビルト」→「こないだの聖闘士星矢の映画」と並べて見ると、確かに「でかい、派手、頭が悪い」の並びが確認出来るのではなかろうか。 そうした、完全にオタク向けに特定されない「派手さの演出」が、今作でも割と上手くはまっている。冒頭、追いかけっこする2人の巨大車輪グルグルのところとか、クライマックスとなるデーモンとのバトルとか。冷静に考えると、冒頭の巨大車輪は何故あんなとこに保管されていて、何の目的のアイテムなのかもさっぱり分からないのだが、少なくとも物語の「掴みの絵」としてばっちりの小道具(大道具?)だったのは分かる。これに、アクの強いキャラクターデザインの「阿呆なおっさんども」がキャラとして重なり、どこか野暮ったくも愛嬌のある世界が完成するのである。良い組み合わせじゃないですか。 ここから先、どういう展開になるのかはさっぱり分からないが、現時点では憎まれ口を叩きながら仲の良さそうなボンバーヘッドとハンマーヘッドの2人を追いかけてるだけでもそれなりに楽しめそう。CM見てる段階ではハンマーの方が主人公なのだと思ってたが、メインはよっちんの方なのね。軽薄だけどやるときはやる、ジョセフのようなイメージの主人公。模範的な吉野キャラといえる。相方の中の人はスカイハイさん。またクソ真面目な役やな。良いキャスティング。なお、調べるために「神撃のバハムート」のWikiを見に行き、原作ゲーム内キャストのリストを見て「ソシャゲ……やろうか……」と一瞬思ってしまったのは秘密である。まぁ、やろうにもスマホ持ってねぇけどな。 ○「グリザイアの果実」 5 なんか変なのハジマタ。KBS日曜三人衆最後の刺客。まさかのエロゲ原作2連発だが、俺の精神的に大丈夫か? 明らかにエロゲ原作と分かるキャストの安定感、主人公の転校から始まるストーリーに、個々の能力を隠そうともしない面倒臭いヒロイン勢が入れ替わり立ち替わり登場するシナリオライン。直前の「失われた未来を求めて」で削られたSAN値を更にガリガリ削ってくる体制は万全なのだが、どっかおかしい。なんか頭の悪さが素敵に伝わってくる。なんだこれ。 おかしいところその1,主人公が変。櫻井ボイスでありがちなクール模様の主人公だが、思考回路がいちいち馬鹿な方にブレる。「自慰かッ」のあたりとか、流石に普通の主人公はそっち方向に思考を発展させることは無い。普通はこういうポジションの男性キャラならば突っ込み役に回ることが多いはずだが、クールな振りして積極的にボケていくスタイルは、ありきたりそうに見える舞台設定に不可解な歪みを与えている。 おかしいところその2,ヒロインも変。まぁ、変レベルはまだまだ計り知れないが、1話目で打ちのめされてしまったのは金髪ツインテールのミズハスである。「金髪でツインテールだからツンデレ」なのではない。「ツンデレにしなきゃいけないから金髪でツインテールにもしなきゃいけない」らしいのだ。なんだそれ。本人も割と辛そうやないか。エロゲやラノベ、萌えものの設定を逆手に取り、潔いまでのメタ発言を連発させて、そこからキャラを立てていくという何とも不思議な筋立て。もう、このツインテ見てるだけでも飽きない。そして、そんなよく分からないキャラクターが、(場面によっては)非常に良く動く。いや、別に動画枚数が多いわけではないのだが、このツインテがまるでアニメであるかのように、動くのである。うむ、何を言ってるか分からないと思うが、俺もどう表現していいのかよく分からない。他のヒロイン勢はそこまでおかしな動きを見せていないのに、このツインテが出てくるシーンだけ、「自分がアニメキャラであるように」振る舞っているのである。この不可思議な動画の変質も、何かネタに絡んできたりするんだろうか。だとしたらまったく予想もつかない方向にお話が発展する可能性もあるが……単なる偶然か? こうして形作られた「なんか変な世界」。主人公が転校してきたら女の子が数人しかいないという設定で、兎角さんがいたら間違いなく殺し合いが始まる世界観なのだが、色々異質だし、そもそも主人公も頭がちょっと変なので、「普通の高校生活」は受け入れてしまっている。もう、学園ものでもなんでもないな。あ、でもキャラデザが化物語っぽいから、そのあたりで「学校っぽさ」は補正されているかな……これ、原作の時点で渡辺明夫デザインなのね。訝しみながら見ていると、なんだかその辺までネタなんじゃないかという疑心暗鬼に駆られてくるが……まぁ、今のところは「見やすくていいんじゃないかな」ということにしておこう。……監督が天衝なのか……それこそ何がでてきても不思議じゃないな……。 ○「失われた未来を求めて」 4 今期はKBSが日曜夜にアニメを三連打してくると言う、謎の鬼畜プログラムになっている。全部が女の子だらけのアニメなので識別が困難になりそうなのだが、これはその真ん中に位置する作品。そして、3作の中でも混迷を極める方の作品である。 「天体のメソッド」はどうやらアニメオリジナルらしいが、こちらはエロゲ原作とのこと。まぁ、キャスト表を見ればそれくらいは分かる。だが、なんといっても一番目を引く(目を疑う?)のは、その不可解なキャラクターデザインだろう。いや、これはデザインというのか、プログラムというのか……まるで「アルペジオ」のような微妙にCGっぽいデザインになっているのである。ただ、以前どこかで見た噂によると、別にこれはCGモデリングではなくて普通の手描きアニメーションであるとのこと。だとすると、わざとこうした不自然なデザインを採用しているということになるのだが……一体何のメリットがあるのかが分からない。いや、別に見てられないほど不自然ってこともないのだが、やっぱり、「普通に描けばいいんじゃないかな」と言う気持ちが先に来るのが正直なところだ。多分、線が太めに取られているので動画が描きやすくはなってると思うのだが……そのためだけにわざわざこんな風にはしないよなぁ……。顔がのっぺりしてるのに加えて、特に男性陣の顔がすげぇ適当だったり、小林まこと作品みたいな濃さになったりなぁ。 まぁ、そんな謎作画のおかげで(?)、1話目はあんまりお話の中身が入ってこなかった。学園でも有名な便利屋である「天文学部」のお話(?)らしいのだが、各々の関係性や人間性がはっきり分かっていない状態なので、そこに面白味があるかどうかは定かじゃない。現時点では「よくあるラノベとか萌えアニメ的なそれ」としか言いようが無く、それが何か違和感のあるキャラデザでもしょもしょ動くので、あんまり第一印象はよろしくないのである。監督は細田直人、制作がfeel.か……別に悪いセッティングじゃないはずなんだけどなぁ。これも「アルペジオ」の時みたいにちゃんと慣れる時が来るのかなぁ(いや、アルペジオも最後まで慣れてなかった気がするけども)。 お話の方は、「こうして学園お悩み相談部みたいな話がずっと進むの?」と思いきや、最後の最後で急展開、タイトル通りの「失われた未来」が登場。というか、消去。さぁ、一体何が起きているのやら。「未来が消えた」だけで何が起こってるか分かりにくいのだが、そこに謎のオチものヒロインがぶっ込まれているのでますます謎に。……またループものじゃねぇだろうな。ヒロインの事故死を防ぐため、主人公が必死に世界線を越える話とかじゃないことを祈る。1話目の「気になる」引っ張り方としてはアリな気もするが、「訳分からない」とぽかんとしてしまうリスクも伴っていることは否定出来ないだろうね。 中の人については、いわゆるエロゲキャストなので特にコメントもございません。しゅが美が混じってる上に、こんなところでセカンドシングルを出していることだけ覚えておきましょう。今回の曲は、デビュー曲よりも声質にあってていい気がするよ。 |
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HN:
Thraxi
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男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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