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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 これがオバロだったかぁ、第10話。問答無用の胸糞悪さ、余計なことを考えない力での蹂躙。冷静に考えて「魔王もの」としてこれほど正しい姿もないはずなのだが、これが異質に見える時点で現代なろう文化ってのはやっぱ妙な雛形に成り果てたんだよなぁ。

 というわけで、「いかにして理不尽な虐殺が行われるのかを、丁寧に魔導王陛下に聞いてみた」というお話。すでに此度の対談に至るまでに相当数の人命が失われていると思われるが、最終決戦を前に「なんでアンタそんなことするん?」と正面きって尋ねてくれた王子は、今作に希によく登場する「いい奴ほど死ぬよな……」の代表選手みたいなもん。まぁ、ドラマ作りってのはそうしてフックを作っていくことが求められるので、「悪い奴らをもっと悪い奴が皆殺しじゃー」だけではカタルシスにならんのです。清濁合わせ飲んだ特大の濁流が全てを飲み込んでますよ、という説得力を出すために、わざわざ今回の顛末が描かれたわけだ。

 まぁ、それにしたって本当によく分かんない理屈なんですけどね……今回アンデッドならではの冷血転換機構が働いた描写があったのは最初の一回だけ。あのパワードスーツの存在も全くわからないままに話は終わってしまったのだが、まぁ、とにかくあそこでちょっとだけモモンガ様も慌てたが、あとの展開はずっとアインズ様はアインズ様のままだった。かの王子との対談でも、人間相手に本気で自分の成り立ちを考え直していたみたいだが、おかげで心の底からスルッと出てきた言葉に関しては、相手側にも「人間味」として捉えられたようだ。そうして現れた「人間らしさ」が「王国丸ごと皆殺し」の形になってしまうというのが、どうにも歪み切ってはいるのだが。単なる会社員ゲーマーのモモンガ様がこれを実行できたかと言われると、微妙なところじゃなかろうか。全てをゲームの中の話だと割り切ったとて、王子曰く「メリットがない」話であり、何も皆殺しにまでする必要が無いというのが普通の結論になるだろう。そこで止まらずにえいやっと最後のひと押しができちゃうあたりは、やはりこの世界で長いこと暮らしてきてだいぶアンデッドマインドが板についてきたということなのだろう。流石にこんだけ延々魔導王の役をやらされてりゃ、もう何が本当で何が悪なのかもわからなくなってるだろうしな。そういう意味で、今作はモモンガ様の「堕ちる」様子もある種の悲劇なのかもしれない。まぁ、本人がそう思ってないだろうし、周りの連中はそれこそ「幸福」なんだろうから別にいいんだけど。

 そうして最終決戦は派手に幕を引くことになったのだろう。気になるのは王国内部で蠢いているよくわからん冒険者連中だが……今作はモブに毛が生えた程度の木端冒険者でもしっかりレギュラーとして描かれるのよね。イビルアイさんお久しぶり。キャストがいちいち濃いので、「こいつらはこいつらでメインのお話があればいいのにね」と思ったり、思わなかったり。

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