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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 ミーティは九蓮あがっても不滅だから死なない、第10話。いや、そういう問題じゃねぇんだよ竹書房……。どんだけ凄絶な話を展開してもエンドカードで全部リセットしてくれるのは台無しなのか、それとも配慮なのか。

 もふもふとぐちゃぐちゃの間で。本当に今作が毎回毎回劇場版クオリティでお届けしてくれる画面の情報量の多さはとんでもないもので、今回決意の別れを選択したナナチは久しぶりにたっぷりと出番をもらってその愛らしさを嫌というほどに振り撒いてくれている。もっふもふのケモ成分はこれまでの欠席を取り返すかのように愛くるしいものなのに、そんなナナチの展開するドラマは1ミリたりともモフれる要素がない。いったい何度めとなるのだろう、ミーティとの別れを選択して前を向いたナナチ。以前であればベラフの下での永遠の安寧を選択した可能性もあったのだろうが、今のナナチには大切な仲間がいる。その仲間を見捨てるようなことを、ミーティが見ている前で出来るわけがない。「次に会う時」という途方もない約束をして、ナナチは立ち上がった。次など無いと何度も思いながらの旅路。もしかしたらこの奈落ならば、3度の再会もあるのかもしれない。

 ベラフが動かざるを得なくなった村の惨状。ついに宿願を果たしたファプタの暴虐は止まることはなく、モフモフもジュルジュルも等しくぐちゃぐちゃにしていく。これまで散々見せつけてくれた村の中の色彩豊かななれはて連中のビジュアル。順繰りファプタに襲い掛かるシーンで1人1人の顔がはっきり見えるもんで、笑っていいんだか怖がっていいんだかキモがればいいんだか、もう何も分からん。たまに可愛いのもいるし、心底不気味なのもいるのだが、それらは等しくイルミューイによって生かされた命。ファプタの目にはどれも同じような塵芥としか映っていないのだろうか。元々無くなっていたはずの命をファプタが「還して」いるのだと考えればこの暴虐もある意味で必然ではあるのだが、残念ながらリコやレグ目線ではそれは止めなければいけないものである。レグの力を信じ、そして白笛の力を信じ、無謀とも思える戦いが続く。

 ファプタとの関係をややこしくしているのは、失われたレグの記憶。リコよりも前にファプタとの約束を取り交わしていたというレグ。なんと皮肉なことに、レグが失った「約束」は、リコと交わした誓いとほぼ同じ内容である。2人で冒険に行こう。宿命に片がついたら、自分のために生きよう。それがファプタとの誓い。しかし、残念ながらレグのそれはリコによって上書きされ、「姫」の願いを果たすためには目の前のレグを倒さなければいけなくなってしまっている。悲劇に悲劇が重なり沈み続ける展開。元々この村が歪みの果てに生まれたものなのだから、どんな悲劇が訪れようとも、それをただ受け入れるしかないのだが……。

 ファプタが母の無念を忘れることは無いだろう。しかし、レグがそれをみすみす見逃すこともあり得ない。であれば、どちらかが果てるしかない。鍵を握るは未だ暗躍を続けるワズキャン、そしてその傍らでただ見守るしかないヴエコ。

 悲しみの果てに、未来を見たいそす。私は何度でも書き続けますが、久野美咲の新たな地平を切り開いてくれた今作のキャスティングには最大限の感謝を。まだまだ掘れば出てくる。声優って、素晴らしい。

 

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