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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 何やねんこのアニメ(1週間ぶりN回目)、第7話。本当に情報の入れ方がクレイジーすぎて、何が普通なのかわからなくなって脳がバグる。個々のシーケンスだけを拾うといちいち感動的だったり、刺激的だったりするのに、ふと冷静になって俯瞰で見ると「マジで何してん?」というクエスチョンしか出てこないという。俺たちは壮大な詐欺の片棒を担がされているんじゃなかろうか。

 今更ちょっとやそっとの展開じゃ驚かねぇぞ、と思っていても、その筋立ての突飛さにいちいち変なボディブローが刺さる。今回のお話、あらすじだけピックアップすると……「宇宙への宣伝を目し、オーナーの夢でもあった広告衛星を打ち上げることになった銀河楼一同。防衛のために衛星には質量兵器『神の杖』を搭載すべきだと主張するポン子だが、他の面々は必要ないと一蹴する。納得いかないポン子は地道な政治活動を続けて賛同者を増やし、最後にはヤチヨの心を溶かして兵器の導入を取り付ける。『神の杖』の設置には宇宙空間での活動が必須だったが、大学で宇宙工学を学んだ才媛のポン子をもってしても、どうしても重量の問題が解決できずにプロジェクトは頭打ち。しかし、ヤチヨが自ら作業役を買って出ることで問題は解決した。ロケットは無事に打ち上げられ、ついに念願の『神の杖』を設置できたと思った矢先に……」。

 もはやボーボボの「前回のあらすじ」と大して変わらないレベルの夢小説である。もちろん視聴中だって我々は冷静なのでツッコミは止まず、「いきなりのベントラ?」「そら科学的根拠はないやろ」から始まり、毎分ごとにツッコミポイントが押し寄せるのだが、何故か知らないけど要所でやたら胸を打つ(気がする)描写が飛び出してグッと来てしまう。中でも今回はポン子とヤチヨの諍いについては、「あぁ、いよいよこの時が来てしまったか」と胸を痛めた視聴者の方も多いのではなかろうか。

 「ヤチヨがロボットである」という事実は、前回のハルマゲのお話でも気になるトピックとして取り上げられていたが、よりにもよって一番の仲良しになったはずのポン子の口から「脳も心も無いロボット」と罵倒されるシーンは義憤と悲しみがノンストップ。それでもヤチヨさんはただその事実を飲み込み、大切な従業員のことを最優先に行動してくれるのである。決して飲み込めない一言を吐いてしまったポン子も、自分のしでかしたことの重大性を理解していないはずもない。心優しきロボットの悲しむ姿を見たくないとばかりに、和解後は持てる力の全てを駆使して銀河楼の発展へと寄与する姿勢を見せる(まぁ、本当に必要な行程なのかどうかは誰にもわからないが)。取ってつけたような彼女の最終学歴の話など今作においては瑣末な問題だ。個人的には、宇宙を股にかけた凄惨な衛星兵器の建造にバアさんが関わってることの方が怖い(中の人の宇宙世紀的に)。

 今回経過した70年という時間は、ロケット開発というテーマを考えるともはや長いんだか短いんだかもよく分からない。今作の特長の1つ、「雑多に流れるシーンの説得力が異常」は今回も発揮され、「ロケットを打ち上げ宇宙に行くためのエトセトラ」が短い時間でぎゅぎゅっと展開されるパートは圧巻。個人的にはプールでの宙域活動訓練がツボ。そしてそんだけ長期(我々の感覚では)の計画を進めているにもかかわらず、ポン子が目の下にクマを作って寝る間も惜しんでプロジェクトを進めるモチベーションも正直十全には理解できない。「もう逃げたくないのだ」とは彼女の弁であるが、そもそも星を失った理由が戦争であるなら、ここでまた兵器に依拠するのもどうかと思うし、そもそも人がいなくなった地球を占有したのがお前ら異星人ちゃうんかいとか言い始めると身も蓋もないのだが、まぁ、流石にウン百年もこの星に住み続けているタヌキたちはもはやこの星の住人と認めてしまってもいいのだろう(そんだけ時間経過したら星を追われた思い出とかどうでもよくね?というのは置いとくとして)。とにかく、世は宇宙時代。銀河楼もいよいよ地球を飛び出して活動する時が来たわけで、それってつまり、ヤチヨさん側が積極的にオーナーたち地球人を迎えに行くこともできることを意味するのだが……。

 神の悪戯、太陽フレア。生身の人間であれば一撃必殺のその電磁の衝撃に、ヤチヨさんは機能を奪われ、なんでか知らんけど追加機能を獲得。ヤチヨさんの設計者、ウン百年前にどこまで見越して彼女をプログラムしていたのだろう。そこの謎が解かれる日は来るんだろうか。

 宇宙・孤独・永劫の時。カーズもびっくりの状況を前に、ヤチヨさんに与えられたのは自害のためのトリガー。彼女がその端緒を掴んだ「感情」は、彼女を塵芥へと変えてしまうだろうか。そこから何も見えなくなるの、星屑ロンリネス。

 
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 今時の若い子はウッウッウマウマとかしらんやろ……第7話。今確認したら最初のバズったのは2008年だそうです。この数字を見て「あれ、意外と最近やん」と思ってしまうことが一番ヤバい。

 さても、相変わらずである。結局本作はここまで「集められた魔法少女仲間の裏の顔」だけで引っ張ってきている作品で、キックオフを告げたアズからマイに軽めのパスが回り、それがキョウカにいくかと思いきやエグいカーブを描いてチョコに回ってきた、というのが前回の悪辣とすら言える衝撃の引き展開だった。ただまぁ、どうなるものかと1週間待たされたが、結果的にはそこまで揉めるような話でもなかったし、地雷の破壊力としてはパスを回すごとにおとなしくなっていると言えるかもしれない。いや、チョコのあのタイミングでの暴言はどう足掻いてもダメなことだし、これまで培ってきたキャラとの落差という意味では依然大きくはあるのだが……なんだろ、問題の「どーしよーもなさ」とか「胸糞悪さ」では特段重さを抱えてはいないのよね。

 いや、これで「問題ない」とか書いちゃうとそれはそれで問題なのだが……くそっ、扱いにくい題材もってきやがって……ここまでの3人の問題をそれぞれの尺度で分けてみると、あくまで個人の心持ちの問題だったもんだから規模が一番小さいのはアズだが、彼女は魔法への依存度の高さという点で他のメンバーへの影響がでかい。悪辣さという意味では最も控えめで何も悪いことはしてなかったのがマイだが、彼女の場合は理由なき依存の精神性が一番見えてこないので底が見えず、解決後も解決したのかどうかよく分かってない不気味さが気がかりだ。

 そして今回のチョコについては個人に帰する問題がそこまで多くなく、くだんの暴言にしても結局は「精神的に参っちゃってついに出ちゃっただけ」というのでそこまでのお咎めは無い状態。どちらかというと、ヤングケアラーという社会的な問題の方が重要で、彼女個人の人間性としては、実によくできた長女として頑張っている良い子だし、それを仲間連中に隠そうとしたモチベーションも理解はできるだろう。つまり現時点で一番「後ろ暗くない」のがチョコだったと結論づけられる。まぁ、悪く言えば「前回のアレは結局こけおどしだったんかい」ということになるが……生まれながらの環境に苦しむ若者の声としては同情の余地はあるよな。チョコ自身が「決して自分が一番不幸なんて思わない、私よりも状況が悪い人はもっとずっとたくさんいる」と非常に現実的な視座を持てており、どこまでもリアルに魔法という道具立てを活用しようという身の置き方も正しい。なんだ、ただのいい子だったじゃないか。

 というわけで「別に何もなかった」という結論に至る今回のお話は「肩透かし」なのだが……トータルで見れば、このチョコのお話は次なるステップ・キョウカへの三角パスだったことが分かるわけだ。何しろ「貧しくてもめげずに、自分ができる範囲で精一杯頑張る勤労少女」が出てきた後に、「恵まれた環境からクソみたいな課金」というふつーにダメな現代人の典型みたいなやつがまろび出てきたのだから。まぁ、キョウカの境遇についても同情の余地はないでもないのだが(なんでアニメのご両親は子供に聞こえる音量で子育て論をぶつけるんでしょうね)、あんな毒にも薬にもならなそうなVの者への課金は確かに賢明な行動とは言えないだろう。そりゃ推し活は自由だが……その結果としての、Cパートのあれである。まぁ、だいたいの視聴者は「そうなれば、そうなるやろ」ってんで予測はできていた気がするけど。いや、普通に考えて可愛い系で売ってるVの物が軽率にあのDMは送らんやろ……。

 「とりあえず現代を舞台にして、女子高生が関わりそうな社会問題全部やっとけ」とばかりに雑にぶっ込んでくる今作の姿勢は頭が下がるが、雑多にぶっ込んでるせいで作品性へ昇華が甘く、突飛なのに陳腐というなんか変な状態になっている気はする。やはり最後にユイナパートがどう落とすかが最大の焦点になるだろうな……。「ケロッペ、実は地球を救いたいぐう聖だった」くらいやってもらわないと納得できない気がするが。

 
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 いやほんとエグいて……今作はこのテイストは崩さずにいくってことなんだろうな……ほんとになんでこれをニチアサで放送することにしたんだ?

 おそらく魂電編の最終幕。ここまでの3話が「一人の役者」→「二人の魂電」→「三人の席」と綺麗にワンツースリーでサブタイを揃えてるのが芸術点高いのだが、よりによってその最後を飾る「三人の席」の意味があまりにもバッド過ぎて人の心を失いそうになってしまう。ただシャンチャオを殺すってだけなら「そういうシナリオラインもあるかぁ」で単なる鬱要素として受け止められるところだが、そのシャンチャオの死すらも全てが筋書きの中のワンパーツでしかなく、最終的には「一人の魂電」に行き着くというこの結末に、「何がヒーローなものか」と反吐が出るような思いに。この世界のヒーロー像を表現する手法としてはナイスの存在だって充分な胸糞だったが、なるほど魂電も負けてはいない。次の鬱が楽しみである。

 いやー、でもこの筋書きなぁ……アニメとしてもいろんなところにサプライズが仕込まれててエキサイティングなのは間違いないんだよな。ラストを飾った店長の存在が一番ひでぇのは当然なのだが、それを克明に描写するための伏線の拾い方とかもエゲツなくて、ことに「救いのない要素を救いなく描写する」部分はやはりチャイナテイストなのか。普通、「コンクリ詰めて東京湾ぞ」なんて部分はいちいちディティールまで描かないもんだが(「オッドタクシー」や「ファブル」でそれなりに触れてはいたが)、今作は丁寧に「コンクリに人を浸します」まで全部描いてくれる。その方が悪辣さが際立つというただその一点の理由だけで。そういうところが、終幕後の後味の悪さを引き立ててくれるのだろうなぁ。

 ヤンチョンからしたらシャンチャオを殺した犯人は「分からない」。分からないことにはなってるんだけど、世間の「信頼」を超えて旧魂電を亡き者にしなければ気が済まない。彼なりの仇討ちにシアチンは心を痛め、必死に止めようとするがその声も届かない。なぜなら、かくいうヤンチョン自身も、完全なる「ヒーロー」ではないことを自覚しているから。シャンチャオの殺害現場に出くわしたあの一瞬。魂電の力を持ってすれば、もしかしたらシャンチャオは救えたかもしれない。しかし、これまでの三角関係とすら言えないような三人の関係性が脳裏をよぎり、肝心なところで踏み込めなかったヤンチョン。そんな罪の意識が彼を苛み、一心不乱の復讐鬼へと変えてしまったのである。この状況でのサブタイトルが「三人の席」なのは鬼畜すぎるよ。

 そして新旧魂電決闘の決着についても、なんと本作はリドルストーリーのごとく、詳細は語らない。普通に考えたら社長の思惑がうまくいったということはヤンチョン側の勝利のはずなのだが……社長の思惑はあくまで「魂電の復活」である。ロートルと化して次第にスペックも、売り上げも落ちていく「過去の遺物」を今一度再燃させて売り上げを伸ばすことこそが彼の目的。そのために若き「新魂電」を煽り立てて、ネームブランドを再加熱するプランを立てた。最終的な決闘についても、下馬評通りに新魂電が勝てばブランドがリフレッシュされるので言うことなし。旧魂電が勝ったとしても、改めて世間にその強さを知らしめられたのだから文句はない。どっちに転がっても結果オーライであり、「新旧魂電の信頼値の統合」という形で社長の目的は果たされた。「ヒーロー」には仮面と名声さえあればよく、その中身が誰だろうと、世間は興味がないのである。

 まぁ、誰が悪いって、この世界のヒーロー信頼値システムが全部悪いよね……この世界に本当に意味での英雄譚など、あるのだろうか。

 
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 次回予告が最低の締め方だった……第6話。まぁ、私には生涯を通して縁のない話なんですが、大変な人は大変らしいですからね……本編がちょっといい話風だったのになんてこったい。

 今回も色々とためになる話が聞けるアニメでしたが(?)、地球の科学知識をめぐって、ムームーたち猫星人の概念がどんどんわからなくなっていくのが困りもの。こいつらほんと、頭がいいんだか悪いんだが……いや、「頭がいい宇宙人の中でトップクラスにバカなやつの集まり」ってのは分かってるだけど、その「頭のいい頭の悪さ」が変なとこでポロポロ出てくるから悩ましい。ムームー単体で見ても、家電をことごとくバラバラにするだけの分析力を持ち合わせてはいるのに、状況を面倒な方に曲解して事実関係はなかなか認識できないという。いい加減に桜子の部屋(と桜子自身)についての理解なんてコンプリートしてそうなものだが、未だに室内に設置されたブービートラップで殺されかけたと思っているのである。いや、実際に殺されかけてるんだけども……うん? でもムームーのあれって着ぐるみなんだよな? だとしたら熱い米を大量に浴びたからって致命傷にはならない気も……いや、外界の情報を遮断しないためにダイレクトにあらゆる情報を伝える仕様なのかもしれんな。その後火傷の治療のために全身をシンクの水に浸けていたわけだが、むしろ水は大丈夫なんでしょうかね。消化器の作りなんかも完璧に猫らしいし、ほんとにこいつらは猫なのか猫じゃないのかはっきりしてほしい。

 そんなわけでAパートは炊飯器。これまでいうても特に「初めて知ったわ〜」なんて知識は出てきてなかったけど、今回の「IH式とマイコン式」については僕は初めて得た知識でした。確かに言われてみれば「マイコン式」っていう方式は聞いたことがあるな。今まで使ったことなかったからあんまり気にしてなかったけども、内釜の種類でだいたい見分けられるとのこと、今度炊飯器を買い替える時にはちょっと気を付けてみようかしら。いや、でも普通に買ったら今の時代はどう頑張ってもIHだろうなぁ。そして、人類の叡智(そして日本人の叡智)を詰め込んだ加熱装置で死にかけたムームーは、それに加えて「知識をいっぺんに摂取しすぎると毛玉を吐く」という謎の特性も公開。今までそんなことなかったじゃん。あんな簡単な電車とかの説明でいちいち体調崩してたら、1年で充分な情報を手にいれるのなんて夢のまた夢やぞ。もう、マジで代わりに桜子に頑張ってもらうしかないじゃん。

 そんな桜子さんは、今回「炊飯器なんか使えなくったって!」というので土鍋炊きのご飯を披露し、「田舎の娘っ子が大切にしているおばあちゃんの知恵袋」というなんかいい属性を展開。美味しいご飯が作れる女の子はそれだけで惚れちゃいそうになるね。ちなみにどうでもいい話だが、今回の展開を見て初めて「そういや、『赤子泣いても蓋取るな』っていう文句が意味を持って成立するのって、赤子が『蓋とって〜〜!!』って泣いてる時だけだよな……」というどうでもいい気づきがあった。どんな気づきだ。

 Bパートは電車、そして今回は全体を通してデシマルとアキヒロの関係性も掘り下げられるお話だった。デシマルさんは「インフラ担当」とのことで、ムームーとはまた別の切り口から地球を色々と曲解している模様。あらゆるところが調子っぱずれな間違いだらけなんだけど、「強制労働施設に送られていくのか……」だけはあながち間違いでもないのがちょっと悲しい。

 アキヒロの歓待(?)はなかなか受け入れられないプライドの高いデシマル。彼なりの正義感で職務をまっとうしていたが、そんな彼の律儀さが現れたのが「家から出る時にちゃんとスペアキーで施錠し直す」あたりだろうか。あれさ、アキヒロは駅でデシマルを回収して帰宅した時に「あれ、部屋の鍵は閉まってるのに……」って不審に思わなかったんだろうか。デシマルの行動、ちょっとしたホラーやぞ。

 そういえば今期は電車で移動する猫が2匹も登場する、謎の「長距離移動猫クール」になってますね。まぁ、残念ながら山梨の猫はほったらかしだけど、流石に東京の電車では猫は捕縛されてしまう模様。電車で捕まった野良猫は……普通に考えたら保健所行きなんだろうなぁ……。

 誤解は誤解のままながら、ちょっとだけ距離が近づいたデシマルとアキヒロ。その代償としてどんどん距離が離れていくアキヒロとギャル。あの子、何のために登場し続けてるのかよく分かんないね。単にアキヒロと桜子が上手く行ってる感じを外からサポートするためだけの要員なのかしら。別に桜子はそんなこと望んでるわけではないのだが……まぁ、自分と同じ宇宙人ブリーダーは今のところアキヒロしか見つかってないので、お互いに情報共有目的で繋がった方が利点は多いかもしれないけども。でもデシマルはアキヒロに正体明かす気は当面なさそうだしなぁ。

 今回デシマルのモノローグではオープニングなんかに映る細身の猫星人の姿もあった。今後はもうちょい、別な宇宙人も登場しそうですね。……そのうちケロン人くらいの人数になりそう(中の人ネタ)。

 
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 シカコ。シカコについても割と初期の段階でシカコだったような気もするが、まぁ、使いやすかったのだろう。こうして自分のパーソナリティから名付けをさせてくれるとキャラが掴みやすくて良いね。この人も、またちょっと変わった経歴の持ち主である。

 

 


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 猫にきゅうりはマジで結構な負担になるらしいからやっちゃダメだぞ、第6話。あたしゃ放っておくと猫ショート動画とかを延々流しがちですが、不意のトラブルなら仕方ないが、人間が仕掛けたトラップとかに猫がかかってる動画が流れてくると一気にテンションが下がる。

 というわけで霧島にはマイナス1点だが、まぁ、たいしょうは強い子だと信じているので許してやろう。Aパートは丸石道祖神という謎のオブジェを探すお話。マジで初耳だしどんだけ説明されてもピンとこないのだが、マジで山梨周辺の土着の文化ということなのだろうか。「なんか丸い石を置いとく」なんて風習はあまり都道府県は関係なさそうだが、近隣の県にもあるんでしょうかね。まぁ、信仰の形としてはイメージしやすいものだし、巨岩信仰なんてのはそれこそ所構わず存在する形式ではあるけども。ちなみに我が県(府)において「路上に置かれた石」と言えば県民性の代表選手とも言える「いけず石」である。よくネット上などでネタになっているので古き悪き京都の文化として冗談めいて語られることがあるが、マジでふつーにその辺にあるからな。あれはあれで事情がある文化らしいので、決して京都人の性格が悪いとか思っちゃダメだぞ。いや、悪いのかもしれんけども。あたしゃ外様の身なので詳しいことは分かりません。

 石は石でも謎の球体・ブリオンばりのフォルムを誇る丸石道祖神を探すイベント、よくもまぁ、春乃はこうも怪しい情報ばかり手に入れてくるもんだ。しかも自分では動きたくないから配下(?)の高校生に任せようとするしな。今回は車を使う必要性から本人も出撃せざるを得なかったが、季節が真夏ということもあり漫画家の体力の無さを思い知らされる結果に。まぁ、普段の生活見てりゃ体力がないのは丸わかりだし、あの色素の薄さではとりわけ暑さには弱そうだし。フツーに考えたら自分の思いつきで引っ張り回しといて先に音を上げて駄々こねる大人は面倒臭すぎるだろ、とは思うのだが、春乃はCVのおかげで許されてる部分が大きいよな(個人の感想です)。今期アニメという括りだけでなく、ここまでうえしゃまの嬌声が堪能できるキャラもレアではある。おまけとしてあのクセになる敷島の変なとのぴーボイスも重なり、両サイドからのボイスエフェクトが楽しい。だから石が見つかったかどうかなんて些細な問題です。ちなみに、先週の話があったせいで春乃の仕事場の映像が映るだけでまだちょっと怖い(だから言ったじゃん)。

 Bパート、カレーを求めて三千里。引き続き春乃の暴走話となっており、もはや今作の主人公はどう考えても春乃だ。いいぞもっとやれ。しかしこれまた的確な飯テロにもなっており……「カレー食べたい」はとりわけ伝染しやすい感覚なので、こんな時間にお腹空いた。最近はさぁ、うちの米櫃がもはや空だから家でもなかなかカレー作る気にならんよねぇ。米が安くなるまで待とうと思ってたんだけど、諦めて補充しようかなぁ。

 カレーの面倒臭いところは、単一のメニューのくせして外食しようとするとそのバリエーションが多岐にわたる部分。自分の好みのカレーにチューニングした店を探すだけでも一仕事だし、詳細に検討しようとするとネットの情報だけでは足りなかったりする。そして何よりカレー店はラーメン店ばりに数が多いので吟味も大変なのである。私も去年の夏、思い立ってラーメンじゃなくてカレーの食べ歩き企画を立ててしばらく初見の店をあちこち食べて回ったが、最終的に「もう1回行きたいな」と思える店の割合は少なかった。食べたい時には無性に食べたいけど、わざわざこだわりの店まで行くのもめんどくさい、それがカレーという食べ物なのだ。

 というわけで、人の心を狂わせた結果が丸一日の死出のドライブだったのもやむなしということで。しれっと流しかけたが、春乃の他に霧山・華子ってのもなんか妙な面子だったな。なんだかんだであんな春乃のわがまま勝手に付き合ってくれるのはこの2人ってことなのかもしれない(少なくとも敷島は途中でいなくなってそう)。

 追伸:インド・ネパール料理屋のチーズナン、めちゃ美味いんだけどおっちゃんは歳のせいでもう1人前を食いきれなくなりかけています。あれ、ワンセットのカロリーやばいんだって。

 

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 夏の幻、第7話。今回はなんだかぼやけた景色の中、若干作画のクセが強め、っていうか省エネ部分がちらほら。ただ、そんな中でも濃密な濡れ場(?)だけはしっかり描き込んでるあたりに何かしらの信念を感じる。

 さて、とりあえず今作における大きな設定はだいたい開示されたのだろうか。これまでちょっとずつ匂わせながらもだいたい解答を提出してるみたいな状態だった謎のエリア・九龍。その正体はもちろんまだ分かっていないが、どういう類の存在なのかは今回明確な客観視点をもって提示された。ざっくりいうと、「でっかいおばけ」である。

 一応自分の理解のサポートのためにまとめておくと、「九龍」と言われて最初にイメージする巨大で雑多な九龍城はすでに何年も前に解体されていた。その跡地は現在単なる廃墟に成り果てており、普通の人からはその廃墟が見えるだけである。しかし、ジェネテラが何かをしたせいなのか、そんな廃墟の地に巨大な「九龍城の幽霊」とでもいうべき幻が定着。そこには在し日の九龍の面影がそのまま投射されており、「見える」人はその設備を使って普通に生活できる。そしてそんな九龍の面影の中には、かつて生きていた(?)人々の面影も含まれている可能性がある。

 「見える」人には2種類あり、1つは「もともと九龍にいた人」に見える可能性。かつて蛇沼とよろしくやっていたグエン、そして我らが工藤さんあたりは「分かった上で、かつての九龍を知っていて見えている人」。そしてもう1つは「九龍の解体そのものを認識してない人」。現時点でこのカテゴリにはヨウメイしかエントリーしていないが、彼女の反応からして、現在の九龍にはこのカテゴリの仲間はあまりいないかもしれない。

 ただ、ここからが問題なのだが、ここまでさまざまな状況で言及されてきた「ジルコニアン」だの「ジェネリック」だのと言われた複製たちがどういう存在なのかは、まだ定かではない。安易に考えると「九龍がコピーされたから当時の生活の中にあった住人もコピーされた」というのが自然なのだが、九龍の解体が1994年とのことなので、その当時鯨井Bが生活していたとはちょっと考えにくい(工藤の年齢などから考えて)。まぁ、「現在が西暦何年なのか」もよく分かってないので時間的な要素は検討の余地はあるのだが、工藤が鯨井Bと現在の鯨井ちゃんの間にそこまで気の遠くなるような時間を挟んでいるとも考えにくく、複製体の「元データ」がどこから提供されているのかはちょっと気になるところ。

 工藤が鯨井Bと付き合っていた時代がそう遠くないと考えると、工藤が彼女と付き合っていたのがすでに現在の「複製九龍」だったと考えた方が辻褄は合うのか。何も知らずに複製九龍に迷い込んでお仕事を始めてしまった工藤は、複製体と知らずに鯨井Bと付き合うが、なんらかの事情で彼女が死亡。その後さらに「後発」の鯨井さんが生み出され現在に至ると。その方がわかりやすいかな? グエン、蛇沼あたりの関係性ももう少し絞り込む要素になりそうだし、オウ先生が色々と語ってくれれば話は早いのだが……。

 怪談話じみた答え合わせが展開され始めたので、あとは解体される速度も上がっていくことだろう。とりあえず、「そういやふたなりっていうとどうしても女性っぽい竿役ばっかイメージするけど、ヤオイ穴がついてる男性もふたなりといえるのか……」ということを改めて気付かされたのが収穫です(何を収穫してるやら)。

 
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 なんなん? 第6話。当方、巨乳は嫌いじゃないですが奇乳はあまり趣味ではありません。まー、今作の場合は完全にギャグだからね……。

 引き続き困惑しまくりの今作。前回ほどの「この感情をどこにぶつけたらええねん!」感は無いが、相変わらずガワとして出てくる要素はいちいち頭がおかしいのに、その裏で描こうとしてるヒューマンドラマが意外と真っ当なものなのでどうにもバグる。なんというか、「こんだけの問題作ならそりゃアニメ化もしたくなる……けど、アニメ化できると思わないよな」という理解と不可解がセットになっているような感覚である。連載誌は「コミック電撃だいおうじ」というらしいですが、ほんとにどんな雑誌なのでしょうか。

 今回のテーマ(?)はサブタイトルにある通りに「巨乳」。今作の場合はまずもってこのはが巨乳キャラであり、これまでも一応さとこがこのはの乳に言及するシーンもいくらかあったと思うが、「人の心も愛想もない冷徹でどっかズレた殺し屋メガネ女子高生が何故か巨乳属性まで付与されている」という余計なおまけ感が逆に程よい感じではあったのだ。これが露骨に巨乳を売りにするようなキャラだったらこれまた作品性が違うものになっていただろうし、アニメの画面でも、なんとなく「あぁ、そういやこのはっておっぱいでかかったんだっけ」と時々思い出せるくらいでちょうどいい。

 そこに、完全にギャグなさとこの奇乳がぶっ込まれる。まぁ、彼女なりの「成長したい」という願望の現れであり、「大きくなる」ことがすなわち成長であるという安易すぎるメタファーとも解釈できるのだが、よりによってその表現におっぱいを選んでしまうあたりが今作の病巣。「背伸びして頑張ってる女の子を、少しずつパートナーが認めていく」なんて女の子どうしのドラマとして非常に良いセッティングだし、今作でも応援できる部分のはずなのに、そこにおっぱい要素が紛れ込んでるせいでな〜んか変な空気になるという。この独特の「ハズし」の感覚、あと何話かみてたら完全にマスターしてクセになったりするんだろうか。

 単なるおっぱいバカ話だったら1話限りのネタとしてスルーしてもいいのだが、本作の厄介なところはこんなアホな設定でも次回へ持ち越しそうなところ。そして、前回のロボ子騒動が根強く尾を引いているところ。あの騒動のせいでさとこが焦って変なことやっちゃった部分もあるし、ロボ子と比べられる悔しさから必死に頑張るさとこの見当違いの努力でどんどん転げていく様子も、おっぱい(とロボ)が中心になければ割といい話というか、飲み込みやすいプロットのはずなのだ。でも画面に映るのは無限のおっぱいと、余計なまでの擬音の嵐。「ぜってぇ真面目な雰囲気になんかさせてやらねぇ」という歪んだ情念が表れているかのようである。

 そうしてドタバタしながらも必死にコミュニケーションを図るさとこ。色々と失敗しているのは間違いないのだが、一見すると修復不可能じゃないかと思われた「ロボ子を介した関係性」も、ちょっとずつ解決の糸口が見えてきた。興味深いのは、マリンが開発したロボ子があまりにもよくできすぎていたせいで、「常人の数倍の速度で成長していたかもしれない」という可能性が提示されたこと。つまり、このはは短期間でロボ子にぞっこんになって現在でもロスに心を痛めているわけだが、そうして憧れたロボ子という存在は、もしかしたら「さとこの成長した未来の姿」である可能性が出てきたわけだ。目先の便利さや心地よさからどうしてもロボ子の方を選んでしまいがちだったが、その事実に気づけたことで、このは側からも「いつかはあの良き思い出をもう一度作れるかもしれない」というので少しだけ前向きにさとこと接することができるようになった。まぁ、冷静に考えるとそれだってロボを媒介した関係性ではあるのでいびつなのは間違いないが……とりあえずさとこ目線はそれでよしとしておきましょう。

 ほらぁ、なんか百合アニメとして成立してる感出してくるーーー。

 
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 人類には早すぎるアニメ、第6話。もう、ほんとにね。すでにいいとか悪いとか、面白いとかつまらないとか、そういう次元を超越している。視聴後に「今回はどんな感情を抱くのが正解だったんだろう……」と頭を抱えてしまう、そんなふとしたアポカリプス。

 スペースファンタジックデカダントラブアクションファンシーコメディメロドラマ。何1つ削られず、この世界には余計なまでの追加要素が継ぎ足されていく。作中で経過した時間は400年。そりゃまぁ、人類の感覚で言えば何が起こっても不思議なじゃいくらいの長い長い時間が経過しているのだから、そこにどんな要素が増えていってもおかしくはないのだが、いうてアニメとしてはまだ6話。そんな中に盛り込まなきゃいけないことがどんだけ多いのだろう。今回は特殊オープニングでざっくりと切り上げて時間をまかない、30分でやっていい分量じゃないだけの謎ドラマがたっぷりと詰め込まれた。お腹いっぱいなのかどうかすら分からない。我々は食べ物を出されているのか、凶器を突き出されているのか。

 冒頭、いきなり「さよならタヌキ一家」というとんでもない出だしから始まり、「あっれぇ? このタイミングでタヌキ退場させるの? しかもそんなあっさりと……」というびっくりを提供し(それよりもオープニングの方がビビったが)、「いや、大したことじゃないんだけどね」と秒で手のひら返し。まぁ、このくらいの扱いの方がタヌキらしいっちゃらしいのだが。ポン子がお仕事やめずにすんでよかったですが、果たして100年分のホテル代をどこからまかなったのだろう。まぁ、今後は一家も「お客さん」じゃなくて「ご近所さん」。こないだのウィスキー作り以降、ヤチヨさんとはそれなりにいい関係を作れているようだし、客という属性がなくなれば、よりフランクに付き合えるんじゃなかろうか。

 そうしてやってきた次なるお客さんはなんと「惑星を滅ぼす者」。ポン子の呼び方だとハルマゲ、公式には「凶悪宇宙人」という名前でクレジットされているが、流石に可哀想なので「ハルマゲ」と呼ぶことにしよう。彼はSF的には割とよくある設定の「星の断罪者」であり、進みすぎた文明をリセットすることでそれ以上の悲劇を引き起こさないことを目的としている様子。彼なりの美学があるのだろうし、見方によっては「決して悪い奴ではない」と言えなくもないが、まー、過去の被害規模を考えたらどう考えても「極悪」には違いない。これまで地球を訪れた客の中でもトップクラスの問題児である。

 しかし、最初はちゃっちゃと地球を滅ぼそうとしていた彼も、滅ぼすべき文明がすでに無いと言われたら話は変わってくる。一応は「ほんとに問題なく滅びたのかしら?」ってんで実情調査のためにしばらくホテルに逗留するつもりだったかもしれないが、途中からはとても理解が及ばないヤチヨさんへ純粋に興味をもったために滞在していた感がある。彼のポリシーからしたら、進みすぎた文明がアウトということは1つの物事にこだわって維持し続ける行為そのものが理解の及ばぬ事象かもしれないし、そうでなかったとしても、(我々視聴者目線でも)ヤチヨさんの「待つ姿勢」は常軌を逸しているのは事実。その真意が知りたいと思うのは自然な流れだろう。

 そして、我々にも理解がおよばぬということは、やはりヤチヨさんの大願はハルマゲにも最後までよく分からない。「そうプログラムされているから」と飲み込めれば話は早いのだが、ヤチヨさんと触れ合い、対話を続けていくにつれ、彼女はものの道理が分からぬ愚か者ではないということも理解できるはず。厄介な客に誠意ある対応を示し、決してマニュアル通りではない接客を見せてくれる彼女の聡明さからすれば、流石に「人類は多分滅んでいるのだろう」ことを理解できないとはとても思えない。だからこそハルマゲは「寂しいのか」「虚しくはないのか」と問いかけるが、ヤチヨさんの答えはいつだって「分かりません」。だっていつか戻ってくる物を待っているだけなのだから。どこまでがプログラムで、どこまでが彼女の「心」なのか。それはまだ、我々が理解できる部分ではないのかもしれない。

 結論が出ない問題も面白いものだ、ハルマゲは執念深い復讐者を軽く一蹴し、ホテルを「滅び」から守って再び宇宙へと旅立っていった。置き土産はヤチヨさんの大願の1つである温泉掘削。これでまたヤチヨさんの野望は一歩前進したわけだが、この前進が彼女の「終わり」への一歩なのか、それともハルマゲが望む(?)ような「滅ぼしたくなる文明」への一歩なのか。それもまだ、誰にも分かりません。ただ、少なくとも2人の関係は「恋」ではないのです。ポン子が勝手に1人で盛り上がっていただけの今回の顛末。それでもなお、「恋だね」と煽られると、我々はアンドロイドと末法宇宙人の関係性にすら、そういうものを見出してしまいそうになる。人間の心というのも不思議なものです。ただお湯が出るだけのアンドロイドの方が、よっぽど誠実ですね。

 時間を稼ぐために今回はエンディングも特別仕様。なんとも切なく印象深いそのテーマソングの曲名は「アポカリプス」。いつかじっくりフルで聞いてみたい一曲。歌っているのはなんと朴璐美。「なんでここで?!」と思ったが、今回のハルマゲとの関係を思えば……納得? 作中にラブの要素がないので、せめてそっちで匂わせておきましょう。マイティ。

 

 
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プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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↑越えられない壁
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