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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
行ってきましたぜ。今作はだいぶ早く観にいくことができたんですが、11月にもそれなりに気になる劇場タイトルが出てくる関係上、早めに観られるやつは見ておきたかった。それにしても、ここ1ヶ月で劇場アニメ6本視聴してるのは史上ありえなかったハイペース。えいやっと思い切れば案外どうにかなるもんですな。 というわけでこの作品。ゾンサガ自体、アニメ2期ですら4年前(!?)とだいぶ間が空いてしまった作品なのでやや不安もあったが……大丈夫だった! ふつーに面白い! これはねぇ、サイズ感といいプロットといい、割と理想の「劇場アニメ化」にはなってると思いますよ。特別何かヤベェものが出てくるとかじゃないですが、ゾンサガファンなら文句なく楽しめる出来。期待半分不安半分で観に行ってちゃんといいものが返ってくると一安心ですね。一応一言で感想をまとめるなら、「伝説の山田たえ」です。
<というわけで折り返し。一応ネタバレ注意>
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そろそろマンネリになってくるんじゃないかと気が緩んだ4話。実際、どんどん凄惨になっているが一応スカーレットがやってることは毎回同じと言えなくもないわけで、なろう的退屈感は出はじめる頃だ。というか、どんな物語でも序盤の盛り上がりが終わった4話、5話あたりは中だるみが付き物である。今作もそんな展開に……。 なった気がしたんだけど、そこも拳でぶち抜いていこうぜ。さぁ、運命の歯車が回り出した。いや、最初から回っていた。当初の目的は王国に根を回す奴隷制度の撲滅。政府要職の人間が大きく関与しているというのでジュリアスが抜本的な解決に乗り出すのはもちろんのことだが、その脇で偉そうな顔してるスカーレットの目的は「むかつく悪徳貴族をとにかく殴りたい」というそれだけ。未だに慣れないが、ほんとにこの女は人間に拳を叩き込むことに快楽を覚える単なる異常者なのだ。サブタイトルにもあるように「拳の想い人」と書いて「サンドバッグ」と読むし、今や人の「身体」とすら呼ばずに「肉」としかいわなくなってしまった。おもしれー女には違いないが、こんなもんと関わり合ってたら将来的に王国は転覆するリスクも高い気がするぞ。たまたまスカーレットの望みが現時点では王政にマッチしてるからいいものの、もしどこかで袂を分かった場合、単騎で軍隊並みの兵力になるこの女を城内に住まわせておくのはとんでもなく危険である。ジュリアスさんはそれでも抑え込めるという自信があるからこそ、火中の栗を拾ったり眺めたりいじったりするのである。 それにしても……この国の人たちは悪役の方がよっぽど気が利いて空気を読んでくれる。毎回「悪役がいっぱい出てくるシーン」ではそれぞれに悪行自慢をして自己紹介してくれるし、あまりにもそうした腐敗権力が蔓延しているせいだろうか、第2バカ王子の時もそうだったが、コンプライアンスを気にするそぶりは全くない。よくもまぁ、こんなガバガバの秘匿意識でこれまで奴隷売買制度が逃げ続けられたものである。 でも大丈夫、見つかったら見つかったで、悪役さんたちがいちいちスカーレットに対してノリツッコミしてくれたり、全面的に撲殺劇に協力してくれるぞ。何しろBGMを奏でるために専用のオーケストラまで手配してるってんだからね。……オーケストラの皆さんも仮面してましたが……この人たちって裏社会の人たちなんでしょうかね。金で雇われたその辺の楽団だとしたら、どうやって口封じしてるんだろう……。 さらに、一応の親玉と目されたゴドウィンさんはラスボス(仮)の矜持を持って屋上にそれなりの最終兵器も用意しており、あわよくば亡命も兼ねて自分たちだけ逃げ出そうという算段。しかしそこに待ち構えていたのはスカーレットに負けず劣らずの脳筋バカ、隣国の王子様アルフレイム(CV細谷)だった。「なんぼ殴られても大丈夫なように、とにかく硬い」というスカーレットに配慮した能力を持つアルフレイム。どつき漫才を繰り広げながらも初めてスカーレットと渡り合える人材かと期待が寄せられたが、多分スカーレットは「刃牙」とかの格闘漫画も読み込んでいるのだろう。外殻が硬いやつは内部を揺らす。これはもはや格闘漫画の鉄則である。「首相撲からの膝連打」というキン肉マン以外では見たことがない光景を繰り広げ、脳を揺さぶり判定KO。ギャグ漫画でしか見たことがない「遠く放り投げて星にしちゃう」という攻撃をガチで繰り広げてこの場はおしまい。48の殺人技の1つ、「宇宙旅行」じゃないかよ。もしかしてスカーレットたちが住んでる場所ってキン肉星だったりしない? 思わぬ乱入者もさっさと撃破し、残るは親玉ゴドウィンのみ。命が惜しいゴドウィンは余計なことまでペラペラしゃべり……そして明かされる意外な事実。1話で出てきた「悪役令嬢」(?)のテレネッツァさん、なんと彼女こそが、「転生悪女」だったという……まぁ、「だからどやねん」なのだが……どうやら彼女こそが本当の意味での「純粋に悪い加隈亜衣キャラ」なのは間違いなさそうだ。エンディングのあの優遇っぷりとか、オープニングの謎演出とかもこれでなんとなく説明はつきそうやね。 さぁ、クマちゃんVS瀬戸ちゃん、こいつぁ大一番やね。 無限に続くチュートリアル、第3話。なんかもう、キャラたちが大真面目に生き残り勝負をしてる設定なのに淡々と続くチュートリアルはそれだけでだいぶ面白くなってきた。 「全然議論らしい議論も無いし、このままだと人狼ファンからしたら流石に面白くないのでは?」と思ってたのが先週まで。今週も別に何か特別面白いということはないのだが、盤面の状況とかは「いつもみてる人狼のそれ」に酷似してるわけで、むしろろくすっぽ推理も議論もなく進む「なんちゃって人狼風展開」は、むしろ慣れている人狼好きの方が楽しめている気がしてきた。人狼と接点を持たずに真面目に「生き残り議論」を見たい人の方が、「こいつら何してんねん」ってんで退屈する気がする。実際人狼初心者って、「何にも確定する要素がないのに話し合いとかする意味あるの?」みたいな印象を抱くことが多く、初日議論の面白みなんてのはだいぶ噛み締めて人狼に慣れてからでないと面白さは感じにくいもの。そういう意味では、私は割と今作を楽しめている方なのかもしれない。 というわけでAパートは通算3卓目。引き続きチュートリアルだが、前回までの5人1狼盤面からちょっとサイズアップして7人2狼、余縄は変わらず1というスタート。追加された乗員はどう見ても敵性宇宙人くさい風貌のしげみち(CV関智一)と、システム音声と全く同じ声でしゃべる出自のわからぬ女性ステラ(CV早見沙織)。まぁ、この際どんな人間が追加されるかはあまり問題ではなかろう。 7人2狼盤面で霊媒が使えない状況。初手は3卓連続でもはや定番となったラキオ釣り。こうやって不必要に印象下げて初日釣られがちな人っているよね。残念ながら霊媒がいないために初日釣りの後にもグレーのまま。……ところで、この世界におけるグノーシアってのは「2人いたら内通できる」存在なのだよね。この後Bパートの4卓目ではどう見ても連携して動いてたし。まぁ、内通とまでいかずとも、おそらく「お互いに正体は感知できる」くらいのつながりなのかな(グノーシアはグノーシアを襲撃しない、というユーリの発言もあるし)。ただ、これは人狼ゲーム的には当たり前なのだが「グノーシア世界」でよく分からんのは……「2狼生存で夜を迎えたら、襲撃も2人できるんじゃね?」という素朴な疑問が……。いや、そんなこと言い出したらシステムがぶっ壊れるのは分かるんだけどさ、この世界観的にはふつーにやれる気がするのだが……その場合、初日襲撃で2人襲って4人盤面で即PPである。クソゲー。 2日目、ユーリは前のループで掴んだ「なんとなく嘘ついてることが分かる」という便利能力(これが占い能力とは別にあるんかい)を活かし、少なくともジナは人狼であることを見抜く(この際にもう1狼には気づけなかったのも何か理由があるのかしら)。しかし、すでに5人2狼盤面では素人だらけの卓で数の不利を覆すのは難しく、狼はしげみちに票を集めて結局PP。そうか、ここで票を合わせたってことは、やっぱ人狼は内通してるっぽいな(たまたま集まった可能性もあるが)。 というわけで5人卓・5人卓・7人卓と3連敗のユーリさん。村人側でこの戦績は微妙なところで、次なる4卓目はいよいよ占い師が導入され、しかもいきなり占いを引いてしまうユーリ。初日に「いつも通りだとラキオがつられちゃうのかわいそうだけど……」とか思ってたらラキオからまさかの占いCOが入り、初めての役だってのに初日対抗。こういう時は弁の立つ奴が有利……かと思ったら、やっぱり初日釣りされるくそザコラキオ。4戦連続初手釣りとか、人狼嫌いになってもしょうがないレベル。 見事対抗を釣ったユーリは初の能力行使で占い先を迷ったが、前日の票精査からきちんと身内切りできなかった狼を捕捉し、見事全人外釣りで初勝利をもぎ取る。まぁ、しげみちが占い噛まずとかいう舐めプをしたのが最大の理由だが……まぁ、仮にユーリ噛んだとしても、他の面々も票を洗うくらいはやりそうだし、ユーリ噛みで真確したら結局しげみちは盤面的にきついからな。信用勝負路線に持っていくしかなかったのはしょうがないか。アニメ的にはわかりやすくなるように「ジナだけしげみちに投票してたから」という理由をつけていたが、そんなとこ噛みに行ったら一層黒くなるだけだと思うがね。 まぁ、何はともあれ初めて緑色のランプが灯っての勝利。これにてアニメもおしまい……な訳はなくて、「勝利した村人陣営の皆様、おめでとうございます。それでは次の卓に参ります」という容赦ない日程である。さて、いったいどうやったらこの人狼三昧から抜け出せるやら……。 小野×冬てえてえ、第4話。すげぇな、こんな無茶苦茶な世界観でまだまだ分かんないことも多いのに、1つ1つの関係性の重みが何故かズシンとくるんだ。 平田広明演じるおっさんは必ず喫煙者じゃなきゃいけない法則。いきなり三田を狙撃した「赤衣の特捜隊」柳生田。ちょいと古めかしいリボルバー銃ではあるが、狙撃したら普通人は死ぬ。だが残念ながらサンタは普通の人ではなかったようで、何発撃たれても痛がる程度でケロッとしたもの。かつてサンタ討伐で活躍したと噂のエースだったが、そんなタフすぎるターゲットに打つ手無し。散々に暴れ回ったサンタを一時的に抑えつけることには成功したが、その際に漏らした「サンタがこの世界にいちゃいけない理由」は三田にとってはむしろ朗報。色々と分からないこともヤなことも多い変身だったが、少なくとも「子供に夢を届ける」という伝説自体は間違いではなかったらしく、そのためになら小っ恥ずかしい外見だって気にせず生きて目標に邁進できるかもしれない。 開き直った三田と押される柳生田。すったもんだの2人の乱闘は最終的に体育館の小野の葬儀を文字通り「ぶち壊して」エンド。天井から煙突も通らず落っこちたあわてんぼうに生徒たちは騒然。「神のおっさん」と呼びトラウマとはちょっと違う妙な憧れを植え付けてしまったようである。三田もさ、あの状況でのん気に小野の遺影を引っ張り出して手ぇ合わせてたのもどうかと思うけど、冬村のことを考えたらそうせざるを得なかったってことなんですかね。 Aパートまるまる全裸のジジイが暴れ回るというクレイジーアニメだが、この情景は作中世界の純粋培養な子供たちにとっても充分なイレギュラー。彼らはなんと、あまりにも保護されすぎて「大人」という存在との接触すら少なかったという。当然「大人の生態」についてもよく知らなかったらしく、神々しき姿のおっさんが余計な刺激になるのも仕方ない。そして、そんな刺激を一番受けたのが冬村さんだったという……。 やはり今作の中心は冬村さんだ。彼女はかつて、盟友の小野さんが図書館で見つけてきた美術的価値のある資料から「大人の身体」の情報を得ていた。そんなものを見せつけられた女性中学生2人はベッドの中で発情し……たかどうかは分からないが、おそらくほぼ性知識など皆無な状態でもインモラルな雰囲気は感じ取ったのだろう。迫る小野、はぐらかす冬村。この2人の関係性がほんとにキャーでワーですわ。別にこのアニメは百合アニメを標榜しているわけではないが、こうして自然に生まれくる同性間の感情こそがまさにてえてえのである。冬村さんが執拗に小野の身柄を追う情念も、これなら理解できるというものだ。 そしてややこしいのは、そんな冬村さんが純正の百合に目覚めてしまったのかというとそんなこともなく、アニメの構造的にはまさに「百合に挟まるおっさん」として登場したサンタがややこしさを加速する。冬村さんは小野が大切だ。でも、そんな小野を見つけるために自ら関わってしまったサンタというややこしい存在も気になっている。これまで大人たちによって接触を禁じられてきた純然たる「大人」のサンタ。生まれつき高身長でガタイがよかった冬村からすれば、自分よりでかい男に抱きしめられる経験なんてのもほとんど無かったのだろう。でかいサンタに憧れて、彼に色々と求めてしまうのもしょうがないのだ。これを恋と呼ぶのかどうかは、まだ結論が出ないところだけど。 そんな冬村→サンタという矢印について、煮え切らないものを抱えている人物が2人。1人はおっさんじゃなくて子供の方の三田。三田はすっかり仲良くなってしまった冬村に対して少しずつ特別な感情を持ち始めたようで、2人きりの教室という定番ドキドキシーンにちょっと心ときめいたりもしている。しかし冬村はおっさんのサンタの方に熱視線を送っている。そのことが分かってしまうと、三田としては抱きしめてやるにしても複雑な心境。大人が子供と関わっていいのか、そして関わった場合、まだ「子供」の自分はどういう扱いになるのか。実に青少年らしい葛藤である。 そして意外なことに、そんな複雑な三田の心情について、当の冬村も理解しちゃって「困ったモンだ」と自省しているのがすごい。「おっさんの方に惹かれちゃってごめんね、子供三田も困るよね」ってんで一旦自分の感情にケリをつけたらちゃんと子供三田にも話を聞いてあげるという。この冬村さんの超然とした振る舞いもなんとも珍妙なものである。まぁ、やっぱりそれだけ度量のでけぇ人物ってことなんだろうなぁ。ほんとに可愛い顔するんだよ、冬村さんは。 さて、そんな状況に次は新キャラ投入か? 今まで画面に出ずっぱりの女性キャラは冬村だけだったので、流石にこの辺で女の子を投入してくれると助かる。CV松岡美里らしいぞ。最近はほんとに引っ張りだこやな。あれ? 柳生田ってほっといて大丈夫なん? 三田の正体知ってるはずなんだけど……。 約1ヶ月のご無沙汰でした。「選抜声優いない月間」である10月も終わりに差し掛かり、久しぶりの「声優名鑑」再開は我らがリーダー、彩陽である。事前にSphereメンバーは全員登場することが確定していたわけだが、このタイミングでまだ戸松と美菜子の2人だけ、ここで一気に残りの2人が登場するという偏ったバランスであった。彩陽はもう、出会った頃からほぼ彩陽かな。最初はもちろん「高垣」って呼んでたとは思うんだけども……気さくに呼ばせてくれるその人間性こそがリーダーの素質よ。
エンディングで全部なかったことにしていくスタイル、第4話。ここまでやられちゃ、「一旦落ち着こか」ってなるよな。 というわけでよく言われる「勝負の3話」ではなく、「異変の4話」といった状態に。すでにぐっちゃんぐっちゃんになってしまった比名子の日常ではあるが、めんどくせぇ人魚の他にも、ガンガン人外はやってくる。汐莉が「ほんといっぱい出てくるわぁ、今までよぅ生きてきたわ」と比名子の「引き寄せ」体質に感心していたが、どうやらその答えはすぐそばにあったらしい。1話目から登場してきた「親友」の美胡ちゃんに異変の兆し。 先週の引き時点で「えっ、お前もあやかしが見えるの? その名の通り、どこぞの巫女とかの血筋ですか?」と思っていたのだが、正解は「こっちも人外」。よく得体の知れないものを形容する表現に「海のものとも山のものともつかない」という言葉があるが、すでにベタベタに接触していた「海の者」汐莉よりも先に、「山の者」である美胡が比名子にツバをつけた状態だったようだ。……それにしても、この世界のあやかし、本当に他芸で出自とかに関係なくチート能力使ってくるよな……記憶改竄からの生活への闖入について、汐莉は「よく使われる手口」といっていたが、それってつまりあやかしのデフォルト能力に「認識改竄」が含まれてるってことでしょ? やばくない? しかし、現代社会は個人の記憶をいじったとしても色々と大変だというのは汐莉の愚痴混じりのお話。戸籍やら何やら、一昔前だったら紙の帳簿をどうにかしたら解決したかもしれないが、現代社会はどこもかしこも電子データばかり。そりゃあやかしだって頑張ってデジタルに詳しくならなくちゃ。美胡ちゃんがそうして現代JKらしさを手に入れたのかどうかは知らんが……まぁ、事前にその辺の改竄は済ませていたという。 「いつから隣にいたかも定かじゃない隣人」である美胡。普通に考えれば気持ち悪い存在のはずなのだが、アニメが示している印象は「悪い奴じゃないんで大丈夫です」なんだよな。別に比名子を食べようとしているわけじゃないし、汐莉のボヤきと合わせて考えると、多分これまで比名子が人外に襲われそうになった時に陰ながら守っていたのは美胡ちゃんだったんじゃなかろうか。いろんな意味で比名子がモテモテすぎる気はするのだが、だとしたら一応汐莉と美胡の利害関係は完全に違えているわけではない。ただ1点、「自分が一番比名子を欲している」という点を除けば。……これって単なる三角関係の話だよなぁ。ちょっと「肉食系女子」の解釈が違うだけで。 というわけで、美胡ちゃんフィーバーでだいぶ盛り上がった印象のお話だったのだが、実際はどうにも尺の間延びは気になっている。今回のお話、多分もうちょい詰めれば10分くらいで全部片付く話だったと思うんですよ。尺調整の影響なのか、なんか進行がダラけてしまっているのがちょっと勿体無い。話数ごとの切れ目を作るのが難しいのだろうか、後半に入ったショートアニメのポジションがなんだか微妙。まぁ、一応あれでもって「いやいや、ちゃんと美胡ちゃんとの大切な記憶はいっぱいあるんですよ」ということの提示をしているので大事なパートとは言えるのだが……シリアスやサスペンスに寄っているのか、ギャグや百合に寄っているのか、ちょっとわかりにくい構成になっちゃったね。まぁ、あのパートが入ってないと、急転直下な本編と空気読まずなエンディング映像で完全にバッティングしてしまっていただろうが。 エンディング映像によれば、どうやら美胡ちゃんの正体は「狐」。狐と魚かぁ……狐が有利じゃね? そうでもない? あと、このお話って愛媛が舞台なんだよね。 ……四国に狐がいるのは看過できねぇけどな。 属性的にはカイなのに名前がソルなのややこしいよね、第3話。いや、そんなこと誰も思わないだろうが、いちいち中田譲治ボイスが再生されそうでドキドキ。 なんか今期はなろう的令嬢ものを割と観てる気がするのだが、今作はまずもってなろう作品ではないので設計思想からちょっとズレている点が興味深くはある。1話目を視聴した時点では「ずっと悪役令嬢だと勘違いされたままで悪戦苦闘する流れかな」と思ってたのに2話目でほぼ王子様&ヒロインからの誤解は解けちゃってるし、抱えている問題はソルに対するものだけ。そこだって着実にラブのフラグが積み重ねられ、「なるほどこれがLala掲載のなろう的物語か」と妙に納得できる構造だ。こっから先はずっとラブ中心になるのかしら。そうすると今期は鮮血姫に加えてコレとメイドロボ(ロボじゃない)で「命を狙われながらのラブコメファンタジー」がだいぶ並ぶことになるわね(どれもそこそこ楽しんではいる)。 凝り固まったなろう的文脈で考えようとした時に、今作は不確定要素が2つ存在している。1つは当然「舞台になっているのが過去の自作黒歴史小説」という要素。そして、都合のいいことに(悪いことに?)、作者であるイアナ自身がそのディティールを忘れてしまっており、ピンチが訪れるにしてもギリギリで設定を思い出したりと、先のことがなかなか読めないのである。過去の破滅フラグ作品といえば大抵はゲームをやりこんでる奴が転生したもんだからあらゆる要素が既知の状態でフラグをいじっていたわけだが、今作においてはそこもふわっとしてるし、困った時には「厨二病だった時の自分が全部悪い」という責任転嫁に使えるというのはずっこいが上手い設定ではあると思う。これは作中にご都合主義を適宜追加する方便にもなるし、アホみたいな展開が出てきてギャグとしても転がせるというのが便利。「既存の乙女ゲー」という設定だとあんまり無茶な展開は設定できないからね。まぁ、悪役令嬢転生おじさんとかはだいぶ無茶やってたけども。 そしてもう1つの不確定要素が、「すでに1話目時点で原作小説から随分はみ出しちゃってるので、今後何が起こるかはマジで作者本人も分からなくなった」という要素。これが実はこれまで悪役令嬢ものに対してネガティブな感情を抱くことが多かった理由で、「ちょっとでも既存の展開からズレたらバタフライなエフェクト的に破滅フラグなんて回避できるんちゃうんかい」という不満が真っ先に出てしまうからだ。もし「運命修正力」みたいなものが働いて強引にでも既存のルートに引き戻されるという設定があるなら、その時は「何をやっても破滅ルートは回避できない」と同義になり全てが徒労になるし、あまりに「シナリオ」という概念を都合よく使いすぎだ、と思っていたわけだ。 今作においてもその要素は完全に排除はできないのだが、一応ベースになっているのが「自作小説」という時点で割とゆるゆるだし、何よりも「作者自身が作品内にいる」という状況がすでにイレギュラーなわけで、「運命修正力」については「過去の自分の規定に現在の自分が抗っている」と考えれば、これは勝負として成立する。なんなら「厨二病時代の自分の歪んだ情念と、現在の自分のコノハ推しの気持ちの強さでどっちが勝てるか」という対決としてみてもいいだろう。運命力はきっと今後も働き続けるだろうが、この設定なら一応は「抵抗」が意味を持って成立しそうなのである。今回のヨミのお話も、そんなせめぎ合いがよく分かるエピソードだったんじゃないでしょうか。 まぁ、原作がそこまで考えてるかは知らんけどな。 エンディングの謎コスなんなん、第16話。すんげぇユルい映像になってるけどこのアニメならしゃーないか、みたいな気持ちになるのが不思議……要所で入るちゃんとエロ可愛いカットのおかげで許されてる感はある。 というわけで、びっくりするくらい何も動かないお話でした。「最終的になんか起こるかなぁ」と思ってたら最後までずっといつも通りだったもんで正直肩透かしではある。2期目に入ってずっとこの調子だとちょっとモチベ下がっちゃうな。今回のお話も同じ流れを2回繰り返す天丼でしかなくて、もうちょいクライの「鬼謀」とやらが(嘘ではあるが)見える展開にしてほしいところ。ここまでの全部が今後のどんでん返しの種蒔きだってんならしょうがないのだが、流石にそうは見えなかったし……今回のお話での見どころといったら、もはやスマート姉妹のエロいあれこれしかないんだよな。……シトリー、各所に隠れ家を持ってるのは解釈一致だから別にいいんだけど、その全ての施設にエロ夜這い用の設備が設定されてるのは流石にヤベェだろ。この姉妹、なんで同じ遺伝子なのにこうも体型が違うんでしょうね。 無敵の姉妹を引き連れて、その姉妹の力の影響が各所に漏れ出てしまったせいで災難だったのが悲劇のアーノルドさん。いや、彼が不幸を一身に背負ってくれるならまだ笑い話にもなるかもしれないのだが、問題なのはそんなアーノルドさん御一行にギルドの面々も同行してることなんだよな。クライたちのせいで引っ張り出されてきたモンスターがギルドの若い衆に襲いかかっているのはほんとに人災なのよ。まー、クライは人格的にも別に「善人」ではないし、1期の頃から周りに迷惑かけることに大して心痛める様子はなかったのだが……このままだとマジで単なる悪役になっちまうぞ。このアニメの倫理は大丈夫か。 もう、こうなったらほんとにティノちゃんに頑張ってもらうくらいしか解決法がなさそうなのだが……もう、まともに冒険(バカンス)できるメンタルじゃなくなってる気がする……どうか、ほんとの意味での療養をお願いします。 長きにわたる新番チェックもようやくゴールイン。毎度のことなので最後にデータを整理しておくと、今期執筆された新番チェックは53本。これに前クールから継続する5本を加えた58本が今期視聴本数となる……わけではなく、今期もサクサクN話切りは進行しているぞ。最近は多少なりとも切ることに慣れきており、現時点では8本切りで50本である。元々の58本という数字はここ最近の平均よりはやや少なめな本数であり、「ようやく業界も自粛し始めたか?」と一瞬思いそうだが、これは私の涙ぐましい視聴本数削減の効果がちょっとずつ継続的効果を発揮し始めた恩恵でもある。具体的には「事前に切った作品の続編」は最初から視聴しないことにしているので、その分母数が減っているのである。さらに、具体的なタイトルはあげないが今期は初めて「1期は一応最後まで視聴していたが、もはや追う価値を見出せない」というので2期目を0話切りした初の事例も現れた。この調子で少しずつ、真人間の生活を模索したいところである。 閑話休題、こちらのアニメはモンストである。モンストは私が一切触れていない文化の1つであり、アニメに関しても「Not for me」と決め込んでほとんど見たことがない。一応過去ログを漁ったら10年ほど前に「モンストのアニメは切っちゃった」という記述が残っているのだが、確認したら元々アニメはYouTube配信しかされてないようなので、当時わざわざ視聴したのかどうかは謎。当然新番チェックも残されていないため、当時の私がこの作品のアニメをどのように扱ったのかはもはや記憶にない。ちなみにアニメ自体はかなり長いこと制作されていたようだが、そんなもんは闇の中である。 「過去に切ったアニメの続編」というのであればこれもスルー候補だったはずなのだが、事前の確認で「なんか思ってたのと違うタイプかも」という認識があり、きちんと地上波の深夜枠で、しかも日本全国広域放送という媒体になっていたのでせっかくなので1話目は視聴。実際、点数は低いが別に何が分からないということもなく、ふつーに「あんまピンとこない1話目」というだけの話である。1話目ではほとんど話が動かず、「なんかよく分からないものと戦った」という情報だけが伝わってきた。長い作品になるのであればこのもったりしたスタートもそこまで悪い話ではないし、逆にややこしい設定が一気に押し寄せてきてモチベを削がれることも危惧していただけに、「まぁ、こっから少しずつ作品世界が見えてくるのかな」と思えば案外ポジティブには見られるかもしれない。立ち位置としては「接点が無いからいつでも切れるけど」という「デジモン」と同じくらいの想定になった。 でもまぁ、面白いかって言われたら即答でNOでしたけどね。お話の先が見えないことは別に構わないのだが、1話目時点で肝心の戦闘描写もだいぶもっさりしており、物語が始まった高揚感もなければこのアニメじゃなきゃ得られない独自性も感じられない。制作のゆめ太カンパニーはそれなりに歴史のあるスタジオだし、やるときゃそこそこやれるイメージはあるのだが……現状は期待値低め。一番の発見は「へぇ、モンストってミクシィの製品だったんや」っていう知見くらいである。てっきりもう仕事を終えた会社だと思ってたので、こんなとこでしぶとく稼いでたのはちょっとびっくり。堂々の1社提供アニメ、今後に繋げることができるかしら?
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プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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