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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「ずたぼろ令嬢は姉の元婚約者に溺愛される」 5

 タイトルのフォーマット的に私のホームグラウンドであるNTRもののテイストがあるよな……とか思ってたのに、「姉」が秒で他界してしまい寝取るとか寝取られるとかいう概念とは一切関係なくなってしまった。残念(?)。

 今期の令嬢系なろう。フォーマットとしては追放系であり、ちょっと立場は違うがスタートラインは前クールの「完璧聖女」とほぼ一緒。「控えめなあたくし」がなんかちょっとでも聡いことを言おうものなら「女のくせに知識をひけらかすな」と理不尽な叱責を受けて黙らされるあたりがだいたい一緒で、まぁ、シンデレラストーリーにおける最序盤のシンデレラなんてこんなもんである。

 その露骨なテンプレ臭に加え、「完璧聖女」の場合は「完璧すぎて可愛げがない」がネガティブ要素として迫害されていたわけだが、今作ははっきりと「醜い」と言われてしまっているのがどうにも気になるところで、視聴者目線で「どこが醜いんだろう……」というのがビジュアルで分からないのが辛いし、ちょっと風呂に入っただけで「誰だろうこの綺麗な人……」と本人がトンチキなことを言い始めるくらいに素材がいいくせに醜女扱いはやはり無理がある。親御さんから繰り返し「醜い」と言われ続けている部分に説得力を持たせるためにも、アニメでのキャラデザはもうちょい分かりやすくしてほしかった。もしくは、親父どものキャラに「実は醜くもないのに醜いと虐げてくる毒親」のキャラ設定をもうちょい盛る必要があるよね……こうしてなろうはどんどんテンプレが極悪になっていくのだなぁ。

 とまぁ、いつも通りにネガティブな要素も多いのだが、結局「完璧聖女」は最終的に無難な評価に落ち着いたことを鑑みて、今作についても無難なスタートポイントをおくことにした。前提条件として「映像が特に悪くない」があるのも「完璧聖女」と共通する部分で、制作のランドック・スタジオという名前は聞いたことがなかったが(長編アニメの元請は5年以上前の「BEM」だけとのこと)、なんかいい具合の線の引き方とフォーカスのかけ方は嫌いじゃない。ヒロインの赤毛を際立たせるために枠線が補色の緑になってるところは妙に気になるが、それだって見え方を工夫しているためだろうし、全体的な演出のテンポも良いので画面に対しての不満はゼロだ。

 あとはまぁ、「シンデレラストーリーだったらマジで1話目で終わっちゃったよな……」という感想しかなく、それはつまり「こっから先はタイトル要素も何もない、ただのちやほや嫁入り物語が素手で殴り合いをするしかないぞ」という状況。おそらく実家との関係性もとっとと切れたし、「完璧聖女」と違って可哀想な妹を残してもいない(自身が可哀想な妹である)ために今後追加でザマァ要素が発生することもない。延々ヒロインが甘やかされる様を描く1クールになるとしたら、どんな方法で話を引っ張っていくのかは逆に気になってしまってるぞ。まぁ、当然どんどん救いようがなくなってフェードアウトする可能性も高いわけだが。

 個人的な気になるポイントとして大きかったのは、メインヒロイン役の本村玲奈というキャスト。「ほーん、初めて見る名前やけどなかなかいいとこに声が出てるな」と思って履歴確認したら「前橋ウィッチーズ:キョウカ役」って書かれてて二度見した。えっ、キョウカって一番低音で、演技としてもキャラとしても一番影が薄かったとこじゃん。全然気づかんかった。これさ、あっちの役の方が無理やりイケメン役やらされてて低い声絞り出してたからよく聞こえなかった可能性が高いな。こっちのヒロイン役、全然問題なさそうだったぞ。ちょっとびっくりしちゃったので、「前橋」でちょっとマイナス寄りにみてしまっていた罪滅ぼしとしてこちらを追いかけたい。

 あと、「完璧聖女」ではヒロインを虐げて売り払った悪逆母親(の中の人)がこっちの世界線では嫁入り先で暖かく迎え入れる側の母親になってたのワロタ。まぁ、何かしらの「貴族の母親」声なんだろうな。世間的には喜久子おねーちゃんとの2択でヨロ。

 
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○「水属性の魔法使い」 4

 皆さんは水属性の能力者と言われたら誰を最初に思い浮かべますか? 私の場合はねぇ……えっと……あれ? あんま出てこないな……氷属性と差別化しちゃうと純粋な水属性ってあんまり……あ〜、水鏡凍季也とか……あっ、湾内絹保さん!(よりによってそこかよ)

 ということで、どう考えても一般名詞にしか見えないタイトルですが、考えてみればそこに主眼を置いた設定は案外珍しいのかもしれないね、という間違い探しみたいななろう作品。過去には冰剣が関わる似たような設定があった気もするが、俺は観てないのでノーカンとしておこう。いつも通りに子安に誘われ、また新たなスローライフ希望者が異世界に転生した。

 正直、案外悪くない要素はいくつかある。その1、オープニングで最初に絡むのが女性じゃなく男性。「そんなとこ評価すんなよ」と思われるかもしれないが、「本作はハーレム構築を主眼においたものではありませんよ」という表明があればちょっと安心できるわけですよ。加点までいかずとも、減点が小さくはなるだろう。その2、それなりに修行してる。いわゆる一発チート付与ではなく、ざっくりと世界のシステムだけを教えられてから自力でレベルアップを行い、創意工夫を見せようというのは最低限のサバイバル展開として一応は評価に値する。その3、映像は割と綺麗。制作が颱風グラフィックスで、ちょいクセはあるがなおざりにはなっていない。過去に「彼女が公爵邸に行った理由」や「魔導具師ダリヤ」などを制作したスタジオの新たなデザインは、一応なろうラインナップの中では中位以上においてもよいクオリティだろう。

 以上がプラスポイントで、一応途中までは評価してもいいかなと思っていたのだが、残念ながらストーリーラインは後半で一気に急落。「なんや結局いつも通りの、なんならいつも以上のなろうやないかい」というのでダメ寄りに落ち着いてしまった。まぁ、プラスの要素としてあげた「修行」に関しても、実際は「どないやねん」要素が多くてあんまり加点はしてないんだけどさ。「水を出せる魔法があります」→「分子の結合を意識したら氷も出せるようになりました」は100%間違いとは言わないが理屈がおかしいし、「逆の発想でお湯も出せました」はもっとおかしい。そして、後半では修行の成果もあってさまざまな武器やシールドを展開して戦うことができるようになっていたが、実際は「水がどうこう」「氷がどうこう」は戦闘シーンにおいてあまり問題ではない。アサシンホーク戦で見せた氷の盾などの能力は、「氷を出すこと」ではなく「強い衝撃を受けても氷が壊れるだけでそれが飛散しないこと」であり、それって「何かしらのものを空間に強く固定する念動力」でしかなく、別に「水属性の力」ではないのである。「水分子を結合させて」の理屈と同じレベルで「氷を空間に固定させて」が可能であるなら、この世の物理法則の大半は無詠唱でコントロールできることになり、すでに現時点でチートである。

 その後も「なんか知らんけどデュラハンと仲良くなる」「実はそれが精霊王である」「気さくなドラゴンに話しかけられ、認められる」「実はチートで不老の能力を付与されていた」などなど、主人公由来でない文字通りの「チート」が出血大サービス。これまでの流れはなんだったのかとアホらしくなる。ま、結局そういう文法ってことだよなぁ。今後の展開で必要以上のドヤが出てこなければまだお話は成立する可能性はあるが……期待値は低め。

 芳忠さんボイスで気さくに話しかけてくるドラゴン、どこぞの作品のせいで全く強そうに見えないのがなんかおかしい。

 
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「薬屋のひとりごと(第2期)」 ―→5

 今期の最終評価は割とすんなりゴールインできた。読売のこの枠がやっぱ一番イレギュラーよな。今期執筆された番組感想の本数は39本。最近は結構頑張って切っているので本数は安定してきており、この本数は昨年秋クールの終わりと同じである。だいたい2クールものが終わる夏・冬クールは本数が増えがちなので、なんとか春・秋クールはこの「40本以内」を維持したいところ。頼むでホンマ。

 というわけで最後を飾った作品だが、大変申し訳ないことに「あんま真面目に観てない」枠である。1クール目で邪険に扱っちゃった作品の続きだったもんでどうあがいても一気に評価アップってのは難しくなってしまうのだが、遠慮とか気遣いとかではなく、多分2期目の方が好きではあったと思う。単に継続してるおかげで作品世界への理解が深まっているから、というのが分かりやすい理由だが……今作の場合はそこまで蓄積の要素はプラス評価してないんですよね。キャラ覚えられてないし。

 そんなら何が好きだったといえるかというと、シナリオライン全体での物語のサイズ感……とでもいうべきか。1期も最終的には一応「大きな話」に収束するデザインになっていたが、その過程で挟まれる小話にほんとにしょうもないというか、安っぽい話が多かったのよ。それこそ「薬屋あるあるネタ」というか、「薬物を題材にしてミステリぶりたいなら絶対にそこ通るよね」みたいな安易な話が多くて。

 対して、2期目ではそうした「定番ネタ」から多少ヒネる必要が出てきて、良くも悪くもヘンテコな話がちょいちょい挟まるようになった。納得感で言えば無茶レベルは上昇してるのだろうが、どうせアニメで見るなら地味で退屈な話よりも多少無茶でも派手な方が良い。個人的には色盲迷宮の無茶苦茶さとか、そういう部分が「どんな次元の話だよwww」ってんで面白かった。

 そしてやはり後半戦の展開を一手に担っていたシスイの頑張り。なかなか「顔が見えない」キャラが多い本作だが、ちゃんとサブキャラとして自己主張を強めつつ、大きなドラマの立役者となってくれたので思いの外印象深い。瀬戸ちゃんによるパキッとした二面性の表現も心地よく、個人的にはマオマオよりもよっぽど魅力的なキャラになっていたと思う。

 まー、そこまで認めた上で「4クールもやりゃ、そりゃいくらか説得力は出てくるもんだろ」という気はしているので評価は据え置きにしてはおく。多分、一番真ん中にあるマオマオと壬士とのラブの部分にあんまり興味がないのが一番の問題だろうなぁ……。まだ続きあるんだよなぁ……。

 
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○「よふかしのうた Season2」 ―

 エンディングが「よふかしのうた」じゃなくなったのはちょっと意外。そこは貫くと勝手に思ってたんだけど。

 お久しぶりです。確認したら1期の放送が2022年とのことで、気づけば3年も経ってしまっているが、いまだに「実によかった」ということは印象として残っているくらいには好きだった作品。あの年は「ぼざろ」があったせいでグランプリ受賞こそ逃したが、それでも次点に選出するくらいははっきり評価している。

 3年も待たされてしまった2期についても、おそらくその良さが変わることはないだろう。原作未読なのでストーリーがどのように進行していくかはさっぱりしらないけど、原作はすでに完結しており、きちんとゴールを見据えた演出ができるはず(今期で終わるかどうかは知らんが)。その上で1期の良さをそのまま踏襲してくれていればなんの不満もない。改めて確認しておくと、今作最大の魅力はそのタイトルに冠されている「夜」である。こんなにもナイトシーンしか描かれない作品というのは前例がなく、1話目でコウくんも言っていた「自分たちの時間」である夜という時間帯そのものが主人公と言える。ただ薄暗いだけでなく、怪しげな光を放ち、どこか幻想的で蠱惑的な夜。その世界に生きるヴァンパイアを主軸に、青春と恋愛と怪奇が交差する。監督の板村さんの演出はちょっと前に「にんころ」でも言及した「ポスト新房」の分かりやすい代表例となっており、美麗な1枚絵の魅力を伝えるための効果的なカット割と印象的な画面作りが限られた「夜」という時間を鮮やかに切り出している。

 今回改めてこの世界に触れて気付いたのだが、本作は徹底して「会話劇」である。もちろんヴァンパイアの能力がらみで壮絶なバトルシーンが展開されることもあるが、それはシリーズ全体を通じてほんの数パーセント程度だろう。ただひたすらに「夜景」を背景に、キャラクターたちが自分の生き様、自分たちの「夜」との付き合い方をあーでもないこーでもないと垂れ流すだけの情景。それこそ西尾維新作品に負けないくらいに会話の比重が重たい作品なのだが、それでいて、1期目では「間が長い」とか「画面が退屈」と思ったことは1度もない。イメージビデオのようでありながらしっかりと時が刻まれていくその画面構成は、やはり単なる「絵の連続」ではないのだ。この辺りの技巧については改めて堪能させていただきたい。

 オープニング映像を見る限り、2期の中心はおそらく沢城(餡子)との対決要素になるのだろう。そのあたりでなずなちゃんとコウがしっかりと大人の階段を登ることができるのか、それとも、あくまでも子供のいたずらの域を出ない「よふかし」であるのか。できれば最後まで見届けたいドラマである。

 
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 ファイちゃん! この人も考えてみりゃ劇物ですよね。これまでの言及ではだいたい「ファイルーズだから」の一言で片付けられてた気がするのだが……改めてスポットを当てて何かしらの気づきを得たい所存。単に「いいよね!」で終わる可能性が大。

 

 


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○「陰陽廻天Re:バース」 6

 いろんな要素が渋滞してるタイトルのせいで何がなんだかさっぱり分からないまま視聴を開始し、実際に要素は渋滞してるんだけど案外分かりやすいアニメになっている。

 どっから出てきたもんかと思って調べてみたがどうやらこいつはオリジナル。現時点ではWikiすらないので公式サイトを見に行くしかないが、それによれば「david proが放つ初のオリジナル作品」とのこと。なんでオリジナルアニメってこういうヘンテコ設定ばっか出てくるんだろう、とは思うが、そりゃまぁ、他との差別化に必死な企画会議を通過してくるのだから致し方ないか。でも、最近でもヤンキーものは「ぶっちぎり」ってのがありましたけどね。あっちは最後まで何がやりたいかよく分からんヤンキーものだったが、こっちはヤンキーがヤンキーとして存在してるのが最序盤だけで、あとはどっちかというと戦隊ものとかのヒーローアニメの第1話テンプレートといった方が良さそう。そうした点を総合して「分かりやすい」とは思う。余計なこと考えなくていい1話目って、実は結構大事なんですよね。

 昔から「ヤンキーものはあんま好きじゃない」ということは常々書いており、最近では「WIND BREAKER」なんかがしんどくでギブアップしてしまったのだが、今作は主人公の設定の割には特に抵抗もなく、すんなり入ってくるものだった。まぁ、上述の通りに「ヤンキーもの」と言いたくてもそもそも異世界転生しちゃったらヤンキー要素が外的に無くなっちゃうからね。後に残されるのは「単に頭が悪くて手が早い少年」だけである。直情バカの主人公なんてそれこそヤンキーじゃなくても世の中にはたくさんいるわけで、そちらの見方で眺めていけばいいんじゃなかろうか。

 と、ラスト1分までは思ってたわけだが……Re:バースってそういうことぉ? うーん、急に設定ぶっ込んできたな……異世界&ループというどこぞのバルスと同じ体験をしちゃうわけか……きちんとこっから差別化が図れるかどうか。生半可なシナリオ構成ではどこをどう齧っても「パクり」とか「二番煎じ」と言われてしまいそうだが……何か勝算があるんでしょうか。今からだいぶハラハラである。

 その上で一応評価点を加えているのは、david proによるアニメーションが相変わらずかっちりしているおかげ。キャラデザもパチっとしてて好みだし、自社制作のオリジナルってんなら今後クオリティを落とすこともないだろう(ないよね?)。ヘンテコサイバー平安京のデザインなんかもちゃんと見た目に楽しいものになっているし、式神バトルが今後も迫力を維持してくれるならアニメとしては楽しめそうである。まぁ、ヤンキー+ループというとどこぞのアベンジャーがどうしても脳裏をよぎるため、あんなしょーもない流れになったらさっぱり切れそうでもあるけど……。流石にこんだけのトンチキ世界を作っておいて、しょんぼりな尻すぼみ展開にはならないと期待したいね。

 
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○「ダンダダン(第2期)」 ―

 ほんとになんの遠慮もなしに、こないだ半端に終わったところの続きから始まりよった。そういう意味ではまごうことなき分割2クール。不親切には違いないが、今作は余計な気遣いなど無用の精神がよく似合う気もする。

 ぶっちゃけなんの話してたかなんて忘れてたんだけど、この半端なところからの突然の鉄火場で半年前の記憶が一気にフラッシュバック。即座にこの空気に入ることができた。ほんとに良くも悪くも強烈な作品で、元々原作からしてアクの強い芸風だろうに、そこにサイエンスSARUがこれまたくせつよな作劇をプラスしてくれているのでいい具合にファニーな刺激が絶えない。やっぱ面白いなコレ。

 1期終了時には「もはやエロ漫画でしか出てこないシチュエーションになっちゃったけど、ここからちゃんと少年誌に戻ることができるんだろうか……」と不安になったものだが、きちんとオカルトに戻し、さらに「日本の因習村」みたいなレトロな雰囲気から突然大陸系UMAへと話題をぶっ飛ばす変幻自在っぷり。ホラーやオカルトを扱った漫画なんて山ほどあるが、この「怪談系&ムー系」という合いそうで合わない足し算の不協和音ははっきりと今作の売りになってるわ。今期はもうちょいちゃんと追いかけてみようかしら。ちなみに今回は1話目からコンテが許琮氏である。どういう繋がりか分かんないけどスタッフも贅沢なのよねぇ。そしてなんと言っても治安の悪すぎる若山詩音のガラガラボイス。気持ちいい〜〜〜〜。

 
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「mono」 6→6

 ちょいと最終的な評価を出し渋っていた作品。さて、どんな落とし所にするべきか。

 何を困っているかというと、今期まとめて放送された「雑な旅・食い物系作品3連星」の評価の分け方である。すでに「日々飯」の項でもやんわり触れたが、私の中での相対評価は「mono」>「日々飯」>「ざつ旅」の順でこれは動かない。ただ、なぜその順番になるのかという理屈がなかなか自分の中で見つけられず、「結局、うえしゃまととのぴーの中の人補正だったんじゃないの?」という内なる声に反論できずにいるのである。「いやいや、青山吉能やしゅがぴかだって対抗におるじゃろ」という虚しい脳内会議を晒すのもアレだし。

 でもまぁ、感じちゃったものはしょうがないのでやはりこの作品が好きだったことは再度明言しておく。なんだろね。もしかしたら「ゆるキャン△」で一度馴染んだ空気だったおかげでより取り込みやすくなったってのもあるかもしれませんね。同じ「ユルさ」でも、この空気感はすっかり馴染んだものだし、いつの間にやらゆるキャンは劇場アニメまで視聴し、なんだかんだで原作コミックは全部持っているのだ。そりゃ贔屓してもしょうがない。「むしろ二番煎じは評価が下がるんじゃ?」という疑問もあるのだが、そうじゃないんだよなぁ。この空気は、あればあるだけいいんだよなぁ。こんなんなんぼあってもいいですからね。

 一応、無理やり評価のポイントをあげるなら、本作の「地域を絞った密着型の姿勢」は強かったかもしれない。別に山梨やら長野やらに行く予定があるわけじゃないのだが、これを見てよりディープに1つの地域のことが覗けたような気になってくるし、やはり集中しているだけに作者の愛着も段違いに見える。単に「ウケそうなものを狙った」のではなく、作者がただ好きなことを好きなように描いたおかげで、愛情が伝わったのだと思いたい。ほんで「ウケそうなもの」が実際にそこそこウケたのが「日々飯」で、あんまウケなかったのが「ざつ旅」と、そういう結論である。

 まぁ、とにかく敷島を眺めていたいっていうのが本音なんですよね。

 

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○「神椿市建設中。」 5

 「歌の力で謎の化け物を倒していく女の子を描いた作品」…………、つまりはだいたいシンフォギアってことでよろしいですね?(オタクはなんでもかんでもシンフォギアにしたがるッ!)

 といった話は半分は冗談だが、それにしたってよく分からない作品である。ググってみると、まず「神椿市」というのが大きなメディアミックスプロジェクトの名前になっているらしく、来歴を辿ると最初にTRPG、その後ゲームや小説などが展開され、この度いよいよアニメが登場という流れ。そしてその裏にはさらにプロラクションまるまる1個を作る形でバーチャルシンガーを囲っており、この度のアニメではその5人のアーティストにスポットを当て、メインキャラとしてほぼ同名義で登場もしているという、中心にあるのがゲームなのかアニメなのかシンガーなのかなんなのか。初めて触れる身としては謎ばかりが多くてとっつきづらいが、まぁ、所詮アニメユーザーは眼に見えるアニメだけをみて今後の展開を判断していくしかないのだ。その結論が「シンフォギアかぁ」というずぼらなものになってもしょうがないじゃない(しょうがなくはないよ)。

 とはいえ、実のところ完全に初接触というわけでもない。中のアーティストの名義はそこかしこで見かけたことはあり、接触した際にちょろっと来歴をのぞいて「……なんやらよく分からんな」と思っていたのは事実である。例えばメインをはっている花譜は「うる星やつら」の楽曲で名前を見かけたし、直近では「中禅寺先生〜」のオープニングも担当していた。もう一人「理芽」というアーティストは以前「5億年ボタン」のエンディングテーマを担当していたので結構聞き入っていたりもする(チクタクボーイ好きなのよ)。ほんとにどういう距離感で観たらいいか悩む作品だが、少なくとも「中の人、専業声優じゃないからクソだわ」みたいな拒否反応は今のところ無い。そりゃうまくはないが、みんなしてそこそこ達者である。

 一旦周りの話は置いといてアニメとしての中身を見ていくと、ゴリゴリのCGデザインに柿本監督という、「なんか新しいことするで」という座組みは色々と気になるところ。柿本さんは「菜なれ花なれ」に続きサンジゲン以外での舵取りになるが、今作の制作はSMDEという聞いたことのないスタジオ。確認すると「小学館ミュージック&デジタルエンタテインメント」とのことで、どうやらゾイドとかシンカリオンあたりのCG制作を務めていた部署の単独元請という形。これまで短編アニメなどがメインだったようだが、CGデザインの雄・柿本さんの下でどんなデザインを見せてくれるものか。まぁ、1話目で一番衝撃だったのはスタジオをはみ出して制作されたエンディング映像でしたけどね。

 まだ作品全体の概形も見えていないので評価は難しく、とりあえず「様子見」とだけ。ヘンテコ世界観が加速していけば面白い作品になる可能性もあるか?

 
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