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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「100%パスカル先生&プリプリちぃちゃん!!」 ー

 あぁ、これはコロコロだ……ヘボットみたいなのが出てきたらどうしようと思ってたけど、流石にヘボットが2つも現れるほど危険な国ではないようだな。

 ただ、残念ながら私も少しずつアニメのチェック本数は減らす方向に努力しているので、コレは……いいかな……。まぁ、元々あんまり朝アニメってチェックしない方なんだけどさ。「カミワザワンダ」はそれなりにペイした作品だったけど、この15分枠をわざわざ録画するのは面倒だし、週末はただでさえ本数が多いから、録画したとしても多分ろくにチェックしないと思うわ。それならすっぱり切った方がいいよね。

 ……アニメの中身にさっぱり触れてないけど、だって何に触れていいか分からないんだもん……。そうそう、朝アニメって何故かキャストが独特だよね。ベイブレードとかデュエルマスターズとか、そういう番組ではお馴染み、みたいなキャストが割といるみたいで、今作に居並ぶキャスト陣も割と見慣れない名前が多い(「プリプリちぃちゃん」の方はそうでもないが)。変な生物を演じるそんせん先生は気にならないわけではないのだが……「えとたま」で代用しよう。これ、日5枠が無くなってこっちに移動してきたっていう設定らしいんだけど、誰か得する人間いるのかなぁ。正しいお客さんであるお子様はコロコロアニメの枠が増えて嬉しいのかもしれんね。MBS制作のアニメってことで応援したい気もするのだが……すまんな。

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 第2章も舞台挨拶があったのでさっさと行くズラ。「何故ゆーみんが来るんだろう」とかいう細かい疑問は置いといて、というかむしろゆーみんが来るなら観に行きたいから。これで「生涯で生で見ることが出来た声優カウンター」が回るかと思いきや、考えてみたら以前「まよデリ」の公録で一回観てるな、生ゆーみん。今回は春めいた黄色基調のワンピースがおしゃれでした。誰よりも深々と丁寧なお辞儀をするゆーみんはいつ見ても素敵です。

 

(もうネタバレとかあんまり関係無いけどやっぱり今回は大事だから一応未視聴注意)

 

 


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○「ソード・オラトリア」 4

 もう長すぎるからサブタイトル省略しましたよ。一応確認しておくと「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝」ね。

 「ダンまち」といえば1期目の放送が2015年だったので2年前の作品。当時はそれなりに楽しんで観ており、「紐神様」ことヘスティア様はグランプリの選出キャラクターにもなっている。わずかにヒモ一本で業界を賑わせた潔さは大したものだった。そしてそんなヘスティア様がベル君と2人で作り上げたストーリーも、まぁ悪くはなかっただろう。

 しかし、今作はそんなヘスティア様の影も形も無い。ヒモの切れ端すら落ちていない。最大の誘致要因、最高の女神であるヘスティア様を失い、今作は一体何がやりたいのだろうか。中心に置かれているのはベルの憧れていた女騎士・アイズ・ヴァレンシュタインらしいのだが、あいつ、1期の頃にそんなに人気のあるキャラだったか? ぶっちゃけあんまり印象がなくて、名前だってヘスティア様に呼ばれていた「ヴァレンなにがし」っていうフレーズが一番印象に残っている。正直、あいつの生態にあんまり興味はないんだ。本作では更に、そんなヴァレン某に憧れる未熟なエルフ娘を中心に物語が始まったのだが、何でまたヴァレン某に憧れる弱虫の話を見直さなければいけないのだろう。何でわざわざ同じ視点をもう1つ用意したんだろう。今後の展開がエルフ娘中心なのか、それともヴァレン某中心になるのかは分からないが、結局エルフ娘は勇気を持てなかったし、メインの女騎士も特にキャラクターの魅力を見せてくれたわけでもないし、何がやりたくてこんなスピンオフが作られたのかはさっぱり分からない。まぁ、まだ1話目だから分からないのはしょうがないのだが……。

 筋立てに関しては、他にもよく分からない部分が多い。一番疑問なのは最大の見せ場となったイモムシモンスターとの戦いで、たとえばキャンプが襲われてる間肝心のヴァレン某はどこに行っていたのか。あいつが最初から出てくればもっと被害は少なくて済んだはずなのに、途中まで誰も言及してないんだ。そして、他のパーティメンバーも途中まで本気で戦っていなかったように見えるのも違和感がある。ヴァレン某が登場した後に「負けてられねぇな!」ってんでいきなりモンスターを屠り始めたのだが、それが出来るならもっと迷惑かからないうちにやっとけよ。結局あのイモムシは強かったのか弱かったのか。まさかパーティ全員がエルフ娘の成長のために一芝居打っていたわけでもなかろうし、もしそうだとしても、周りの人間に迷惑がかかるような様子見をしてる時点で主人公パーティを名乗る権利はなかろう。なんだか、展開が行き当たりばったりで、何がしたい話なのかが見えてこないのである。

 一番見たかった要素を削られ、よく分からない話を見せられる。この1話目はちょっとエンジンかかりませんね。先週やってた紐神様温泉話の方がよほど滾るものがある。「何故こいつが中心のスピンオフが作られたのか」っていう謎が、観ているうちに解けることを祈っておこう。

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○「sin 七つの大罪」 4

 この紛らわしいタイトルな。まぁ、一般性の高いタイトルをつける方が悪い。

 久しぶりだなこの感じ! って思ったけど、割と最近も「ビキニウォリアーズ」があったな。一応調べたんだが、「ビキニウォリアーズ」は「ホビージャパンによるフィギュアを中心としたメディアミックス作品」。そして本作は、「ホビージャパンによるメディアミックス作品」。……同じやんけ! こんなんばっかりか! 一応製作スタッフなんかは全然違うけどさぁ、まぁ、よしもときんじ監督作品ってことで、遡ると「クイーンズブレイド」と同じ系譜だよな。あれもホビージャパンによる()

 私はワンランク上のアニメチャンネルで視聴しているため、小耳に挟んだ修正などが一切入っていない状態での視聴だ(ドヤァ)。おかげで丁寧な作画の乳首なんかもよく見えて、「聖痕のクェイサー」以来の乳首作画をじっくり堪能することが出来た。いや、してしまった。大変頑張ってらっしゃるし、女の子のアップの表情作画なんかも丁寧で、可愛くエロく作り込もうという姿勢は買えるのだが……これ、1話目で出したものが全てなのでは? ここからルシファーが地獄統一大作戦にでも打って出るんだろうか? でも、後は各魔王に今回やらかしたような辱めを与え続けるだけの作品だよね。別に面白くなるとは思えないんだけど……。この手の作品に何の面白さを求めるものか、という気もするんだが、「クェイサー」なんかは馬鹿が振り切れて斬新さにつながっていたわけじゃないですか。今作はエロについても極々普通の展開なので、ここから奇抜な映像が出てくるって期待感はあまりないんだよなぁ。いや、奇抜なエロが見たいのか、っていうのもそもそもの疑問ですけどね。

 気になるのは、なんだか展開がやけにもっさりしていたこと。1話目はルシファー堕天から大罪によってたかってボコられるまでの展開だが、途中のやりとりも随分ゆっくりしていて、1つ1つの対話のテンポが悪い。映像面でのエロさを打ち出し、画面を見てほしいが故の台詞の緩慢さというなら理解も出来るのだが、別にそこまで映像がエロ連打ってわけでもないし、「単に間延びした会話」なんだよね。そういう面から見ても、あんまりこの先面白くなる予感はしない。まぁ、エロくなる可能性はあるけどさ。

 あとは楽しむとしたら中の人要素しかないんだよね。案の定「ビキニウォリアーズ」からも多くのキャストが出張しており、とにかく喘がせれば何でもネタにしてくれる日笠大先生、若手でこんな仕事ばかりでいいのか加隈亜衣、もう実写で出演させればいいじゃんたかはし千秋など、安定した仕事と喜んで良いのか悪いのか。そして、本気で喘げと言われればやる気満々と思われる伊藤静がこの先の趨勢を握っているといっても過言ではない。こういう作品が本当に楽しそうなアラフォー人妻声優素敵ですよね。そんな中で主役のキタエリは……なにすんだろ。ドロンジョ様が痛めつけられる方で終わるわけにはいきませんけども。なんか、現場は楽しそうでいいよね。戸田めぐみが喘ぐ展開になったら起こして。

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○「覆面系ノイズ」 6 

 TARI TARI」! 「TARI TARI」じゃないか! もう、それだけで充分!

 やぁ、何故か「花とゆめ」原作アニメとは相性が良いおじさんだよ。なんでなんだろね、作品によってデザインも製作陣も全然違うのに、何故か「花とゆめ」誌上に連載している作品がアニメ化すると大体面白いっていう。雑誌のコンセプトが肌に合うんでしょうかね。まぁ、読んだことないから知りませんけどね。

 今作は、ストーリーがどうとかそういう以前に、とにかく中の人フィーバーを起こしてしまっているので1話目から割と冷静な判断力を持っていかれてしまった。何しろメインヒロインに早見沙織を起用し、これが圧倒的歌キャスである。つい最近までも「風夏」でアイドル歌唱していたわけだが、今回は軽音楽部のボーカルとして、割とロックな歌を聞かせてくれる。みさおのこういう曲調はあまり聴く機会がないだけに、それだけでちょっとテンションが上がる。そして、そんな主人公が奪い取る形になった軽音楽部のメインボーカルは高垣彩陽である。彩陽&みさおの歌キャス作品。それつまり「TARI TARI」なのである。いっそここから来夏さんも連れてきて!

 2人の歌が聴けるというだけでも充分満足で、今後もこの「歌」を中心に物語が回っていきそうなので、ひょっとしたら「風夏」以上に歌唱部分で楽しめる作品になるかもしれない。そして幸いなことに、それ以外の部分でも特に不満は無い作品なのだ。少女漫画なので恋愛中心なのは当然だが、野郎が2人、それにヒロインも2人。ここからどういう風に話がこじれていくのかは分からないが、少なくとも1話目の時点でメインヒロインは面白そうな印象である。マスクを常備しているあたりが「覆面系」なのか、もうちょっと深い意味があるのかはもう少し見てみないと分からないが、鋭角的なキャラクターデザインも嫌味にならない程度に個性が出ており、あんまり可愛くない気がするけどどこか愛嬌もある。少女漫画的なお約束デザインいから一歩ずれてるような、そんな感覚である。強いて難をあげるなら、歌っているときの口元の描き方がなんだかただ叫んでるだけに見えるのが不満ではあるのだが、1話目はマジで叫んでる状態になっていたようだし、ひょっとしたら明確な演出意図があってのことなのかもしれない。今後は心を込めて優しく歌うヒロインの顔を見ることが出来るんでしょうか。

 みさおが歌い、彩陽が歌うアニメ。改めてその尊さを確認する良い機会になると思いますよ。待ちきれない人は「TARI TARI」を観ればいいじゃない。

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○「冴えない彼女の育て方♭」 6

 登場すらしてないヒロインがいるんですがそれは……。やっぱヒロイン4人を同じ熱量で扱うのって難しいよな。

 2年ぶりの帰還だが、特にブランクも感じさせることなく。導入も何も無しでいきなりスタートしているのは、ノイタミナの自信の表れなのだろうか。まぁ、別に小難しい話が必要な作品ではないから、いきなり本編に入っても困ることは無いのだけど。そして、そんな大切な1話目がこっちの切り込み方で来るというのが実にあざとくて良い。そう、ヒロイン2人によるキャットファイトである。

 改めて2年前の感想を振り返ってみたら、「阿漕なヒロインどもは最高だな!」くらいのことしか書いてないんだけど、お約束の不満点として「なんでこんなスーパーヒロイン勢がみんなして倫也にホレてるかさっぱり分からん」ということを漏らしている。もちろんストーリーの中軸、ネタ回しとして男の存在は不可欠なのだが、あくまでも倫也は触媒であり、ヒロイン勢を輝かせるための道具、通過点に過ぎない。我々は、いや、私はとにかくヒロイン勢があけすけに本音をぶちまけまくって盛りのついた様子が見たいのである。そういう意味で、この1話目は実に理想的な内容だ。何しろ、男を挟まずにヒロインがぶつかってくれるのだから。英梨々と詩羽先輩。もっともカロリーの高い2人の女性が、互いの武器を振りかざし殴り合う様は実に痛快。詩羽先輩はさりげなく年上の余裕を見せつけ、英梨々も幼馴染みとして身につけた健気さを垣間見せる。その上で発する言葉は実に口汚く、仁義なき恋愛闘争の中で高みを目指し続けるのである。

 こうして描かれた女の友情(!?)は、結局のところスポ根的なアレだ。河原で殴り合って友情を深め合うパターンだ。それだけならベタの誹りを受けてもしょうがないような筋立てだが、本作の場合、フェティシズムに溢れる贅沢な映像面でそんな分かりやすい友情物語をもう一段上のエロ、否、萌えへと引き上げる。詩羽先輩の黒ストVS英梨々のニーソ。いちいち舐めるような構図で太ももを引っ張り上げないでください。細かく詩羽先輩のお胸を揺らすのも勘弁してください。今期は英梨々の八重歯がやたら強調されているようにも見えるし、お互いが自分にしかないセックスアピールをやれるだけやってくれるので常に発情期みたいなもんである。まぁ、実際そうなんだろう。こんだけ「やる気」に満ち満ちてると、逆に英梨々の自宅でのジャージにメガネが際だって見えたりするのもまたずるい。

 そして、詩羽先輩と英梨々がこれだけ頑張って耕して耕して、美味しく実ったところをいとも容易くもぎ取っていく「ヒロイン」加藤恵。やっぱり加藤の存在が今作の最大の焦点なのは間違いないんだよなぁ。彼女だけは、どこかテンプレから外れたこの作品の核みたいなものだからな。さて、今後の展開でこの3人(+1)はどんな絡みを見せてくれるのか……。正直、ずっと男は画面端においといて女同士の壁ドンとかで盛り上がってくれた方が嬉しいんですが。どうせゴールは加藤なんだから、余った2人は2人だけでいちゃいちゃするのはどうだろう。2人でショッピングとか行けばいいのに。

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○「終末なにしてますか?忙しいですか?救ってもらっていいですか?」 4

 なげぇよ!!! これ、流石にサブタイトルを含めないアニメタイトルとしては最長記録か、と思って一応調べたら「もしドラ」というもっと長いヤツがいた。次なる挑戦者求ム(求めてない)。

 こんだけ長いし、「週末」と「終末」をかけたちょっとお馬鹿なタイトルだし、なんか「勇しぶ」みたいなお気楽ファンタジーでも始まるのかと思ったら……重いな。まぁ、終末だからね。なんでこんなタイトルにしちゃったんだろう? まだ設定の全貌は明かされていないけど、多分もっとシリアスなタイトルの方がしっくりきたと思うんだ。タイトルで損してる部分はあるんじゃないのかねぇ。それとも、今後はこのタイトルに見合った変な内容になっていくんですかね。

 そんな謎めいた本作だが、アニメの導入としては、ぶっちゃけあまりピンと来ないものだった。一言で言うと「捉えどころがない」のだ。何が起こっているのか、結局分からないまま1話が終わってしまったので、面白いとかつまらない以前に「分からない」である。「分からない」にも「良い分からない」と「悪い分からない」がある。たとえば「正解するカド」も分からないといえば分からない作品だが、とにかく立方体がヤバいことは分かるし、今後人類がどうなってしまうんだろう? という興味を引くには充分な材料が揃っていた。それに比して今作は、世界がどうなっているのか分からないし、主人公とヒロインの関係も分からない。そして何より、この2人の人となりが分からない。主人公はラノベのテンプレ的にはおそらく何かしらの強い人なんだと思われるが、それが見えそうな部分が冒頭の加速装置みたいなところだけで、その後も思わせぶりに過去のことをウジウジ言っているだけで今のところ魅力は無い。魅力が無い場合「ロクでなし魔術講師」みたいに逆方向に振り切っておけば「これ、絶対あとから強いやつだ」ってことが分かりやすくなるし「ギャップを見せたいんだな」っていうことも伝わってくるので良いのだが、今作の場合「なんとなくすごそうに見せようとしてる気がするけど、別に凄くない」という半端な落としどころ。どうにもキャラとして追いかけるモチベーションが上がらない。ヒロインの女の子もそうで、1度目の別れの時に意味深なことを言っただけで、結局1話目では彼女がどのような存在なのかは明かされずじまいだった。もちろん2話目以降で「兵器」という部分の説明は入るのだろうが、出来ることなら1話目で話の目鼻をつけてほしかったところ。もちろんそれは彼女の設定だけでなく、世界がどんな状況にあり、主人公の生き様とどのように関わってくるのか、という部分も含めての話ね。単に「彼女は○○なんですよ」っていう説明がほしいというわけではないんだ。まー、時系列も入り乱れてたし、1話で説明しきれる設定じゃないのかもしれんが。

 他にも、こんなふわふわした状態で冒頭いきなり無声のシーンが入り、2人が楽しげに町を散策している様子が映像だけで紡がれていくのだが、これって、せめてもう少し2人の人となりが分かってからやるべき演出だよね。今出会ったばかりのキャラから台詞を奪ってしまうと、視聴者サイドは本当に2人して何をやってるのか分からなくなってしまう。まだ画だけで語れるような段階ではないのだ。雰囲気重視で、音楽を聞いて欲しいからこその演出なのだろうが、掴みとなる1話目はもう少し現実的なところを見てほしい。全体的に説明が不親切な方向に偏っているのは、演出上の狙いなのか、単に心配りが足りないだけなのか……まぁ、そのあたりもおいおい見ていくことになるんでしょう。あくまで「つまらない」じゃなくて「分からない」だからね。冒頭部分は劇場クオリティみたいなアニメーションも見られたし、本気で見せに来たら案外良いものもあるかもしれないんだ。まだ慌てる時間じゃない。

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次はフルスポイラですかね。



Anointed Procession 選定された行進 (3)(W) R

エンチャント

あなたのコントロールする効果が1体以上のトークンを生成するとき、代わりにそれは2倍の数のトークンを生成する。

 「似通った生命(ISD)」の色変更カード。効果は完全にそのままで、コストも(G)が1つ(W)に入れかわっただけ。珍しいくらいに純粋な色置換である。とはいえ、大量にトークンをばらまくのはセレズニアカラーのお家芸なので、この色変更も驚くには値しないだろう。特に今回は不朽というトークン生成能力が緑ではなく白に与えられたため、そのサポートに回るカードが作られるのは自然な流れである。「似通った生命」同様、極まったデッキではとんでもないポテンシャルを発揮するカード。今回不朽から出てくるトークンは普通のクリーチャーカードのコピーということで1体あたりの性能も高く、リミテッドでもこれを引いて不朽デッキを狙う価値は充分あるだろう。構築レベルだって、在りし日の「白緑トークン」のカードは割と残っているのだから、復権のきっかけになるかもしれない。そして、多分一番喜んだのは統率者デッキのファンだ。これにより、白緑デッキなら「似通った生命」(あと「倍増の季節(RAV)」)をもう1枚追加で入れられるようになったのだ。盤面ををトークンで埋め尽くしたい人にお勧めだ。

 

Gideon’s Intervention ギデオンの介入 (2)(W)(W) R

エンチャント

〜が戦場に出るに際し、カード名を1つ選ぶ。

あなたの対戦相手は、選ばれた名前のカードを唱えられない。

選ばれた名前の発生源からあなたやあなたのコントロールするパーマネントに与えられる全てのダメージを軽減する。

 ギデオンさんがオケチラさんに楯突いて一般市民を守っているイラストが目印の「注目のストーリー」カード。オケチラはただ純粋な善であるって言ってた割に、翻心早いな。まぁ、オケチラさん自身は良い人っぽいので、多分彼女達が遂行している(ボーラスに遂行させられている?)試練というシステムに問題があるんだろうな。さておき、そんなわけでギデオンがこの次元の理に待ったをかけた記念すべき瞬間。効果としては「金輪際(ISD)」の豪華版で、ギデオンがこの次元のしきたりを許せないと思っていることが伝わってくる。上部分はほぼ「金輪際」と同じだが、土地カードも指定出来るところが若干の変更。土地は「唱える」ではなく「プレイする」なので場に出ることは阻害出来ないが、下の効果との関係で効いてくる場合もある。下の効果によりすでに出てしまったカードもほぼフォロー可能。マナソースとかだと邪魔は出来ないが、クリーチャーを中心としたダメージソースであるならこれでほぼ沈静化することが出来る。つまり擬似的に除去能力を得た「金輪際」ということになり、安定度はかなり増した。PWを抑え込むことは出来ないが、それ以外のパーマネントならほぼ制御出来るようになるし、よく見るとプリベント効果が別に相手のコントロールする呪文でなくてもいいのが独自の面白さ。たとえばこれで「コジレックの帰還」を宣言しておけば、なぎ倒されるのは相手陣営だけになるわけだ。何か構築に影響するようなコンビネーションがあるかもしれない。

 

Oketra’s Attendant オケチラの従者 (3)(W)(W) U

クリーチャー・鳥、兵士

3/3 飛行 不朽(3)(W)(W) サイクリング(2)

 ナイスサイクリング活用法。普通に使っても基盤クリーチャーとなる5マナ3/3フライヤー。そして5マナだとちょっと重いカードなので、序盤に事故りそうだったり、他のカードがほしいならサイクリング。そして、余裕が出来たら今度は墓地から不朽で引っ張り上げてやれば綺麗なフラッシュバックの完成だ。どっちのルートでもカード1枚からリソース2つを獲得出来ているのは事実であるから、めでたくアドバンテージにつながるという寸法。過去にはマッドネスと併設するなんてアクロバティックなこともやっていたし、やっぱりサイクリングって色々芸達者。この地味さでアンコモンはいかがなものかという気もするが、それだけ場面を選ばず安定して戦える戦力ってことだ。こういうところからチクチクアドバンテージを狙っていきたい。

 

Protection of the Hekma ヘクマの防御 (4)(W) U

エンチャント

いずれかの対戦相手のコントロールする発生源があなたにダメージをあたえる場合、そのダメージを1点軽減する。

 色がついた「ウルザの鎧(8ED)」。かつては6マナのレアだったカードだが、現在は5マナのアンコモン。まぁ、一応自分で自分を傷つける場合に軽減しないという微妙な違いもあるし、色つきカードになって多少軽くなるのは当たり前といえば当たり前。「ウルザの鎧」のような地味な効果がレアだったという事実は、今のプレイヤーからすると意外な話かもしれないが、それだけ当時はこの効果が強かったということだ。今よりもクリーチャーの質がずっと低く、逆に単体除去が優秀だった時代。多少サイズが大きくても重たいクリーチャーというのはそれだけで価値が乏しく、ウィニーデッキは本当にパワー2点3点でのしのぎ合いが基本だったのだ。そんなデッキが相手なら、こうして全てのクリーチャーのパワーを1点打ち消すような防御カードというのは今よりもずっと役に立っていたのである。まぁ、流石に6マナのカードにはあまり出番は無かったが……(どちらかというと「黒死病(6ED)」とのシナジーなんかが有名)。さて、現代に戻ってきたこのカード、はたして役に立つのかどうか。これさえあればパワー1のクリーチャーは事実上無力化されることになるのでサヒーリコンボに刺さるといえば刺さる。でもまぁ、「鈍化した脈動」で事足りるし、5マナのエンチャントはいささか重い。ただ、「鈍化した脈動」と違い、こちらなら「歩行バリスタ」からの1ダメージも(本体なら)防げるという強みがある。横に並べるデッキが力を持つなら、一応考えてみてもいいかもしれない。これ、もう1マナ軽かったら案外分からなかったかもな。

 

Cryptic Serpent 謎めいた海蛇 (5)(U)(U) U

クリーチャー・海蛇

6/5

〜を唱えるためのコストは、あなたの墓地にあるインスタント・カードやソーサリー・カード1枚につき(1)少なくなる。

 この環境における「歯車襲いの海蛇」。残念ながら回避能力は失ってしまったが、その代わりコスト軽減の対象がより汎用性の高いカードタイプになっており、リミテッド以外での活躍の道も多少は見えるようになった。「歯車襲いの海蛇」はリミテッドでは各種デッキのフィニッシャーとして大暴れしたカード。それと比べても、こちらのカードは盤面にアーティファクトを並べる必要もなく、墓地という阻害されにくいフィールドに燃料を投下出来るので安定性はより上がっている。まぁ、デッキの枚数を増やすのはカラデシュ環境のアーティファクトの方が簡単だったので、完全にこれに依存したデッキを作るのは難しそうだが。幸か不幸かこちらはアンコモンなので、そこまでこだわらずに「青っぽいデッキが組めたなぁ」と満足するのに使うのがいいだろう。今なら全く同じコスト軽減能力を持つ「騒乱の歓楽者(EMN)」も使えるので、何か楽しいイゼットデッキが組めるかもしれない。「ルーン唱えの長槍(ISD)」を握らせるとおしゃれ。

 

Glyph Keeper 象形の守り手 (3)(U)(U) R

クリーチャー・スフィンクス

5/3 飛行 不朽(5)(U)(U)

〜が各ターンに最初に呪文や能力の対象になるたびに、それを打ち消す。

 青がたまに思い出す「ゆらめく玻璃凧(BOK)」能力を搭載したスフィンクス。呪禁のような完全な防御ではないが、これ1体に対応する除去を2発打ち込むのは一仕事なので事実上の完全除去耐性みたいなもんである。何とか戦闘で殺すなり、全体除去に巻き込むなりで対処するしかない。そして、このスフィンクスはなんとでかい図体の割には死後にミイラにしてもらえるという特典まで持っている。流石に包帯の用意が大変なので7マナもかかるが、それでもフィニッシャーになるってんなら大した料金でもない。ワンパン5点のフライヤーに除去4発を用意出来るデッキなんてそうそう無いだろう。惜しむらくは、ぶっ壊れになりすぎないようにタフネスが3というかわいげのある数字に設定されてしまった。3/1程度のフライヤーでも相打ちは取れるし、今回のセットは「蜘蛛の掌握」もあるので耐性があるからといって油断は禁物。まぁ、強すぎるとマジでキレられるケースも増えるし、少し隙を見せておくくらいが丁度良いのではなくて?

 

Vizier of Tumbling Sands 砂時計の侍臣 (2)(U) U

クリーチャー・人間、クレリック

1/3 サイクリング(1)(U)

(T):対象の、他のパーマネントをアンタップする。

〜をサイクリングしたとき、対象のパーマネントをアンタップする。

 サイクリングはウルザブロックで初めて登場し、その後オンスロートで再録。その際により深くまでメカニズムが掘り下げられ、「サイクリングしたとき」という誘発型能力が生み出されたわけだ。この辺りのギミックは、更にアラーラブロックでも利用されている。今回は当然、そんな誘発型能力の発展形がいくつか収録されることになり、このカードのコンセプトが近いのは「エスパーの滞留者(ARB)」だろうか。狙いを明確にするためにタップ能力は削られたが、その分持ち味であるアンタップ能力はマナコストを必要としない最軽量のデザインになっている。クリーチャーだけをアンタップ出来た「天光を求める者(7ED)」と異なりあらゆるパーマネントをアンタップ出来るため、珍しい青のマナクリーチャーとして運用出来るのは見逃せないポイント。他に類を見ないカードだけに、何か独自のニーズがありそうだ。セットギミックとしては当然督励カードと組み合わせたいところなのだが、督励は白と赤に多い能力なので、青とがっつり組み合わせるとなるとややデッキは限定されるか。サイクリングの場合はキャントリップで「ぐるぐる(8ED)」することになるが、まぁ、こちらは最低限の補償だ。出来ることなら、ちゃんとクリーチャーとして着地させ、能力を活用してやりたいところだ。ちなみに、2体並べるとお互いにアンタップすることで無限に寝たり起きたり出来る。……だから何だって話だけども。ほら、「弾圧する構築物」が無限パワーになるよ。

 

Vizier of Many Faces (2)(U)(U) R

クリーチャー・多相の戦士、クレリック

0/0 不朽(3)(U)(U)

あなたは〜が戦場にあるいずれかのクリーチャーのコピーとして戦場に出ることを選んでも良い。〜が不朽された場合、それはマナコストを持たず、白であり、他のタイプに加えてゾンビでもある。

 このセットのクローンのコーナー。今回も4マナというお馴染みのコストで普通のクローン。あまりに普通過ぎて最近では珍しいくらいだ。そして、今作の特徴として与えられたのが「墓地からもう1回クローン」。うーむ、2倍になったけどやっぱり普通だ。「不朽がついている」というそれだけでアドバンテージは確約されているわけだし、戦場で一番強いクリーチャーをその都度選べるのだから2度のおいしさも格別なのだが、レジェンドルール改変以降、クローンはあんまり仕事らしい仕事ももらえないままなので、これもなんだか地味に見えてしまうのである。リミテッドなら、まぁ。それにしても、こいつはこの世界においてどういう存在なのだろうか……。

 

Bontu the Glorified (2)(B) M

伝説のクリーチャー・神

4/6 威迫 二段攻撃

〜は、このターン、あなたのコントロールするクリーチャーが死亡していない限り攻撃もブロックも出来ない。

(1)(B)、他のクリーチャーを1体生け贄に捧げる:占術1を行う。各対戦相手は1点のライフを失い、あなたは1点のライフを得る。

 黒の神様はサイクル中でもっともクセが強い。何しろ、「常にオン」という状況が存在しないのだ。他の神様は一度オンになったらオフにする方法がはっきりしているが、この神様は基本がオフ。殴りにいくためには毎ターン丁寧に条件を満たしていく必要がある。アタック1回にクリーチャー1体ってのは、いかに神様とてちょっと食べ過ぎな気はする。しかし、3マナパワー4威迫はやはり魅力的。別にただで殺せと言ってるわけではない。自身の力でサクれば占術だってつけるし、幾ばくかのドレインだってしてやろうではないか。その上で神様御自ら殴ってくださるのだ。これだけで勝てるなら雑魚クリーチャーの命の1つや2つ、気にする必要もあるまい。……でもまぁ、クリーチャーの命も有限ですからねぇ。今回黒には率先して死にたがってるとしか思えないクリーチャーも何体かいるので、そうしたクリーチャーを燃料にして殴っていくプランはがんばれはなんとか維持出来るかもしれない。ただ、やはり他の神よりも起動条件が厳しいというのは事実だろうし、普通に構えてたらブロックなんて夢のまた夢なので、流石に構築は無理だろうし、リミテッドでも引いてみて役に立たない、という状況は起こりうる。なんとかバントゥ様に満足してもらえる戦況を作りたいところだが……。一応、相手は「ブロッカー排除してからアタック」という選択肢が採りにくくなるのは面白い部分。バントゥさんを起こさないよう、こっそり殴ってくださいね。まぁ、サクって起こすんですけど。

 

Dread Wanderer 戦慄の放浪者 (B) R

クリーチャー・ゾンビ、ジャッカル

2/1

〜はタップ状態で戦場に出る。

(2)(B):あなたの墓地にある〜を戦場に戻す。この能力は、あなたがソーサリーを唱えられるときで、あなたの手札が1枚以下である場合にのみ起動出来る。

 毎度お馴染み、黒の墓地から復活系カードの最新版。カラデシュ世界では2マナのくせにパワー3とか慣れないことをやってしまったせいで世界を席巻するとんでもない結果になってしまったが、今回は無事にパワー2に戻っている。しかし、相変わらずレアリティはレアのままだし、今回は起動するのにマナ以外のリソースを必要としないというなかなかの大盤振る舞い。「血に染まりし勇者(KTK)」あたりが近い性能だが、なんと今回はブロックに参加出来るので最悪でも無限のブロッカー(ただし出てきたターンは休み)としても運用出来るのだ。そのための条件はプチ暴勇。今回赤黒はこのプチ暴勇をテーマに置いているようだが、軽いデッキならば暴勇よりも気軽に達成しやすいのでそこそこ現実味はあるだろう。3マナというコストは決して軽いものではないし、おそらく序盤はこんなものを場に戻すよりもやらなきゃいけないことが多く、手札が余っている間は制限も気にならないはず。さっさと手札を墓地に送って墓地&戦場だけでリソースをやりくりする暴勇ゾンビ・コントロールも面白そうだ。当然そのときの相棒は「秘蔵の縫合体(SOI)」で決まりだ。案外ドレッジの復権に一役買ってくれるかもしれないな。

 

Grim Strider 不気味な徘徊者 (3)(B) U

クリーチャー・ホラー

6/6

〜はあなたの手札1枚につき−1/−1の修正を受ける。

 ゲラルフの傑作(SOI)」の思想を受け継いだアモンケットなりの傑作。イニストラードもアモンケットも墓地環境だし、手札なんてさっさと墓地に送ってすっきりしちゃいなYO! という分かりやすいお誘いである。「ゲラルフの傑作」は飛行持ちで5マナ7/7、こちらはシンプルに要素だけを抜き取った結果4マナ6/6。手札が3枚まで減った時点で3/3と、割と普通サイズのクリーチャーだ。ということはやはり今回赤黒が推している「手札1枚以下」ギミックと組み合わせるのがいいだろう。手札1枚以下なら様々なギミックがオンになった上でこいつは4マナ5/5。なるほど強い。1ターン目から嘘みたいに手札を使いまくるデッキで、締めの4マナにこれが着地したらなかなか芸術点高めだ。是非格好良いラクドスビートを狙ってほしい。ちなみに、暴勇は数あるラヴニカのギミックの中でも圧倒的不人気だったらしいキーワード。マロー曰く、「プレイヤーは手札にカードを持っておきたいものなので、手札を空にしなければならないメカニズムに人気が出るわけがない」。そりゃそうだ。今回はどうなるんでしょうね。

 

Lord of the Accursed 呪われた者の王 (2)(B) U

クリーチャー・ゾンビ

2/3

あなたのコントロールする他のゾンビは+1/+1の修正を受ける。

(1)(B)(T):全てのゾンビは、ターン終了時まで威迫を得る。

 ロード! しかもアンコか! ロードというとレアのイメージが強いのだが、何故かゾンビはアンコロードにも恵まれており、過去には「アンデッドの戦長(TSB)」や「戦墓の隊長(DKA)」なんかが登場してその時代のゾンビデッキを盛り上げている。まぁ、ここ最近は「鋳造所の隊長」もアンコで提供されているし、ロード能力をリミテッドでも楽しんでもらおうという方向性にシフトしているのかもしれないが。3マナという平均的なコストにきっちり増強能力を備えたお手本のようなロードで、リミテッドで2枚3枚集まったときには祭りが発生しそう。そして、いつも通りに1つ追加された能力は、「墓の収穫(EMN)」のときに一切省みられなかった「ゾンビに威迫つけるよ」というギミックである。威迫は「すげぇおっかないもの」につく能力なのでゾンビにぴったりのはずなのだが(畏怖の後継能力だからね)、いかんせんイニストラードのゾンビはコントロール寄りののんびり種族だったのであまり噛み合っていなかった(そもそもイニストゾンビがクソ弱かった)。今回ゾンビが手を組んだのは白と青。頭数も増えたし、黒は暴勇方向への速攻デザインも狙っている様子。さぁ、ゾンビが火を噴くか。

 

Plague Belcher 疫病吹き (2)(B) R

クリーチャー・ゾンビ、ビースト

5/4 威迫

〜が戦場に出たとき、対象の、あなたのコントロールするクリーチャーに−1/−1カウンターを2つ置く。

あなたのコントロールする他のゾンビが死亡するたび、各対戦相手は1点のライフを失う。

 緑に多く与えられた「修行」ギミックを持つ黒クリーチャー。そしてその数値はレアなのであまりに無体、あまりに暴虐。緑クリーチャーは何らかの効果でカウンターを取っ払ってサイズを大きくするという特徴があるが、黒にはそんな腰を据えた進歩なんてありゃしねぇ。3マナ3/2威迫として殴るか、適当に味方をブチ殺して5/4威迫がゲームを決めに行くか。デメリットとして与えられてこそいるが、選択権はあくまでこちらにあるのだ。3/2威迫だって充分活躍圏内なわけで、それが大した手間もなく特大サイズで現れる可能性があるというだけでも割とミラクル。雑に強いので雑にゲームが終わる可能性も。そして、そんな腕っぷしだけでは終わらない器用さも持ち合わせているのがレアなりの心遣い。出た時の能力でゾンビが犠牲になればちょっと得した気分になるし、今回多めに用意されたゾンビトークンで軍団を結成してもいい。とにかく痒いところに手が届く、痒くなくても掻きむしる。そんな漢のレア。上手く1パック目から出た日にはレッツゴー黒。

 

Shadow of the Grave (墓所の影) (1)(B) R

インスタント

あなたの墓地にある、このターンにあなたが捨てたかサイクリングした全てのカードを手札に戻す。

 なんだか色々不穏な匂いが感じられるおっかない1枚。サイクリングだけなら問題無いんだ。普通はマナがかかるし、青の「新たな視点」でもおいてなければ、1ターンに出来るサイクリングの量なんてたかが知れている。この呪文自体にもマナはかかるのだから、ここから特大アドバンテージを狙おうってもそうはいかない。……でも、捨てるとなると? ルーターを使えばこれはキャントリップ相当。「トレイリアの風(7ED)」能力なら一気に手札は倍に膨れあがることになるし、「サイカトグ(ODY)」のような手札を食うタイプの生き物がいた場合、果たしてどれくらいのサイズまで引き上げられるか。「サイクリングは問題無い」と書いたが、世の中にはマナを払わずともサイクリング出来る「通りの悪霊(FUT)」みたいなカードだってあるし、長い歴史の中には捨てられるだけ捨てちゃうとヤバい連中だってきっといるはず。さて、過去のリストを漁ったら何かとんでもないパートナーが見つかる可能性が……久しぶりにマジテンションでこの言葉を書いてみるか。「さぁ、デッキを作ってみよう」。

 

Stir the Sands 砂の攪拌 (4)(B)(B) U

ソーサリー

2/2で黒のゾンビ・クリーチャー・トークンを3体生成する。

サイクリング(3)(B)

〜をサイクリングしたとき、2/2で黒のゾンビ・クリーチャー・トークンを1体生成する。

 わらわらわらわら。ゾンビわらわら。アモンケットの砂漠には多数の死体が眠っているらしく、ゲートウォッチの面々も来訪時にいきなり手痛い歓迎を受けた。そんな砂の中の死体たちを一気に掘りだそうってのがこちらのカードで、今回のセットでは色々とキーとなりそうなゾンビトークンをまとめてお届け。6マナで合計6/6なら充分過ぎる支払いだ。そして特筆すべきはサイクリング能力。4マナインスタントのキャントリップで2/2が1体。1つ1つの要素は小粒かもしれないが、これがギュッとまとまると見事なかみ合わせ。インスタントブロッカーを構えられるし、上手いこと相打ちに取れればアドバンテージまで狙える。6マナまで待つのは大変だから、という現実的な事情もこちらのモードを後押ししてくれるだろう。どちらのモードでも充分楽しめる1枚、あなたはゆっくりたくさん襲ってくるゾンビ派? それともいきなりシャキシャキ驚かせにくるゾンビ派?

 

Bloodfury Militant (血怒りの闘士) (1)(R) U

クリーチャー・ミノタウルス、戦士

4/3

〜が戦場に出たとき、手札を1枚捨てる。

 ふぁーーー。2マナ4/3。そんなカードを赤に与えてしまっていいものか。そりゃもちろんデメリットはあるが、こんなもん……いくらでも使い方はあるじゃんよ。戦場に出たときに手札を捨てるクリーチャーというと、どちらかというと黒の系譜。クリーチャーカードしか受け付けないというベテランのグルメさん「隠された恐怖(10ED)」は時代によっては構築でも駆け回った名カードであるし、2マナという軽さを活かした「ドレカヴァク(DIS)」や「トロスタッドの死騎手(SOI)」は、それぞれ暴勇・マッドネスというブロック・ギミックと噛み合わせてリミテッドを賑わせたカードだ。そして、「トロスタッドの死騎手」たちはまだ3/3どまりだったにも関わらず、今回はなんと4/3。しかも赤だ。一応赤も手札を捨てる系譜があるにはあるのだが、部族も考えると直接の先輩になるのは「ミノタウルスの探検者(ODY)」なのかな? どんだけパワーアップしてるんだよ。白と組み合わせれば不朽クリーチャーを墓地に送りながら攻められるし、黒と組み合わせればミノタウルスギミックを活かしながら手札枚数を減らして前のめりに。構築まで見れば未だマッドネスは現役ときている。この1枚の存在で、「回転翼機」を失って死に絶えた赤黒マッドネスが息を吹き返す期待もないではないぞ。


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○「正解するカド」 6

 何で今期はオリジナルアニメがこんなに元気なんだ。アニメが斜陽だと言われ続けた去年の停滞した空気を吹き飛ばさんとするかのように、今期は各社が並々ならぬ決意でもって作品を送り出しているように見えるぞ。

 何もかもが謎に包まれた作品。調べても作品概要が出てくる程度で、本当に1話で提供された情報が全て、というかなり骨太な「オリジナル」。そして、その「謎」の質が実にシンプル。「この立方体は何だ」。1話目だけを見ると「シン・ゴジラ」が思い出される。なんだかよく分からないものに、日本政府が一丸となって立ち向かう(当然会議はする)。もちろん、よく分からないものが突如やってきたのだから学者先生の出番で、とりあえず色んなことをやって反応を調べる。1つ1つ丁寧に実地検証していく科学的な進捗と、少しずつ明らかになっていく「確実にこの世のものではない」という絶望感。単に立方体の外壁をひたすら叩いているだけなのに、何故だろう、わくわくしてしまう。「シンゴジ」と違って今作は会議をやって政府要人たちが織り成すドラマが中心には据えられていないが、少なくとも1話目の作りは、同じような楽しさがあった。

 正直言うと、番組が始まった直後はキャラクターの造形を見て「うわ、固い方のCGアニメやんけ」と思ってちょっと抵抗があったのだが、圧倒的な「立方体」の登場により細かいことはどうでも良くなった。あの立方体の壁面のデザイン、訳の分からない異物感、そして圧倒的なサイズ感。もう、「これは何だ」というシンプルな謎の極致である。この「立方体が降りてくる」シーンを作っただけでも、今作は勝ったと言ってしまってもいいかもしれない。もちろん、これは深夜アニメなので、ちょっとネジの外れた釘宮ボイスの物理学者なんかでテコ入れはするんですが、やってることはまっとうですからね。「人類には早過ぎる」相手だということを30分たっぷりと肌に染みこませ、ラストにはどんでん返しの階段オープン。出てきた宇宙人(?)。スーツ姿のエリート官僚がいれば、どんな問題だって先へ進めるのです。これもシンゴジで学んだことですね。

 監督は「彗星のガルガンティア」の村田和也、そしてCG作劇を担当しているスタジオはなんと東映。ちょうど番組中のCMで「楽園追放」の宣伝をしていたし、ひょっとしたら同じ製作チームなのかもしれませんな。映像面ではキャラ造形さえ馴染んでしまえばむしろ突飛なCGデザインが際だって面白い。シナリオの方向性については、アニメの企画が始まった時期を考えれば別にシンゴジをパクッたわけではなくてたまたま狙ったポイントだ被っただけだろうし、「中の人」が出てきたおかげで来週以降はシンゴジではなくなるでしょうね。一応テーマは「交渉」なのかな? そうなるとタイトルが意味深で気になりますよね。主人公らしき男性が「交渉ごとはお互いに利益を得るのが正解」みたいなことを言っていたし、今後の展開は別に戦車でドンパチとか、実は魔法の力が目覚めてドンチキなんてことにはならないはず。「正解するカド」ってどういう意味なんだろう? と思って考えてみても、現時点では答えは見あたらない。英語タイトルにヒントがないかと思ったんだけど、残念ながら「KADO: the right answer」では何も分からぬ。「かど」が「廉」なら何らかの罪とか、問題ごとの意味になるし、「門」だったら家々の話になってくるかもしれない。もっと単純に、最後のシーンで階段が出たのは「角」でしたけども……そんなタイトルつけるかな? でも、わざわざここまで「立方体」を印象づけたんだから、やっぱり「角」と関係あるのかなぁ。色々と妄想も膨らんで、今後の展開が本当に読めない。もう、来週が楽しみで仕方ありません。

 キャスト関係に触れておくと、メインキャラになりそうな総務省のエリートさんは、なんと三浦祥朗。ひょっとして、シリーズアニメでメインを務めるのってこれが初めてなのでは? 長い長いキャリアの果て、ようやく辿り付いたかと思えば感慨無量。単なる野球芸人で終わらなくて本当に良かった……。その他のキャストも官僚や公務員が並んでるのでムンムンと加齢臭がしそうな濃い面子が素敵ですね。んでそこにくぎゅう。あと、甲斐田裕子がニュースを読んでくれる世界線に生まれたかったな、ってホントに思います。

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