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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 情報量が多すぎる! 第16話! 1話に押し込んでいい話じゃなかった気がするんだが、ほんとにいろんなところがいろんな方向に動かされて大変。その挙句にタイトルが「みりん干し」はおかしいやろがい。

 何とか必要そうな要素を拾っていく必要があるがなるべく順番通りに行こう。まずはチルチャックの功績でついに上層階への道を切り開くことに成功した。どうやら階層の変化は一定の法則性があるらしく、狂乱の魔術師がライオス御一行だけを目の敵にして狙い撃ちで邪魔してるとかいうわけではないらしい。マッパーが「仕事」のチルチャックは荒唐無稽な変化にも何とか対応し、地力の強さを見せてくれた。こんなもん、これまで経験したことない事態だったろうに……スカウト職って本当に大変よね。

 そしてそんな変成ダンジョンの1要素として登場したのが「クリーナー」と呼ばれる存在。単に知らないだけかもしれないが、ついにここにきて「通常のファンタジー概念にはなさそうなオリジナル要素」が出てきた。ライオスたちの話をまとめると、クリーナーはダンジョンを一定の状態に保つための自制機構のようなもので、どこかしら破損した箇所を勝手に修復してくれるという。センシがテントを喰われたことがあると言っていたので、おそらく「本来ダンジョンにないもの」は食べてしまうということなのだろう(冒険者の死体は大丈夫なんだろうか?)。例え話で出ていた人間の体内における免疫みたいなもの、というのが分かりやすいだろうか。いわばかさぶたを作って傷を癒す血小板の役割で、モンスターでもないし生物かどうかも微妙なところ(血小板が生物といえるかどうかは微妙だからね)。

 こうした概念が出てきたことで「ダンジョンを1つの生き物だと考える」この世界独自の構造が何となく見えてくる。もちろん、ライオスたちが勝手に話しているだけなのでどこまで真実かは定かでないが、まるでダンジョンが生きているかのようにさまざまな法則がなりたっているというのは多分本当。そしてそれを生み出しているのはおそらく狂乱の魔術師その人なのだろう。クリーナーという便利な存在は、まさにこの世界におけるダンジョンの定義そのもののようである。ただ、さらにそこから一歩推論を伸ばして「モンスターはダンジョンを外敵から守る機構」という話が出ているのは微妙なところかも。いわば白血球みたいな存在だと言っていたわけだが、ここまでが正しい推論なのかどうかは分からない。何しろ現時点では「モンスター」の中にはオークなども含まれており、いわば人体において白血球が独自の意思を持って社会を構築している状態ということになる。まぁ、未だ「モンスター」の定義が曖昧なのでその辺はどうとでもなるし、ドラゴンなんかが狂乱の魔術師の手駒として動いているニュアンスは強かったので納得できる部分も多いのだが。今後はファリンという「境目の」存在がどう影響してくるかも気になるし、引き続き注意してみていかなければいけないポイントである。

 そして後半の大きな動き、シュローパーティ(そして地黒のカブルーパーティ)との遭遇。一気に画面に映るキャラが増え、その分情報量も大洪水。シュローのパーティは「和風」の一味なわけだが、いちいちキャラが濃くて1人ずつみていくだけでも大変そう。今回はっきりと前に出てきた日笠ボイスのお世話係の人は認識しやすかったが、その後ろにはいかにもアジア系の顔したややモブっぽい子とかもいるし、でけぇ鬼っこは存在感がある。そしてちゃっかり内密の話も聞いちゃってる有能な黒子さん。どうやら「一族」というくくりでシュローはそれなりに全員から信頼と愛情は得ているようだが……まだまだ底の見えない変な連中である。お世話係のマイヅルさんとセンシが意外と相性が悪くないのは良かった。

 そしてもう1つのパーティ、カブルー御一行。こちらは以前からちょいちょい登場していたわけだが、リーダー格のカブルーが思いの外冷静というか、強かな人物であることが描かれて新展開があった。てっきり以前の宝虫の一件からライオスたちを逆恨みしてるとばかり思っていたが、そこは濡れ衣の可能性も考えて思慮深く行動できている。その様子だけ見ると案外物分かりのいい善人なのかとも思うが話はそう簡単でもなく、基本的には利己的な性格が強く、こちらも一筋縄ではいかない様子。まぁ、初対面の冒険者どうしでいきなり腹を割って本音で話す方がおかしいわけで、警戒心ほぼゼロのライオスの方が適性で言えば明らかにおかしいのだろうが。ライオスとシュローの因縁やいざこざで自分の利益を得ることを画策もしており、こいつに黒魔術の件が漏れてしまったことが今後にどのような影響を与えるかは気になるところだ。前から測りかねる要素だった「黒魔術の禁忌性」、アナーキーなライオス一味ですら忌避感が強かったけど、世間一般ではこれだけタブー視されてることが判明してちょっと驚きだ。やっぱ狂乱の魔術師ってのは巨悪なんでしょうかねぇ。

 
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 この素晴らしき王室にうえしゃまを! 第2話! また新たな異世界に上田麗奈ボイスが爆誕してるぜ! しかも今回も王室関係者、世界が認めるロイヤルボイスなのである。

 ということで新キャラも登場して新シリーズっぽくなってきましたね。今回もず〜っと面白くて何の不満もないんですが、我ながら「なんで何の不満もないんだろうな?」と不思議でしょうがないくらいのもんで。ギャグ作品としての密度の濃さなんでしょうか、単純な合う合わないの問題なんでしょうか。だってさ、ずっとカズマの後ろで変な顔してるダクネス見てるだけで面白いんだぜ? やっぱこのヌルいデザインだからこそ出来るネタ回しだよなぁ。しかも今期は画のテイストは引き続きゆるゆるだとは思うんだけど、全体的な作画クオリティはアップしてる気もするんだよな。しゃきしゃき動いてぐにゃぐにゃ崩れろ。

 また、劇場版で大きなクライマックスをもう1つ乗り越えたこともあり、なんか今作独自の楽しい部分もまた1つ見えてきた気がする。それは、全体的な「危うさ」なのかもしれない。シリーズを重ねてるからってのもあるんだけど、いろんな要素がギリギリというか、ちょっとでもバランス崩れたら倒れちゃいそうなのに何となく立ってるみたいな印象があるのよ。分かりやすいところではカズマとめぐみんの関係性。映画で惚れた腫れたの問題がかなり具体化されて「こいつらすけべなことしてるしなぁ」とは思いつつも、そこでカズマさんがめぐみん1本に決めてゴールインなんて展開にはなっていない。「よくあるハーレム妄想じゃん」と言われたらそのカテゴリに入れることも可能かもしれないが、でも、カズマさんのこのどっちつかずなスタイルって単なるヘタレじゃなくて、やっぱり純然たる「クズ」のなせる技なんですよ。

 そしてそんなカズマさんでもツッコミに回ってしまうという周りのキャラの配置の危うさ。女神アクアはパーティの中で最も一貫してどクズでしかなく、今回だって最後まで飲んだくれてるだけのゴミみたいなやつなのだが、それでも一応最強の女神というステータスを手放したわけではなく、今回だって絵を描いてお姫様の気を引いたのは純然たる功績。役立たずのゴミと女神の危ういバランス。そしてめぐみんの常識人と爆発物のどちらにでもすぐにステップを踏める立ち位置。「そこはどういう設定やねん」という疑問を挟む余地はなんぼでもあるくらいにグラグラしてる部分がいっぱいあるんだけど、それらを全部飲み込んでしまえるこのすばワールド。やっぱすげぇや。

 そして今回は我らがララティーナさんが先頭に立って大活躍(?)。ダクネスが貴族らしい振る舞いをすればするほどに違和感は出まくってるはずなのに、その辺のくだりは2期で一通り片付けてしまっているおかげで、今回みたいな「おいしいトコ取り」のダクネスも楽しむことができる。今回のセッティングに関してはそりゃダントツで常識人サイドだからツッコミ役に徹してはいるんだけど、それでも「大丈夫、ダクネスだから」という絶対的信頼もあり、どこで壊れても誰も文句を言わない。あとエロい。今回の衣装の調整で「アクアもそこそこあることはある」ってことが改めて確認できたとは思うのだが、「ダスティネス家はメイドも乳がでかい」という余計な情報でかき消えてしまうのよね。

 1話目で「女神アクアと久石奏を同時に味わえる素晴らしいシーズン」と書いたんだけど、ダクネスとシルフィを同時に味わえるシーズンでもあるんだよな。なろうも悪い文化ばかりじゃないよね!

 
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 改めて、ヒンメルってすごかったんだな、第2話。だってフリーレンが英雄になったのもヒンメルのおかげだし、その後、彼女が改めて人間の世界を見て回ろうと思えた動機になったのもヒンメル。彼1人の手でフリーレンは大きな変化を2回も体験してるんだ。

 というわけで相変わらず比較してしまうわけですが、こちらのフリーレン、もとい種﨑ティナーシャは、これまでずっと塔に閉じこもっていたので名前こそ轟いてはいるが「英雄」ではなかった。そして、この度オスカーという迷惑勇者(?)に引っ張り出されて、ようやく人間との触れ合いを強く意識するようになったのだ。いわばまだ半ヒンメルくらい。まぁ、このイケメンならさっさと記録を塗り替えてくれる可能性もあるが。

 正直、筋立て自体は前回期待したほどの刺激はなかったかな。1話目はティナーシャとオスカーの意味のわからんいちゃいちゃテイストに興味を惹かれた部分が大きく、今回はさっそくティナーシャが「オスカーは置いてきた、この戦いには付いていけないと思ったから」みたいなことをしており、まだまだ信頼関係が成り立っていないことが浮き彫りになっている。まー、ティナーシャからしたら一国の王子様をほいほい連れ出して国家レベルの問題になっても困るわけだし、仮に信頼してたとしても連れていくわけにもいかんのだろうが。しょうがないので弟子も相棒も何もない完全ソロで悪い魔法使い(CV青山穣)を退治しにいく。意外と顔が広いティナーシャさん、過去にそこかしこで恨みも買ってるみたいですね。

 そして2話目でもまだ期待を繋ぐ要素になったのはその後のモンスター戦闘。こちらが実にいい動画で、短いながらもなかなか見応えのあるシーンに仕上がっている。「白い狼の化け物的モンスター」もなろう世界ではお馴染みの(そして大抵は味方になる)敵キャラだが、そんなベタになりそうな戦闘シーンできちんと見せ場を作ってくれているのは偉い。横ラボ(横浜アニメーションラボを勝手に略すことにした)、映像の瞬間出力はそれなりに高いのよね。あと、モンスターの治癒力の高さを示す際に「1回血が固まって、かさぶたができて、それが剥がれ落ちる」っていう描写を挟んでいるのが芸が細かくて面白かった部分。「モンスターの治癒力が高い」なんてぇと魔法みたいにキラキラで直しちゃったり、適当に腕とか生えてくるだけで終わりの作品が多い中、きちんとこの世界で「魔法とは何か」「モンスターとは何か」を説明するが出てくるのは良いことだ。あとティナーシャのおっぱいがそれなりにあるのも良いことだ(どこぞのつるぺたババアへの他意はありません)。どれだけお歳を召しても覗かれるとやっぱ恥ずかしいんですね。よいことです。

 
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 【推し濃厚】、第2話。かっ飛ばしてますね。このテンポの良さ、ビシバシくる刺激がいい感じ。

 今期は図らずも今作と「ガールズバンドクライ」が微妙に似たルートを通っているので印象が被っている。1話目でちょっと内気な塞ぎ込み主人公が目を開かせてくれるようなパッと花やいだ金髪娘と偶然街で出会い、彼女の音楽に惹かれて一歩目を踏み出すというストーリー。2話目で合流した「3人目」が黒髪ロングというところも共通している。ちなみに私としては今作を「よりもいフォロワー」だと踏んでいるので、先に三人目で結月が出てきたな、という見方もできる。黒髪ロングで、友達がいなくて距離感測れないお嬢様系ガールなので。

 とまぁ、別に他の作品に例えることにあまり意味はないのだが「ガールズバンドクライ」はタイトルの「クライ」が示す通りに2話目からいきなり大きく躓き、悩み、叫び声を上げるような展開。若さ故のドロドロした情動を感じさせた。それに対し、こちらの作品は一応困ってはいるだろうが、サクサク前に進んで別な意味での若いエネルギーを感じさせてくれる。メイン2人の関係にしても、あちらの桃香は「バンド? いや、やめるゆーたやん」というので一歩引いたのに対し、こちらの花音は「オラァ、何がなんでも一発当ててメジャーになってやるがな!」と向こう見ずに突っ走る。そして、そんな花音の無茶振りに辟易しながらも、主人公のまひるはちゃんとついていく意思表示をしている。先週までの後ろ向きガールはもういないのである。その辺の切り替えは多少インスタントな気もしなくもないが、2人でそれが当然だと思ってるのだからいちゃもんをつけるのも筋違いというものだろう。

 まひるが絵を描く、花音が歌う。それしか決まっていない2人の未来図。ぼこぼこと穴だらけの計画にまずは1つ目の材料、「作曲家」が加わる。その正体は「アイドル時代の花音の推し」という実に都合のいい存在で、持ち前のストーカー気質のおかげで放っておいても自分から来てくれたし、花音が引っ張り上げれば全部YESと言ってくれる(そして金も持ってる)ありがたい存在である。もちろん、そんな都合のいい存在が無条件でパーティに加わったらどんなご都合展開やねん、と怒られてしまうので、ここで新メンバー高梨・キム・アヌーク・めいの自己紹介エピソードとして、彼女にも1つ殻を破ってもらう。かつて冴えなかった自分に力をくれた「推し」の存在。それが再び彼女の人生に火をつける。一度は挫けた花音の人生「橘ののか」と同期するように落ち込んだめいの青春が、ここに来て再燃する流れは非常に分かりやすく、「新メンバー加入エピソード」としてシンプルに綺麗である。

 また、面倒臭い2人に加わるメンバーとしてより面倒くせぇ性格にセッティングされるのも当然のことで、「推し活」という言葉がすっかり浸透した今のご時世であれば、こんなキャラでもギリギリ現実感を持って受け入れることができる(?)。そうなんですよ、推し活ってのは日々の潤いなんです。よく「作られたコンテンツに金を払ってるだけで何が活動か。単なる搾取じゃないか」とか捻くれたことをいう奴がいるんですが、そうじゃねーです。推している間、間違いなく僕らはそこに幸せがあるんです。力をもらえるんです。めいちゃんのように、それが直接人生を変えるエネルギーになることだってある。そう、此度の出会いは、めいちゃんにとっては大きな大きな恩返し。推しとの関係が「友達」になっても、それは世界一幸せな解釈違いでいいではないか。

 
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 エンドカードの秀一の扱いがひどすぎる、第2話。どうしても扱いは軽くなりがちだが、改めてみるとやっぱり秀一はいい奴だし、いい男なんですよ。

 2話目の視聴にあたって久しぶりに原作小説を手に取ってパラパラとめくってみた。確か2期まで終わった時点で原作を買って読み始めたので、原作と見比べながらアニメを視聴できるのは(アンコンもあったが)今回が初めてのこと。念入りにそういうことしてもいいかな、と思ったが、思いの外原作とアニメでは描写の方策が異なり、あんまり厳密に比較する意味もないかな、と思ったのでやめとこうと思った。もちろん小説のコアとなる部分は残してあるだろうが、やはり尺の問題が大きいのだろうか、流す順番や、台詞のニュアンスの持たせ方などは小説とアニメでは大きく異なっている。まぁ、そもそも久美子たちが標準語で話してる時点で雰囲気はだいぶ違うしな。今後は大事な要素は適宜原作版で思い出しつつ、アニメはアニメとして追っていければいいかな、とは思っている。

 そこで今回は原作の何を確認したかというと……久石奏VS黒江真由の詳細……。うん、やっぱあそこが一番気になるのでね。もう、誓フィ以降は僕の目はずっと久石奏に釘付けなんですよね。まぁ、黄前久美子にも高坂麗奈にも釘付けですが(目は4つもない)。真由の登場により嫌でも緊張感が高まる低音パート、そして吹部全体。彼女が加わったことによる影響を一番感じているのはもちろん久美子本人だろうが、舎弟である奏だって否応なくその変化は感じている。それが露骨な警戒心となって表れる体育館のシーン、原作ではどのような描写になっているかと確認したら、台詞はだいたい同じだが、原作ではその後に久美子の懇切丁寧な解説がついていてゲップが出るくらいにこの2人の関係の微妙さを補足してくれている。「奏ちゃん、去年の今頃はもう私のことは下の名前で呼んでたのに、私よりもユーフォが上手いかもしれないのに真由のことは頑なに苗字でしかよばねーなー」とか言うてる。原作だけ読んでても気づかないもんだが、アニメの演出と比べると原作はよりダイレクトである。

 まぁ、そこはやっぱり筆の量の違いですけどね。アニメの偉いところは、そうして削れるモノローグというか、具体的な描写をあけすけに語る部分はできるだけ減らして尺を稼ぎつつ、それを画の力で強引に伝え、さらに「画」が武器になるシーンは全力でその武器を振り翳してくるところ。今回のお話でいえば自由曲決定シーンですかね。魂の根底で繋がる久美子と麗奈。2人して尻を濡らしながらツーといえばカー。そこにはちゃんと秀一のことも混ぜてあげる高坂さんの優しさ(?)。この高坂麗奈が、ここから一波乱起こすことになるのは……まぁ、いつものことだけど。

 そして黄前相談所は相変わらずの活況を呈しており、お客として先陣を切ったのは釜屋姉妹。苦労人の姉に感覚派で自分勝手、好き放題にものを言う妹。……なんかこんな関係、どこぞのバンドで見た気もする。血のつながった身内の問題をぶん投げられる部長の心労といったら。まぁ、それでも決してめげず、折れず、貫き通すのが黄前流なのだ。今回の一件で滝センの信頼も厚いことが改めて確認できたし、実はきちんと全国に向けての布石は打てている。さて、暑い季節は嵐が起こりやすいぞ。

 

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○「黒執事 -寄宿学校編-」 5

 とりあえず今期新番チェックはこちらで一段落。どういうスケジュールなのか分からんがジャンプの看板タイトル2本(ヒロアカと鬼滅)が5月からスタートするが、ちょっと先になるので一旦まとめておこう。この2本を含めると今期新番チェックの執筆(予定)本数は全部で51本。前クールよりは多いが、数が多い春・秋クールの中では割とおとなしい方で、たとえば昨年秋クールの63本、1年前の57本に比べると常識的な(?)数である。ちなみにその前の秋クールは史上最多の68だ。今期は多分配信落ちの放送がなかったおかげで本数が抑えられた部分もあるし、N話切りを始めたおかげで「すでに切ったシリーズの続編」についてはもう最初から見ないという判断も行なっているので少しずつ本数が減らせている(具体的には「魔王学院の不適合者」など)。結果として今期はこの51本に前クールからの引き継ぎを加えた55本ぐらいが今期視聴本数になる……予定ではあるが、そこにさらに以前宣言した本数削減目標を推し進めたいとは思っており、すでに現時点で1本は切った(N話切りリストは随時更新)。とはいえ、果たしてここから14本も削る意思の力があるかどうか……。まぁ、努力目標ですからね。頑張れ私。

 閑話休題、こちらは最近妙な流れとしてある「昔作ったアニメの続編、今更出てくる」シリーズの新作。「はたらく魔王さま」、「青の祓魔師」、「魔法科高校の劣等生」などの10年選手が並ぶ中、こちらも作品は1期が2008年という15年選手。大ベテランである。確認しておくとアニメ1期が2008年、2期が2010年、3期(Book of Circus)が2014年だ。その後OVAやら劇場版を挟んでいるらしいがそこまでフォローしてないので詳細は分からぬ。ただ、最後の劇場版にしても2017年とのことなので、なんだかんだで7年ぶりの新作。よくもまぁ、こうして息絶えずに続いているものである。

 当然私は細かい設定など何一つ覚えていないが、坂本真綾演じるシエル坊が主人公で、そこに出世作となった小野Dセバスチャンが付き従ってるんだよ、ってことだけ理解してれば問題ないんじゃなかろうか。「多分そこまで興味なかった作品だよなー」と思って確認したら9年前の3期評価は思いの外高かった。楽しんでんじゃん俺。感想読んでも全然思い出せないけど。今回も1話目を観た限りでは完全に区切られている独立したエピソードのようなので、旧作の記憶なしで見られるならそれはそれで助かります。まー、「学園の男子寮」とか、なんかなろうっぽいテイストになってしまってる気もするけど……そこは格の違いを見せつけておくれよ。

 ちなみに今回から製作体制も変わっており、ずっと監督を務めていた阿部記之&A-1の体制からなんとCloverWorksにバトンタッチ。監督はシャフトのイメージが強い岡田堅二朗氏。どういうテイストが飛び出すかはまだ計りかねるが、1話目クライマックスのねっちょりした質感はなかなかに悪くない。どしりと構えたベテラン作品の貫禄を見せつけてほしいね。

 

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○「ザ・ファブル」 4

 先にどうでもいい情報から出しておくと、なんでか分からんけど1話目の録画をミスってしまいアマプラに頼ったという事実がある。最近はだいたい1クールに1回くらいこうしてキャッチミスしてしまう作品があるのだが、だいたいの理由はファッキン読売テレビの放送日程のせい。

 原作は一応既読といえば既読。久しぶりの「漫画喫茶で読んだ」パターンで、私の「漫画喫茶読書記録」によると、6年前に10巻くらいまで読んでた。接触はそれきりなのでディティールなんて覚えちゃいないがおよそどんな雰囲気の作品かはおさえたつもりだし、当時も10巻くらいまで続けて読んでるってことは、まぁつまらなくはなかったのだろう(その後続刊を追ってないということは特別気に入りもしなかったのだろうが)。その後、確か今作は実写映画化して、さらに原作も完結しているわけで、一通り「終わった」作品だという認識だったのだが、何故かこのタイミングでアニメ化された。その結果……

 こんなんだっけ? なんかすげぇピンとこない1話目だったな。元々どこかヌケた雰囲気を楽しむ、どっちかというとシュール系の味わいだとは思うのだが、それにしても流石に間延びしすぎちゃいませんかね? あと、多分原作のクドい表情絵とかを丁寧に拾おうとした結果なのか、キャラ作画の付け方もなんか鬱陶しいというか、「そこ別に大仰なにしなくてもいいのでは?」みたいな、妙に違和感のある演出になっている。いや、ほんとに大昔に1回触れただけの人間でファンでもなんでもないから俺のセンスの方がズレてる可能性も充分あるのだが、少なくとも1話目はいろんなところが「合わない」作品になってしまっていた。なんで今更アニメ化してこれを出したかったのかはよく分からん。

 もうちょっと具体的な部分で書いてみると、すごく違和感があったのは車上荒らしを退治した後に妹が戻ってきたとこ。なんで2回悲鳴あげたの? あれ、もしかして放送版だとCM跨ぎで配信だと違和感出ちゃったとかなのかな。よく分からんけど、他のシーンでも舌打ちの繰り返しがくどかったり、そもそも主人公のしゃべりに尺を取りすぎて全体的にもっさりだったり。気だるそうにしゃべるキャラだってのは分かるんだけど、そこ優先させてギャグアニメのテンポ崩しちゃうのはどうなんだろう。

 作画に関しても(単に俺が劇画調が苦手ってのはあるけど)そこまでパッとしないし、わざわざアニメで見なくてもいいかなぁ、というのが正直な感想。みゆきちのこういう役は最近減ってきてるのでそこだけ貴重。

 
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○「THE NEW GATE」 3

 娯楽ってのは、ずっと同じように快楽だけを享受しててもすぐに慣れて飽きちゃうんですよね。だから質のいい娯楽ってのは程よい刺激の緩急がある。スポーツ観戦とかはわかりやすいし、釣りの「待っている時間も楽しい」みたいな感覚もそういうものじゃないでしょうか。アニメ視聴って趣味だって、ずっと同じように楽しい作品の刺激ばかりを受けていては飽きてしまうんですよ。だからね、こうしてね、たまに辛い時間があっても……。

 やめたい。逃げ出したい。何の情報もない状態から視聴するようにはしてるわけですが、アバンの時点で「もう電源切りたい」と思ってしまう、なろうでは割とよくある現象。その中でもかなり質の高い苦痛。なろうアニメを見て「作ってる人たちもかわいそうだなぁ」と思ってしまうんですが、特に主演を任されやすいキャストは何回も何回も何回も何回も転生して同じくだりを繰り返させられて災難だなぁ、と思うわけです。小野賢章まだはそこまで多くはないかもしれないが、どっちかというとヒロイン役の本渡ちゃんの方がかわいそう。

 どこかで見たような要素のラッシュになるのはもうお馴染みだが、導入部分の説明の完全放棄はむしろ清々しい。「SAO要素を隠そうともしないのか? 主人公のその出で立ちで?」と思ったが、最終的なゴールはむしろその先で、どっかで見たと思ったらまんま「リアデイル」だ。「パクるにしても潔すぎるだろ。リアデイルもつまらんかったが、あれは一応なろう業界の草分け的存在でリスペクトとかあるんちゃうんかい」と思ったのだが、確認したら何とこの作品もスタートしたのは10年以上も前だったわ……まぁ、じゃぁしょうがないかな……。今期は「Re:MONSTER」もそうだけど、古のなろうがじわじわと地表に這い出すようにアニメ化されてるの何なの。ちなみに一応確認したら「リアデイル」は2010年から、SAO2009年からなのでパクりといえばパクり。でもまぁ、その2作がそこまでメジャーじゃない状態で後追いでスタートしただけなら……と思ったけどSAOのアニメが2012年じゃねぇか。余裕でアウトだわ。

 まー、いまさら設定被りでどーこーいうような業界じゃないんだろうなぁ。問題は被ってるという事実じゃなくて、被せるにしても雑で幼稚なその中身。流石に「この1円玉が今は1億の価値があるんですよ!」は小学生レベルで笑ってしまった。もう、いっそそういうギャグだと思えば笑えるんだろうか。冒険者ギルドの説明とかさ、もう「あ、いつものやつです」で終わらせても視聴者は理解してくれるぞ。

 多分早晩切り捨てる作品になると思うが、私のただ1つの願いは、今作の制作が「ささやくように恋を唄う」と同じ横浜アニメーションラボなので、もう無駄な労力を使わずに百合のクオリティアップに全力を注いでほしいということだけです。

 
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○「ささやくように恋を唄う」 6

 みんな、丸太は持ったな! くるぞ! ド直球の百合がッ!!

 というわけで百合です。そりゃもう百合です。こないだオメガバース絡みで必死に「同性愛を描いた作品の好悪とは」みたいなことを考え込んでいたんですが、こうして百合姫作品をごくごく飲んだら割とどうでもよくなりました。やっぱりさ、きれいな女の子とかわいい女の子が幸せそうにいちゃいちゃしてりゃ、そりゃ幸せになるんだよ。そこに愛はあるんだ。

 というわけで脳死で受け入れてしまった作品なんですが、変な言い方になるがすごく「普通の」スタート。古今東西ラブコメ多々あり、百合作品も多々あれど、実はアニメ化した百合作品って、導入から設定まで、だいたいは妙な設定が絡むものである。そりゃま、関係性の物語なのだから個性を出すために例えばバイトだったり、例えば学校の設定そのものだったり、例えば主人公の性癖だったりといろんなところに「この作品の中心はこれです」っていうフックがあるものだが、今作はそうした要素が見当たらない。普通の学校(共学)で普通の女の子が普通に女の子に惚れて、普通に接している。これだけ「普通のラブコメ」としてスタートした百合作品ってのは珍しい。過去の記憶を辿ると一番近いのは「あさがおと加瀬さん」あたりだろうか。古代の地層から「桜Trick」を取り出してもちょっと違う気がする。

 そうして明確に「攻めのポイント」を見せないということは、純粋にストーリーテリングのみで勝負する姿勢の表れであり、ここから先で特に浮き沈みがなければ空気になっていくリスクはあると思っている。女子高生の幸せそうな恋愛模様を見てれば幸せではあるが、必須栄養素でないと判断されたら愛着が薄れる場合もあるだろう。でもまぁ、1話目のクオリティが維持できるなら信じてみてもいいかな。制作は何かと刺激の多い横浜アニメーションラボで、前クールの「魔女と野獣」は1週休んじゃったけどクオリティは維持してくれていた。今作はそこまでゴリゴリ動かす必要もないし、1話のバンド演奏シーンでも無理に派手に見せようとせず、無難に「案外いい」くらいの見せ方で乗り越えていたので、むしろ余計な飾り立てをしないで素材の味をそのまんまで提供してくれるんじゃなかろうか。やはりこういう作品はキャラ作画の良さが大事だし、それ以上に雰囲気を盛り立てる印象的なコンテワークの勝負になる。全力で成立させてくれることを祈っている。

 主人公の元気っこ役のキャストのみ名前に覚えがなかったがこちらの作品が初主演とのこと。いい仕事を期待しています。そんでこの子を除くと、登場人物、全員プリキュア。プリキュアしかいない4ピースバンドは流石にビビる。でもいい配置だよね、ベースにセレーネ、ドラムにミルキー、キーボードがプリズム、そしてギターボーカルがフラミンゴ(そして主人公の脇にマジェスティ)。色のバランスも良い。……ギターボーカルが不在になって突発で代打頼めるのすごいよな。そんなバンドある?

 
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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