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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
「姫様“拷問”の時間です(第2期)」 ー→6 ようやく辿り着いた、今期最終評価ラストワン。毎度のことなので先に総括しておくと、今期執筆された最終評価は50本。……多いな……。やはり節目となる春秋は増えがちで、できれば冬クール時の40本前後までは抑えないとダメなんだが……意思が弱いせいで大量のアニメを見続けている現状ってだいぶ倒錯してるわ。 閑話休題、放送枠のせいで関東圏から1週間遅れで終わった今作だが、まぁ、説明不要の2期目ですからね。ぼくぁこの世界がほんと好きで、毎週毎週癒されたり笑わされたりしていました。なんだろ、単なる日常系のはずなんだけど、常に「拷問」という理不尽があるから惰性で終わらないちょっとしたスパイスが効いてる感があるんだよな。いや、もはや拷問が何らかの隠語でしかないので作品世界内では何の意味もなしていないはずなんだけども、それでも時折「拷問とは?」っていう当たり前の疑問が立ち上がることでちょっとずつ何かしらの勢いを後押ししてくれてる感覚。この絶妙な理不尽が独自色であり続けているのよね。 今期は一応サクラという大きな追加要素があったはずなのだが、びみょーに姫との邂逅を引っ張った割にそこに全然葛藤がなかったあたりは笑ってしまった。なんで「敵国側の重要人物」っていう立場は全く同じはずなのに片や新人拷問官で片や永久名誉捕虜なんだよ、っていう疑問も残り続けているしな。個人的にサクラちゃんで嬉しかったのは中の人のペアリング。田村睦心&伊藤静っていう組み合わせ、かの佳作アニメ「ヨルムンガンド」のココ&ヨナコンビなんですよね。ヨルムンガンドはラジオでの2人のコンビネーションも面白くて、あの時の記憶が呼び起こされるみたいでいい魔王軍であった。 マオマオちゃんはずっと可愛い、バニラちゃんの阿漕かわいさもずるい。そして実は一番可愛いトーチャー。純然たる癒しの空間をありがとうございました。そして影の立役者は今期も大活躍の魔王様である。このアニメの3期が作られるためにも、是非とも玄田さんにはご健勝であってほしい。 PR 「火喰鳥 羽州ぼろ鳶組」 4→3 結局初見の印象からなんも変わらず、むしろいうて毎週見てたので、この虚無感溢れる画面のせいでどんどん辛くなっていって……流石に原作者さんはこれでよかったんかと同情してしまう。 最終的なクオリティでいえば生成AIで画面作ってた「週刊ラノベアニメ」と大差ない。このクオリティで「アニメを作りました! やったね!」とぬけぬけと言い放つ所業は、もはやアニメーションという媒体の価値を考えてもくれていないように見えてしまう。「ただ動いていればいい」と。まぁ、もしかしたら世の中にはそういう消費でもよしとする人間は一定数存在するのかもしれないが……少なくとも私の辞書に照らし合わせると今作は「良きアニメ」の要件を満たしていない。 視聴のモチベとして「画面がてきとーでもお話が面白ければワンチャン」というのがあったのだが、これ、多分お話の真っ当な部分も画面がふざけてるせいでオミットされちゃってるよね。よりによって「火事」という大規模な問題に対処する作品で、最大のテーマである「炎」の作画が専門学校レベルなんだぜ。消火の様子なんかもニュース番組の再現VTR程度じゃ、どれだけ「火消しに命をかけた男たちのアツい物語!」とか銘打とうとも心に響くわけもなく。申し訳ないが、さらなるメディア展開を目指すなら、アニメは1回ちゃんとしたところで作り直すべきだと思う。 唯一今作で収穫があったとするなら、「江戸の町民のちょんまげモブはちょんまげがアイデンティティで顔とかどうでもいいのでモデリングでコピペ大量生産してもなんとかなる」という知見。群衆が出てくるシーン、マジでシュールすぎた。 「人外教室の人間嫌い教師」 4→5 不思議な作品だった。いろんな意味で想定外の構造になっていたので、「へぇ、そうなるんだ」みたいな部分だけでちょっと評価をプラス。お話としては凡庸ではあるんだけど、その組み合わせ方からちょい新鮮さに繋がった気はする。 新番チェックの時にも触れたが、「人外教室」という設定自体は特に目新しくもなく、今作の場合、「このキャラはネズミだから」みたいな個性の出し方がほとんど無いのは微妙だった点。普通に考えたらバラエティ豊かな「人外」が集まってわちゃわちゃすることに意味がある設定なのだから、いろんなクリーチャーのいろんな生態が活きてこないってのは設定無視とすら言える状況。その辺りの不具合については未だに納得できていない部分は若干残っている。 ただ、今作はそうして「ネズミだから」とか「エルフだから」みたいな方法ではなく、1人の「人間として」向き合うという視点が徹底しており、種族や外見の違いではなく、あくまで1人1人の女の子の個性と対話し、「人間への道」を提示するという形での「教師」を描いている。この発想が逆になかった部分だと思ったわけだ。 さらに、「少人数制クラスの物語」ってんで教師とクラスメイトの何気ない日常をみっちり描いていくのかと思っていたらこれも違っていて、中盤以降は時間の流れがマッハになり、描かれるのはほとんど最終試験のみ。1年が早すぎて学園生活スッカスカになってしまったが、毎回「誰が卒業するんだ?」というイベントを起こすことによってドラマ作りをしている。最終試験こそが個々の生徒の一番の目標なのだから、「人として何を成すか」を描くために最終試験の模様を見せるというのは一番手っ取り早い方法であり、そこだけ抜き出すという「ダイジェスト1学年」がいっぱい出てくるのはコスパのいい見せ方とも言える。 この2点が、既存の方法論からだいーぶはみ出していたので理解が及ぶまでに時間がかかったし、これがベストな描写だったのかという点においては疑問も残るのだが、やろうとしていたことはある程度結実していたし、何かしら新しい見せ方にも繋がっていたとも思う。ちょっと不思議な新時代ラノベである。こんだけ進級と卒業を繰り返していたらもはや生徒との関係性なんて希薄になりそうなものだが、アニメの1シーズンとして見た時には最初から最後までウサミという「軸」があったおかげで意外にブレてないというのも構成の妙ではある。 「考えてるんだか考えてないんだかよく分かんなかったけど、多分割と考えてる」というのが今作の総評。こういう作品も柔軟に楽しめる、もう少し柔らかい頭を持ちたいもんである。 「炎炎ノ消防隊 参ノ章(第2クール)」 ー→8 西川つながりならそこは「resonance」(かSTRENGTH.)じゃね? いや、爆走夢歌もエンディングって意味じゃ最高なんだけどさ。 この望外の点数に名前をつけるなら「思い出補正」である。だって、ほんと好きだったんだもん「SOUL EATER」……。途中から薄々分かっちゃいたけど、ガッツリと時間を使ってそこまでの接続をやってくれたおかげで本当に色々嬉しくなっちゃった。いや、でも補正除いても7点は固い作品になったとは思うよ。例によってアニメシリーズ全ての総括だしね。 個人的には、立ち位置としては「ヒロアカ」にも比肩すると思っている。こちらは全6クールと規模は小さいが、ジャンプを背負ったヒーロー漫画、そしてマガジンで渋く活躍した「世界」漫画。アニメ化を務めたのは片やボンズで片やdavid proだ。単純なクオリティでも負けていない。そして今作の特筆すべきはその「セカイ系」としての全体像の強烈さ。2期目あたりで「なんか変やでこの世界」というのは明かされており、3期に入ったら「あー、そういう……」みたいな感じで前作「SOUL EATER」との接続は察することができたわけだが、ともすると独りよがりになってしまいそうな作者の世界設計を、ものの見事に「世界を飲み込む」演出を駆使することによってアニメの画として実現させたのである。「世界を作る」というのはアニメ制作としては当たり前の話なのだが、「作品世界をいっぺんぶっ壊して再構築する」というとびっきりの無茶は、アニメの枠を飛び越えたとんでも演出でしかなしえないもの。常識をぶっ飛ばし、実写やら何やらを貪欲に詰め込んだアヴァンギャルドなアイディアが、今作を唯一無二に昇華したのである。 そうして積み重ねられてきた「世界崩壊」の物語。ラストシーンとなる今期は今まで蒔いてきた種をひたすら回収するフェイズなわけで、そりゃ1話1話のインパクトもドぎつくなるのは当然のこと。たくさんのキャラが「自分」と相対する中で、この世界の「なんじゃそら」だったあれこれが次々に回収され、まさかのラッキースケベられまでもがその世界に飲み込まれていく。誰もが世界の構造の中でもがく中、悠々と世界を飛び出して泰然としていたのがアーサーただ1人というのも見事な構図。山のようなキャラが好き勝手に暴れるとんでもない作品になったのに、1つ1つのパーツが収まるべきところへ収まっていき、最後のただ1つのゴールへと収束する。やっぱりこの人のストーリーメイクはすごいよ。 個人的にはラストを飾る神羅(万象マン)と対峙したのがハウメアだったという構図も大好きで、世界はいまだに釘宮ボイスの少女にぶち壊される運命にあるということ。最終回クライマックスで顔を見せてくれたハウメアのあまりの美少女っぷりに卒倒しそうになった。また、ストーリー序盤で「この漫画やべぇかも」とドキドキさせてくれた因果の活躍っぷりも嬉しさ爆発。そっかー、彼女こそが魔女の祖……つまりメデューサ様は因果から発生したってことなのかしら? もう、事実上の最強キャラじゃん。 終わってみれば本当に馬鹿馬鹿しい「世界創造譚」。最高の阿呆をありがとう。炎炎ノ炎に帰せ、ラートム。4242564。 「違国日記」 7→8 総括するにあたって言語化が難しく、なかなか筆が取れなかった作品。しばらくクールダウンしてみたが、やはり今作の核心に迫るのは難しい。 アニメーションとしては相当に平坦な作品である。事件らしい事件も起こらないし、凄まじい動画を振り回す活劇シーンなんてもってのほか。淡々と進む小難しい人生論は、アニメとして退屈に感じる人もいるだろう。しかし、腰を据えて正面から相対した時、いちいちその言葉の1つ1つが刺さってしまい、どうにも目が離せなくなってしまった。アニメを観るというよりも、小説を読んで引き込まれていく感覚に近い。 何故今作がこんなにも刺さってしまったのかを考えるに、普段から私があんまり自分の人生について真面目に考えようとしていないせいなのかもしれないというヤな結論に行き当たった。昨年のM-1のドンデコルテじゃないが、現実を見るのが怖いんです。霧に包まれていたいんです。もはやその生き方が固まってしまい、日常を彩る刺激なんてものはアニメからもらえるあれこれだけ。そんな変わり映えのしない人生でも、私は今が幸せなので構わないと思っている。 世間一般に、私はクズである。こんな生き方が肯定されるはずがないと思っているし、世の創作物はキラキラ輝く人生へと鞭撻して青春の素晴らしさを訴えている。そりゃまぁ、そっち方面の作品だって私は素晴らしいと思いはするが、あまりに自身とのギャップが大きすぎて完全に「創作物」、フィクションとしか思えなくなってしまうのである。 対して今作である。最終的には朝ちゃんのキラキラ輝く青春にたどり着くことができたが、その間に彼女の周りにあった刺激は、決して青春キラキラ応援団ばかりではなかった。槙生は自堕落な生活を隠そうともしないし、大人として教え導くことは常に意識していたが、コミュニケーション不全もあってあけすけな物言いは決して「賢い大人」のそれではなかった。槙生の言動に共通する思想は「てめぇで考えろよ」であり、「考えること」をひたすらに求めるものだった。その裏には、槙生自身が、そして周りの大人たちが精一杯考えて生きて、それでもまだ悩み続ける現実があるのだ。 そうして「悩むこと」そのものがテーマの片輪であり、もう1つの要素には「家族」があった。これまた私は弱いテーマであり、こと「母親」との関係性はいちいち身につまされるものが多くて苦しくもなった。特に悔やんでも悔やみきれない実里の生涯を思うと本当に辛くて、彼女が生きた証がそこかしこになんてことない形で残されていると感じるだけで、救われたり、余計に悲しくなったりしたのだ。大人たちは子供に何が残せるか分からないが、1人の人間として、何が残せるかは考えるべきなのだろう。「繋がること」「繋がれないこと」「切れてしまうこと」、そんな諸々を表してまとめて「違国」という言葉を使った今作の姿勢は、本当に私にとってはかけがえのないものとなった。 そうして紡がれた脚本を、アニメスタッフもきちんと咀嚼して再構築してくれている。本作に象徴的だった「時空間の混在」演出は尺を詰めて表現するのにも便利な技法だったが、端的に人の交わりや断絶を描く面白いツールだったと思う。どうしたって現実レベルが下がるので使いすぎると訳がわからなくなるリスクも孕んでいたはずだが、その辺りの統制がお見事で、静かな中にも確かな技術に裏打ちされたプランニングがあった。今作で初監督を務めた大城美幸氏という方は長年大森貴弘氏に師事していたとのことで、確かなイズムの継承を感じるものである。 最後に蛇足ながら、今作は沢城みゆき・大原さやかの見事な共演によって作り上げられた舞台だ。ここまで言葉の説得力があったからこそ成立したのは間違いない。そしてそんな怪物に挑んで見事成果を成した新人の森風子。是非とも次のステップへの足掛かりにしてほしいところ。「繋ぐ」物語は、きっと声優人生にも言えることだから。 「勇者パーティーにかわいい子がいたので、告白してみた。」 3→3 最後まで「あっそ」としか思えないなろう。作画もメタメタで良いところがなく、そりゃまぁ点数も低くならざるを得ない。ただ、これはもはや自己矛盾なんですが、「ほんと腹の立つクソな3点アニメ」と、「どう見てもよくはないけど別にどうでもいい3点」があるんですよね。お分かりかとは思いますが、今作は後者でした。 なんでだろうな、多分なろう的な主人公無敵設定があんまり本質的な部分に関与しなかったせいでなろう的なヘイトが低減したからなのかな。何しろ設定は初期段階でほぼどうでも良くなったもんね。「魔王軍所属の魔族だった」は一応無関係とは言わないが、その前段階にあったはずの「異世界から転生してきた」はマジで無意味。なんなら1話目時点で忘れられてる可能性すら。その後は魔族繋がりで「人間に転げた部下たち」と和気藹々、憧れのあの子との関係を深めることだけに終始し、なろう的ファンタジーというよりもラブコメの要素の方が強い。周りにある関係性もレイヴンを筆頭に恋愛要素ばかりで、「もう、なろう的要素から離れてイチから作り直した方がよかったんじゃ?」とか思っていた。まぁ、似た設定の学園青春ものにしたとしても別に面白くはないのかもしれないが……。 え〜とね、オープニングテーマは割と好きでした。以上。 「魔都精兵のスレイブ2」 ー→5 途中で「しまった、地上波じゃなくてAT-Xで視聴しとけば鎖が解除されてたのか」ということに気づいたが、まぁ、そこが解除されたからって飛び上がって喜ぶような歳でもないので、一旦置いとくとしよう。まぁ、飛び上がって喜ばないんだったらこの作品観なくてもよくね?という意見もあるかもしれないが。 前クールの「結婚指輪物語」に続いてエロの直球勝負を挑む作品。しかし、あちらと違ってこの作品は純然たるジャンプ漫画でもあり、バトルの機微なんかでも手を抜くことはできない。今回は隊長格がとにかく大量に押し寄せてギャーギャー個性を主張し始めるというのがメインコンセプトになっており、「いろんな方向性のエロをお楽しみください!」というつまみ食い形式で好きな要素を探すことができたのが収穫点。ただ、そのせいでちょいと道中の視点が散漫になった部分はマイナス、といった感じか。いや、別に軸はまったくブレてないんだけどね。個人的には東家の家督争いのくだりだけは「何してんだこいつら?」って感じでノリきれなかったので、その辺はちょい勿体無いが……まぁ、長いシリーズで全部がフルスロットルってわけにもいかないし、中休みみたいなパートがあるのは当たり前のことだろう(シナリオ的には別にあそこは中休みでもないのだが)。 そこからのVS小清水戦でシリアス度が上がって緊迫感が一気にマックス。まさかの人死に(人死にではない)まで出てあわや「こんな世界でエロいことやってる場合じゃないやろ!」みたいな展開になりそうだったが、最終的には「引き続き、エロの可能性をさぐっていくことにする」という結論になったのでめでたしめでたし(?)。 この作品で一番大切なのは当然作画であった。フェティシズム溢れるムチムチっぷりはなかなかよく描けており、特に今作で気合いを入れて押し出していたのはあからさまにおっぱいボーン! とかではなくて着衣の状態やさまざまな変則シチュエーションでいかに新鮮味のある「ご褒美」を用意するかという部分。そこだけは絶対に手を抜かないぞ、という気概があり、キャスト勢の頑張りもあって何かしらの「満たされる」作品にはなったんじゃなかろうか。 まー、なんも終わってないし、あくまで「つなぎ」の2期目ってんでどうにも印象には残りにくいが、多分いつか3期が始まったらその時もやっぱり観るとは思うよ。 「千歳くんはラムネ瓶のなか」 4→3 まずもって、突発的に放送された話数を私が見逃さずにちゃんと視聴したことを褒めてほしい。過去に何度もこうした形式で取り逃がす(録り逃す)ことがあっただけに、ここをクリアできたのは偉い。 で、その上での評価というのだから世話ぁない。でもまぁ……これはわかってほしいかな……。ちなみに世間的には賛否ある空気だな、みたいなところはなんとなく察している。何しろWikiに飛ぼうと思って検索バーに「チラムネ」って入力した時にサジェストの3番目くらいに出てくるのが「チラムネ きつい」なのである。僕と同じ気持ちで視聴していた人もそれなりの数存在していたのだと信じたいものである。 まず、そんなしんどい作品なら何故途中で切らなかったのか、という話だが、その答えは「半ば切っていた」である。でもまぁ、一応今作は制作側もかなり力を入れて作っている作品っぽい雰囲気は感じ取れたし、作画リソースだけで言えばそれなりのものなのは事実。ただ、これで「画は良かったんだけど……」と言えるほどでもないのは微妙なところで、キャラデザは毎回パシッと決まっていたのだが、その絵を動かすにあたって、あんまりアニメ的な面白みを感じる要素がない。なんかこぅ、単に画集の絵をスライドショーで回してるような、そんな微妙な空寒さを感じるものである。 そしてやはり問題になるのはシナリオそのもののキツさであろう。まぁ、今作がそれなりに人気で、気合の入ったアニメーションが作られるまでの位置にあるのだとしたら、受け入れる層もあるということなのだろう。振り返ってみれば私が「キツすぎる」と思って受け入れられなかったラノベアニメの代表として「俺ガイル」があるのだが、なんぼか下の世代の話を聞いてみると、普段から判断基準にそこまでズレがないと感じる身内にも結構ファンっぽい連中がいるのである。そう考えると、やはりラノベは若者に向けて書かれているものであり、おっさん世代が受け付けないけど若者には刺さるなんらかの要素があるのかもしれない、などと考えることはあった。今作ももしかしたら同じような要素は孕んでいるのかもしれない。 ただ、そう思うのはあくまで憶測であって、事実としては「キツい」という感情しかない。全体を覆うキツさを言語化するのは難しいのだが、代表的な部分をいくつかピックアップすると、まずは「作られた陽キャ感」みたいなものが一番のハードル。主人公の千歳とその周りの取り巻きガールズたちは平気な顔して性的な話題を出すのが特徴的で、「こんなことは日常ですわよ?」みたいな部分に陽キャ感の押し出しを感じる。まぁ、確かに我々クソ陰キャは普段からエロいことしか考えてないのに人前に出ると下ネタに異様な忌避感を示すことは多く、性的な概念が日常と乖離している童貞感からそうした傾向があると考えられる。ただ、だからとてエロトークを日常的に乱射するのがリア充かと言われるとそんなこともなく、個人的な感覚で言えば、「そういうこと」に敏感な青年期に「性的なことにことさらの価値を見出す時期」があり、それを通り過ぎたらむしろ落ち着くので「いちいちそんなネタ回しはしない」のが普通の大人である。ことさらに下ネタを発信しようとする奴は「陽キャ」「リア充」ではなく、単なる「ハラスメント体質のイタい奴」である。その辺の履き違えが、どうにも気持ち悪い。 そして一番象徴的なキツさとしてあげられるのは、日常会話の全部が変な言い回しになるもやもや文法。おそらく、今作の作者は「普通の文を書くのは小説として物足りない」と感じるタイプなのだろう。まぁ、別にそう感じてもらうのは構わないのだが、それをトランスレーションする手法が「適当な直喩」ばかりなのがいかにも拙い。比喩表現はレトリックの中でも分かりやすい部類だし、「それっぽい」ことを言いたい時に多用しちゃうのも分かるが、流石にあれもこれも全部「まるで〜〜〜だ」「〜〜〜みたいだ」だけで何かを洗練させられると思っているならだいぶヤバい。マジでそれしか手持ちの武器がない人は、諦めてふつーに文章を綴った方がなんぼか読みやすくなるだろう。これが「修辞を勘違いしている痛々しい高校生たちの会話」を表現するための技法なのだとしたらこれ以上ないくらいに効果を発揮しているのだが……どうやらそうではないらしいことは観てれば分かるだろう。 挙句、第1クールがなんとも中途半端なところで終わってしまったり、作品として好ましく思える要素がほとんどないので追いかけるストレスはかなりのもの。2期もすぐに帰ってくる風なのだが、果たしてついていけるか、正直自信はない。 「ダーウィン事変」 5→5 これもまぁ、まったくもっての未完なのでこの時点での評価にあんまり意味はないんだろうなぁ、という感じではあるのだけど。 半端に原作に触れてしまっていたせいでアニメの視聴がおざなりになってしまったのは申し訳なかったが、まー、あんまり正座してみるタイプのアニメでもなかっただろうからよしとする。いや、描いてるテーマの重さを考えれば正座というか石を抱いて見せられるアニメの可能性はあるのだが……ワシそういう思想的な部分にあんまり触れたくない人間なので。あくまで「原作をどういうニュアンスでアニメに作り直すのかな」という部分で視聴していた。 その結果、「思ってたよりがっつり出してきたな」という印象。いや、今作については日和ってしまったら全く意味をなさなくなるだろうからある程度は覚悟の上で乗せていかなきゃいけない作品には違いないのだけど。結構過激な差別論的なところとか、捨て鉢な人類史観なんかも割とそのまんま。そういう意味ではなんとも説教くさいというか、「アニメ観てる時にまでそんなこと考えたくないよぅ」みたいな話にはなってしまったが、そういう話でもなんでも、とにかく落とし込んでみるという行為自体には価値を感じている。そして、説教くさいとは言いつつも結局はなんちゃってSFなので、あまり鹿爪らしい受け止め方をするのもなんか違うとは思う。この「エンタメ」を、アニメ制作陣は「真面目にお伝えすれば原作の意図が一番伝えられるよ」と判断したのだから、こちらは正座したい人はして、したくない人はなんとなくで見守ればよかろう。 映像部分でも徹底して理知的な作劇が意識されており、過激な部分もそこまで扇情的に煽らずに淡々と描き切った。この先、おそらく2期以降も続いていく作品だとは思うので、できることなら、フィナーレまでは見届けたいもんである。 |
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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