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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「望まぬ不死の冒険者」 6→5

 こちらの作品の点数が下がってるのももしかしたら「やっかみ」が原因かもしれません。結局さ、ファンタジー世界の冒険者があり得ないくらいのピンチに立たされた時に復活できるかどうかは、巨乳で頭脳明晰で物分かりが良くてツン混じりでもひたむきに愛してくれるみかこしボイスのクールビューティーがいるかどうかにかかってるんだよな……。

 まぁ、「そこまでいうほどか?」ってんで点は平均に戻させてもらったが、別に印象が悪くなったというほどではない。なろう作品の中では作画品質は安定してる方だし、そこまで考えなしのチート連発とかもないので腹が立つ要素も(上述のこと以外は)あんまりない。ただ単に、「結局成功する奴って、コツコツ真面目に努力してきた人間だよな……」という至極当たり前の事実を突きつけられてしんどかっただけである。

 そう、今作の主人公であるレントはタイトルのせいで「アンデッドになったから云々」という文脈で語られそうだが、そもそも人間だった時代に冒険者としていろんなところで善行と修練を積み、人間関係を形成していたからこそその後の成功につながる道筋が残されていたのである。ベタ惚れのロレーヌさんは言わずもがなだが、ギルドの受付さんに武器屋のおっさん。みんな「あの真面目なレントのやってることだから、協力してやろうかぁ」っていう態度で接してくれるのはほんとに善行の結果。チートってのは、長年の下積みがあってこそ成り立つものであるという、およそなろう的ではない教訓を叩きつけられるのである。

 まぁ、その上で「いろんな能力を何故か全部使える器用貧乏な性質でして」みたいな大胆なチートもちらほら出てくるが、少なくとも今回のアニメの中でそのチート要素をそこまでひけらかすことはなかったし、常に周りに配慮しながら苦労して生きているレントに悪感情を抱くことは難しい。応援する気になるかどうかは別として、「まぁ、頑張れ」くらいに落ち着くんじゃなかろうか。まぁ、そうしてレントが「ふつーに真面目で善良な男」だということが明確になるにつれ、物語の展開自体がどんどん地味になっていくのは避けられなかったわけだが……。

 でもギルド付きの冒険者なんて本来そんなもんだよな。魔王も倒さないしドラゴンの相手もしないよ。お使いクエストやちょっと面倒な魔物を討伐して小銭稼ぐのが普通だよ。そこに「モンスター化」というちょっとしたスパイスを混ぜ込んだレントの人生、あとはただロレーヌと幸せに過ごせばいいじゃない。あのエンディングだとそう思うしかないわよ。

 このアニメから我々が得られる教訓は1つだ。「ヒモ生活って理想だよね」(最低だ、俺って……)。

 
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「真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました2nd」 ―→5

 そういや、さも当然のことのように処理してたので今更言及するけど、今期はなろう作品も含めてN話切りがゼロなんですよ。まぁ、割とプライベートに余裕があるシーズンだったというのもあるが、この本数を「まぁいけるやろ」と判断して全部いっちゃう方針は大きな問題だと(ほんと今更)思い始めたので、来期から視聴本数をどうするかは大きな決断を行うかもしれません。なんでここで書いてるか分かんないけど、ふと思い出したので。

 閑話休題、名前からして隠す気もないなろうなので「どーせダメだったんでしょ」と思われるかもしれないが、実は意外とそうでもない。いや、これ以上ないくらいになろうはなろうなんだけど、2期目に入ったことにより、いくらなんでもありきたりなテンプレロードを走るだけでは保たないところまで突入しており、一応は「考えて書いてるんじゃないかな」と思えるくらいのシナリオラインは構築されるようになっている。あまり長いことなろうを見続けるっていう経験がないので完全なる憶測だが、テンプレをなぞるだけでは処理しきれないくらいの量を書き続ければ、なろう作品の良し悪しはくっきりと分かれてくるのかもしれない。

 今作については別に褒める気も特にないのだが、少なくともタイトルに伺えるようなしんどいなろうテイストはかなり薄まっている。「追放」の恨み節で勇者をsageる展開は1期目でおよそ終わってしまっているし、そもそも1人目の勇者が自分の妹さんだったせいであんまりsageも強い要素じゃなかった。その妹ちゃんをすっかり取り込み、2期の中心は「2人目の経験が浅くて色々足りない勇者との関係性」。この「ツイン勇者体制」とでもいうべきヘンテコな見守り物語は、少なくともこれまで他のなろうアニメでは見たことがなかった展開だ。相変わらず若造勇者に対して主人公が上から目線で色々と説教する様子が鼻につく部分はあるのだが、まー、その権利があるのだからしょうがない。レッドは悪いやつじゃないってのは伝わってくるし、なろう的イキりを控えるためにタイトルに「スローライフ」という言葉を入れて「第一線から引いて後方腕組みしながら勇者見守っとくわ」というスタンスに立つことをある程度は正当化している。

 イキりたいばかりに最終的に「どこがスローライフだ」と叩かれるくらいにドンパチやらかすなろう主人公も多いのだが、レッドの場合はほんとに隠居して村との関係性を構築したり、勇者一行のサポートを地方からそれとなく行ったり、追放後の身の丈にあった活動にとどまっているのも真っ当といえば真っ当。とにかく「そこまで理不尽でもなければ腹も立たない」という主人公像が徹底している。まー、そのためのお膳立てとして勇者ヴァンの方がサイコにされちゃってるわけだが……そのくらいは必要経費か。ヴァン側の「成長譚」も一応物語として成立していて、ラベンダとの関係性はそれなりに見どころにもなってるのよね。トータルすると、ちゃんと「長く続いた分の蓄積」が活きたお話になってたんじゃなかろうか。

 まー、続きが見たいかと言われたらやっぱそうでもないんだけどさ。個人的に「ヤヤンドララ」みたいな「他であんまり聞かない響きの名前」が出てくると「おっ、ちゃんとファンタジーやろうとしてるな」って思えるのはなんか好き。好きなファンタジー世界の名前は「ノロティ・マルチェ」とか「ナッシェタニア・ルーイ・ピエナ・アウグストラ」とか。……山形石雄のネーミングセンスが好きすぎるマンだ。

 
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「青の祓魔師 島根啓明結社篇」 ―→5
 数年ものブランクをおいての続編だってのに、よくもまぁこんだけ綺麗に1クールに収まるエピソードがあったもんだな。これも構成のうまさなんでしょうかね。

 どこまで行っても「あんま覚えてないしなぁ」な作品なので、各キャラの設定なんかもほったらかしになっちゃって取り立てて評価することができないのは残念だが、それなりに安定した品質で、それなりにエグい話を、それなりの満足度で放送してくれた作品。「あんま覚えてない」にしてはしっかり観ることができたし、原作ファンにとっても過不足ないアニメ化になっていたんじゃなかろうか。ジャンプ漫画だということを加味すればもうワンランク上のクオリティを狙うこともできたかもしれないが……そこまはまぁ、こんだけブランクが空いたことから扱いは察してもらうということで。

 個人的な嬉しいポイントは、やはりこれだけ歳を重ねたおかげで今となっては贅沢なキャスト陣が最近は珍しい仕事を色々とこなしてくれていた点。特に今回は出雲メインのお話ということで、ママさん役なんかも増えてきた喜多村英梨が女子高生としてフル回転してくれたこと(まぁ、単なる女子高生というには設定が重すぎるが)。出雲っていうと前のシリーズからざっくりツンデレという印象だけ残っていたのだが、そのツンデレの理由というか、クラスメイトとの距離感の理由がようやくはっきり明かされたおかげで色々とすっきりしたのもありがたい話。あとはまぁ、煉獄のような設定を抱えてすさまじいキャラになってた出雲のママさんとかね。そこにそのキャスティングはエグいて。

 キャストの話ばかりで申し訳ないが、これに加えて本作最大の楽しみは「遊佐浩二のイデア」みたいな志摩の描写がフル回転だったこと。まさかシリーズ3作目に至ってここまでダイレクトな遊佐ムーブをこなしてくれるキャラだとは思ってなかったわ。キャラの造形としても図太いが、これ、リアタイというか原作を通しで読んでたらもっと盛り上がれる要素だったんだろうな、とは思う。あと最後のキャスト話は檜山修之。……外道院の強烈すぎるキャラ、キャストへの信頼感がなせる完璧な造形だった。

 以上、中の人メインでお送りしましたが、何が動機だろうが視聴のモチベーションが維持できるならなんでもいいじゃん。

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「ゆびさきと恋々」 6→6

 なかなかに評価の難しい作品で、点数維持という判断は、私の理性が頑張った結果である。

 どういうことなのかを説明しよう。まず、今作はアニメーションとしてすこぶる完成度が高い。「聾」という扱いの難しいテーマにチャレンジしており、漫画原作からアニメ化するに際し、最大の魅力である「動きがつき、音がつく」という部分の「音」について、今作は自ら制限をかける状態。いや、実際には健常者目線で全く不自由しないくらいに音をフル回転で使っているのでそこまで制限しているわけではないのだが、きちんと「聾の世界」を描くために「音が聞こえない世界」「声で伝えられない世界」に踏み込み、単に「縛られている」と感じるだけではない世界を描くことに成功している。これはおそらく原作段階でも狙っている部分なのだろうが、「伝えづらいからこそ深まる関係」というのは非常に興味深いもので、「言語が違う」からこそ互いへの理解を深め、距離を詰めていく過程は単なるラブロマンスではなく、人と人との相互理解の過程を描いた、もっと根源的な「愛情」のドラマだ。声によるコミュニケーションが困難なヒロイン・雪と、そんな彼女に惹かれ、積極的に彼女の世界に踏み込んだ相手役の逸臣。互いの世界が少しずつ交わり、独自の交流手段を築き上げる様子は、純然たる成長譚と言える。

 そうして描かれた「ちょっと変わった関係性」が、聾という道具立てによってより一層印象的なものに仕上がっているのが今作の白眉な点で、我々がなかなか気づけないような要素、例えば「夜は手話が見づらくてコミュニケーションが難しい」なんて要素を、二人の距離の表れに活かしたりする。「夜の闇が2人の対話を邪魔する」なんてなかなかに詩的な状況ではないか。他にも、一般的なカップルとは「スキンシップ」の意味が全然違ってきて、互いの触れ合いから余計な意味合い(要は性的な意味合い)を極力取っ払って純粋な「距離の近さ」を演出できるし、ダイレクトに関係性の深さに繋がってくる。これは別に「足りない物語」ではなく、「人とは違う物語」としての魅力が発揮されているということだ。

 そうして、今作の見どころは存分に堪能できたし、「聲の形」に続く「聾のアニメ」として歴史の1ページに残せるだけのクオリティだったと思うのだが……でもね! 僕らはね! 逸臣みたいな男が苦手なんだよぅ! これだから陰キャは……。ほんとに最初から最後まで逸臣の行動原理に理解が及ばなくてさぁ……いや、理解はできるかもしれないけど「けっ、このコミュ強が……」って思っちゃってさぁ……ほんでその逸臣にユキちゃんが無条件で惹かれちゃうじゃん。その惹かれる理由が理解できるのもまたなんともやるせなくて……桜志との三角関係、どっからどう見てもNTRもののプロットなんですよ。その桜志にしたって、完璧に逸臣にやられて納得づくでユキとの関係を認める形になっちゃったし……幼馴染が負けることの辛さってさぁ……。

 いや、現実なんてそういうもんだと思うよ。逸臣のスペックに太刀打ち出来る男なんてそうそういねぇよ。だからユキちゃんは多分幸せだよ。でも、なんかさぁ……。そうです、僕の引っ掛かりを一言でまとめると「やっかみ」なんですねぇ……気持ち悪いですねぇ……。

 というネガティブな感情をどう処理したらいいか悩んだんだけど、「まぁ、どう考えても俺が悪いな」と判断したために点数は下げませんでした。素晴らしいアニメだとは思うんですが、僕は今作の記録をそっ閉じするだけにとどめておこうと思います。みなさんお幸せに(血涙)。

 
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「最強タンクの迷宮攻略〜体力9999のレアスキル持ちタンク、勇者パーティーを追放される〜」 3→3

 あ、なんもないです。真面目に見てなかったんで。すみません。

 一応最後まで流し見はしてたつもりだが……特に何も感じ入るところはなく、「なろうだなぁ」という空気が流れていただけです。1話目時点で「お前もうタンクでもなんでもないじゃん」みたいな能力が発動してた時点で別に見たいと思う要素がなかったんだよなぁ。あとはそこから女の子をどんどん追加していくだけの展開だし、作画もヘナヘナで特に見たい画面が出てくることもない。一応「でけぇ盾を使って戦闘する」ってのは「タンク」の名を持つ作品の唯一にして最大の見せ場というか、個性を出せる部分だったと思うのだが、それも特に無く「どう考えてもそのサイズの盾はいらんやろwww」という違和感だけが1クールずっと続いているだけだった。これならもう、盾というプライドを捨て去って好き放題変形して色々やってる「盾の勇者」の方が画面の見栄えという意味ではなんぼかマシであろう。

 「盾」という要素に大した魅力を感じず、「体力9999」という設定も「だからこの世界におけるステータスってなんだよ、なんで4桁でカンストすんだよ」というツッコミの垂れ流しになるだけだし、「追放された」こともただ道理のない主人公アゲに使われるのみ。タイトルの全ての要素が魅力につながらないという奇跡みたいな存在だが、まぁ、どの要素もなろう界隈の成れの果てを表す単語だしなぁ。

 なんで最後まで流してたかと言われた、単に今期は余裕があったからってだけだよ。来期は多分そうはいかないよ。

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「佐々木とピーちゃん」 4→4

 途中からあんま真面目に見てなかった枠。まぁ、なろう系はおよそこの枠に詰め込まれてしまうわけだが……。(一応お断りしておくと本作はなろうではないです)

 今作の面倒なところは、一応は十把一絡げなろう作品と違ってなんらかの差別化を図ろうとしているというか、個々の要素に関しては最低限自分なりに考えた上で作品内に配置・展開している気がする部分。単なる異世界転生ではなくて「行ったり来たり」作品である部分は一応少数派の設定だろうし、中年リーマンが主人公なので「社会のあれこれ」と絡めたネタもあるっちゃぁある。そういう意味では面白くなりそうな要素はある作品だったのだが……。

 なんかすげぇごちゃごちゃしてた印象。要素が多く、それら全てに必死に意味を与えようとしている熱意は買いたいが、それがあまりに錯綜しすぎていて視聴者の理解とか共感とか興味を大きく阻害してしまっている。せっかくピーちゃんという唯一無二の個性的な存在がいるというのに、周りにヘンテコな要素を配置しすぎているせいでピーちゃんが全く個性として活きてこず、単なる佐々木の外付け魔法サポート装置に成り下がっているのがすごく勿体無い。そして、強大な力を保持するピーちゃんがいるのだからもっと出来ることは色々とありそうなのに、佐々木の性格もあって「異世界行ったり来たり」でやってることもだいぶ地味。そりゃま、チートで暴れ回る展開も辟易しているので派手に動きゃいいってもんでもないのだが(多分今期はそうしたチートがイラっとくる要素になっている作品もいっぱいある)、もし「渋い異世界魔法サラリーマン」を主役にした作劇を引き立たせたいのであれば、周りの「ヘンテコ」要素はもうちょっと抑えて視点をスッキリさせても良かったんじゃなかろうか。初回1時間だから気合い入ってるのかと思ってたのに、作画クオリティもそこまで伸びずに低調だったのも残念無念。

 そして今作も御多分に洩れず第2期が決まったとかなんとか……うーん……。

 
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「結婚指輪物語」 5→5

 今期1本目の真っ直ぐエロ作品の幕引き。まぁ、2期が発表されたので幕引きじゃぁなかったわけだが……。また変なとこで終わったもんだ。

 ぶっちゃけ大きなプラスもマイナスもなかった作品だ。1話目時点で「ちゃんと異世界冒険活劇やってくれるならいいけど、ハーレムものとして安易なエロに走るだけの作品だとがっかりだなぁ」みたいなことを書いていたのだが、結果的には割と「ハーレムもののエロ」には寄っていた。1クールで5人ものヒロインをかき集める展開はハーレム生成としても忙しなく、あんまり女の子との関係に大きなこだわりは感じられず、ハーレムのためのハーレムみたいになっちゃってるのは残念。

 でもまぁ、危惧していたよりかはちゃんとファンタジー冒険活劇の部分にも責任は持ってくれていたかな。主人公のキャラが比較的まっすぐな少年漫画的性格というのもあって「英雄譚」として見やすかったのは純粋にプラスで、「指輪を集めて強くなろうよ!」というドラゴンボール展開も筋は分かりやすい。一瞬元の世界に戻る展開とか、一応意外性のある部分も残っているし、1クールの尺で見た時にわざわざ貶す点もなかった。唯一気になることがあるとすれば、主人公の寸止め体質くらいかな。なんでそこまで頑なに姫とのセックスだけは拒否し続けるのかがよく分からず、中盤以降はしょっちゅう「抱けっ! 抱けぇっ!」(イラスト略)って展開が多かったんだけど、エロが見たいとかそういう話じゃなく、あんだけの据え膳でヒロインとの関係性も完全にゴールインしてるのに最後の一歩だけ踏み出さなかったのがイライラしたというだけの話。そこに線引きする意味がわからんのだよな。まぁ、掲載誌の都合とかだったのかもしれんが……。

 そうした細かい部分を気にしなければ、原作の持ち味である(であろう)むっちむちなキャラデザなんかはアニメでもばっちり効いていたし、映像部分に不備がなかったのはエロメインの作品としては当然プラス。臆面もなく巨乳を並べ立てハーレムするアホみたいな作品、1シーズンに1本くらいはあってもいいよね。まぁ、今期は2本も3本もあったけども。それにしても、アニメ世界における鬼頭明里の婚約・結婚イメージの強さってなんなんやろね。

 
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「め組の大吾 救国のオレンジ」 5→4

 何故2クールでやったし。……まー土曜5時枠、多分日テレだとかなり固定化された枠だろうから事前に尺が決定してた上での制作だったんだろうが……そういう外的要因が作品そのもののクオリティに影響しちゃったらダメよ。

 というわけで、視聴してた人ならお分かりと思うが、凄まじい引き伸ばしによるドラマのダレ感が半端ないアニメになってしまった。全盛期のドラゴンボールもかくやという状態で、開始からの数分が先週の振り返り、オープニングを挟んで本編が始まっても「緊迫感のある」シーンをず〜〜〜〜っとアングルやら何やらを変えて接写するような描写が続き、一向に作業が進まないなんて展開がしょっちゅう。いくらお話がよかったとしても、この演出じゃぁ見てる側も愛想をつかす。挙句中盤にはやたらと作画がぶっ壊れる展開も散見され、「あんまり期待されてないタイトルだったのかな……」とちょっとがっかりしてしまう。まぁ、それこそ土曜5時枠って期待作以外は消化試合みたいにスルーされる傾向にあるので……その犠牲になったのかなぁ。

 原作を知らないので予断でしかないのだが、ちゃんとした尺で、ちゃんとした作画で作れればそれなりに盛り上がれる作品だった気はする。実際、ちゃんとしてる回は見どころもそこそこ用意されていたし、レスキュー絡みのあれこれ以外に、隊の構造そのものに言及してロビー活動を繰り広げる政治パートなんかは案外興味深い部分も多かった。レスキュー隊が普段何を考えて活動しているかについての描写なんかはちゃんと独自の描き方になってるし、終盤のユリエッティ絡みのお話なんかは正直好きだった(中の人の影響も甚大だったが)。決して消化試合で済ませていい作品じゃなかったのと思うのだ。

 まー、終わっちまったものはしょうがない。小学館サイドも、今後はもうちょい柔軟な枠の使い方を考えてもろて……フリーレンであんだけやったんだからできないことないだろうよ。

 
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「即死チートが最強すぎて、異世界のやつらがまるで相手にならないんですが。」 3→4

 まずもって、ミームとしてすっかり有名になった作品に形はどうあれ触れさせてもらえたことには感謝しておこう。何事も見てみないと分からないことってのはありますからね。

 その上でお断りしておくと、面白いかつまらないかと聞かれたら迷わず「つまらない」とは答えると思う。好きな要素は何一つないし、なろう的な嫌な匂いだけで言えば1番嫌いなタイプですらある。その上で点数を上げているのは、1つに単純にアニメとしてのクオリティが「まだマシ」だったという理由。今作の作画クオリティもぶっちゃけ中の中から中の下な気もするのだが、今期も多数放送されていたその他なろうアニメに無惨な作品があまりに多すぎたので、「最後までそれなりに成立してるキャラ作画だったしなぁ」というのが相対的に評価を上げる要因になった。

 そしてもう1点として、「即死チート議論」みたいな試み自体は評価しても良いと判断したため。なろう系ってのはクソチートキャラを煮詰めるだけの地獄の蠱毒業界であるというのは周知のことだが、「チート」というものについて、ある程度意識的に、揶揄しながらも「徹底して煮詰めた状態でどんな作劇ができるだろう」ということを考えてシナリオを組んでいる部分はやはりオリジナルにはなっている。それが面白いかどうかは別にして、ちゃんと作者自身が「自分が何をしたいのか、何をしているのか」を意識して紡いでいるストーリーには一定の価値を見出しても良いと判断した。

 ただまぁ、そうして作品自体のオリジナリティを評価しつつも、やっぱお話自体は嫌い。お話自体っていうか、単に主人公のキャラが嫌い。そりゃま、人外チートを突き詰めた人格がこうなるしかないというのは理解できる部分もあるのだが、それが見ていて楽しいかどうかは別問題。主人公の生い立ちというか、「開発過程」が描かれたことによって彼の破綻した性格についても一応フォローは入っていたので、なんとか寄り添えればとは思ったのだが……やはり限界はあったな。

 結論:富田美憂ボイスの巨乳は違和感があります(ボドゲ好きの理系女子はOKです)。

 
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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