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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「また殺されてしまったのですね、探偵様」 4→3

 ミステリアニメのていをとっていたので一応最後まで視聴はしていたが、だいたいはお察しのアニメである。唯一得られるものがあるとすれば若山詩音ヒロインの過剰摂取が可能という部分だが、それだって今期は他に色々と代替が可能なので無理に今作を服用する意味は薄いだろう。

 いつも通りに「ミステリとアニメの相性が云々」という話だけで終わらせてもいいのだが、今作の場合はそうした俎上に上げることも躊躇うくらいのところに位置している。まずもって一番の特徴であるはずの「不死の探偵」という設定が大して活きてこない。「殺された探偵が生き返り、死ぬ前までに得られた情報を使って推理をする」というのはミステリとしてはあまりに大胆すぎるチートであるが、これをきっちり活用したネタってのは想像以上に大変である。パッと思いつくだけでも相当な縛りがあり、例えば①実際に殺害された探偵にも直接犯人がわかってはいけない。目の前で直に殺されてしまったら推理もクソもなくなるので、犯人はいちいち探偵を背後から襲ったり、被り物をしたりと余計な手間を強いられ、そこに筆を割く必要が出てくる。

 ②まずもって毎回探偵が死ななければいけない。これは①とも接続する問題だが、探偵が死なずに推理をしたら今作で描く意味がなくなり、犯人に殺されるのはもちろん、それ以外の手段で何とかして殺してやる必要がある。当然、これもシナリオ上の大きな制約になる。

 ③死んだ探偵が生き返ったことを周りに納得してもらう必要がある。これも余計な手間でしかなく、中盤以降はほんと適当に誤魔化してるだけでグダグダになっていた。

 ④特殊設定が認められるなら、世界の常識が通用しなくなる。作品構造としてはこれが一番の問題で、「探偵が死んでも生き返る」世界では、他者がそうではないということを証明できない。極端な話、「犯人は殺人を犯したあと、自分を細切れにして肉体を窓から外に出した後に生き返った」みたいな密室トリックも成立してしまうワケだ。流石にそこまで極端な事例は無かったが、別に不死に限らずそうした「超常」が存在する世界なので、一般常識の範囲内で謎を解くことの意味はどうしても薄れてしまう。

 まぁ、そんな真面目な言及は序盤の数話で「あ、意味ねぇんだ……」ってのは察する必要があったわけだが、リアリティラインをどこまで引き下げるかってのは視聴者が客観的に判断できる要素ではないため、結局どこまで行っても茶番にしかならない世界はシリアスなミステリには不向きだ。作者はそのあたりのリスクとリターンの関係性にあまり頓着していないようなので、そこは非常に印象が悪かった。

 とか何とか文句はつけてみたが、結局一番の問題は「作画がグダグダ」だったんだけどね……1話目時点(オープニング時点)で薄々覚悟はしていたが、今作の作画はいわゆる「崩壊」レベルのお粗末なもの。せっかくのリリテアさんの愛嬌だってこれじゃ持ち腐れ。作者に文句は言ってみたが、多分アニメに一番文句をいいたかったのは作者ご本人だったんじゃなかろうか。御愁傷様である。

 
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「霧尾ファンクラブ」 4→6

 びみょーに拗らせたような感想になるのだが、私は今作のことはそんなに好きではない。好きじゃないんだけど、どこか客観的な視座から「とてもちゃんと出来た作品だったな」という感覚があり、そちらに従って評価を上げている。まぁ、人間の中に評価軸が1つだなんて限りませんからね。

 先に「好きじゃない」と思う理由を挙げておくと、今作のコアとなるギャグのテイストがただ単に好みじゃない、それだけだ。ベースに下ネタがあるのがまずもって苦手で、わたしゃあんまり正面切っての下ネタが好きじゃないってのもあるし、それを女子高生主人公でやらせてしまう食い合わせが好きじゃない。ただ、ネタ回し自体は刺さる人には刺さる可能性もあるなぁ、と思っているのでそこで点を下げたいと思っている自分には今回犠牲になってもらうことにした。「このネタが嫌いなことに理屈はないな」って思ったからだ。一応、アニメーションとしてややテンポが悪いとか、映像クオリティが決して高くないとかいちゃもんはいくらでもつけられるだろうが、そうしたディティールを全て飲み込んだ上で、1クールアニメとしてのシリーズ総体が綺麗だった。

 1話目時点で「なんかよくわかんねぇ設定だなぁ、そもそも霧尾って誰だよ」みたいなところから始まってしまって座りが悪かったのだが、今作はそうした「よく分からなさ」は最初から織り込み済み。というか、メインキャラ3名がアホなことをしているように見えてその裏に結構繊細な過去を隠してるんだよ、というのがメインプロットなもんで、薄皮を剥ぐように少しずつ過去に肉薄していく様を描く構図は、あの1話目からスタートしないと始められないものだ。どこかテンポが合わないチグハグさも、それぞれが抱えた目的の差や想いの違いを表したものと解釈することもできるし、「実は今作で描きたかったのはギャグではなくてヒューマンドラマの方なのでは?」と思えばだいぶすっきりできた(いや、こんなヒューマンドラマはイヤだが)。

 そうしてみるとほんとに1クールという尺にピタリはまるデザインは綺麗なもので、不条理を売りにしたアニメとは思えないくらいに最終形態が整っている。アイミと霧尾の関係性はもちろん、私としてはむしろそっちが大事やろがい、と思っていたアイミ・ナミの関係にもきちんとエンディングを与えてくれているのは喜ばしいところ。いや、むしろ今作はアイミと霧尾の物語じゃなくナミを中心とした友情物語だった可能性すらある。なんか、いろんなところで半歩ずつズラしたようなネタ回しが最初は違和感だったし、もっと自然に見せる手段もあったとは思うのだが、その違和感から引っ張って最後に落とすべきところに落とす気持ちよさを見せたかったとしたら、納得せざるを得ないのである。

 まぁ、こんだけ書いても私は今作は好きじゃないとは言い続けると思う。顔芸で笑わせる方向性とかほんと合わないし、その顔芸の描写も作画によってあまりインパクトにつながらなかったりするし。上っ面でもっと「いい」アニメには出来たとは思っている。その上で、力不足とか思慮不足でこの結果になったとは全く思ってないし、この形だったからこそ価値を見出す人だっていただろう。そこは人それぞれで。日和見主義的な評価でもいいじゃない。人間だもの。

 
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「逃した魚は大きかったが釣り上げた魚が大きすぎた件」 5→5

 もう最終回シーズンなのかよ……勘弁してくれよ……人生の時間ってのはほんとにホワイトスネイク。これまであらゆるジジイとババアが言っていたそのことがほんとのほんとに真実だということを最近とみに噛み締めている。そんな年寄りのアニメ感想。

 というわけで今期最初に我が家でゴールインしたのはこちらのなろう作品。ただまぁ、終わってみれば視聴中になろう的な不快感はあまりなく、かといって食い入るように観ちゃうという作品でもなく、ぼんやりしてたらいつの間にか終わっていた作品である。まぁ、負の印象がないというだけでも決して悪い作品ではなかったのだろう。

 評価ポイントは大きく2点。1つはもちろん作品のテーマそのものとなる、主人公マリーアのキャラクター造形。冷静に考えれば天性の人たらしであり、ルックスよし性格よしで放っておいても周りの人から助けてもらえるし、本人も余計なまでに武力に秀でた完璧超人ってんだからなろう的な主人公には違いないのだが、いうてそこまでチート的なものを振りかざそうとしているわけでもなく、純然たる「鍛錬の成果」としての武道を披露しているにすぎないのでチート級の活躍をしても不快感がない。まぁ、「またなんかやっちゃいました?」感はあるっちゃあるのだが、デフォの「思ったことが全部口に出てしまう性格」があるおかげでその辺を余計な拗らせにもしていないし、きちんと行動の後ろ盾がある状態で責任を持って動いてはいるので「主人公だから」という免罪符だけでなく、ちゃんとした貴族として、もっというなら公人としての礼節は守られている。そこにハイパーバフとなるセリコボイスが合わさり、最強にして最愛の姫になるのもやむなしといった結末だ。同じく「いざとなったら拳で解決する」姫君だったのにどこぞのスカーレットさんとはエラい違いである(肉を殴ることが大好きな純然たる戦闘狂と比較しちゃかわいそうだ)。

 そしてもう1点は作画のクオリティ。制作がTROYCAということであんまり心配もしてなかったが、終始「かわいい」が維持されるキャラデザはなろうアニメであればそれだけでも評価対象。今期はいつも通りに(これまで以上に?)作画で残念な気持ちになるアニメが多かっただけに、戦闘シーンもロマンスシーンもメリハリをつけてしっかり1クールを走り切った作画品質は評価されるべきものだろう。「2組の王子と姫」を同時並行で描かなきゃいけないせいで下手したらキャラの印象が被ってしまうリスクもあったのだが、そこはもちろんしっかりと描き分けられており、マリーア・レナートコンビには独自の良さがあるし、アイーダ・プラチド組もサブというには勿体無いくらいのお話がちゃんと付随している。まー、純然たる「シンデレラストーリー」なのでマンネリズムの範疇ではあるのだが、もともとが変化球から始まった王道である。そのまま突っ走ってもどこかにおかしみが混ざっているので退屈な印象にもなりにくい。これくらいに「ヒネた」デザインであれば、なろうからのテンプレ作品もしっかり差別化が図れて意味があるってもんだ。

 
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「姫様“拷問”の時間です(第2期)」 ー→6

 ようやく辿り着いた、今期最終評価ラストワン。毎度のことなので先に総括しておくと、今期執筆された最終評価は50本。……多いな……。やはり節目となる春秋は増えがちで、できれば冬クール時の40本前後までは抑えないとダメなんだが……意思が弱いせいで大量のアニメを見続けている現状ってだいぶ倒錯してるわ。

 閑話休題、放送枠のせいで関東圏から1週間遅れで終わった今作だが、まぁ、説明不要の2期目ですからね。ぼくぁこの世界がほんと好きで、毎週毎週癒されたり笑わされたりしていました。なんだろ、単なる日常系のはずなんだけど、常に「拷問」という理不尽があるから惰性で終わらないちょっとしたスパイスが効いてる感があるんだよな。いや、もはや拷問が何らかの隠語でしかないので作品世界内では何の意味もなしていないはずなんだけども、それでも時折「拷問とは?」っていう当たり前の疑問が立ち上がることでちょっとずつ何かしらの勢いを後押ししてくれてる感覚。この絶妙な理不尽が独自色であり続けているのよね。

 今期は一応サクラという大きな追加要素があったはずなのだが、びみょーに姫との邂逅を引っ張った割にそこに全然葛藤がなかったあたりは笑ってしまった。なんで「敵国側の重要人物」っていう立場は全く同じはずなのに片や新人拷問官で片や永久名誉捕虜なんだよ、っていう疑問も残り続けているしな。個人的にサクラちゃんで嬉しかったのは中の人のペアリング。田村睦心&伊藤静っていう組み合わせ、かの佳作アニメ「ヨルムンガンド」のココ&ヨナコンビなんですよね。ヨルムンガンドはラジオでの2人のコンビネーションも面白くて、あの時の記憶が呼び起こされるみたいでいい魔王軍であった。

 マオマオちゃんはずっと可愛い、バニラちゃんの阿漕かわいさもずるい。そして実は一番可愛いトーチャー。純然たる癒しの空間をありがとうございました。そして影の立役者は今期も大活躍の魔王様である。このアニメの3期が作られるためにも、是非とも玄田さんにはご健勝であってほしい。

 
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「火喰鳥 羽州ぼろ鳶組」 4→3

 結局初見の印象からなんも変わらず、むしろいうて毎週見てたので、この虚無感溢れる画面のせいでどんどん辛くなっていって……流石に原作者さんはこれでよかったんかと同情してしまう。

 最終的なクオリティでいえば生成AIで画面作ってた「週刊ラノベアニメ」と大差ない。このクオリティで「アニメを作りました! やったね!」とぬけぬけと言い放つ所業は、もはやアニメーションという媒体の価値を考えてもくれていないように見えてしまう。「ただ動いていればいい」と。まぁ、もしかしたら世の中にはそういう消費でもよしとする人間は一定数存在するのかもしれないが……少なくとも私の辞書に照らし合わせると今作は「良きアニメ」の要件を満たしていない。

 視聴のモチベとして「画面がてきとーでもお話が面白ければワンチャン」というのがあったのだが、これ、多分お話の真っ当な部分も画面がふざけてるせいでオミットされちゃってるよね。よりによって「火事」という大規模な問題に対処する作品で、最大のテーマである「炎」の作画が専門学校レベルなんだぜ。消火の様子なんかもニュース番組の再現VTR程度じゃ、どれだけ「火消しに命をかけた男たちのアツい物語!」とか銘打とうとも心に響くわけもなく。申し訳ないが、さらなるメディア展開を目指すなら、アニメは1回ちゃんとしたところで作り直すべきだと思う。

 唯一今作で収穫があったとするなら、「江戸の町民のちょんまげモブはちょんまげがアイデンティティで顔とかどうでもいいのでモデリングでコピペ大量生産してもなんとかなる」という知見。群衆が出てくるシーン、マジでシュールすぎた。

 
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「人外教室の人間嫌い教師」 4→5

 不思議な作品だった。いろんな意味で想定外の構造になっていたので、「へぇ、そうなるんだ」みたいな部分だけでちょっと評価をプラス。お話としては凡庸ではあるんだけど、その組み合わせ方からちょい新鮮さに繋がった気はする。

 新番チェックの時にも触れたが、「人外教室」という設定自体は特に目新しくもなく、今作の場合、「このキャラはネズミだから」みたいな個性の出し方がほとんど無いのは微妙だった点。普通に考えたらバラエティ豊かな「人外」が集まってわちゃわちゃすることに意味がある設定なのだから、いろんなクリーチャーのいろんな生態が活きてこないってのは設定無視とすら言える状況。その辺りの不具合については未だに納得できていない部分は若干残っている。

 ただ、今作はそうして「ネズミだから」とか「エルフだから」みたいな方法ではなく、1人の「人間として」向き合うという視点が徹底しており、種族や外見の違いではなく、あくまで1人1人の女の子の個性と対話し、「人間への道」を提示するという形での「教師」を描いている。この発想が逆になかった部分だと思ったわけだ。

 さらに、「少人数制クラスの物語」ってんで教師とクラスメイトの何気ない日常をみっちり描いていくのかと思っていたらこれも違っていて、中盤以降は時間の流れがマッハになり、描かれるのはほとんど最終試験のみ。1年が早すぎて学園生活スッカスカになってしまったが、毎回「誰が卒業するんだ?」というイベントを起こすことによってドラマ作りをしている。最終試験こそが個々の生徒の一番の目標なのだから、「人として何を成すか」を描くために最終試験の模様を見せるというのは一番手っ取り早い方法であり、そこだけ抜き出すという「ダイジェスト1学年」がいっぱい出てくるのはコスパのいい見せ方とも言える。

 この2点が、既存の方法論からだいーぶはみ出していたので理解が及ぶまでに時間がかかったし、これがベストな描写だったのかという点においては疑問も残るのだが、やろうとしていたことはある程度結実していたし、何かしら新しい見せ方にも繋がっていたとも思う。ちょっと不思議な新時代ラノベである。こんだけ進級と卒業を繰り返していたらもはや生徒との関係性なんて希薄になりそうなものだが、アニメの1シーズンとして見た時には最初から最後までウサミという「軸」があったおかげで意外にブレてないというのも構成の妙ではある。

 「考えてるんだか考えてないんだかよく分かんなかったけど、多分割と考えてる」というのが今作の総評。こういう作品も柔軟に楽しめる、もう少し柔らかい頭を持ちたいもんである。

 
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「炎炎ノ消防隊 参ノ章(第2クール)」 ー→8

 西川つながりならそこは「resonance」(かSTRENGTH.)じゃね? いや、爆走夢歌もエンディングって意味じゃ最高なんだけどさ。

 この望外の点数に名前をつけるなら「思い出補正」である。だって、ほんと好きだったんだもん「SOUL EATER」……。途中から薄々分かっちゃいたけど、ガッツリと時間を使ってそこまでの接続をやってくれたおかげで本当に色々嬉しくなっちゃった。いや、でも補正除いても7点は固い作品になったとは思うよ。例によってアニメシリーズ全ての総括だしね。

 個人的には、立ち位置としては「ヒロアカ」にも比肩すると思っている。こちらは全6クールと規模は小さいが、ジャンプを背負ったヒーロー漫画、そしてマガジンで渋く活躍した「世界」漫画。アニメ化を務めたのは片やボンズで片やdavid proだ。単純なクオリティでも負けていない。そして今作の特筆すべきはその「セカイ系」としての全体像の強烈さ。2期目あたりで「なんか変やでこの世界」というのは明かされており、3期に入ったら「あー、そういう……」みたいな感じで前作「SOUL EATER」との接続は察することができたわけだが、ともすると独りよがりになってしまいそうな作者の世界設計を、ものの見事に「世界を飲み込む」演出を駆使することによってアニメの画として実現させたのである。「世界を作る」というのはアニメ制作としては当たり前の話なのだが、「作品世界をいっぺんぶっ壊して再構築する」というとびっきりの無茶は、アニメの枠を飛び越えたとんでも演出でしかなしえないもの。常識をぶっ飛ばし、実写やら何やらを貪欲に詰め込んだアヴァンギャルドなアイディアが、今作を唯一無二に昇華したのである。

 そうして積み重ねられてきた「世界崩壊」の物語。ラストシーンとなる今期は今まで蒔いてきた種をひたすら回収するフェイズなわけで、そりゃ1話1話のインパクトもドぎつくなるのは当然のこと。たくさんのキャラが「自分」と相対する中で、この世界の「なんじゃそら」だったあれこれが次々に回収され、まさかのラッキースケベられまでもがその世界に飲み込まれていく。誰もが世界の構造の中でもがく中、悠々と世界を飛び出して泰然としていたのがアーサーただ1人というのも見事な構図。山のようなキャラが好き勝手に暴れるとんでもない作品になったのに、1つ1つのパーツが収まるべきところへ収まっていき、最後のただ1つのゴールへと収束する。やっぱりこの人のストーリーメイクはすごいよ。

 個人的にはラストを飾る神羅(万象マン)と対峙したのがハウメアだったという構図も大好きで、世界はいまだに釘宮ボイスの少女にぶち壊される運命にあるということ。最終回クライマックスで顔を見せてくれたハウメアのあまりの美少女っぷりに卒倒しそうになった。また、ストーリー序盤で「この漫画やべぇかも」とドキドキさせてくれた因果の活躍っぷりも嬉しさ爆発。そっかー、彼女こそが魔女の祖……つまりメデューサ様は因果から発生したってことなのかしら? もう、事実上の最強キャラじゃん。

 終わってみれば本当に馬鹿馬鹿しい「世界創造譚」。最高の阿呆をありがとう。炎炎ノ炎に帰せ、ラートム。4242564。

 
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「違国日記」 7→8

 総括するにあたって言語化が難しく、なかなか筆が取れなかった作品。しばらくクールダウンしてみたが、やはり今作の核心に迫るのは難しい。

 アニメーションとしては相当に平坦な作品である。事件らしい事件も起こらないし、凄まじい動画を振り回す活劇シーンなんてもってのほか。淡々と進む小難しい人生論は、アニメとして退屈に感じる人もいるだろう。しかし、腰を据えて正面から相対した時、いちいちその言葉の1つ1つが刺さってしまい、どうにも目が離せなくなってしまった。アニメを観るというよりも、小説を読んで引き込まれていく感覚に近い。

 何故今作がこんなにも刺さってしまったのかを考えるに、普段から私があんまり自分の人生について真面目に考えようとしていないせいなのかもしれないというヤな結論に行き当たった。昨年のM-1のドンデコルテじゃないが、現実を見るのが怖いんです。霧に包まれていたいんです。もはやその生き方が固まってしまい、日常を彩る刺激なんてものはアニメからもらえるあれこれだけ。そんな変わり映えのしない人生でも、私は今が幸せなので構わないと思っている。

 世間一般に、私はクズである。こんな生き方が肯定されるはずがないと思っているし、世の創作物はキラキラ輝く人生へと鞭撻して青春の素晴らしさを訴えている。そりゃまぁ、そっち方面の作品だって私は素晴らしいと思いはするが、あまりに自身とのギャップが大きすぎて完全に「創作物」、フィクションとしか思えなくなってしまうのである。

 対して今作である。最終的には朝ちゃんのキラキラ輝く青春にたどり着くことができたが、その間に彼女の周りにあった刺激は、決して青春キラキラ応援団ばかりではなかった。槙生は自堕落な生活を隠そうともしないし、大人として教え導くことは常に意識していたが、コミュニケーション不全もあってあけすけな物言いは決して「賢い大人」のそれではなかった。槙生の言動に共通する思想は「てめぇで考えろよ」であり、「考えること」をひたすらに求めるものだった。その裏には、槙生自身が、そして周りの大人たちが精一杯考えて生きて、それでもまだ悩み続ける現実があるのだ。

 そうして「悩むこと」そのものがテーマの片輪であり、もう1つの要素には「家族」があった。これまた私は弱いテーマであり、こと「母親」との関係性はいちいち身につまされるものが多くて苦しくもなった。特に悔やんでも悔やみきれない実里の生涯を思うと本当に辛くて、彼女が生きた証がそこかしこになんてことない形で残されていると感じるだけで、救われたり、余計に悲しくなったりしたのだ。大人たちは子供に何が残せるか分からないが、1人の人間として、何が残せるかは考えるべきなのだろう。「繋がること」「繋がれないこと」「切れてしまうこと」、そんな諸々を表してまとめて「違国」という言葉を使った今作の姿勢は、本当に私にとってはかけがえのないものとなった。

 そうして紡がれた脚本を、アニメスタッフもきちんと咀嚼して再構築してくれている。本作に象徴的だった「時空間の混在」演出は尺を詰めて表現するのにも便利な技法だったが、端的に人の交わりや断絶を描く面白いツールだったと思う。どうしたって現実レベルが下がるので使いすぎると訳がわからなくなるリスクも孕んでいたはずだが、その辺りの統制がお見事で、静かな中にも確かな技術に裏打ちされたプランニングがあった。今作で初監督を務めた大城美幸氏という方は長年大森貴弘氏に師事していたとのことで、確かなイズムの継承を感じるものである。

 最後に蛇足ながら、今作は沢城みゆき・大原さやかの見事な共演によって作り上げられた舞台だ。ここまで言葉の説得力があったからこそ成立したのは間違いない。そしてそんな怪物に挑んで見事成果を成した新人の森風子。是非とも次のステップへの足掛かりにしてほしいところ。「繋ぐ」物語は、きっと声優人生にも言えることだから。


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「勇者パーティーにかわいい子がいたので、告白してみた。」 3→3

 最後まで「あっそ」としか思えないなろう。作画もメタメタで良いところがなく、そりゃまぁ点数も低くならざるを得ない。ただ、これはもはや自己矛盾なんですが、「ほんと腹の立つクソな3点アニメ」と、「どう見てもよくはないけど別にどうでもいい3点」があるんですよね。お分かりかとは思いますが、今作は後者でした。

 なんでだろうな、多分なろう的な主人公無敵設定があんまり本質的な部分に関与しなかったせいでなろう的なヘイトが低減したからなのかな。何しろ設定は初期段階でほぼどうでも良くなったもんね。「魔王軍所属の魔族だった」は一応無関係とは言わないが、その前段階にあったはずの「異世界から転生してきた」はマジで無意味。なんなら1話目時点で忘れられてる可能性すら。その後は魔族繋がりで「人間に転げた部下たち」と和気藹々、憧れのあの子との関係を深めることだけに終始し、なろう的ファンタジーというよりもラブコメの要素の方が強い。周りにある関係性もレイヴンを筆頭に恋愛要素ばかりで、「もう、なろう的要素から離れてイチから作り直した方がよかったんじゃ?」とか思っていた。まぁ、似た設定の学園青春ものにしたとしても別に面白くはないのかもしれないが……。

 え〜とね、オープニングテーマは割と好きでした。以上。

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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