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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「攻略うぉんてっど! 異世界救います!?」 5→5

 今期も中国アニメのお勉強が出来ましたね。ほんと、こういうデザインの製品だと大外れがなくなってきてるなぁ……「凹凸世界」の時代からもしかしたらこういう片鱗ってあったのかなぁ。

 キャラの可愛らしさが最初に興味を引いた作品で、その部分に関しては最後まで徹底していた。というか、CGだから大崩れのしようがない。直前に「ミリマス」について「CGメイクだからどうしてもレディメイドな印象が拭えない」と書いたが、今作のCGキャラに関してはそうした「省エネ」の結果じゃないのできちんと差別化が図られているし、動画にした時にもかなり表情のディティールまで表現できている。いわゆるジャパニメーション的な「カワイイ」デザインのCGアニメーションとしては、終始完成度の高さを見せつけてくれた作品である。

 また、異世界チートをテーマにした作品であり「ゲームの中に入っちゃった!」という毎度お馴染みななろう設定をコピーしたラインではあるが、ちゃんと「ゲーム世界」という設定を噛み砕き、「いかにもゲームらしい」部分をきちんと独自演出にしてあるところが有象無象のなろう作品とは大きく異なる点。ゲーム世界でチートするからって、システム上の時間停止やら位置転送まで駆使して相手をねじ伏せる鬼畜プレイヤーが出てくるとは思わないじゃないですか。そういうところでがっつり「ゲームとはなんぞや」という解体が行われているのは、「この設定をしゃぶりつくしてやろう」という貪欲な創作意欲の表れだと思う。まぁ、多少ゲームの感覚にインターナショナルなズレはある気もするが……ほとんど違和感なく「ゲーム世界アニメ」を共有できるようになっているという点で、現代社会のグローバル化を再確認できるようである。

 キャラの設定も充分にクセが出ていて魅力的で、中でもメインを務めるイノーの鬼畜チート設定と、その下で不幸を身に浴びながらもめげないエンヤァのコンビは普通に見ていて楽しい師弟コンビだった。ゲームキャラなりの色んな「かわいい」が見られるデザインもいいよね。

 こうして書き出してみると本当に欠点らしい欠点もなくいいアニメなのだが……なんだろ、そこまでどハマりした印象もないのは単純に「ゲーム世界」に私があんまり興味をもてなかったからなのかしら。あとはどうしても「中国アニメ」っていうと「万聖街」や「フェ〜レンザイ」と比べてしまうので、どうせなら日本アニメで見られないものを期待しちゃってるのかも。本当に「日本で作られてもおかしくないような筋立て」だったので、馴染みやすかった分だけかえって新鮮味が薄れてしまったのかしら……考えれば考えるほどに、これって単なる色眼鏡な気もするな。今後もっともっと中国アニメが輸入されて本数も増えてきたら、そのうちに国の違いなど気にせずに見比べることができるようになるのかもしれない。

 何はともあれ、最終話でひたすらくまちゃんが気合い入れてゲーム攻略してるシーンは耳が幸せでした。キャストもまじでギチギチに詰め込んでたなぁ。「翻訳アニメ」だとキャスト成分贅沢になりがち。

 
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「アイドルマスター ミリオンライブ!」 6→4

 1クールアニメだったんかい。何でこの人数を1クールで描けると思ったんだよ。

 新番チェックの時に書いた文言をそのままコピペすると、「ソシャゲアニメだからどーせキャラの陳列ショーになっちゃうんじゃないの?」。1話目を見た時点では「そうならないアニメっぽいよね!」と高評価をつけたわけだが、……見事になったねぇ。そういう展開になっちゃったねぇ……。そりゃ無理よ。外様に理解できる範疇を超えてるわよ。評価のしようがないわよ。

 一応理解できそうだった部分から書いておくと、特に中盤以降はとにかくライブシーンが多く、ファンにとっては一定の価値がある時間だったんじゃないかとは推察できる。我が推しフィールドであるバンドリにもそのもズバリ「FILM LIVE」という延々ライブをやり続ける時間があり、あれをファン以外の人間が見てもまぁ面白くはなかろう、というのは分かる。それをあえて地上波の時間を使ってやることを選択したのが、今作1クールだったというなら、ファンはそういう受け止め方ができたかもしれない。

 ただ、普通に考えたらファン以外の人間に訴求することを目的とすべきであって、中盤のよく分からん組み分けでドタバタする1話2話程度で溢れかえるアイドルのキャラなんて把握できるはずもなく、せいぜい「ここでもうえしゃまヒロインはトップアイドルだな!」と確認できた程度(?)。その後で「ハイ、このプロジェクトにはこんな奴らがいることは伝わりましたねー、じゃ、ライブするからねー」と言われても「知らんがな」でおしまいである。ライブシーンのきらめきってぇのはちゃんと個々の人間性に裏打ちされた状態で初めて輝くものじゃないのかい。

 そして、多すぎるキャラの認識を阻害してしまった大きな要因に、CGで組み上げられたキャラクターデザインがある。これもおかしな話でねぇ、1話目を見た時点では「CGだけどクオリティが高いからあんまり気にならんよね」と書いたんだけど、それはあくまで数人のキャラに焦点を絞って描いた場合の話。これは感覚的な要素なのでどういう影響を及ぼしているかは本当に印象論なのだが、CGでの画一的なキャラクター描出は、髪の毛や細かいパーツで差をつけてきちんと識別できるように設定されているはずなのに、何故か「無個性」に感じることが多い。もしかしたらCGだろうが手描きだろうが個々のパーツは同じように描かれるかもしれないのだが、何故かCGだと脳が「レディメイド」だと認識しやすい。この感覚、伝わるだろうか。

 そうしてキャラが「パーツを付け替えた同一素体」みたいに認識されてしまう部分があると、当然識別に割かれるリソースが増えて作品内容への理解が落ち、全体的な評価が下がる。まぁ、仮にお話を認識していたとして、中盤のドタバタ展開が面白かったかどうかは微妙なところなのだが……せめて半分の人数でやってくれればまだモチベも維持できたかもしれないけど……。

 残念ながら今回もアイマスへの架け橋は私に届かなかった。……このままだと149センチ未満の子しか受け入れられなくなってしまうのだが。事案ですか?

 

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「帰還者の魔法は特別です」 4→5

 1話目の印象も最終話の印象も全部Mr.マリックがもってっちゃうのは絶対に勿体無いと思うんだよな……。

 だいぶ悩んだし、誤解を与える危険性もあるかもしれないが、最終的に点数は上げることにした。何故悩んだかというと、どうにもプラス要因を説明しづらいから。とりあえず、当初与えられたネガティブな印象で払拭された部分から上げていこう。まずは「今期は偶然『何故かタイムリープして過去をやり直す主人公』が被ってしまったので飽きた」というマイナス点。こちらは完全に作品に責任がないいちゃもんなので修正。結果的に「ラグナクリムゾン」が別次元へと飛び立ち比較する必要もなくなり、「ティアムーン」もそれはそれで成立している作品になったので一応肩を並べるのは「東リベ」くらい。そして今作の場合、一応はタイムリープ設定にも意味を受け取ることができた。

 今作は「なろうのようでなろうでない」韓国の小説が原作とのことだが、なろうみたいだと思って侮って見ていたら、ちゃんとお話を書こうという意識が感じ取れたというのが関連する評価点。タイムリープ設定によって「ありうべき未来の更新」という明確な目標がつくられたおかげで、「転生したけどやることがなくて行き当たりばったりにチートをばら撒く」みたいなそこらへんのなろう主人公とは一線を画す「ちゃんとした主人公」になっている。おかげで味方パーティーに加える人材も明確に決まっており、不必要なハーレム設定なども付随せずに(少なくとも今期は)ロマンティカとプラムという2人の仲間にのみ、指導と友情を注いでいる。1クールで描ける関係性の物語としては程よい分量だろう。

 また、1話目で「なーんか好かん」と言っていたキャラデザについては、ぶっちゃけ慣れた。映像部分に関しては決して褒められたものではなく、作画を客観的に評価するならやはり点数は低いままになってしまうのだが……ここが一番言語化の難しいところで、なんかね、他の「とりあえず形だけでも作ったことにすれば言い訳はできるだろ」みたいな地獄のなろう作品と比べると、スタッフが「なんとかちゃんとしたものを作ろうとしている」感覚があったのよね。それはコンテ演出などの工夫なのかもしれないし、作画スタッフの小さなこだわりなのかもしれない。トータルで見るとどう足掻いても「予算不足のショボ作画」でしかないのだが、なんかこう、たまに「いや、でも面白く見えるとこもあるやん」と擁護したくなる、そんな不思議な空気があったのだ。これはまぁ、ある程度シナリオが見るに耐えるもので、そのためにある程度画面を注視できたからこそえられた結果なのかもしれないが。

 ただまぁ、そうして「案外悪くなかったのでは?」とは思いつつも、2期があると言われるとちょっと怯んでしまう情けない私もいる。……2期かぁ……内容覚えてられるかなぁ……。

 

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「ティアムーン帝国物語〜断頭台から始まる、姫の転生逆転ストーリー〜」 5→5

 まぁ、想定内の作品。予想を裏切るだけのパワーがないというのはマイナス評価になるが、今作は一応「予想以上にアホ」というプラス評価があったので穏当な結果に。

 なろうが誇る「頭の悪そうな要素」ってほんとにたくさんあると思うんですよ。まぁ、別に私はなろうソムリエではないのでそれを細分化して説明なんて出来ないんですが、とりあえずざっくりと「周りの人間を無知に仕立てて、なんてことない振る舞いでも全部礼賛される脳死オレツエー展開」ってのは代表的ななろうのキツい要素じゃないですか。普通に考えたらノンストップマイナス評価になるはずなんですが、どんなことだろうと、突き詰めていけば長所になる可能性を秘めてるんですね。今作は「なんてことない振る舞い、偶然の適当な言動が全部礼賛されるオレツエー作品」なんですが、主人公・ミーアがやってることは本当に「どーでもいいこと」だけなんですよ。いわゆる無自覚にチートを発揮してしまったが故のムカッ腹の立つ「俺何かやっちゃいました?」ではなく、本当に何もしてないが故の「わたくし何かやってしまいましたの?」なのだ。どっちかってぇとなろう的文脈ではなくてラッキーマンの方法論。私の中ではザコのイキった振る舞いが結果的に武勇伝になる構造を「カメレオン文法」と呼んでいる(ところにより「刃森尊技法」ともいう)。つまりなろう文脈などを紐解かずとも少年マガジンを中心に古来より受け継がれてきた芸風なのだが、それをこうして「いかにもなナーロッパ世界の王族物語」にしたことが相性の良い部分だったのだろう。

 何が強いって、「理不尽であること」を最初からネタとして組み込んでしまっているので、「まーたマヨネーズでイキってるよ」「当たり前のことをやって褒められるのキモ……」みたいなツッコミを受け付けないのだ。ラッキーマンの立ち回りに文句を言う人間が誰1人いないように、ミーアが適当な振る舞いをしたせいで歴史が変わったとしても、「そういうもんだ」と飲み込めるのだ。これが認められてしまえば、多少強引に思いついたままのシナリオを紡いだとしても成立する。なろう世界の持つ「適当さ」そのものがかえって味わいになるという逆療法。これは良い思いつきだったんじゃなかろうか。まぁ、多分ごまんとあるなろう作品の中には同じ技法を使った作品も塵芥の如く積もっているのだろうが……少なくとも私が観測したアニメ作品の中ではこれが初めてだったし、幸にしてSILVER LINKの作ったアニメ映像は比較的高品質であった。徹底してギャグ演出を貫いてくれたのでお気楽にみられるし、「そういう作品だよ」ということを全身全霊で伝えてくれたので飲み込みやすさもアップ。ちゃんと「アニメ化した意味がある」映像になっていたのはスタッフの手柄だろう。

 まぁ、だからとて別に続きが気になるようなもんでもないが……特にゴールも決める必要がないふわふわした設定になってるのもおいしいところなので、案外アニメ続編も出てくるかもしれんね。はめふらに負けじと劇場版とか……いや、観ないだろうけど……。

 

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「経験済みなキミと、経験ゼロなオレが、お付き合いする話。」 4→3

 今期後悔していることの2つ目は、このアニメの切り時を見失ってしまったこと。なんで最後まで観てるんだろう……。

 一応理由はございまして、まず、自分ルールとしてどんだけ受け入れにくい作品でも公平を期すために3話までは観ることにしてるんですよ。そんで今作で3〜4話目あたりに何が起こったかというと、2人目のヒロイン・黒瀬が登場して何かただならぬ空気を醸し出し始めたタイミングなんですよ。そこから闇落ちした黒瀬が無茶苦茶なことをやり始める展開があり、「えっ、この子ヤバいやつじゃない?」って地獄みたいな展開を期待しちゃったのよ。闇堕ちでも病み堕ちでもいいんだけど、サブヒロインがぶっ壊れておはぎに針を仕込んだり、片耳を切り取って送りつけてきたらだいぶ盛り上がるじゃないですか。そこまで頑張ってくれないかと思って黒瀬の顛末を見届けようと思ったんですよ。そしたら思った以上にしょーもない落としどころだったもんで、「まぁ、そうよね……」ってしょんぼりしたんですよ。そっからはまぁ、貧乏人根性で「ここまで観たなら最後までかぁ……」って惰性で。こういうところでの損切りがほんとに下手なんですよねぇ……。典型的なコンコルド効果。わたしゃソシャゲの課金とかもめちゃめちゃ下手で、時期を逸したズルズル傾向はどうしようもない。こういう人間は絶対に投資とかに手ェ出しちゃダメだぞ。

 アニメ視聴も人生における時間の投資だと考えると、無駄になった時間は返ってこない。後半の「いったい何を見せられているんだ……」感は今期アニメの中でも群を抜いており、何がすごいって、すでに「オタクの憧れる非実在性ギャル」ですらなくなってるのよ。「オタクにすら理解できない、何言ってるかよくわかんないギャルのような生き物」が描かれるんですよ。え、もしかしてこれが理解できないのが本当の陰キャの証ですか? まさかそんなことないよね? こんな概念、存在しないよね? もう、そんな「夢物語ですらない何か」にただただ呆然とするだけでしたとさ。

 まぁ、エルフもドワーフも実在しないけどなんの疑問も持たずに付き合えるのだから、もしかしたら今作もファンタジーの新しい潮流として受け入れるべきなのかもしれないですね。エルフ・ドワーフ・吸血鬼・非実在ギャル(CV大西沙織)。正式にMagicのクリーチャータイプとして採用されてから考えるわ。「タコ・ギャル」とか「ウーズ・ギャル」とかが出てきたらアツい。

 

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「ビックリメン」 4→4

 なんだったんでしょうね、これ。どこをどの路線で流行らせようとしたムーブメントなのかよく分からん作品だった。どこかに刺さった層はあるのだろうか。

 先によかった点をあげておくと、最後まで頑張って見たおかげでビックリマンの背景世界についてちょっとっくわしくなれた。もしかしたらシールに接した人なら常識レベルの話なのかもしれないが、私はその方面に全然興味がなかったため、改めて「ヘッドロココとは」とか「ロココとマリアの関係」とか、そういう部分について「へぇ、そんな展開があったのか」と学ぶことができたのは一応の収穫。

 ただ、そうした部分をプラスだと受け取るなら……これさ、マジで「ビックリマンのアニメ化」じゃダメだったのかな? 天使と悪魔の対決を描いた一大叙事詩が背景にあったわけじゃん。ビックリマンのセールスポイントの1つがぶっとびで大仰な聖魔大戦のストーリーなのだから、現代風にそこをたっぷりと肉付けして、大戦争アニメとしてじっくり紡いでいけば、過去にアニメ化された子供向けの「ビックリマン」のアニメともまた違った旨みが出ただろうし、現代でアニメ化する意義もあったと思うんだけど。何故それが、こんなヘンテコ世界のトンチキ変身アニメになってしまったのだろう。

 1話目で抵抗を覚えたことからもわかる通り、この「シールが全てを牛耳っているトンチキ世界」はまず飲み込むのに時間がかかる。なんなら俺は最後まで「結局なんなんだこの世界」と納得してない。天使と悪魔の戦争なら無条件に受け入れる自信があるが、「シールの力で返信するコンビニバイト男子高校生の物語」は訳がわからないし興味もなかなか持てない。若神子のキャラもわざわざ絡みを増やすためにこういう「現代高校生」にしたのだと思うが、むしろ元のキャラクターの魅力をオミットする結果になってしまっていないだろうか? あくまでアナザーストーリーとして扱うので「今回のお話は若神子のヤマト王子とは全然関係ない、よく似た顔の高校生のお話です。ビックリマンのストーリーには良くも悪くも関与していません」という予防線だった可能性もあるが、流石にそれは無理筋というものだろう。おそらく企画会議とかで「シールで変身するヒーローものだと面白いのでは?」って誰かが思いついちゃったんだろうけど……そこから副次的に面白みにつながるかどうかはもうちょっとよく考えて欲しかった。

 映像部分についても特に目を引く部分もなく、線の細いキャラクターデザインは正直あんまり好みじゃない。キャラの造形からしてどっちかというと女性向けのデザインだろうし、かつての男の子の憧れだったシールはどこへ行ってしまったのか……いや、あんまり憧れてなかったから知らんけど……。


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「最果てのパラディン 鉄錆の山の王」 ―→6

 激シブなろう作品。そして今年のアニメ業界の潮流である「エルフ耳作品」の1つ。まぁ、こちらのエルフは男(注:村瀬歩)だったけども。

 なろうアニメに対しての「思ったより悪くなかったよ」という感想を表す時、私は時たま「あまりなろうっぽくなく、一昔前のラノベっぽい」と書くことがあったが、今作はそれをさらに一段階遡らせ、「ふた昔前のファンタジー小説っぽい」という印象。なろうっていうとリアルタイムでの更新を迫られる都合などからライブ感重視で全体的な完成度がガタ落ちになるイメージがあったのだが、まるで最初から単行本で刊行されているような、過剰なまでのどっしり感がある。

 「ふた昔前のファンタジー小説」っていうのは漠然とした印象ではなく、単に私のファンタジー世界への入門書の1つである「ロードス島戦記」とイメージが被ったせいかもしれない。今作はサブタイトルで表されている通り、まるまる1クール使ってドラゴンを1匹退治するお話。そして、「ロードス島戦記」の3巻と4巻は「火竜山の魔竜」である。私の中で「人類に仇なす最強最悪のドラゴン」といえば火竜山の魔竜・シューティングスターのことなんですよ。こちらの作品の魔竜・ヴァラキアカはシューティングスターに比べればだいぶおしゃべりだし、サイズ感もやや小さいながら、圧倒的戦力で主人公パーティーを壊滅させるという意味では驚異度は同じ。そんな最強のドラゴンを勇者が退治するという、マジで古式ゆかしい伝統的ファンタジー物語を現代アニメで見ることができる。それがまず驚きである。

 どっしりした姿勢はその他の配置にも表れている。こちらの勇者パーティー、現代アニメにはあり得ない設定として、なんと女性メンバーが1人もいない。エロい衣装の女騎士もエルフの射手も魔女もおらず、ウィルの周りにはドワーフのおっさんばかり。こんなに画面映えしない面子にも関わらず、しっかりと魔法バトルを頑張ってくれているし、事前にヴィンダールヴのバックグランドが丁寧に語られたおかげで、ドワーフ一族の奮起の物語としても成立している。ほんとに、こんだけ媚びる要素抜きで作品を成立させているのは偉い。

 そして個人的には想定してなかったのでちょっと嬉しかったのがガスのところへの里帰り。やっぱ1期の「3人の親」の印象がとても強かった作品なので、いまだ健在(?)なガスのところに久しぶりにウィルが戻り、親子の交流が描かれたのは嬉しかったし、「息子が立派になって友達いっぱい連れてきたよ〜」ってはしゃぐガスも可愛い。それぞれのキャラクターのドラマの積み重ねがちゃんとあるお話。本来、ライトなノベルってのはこれくらいの重みづけの話を言ってたはずなんだよなぁ。

 ほんとにシブい作品なので飛び抜けた部分を見つけにくくはあるのだが、これくらいの作品がいっぱいある時代になれば、きっと幸せなアニメライフを送ることができるだろう。いや、「切るアニメが無い〜」って困るかもしれんけど。

 

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SPY×FAMILY Season2」 ―→5

 最終話がボンド回なのちょっとワロタ。これもう実質ドッグシグナルじゃん。

 まぁ、終わりでもなんでもないので特に書くこともないです。とりあえず最大の山場(の1つ)であるクルーズ編が見られたし、きちんと期待通りのものが出てきたので特に不満はない。強いて不安をあげるなら、原作のストック蓄積が遅いけどこっから先のメディア展開はどうするつもりなのだろうということくらいだろうか。各所で言われてる通り、流石にクレヨンしんちゃんみたいな国民的アニメにするのは無理がある作品なのだし、メディア化は一通りできるところを全部やって満足すべきだと思うんだけどね。

 あ、映画はそのうち観にいくつもりです。

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「盾の勇者の成り上がり Season3」 ―→5

 Season3の「3」だけ消えて「まぁ4期あるかー」と思ったら3が消えただけで4が出てこないのワロタ。どういうことだよ。

 なーんか迷走してんなぁ、というのが率直な感想。いや、ゴールがどこだかもよく分からんから、どこに走るのが正解なのかも分からんけど。Seasonを重ねて長期化し、放送期間だけ見てもすでに5年近い。もはや禁書とかと並ぶ重鎮タイトルになりつつある気すらするのだが、どこへ向かって何を積み重ねているのかがよく分からぬ作品。2期の時点でだいぶ心が離れてしまったので世界がどうなってるのかすらよく分からないまんまで視聴を続けていたのだが、今期はバックグラウンド完全無視で単発エピソードとして見てもそこまで困らなかったのはありがたかったかな。まぁ、それって裏を返せば「今までの2期分ってなんだったの」ってことにもなるのだが。確実にパーティーメンバーは増えてるんだけど、レベルが上がるだの下がるだの、結局どんだけ強くなってるのかもよく分からんのよね。

 ちょっと面白かったのは、「まだ他の3勇者がこんな状態だったのかよ」ってのが全部明らかになったところ。槍は前シーズンでだいぶイカれてたのでむしろ元気にストーカーできてて何よりだったが、ほぼ病気だった剣、完全に病気だった弓と、こんだけドタバタしてもいまだに尚文の信頼が微塵もなかったのは笑えるところ。いや、こんだけ大量のボスキャラを打倒してきたのにいまだにビッチの影響力が強かった部分の方が面白いかな。追放系ザマァを見せるためだけの舞台装置だと思ってたのに、これだけ世界に影響を与え続けられたんだから立派な敵キャラだよ。

 本当に場当たり的に困難に立ち向かうばかりなので大河ロマンは何一つ感じられないというのがどうしても気になるが、キネマシトラスによる映像は相変わらずばっちりだったし、ヒロイン勢はもれなく可愛いのでどうしても減点はしづらい。フィーロが元気だったらもうそれでいいし、「青ブタ」視聴後に見ると中の人の関係性だけで「これはこれで」みたいになっちゃうのが声オタの悪いところである。やっぱ咲太っていい主人公なんだよなぁ(結論)。

 

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