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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「八男って、それはないでしょう!」 4

 謎すぎるオープニングコラボユニット。全編見た後でもその印象しか残ってないの何。誰だ、こんな意味不明な奇跡の企画考えた奴。そして、この作品にタイアップさせた奴。

 なせばなる、なさねばならぬがなろうになる。なろうである。よくある「○○太郎」ネタで「八男」に位置していたために噂はかねがね伺っていたが、まぁ、それだけ年季の入った、プロトタイプのストリーム。最近じゃむしろホッとするレベルかもしれない。いきなり冒頭で完成したチートハーレム、略してチーレムの様子を見せておいて、そこからカットバックする形で幼少期に戻るという構造にすることで、一応ヒロインキャラの顔見せをすることに成功しているが、考えてみりゃ、これってしばらくヒロイン勢が揃うことは絶対にないわけで、むしろ誘致要因にならないことの宣言なのでは。まー、別にあったところで誘致されないという話もあるが。

 映像部分は平均的な作画で、キャラの表情なんかはそれなりに丁寧ではあるのだが、画面が地味というか、そもそも世界設定に魅力がないためにあまり惹きつけられる部分はない。そして懇切丁寧な異世界チュートリアル的な不自然な会話劇で人生が進むのは苦笑いするしかないところ。冒頭でサラリーマンの深夜自炊生活を丁寧に描いたシーンは「一体何を見せられてるんだ……」と困惑したが、あんまり見たことのないシーンではあったので「むしろ斬新か?」と期待したら、すぐに見慣れた異世界に飛んでしまったのでがっかりである。最近は異世界に飛ぶのに暴走トラックも必要ないんやなぁ。近いなぁ、異世界。

 本人がやたら「三男」にこだわってるところにゾロゾロ兄弟が出てくるところだけちょっと笑ったが、もう二度と使えないネタなのであまり意味はない。あとはいつも通りのオレツエー物語が待っていることだろう。これ、虎視眈々と継承権を持つ兄弟を暗殺していく話だったら面白くなったかもな? そうでもないか?

 

 

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○「球詠」 5

 配点バランスが問われる作品である。長短どちらの印象もある1話目だったので、ここからプラスに振れるか、マイナスに振れるかが読めない。結局そうなると、無難な点をつけておくことになるのだ。まぁ、いつも言ってるけど1話目でアニメの良し悪しなんてわかるわけないんやで(新番チェックの存在意義は)。

 さて、これが新しいきらら枠である。昨年から繰り返し「きらら系の変質」ということについては語ってきているが、ビーチバレーやチアリーディング、天文学を通り、なんとたどり着いたのはガチガチのスポーツもの、野球漫画である。流石にこの流れは読めない。今のきらら系雑誌ってどんな漫画が掲載されてるんだろう。「スポーツもの? 萌えもの? どっちの視点で見れば良いのだろう?」と戸惑ってしまうのは我ながらどんだけ柔軟性に欠けるんだって気もするが、「はるかなレシーブ」の時もずっと戸惑いっぱなしだったのでしゃーないねん。ただ、今作は1話目で明確な指針は提示されているように見えたので、その部分は明らかに「良い点」である。

 指針というのは、「割ときちんと野球をやろうと思ってますよ」という方向性のこと。中学で野球をやってた女の子の隣の席がいきなり野球マニアだったり、そんな彼女たちが入学してきたのが「野球部が休部中の学校」だったりと色々と「そんな話あるかよ」という展開ばかりなのだが、そうした細々とした部分についての説得力なんてもんは、これからチームを作っていく上では些事である。たまたまでも何でも、とにかく野球部を作れそうな人員が野球の匂いにつられて寄ってきた、そこからお話はスタートする。1話目はまるまるキャッチボールだけに充てられるという潔い構成になっており、主人公の特性とキャラ付けは明瞭。そこに古い約束を交わした幼馴染が現れ、いよいよ高校生から本格部活ライフがスタートするという、つい最近天文学で全く同じ流れを見た気がするくらい分かりやすいお話だ。そして、野球のキャッチャーは「女房役」と言われるポジションであり、この2人の関係性はこれでもかというくらいに文脈が乗せられている。OK、そういうことだ。いつも思うが、野球ってのはシステムが複雑で人間関係が絡み合うスポーツなので、本当にドラマが作りやすい。どれだけ時代が進んでも野球漫画がなくならない理由はそこにあるだろうし、日本人の野球好きは、この余計なまでの文脈の豊富さのおかげで、リアルで見ていても飽きがこないからである。

 「女の子がプレイする萌えものだから」という色眼鏡で見なければ、本当に真っ当に野球漫画の1話目。中学時代に不遇だったピッチャーが、初めて本気のキャッチャーミットに球を投げることができるようになった喜び、中学時代に「お前にサインはださねぇから」って言われてたのって、もう「おおふり」の三橋のエピソードまんまなんだけど、才能あるピッチャーが埋もれてて高校デビューするのには一番手っ取り早い理由づけなのよね。「おおふり」は高校球児の物語だからホモ寄りになるが、こちらは女子野球部なので(以下略)。つまりそういうこと。ここから先は少しずつ部員を集め、ポジションに当てはめていく作業が始まるのだろうが、やっぱりそういう準備段階が一番楽しいのよね。「大正野球娘。」を超える作品になることを期待したい。

 ただ、そうは言っても懸念材料が無いわけではない。それが「マイナスの部分」で、単純に、絵が全体的に野暮ったいのである。このキャラクターデザインではあんまりキレッキレの投球動画とか見せられてもミスマッチにしかならないと思うが、できればもうちょいピリッとしたデザインで可愛らしさが際立つ女の子が見たかったところ。確認したら制作スタジオはまだ若い会社で、今のところシリーズアニメの実績は「超可動ガール」だけ。うーむ、スタミナが保つといいのだが……。ここから先、試合の描写なんかが増えてきた時にどのあたりに力を入れるかっていうのは大きな問題で、そもそも「すげぇ野球」が見たいのかと言われればそうでもないんだ。実際、オープニング映像とかでちょっとキメ気味の投球モーションを確認することができるが、あまり真剣に筋肉の張りや反りを描こうとしても、普段のもちっとしたキャラデザでは違和感につながりかねない。じゃぁ手を抜けばいいのかと言われればそんなわけもなく……「どのような画で見せていくか」を誤ると、作品の本質から乖離した変なアニメになってしまうリスクも少なくないのだ。まぁ、そもそも作画を維持する体力があるかどうかが分からないが……。

 なお、監督の来歴を確認したら長年「メジャー」の監督をやってる人だとわかって笑った。そんな分かりやすい起用あるかよ。

 

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○「神之塔 -Tower of God-」 4

 4月になりましたので、未だ最終回を迎えていない作品もある中、続々と新番組も始まっていくのです。さぁ、今期はどれくらいのアニメが無事に走り出すことができるのか……未曾有の危機に瀕して、アニメ業界もあり方を問われるクールとなりそうだ。

 そんな記念すべき一発目だが、残念ながら印象としては「ふーん」くらいのもの。一応「命がけのゲーム設定」という意味では「ダーウィンズゲーム 」なんかと同じで気になる存在ではあるはずなのだが、どうにもイントロダクションがもっさりしていて心踊る部分がない。世界設計がさっぱり分からないというのは1話目だから致し方ないところだし、雰囲気から察するにそうした「謎めいた世界」の内実を探っていくこともアニメのテーマになっていくのだろうけど、そうした実情と「1話目で引き込まれるかどうか」は別問題である。特に重要な1つ目の試練が本当に訳のわからないままに「舞台装置を使ったら自然にクリアしてました」というチュートリアルでしかなかったので、この先も似たようなクオリティじゃねぇかなぁ、となんとなく察してしまうのである。

 印象としては一番近いのは多分「ナカノヒトゲノム」なんだよね。今作では津田健次郎ではなく大塚芳忠にナビゲートされるわけだが、理不尽な状況に放り込まれ、都合のいい「ゲーム」という名の企画をこなしていくだけの設定なので、そこに理由もなければ駆け引きもない。目の前の困難に対し、雰囲気だけで乗り越えていくのはゲームとは言わないだろう。まだ「頭が良さそうかどうか」も分からない段階ではあろうが、例えば2つ目の試練では自分が遠距離射撃を得意としているはずのアーチャーやガンナーみたいな連中が思いっきり見晴らしのいいロケーションに立って狙撃してて「いや、お前はまず遠距離射撃を警戒するキャラじゃないとダメだろ」と呆れてしまう。モブに何を言っても意味はないだろうが、そういう細かいところで、あんまり「ちゃんとしてなさそう」なのである。そっち方面を期待するよりも、「殺戮の天使」みたいに「何が起こってるんだろう?」の方をメインで見ていく作品になるのかなぁ。

 映像部分はかなりクセは強いがトータルでは可もなく不可もなく。どうやら原作が海外の作品らしいので、あまり日本のユーザーだけに絞らずに海外配信を優先したものになっているのだと思われる。いや、何がウケる要素なのかなんて知らないけども。1話目は作画こそしっかりしていたとは思うが、どうにもテンポが悪くて乗り切れない部分が気になった。この辺りのもっさり感は、多分ずっと付いて回る部分じゃないかなぁ。

 

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○「ヒーリングっど♥プリキュア」 5

 最速で最短で、一直線にお手当しそうなプリキュアだ……いや、でも変身中に歌が流れなかったな? あれ? なんかおかしいぞ、先週までは歌があったのに……(混乱)。視聴しながらソシャゲのシンフォギアやると脳がバグるのでオススメだぞ(誰にだ)。

 とまぁ、そんなわけでプリキュアのスタートである。毎度のことながら、1話目でプリキュアの真価などわかるはずもないし、毎年「さぁ、始まったなぁ」と居住まいを正すだけである。まぁ、どうしても今作は中の人のことが気になりすぎるわけだが……地球のお手当っていうか、人類の救済も何回か経験してるからなぁ。今更リスタートされてもなぁ。いや、でもマジで「弱かった自分を乗り越えるために、困っている人のためなら自分の命すら投げ出す覚悟で人助けする主人公」って、立花響さんなんですよ。隣の未来さんに怒られるレベルの1話目でしたが、どうやらこちらの並行世界では気にかけてくれる正妻が存在していないanother響のようである。ちなみに相棒となる妖精は最強と呼ばれるWIXOSSプレイヤー・小湊るう子である。もう、どんな世界でも救えるコンビの誕生だな(更に言えば、1話のゲストだったお花のエレメントはフラワーフェアリルでもある。中の人ネタばっかりだ)。

 一応例年と比較して1話目の雑感をひねり出すなら、「原点に戻ってきたようなシンプルなプリキュアだな」という印象。ここ2年くらいは割とインパクト重視でびっくりするようなプリキュアが飛び出していたような気がするのだが、今回は非常に丁寧に「魔砲少女契約するプリキュア」の1話目になっている。変身の経緯もスタンダードだし、次回予告を見る限りでは来週はまだ一人体制で戦う様子。当座は3人プリキュアになるはずだが、2人目3人目の登場までしばらく間が空くデザインでかなりゆったりとしたシナリオ運び。強いて驚くべき点を挙げるなら、妖精サイドで主人公に対して「待ってたのお前じゃないんだけどー」っていうのはなかなか見ないパターンではあるか。あと、ステッキに妖精が憑依するデザインがあまりにダイレクトすぎてちょいグロく見えたりもする。あれはグッズのデザイン上しょうがないんだろうけど……すぐに慣れるかな……。あそこまでダイレクトに妖精のサポートを受けての戦闘スタイルが展開できるのは珍しいので、今まで以上にコンビネーションが重要なプリキュアになるのかもしれない。「心の肉球」とかいうパワーワードを活用していこう。

 

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○「BanG Dream! 3rd Season」 6

 というわけで、無事に今期新番チェックもゴールに到着である(プリキュア除く)。今期新番チェックの本数は38本。ネトフリ下りの2本を除いても36なので一応夏クールよりは多い。そして、多分秋クールよりもずいぶんカロリーが高い。これに継続作品や記事立てしていないショートアニメなどを含む総勢54本が今期チェック作品ということになるが、さて、どのように調整していったもんか……。まぁ、ケセラセラ。

 さておきバンドリである。まぁ、あんまり冷静な判断はできない作品なので雑に6点つけて様子を見るが、多分思い入れゼロならもう1点2点下げててもおかしくないんだろうなぁ、という気はするんだ。ほら、CGは癖があるし、キャストに棒も混ざってるし(てか多いよな)。普段だったら拒否反応を示す要素は多いんだけどね。今作に関してはちょっとね。贔屓するからね。むしろ「なんでレイチェルさんこんなに無難に仕事できんの?」っていう方を褒めていくスタイル。

 何がずるいって、アニメの制作期間だったこの1年で、リアルバンドの方でRASの好感度を爆上げしているという事実だ。我ながら本当にちょろいが、ここ1週間は延々「約束」と「Hell! or Hell?」をリピートしている人生だ。そんな状態にいよいよRASのエピソードを叩きつけられて、楽しむなって方が無理な相談だ。この辺りももしかしたら木谷社長はじめブシロードの狡猾な運営陣の仕込みのなせる技なのかもしれんのだが、1年前に予想してた「2期目でRAS結成エピソードをやる」っていう展開だったら、正直そこまで入れあげてなかった気がする。まだRASについては色眼鏡で見てたし。「そんな脇役バンドの話されてもなー」くらいだった気がする。しかし、この1年でどうしたことか。私はヤベーやつに取り込まれた結果、「アニメ1話で一番盛り上がったのってますきさんのセーラー服姿だよね?!」と目をグルグルさせながら飛び上がるくらいになってしまっている。いや、でもますきさん、ずるすぎませんかね、あの造形はね……。中の人のことを知れば知るほどに、プロジェクトの推している「虚構と現実のブレンド」戦術にどんどんハマっていく私。チョロい。チョロすぎる。

 でもさー、ほんとにRAS最高なんだよー。助けてよー。チュチュ様がほとばしり、パレオがキーボードメイドとかいう謎の役職を名乗る。そして最終的にロックがRASで一二を争うやべーやつになるまでのエピソードが描かれるんでしょ? なんだよそれー。そりゃ見るわー。まぁ、まさか1話目でこんなにあっさりチュチュに見つかるとは思ってなかったけども……今回は流石にポピパがゴタゴタすることもないだろうし、ドラマパートをメインで牽引するのは六花ってことになるんでしょうかね。あんまりうじうじせずにスパッとブチギレギターをかき鳴らして欲しいもんですけど。ただ、そうして六花とRASを掘り下げれば掘り下げるほど、今度は絡みにくい残り3バンドは空気になる気もするし……悩ましいね。個人的には、別に全てのバンドに気を使う必要もないし、ここは開き直ってRAS・ポピパ・Roseliaの3バンドを中心にした展開でもいいとは思うんだけども。

 まぁ、どうせ今期だってえげつないくらいに商売っ気をフル回転させてとんでもない展開を用意してくれるに違いない。3月まで放送して最高のテンションで5月のドームに繋げるのが理想だろうし、ここでヘタは打たんよ。とりあえず、今期の放送で何曲くらいRAS曲に映像がつくかが一番の注目ポイントです。チュチュ様の活躍が見られるようにするにはやっぱり EXPOSEがいいな……いや、新曲推しならドラクレでもHellHellでも。

 最後に書ききれずにはみ出た1話のツボポイント。その1、おたえともちもち。幸せだ。その2、エンディングの猫まみれ友希那さん。隣のチュチュは猫と喧嘩してたんかな……。

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○「理系が恋に落ちたので証明してみた。」 5

 サブタイのイメージが「僕勉」に似てるせいか微妙にイメージがかぶる。内容は特に関係ないけど、どうしても理系キャラのテンプレートって偏るよね。まぁ、あっちの理系は割と不遇だけどさ……。

 原作はちょっとだけ既読、お約束の漫画喫茶パターン。手元の履歴によると2年ほど前に単行本1巻を読んだ記録が残っている。確か、このくらいの時期にウェブ広告がやたらと目につくようになっていて、試しに1巻だけ読んだものだと思われる。特に悪い印象もなかったのだが、そこから続刊を読んでないってことは、まぁそれいくらいのものだ。正直、漫画喫茶で無数の選択肢の中から続刊を追いかけるモチベーションってかなり大きなものじゃないと無理なのよね。そういう意味で今期のアニメ作品は「ケンガン」「ランウェイ」とかなり原作が良いものが多いとわかる。

 で、そんな何となくみたことがある1話目だが、漫画を通読しなかったとはいえ、別に印象が悪いわけではない。そりゃもちろん「理系のことバカにしてんのかwww」みたいなツッコミは当然入るわけだが、同じような過程はすでに「オタリーマン」みたいな作品でも通過している部分であり、戯画的に嘘を固めた「キャラクター」としての理系像はいちいち突っ込んでいても意味がない。作者だって、ある程度その辺は分かった上でギャグとして成立させるために作っているわけで、極端な話、ボーボボ相手に「鼻毛は伸びねぇよwww」って文句を言うのと一緒である。この漫画を「あるあるネタ」として楽しむのは無理があるが、あくまでキャラ物のラブコメとしてみるなら問題なく成立している。

 まぁ、だからと言って面白いかどうかはさらに別問題になるわけだが、少なくとも「ラブ」の部分の可愛らしさは嫌いじゃない。だってヒロインの造形の阿漕さは萌え要素を各種複合してる状態なわけで、好みに合致するならニヤニヤできる部分はあるだろう(多分、分野が理系に近くて真面目な人間ほど、「こんなキャラありえない」ってんで嫌悪感が強くなる可能性はあるのだが)。まぁ、身も蓋もない話をするなら、「タイトスカート+ストッキング+シャツ+白衣のコスチュームってエロくね?」という個人的な嗜好が大きくプラスに働いてる気はするのだが。ほら、オープニングテーマのPVの天さんの白衣とかすげぇいいじゃん(個人の感想です)。つべにわざわざPVの長いバージョン探しにいったのに、なぜか白衣の時の足元が全然映らないんですけどタイトスカート+黒ストじゃないんでしょうか、どうなんでしょうか。

 何の話かわからなくなってきたけど、とにかくこうしてツンデレのバリエーションみたいなものをずれたシチュエーションで楽しむだけの作品なので、特にここから発展的な面白さなんかは期待するものではない。その分だけ気楽に追える作品なんじゃなかろうか。まぁ、15分枠とかでええやんけ、って気もするけど。ところで、何で初見で最初に連想したのが「30歳の保健体育」だったんだろう。いやまぁ、似てるっちゃ似てるかもしれんが。

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○「ドロヘドロ」 6

 一昔前までの認識だと2クールものの主軸となる春・秋クールの方が気合の入ったアニメが多く作られる印象があったんだけど、今期は明らかに秋クールよりも作り込んだ作品が多い。一連のネトフリ下りの放送も重なってるけど、やはり少しずつアニメ制作側の姿勢も変化してるってことなんだろうな。

 原作未読。タイトルだけなら小耳に挟んだこともある気がするのだが、タッチする機会はなかった。せっかくなので確認したけど、スタートが「IKKI」でそこからいろんな雑誌を転々として最終的に「ゲッサン」ってんだから、そりゃ見る機会ないわな。おかげで先入観無しで見られるわけだが、そんなところに出てくるのがこんな素っ頓狂なものだとやっぱり度肝を抜かれる。いや、トータルではそこまで驚きってほどでもないんだけど、露骨に人を選びそうなデザイン性は実にチャレンジング。そして、思い切りダークで、アラートが出るくらいにグロ方向にまで寄せた世界観だってのに、どこかコミカルで憎めないところもある一筋縄ではいかないこの空気。まだまだ何一つわからないってのに、どっか気にさせる導入はお見事だ。こういうのが「よく分からんけどそれでも構わない1話目」のお手本みたいなもんじゃなかろうか。

 前クールの作品だと「ノーガンズライフ」が近いといえば近い。ヘンテコ頭の主人公が下町の事務所で暴れてなんかデカイ組織とバチバチする設計。さらに異界との接続関係なんかを見ると「血界戦線」あたりも近い作品に数えられるかもしれない。「異質さ」を強めに出せる画面作りが徹底すれば、オンリーワンの魅力をこれからも引き続き発信することが可能だろう。製作はMAPPAだし、監督の林祐一郎という人は「賭ケグルイ」なんかの監督も務めているので全体的なディレクションはあまり心配していない。

 中の人の話は不要かと思うが、でもやっぱり触れたいのは主人公役の高木渉だろう。「ノーガンズライフ」の十三が諏訪部ボイスでがっつりハードボイルド風味を醸し出していたのに対し、こちらはあからさまにコメディに寄せるためのキャスティングだってのがわかるようになっていてありがたい。やっぱ一言で空気を持って行っちゃう役者っているよなぁ。ヒロイン役には近藤玲奈が配されている。メインで活躍できたのが「スロウスタート」くらいしかないのであんまり印象がないのだが、ヒロイン割と可愛いっぽいので期待したいね。

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○「異世界かるてっと2」 5

 帰ってきましたイイ世界。すでに4チームはまったりと世界に馴染んでしまっているので新鮮さはないはずだが、そこは卒なく、新たな陣営が参加することで2期のテコ入れはきっちり効いている。「追加チームがあったらカルテットじゃないじゃん!」というツッコミ待ちだが、オープニングテーマは4人で歌っているので平にご容赦を。

 さておき、別に真剣に掘り下げる必要はない作品だが、やっぱりそれなりに人気の出た作品のおいしいとこ取り(?)なので適当に流しててもそれなりに面白い。シリアスで使っていたものがお気楽ギャグに昇華されるギャップがお手頃で、「やっぱマーレの打球だと全然盾で止まらんな……」とか、「どさくさに紛れてるけど、そういえばダクネスですらアクアのこと認めてないな……」とか、ちょっとしたことでも笑いに繋がるのが楽しい。また新たな価値観として「盾」一行がきてくれたことで、ギャップを楽しむエンタメ性は改めて補填されたと考えていいだろう。尚史の存在を知ったカズマとアインズがすげぇ同情してるのもよくわかるわね。かたや最強チート魔王転生とお気楽ギャグ次元転生なので、尚史のオールシリアスは理解の埒外だろうし。まぁ、実はこの世界で死んでる回数で言ったらダントツのスバルに次ぐ第2位がカズマなんだけども……(下手したらスバルよりも日常的に死んでる可能性すらあるよな)。

 あと、個人的に嬉しかったのはフィーロ・ちょむすけ・ハムスケっていうマスコットが揃ってたところ。そりゃフィーロだって可愛かろうが、実はハムスケのほうが可愛い可能性すらあるんだぜ。幸いサイズは同じくらいなので、捕食関係にならずにすんでよかった。最悪ちょむすけが食われる可能性はゼロではないが……まぁ、鳥もハムも躾は行き届いてるから大丈夫でしょ。ちなみにこの飼育小屋アニメも、ラフタリアのケモ耳尻尾と合わせて「今期ケモ作品認定」することが……いや、流石にそれはこじつけか。

 さて、あとは尚史がこのギャグ次元を受け入れて馴染むまでどれくらいかかるかってのが問題だな、あいつ、同年代の男の子との付き合い方とか知ってんのかな。ちなみに今気になって確認したらカズマの歳って一応高校生くらいの設定になってんのね。しゅわしゅわ飲んでたけどよかったんかい。

 

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○「7SEEDS」 5

 ソウナンですか!? なおかつ巨蟲列島ですか!? もはやこの設定だとM・A・Oがいないのが不自然なレベル。

 これも正確には新番組ではないパターンで、「ケンガンアシュラ」同様にNetflixで配信していたものが地上波に降りてきた様子。「ケンガン」もそうなんだけど、ネトフリ配信アニメって「あー、いいなー、みてぇなー、でも宗教上の理由で無理だなー」って思って諦めているのだが、あんまりそのタイミングで話題にならないのよね。確認したら今作は去年の夏クールみたいだけど、正直作られていることすら知りませんでした。話題にならんってことは別に面白くなかったのか、それとも純粋に視聴できる人数が少ないせいで話題になりようがないのか。できれば後者であってほしい(そりゃ面白いに越したことはない)が、そんなセールスモデルでネトフリが成立するとも思えんのだよな。

 さておき、原作は「BASARA」などで著名な田村由美の漫画作品。とは言ってもわたしゃ「BASARA」も読んだことないんだけどさ。確か実家の姉の本棚にはあった気がする。なかなかそういうタイミングで少女漫画読もうとは思わんよね。当然今作についても何も知らないのでノー情報で視聴を開始したわけだが、まさかのソウナンでちょっとびっくりした。しかも設定が色々と突飛でデスゲームもののスタートみたいな印象もあり、複数のチームが無人島に放り出されて無理難題をこなしている様子は、どっかの実力主義の小説でも見たことがある気がする展開だ。

 今作の面白いところは、本当に1話目では何も分からないにも関わらず、「わっかんねーよ」という疲労感がほとんどなく、むしろノンストップで展開する怒涛の幕開けに引き込まれてしまうこと。特にラストの展開なんてマジで何が起こってんのかさっぱり分からないのに、それまですでに2組の「よく分からん連中」を経ての3組目だったもんだから「もうどうにでもなれよ」ってんで来週に心置きなく希望を託すことができる。こうして一切説明台詞などを添えずに、淡々と情景を重ねていくだけで期待感を煽ることができるってのはお見事である。まぁ、原作の魅力なのかアニメ制作の手柄なのかはよく分からないけども。

 アニメとしては、おそらく並レベルだとは思う。OPの映像を見て、鬱蒼と茂る大自然の様相に「なーんか『シャングリ・ラ』のオープニングみたいだな」って思ってたら制作もまさかのGONZOで笑ってしまった。ゴンゾクオリティなんて言葉もあるのであんまり過度な期待はしないほうがいいとは思うが、1話目では特徴的なキャラクターデザインもギリギリ成立するレベルで展開していたし、映像面はそこまで悪くない(まぁ、巨大かまきりモドキなんかはやっぱりしょぼい印象はあったが)。今後スタジオの体力が持つかどうかは分からないが、すでに1クール分は放送されているのだから、無事に終わったと期待しても……いいのかな? どうかな?

 何にせよ1クールで終わるようなスケールの作品でもあるまいし、実際にすでに2期の制作放送は決定しているとのこと。半年遅れで追いかけて、まだ見ぬジャンルでどんな展開が待っているのかを見守りたい。「ケンガン」同様、今作もキャストが恐ろしいまでにガッチガチに固められているので、耳から入ってくる情報だけですごくストレス解消になるのが助かります。キャラがわからなくて困ることがないし、「能登・日笠・伊藤静」のチームとか、最近じゃなかなか見られない贅沢盛りですわよ(ショタ役は涼さんだった)。

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