最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
○「まちカドまぞく」 6 わぁいきらら系。一時は毎クール1本の割合で安定供給されていたきらら系アニメだが、さすがに原作ストックにも限界がきたのか、確認したら直近の放送はおよそ1年前の「アニマエール!」。3クールの休憩を経て、満を辞して繰り出されたきらら系新作がこちらになります。 そして……うわぁ……。視聴開始時には当然オープニングでスタッフロールを確認しながらみていくわけだが、「へぇ、今回はJ.C.の制作なのかぁ」と思った次の瞬間、「監督が……桜井さん?!」。 まさかの桜井弘明監督。最近あんまり見かけないなぁ、と思って確認したが、そういや「斉木楠雄」が桜井さんの仕事だっけ。それでもまともな作品(失礼な言い方だ)では2013年の「ジュエルペット」以来の監督ということらしく、久しぶりに骨の髄まで叩き込まれる桜井ワールドを展開される。 もう、本当にこのテンポよ。会話を途切れさせたら死ぬんじゃないかっていうくらいに息つく間もなくつなぐ会話劇、油断するとどこから飛んでくるかわからないボケの波状攻撃。書き文字なんかを多用したチープでポップな演出傾向。いやぁ、やっぱりお変わりありません。原作は知らないので勝手な想像になるが、きらら系作品ってことは原作はここまで怒涛の展開を見せるような刺激物ではないんじゃなかろうか。手頃なボケの密度を持つほのぼの作品寄りだと想像するのだが、これが桜井さんの手に渡れば、ご覧の通りの有様である。原作ファンにはどう映るのかは気になるところだが、私の場合は……やっぱり好きなのよなぁ。きらら系はゆるすぎて目的意識が分からないというユーザーも見かけることがあるが、ここまで詰め込んだボケの流れがあれば不満はないでしょう。 また、作品の空気感が桜井さんの世界観にマッチしているのもありがたい部分。「ちょっとしたご町内ファンタジー」的なズレの生み出す面白さってのはいかにもな設定で、それこそ「斉木楠雄」ならサイキック、「デジキャラット」なら宇宙人、そして今回は魔族。月4万円生活をしいられる魔族の一家は普通に考えたら不憫極まりないが、危機感の一切ない平和ボケした性格のおかげで悲壮さもなく、母娘の三人の連携プレイはきらら作品らしいほのぼのプレイ。「悪意が全くない世界」とかいう状態ではなくて悪い奴は悪い奴のはずなのだが、多分キャラの中で一番人の心を持ってないのはクラスメイトのあいつだと思う。ヒロインの方は精一杯の敵意を振り絞る物語だが、その敵意も本当にご町内レベルの可愛らしいもので、あらゆる部分が萌えやら笑いやらに接続する。いやぁ、これは良い世界だわ。桜井さん得意のへちょい絵の演出がそこまで出てこないなー、と思っていたらエンディング画面がそれで埋め尽くされてたのがちょっと面白かったわ。こっそりその辺にゲマが飛んでてもバレない気がする。 そして中の人。ポンコツ平和世界といえば、もうすっかり1枚看板の趣、小原好美の文句なしの壊れっぷり。「日常的に敬語」のキャラがよく似合う。周りを取り囲むキャラもフレッシュで売り出し中の面々が顔を連ねており、今期何作目になるか分からない鬼頭明里の名前も。そして嬉しい配役として「魔族の母」に選ばれました大原さやか。そう、やっぱりこういうポジションがどストライクですわね。今後ともあらあらうふふな世界観が広がりますように。 PR ○「通常攻撃が全体攻撃で二回攻撃のお母さんは好きですか?」 5 パタパタママとか今の若い子ら絶対知らんわ!!!! それこそファミコン世代の曲やんけ! って思って確認したら、発売年だけで見たら俺すら世代じゃなかったわ……あれって相当なロングランの曲だったのね。 なろう的なタイトルだが正確にはなろうではなくて単なるラノベらしい。まぁ、そこに線引きする意味もあまりなさそうだが、一応「異世界転生(転移)」ではなく、あくまでゲーム内突入型の設定なのでどっちかっていうと「SAO」とかに分類されるやつである。いや、そっちともだいぶテイストは違うが。ノリの良さというか軽さでは「このすば」に勝るとも劣らない。あっちは女神持参で異世界、こっちは母親同伴でゲーム世界。女神アクアに尋ねられた「異世界に一個だけ持っていくならどんなチート能力がいいですか?」という問いに、有無を言わさずママンが付いてきた形である。 内容はさっぱり知らなかったのでタイトルから勝手に中身を想像していたのだが、どうやら思ってたのとは割と違った。まず2人してゲーム内に入るってのが想定外だったし、お母さんキャラも「実は最強でした」的な隠れた才能を持つチートキャラではなく、ゲームの設定上パラメータがおかしな設定にされてしまったというだけで、当人にあまりチート意識が無い状態。ゲームの経験という意味ではズブの素人であり、一応息子の方からフォローできる要素があるというのは2人の関係性を維持する上では重要なポイントになるんだろうか。ぶっちゃけ、ここまで思い切ったタイトルにしたなら、もう全部が全部ママの手の内ということにしてしまって「すのはら荘」や「仙狐さん」みたいに完全に耽溺するような甘やかし作品にしてしまった方が良いような気もするのだが、今後はこのポンコツお母さんをネタとして転がしつつ、ママみとギャグの二本柱で進めていくということなのだろう。 出オチ作品だけど出オチで終わらずにギャグとしてのラインをつないでいるのはありがたい部分。まぁ、「実母」設定ってのは相当高いハードルなので、なかなかそこを超えられるファンもいない気がするのだが、ヴァーチャル設定を利用して「ママみ」だけを維持したうまい関係性を構築できることを願うばかりである。まぁ、すでに年齢設定と外見の齟齬がおかしすぎる気はするんだけども……ファミコン世代ってことは、ママさん一体いくつなんだろう? 作中では明言されてないけど、最低でも30以上だし、ファミコン直撃世代ならそこから10くらいは増えてもおかしくないんだよな……。コロコロ表情が変わる様子は歳を感じさせずに可愛らしくもあるが、なんかデフォルト状態の目が怖いのが気になる。そこかしこで「このお母さん、ガンギマリなのでは?」と思うようなカットがあってちょっと不安。でもまぁ、監督は岩崎さんなので、そのあたりのディレクションで大きな取りこぼしは無いものと信じたいね。 そして何よりも、やはり今作で注目すべきはそのキャスティングだろう。テレビCMの時点で「宜なるかな」という印象だったCV茅野愛衣。本人は「よくママって言われる。産んだこともないのに」と愚痴っていたわけだが、まぁ、世間の求めているニーズに合わせてくれるのはありがたい話ですよ。これが10年前だったら確実にCVは井上喜久子お姉ちゃんになっていたわけだが(いや、今でもありうるが)、彼女の場合はリアルに産んでるちゃんとした「お母さん」だったのに対し、かやのんはあくまでヴァーチャルお母さんでしかないのである。ちょいと目を移せば隣の枠ではイガリマを振り回しながらポールダンスを披露している声なのである。まぁ、最近は私の応援している世代の声優も続々婦人会を結成してママさんになっていますので……かやのんも……どうなるかなぁ。まぁ、突然「実は子持ちでした」って言われても荒れるどころか「最後のピースが埋まったッ!」って安心するファンの方が多い気がするけども。ちなみに、お知らせする白瀬さん(の中の人)も当然ママさん声優の代表格である。いっそのことこのままママさん声優がママさんキャラを大挙してやるような一大母親エンターテイメントになってしまえば面白いのだが……それこそニーズが無いよなぁ。シスタープリンセスはあってもマザープリンセスは無理だよな。そもそも「突然12人の母親が」の時点で不穏だしな(「HAPPY LESSON」を思い出しながら)。 ○「とある科学の一方通行」 5 ねぇ、佐天さんはどこにいるんですか? あと初春も。科学と魔術を交差させないなら、せめてパンツと金属バットを交差させてほしい。 つい最近まで本編のアニメをやってたわけだが、あちらはもう、マジもんのフォロワー以外は完全放置で明後日の方向行ってしまった。本編の壮大すぎる(?)話にはついていけないので、せめて学園都市に戻ってきてよろしくやってほしい、という願望を叶えるための作品がこちらになります。いや、知らんけど。私から見たら「あぁ、まだ理解できる世界……」っていうだけでちょっとホッとしますね。まぁ、時間軸がいつのことで、みんなの立場がどうなってるかとかはよくわかんないんだけどさ。 とりあえず、1つの事件にとっつきやすいのはありがたいし、スタッフは本編とも「超電磁砲」とも違うけど制作スタジオは同じくJ.C.なので画面も見慣れたものだ。いや、正直言うとラストオーダーの顔のデザインがちょっと違う気がするんだけど、多分気のせいだろう。そういうことにしておこう。できることなら「禁書目録」ではなく「超電磁砲」の時のクオリティを維持して放送を続けてほしいもんである。この作品、ちょっと油断すると作画がクッソ面倒臭いシーンしか出てこないから大変なんだよなぁ……。 そしてシナリオ面だが、最終的に「岡本信彦はロリが好き」ということがわかればそれでいいというだけの話なのだが、一応こっちはこっちでメインシナリオみたいなものが展開することになるんだろうか。ただ残念ながら、1話目だけ見てもなんか微妙なプロットだな、という印象。だって、今回襲ってきたあいつが何やりたいのかよくわからんもんな。てっきり一通さんに個人的な恨みがあってそれを晴らすためにぶっ殺しにきた人なのかと思ったら、遺伝子情報だけ手に入れた時点であっさり撤収。その後も「あれさえあれば億万長者」とかすげぇ俗っぽいことをほざいており、どうやら本当にそれだけが目的だった様子。だとしたら、わざわざ他所の工場を襲撃して大して効果も高くない兵器を奪い、鳴り物入りで病院に突撃してくる意味なんて一切無かったと思うのだが。それこそこっそり病室に侵入して枕に張り付いてる髪の毛でも拝借した方がよっぽど成功率は高いだろう。何がやりたい敵キャラなのかがよく分からんかったのは「いかにも『とある』シリーズだなぁ」という感じではあるが。 まぁ、もしかしたら今回の襲撃も今後の展開の伏線になってるのかもしれないし、あまり短絡的にならずに可愛いラストオーダーを見守っていければそれでいいんじゃなかろうか。シスターズとラストオーダーががっつり絡んでる描写って、実は今まであんまり多くなかった気がするし。あんな普通の病院に大量のシスターズがまとめて顔だしてるのはいいんでしょうかね?
紐神様はまだまだ元気。それが確認できただけでも充分じゃなかろうか。巨乳女神役を貧乳声優が担当し、貧乳女神は巨乳声優が担当する、そんな倒錯の世界。 確認したら1期は2015年の春クール。つまり4年以上の時を経ての第2期。その期間に「ソードオラトリア」が挟まっているのであんまり懐かしいという感じもしないのだが、「ソードオラトリア」は本当に何がやりたいのかよくわからない挿入だったので、久しぶりに神様とベルくんのコンビがちゃんと帰ってきたというのは喜ぶべきことだろうか。 流石にこれだけ間が空くとスタッフもちょこちょこ入れ替わっており、監督も橘秀樹になっているので正直不安が先に立つのだが、1話目を見る限りでは「まぁ、1期もこんなもんだったかな」というくらいの印象。ぶっちゃけディティールなんてさっぱり覚えていないのだが、わかりやすく新しい問題が勃発する2期スタートなので、あまり以前の関係性なんかは覚えてなくても問題は無いだろう。ざっくりメインパーティとヴァレン某のことさえ覚えておけば多分大丈夫だ。いや、なんの保証もないけど。今回周りでわちゃわちゃしてる神様たちなんかは「まあ、こんな奴らもおったんやろな」くらいでスルーしても、今後そんなにメインには絡むまい。それにしても下世話で俗っぽい神しかいない世界なんだよなぁ。 とりあえず、初見の印象では「可もなく不可もなく」というしかないところだが、でも大丈夫、ヘスティア様が可愛ければなんとでもなる。今期も紐がほとばしる。ほんとどうなってんだあの衣装。
○「ギヴン」 6 Magicプレイヤーなら確実に某PWと見間違えるであろうタイトル。人知を超えるアニメになるだろうか。 まず最初にこれだけ言わせて。エンディングずるくない?! アニメと全然関係ないんですけど?! 毎週このエンディング観るためだけでも価値があるんですけど?! ずるいわぁ……あのテンションからのピアノのインスト曲ってだけで「おっ、面白いやん」って思ってたのに映像が延々あれだからね……くそっ、可愛いは正義なのだ……。 閑話休題、バンドアニメでございます。「何ル&何ズデイだよ」みたいなスタートだったが、その後すぐにバンドメンバーが出揃って構図ははっきりした。唯一主人公(?)の佐藤のキャラだけが「お前、ついさっき異世界から転送されてきたのか?」みたいなむちゃくちゃな設定になっているのだが、それ以外の部分は地に足をつけた「高校にいそうなバンドのにーちゃん」の話になっている。全体的にキャラが可愛らしく、主人公(?)の上ノ山がツンツンしながらも最終的に佐藤を気にかけちゃう様子なんかは、あんまり阿漕にならずに素直に「お前、なんだかんだでいい奴やんけ」っていう気持ちにさせてくれる。最終的に野郎どうしのアレな関係性がいきすぎた作品になる気もするが、少なくとも1話目時点での関係性は観ていて楽しいものだった。 製作はラルケなので無難な仕上がり、背景の丁寧さなどを見るに、ノイタミナの枠ならここからも品質は安定しそうなので心配はない。監督は事実上これが初めてみたいな人のようだが、来歴を見ると「銀魂」やら「おそ松さん」やらで製作に携わっており、筋金入りのそっち系な感じもする。まぁ、入念にやってくれるならジャンルがどっち方向であろうとも価値はあるか。 そして、個人的に引き込まれたのは実際の演奏シーンである。「バンド」がテーマのアニメは男向け女向けでいくつか例があるが、実は「楽器」部分に焦点を当ててしっかりと描いたものってのは案外数が少ない。どうしたってバンド全体の成果を見せる形になりがちで、そうなるとボーカルパートにばかり目が行きやすいのはしょうがないところだ。今作はギターを通じての出会いが最初にあり、ジャムに至るまでの過程が描かれることで、個々の楽器がきちんと活きていることが伝わってくるシーンが印象的。このまま「バンドもの」としてもなるべく解像度を高めて描いてくれれば、面白いものが出てくるんじゃなかろうか。 あと犬。犬の解像度。犬の尻穴は×だけで描けるのでポルノではない(当たり前だ)。
○「異世界チート魔術師」 4 だからタイトルよ。おかしくない? 推理小説のタイトルで「密室殺人事件」ってタイトルつけないでしょ? 何一つ内容語ってないじゃないの。え?「雪密室」ってタイトルのミステリがあるって? まぁ、それはそれで……。 タイトルの時点で心構えが出来るというのは、ある意味では非常に親切な設計と言える。ただ、残念なことに(?)今作は並みいるナロウ作品の中では、そこまで悪くないクオリティに仕上がっている。いや、筋立ては相変わらずではあるのだが、考えてみりゃ「押さえるべき前提を淡々と抑えていく出だし」ってのは当然必要なものであって、馬鹿にされるようなものでもないだろう。どうやって異世界に転移したのか、主人公たちがどのように状況に順応するのか、そしてどんなスキルを持っているのか、1つ1つ明かしていくくだりはむしろ丁寧な部類で、1話目時点で主人公たちがどんなチートなのかまで判明しなかった事例ってのは割と珍しいんじゃなかろうか。丁寧さという点においては、初回を一時間スペシャルで放映した「盾の勇者」に負けないくらいの誠意は感じられる。映像についても、少なくとも「うちの娘。」「魔王様リトライ」と並んだヘルプミーな作品群と比べるとはっきりと優位であり、最低限の視聴に耐えられるレベルになっている。オープニング動画なんかも(非常にベタではあるが)しっかりしているし、「アニメとして一番見ていられそうなのはどれか」と聞かれたら、迷わずこの作品を選ぶだろう。女の子だって可愛いといえば可愛いし、エロいといえばエロいのである。 でもまぁ……やっぱり水晶玉のくだりとかはどうしても怖気は走るんだよな……。いや、下手に言い訳しないで「チートなものはチート」と割り切ってしまった方が後腐れなく応援できるようになるのかもしれない。どうあがいてもこの手の作品はステータスシステムから逃れられない運命なのだろうが、今のところ今作では「レベルがいくつ」とか「能力値の数字が」みたいな会話はそこまで多くない(最後にちょろっと数値って言ってたけど)。なんとか、少しでもテンプレから離れたところに着地できれば、せっかくのアニメ化までこぎつけた意味は見いだせるかもしれない。 ただ……多分、本当に「多分」なんだけど、俺、これの原作コミックの1巻は読んでる気がするんだよね……。例によって漫画喫茶の記憶だし、似たようなものをいくつかつまんでいるので本当に全く記憶にないのだが、全体的にデジャヴュだらけというか、「一回経験してる」お話だから……もう、おじいちゃんにはなろうの区別が付かんのだ。そして、もしこれが読んだことのあるものだとしたら、当然「記憶にない」「2巻に手を出していない」でお察しだ。まぁ、そらそうだよな。開幕一番に自分のことを「チートだな!」とか言ってる主人公が面白いわけないもんな……。いや、ヒロインに期待しよう。頑張ってくれ。 個人的に釈然としない要素は、自分の好きな役者がなぜか異世界に導かれやすいってことで、そりゃ出演作が多いのはありがたいが、応援するためにはこれからずっと観なきゃいけないってことなのよね。こないだは森川智之の配下として孫と戦ってた。今度はチート主人公の師匠のポジションとして登場した。……まぁ、「魔女っぽい声」ってあるからね。
○「可愛ければ変態でも好きになってくれますか?」 4 なんでへごの配役がそこやねん。まぁ、多分オープニングタイアップしてるから後にメイン役で出てくるんだろうけども。もし出てこなかったら豪華なゲスト出演だ。 なんとも時代がかった設定でスタートしたアニメ。確認したらラノベ原作らしいし、そのラノベの刊行も2017年スタートってことでむしろ最新レベルの作品のはずなのに、色々と古臭いというか、懐かしいというか。そうそう、ラノベ粗製乱造期って、こういう作品ばかりで飽き飽きするとか言われてたんだよなぁ。今となっちゃぁ異世界に行かないだけでも新鮮に見えるわ(新鮮には見えません)。なんの説明もなしにメインの男キャラが1人いて(そしてちょっと皮肉屋で情報通の友人がいて)、その周りには属性をそれぞれ分担するヒロインたちが意味もなく配置され、理由もなく主人公に好意を寄せる。その中に妹も混ざっているあたりに安定感があって、ホッとすると同時に虚しくもなる。今の時代にも、こういう作品ってのはきちんと作られ続けているのだなぁ。まぁ、オチ部分から考えると、多分他のヒロイン勢もどこかでおかしな部分を抱えた連中ってことなんだろうけど、残念ながらあんまり伏線っぽいものは見当たらないんだよな。先輩のネタばらしも割と唐突だったし。いや、そこは別に下準備する必要もないからいいんだけどさ(むしろ完全に隠してた方が秘密っぽさが出るという考え方もあるな)。 そんなわけで「古式ゆかしい」と言ってしまって問題ない設定の作品だと思うのだが、作品全体をどう評したものかは悩んでしまう。なんだろう、全体的にちぐはぐなのだ。映像部分を例にとると、たとえば各ヒロインを中心としたキャラクターデザインについては陰影の処理などでかなりのこだわりが感じられて、「気を使ってるんだろうな」というのはわかる。動画はかなりヘナヘナなのだが、まぁ、そこを求めるような作品でもないので目をつぶろう。しかし、全体を覆うデザイン性というか、構図の取り方みたいなものにクセが強い。なんかパースが変なところも散見される。これが意図的に空間を歪めて引きを強くしているのか、本当に作画スタッフの拙さからきているものなのかが判然としない。数分に1回くらいは「おっ」と思うような構図なんかもあって、テクニカルな匂いはするのだが、やはり全体的に低調なので良さなのかアクなのかが決めがたい。なんとももやっとする作品である。 監督の名前はどっかで見たことがあるな、と思ったら「あいまいみー」などのショートアニメで監督を重ねていたいまざきいつきだ。当然、そうなると制作スタジオはショートアニメでおなじみのスタジオセブンということになり、今後の作画クオリティの伸びはあまり期待できないだろう。ネタ要素で振り切れて本筋が魅力的に映るようになれば良いのだが……うぅん。女の子が可愛いのか、可愛くないのか、それも決めかねる状態なのよなぁ……。 キャスト面で何か補強できればという思いはあるが、まだ各ヒロインが強く出てこないので保留。最初に攻めてきたのは新妻・竹達であるが、このキャスト陣だと竹達が「先輩」になるのかと思うとちょっと感慨深い。まぁ、ほたるさんとかもやってたしな。今回の相手はヒロ・シモノなわけだが、この男の存在感というのもいわく言いがたい。なれてくると「はいはい、下野下野」くらいで終わるのだが、最近だと「鬼滅」の善逸みたいな役を聞くとやっぱり無視できない存在感があるし。この作品の現場では、周りを取り囲む女の子相手にどんな先輩として振舞っているんだろうか。
○「Re:ステージ! ドリームデイズ♪」 5 さばげぶですって?! そりゃまぁ、サバイバルゲームをする部活はどこに存在してても「さばげぶ」になるだろうが……むしろそっちの部活の方が気になる可能性があるな。 さておき、新たなアイドルアニメのスタートである。CMもやってたし、新興のソシャゲからのアニメ化なのかと思って確認したら、リリースは2年前とのことなので「ガルパ」とそんなに変わらない。まぁ、バンドリプロジェクト自体はもうちょい前からスタートしてたわけだけど。とりあえず2年間ソシャゲとして運営し、きちんと軌道に乗ったということでのアニメ化っていう理解でいいのかしらね。CM中にはBDに「3rdライブの応募券」が付くって言ってたし、だいたいそれくらいの時期ってことだろう。 アイドルアニメということで色々と比較すべきポイントもライバルも多いが、まず映像部分はそこまで魅力があるものではない。まぁ、ラブライブなどの「思い切りマネーが動いて気合い入りまくってる作品」とはレベルが違うといえばそれまでだが、幸いにして、別に粗悪品という印象も受けない。過去には「音楽少女」みたいな「どないやねん」作品もいっぱいあるわけで、今回はライブを演じた人数が少なかったとはいえ、CGバリバリの現代ライブに対抗するかのように、なんだかハンドメイド感溢れる素朴なライブ。冷静に考えて、中学生女子が2人で踊ってるだけなんだから、こんなもんでも別にいいんじゃなかろうか。プリズム云々言ってるけどライバルはプリパラでもアイカツでもない。個人的な印象としては、「アニマエール!」くらいのダンスクオリティが実現できれば、充分シナリオを彩るに足る魅力が発揮されるだろう。 そして筋立ては実に真っ当なもので、それこそラブライブに範をとった「グループ結成のお話」がゆっくり始まっており、ゲームをさっぱり知らない人間から見てもとっつきやすいのはありがたい。「音楽少女」みたいに「すでにアイドルがわんさか」の状態だと初見から一気にモチベーションを挫かれるのでキツいが、今作はとりあえず3人だけ見てればいいので気が散らずに済む。そして、特に部長のキャラがちゃんと立ってるのが良い。和服美人(?)のくせにおちゃらけキャラで強引に話を進めてくれそうな良い先輩である。どこぞのスクールアイドルの9人目みたいな裏の決意を持ってたりしたらなお良いが、まぁ、このままでも充分活動までは持っていけるだろう。あとは残りのメンバーをどのようにして集めるか、そして、どれくらいかけて集めるか。出来ることなら、もうこの1クールは「結成秘話」に狙いを絞ってじっくりゆっくり関係性を構築してほしいもんである。まぁ、それこそラブライブっぽくなってほしいってことなんだけどね。 主人公の設定はラブライブではなくてむしろ西住殿である。おそらく転校前に何かやらかしてたんだろうが、とにかく才能があって有名な姉の下に隠れていた、さらなる才能をひめた妹。彼女もきっと、前の大会で川に沈んだ仲間を助けようとしてライブ中に無茶をしてしまったに違いない。なんか来週引き入れる仲間はれま子っぽいし、このまま大洗戦車道まで極めてしまえば美味しいとこどりの設定ではないか。チート具合で言ったらこっちの主人公も西住殿も大して変わらんしな。 贅沢を言うならここからさらに映像のクオリティが上がればいいなぁ、とは思うが、この頭身のキャラだし、あんまり張り切り過ぎても空回りするかもしれない。程よいバランスで、群雄割拠のアイドルアニメ業界で生き残れるポジションを見つけていってほしいものである。ちなみにキャストの中には鬼頭明里の名が混じってるのだが、確か彼女ってラブライブの方にも関わってなかったっけ? 彼女が参加してるグループで一番好きなのは、って聞かれてしまった場合、他にもわたてん5とかブレンドAとかがあるわけだけど……ワイズマンでしょうね。
○「COP CRAFT」 5 ツダケンの正しい使い方。まぁ、こっちが普通だよな。何が普通じゃないとは言わないけどさ。 いわゆるバディもので、ハードボイルドな方向に進めた作品。アニメオリジナルなのかと思った確認したら、割と前に賀東招二が原作小説を書いていたらしい。なぜこのタイミングでのアニメ化なのかはわからんが、スタートが10年以上前ということを考えると、「設定がベタ」とか「古臭い」っていうのはあんまり的を射たコメントにはならんかね。 雰囲気は悪くないと思う。主人公のキャラはちゃんと立っているし、「宇宙人(?)と共存する魔都」という設定も割とありがちではあるが、無駄に異界っぽさを出そうとしておらず、あくまでも地球の一都市として、そこに少しずつ異物を紛れ込ませる程度のものなので、「血界戦線」みたいなトンデモな画面を作る必要もなく、刺激に乏しいが違和感もない。もしかしたら同じバディものでも「タイバニ」のシュテルンビルドの方が異界っぽさは強いかもしれないくらいのレベルだ。あとはまぁ、ここでじっとりと湿り気のあるハードボイルド刑事ものをやりつつ、そこに宇宙人少女のトンチキアクションを絡めてお話を膨らませていくことになるのだろう。アニメとしての作りがいがある設定だし、いくらでも面白くする方法はあるのだから、1話目の段階では「まずは良し」としておくのが無難かと思われる。唯一懸念材料があるとすれば、スタッフが板垣伸+ミルパンセという布陣になっており、板垣さんというとどうしても「作品途中で万策尽きる」イメージが強いこと。いや、単にWUGの前科があるというだけなのだが……1話目の時点で映像は悪くない(特によくもないが)ので、なんとか気にならない程度の品質を維持し、中身で勝負できる作品になってほしいもんである。 それにしてもなぁ、いきなり妖精兵器が出てくるとはなぁ……いや、兵器じゃねぇけど。完全に偶然のはずなのだが、1話目の展開でここまで既視感が出ることになるなんて、ゴーンの方も思ってなかったに違いない。なんで妖精って取引される時に「怪しげな液」に浸かってるんでしょうね。
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声優のこと全般
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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