最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
○「ろんぐらいだぁす!」 5 主人公の子が「スケッチブック」のみなもちゃんによく似ている。そしてその相方の黒髪ロングは「けいおん」の澪によく似ている。つまりどっちもCVがぴかしゃだ。と思ったら、エンディングの歌唱の普通にぴかしゃがいて笑った。 今度は自転車だ。いわゆる「けいおん」系列の作品だと思うのだが、まだまだテーマを変えて描かれ続けるのである。あんまり新しい作品を類型で扱うのはよくないのだろうが、直近に「ばくおん」があるせいでどうしてもそういう目で見ちゃうよね。「何の取り柄もなく、漫然と日々を過ごしていた女の子が、突然何か目標を見つけて、不器用ながらも青春を謳歌するように趣味に没頭していく」という筋立てで、ギー太にしろバイ太にしろポンタにしろ、他の人の感性ではよく分からない「可愛い」がモチベーションになっているところも3作品が共通するところ。もちろん、主人公回りのキャラクターの配置も似たり寄ったりで、今作の場合は澪ポジの葵ちゃんが隣におり、「ばくおん」の凜みたいな子が3番手に、そしてお約束のあらあらうふふ系のお嬢キャラが4番手だ。ぴかしゃはどういう風に絡んでくるんでしょうね。主人公・亜美のCVが「ばくおん」凜ちゃんのCVなのは分かりにくいぞ。 そうした類型の中で描かれる1話目なので、女の子がどれくらい可愛いかだけを見てればいいかなぁ、と思っていたのだが、導入はやや違和感が強い。というのも、例えばバンドでギターを始めるとか、初めて免許を取ってバイクに乗るってんならそれなりに起承転結の「起」になり得るのだが、流石に「新しい自転車買って乗るわ」程度でドラマになるもんか、という疑問があるからだ。今まで自転車に乗れなかった理由があるなら新しい世界になるかもしれないが、亜美の場合は別に自転車に乗れないわけでもなさそうだし、家に自転車が無いなんて特殊な家庭環境でもなさそう。普通に自転車で近くのスーパーに買い物くらいいけるだろう。それなのに、ポンタの購入を契機に何か特別なものに目覚めたような描写が強く押し出されており、やたらにメルヘンチックな物言いはちょっと付いていけない。自転車くらい勝手に乗れよ、と思ってしまうわけである。 まぁ、そこは単なるママチャリに乗るのではなく、お友達の葵ちゃんの薦めにしたがってきちんと「サイクリング」という目的を持たせた、ということで納得しておくべきところなんだろうな。本当にチャリに乗っておしまいのお話じゃぁもう2話くらいしか続かないだろうし、おそらく今後はもう少し専門的な、自転車を使った「運動」の話になっていくはず。そうじゃないと流石に設定が無駄過ぎるし。「大学で何か新しいことを始めたい」と思う女の子がなんでよりによって自転車なんだよ、って疑問は引き続きあるのだが、まぁ、「ずっと隣にいる葵ちゃんに憧れていたから」ってので納得はできるかな。葵ちゃんは割と生粋のサイクリストみたいだしね。 製作はアクタス。「ガルパンのアクタス」というと聞こえはいいのだが、いかんせん前クールに(というか現在進行形で)レガリア問題を抱えてしまっているため、今作もどうなるかはちょっと不安。幸いにして1話目は非常に見映えのする画が多く、丁寧に描いてくれるならこれでOKである。自転車に乗っている部分はCG作画が多用されているが、ガルパンの戦車で培ったものなのか(?)、キャラがそこまで違和感なくCGに溶け込む自然なデザインになっているのはセールスポイント。ガチの自転車好きならディティールまでじっくり眺められるのだろう。まぁ、そうでない人間からすると「フーン」っていうレベルではあるのだが。 中の人については、上述の通りに奈央坊がメインになっているのでヒロイン度数は高め。サブのクール系キャラは、案外こういう配役は珍しいんじゃなかろうか、五十嵐裕美がキャストロールの2番目にクレジットされている。あとはるみるみがいて、4人目の黒澤ゆりかっていうのは初めて聞く名前。まぁ、こんだけキャラがいれば手堅い面子で固めつつ1人が新人、くらいのバランスが丁度良いのかもしれない(と思ったらそんなに若くなかったけど)。 PR ○「クラシカロイド」 6 巧妙な餃子のステマアニメ。いや、嘘です。そんなに喰いたくなりません。 これだからNHKアニメってのは油断が出来ない。「RINNE」の後番だし、子供向けやろけどちょっと見てみるか、くらいのテンションで観たのに、アバンの無声劇のところから一気に引きこまれ、訳も分からないままに観てしまう不思議なエネルギーのある作品。こういうオリジナルを作れるのはNHKの強みよなぁ。私が幼い頃、同じく教育テレビで「音楽ファンタジー・ゆめ」っていう短い番組があったんですよ。ググってもらえば動画もヒットすると思うんだが、これが小さい頃に好きだったんです。クラシックの名曲にCGデザイナーが好きにアニメーションをつけて流す、っていうだけの番組なんだけど、音自体も割と色々調整されていてアレンジャーの個性が出るし、毎回全然違う発想で好き放題にイメージを垂れ流すアニメーションも楽しみだった。本作は、その「音楽ファンタジー・ゆめ」がものすごく下世話に、分かりやすく、そしてヘンテコになったアニメだと思う。いや、結果出てきてるものは全然違うのだけど、根底にある「子供たちにクラシック音楽を味わってもらおう」っていう理念が共通していて、その結果、訳の分からないものが出てくるっていう部分がつながっているのだ。 制作はサンライズ。過去にサンライズ制作のNHK作品っていえば隠れた秀作「ファイ・ブレイン」なんてのもあったが、今回はさらに、監督に「銀魂」「おそ松さん」の藤田陽一というとんでもない配置。当然のようにベートーベンの中の人が杉田になり、1話目からあらゆる方面にやりたい放題である。キャラの作り方もぶっ飛んでいるし、ふざけたキャラクターデザインから繰り出される寸劇の数々は引き笑いを喚起しつつ、どこか無視出来ないいやな中毒性がある。そのくせ、主人公の女の子・歌苗ちゃんと思い出を巡るお話はストレートに共感を呼ぶものになっていて、屋敷が破壊されそうになったときにはちょっとグッと来てしまった。こんな画なのに魅せられるあたり、やっぱり演出のテンポに理由があるんだろうなぁ。 もちろん、シナリオ・映像以外にも今作は「音楽」に力を入れており、オープニングは布袋寅泰、エンディングは「田園」をベースに敷きつつ、作詞を森雪之丞、歌は「Gの閃光」のハセガワダイスケが担当。もう何がなにやら。こうして自然かつ強引にクラシックをねじ込んでいき、作中でも何となく偉人に触れていくことで、教育アニメとしての役割もしっかり果たす……ことが出来るかどうかは微妙だが、肩肘張らずに見られることは間違いないだろう。お子さん達をアニメで惹きつけるには、やっぱり本能的に楽しめる「画のテンポ」が一番の材料なのだ。理屈抜きでそうした部分を楽しめる作劇にしてもらえれば、こちらの作品も歴史に名を残す怪作になるかもしれません。 しかし、何で餃子なんだろう……。
○「ALL OUT!!」 4 ラグビーアニメとはまたニッチな。前クールからの流れで言うと「チア男子」の続きみたいな印象だけど(単にしこりんの声がしてたせいかもしれない)。 原作は「モーニングツー」ということで当然のことながらさっぱり知らない。青年誌連載ってことはおそらくこの第一話を見た「王道スポ根」という印象そのままの作品なんだろうな。そういう意味でもやっぱり「チア男子」っぽくはあるが、より寄せていくなら現在のアニメなら「DAYS」の方が近いかな。こちとらラグビーのルールなんてさっぱり分からないので、作中の主人公・祇園と一緒にお勉強出来たらいいかな、くらいのレベルだが、スポ根のスタートは別にルールを知ってる必要も無いので特に問題無く入ってくる内容。 ただ、今作は狙ってそういう作り方をしているのかどうかは微妙なところだが、キャラクターの背景をほとんど感じさせずに「今ある事象」だけを描くという、何ともふわっとした描き方になっているのがやや気になるところ。例えば主人公の祇園の場合、よくある「チビと罵られると過度に怒る単細胞」キャラなのだが、彼が一体どういう人生を送ってきたのか、普段どんなことを考えて生きているのかがさっぱり分からず、情報としては「ラグビーボールすら初めて見る」というとんでもない阿呆であることくらいしか与えられない。あれだけの熱血漢だが、中学時代にどんな部活をやっていたかも分からず、高校でなにをしようとしていたのかも特に説明は無く、フラッと出会っただけの石清水に連れられて見たラグビーを見て、何故かあっという間にラグビーをやりたいと思うようになった。普通に考えたら、こんな性格の人間なら小学校・中学校時代に野球なりサッカーなり、もっとメジャーで触れる機会の多いスポーツを経験し、そちらにハマって高校に上がっても続けていそうなものなのだが、何故か祇園はそうしたバックグラウンドが一切無く、転がり落ちるようにラグビーに頭を突っ込んだのである。まぁ、スポ根を展開する上で、そうしたバックグラウンドの説明は必ずしも必要ではないだろうが、なんだかあまりにも「ラグビー漫画を描きたい側」に都合が良すぎる「たった今生まれてきた」みたいなキャラなので、どうにも主人公としての魅力に欠ける。 普通、こうした跳ねっ返りキャラってのはわがままを言いながらも次第に部活に溶け込み、先輩を尊敬するようになる過程あるものだが(「ダイヤのA」の沢村なんかが典型的か)、祇園は単に礼儀を知らないやつ、というだけだったようで、でかい先輩に怒られたらあっという間に素直な良い子になった。さらに、さっき見たばかりのラグビーに石清水を引き戻すために、ほぼ初対面みたいな人間の過去のデリケートな部分にずけずけと入り込んでくる様子もあまり魅力には映らず、「単に失礼なやつ」に見えるのも微妙。これは原作でもそういう設定なのか、アニメにするにあたって色々と要素を省いたために欠落が出てしまったのかは分からないが、スタートとしての印象は微妙なものになってしまっている。 それ以外の要素、作画や演出などについてはそれなりのもの。まだ実際の試合描写はほとんど無いが、オープニングなどを見るとガチンコのぶつかり合いが見せ場となるラグビーの迫力は割と出ていそう。製作がトムスとマッドハウスの共同であるが、最近は様々なスポーツアニメで見映えのする映像表現も増えてきているので、その部分は「アニメ化して良かった」と思える出来になることを期待したい。まぁ、「DAYS」もそうだけど、こういう作品はのんびり試合を追いかけて行くうちに馴染んでくることの方が多いからね、気長に見守りましょう。 ちなみに中の人については(声優としては)ほぼ新人みたいなメインキャスト陣。祇園の中の人は声優としての仕事がほぼ初、石清水の中の人は「アクエリオンロゴス」の剣嵜をやっていた人か。今期は各作品で色々男性キャストが熱いな。 ○「亜人(第2期)」 6 こちらも安定の第2期。劇場でもなんか放映していたようだが、そこまで熱心な視聴者ではないので、残念ながら劇場公開された内容までは追いかけていない。 1期では「やっぱりポリゴンピクチュアズのCGは慣れないなぁ」という第一印象から、「慣れないことは慣れないけど、この何ともドライな主人公の厭世観みたいなものは、案外フィットしてるかもしれない」という許容マインドに変化し、最終的には「何はともあれ佐藤さんが格好良ければいいや」という結論に。視聴前は「死なない」というただ1点のみを人との違いとして描いていく物語だと思っていたので能力バトルものになったのは肩透かしだったのだが、圭たちが操る「幽霊」のモーションなんかはこのCG作画がマッチしているし、ちゃんとセールスポイントは提示出来ている作品だ。 2期は圭と佐藤という陣営がはっきり分かれていよいよクライマックス、という実にいいところからのスタート。おかげでちょっとだけあらすじを挟んでいきなりの盛り上がりを見せており、悪辣ですらある圭の謀略がフル回転する様子は実に痛快。その隣にアホの中野がいると天然の漫才コンビみたいで非常にテンポが良い。1期では主人公サイドのキャラがそこまで立っていたとは言い難い展開だったため、この「反逆編」とも言える2期目のスタートは期待感の高まる良いスタートだと思う。もちろん、1期から英雄だった佐藤さんの格好良さは相変わらず。佐藤さんの「ヤァ、また会ったね」は嫌というほどCMで流れており、前クールはどこぞのアニメの最終回の良いシーンが終わったと思ったら突然佐藤さんに挨拶される、なんて展開も多かったため、すでに佐藤さんが動画配信してくれるだけでちょっと笑える。でも、格好良いんだわ。芳忠ボイスはマジで日本を統治出来る気がするから怖い。 あと、個人的に気になったのはOPテーマ。なんとangelaとfripSideのコラボだそうな。こういうのって、どっちのファンにも望まれるものなんですかね。前クールにも黒崎真音とTRUSTRICKのコラボがあったけど、業界としてはこういうのを推してるのかね。
○「ハイキュー!! 烏野高校VS白鳥沢学園高校」 5 すげぇよな、作中のたった1つの試合がアニメタイトルになるって。原作だとどれくらいの長さなんだっけ、って思って確認したら17巻〜21巻の全4巻だそうで。それなりに長いが、流石に1クール全部はうまらねぇよな。どういう構成になるんだろう。 スタッフなどはほぼ変更無しの第3期。2期でも見事な作劇を見せてくれた最高のスタッフなので不安要素は何一つ無い。まぁ、1話目だけ見ても今作最大の売りである圧倒的なモーション演出・作画はなかなか読み取りづらいかもしれないが。これだけ余裕のある展開になっているのも、たっぷりと尺をもらったが故である。スタッフが納得いくまで、たっぷりじっくりやりきって欲しい。 それにしても潔子さん可愛い。 ○「ブレイブウィッチーズ」 6 「競女」の感想で、「いまだかつてないくらいに下半身に焦点を絞った作品」という書き方をしてしまいましたが、訂正いたします、そうだ、世界には高村和宏がいたのであった。というわけで、ストパンの時間だ。 陸のガルパン、空のストパン。(海の……?) 「その道」ではすでに殿堂入りを果たしたと言ってもいい不朽の名作、ストライクウィッチーズ。その系譜を継ぐ新作が満を持しての登場。ただし、これまで中心的な役割を演じてきた501小隊からはスポットが移り、全く別なキャラクターたちがおりなす新シリーズとなる。いわば「ラブライブ」が終わった後に「サンシャイン」が続くような形か。私は前作アニメのファンではあるが漫画や周辺作品を追うことまではしていないので今回ちょっと確認させてもらったが、時系列としては前作「ストパン」のテレビシリーズ「1」と「2」の間の時代になるらしい。つまり、芳佳ちゃんはウィッチーズの仲間として認められているが、まだ世界的な英雄として花開くよりも前、という時間設定だ。ペリーヌのデレ具合で言ったらまだまだ中程度ということである。 そんな時代、坂本少佐の活躍は新聞にも鳴り響く中、501ではない小隊に参加して奮戦する、「ポスト宮藤」の活躍を描く物語。もう、ぶっちゃけ芳佳ちゃんと全く同じ筋立てでもう一回やってもらっても構わないし、1話目を見る限りではコッテコテの王道展開になっているので、おそらく前作「1」同様に横にブレない安定したドラマ展開になるのではなかろうか。基本的にストパンは捻りを加えない英雄譚であるので、これで特に文句も無いのです。 主人公キャラはやっぱり芳佳ちゃん同様に努力根性の純正ジャパニーズ。違いを挙げるなら、芳佳は元々医者の家系で、医者になるのが夢の心優しい田舎娘であったが、今作の主人公・ひかりは、元々軍属志願で多少なりとも勝ち気なところがあることだろうか。芳佳が憧れたのは豪放磊落の坂本少佐、そしてひかりが憧れるのは、同様の軍功を持つがどちらかというとミーナに近いような大人の女性の雰囲気を持つ実姉である。坂本さんと芳佳の物語よりも、「優秀な姉に憧れる妹」という方が追加の肉付けが必要なくてとても分かりやすいな。ひかりちゃんのヒロイン属性は文句無し。CVは押しも押されもせぬ加隈亜衣であり、彼女が第2の宮藤に立身出世することに何の異論もない。スタート時点でのポンコツっぷりと、姉からの血筋を感じさせる片鱗の見せ方もお約束のもので、あとは戦地でたたき上げてどこまで使い物になるか、というお話になるはず。1話では残念ながら同じ隊の仲間達は一切登場しなかったが、また501の仲間達のように個性的で楽しい連中が集まってくることを期待しよう。現時点ではネガティブな要素は一切見られないので、またあの時の興奮が蘇ってくることを期待しています。 中の人については、お姉ちゃん役の末柄里恵という名前は初見。レギュラークラスでのポジションはほぼ初のようなので、どんな仕事をしてくれるかは期待しておこう。「ストパン」でも世戸さおりというなかなか素敵な才能に出会えたことだし。他の隊員はまだ出てきてないから次回待ちだが……今回ひかりの当て馬になった分かりやすい「クラスの優秀なヤツ」が真礼だったね。この世界の女学生達はみんなレベル高すぎんよ。 ○「ドリフターズ」 6 副音声で日本語は流石に笑った。誰に向けたサービスなんだ。いや、日本人だろうけども。 実は原作未読。わたしゃちょくちょくこういう抜けがあって、実は平野耕太作品ってまともに読んだことがほとんどない。「ヘルシング」も実は読破していないし。今作の場合、回りの人間は大体読んでるし、手の届くところにコミックが置かれたりもしてるのだが、何故か読もうって気があんまり起こらないのよね。まぁ、おかげでまっさらな気持ちでアニメが楽しめるんだ、というプラス思考でいきましょう。 知らないとは言っても何となくヒラコーのイメージってのはあるもので、このアニメ第1話はそんなイメージをかなりの再現度で表現する事に成功している気がする。一発目で見せたかったのは当然独特の画の陰影だろうし、ど派手に暴れているイカした作画から、へちょ画に移るギャグのギャップなんかも見どころだろう。アニメだと漫画のようにわちゃわちゃと2つのテイストを繋ぐのはちょっと手間がかかるが、その辺の労力を厭わず、なるべく原作の風合いを出そうとしていることが分かる。前クールだと「ベルセルク」が似たような方向性で「原作再現」を目指していたが、どうしてもアニメとしては余計な要素に映り込むことが多かったのが難点だったのに対し、本作の場合、アニメの表現としても充分面白いものになっているし、そのままテンポを上げ、視聴のモチベーションを上げる効果を果たしている。この方向性は多分成功なんじゃないかな。 制作はなんとフッズエンタテインメント。その成り立ちのせいで個人的には「クェイサー」とか「魔乳秘剣帖」みたいなアホアニメの印象のあるスタジオなのだが、最近の履歴を見ると「がおられ」とか「ファンタジスタドール」とか、手広くやりつつ、なかなか病巣の深い結果を残してくれている。しかも今回は名義が「HOODS DRIFTERS STUDIO」と、わざわざスタジオ名の時点で制作委員会表記みたいになっていて、どんだけこの作品に力を入れているかが窺える。監督の名前を見てもピンと来なかったが、「ジョジョ」のシリーズディレクターをこなしていた人だという。構成は安定の倉田英之だし、流石にそれなりに気合いを入れて作ってくれているようだ。このままの作画品質がキープ出来るなら、充分に魅力的なアニメ化になるのではなかろうか。 個人的に気になるのは、主人公・島津役の中村悠一が駆使する薩摩弁。いや、ネイティブじゃないのであってるかどうかもよく分からないのだが、発声のときにちょっとやりづらそうに聞こえてしまうんだよね。まぁ、中村だってネイティブじゃないから当然なんだけども。そのうち慣れるとは思うが、薩摩弁でずっと貫き通すキャラってのは割とレアなので、中の人も役作りには苦労してそうだなぁ、というお話。劇場版「PSYCHO-PASS」で関智一が延々英語台詞をやらされて大変そうだったのを思い出しますわ。薩摩弁≒外国語か。その他のキャスト陣は骨太な世界観を反映してガッツリと重みのある面子が揃ってる様子。このブレなさは頼もしくあるぞ。
○「競女!!!!!!!!」 6 嗚呼素晴らしき哉、日本のアニメ文化。ほーら、馬鹿が来ましたよー。 原作未読。未読なんだけど、随分前にパラパラとその辺に置いてあったサンデーをめくる機会があり、その時に「やァやァ、なんとも奇特な漫画が載っているゾ」と思ったことがあった。いや、今にして思えば何で目についたのはも定かじゃないのだが、その頭の悪そうな漫画が、当然この「競女」である。 基本的には「エロで釣ろう」というタイプの頭の悪そうな漫画だろう。さらにこれがアニメになったのだから、エロで釣ろうとする頭の悪いアニメになるに決まっている。実際、中身をみればそんなもんだ。ただ、今作は例えば「ハイスクールD×D」や「ヴァルキリードライヴ」、それに「To LOVEる」なんかとはまた違ったフロンティアスピリットが籠められている。それが今作における「圧倒的、尻」である。そりゃま、おっぱいもあるにはあるが、本作で常にカメラの中心に有るべきは尻だ。そして、流石にここまで徹底的に下半身に絞って描写が傾いた作品というのは見たことがない。さらに、今作は「尻エロアニメ」ではなく、「尻アクションアニメ」なのである。「尻で戦う」というその設定自体が、確実に無謀の極致にある。実際に「手足の使用を禁止され、尻だけで戦う競技」があったと想像してみてほしい。そんなものは存在し得ないことはすぐに分かるはずだ。あっても、せいぜい昭和のバラエティ番組のお色気コーナーどまりである。 しかし、このアニメはそれを現実のものとした。いや、アニメだから現実ではないんだけど、「なんかありそうな画」を作り出した。私はこの「誰も足を踏み入れなかった第一歩」を評価したい。漫画だったらごまかしも出来ようが、アニメでは「現実にあり得ない動き」をごまかすのは非常に厄介なことで、そんな画を作らなきゃいけないアニメーターさんはきっと頭を抱えたことだろう。人間、尻から動いたり、尻を振りかざしたり、尻を避けたり、尻を突き抜けたり、そんなアクションは絶対取らないのだから。しかし、このアニメはオープニング映像から始まり、実際の試合シーンで全力で尻を使い続けている。そして、そのあまりにも馬鹿馬鹿しい尻バトルが、「なんかそれっぽいアクション」になっているではないか。「尻で顎の先をかすめて相手を気絶させる技」?! そんなものは有るわけない! そんな動きが出来るわけがない! でもそれが「ある」のだ。この非現実の実現こそ、まさにアニメーションという技法の真骨頂ではないか。いや、多分必死で動画をおこしてるアニメーターさんが頭を抱えることに変わりはないんだろうけど。 この「あり得ない動き」を立派にアクションとして確立させた功績を、素直に「アニメの面白さ」と認めて、私は今作を応援してみたいと思った。幸い、あまりにも馬鹿馬鹿しいので「どうせエロ目的だろ!」とかいう非難も起こらないだろう。いや、生粋に尻好きならこれでもいいのかもしれないけど。流石にミサイルのように飛ぶ尻に欲情しますかね……。まぁ、とにかく女の子がたくさん集まり、誇りと人生を賭けて尻をぶつけ合う世界なのだ。そんなもの、見たことないでしょう? 見たことないものだったら、見てみたいでしょう? え? そうでもないの? まったく、探求心が無い人間はこれだから……。 制作は奇しくも「To LOVEる」シリーズなどでお馴染みのXEBEC。監督の名前は初見だが、XEBEC関連の仕事ではまさに「To LOVEる」なんかの作業には参加している人のよう。シリーズ構成に加戸誉夫の名前がクレジットされてるのも、割と本気の布陣になっている気がする。少なくとも1話目時点で画は面白いものに仕上がっていたし、素直なストーリー展開は抵抗なく受け入れられるものだ。なんかもう、オープニングがAiRIの時点で割と本気で青春したがってる感があるんだよな。まぁ、彼女は「魔乳秘剣帖」でもオープニング担当してましたけども。乳に続いて尻やで。 実際に中身はバリバリのスポ根設定だし、こんなに見やすい設定もなかなか無い。ごく普通の現代社会に見えて「競女」という競技があるという部分だけが現実と異なるパラレルワールドのお話。こういうのは「一体何故こんな世界線があるのか?」とか考えるだけでもちょっと面白いですよ。「RAIL WARS」の電車の扱いとか、そういうのと同じで。この世界の女性たちは、競女に憧れを抱いているようなので、どうやらセックスシンボルとしての女性観が無いんだよなぁ。そのあたりの歪んだ常識についても掘り下げられれば面白そうなんだけども。 中の人は、何故か関西弁のキャラを任されたメインヒロイン役にLynn。そしてサブヒロインにM・A・Oと、ついにメインキャスト2人がアルファベットだけの配役が実現した。Lynnは一応これが初のメインヒロインということになるのだろうか。「さばげぶっ」といいコレといい、どうにも変態レベルの高い現場を任されることが多いね……関西弁もあまり不自然に聞こえないし、突き抜けた元気っ子ぷりは今後の活躍が楽しみ。その他、1話目で活躍したキャラだと前田玲奈の名前が確認出来るし、問題児クラスのルームメイト役は大西沙織・本渡楓というラインナップ。うーむ、若いねぇ。ちょっと前ならこういうキャラには必ず日笠がいて……って思ったら、ちゃんと保護者サイドにいたのでちょっと笑った。おっぱいバトルでは必ず出番が合ったが、尻でも出てきますか、そうですか。 ○「フリップフラッパーズ」 4 エンディングがめっちゃ癖になりそう。上の幻想的な絵と下のふざけた動画のギャップが良い味出してますよ。安定の伊藤真澄曲。Flip-Flapっていうと「ふしぎ星のふたご姫」のオープニング歌ってた双子ユニットのことやで。 正直、点数つけようにも判断が出来ない作品。最近の作品で一番似た印象なのが「コメットルシファー」で、あれも「なんか分からないけど、まぁ面白くなればいいよね」って言って結局面白くならなかったので、若干警戒してはおく。でも、この説明の無さは決して悪いものと決まったわけではないと思うよ。「何となくガールミーツガール」という役割を果たす1話目、投げっぱなしの世界観も、ヒロイン・ココナが体験した野放図な世界の投影と考えれば理解出来なくはない(多分もっと面白い出し方はあった気がするが)。無事にヘンテコ世界から現実に帰還したようなので、ひとまず2話目の展開待ちですかね。 「コメットルシファーっぽい」とは言ったものの、より最初の直観にあわせるなら、「アニメミライっぽい」。1話完結で何となく不思議な構成と、癖のある動画を見せる、そういう展示物みたいな作品に近い感覚。制作は「天体のメソッド」のStudio 3Hzで、言われてみればクライマックスの氷河の割れる様子は「天メソ」エンディングを思わせる。監督の名前は初見だったのだが、あの「電脳コイル」の作画で名を上げ、その後もジブリ作品や「スペースダンディ」など、名だたる(?)作画作品に参加している。今回はエンディングを1人作画で切り回して遊び心を披露しており、どっちかっていうとシナリオ云々よりも動画部分を見せたい作品なんじゃないですかね。まぁ、だからってシナリオがおろそかになっては困るが……この特徴的なキャラクターデザインからどういうモーションを展開していくのか、一応興味はあります。 メインキャストは、巻き込まれた大人しいヒロインの方を田中未奈美、そして天真爛漫な方をM・A・O。相変わらず顔文字さんはキャストロールを見ないと気づけない……。たかみなはこういうおとなしめのキャスティングに回されることが多いのはなんでなんだろうねぇ。本人見た後だと絶対印象が吹き飛ぶんだけど。そういやこの2人ってことは「セハガール」ですわね。メガドラは、メガドラはまだか!
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プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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