最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
○「ラーメン赤猫」 5 前クールからの早見沙織のお仕事「ブタ→虎」。どんな遍歴だよ。 みなさんご存知の通り、私は猫が大好きです。そして実は(?)ラーメンも大好きなんです。そんな人間からしたら夢のようなタイトルなわけですが……まぁ、別にこの2つの要素になんのシナジーもないな。大人しく別腹で摂取しといたほうがいいと思われる。 原作は未読。名前はちょくちょく聞いたことがあるような気もするが、「あれだろ、猫ラーメンだろ?」くらいの認識で特に触れる気は起こってなかった。まぁ、実際猫ラーメンだよな、これ。ただ、大きく残念な点が1つあり、今作はあまり猫の可愛らしさが活きていない。せっかくアニメで猫を見てるのに、別に猫が可愛くないというのは大きな損失。猫屋敷さんちのマユさんの爪の垢とか切った爪とか落としたヒゲとかを煎じて飲ませたいくらいだ。 作品の構造自体にもちょっとがっかりした部分があり、そもそも「猫がラーメン屋を経営している」って、とびきりのナンセンスなわけじゃないですか。どう考えてもコメディなわけで、そこを「猫+ラーメン」というミスマッチを前面に押し出してネタを回すのかと思っていたら、ラーメン屋はふつーにラーメン屋なんですよ。「猫毛が落ちる」くらいのちょっとした要素は入ってるけど、店内で働いている猫たちの挙動は完全にヒトのそれだし、猫らしさ、猫ならではの要素が1つもない。あんまり猫にした意味がないのである。いつものように細かい世界設定を気にし始めるとひっかかる部分も多く、そもそも猫が二足歩行で人語を解する世界において「猫だから」という理由で差別される謂れもなく、労働法が適用されないのはおかしい。ここまで肩を並べて(というか雇用者と被雇用者ならむしろ猫が上の立場で)いられる世界において、猫はヒトと同等の権利を有しているはずで、そこに不平等があるのはおかしい。 さらに、どうやってか分からないがあの猫の手でもって立派にラーメンを作れているということは、この世界の猫たちの器用さは人間同等である。であれば、わざわざブラッシングだけのために人を雇うというのも妙な話で、コンセプトがブレるというなら、求人ならぬ求猫をかけて猫を雇えばよかったのだ。なぜ主人公だけが特別扱いされているのかも謎である。あげく普通に街中で虎も人権(?)を得ているとなると……もう、この世界の構造の無茶苦茶さは説明するだけでも相当な情報量が必要になってしまうだろう。ほんとに、ただ思いつきで「人がやってるラーメン屋」の一部を猫に置き換えただけの、かなり安易な設定の作品と言わざるを得ない。 とまぁ、ここまでが視聴中に感じたネガティブな感想なわけだが……とりあえず最後まで視聴した結果、「まぁ、そんなこと考えながら観るアニメでもないんやろな」という結論に落ち着くことにした。上で挙げられた要素のいくつかはもしかしたら今後のストーリーで整合性の取れた説明が出てくるのかもしれないが、おそらくほとんどは不条理のままで進んでいくことだろう。でも、多分そういうもんなんだと思う。そこを気にして見るアニメではなく、なんとなく「猫」という記号を「人と異なるもの」として置いておき、「みんな違って、みんないい」みたいなことを端的に表示しているだけなのだろう。その姿勢にいちゃもんをつけるのも、なんか違うとは理解しているのだ。アニメとしては並も並だが、今後のキャラの置き方とかネタ回しで何かしらの個性が出てくることを祈りつつ、せいぜい飯テロされないことを願うばかりである。 PR ○「多数欠」 3 俺名物、「なんかちょっと読んだような気がするけど一切覚えてない漫画」シリーズ。漫画喫茶で読んだのか、ネットの無料分とかで読んだのか、はたまた読んでないのかすら覚えてない。でもなんか、このタイトルに見覚えはある(まぁ、インパクトはあるからね)。ただ、中身はさっぱり印象が無い。この手の特殊設定デスゲームものが氾濫してた時代にちょっとつまんだくらいだと思うのだが……まぁ、そうして記憶の彼方に消し飛んでいる時点で興味はお察しということなのだろうけども。 設定がぶっ飛んでるのはこの手の作品なら慣れてるから別に構わないんだけど、作品世界に馴染むためのいろはが展開されず、「オラァ、とにかく設定飲み込めェ!」と押し込んでくる展開は色々キツい。そしてそれ以上に1話目からすでにヘロヘロの作画がモチベを削る。監督兼1話コンテが佐藤竜雄ということでどこかで信じたい気持ちはあるのだが、この画にこの展開はとりつく島もない。かつて似たような特殊設定デスゲームアニメの「王様ゲーム」でも地獄のような展開が繰り広げられたことがあるが、こちらの作品もそうした修羅の道を進み始めている匂いがぷんぷんする。よっぽどシナリオが面白ければ埋め合わせも効くかもしれないが……確認したら2013年から連載が始まっている作品で、10年間名前すらろくに聞いたことがないってことを考えると……ねぇ。 ○「時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん」 4 「【推しの子】」に引き続き今期2作目の動画工房作品。同時進行であるにも関わらず両作とも作画状態は実に良いというあたりは流石の動画工房。一時期の凋落が嘘のようである。 ただ、そうして丁寧な作画で作られたお話の方はってぇと……なんとも古めかしいラノベである。こちら元々なろう作品とのことだが、ラブコメ方向のなろう作品の中でもかなり「ラノベ風味」みたいなものが強く、「一時期はこんな感じのラノベアニメが量産されてたよなー」と懐かしさすら覚えてしまう。 一応本作のオリジナル要素はあるはずなのだが、それを全部タイトルで書いちゃってるので見方が決まっちゃうというか、全部説明されてるから見る必要がないというか……。まぁ、「ツンデレヒロインが別言語で話してるから通じないと思ってデレてるしバレてる」という設定自体は良い思いつきだとは思うが、いくらなんでもその思いつきだけで作品1本が立脚できるというほどではないだろう。「ちょっとした思いつき」で勢い任せに作品を成立させてしまうのがなろうという媒体の悪いところである(時にいいところにもなりうるが)。まぁ、作画が良いおかげで観てる分には不快感もないし、目くじら立てて突っ込むような要素もないのでやんわりと環境音楽みたいに流すくらいはしててもいいんじゃなかろうか。 アニメ化が決まって以降、ロシアがらみでのすったもんだがあったせいで変なケチもついてしまったが、本作で扱ってる題材がロシア語なのはたまたまなので気にしないのが吉。とにかく「ヒロインが通じてないと思ってればいい」だけなので、英語だと流石に無理があるけどそれ以外なら中国語だろうがアラビア語だろうがなんでもよかったはず。そこであえてのロシア語になるのは、やっぱりどこかしら「ロシア人女性」への憧れみたいなものがあるってことなんだろうなぁ。あとはまぁ、たまたまどこぞのすみぺっていうあつらえたようなキャストがいるっていう。これが「時々思いっきりアラビア語で物申す隣のなんとかさん」だったらCVがファイルーズになってるところだったな(観たい)。 ○「【推しの子】(第2クール)」 ― さぁ始まりました第2期だ。今期は力ある作品の続編スタートが重なっているのでありがたいですがカロリー使いそう。 あれだけ話題を振りまいた作品の第2期。休憩期間はちょうど1年と分割としては悪くないスパンで次弾を放ってくれているおかげで、私のような鳥頭でもまだ余熱が残っている状態でスタート。ただ、やはり1期目の熱が大きかっただけに、「あの衝撃を超えることができるのかァ?!」という部分にはどうしても注目が集まってしまう。 1話目(12話目)視聴の感触は、「とても安心」である。いいですね、一切驕りも油断もない、1期と遜色ない気合い迸る再開だった。そうなんだよな、別に1期を「超える」必要はない。積み重ねてきたものがあるのだから、1期に「乗せて」いけばいいんだ。ちゃんと培ってきたものが活かされた理想的なリスタート。唯一世間的に気になる部分があるとすればオープニング楽曲のインパクトくらいだが……まぁ、あれは単なる特異点だからねぇ。今期だってちゃんと作品のことを考えた楽曲デザインになってるし、2期目の看板として申し分ないと思うけどね。これは個人的な印象なので多分思い込みだけど、なんとなく曲全体に「アイドル」へのリスペクトがあるような匂いもする。フレーズの使い方とか、意図的に寄せてる部分ない? まぁオープニングに関しては映像も凄まじいのでそれだけでも埋め合わせができているし、そんな映像がアニメ本編でも平気な顔して出てくるのが凄まじ動画工房クオリティ。2期スタートは「2.5次元舞台」というテーマだが、これまた1期の「アイドル像」「役者像」の延長線上で、きちんと「舞台を作り上げるクリエイターたち」という姿に肉薄してさまざまな側面をドラマティックに描いてくれている。もちろんその中にはあかねちゃんやかなといった1期でインパクトを残したヒロイン勢が大きな仕事を果たしており、かなは本当に「良い」キャラだし「善い」人なのが溢れ出ているし、あかねも持ち味のクレイジーな部分を前面に押し出しつつ、アクアとの関係性においてはちゃんと女の子してくれてるのが嬉しい。この2人だけでも「役者」というテーマを色々と掘り返せるだけのバックボーンができてるのが強いのよな。 画面構成も通り一遍のもので終わらないように意識されており、冒頭の舞台オープニングの雰囲気なんかはいかにも「ありそう」な画面が不可思議なリアリティを醸し出しているし、稽古風景では言葉を多く費やさずとも「本気の演技とは素晴らしいものだ」というメッセージが伝わってくる。「演じることを演じさせる」というメタ構造のせいでこうしたテーマ設定をアニメでやるのは難しい部分が多いのだが、今作はそこをド直球で突破してくれているのが頼もしい。どの舞台人も、きっとこの世界で埋もれないだけのこだわりとパワーを持ったキャラなのだろう。 そうして「この世界の業界人は皆真摯であったかいなぁ」と思わせておいて、きっちりお話の最後をどんでん返しでぶち壊す筋運びも周到。これこれ、この感じに引き込まれたのよね。また何か、大きなムーブメントを起こしてくれることを期待しよう。 ○「僕の妻は感情がない」 4 前クールは天使様がお部屋に押しかけていましたが、今期は家電がやってきました。まぁ、我が国では割とよくあることですよね。美しい国だ。 率直に言ってなかなかキモい作品である。今更「ロボットが恋人」なんて設定は驚きもしないしさして異常なこととも思わない(?)。すでに現実世界には感情どころか実態存在すらない初音ミクと結婚してる人間だっているわけで(まぁ、ミクはむしろ感情はありそうだが)、外見が可愛い女の子であれば、炊飯器だろうが加湿器だろうが恋慕の情を抱く可能性があるというのはもう飲み込んでしまおう。「ロボットに感情はあるのか問題」なんてぇのはいろんな作品で展開されており、最近でも「AIの遺電子」なんかでは似たようなテーマ設定で言及していたことがあった……気がする(なかったかもしれない)。とにかく表面上は割とありきたりの作品。 その上で今作がピンポイントでキモいのは、やはり主人公が「それが家電である」という認識で購入しておいて想いを寄せているという設定上のことだろう。普通「ロボット恋愛もの」は、どっちかというと「人間」側から入っていくものである。「彼女は可愛くて惚れてまうけど、よく考えると彼女は人間じゃないんだよな」という「人間→ロボット」という方向への認識の推移に葛藤が生じる。しかし本作は最初からロボというか家電。「これに惚れるのはおかしいとかいう以前に『無い』んだよな」と本人が認識した上で、それでも止まらぬ感情が出てきてしまうという設定が共感性は全く無いけど羞恥はあるというタチの悪い状態を生み出しているのだ。「大して違わないのでは?」と言われたらそうかもしれないが……少なくとも初見の視聴者にとっては、「この世界がどのように存在しているか」というスタート地点から認識を伸ばさなきゃいけないので、「世間的に異常性愛です」と本人が言うてるならそりゃ異常なのである。 とまぁ、ここまでは初見のキモさの話であり、第一印象はどうしてもマイナスからスタートするよね、って結論なのだが、その実、案外面白くなる要素もあるんじゃないかという妙な期待感もある。キモいということは、ありきたりな設定に見えるけどきちんと他とは違う異常性が出ているということ。そして導入がマイナスの印象であるなら、そこから関係性を深めていってプラスに転じた時の振り幅を大きくできるということでもある。当然のように、1話目にしてすでに「まぁ、この子は実は単なる家電じゃないかもしれませんけどね」みたいな匂わせはそこかしこにばら撒かれているし、ここからヒロインが本気を出して真っ当なラブストーリーに広がっていくなら、むしろ最初は理解が及ばないくらいの逆境の方がいい可能性すらある。どこか不気味な印象すら与えるヒロインの造形が、ここからどう描き変わっていくのかを見せてくれるなら、手のひらくるりで愛着の湧く作品になる可能性もあるだろう。というか、そうなってほしい。ま、2、3話見て何も無さそうなら一応切り候補には入れておくが、少なくともアニメとしての落ち度は無いと思っているので、多少はゆとりを持って見守っていきたいところである。 ○「新米オッサン冒険者、最強パーティに死ぬほど鍛えられて無敵になる。」 3 さぁ、今期も無理無理系なろうがはっじまるよー。無理無理。 何が無理って、「32をおっさん呼ばわりするなぁ!」ってことですかね。あ、おっさんですか、そうですか。じゃぁ改めて「せめておっさん要素に意味持たせろよ!」とかでしょうか。なろうテンプレート的にさ、主人公の設定って「弱そうな奴が実はオレツエー」がベースにあるわけじゃないですか。治癒術師やら鑑定スキルやらなんやら。ってことは、今作においては「主人公が周りからバカにされる設定」って「32歳」だけじゃないですか。32歳であることって、世間的には最弱呼ばわりされるくらいにマイナス要素ってことですか? もう、それがショックですよ。「もしかしたら人間の平均寿命が35くらいの古代の世界なのでは?」とか期待してみたけどそんなわけないしね。さらにさらに、この主人公は何故周りより年嵩なのかと言えば、「強い奴に修行つけられてたせいでデビューが遅れた」が理由なんですよ。ってことは別になんのビハインドもないんだよね。なんで周りからこんなに舐められてるの? 今回出てきた変なボンボンとかさ、目の前で主人公のチートっぷりをみてるのに、その上で実の姉をけしかけてるんだよ? 姉のことが嫌いで殺そうとしてる? 主人公も含めて、世界に理解力が無さすぎるんだよ。これがなろうの恐ろしいところでね。世界の全てがバカなんだよ。まー、そういう「ネタ」だと受け入れるしかないんだけど……笑いどころがわかんねぇよなぁ……。 あと、設定上なろうには珍しく「明らかに主人公より強いチートキャラが複数存在していることが確実」っていうのも気になるところで、「こいつ、どんだけイキったところでこの世界で最強なわけでもないし、こいつがいなくても別に世界は困らないんだよな……」と思うとチートストーリーとしても振り切れない。筆者は支離滅裂で不利にしかならない設定を複数用意して縛りプレイでもしてんのかな……。 まぁいいや、一応切り作品認定はしておきますが、アニメ作画的な頑張りが見られれば惰性で視聴を続ける可能性も微レ存。でもこれもあんまキャラデザが得手じゃないんだよなぁ……。 結論:御歳77歳、串田アキラにあんま無理させんなよ。 ○「SHY 東京奪還編」 ― さぁ、容赦無く新番期が始まるわよ。今期我が家で最初に迎えたのはこちらの作品。素直な気持ちでおかえりなさい。 半年休んでの再開という模範的な分割っぷりだし、特にスタッフの入れ替えとか、不穏な話もない順当すぎる2期目。1期目でなんの文句もなしに楽しませてもらった身としては「改めてよろしくお願いしますね」くらいしか書くことはなかったりする。強いて書くなら私ごとしかなくなってしまうんですが、原作コミックに関しては、2期が決まった時点で当然(?)買わないことを選択したんですよ。楽しんだ作品なので若干の葛藤はあったんですが、放送時期も明示されてたし、我慢できない期間じゃなかろうと思って待機してた。……はずだったんだけど、こないだちょっぴりだけ無料期間があったもんで、我慢できずにちょっと先まで読んじゃった。だから今回の1話目の話もちょっと読んだし、満を持して登場した新キャラもなんとなく知ってる。でもまぁ、無料で読めたのはほんのちょっと先までなので、残るほとんどの部分は新鮮な気持ちで観られると思いますよ。 復帰1話目の構成はそれなりに考えられたものになっており、最近では珍しくなった「ちゃんと間で休んでた自覚がある復帰話」。わざわざシャイさんから「お久しぶりです」なんて言われるとは思ってなかったけど、こうして簡単でもいいので振り返りがある方が改めて視聴を再開する身としてはありがたいですね。また、単なる回想とか総集編とかじゃなく、きちんと各国のヒーローが活躍できる話を別個に用意し、そこから日本のシャイに焦点を絞っていくという「アニメ用のデザイン」が書き下ろされていることがわかるのがちょっと嬉しい。全然違う場所で活躍するヒーローたちの様子が重なり合うところを安藤テイスト溢れる分割画面で表示するのも味わい深いところだ。 あと、個人的に面白いと思ったのは新オープニング映像。「新」って言ってるけど、なんとその多くは1期オープニングから流用している。普通は新しいシリーズで同じ素材なんて使ったら使い回しだと非難されそうなものだが、今作の場合、テーマソングをガラリと変えて、全く別なテイストのくせして映像の重ね合わせがあり、もちろん新規の映像も入れていくという不思議な演出になっている。これによってちゃんと「新しさ」も出しつつ、視聴者は「またこの映像が見られるのだ」という安心感も与えられるという。色々こだわってる作品、今期も楽しませてもらいましょう。 ○「鬼滅の刃 柱稽古編」 ― というわけで、すでに4月期新番というのもおこがましい気がするが、5月も半ばになってあり得ん重役出勤を見せてくれたラスト1本。どういうスケジューリングなのか全く予想がつかないが、今作といいヒロアカといい、ジャンプアニメはカレンダーの使い方がだいぶ自由になってきている。別にこだわる必要はないから構わないのだが、旧来通りのスケジュールで動いてる身としてはカテゴライズが面倒なのでちょい困る。ただ、Wikiを見に行ったらこちらは「全9話」とのことなので、事前に放送されてた総集編とセットで1クールという扱いっぽいですね。多分尺の調整で色々と苦労してんだろうなぁ。 改めて今作で春新番が出揃ったので数字を確認しておくと、今期新番チェックは51、継続視聴を加えて55というのが放送本数になるが、今期は積極的N話切り政策が進行しており、私としては英断、文字通りに身を切るような思いでバッサバッサと視聴本数を削った結果、現状はマイナス8本で47という数字になっている。……目標は40本だったのだが……一応あと2、3作は切る候補はあるのだが、この時期まで来ちゃうとやっぱり「もう半分観ちゃったし最後まで観るかぁ?」というよくない妥協が生まれてきつつあるのが現状。道は険しい。 閑話休題、鬼滅である。私の中での鬼滅は「期待をあまりに注ぎ込まれた結果逆に質が下がってしまった残念なコンテンツ」という印象が前シーズンでかなり固まってしまっており、正直そこまで期待はしていないのだが、久しぶりに見る画面効果はやはり鮮烈。現代アニメ技術という観点から見ればやはり頭抜けたクオリティなのは事実。鬼滅の作画を語る際に「大仰な効果で誤魔化してるだけ」みたいな言論があるが、誤魔化しだろうがなんだろうが、それで迫力があるように見えるならそれは勝ちである。今回は冒頭に無限城(?)にカチコミ入れる柱2人のシーンが一番の盛り上がりだったが、CGゴリゴリでもきちんと重みづけができている無茶活劇はそれだけで価値のあるものだろう。 ただ、それ以降の日常パートになるとやっぱりちらほら間延び感は出てしまっており、さして面白くないギャグのノリに誇張した演出を乗せて空回りしてる感がちょいキツい。まぁ、これは多少斜に構えてみてしまっているせいもあるのかもしれないが。元々「単なるジャンプ漫画」なんだから、あんまり肩肘張ってみるようなものでもないはずなのだが……それを「肩肘張らなきゃいけない」ところまで担ぎ上げた責任はとってほしい。今シーズンは色々とバリエーション豊かな柱の面々が活躍するシナリオになりそうだし、前クールのダラダラバトルよりは面白くなることを期待しておこう。
○「僕のヒーローアカデミア(第7期)」 ― オープニングTKなんかい。なんか合わんような気もするけど、ここまで煮詰まった作品の大舞台、これまでにないテイストをぶっ込んでいく意味はあるのかもしれん。 というわけで、つないでつないでここまできた第7期。ここまで丁寧に、熱量を落とさずに続けられるシリーズ作品なんてなかなか無いよね。他に何があるかを考えると例えば「文豪ストレイドッグス」なんかは似たような続き方で5期まで放送されているわけだが、気づけばどっちも制作はボンズだった。そういう性質の会社なのかもしれませんな。 前シーズンが1年前まで放送されており、そこそこの休止期間を経ての再開。一応お話としては大きな区切りがあったのでこのブランクもあまり気にはならないのだが、作品世界内ではかなり逼迫した状態になっているので全然「新たなスタート」という感じにはなっておらず、いきなりクライマックスみたいなド派手なバトルが繰り広げられてエラい騒ぎに。これをやってのけるからこその看板作品なのだと改めて思い知らされる。ことここに及んで作者の趣味が全開なのか、元々そういう狙いの作品だったのか、アメリカン・ヒーローのテイストがゴリゴリに押し出されており、画面もこれまで以上にバタくさくて暑苦しい。この方向性に振り切れてることこそが今作をオンリーワンたらしめているので、もう何も恥じることなく突き抜けてほしいもんである。 ちなみに今期から監督がスイッチしているが、引き続き長崎さんが「総監督」名義でクレジットされているので体制が大きく変わったということはなさそう。あとは気になるのは、中途半端な時期にスタートしたけど全何話構成なのかってことですかね。短いシーズンなのか、ちょっと長いシーズンなのか……。読売は金曜夜に大きなアニメ枠を立ち上げたこともあり、土曜夕方枠の使い方も色々考えさせられる。 |
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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