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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「ボールルームへようこそ」 5→7

 本当にエネルギーに満ち溢れた作品でした。やっぱりこうして「動きで魅せられる」ジャンルのアニメ化っていうのは破壊力が段違いですね。

 「ハイキュー!」の担当スタッフの多くが関わっている作品ということで、動画部分で文句なしに楽しめるものになることは事前にわかっていた。1話時点ではそれでも「ダンスって分からないしなぁ」「結局審査員スポーツってドラマ作りが難しいよなぁ」「スポ根的なアニメ文法に乗せて見栄えする作品になるのかなぁ」という部分が懐疑的だった。実際、多々良がダンサーとしてものになるまでの展開はそこまで心踊るものではなく、よく分からない基礎練習を続けられても、それがどれほど大切なものかもわからないし、映像としてどれほど真に迫っているかもわからず、「順当な少年漫画的な展開かな」という程度の印象だった。

 少しずつ見入るようになったのは、多々良が真子ちゃんとコンビを組むようになったあたりだろうか。ダンスという競技が他のスポーツと違うわかりやすい点は、常にそこには男女ペアの関係性があるというところ。そして、最終回で環先生もいっていたが、ダンスにはその人の人生が透けて見えるという。つまり、ただの競技としてのトレーニング→試合という展開だけではその全貌は見えてこない。競技に挑んでいる人間たちの背景が描かれることによって、「何が試合に叩きつけられているのか」が追加されて初めて成立するのである。空っぽだった多々良の人生が次第にダンスで埋められていき、兄との関係に悩む真子ちゃんのサポートをすることで兄妹の関係性をフォローするとともに、「支え合うパートナー」との関係性を醸成する。そうして多々良オリジナルのダンスが出来上がってきたところで、満を辞してちーちゃんが登場するのである。

 こうして「パートナーとの人生のぶつけ合い」としてのダンスがはっきり見えるようになれば、あとはもう、コンビの数だけドラマが膨らむ。途中まで「なんやねんこのいかつい奴」としか思われていなかった釘宮さんがラストで一気にキャラを彫り込んで無視できない存在になる行程なんかも見応えがあったし、ちーちゃんと明の百合ップルの高まりは言わずもがな(たまらなくなって思わず記事立てちゃったけども)。それぞれの戦いが見えて、それぞれの人生が語られる。それでこそドラマは幾重にも重なりあった深みを見せるのである。

 こうして作られた人間模様を余すことなく表出させるのは、やはり最初に戻って画面の力である。「迫力のあるダンス」なんてものは素人目にはなかなか分からないものだが、それでも本作は(ハッタリ混じりだったとしても)他を寄せ付けない迫力があったし、奇をてらうことなく、あくまで「ダンスの描写」という枠の中に描きたいものを詰め込んでいた。こうした「よく知らないジャンル」を評価するポイントとして「作品を見た後にそのジャンルに興味が湧くか」という指針があり、今期だったら「なんかよく分からないけど将棋が格好いい」と思わせる作品が「3月のライオン」であり、同様に今作を見れば、間違いなく「なんかよく分からないけど社交ダンスってめっちゃ格好いい」と思わされるのである。もう、それだけでも作品としての役割は充分だろう。機会があれば是非とも原作漫画に目を通し、アニメとの味わいの違いも確認してみたいところである。

 最後は当然中の人の話だが……終わってみるとMVPはちーちゃんの中の人のちーちゃんかなぁ。登場時の「何このムカつく女」っていう印象から、最終回のプロポーズ(?)のたまらない跳ねっ返りっぷりへの接続が本当に素敵。もちろん、そんなちーちゃんの「元の所有者」明を熱演したおいちゃんも問答無用である。その他、普段とはちょっと違うテイストで曲者の釘宮さんを引き立てたベテラン櫻井、どこまでもマイペースな兵藤役のしこりんあたりもいいお仕事。そして主人公・多々良役を務めた土屋神葉も、事実上のデビュー役で見事にその任をこなしていたと思う。こないだたまたまたバラエティ番組で知ったのだけど、この子って土屋太鳳の弟なのね。業界的に弟声優の躍進がすごい。

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