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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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  ギャグの後のシリアスは必要以上に重たく見える第6話。どっちもやりたいのは分かるんだけど、視聴者はついていくのが大変だぞ。

 既に微妙な空気が漂い始めていたタクト・ワコ・スガタの三角関係。今回はそこに少しだけにじり寄る内容になっている。島から抜け出せないという共通した戒めを受けるワコとスガタ。ワコは巫女であるという理由で脱出を許されておらず、スガタは受け継いだ“王”のサイバディがあまりに強力であるがために、事実上の幽閉措置をとられているという。実際は壊れていて機能しないらしいそのサイバディは、現実世界で起動する「第1フェーズ」においてすら、史上最強であるのだ。

 誕生日を快く思わないスガタとは距離を置いて2人で「デート」するワコとタクト。しかし、ワコの頭には、ずっとスガタのことがあった。祝うことの出来ない誕生日を、タクトを利用することで何とか祝福したいと思ったのだが、実際にはうまくいかなかった。ワコの悩みを聞いたタクトは、一計を案じて2人の仲を取り持ちつつ、偶然訪れた自分の誕生日もワコの歌で祝福する。

 しかし、そんな2人の逢い引きを快く思わなかった人間が一人。綺羅星十字団・ブーゲンビリアの一員、ヤノマミである。彼女はタクトと交流を深めることでワコが巫女の力を失うことを恐れており、自らの第1フェーズ能力「マーメイドール」を用いて、2人を急襲する。一時は奇妙なエネルギー体を打倒したタクトだったが、ドールはヤノの意識を離れて暴走。大群でもってワコとタクトの命を奪おうとする。

 間一髪のところで駆け付けたのは、一人自宅で思索に耽っていたスガタ。多勢に無勢の絶望的な状況に、スガタは迷わず「王の柱」を起動する。ドールは殲滅され、後に残ったのは瓦礫にまみれた焦土と、倒れ伏すスガタだった。

 

 未だにワコの心境っていうのがよく分からないのでやきもきする部分が多いのだが、現時点では「ワコはやはりスガタの許嫁であって、よそ者のタクトには好奇心も混じった奇妙な好感をもっているが、確定的ではない」「タクトは、そんなワコの心境を理解しつつも、スガタとワコの仲を取り持とうとしている」という理解でいいのだろうか。4話をみるとタクトとワコの関係はかなり進んだような気もするのだが、今回冒頭の教室のシーンでは、ワコが「デートしよう」というまでに奇妙な間があった。やはり、彼女が第一に考えているのはスガタのことであろう。

 タクトも、そんなワコの気持ちは理解しているし、惚れたはれたを気にするような状態にはないように見える。精神的にちょっと子供な部分があるせいかもしれないが、「ワコはスガタの許嫁である」という一番最初に与えられた情報を何となく信じている状態だろうか。

 分からないのはスガタの気持ちだ。基本的に控えめなスガタは、「許嫁」の話も「親が勝手に言っていること」と繰り返していたし、タクトとワコの関係性にも特にちょっかいを出していない。唯一、4話のラストに少し二人の関係を気にしているような描写があったくらいだろうか。トータルで見ると、やっぱりよく分からないのである。次回を見れば少しは進展するのだろうか。

 そんな三角関係以外では、サイバディに関するあれこれが少し進展した。特に今回の敵キャラオンディーヌは、初めてゼロ時間以外の空間で攻勢に出たキャラクターであり、「第1フェーズ能力」がゼロ時間やサイバディを介さずとも使用できることを表している(エロ人妻もそんなことを言っている)。直接現実世界に影響を与えることが出来るこれらの能力は、今まで冗談めかして戦ってきたこの作品世界を、少しずつシリアスに寄せる要因となりそうである。

 実際、ゼロ時間では無敵を誇ったタクト(タウバーン)も、現実世界では一方的になぶられるだけ。二刀流で「十文字切り」を披露するなど、一応タウバーンに近い挙動も見せているが、おそらくまだ雑魚であろうと思われる一構成員に力負けしてしまっている時点で、タウバーンはまだ「第1フェーズ」での戦いには参加出来ていないようだ。今後どのように成長を見せていくことになるのだろうか。

 初の現実世界での戦闘は、相変わらず半端ねぇクオリティのバトル演出。マーメイドールとメイド2人の格闘戦は定番ながらも暑苦しい剣戟が迫力充分だし、ドールのメカニカルながらもどこか生々しい、奇妙な質感も独自のこだわりが見られる。スガタが登場してドールが崩れ落ちるシーンのタメや効果など、あまりに鮮烈で劇場作品と見紛うような画面であった。流石に一番大事なシーンは手を抜きません。

 他にも、今回はデートという明るいイベントながらもワコの心中は複雑なものがあり、そうした表裏一体の奇妙な心境を刻んでいくコンテワークも面白い。神社の境内で会話する二人の顔の見せ方など、色々なバックボーンを想像させてくれるだけの受け皿があるのは、今後を見据えた場合に楽しみな部分であった。

 伏線らしい部分としては、一番気になるのはタクトの時計のことだろうか。単に「自分の誕生日だから」という理由で直したのだとしたら、あの時計の送り主は誰だったのか。何故その日のうちに直す必要があったのか。今回初の「ゼロ時間外戦闘」に及んでいることから考えると、「時間が動き出した」ことのメタファーとも捉えられるが、さて。奇妙なリンクは、サカナちゃんの語る物語と現実の間にも見られる。「イカ大王」の血を飲み干して永遠の眠りについた王は、今回アブリボワゼして昏睡状態に陥った「王」であるスガタと重なる。サカナちゃんは、一体どのくらい現実世界を見ているというのか。

 あとはまぁ、副部長の首がにゅっと生えた奇妙なマネキンとか、「用心棒」を握って突っ込んで「駄目か!」の一言で終わっちゃうタクトとか、どこまで本気なのか分からないギャグもいい味付けです。タクトはどこまでマジでやってんだろうね。

 今回の敵キャラは、科学部部長の手下で、地元愛の強い女子高生。中の人は、千和。最初千和だって分からなかったよ。高校生役をやっただけで「わぁ、大人っぽい」って思っちゃうのはちょっと問題があるな。

 また、今回はようやくミナミの巫女の歌唱が正式にお披露目。旋律を聴いていると、おそらくこれって最終的にキタの巫女の曲とかと合わさるんでしょうね。今から楽しみです。

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