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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 久しぶりの完走……割とまじで嬉しい。
 
祝福された反抗/Blessed Defiance
 カード名からは想像もできないような刹那的なフレーバーテキスト、というか捨て台詞が印象的なコンバットトリック。まぁ、実際の効果を考えると死ぬことは死ぬからしゃーない。ストリクスヘイヴンにあった「生きた証」を白単色に塗り替えたようなカードで、修正値が+2とあがった代わりにトークンサイズは1/1なのでやや小さめ。とはいえ、この呪文の最大の目的は勝てないコンバットを相打ちまで持っていくことなのだから、修正値のアップは良い傾向だと言えるだろう。おまけに絆魂までついてかなりの量のライフを稼ぐことができるし、死後にもクリーチャー数が減らないので量的アドバンテージも失わない。1マナコモンとしては大健闘の部類。是非ともフレーバーを叫びながら使ってあげよう。
 
 
聖戦士の奇襲兵/Cathar Commando
 白コモンではかなり珍しい瞬速持ちのクリーチャー。別に瞬速が禁止されているわけではないのでカラーパイの「曲げ」や「折れ」ではなさそうだが、一応確認したら白単色のコモンクリーチャーで瞬速を持つのはなんと「村の鐘鳴らし」以来なので実に10年ぶりだという。奇しくも10年前の先輩もイニストラード出身。やはり村人みんなして緊急時に備えているこの次元ならではの部分があるのかもしれない。「鐘鳴らし」は1/4というがっちりボディと場に出た時の効果を活かすための瞬速だったが、今回は2マナ3/1という攻めのステータスで瞬速。これまたあんまり見たことがないデザインで、さらには場に出た時の能力じゃなくてサクって発動する能力を持っている。つまりこちらの人間は事実上3マナの「解呪」なのである。相手の出した決定的なアーティファクトやエンチャントにインスタントで対応できるのでなかなか便利。すぐに使うあてがないなら瞬速からのアタッカー、瞬速ブロッカーと八面六臂の大活躍。置物対策はメインから入れにくいのが悩ましいが、このクリーチャーならマナカーブの調整も含めて何枚でも採用できるでデッキの対応力を高めることができるだろう。今回白コモンでアーティファクトに触れるカードはこれ1枚だが、まぁ、アーティファクト自体があんまり無い次元なのでそこは気にする必要はなさそう。

 


 
聖戦士の召集/Cathar’s Call
 貼り付けるだけで毎ターン人間クリーチャーが供給されるという有能すぎるリクルーター製造装置。この雇用ギミックは過去のイニストラードにも存在していたのだが、それが「指揮官の威厳」という5マナのオーラだった。こちらの新作は同じアンコモンだが、コストが2軽くなり、トークンが出るタイミングが終了ステップになり、ついでに警戒まで付与して3段階も強化されている。時代が進んだとはいえ、ここまで露骨な強化は珍しい。5マナの「指揮官の威厳」はその脆弱さもあってあんまり使われなかったのだが、ここまで強化されたのなら話は変わってくる。出来るだけ死ににくい土台にエンチャントし、殺しても殺しても湧いてくる人間算を堪能したい。せっかく集まってくれた志願兵を燃料にしながら「人がゴミのようだ!」とか言ってみたい。
 
 
クラリオン吹きの聖戦士/Clarion Cathars
 また出たクラリオン。「轟音のクラリオン」で初めてカード名に登場した楽器の一種だが、さらに最近「クラリオンのスピリット」でもその存在を確認され、少なくともラヴニカとカルドハイムに同じ名前の楽器があることが示されていた。そしてこの度はイニストラード。まぁ、どこの次元でも金管楽器のデザインなんて似たようなもんだろうし、ご当地の名前は異なっていたとしても概念として同じだと見なされているのだろう。まぁ、そうなると「起床ラッパ隊」はなんだったんだって話になるが……(このカードもフレーバーテキストにはラッパって書かれてるんだよな)。とにかく、そうして楽器を吹きならすことでまとまって行動できるクリーチャー。4マナで本体が3/3に人間トークン付きという設計は「日勤隊の指揮官」と全く同じ、種族変更再版ということになる。「日勤隊」もイコリア次元の人間シナジーを回転させるカードとして活躍したし、今回だって人間は数が重要。加えて、1枚でパワー3と1が賄えるので集会達成のキーカードにもなりうる。安心して大音響でパラリラ走り回ってほしい。
 
 
決闘策の教練者/Duelcraft Trainer
 「決闘策」ってなんやねん。聞いたことない日本語が出てくると困ってしまうが……まぁ、多分決闘の際に勝つ秘訣みたいなものを教えてくれる先生なんだろう。「目だ! 目を狙え!」みたいなやつ。4マナパワー3の先制攻撃という質実剛健な性能に加え、人が集まってくるとテンションが上がって二段攻撃を教えてくれるという名伯楽。最悪、自身はバックアップに回ることもできるので、適当な雑兵に必勝策を教えてリングに送り出すだけでもそれなりの影響力を持つ。自身が先制持ちなので二段攻撃を自分で使っちゃうと微妙に被って損してる気持ちになっちゃうので、やっぱり周りの腕自慢に教えてあげるのがベターだろう。戦闘開始時に伝授は済んでいるので、最悪その後で死んでも一仕事は終わっている。いいか、ジャブジャブストレート、ジャブジャブストレートだ。
 
 
ガヴォニーの銀鍛治師/Gavony Silversmith
 武器を強化することで、キーワードで言い換えれば「支援2」を行うことができる名工。合計すればパワーとタフネスの値は4/5で、4マナクリーチャーにはあり得ないスペックである。自分自身も対象に取れるため、よくある「周りにクリーチャーがいないよぅ」という状態でも最悪3/4で出ることができるし、味方が1体いればサポートはフルスペックで発揮できる。「支援」能力があった当時4マナ3/1支援2の「鞍背ラガーク」はきちんと活躍していたし、今回も人間デッキの中軸として手堅い活躍が見込めそう。状況次第ではカウンターの数を調整して強引に集会条件を満たすプレイなんかもどうぞ。

 


 
ガヴォニーの罠師/Gavony Trapper
 パワー0、攻撃することなど考えずにただタップすることだけを生きがいとした純正のタッパー。1マナというコストも合わせて、一番近い先輩はおそらく「扇持ち」。あちらはゾンビシナジーの一端を担うミイラであったが、一応こっちの人間の方がパワーが1少ない下位互換ということになる。だが、世の中ってのは面白いもんで、こいつのパワーがないことは決してデメリットではない。何しろ集会を行う時には「パワー0」は貴重。他のクリーチャーと被らず、手堅く人数を水増ししてくれるのだから。攻撃に参加せずにひたすら後方支援に回りつつ、しっかり会議に参加して意見を落としてくれる。こういう縁の下の力持ちがいるからこそ、集団は回っていくのだなぁ。
 
 
農家の勇気/Homestead Courage
 どんな勇気やねん。「来年からは商品価値の高い作物に植え替えてみよか!」みたいなことだろうか。それとも「ちょっと田んぼの様子見てくる」だろうか。一応確認したら、英語の「Homestead」は農家という職業ではなくて農地や邸宅を指す言葉なので、この場合の「農家」というのは文字通り家の方を指し、「農夫たちが自分たちの家の中で勇気を出しているよ」みたいなニュアンスなのかも。ちょいとカウンターを載せる、「旅の準備」の半分の呪文。1マナソーサリーなので本当に最低限の仕事だが、最近まで履修付きの「導きの声」が案外活躍できていたことを考えると、フラッシュバックでもう一回使えるこのカードもリミテッドなら良いアクセントになるのかもしれない。ちなみにこれは偶然かもしれないが、イラストの中の農民たちはみんなそれぞれに武器を握りしめているが、左から「肉屋の包丁」「猛火の松明」「尖った三つ叉」「殺人者の斧」と、全て過去にイニストラードで使われた装備品である。

 


 
月皇の古参兵/Lunarch Veteran

光明の幻影/Luminous Phantom
 ゆりかごから墓場までを見守る白単色の降霊クリーチャー。おもて面は自軍限定の「魂の管理人」。1マナクリーチャーとしては割と高効率なライフメイカーなので、特に人間トークンをわらわら生み出すようなデッキでは渋い活躍を見せる。そして1/1のか弱い人生を全うすると、セカンドライフとして今度は1/1スピリットである。さっきまで誰かの入場を歓迎していたが、なんの因果か今度は退場にご褒美が。一足先に旅立って、「ちゃんと送り出される方がいいな」と思ったのかもしれん。とにかくどちらの面も軽いのが売りで、展開を邪魔せずに適宜システムを投入できる。勝ちに近づくカードではなかろうが、確実に負けは遠ざけてくれるはずだ。
 
 
哀悼の巡回兵/Mourning Patrol

朝焼けの亡霊/Morning Apparition
 「哀悼/Mourning」と「朝/Morning」で韻を踏んでくるとは……。この2つの単語、意味がこんだけ違うのに発音全く一緒なのね。そしてイラストで展開されている愛犬との友情物語がとってもハートウォーミング。めっちゃペロペロされとる。死んでるのにこんなに微笑ましいカードもなかなか無い。だから性能がごっつ普通なことなんて別に気にしない。「4マナ2/1飛行警戒」って、ありそうで無かったし意味のわからんステータスだよな。

 


 
捜索隊の隊長/Search Party Captain
 基本性能は「敏捷な革新者」。4マナ2/2の投げやりボディだけど、カード引けるなら許してやらんでもない、くらいの微妙な立ち位置。ただ、今回はそんな立ち位置に一石を投じる軽減機能も備わっており、3体以上の大隊アタックを繰り出せばなんと1マナ2/2で1ドローという神クラスにまで昇格可能。そこまでせずとも3マナ2/2で1ドローだけでも現在大活躍中の「古代の伝承の僧侶」に迫るので随分印象は変わってくるだろう。攻めを維持しつつ頭数を増やして集会人員も確保。隊長とは思えないモブっぽい仕事だが、仕事があるならそれでいいじゃない。

 


 
魂標グリフ/Soul-Guide Gryff
 今回の大型フライヤー枠。マナコスト高めのフライヤーは今回降霊の裏面が担当しているので、単体のカードとしてはそこまで強いニーズはなさそう。……と思ったけど、コモンの降霊クリーチャーにあんまりサイズでかいのいなかったわ。ということは、そうした手数で攻めてくる降霊クリーチャーをシャットアウトするためにも、5マナ3/4というステータスのフライヤーは文句なしで優秀。ついてる能力もそこそこだし、やっぱり5マナ枠はありがたくもらっておくべきか。
 
 
材料収集家/Component Collector
 イニストラード名物の、錬金術師のお手伝いをしてるホムンクルス。何故か必ず単眼なのだが、目を2つつけるのってそんなに難しいんだろうか。さておき、何故か昼夜の変わり目でパーマネントをタップするというマニアックな仕事を担当。昼夜の変わり目はほとんどの場合はアップキープに発生するため、タップで使うとしたら相手クリーチャーを寝かせての攻撃サポートやアタック妨害、アンタップするとしたら、相手ターンにブロッカーを構えさせるか、なんらかのタップ能力を2回使うための支援ということになる。なんにせよ昼夜の変わり目ってのはそこまで頻繁にあるもんじゃないし、狙ったタイミングで成立させるのが難しいのであまり有効に活用ことができない気がする。3マナ1/4の壁にどの程度ニーズがあるかだなぁ。
 
 
悪賢い隠蔽/Devious Cover-Up
 このイラストのシチュエーション……。まぁ、すげぇ邪悪に隠蔽はしてるけども……。こりゃまた随分渋いところからの再録。「ラヴニカのギルド」では一応ディミーアに属するカウンターで、諜報能力でガリガリ削り過ぎちゃった墓地をすっきり修復してくれる役割を持つ。ただ、やっぱり4マナというコストは結構な負担なのでそこまで活躍できる呪文ではなかった。今回は修復機能に加えて追放能力の方も環境にマッチしているので、コントロール重視のデッキで引き続き最後の選択肢として悩むことになりそうだ。ちなみに、今回はカード名の関係で大先輩の「雲散霧消」とはカードナンバーが連番になっている。

 





 
溺墓の融合体/Drownyard Amalgam
 青ファッティ。3/6と偏りのあるボディだが、役割が明確なので結構使いやすそう。青の性格を考えると基本的に守り役。タフネス6のがっちりボディは同じコスト域のクリーチャー1体で突破するのは多分不可能。相手になんらかの手を打たせる程度の仕事はできるはずだし、手が無い相手は素直に立ち往生してくれるはず。そうして盤面が出来上がり、自軍不利でないと判断できれば今度は攻めの役割。3マナでアンブロッカブルなパワー3は「彼方の工作員」と同じデザインで、中盤以降のマナの使い道としてはすでに結果を出している。ついでに切削能力もあり、今セットでは珍しく相手のライブラリを削ることも可能、タイミング次第ではライブラリアウトを狙うのもありかもしれんぞ。あるよね? あって。
 
 
異形の隼/Falcon Abomination

 こいつを隼と言い張るのは流石に……まぁ、原材料が隼なんだったらしょうがないけども、フレーバーにある通り、最も汚らわしいイラストだ。さておき、3マナで2/2フライヤーと2/2が出てくるというとんでもないスペックのコモン。まぁ、腐乱ゾンビなのでいうほどとんでもなくはないのだが、イメージとしてはかつて「灯争大戦」で大活躍した「エイヴンの永遠衆」が一番近いんじゃなかろうか。こうしてみると、やっぱり腐乱ゾンビは手堅いボーナスだなぁ。


 
 
天空の賢者/Firmament Sage
 単なる天文学者のくせに日本語名がドラクエの勇者みたいになっとる。こいつにとっての「天空」、単なる観察対象だからな。さておき、各色にちょろちょろ配置されている「昼夜逆転すると嬉しい」軍団の中で最もシンプルに強力なアンコモン。昼が夜になれば1ドロー、夜が昼になっても1ドロー。こりゃぁ夕暮れも待ち遠しくなるってもんだ。例によって昼夜の操作はなかなか思い通りにいくもんでもないので安定した計算は立たないが、このデザインなら最終的に2枚くらい引ければ御の字。インスタント多めにしておくとどちらの変化にも対応しやすくなるぞ。
 
 
回路切り替え/Flip the Switch
 今時ダチョウ倶楽部でも見せないくらいの素晴らしいリアクションで電撃を浴びているゾンビが目印。その正体は腐乱ゾンビ付きの「巻き込み」。今回はこうして基本コモンに腐乱ゾンビをセットにしてお値段据え置き、みたいなカードが青黒にはちょいちょい存在しているのでありがたい。対応範囲が広いので「ゲートを塞げ」よりも使いやすそう。
 
 
突風漂い/Galedrifter

嘆声漂い/Waildrifter
 今回のコモンフライヤー枠。4マナ3/2と永遠のコモンを担当する「噛みつきドレイク」ステータスに、同じく永遠のコモンである2/2のパッケージ。裏面は5マナと重たいのが残念だが、あくまで噛みつきドレイクのおまけなので、思い出した時にポロっと2/2飛行が出てくるってのは充分うざいだろう。ただ、今回は降霊スピリットのせいでフライヤーの数が普段より多いので、意外にライバルは多いかも。また、そんな環境のせいでいつも以上に緑が到達を揃えて構えているのも向かい風。頑張って漂って。
 
霊波/Geistwave
 こりゃすごい。ベースは定番の「分散」だが、どう見てもメリットでしかない追加効果を導入して大きく価値をあげている。相手パーマネントを戻す場合には「分散」と同じだが、自軍パーマネントの出し直しや救済時にはなんと1ドロー。使わないことも多いかもしれないが、平均的な呪文にコスト据え置きでキャントリップがつくかもしれないってのは結構な事件だ。これだけのボーナスがあるなら、降霊クリーチャーを「降霊」→「バウンスから人間態での出し直し」という三度の生モードもある程度積極的に検討してもいいのかもしれない。ちなみに微妙に概念としてややこしいが「霊魂破/Geistblast」という火力も存在している。イニストラードの霊、燃料として活用されすぎ。
 
 
異世界の凝視/Otherworldly Gaze
 ちょっとだけ未来視。「巧みな軍略」よりも1マナ軽いインスタントなのだが、残念ながらこのコストではドローに至らず諜報3だけなのでアドバンテージが失われてしまう。積極的に使うとしたらとにかく墓地を肥やしたいという場合か、インスタント呪文のカウントを稼ぎたい場合のどちらかになるだろう。リミテッドの場合、1枚でもボムが入っているならそこに向かうためのガムシャラ掘削作戦を採れないこともない。
 
 
溺死者の逆襲/Revenge of the Drowned
 船幽霊が襲い掛かるの図。こうして海に引き込むことでライブラリに戻ってしまう現象はそのものずばり「捕海」と同じ効果。そういえば「捕海」もイニストラード次元が発祥の呪文である。今回はそんな定番呪文に腐乱ゾンビをつけた完全上位互換かと思いきや微妙に違っていて、相手は戻されたクリーチャーを下に送ることもできる。相手に選択肢がある時点で若干の弱体化なので、一応バランスは取れているか。なお、頑張って「捕海」って書いてるけど、やっぱり俺の中でこの呪文の名前は「追い返し/Repel」であり続ける模様(オデッセイ大好きおじさん)。
 
 
難破船の選別者/Shipwreck Sifters
 このイラストってあれじゃない? 太鼓の達人のマスコット。まぁ、ちょっと手足が多い気もするけど……もう1枚引けるドン。何故かMagicの概念として「難破船」はルーターを意味するらしく、過去にも「難破船あさり」が火事場泥棒しながらルーティングに精を出していた。今回は1/2とやや後ろ向きな性格の使い切りルーターかと思いきや、その下にはなかなか侮れない能力が。自分が出たタイミングで該当カードを捨てられれば、なんと青には珍しいデメリット無しの2マナ2/3クリーチャー。コモンでこのサイズが手に入るかもしれないというのは結構な事件だ。そして、他のルーティング手段も併用できればさらなる成長の可能性も残されている。まぁ、そんなに積極的に該当カードばかりを捨てるわけにもいかないだろうが、いざという時にサイズアップするかもしれないという脅しがかけられるのは重要だ。カラーリングとしてはルーティングの多い青赤で組むと真価を発揮しやすそう。まぁ、その場合スピリットの確保が大変そうだが。
 
 
またたかぬ観察者/Unblinking Observer
 頑張ってお勉強しているホムンクルス。意外にお利口さんなのかと思ったが、フレーバーを読む限り残念ながらアホの子だった。猫とか犬と同じレベルの知能なんやな……。最近の青は割とよく出してくる限定的マナクリーチャー。「ヴォーデイリアの秘儀術師」に始まり、カルドハイムでは上位種の「カーフェルの先触れ」が登場している。今回もセットギミックに合わせてマナの用途が増えているのに加え、初めて2/1というパワーに偏ったステータスを与えられている。これで暇な時に殴れるとポジティブに捉えるか、死にやすくなってしまったとネガティブに捉えるか。環境次第ではあるが、どうせ除去が飛んでくるようなタイプのクリーチャーでもないので、仕事の選択肢が増えたのはプラス要素だと見ていいんじゃなかろうか。
 
 
コウモリに囁く者/Bat Whisperer
 条件を満たせば4マナで合計5/3とコスパは間違いなく良い。そしてそれはどの吸血鬼にも言えることなので、やっぱりどれだけ条件達成の下地が整えられるかの勝負になってしまう。このクリーチャーの良いところは、もしコウモリが得られたなら、それ以降のターンも同様にギミックの維持がしやすくなるという部分。たかだか1/1ではあるが飛行クリーチャーなのは間違い無いので、恒常的に相手のライフを失わせる要素になりえるのだ。コモンなので出会う機会も多く、なんとかこの辺りをうまく回せるデザインを模索したいところだが。
 
 
血の契約/Blood Pact
 あまりに特徴が無い名前なので一瞬再録カードかと思ったが、これはこれで立派に新作だそうで。効果としては「血の署名」と全く同じで、2マナソーサリーが3マナインスタントになった形。「労苦/苦難」という分割カードの片方のインスタント版でもある。いつの時代もそれなりにニーズのあるタイプの呪文だが、一応、今回インスタントになっているのは狼男にフィーチャーした場合に夜を迎えやすいようにする配慮だろうか。いざという時は相手へのトドメの本体火力として使えるのも忘れないように。ちなみに、フレーバーにはあのスカースダグ教団のこれまでの経緯が説明されている。「グリセルブランドがダメなら、他の悪魔に頼ればいいじゃん」とのこと。その結果がオーメンダールなのかよ。
 
 
地下室からの這い上がり/Crawl from the Cellar
 今回の「墓暴き」枠。この手の手札に戻す系呪文は、だいたい2マナにしてボーナスをつけたりするのが普通だが、今回はお値段据え置き1マナで2つもボーナスが付いている。さすがは死体専科のイニストラード。1つ目のボーナスは「ついでにゾンビを強化するよ」効果。どういう理屈でこんなことが起こるのかはよく分からないが、1マナでカウンターが置ける呪文っていうだけでも格段の進歩。そしてもう1つのボーナスはフラッシュバック。かつて「墓暴き」にフラッシュバックをつけた「モルグの窃盗」があったが、これがなんと行き2マナ、帰り5マナ。20年の時を経たとはいえ、どちらもグッと軽くなっているのはなんという技術革新であろうか。当然カウンター乗せる効果もフラッシュバックしてるわけで、カード1枚からリソース2枚とカウンター2個が手に入る。これ、普通に強いのでは?
 
 
強迫/Duress
 食堂のおばちゃんに「いつもの!」って頼むと出てくるいつもの手札破壊。一応正規の収録はM21が最後なので(その後ストリクスヘイヴンのミスティカルアーカイブで収録されてた)、ここに入ったことで無事にローテーションを乗り越えることができた。まぁ、構築レベルでは流石にあんまり使われてないみたいだが。状況次第では充分スタメンもあるカードなのだよな。
 
 
有頂天の呼び覚ます者/Ecstatic Awakener

目覚めた悪魔/Awoken Demon
 「ecstatic」の訳語って「有頂天」なのね。まぁ、調べてみると元々の英単語だとあんまり性的なニュアンスは無くて、調べてると「エクスタシー」っていう名前の麻薬に関する記述がたくさん出てくるけど。さておき、そんなエクスタシーな信者。1マナ1/1の雑兵だが、オーメンダールに生贄を捧げると無事に4/4のデーモンを呼び出すことができる。ちゃんと生贄分のカードが補充されるあたりがめっちゃ優しい悪魔だ。1ターン目にこいつ、2ターン目に生贄と展開すれば、最速3ターン目には4/4で殴りに行けるので速度を突き詰めたいデッキなら可能性のある選択肢。そうでなくとも腐乱ゾンビ1体を使ってカードを引いた上で4/4に強化できると考えれば悪くない。単体では役に立たないけど、持て余す心配はそんなにないはずだ。
 
 
モークラットのビヒモス/Morkrut Behemoth
 大きいことはいいことだ。これもある意味で腐乱ゾンビ応援団と見ることができるだろうか。5マナ+生贄で7/6、もしくは頑張って7マナで出して7/6。わざわざこいつをデッキインするのは、やっぱり短距離ルートを狙ったデッキの方だと思われる。威迫もついて迫力満点、リミテッドなら黒いデッキの1つのゴールとしてたしなみ程度に揃えておきたいところだ。ねぇ、姉上。
 
 
八方塞がり/No Way Out
 なんで八方が塞がっちゃったのかと思ったら単に道を間違えて迷子になったかららしい。やっぱイニストラードはろくでもない土地やね。「精神腐敗」に腐乱ゾンビをパッケージした、二重の意味で腐ったソーサリー。「精神腐敗」はいつもデッキインするかどうか迷って結局入らなかったりするが、これならモチベーションも上がるだろう。ただ、墓地がフル回転するこの環境では、単なるハンデスはやや魅力が落ちるかもしれん。
 
 
新米密教信者/Novice Occultist
 とりあえず肉ならなんでもいいし、キャントリップついてればとにかくアド、という精神を追求するクリーチャー。この手のカードの先輩には2マナ1/1で出た時ドローの「薄暮軍団の盲信者」がいるが、こちらのねーちゃんは死亡時ドローに格下げされているためにタフネスが1点大きい。まぁ、正直言えば「タフネスとかいらんから出た時引かせてよ」ではあるのだが。このおねーちゃんに「いいからさっさと死ねコラ」とか言ってるかと思うと、なんとも背徳的である。戦場にいる間の仕事がないなら……別にこのねーちゃんでなくてもいい気もする。
 
 
オリヴィアの真夜中の待ち伏せ/Olivia’s Midnight Ambush
 絶賛婚活中(?)のオリヴィアさんが、薄暗いところで僕たちを待ってるですって? なんて淫靡なカードなんだ……。ちょっと人は死ぬけど……。カード名に「真夜中の」って入ってるから当然夜の方が強い呪文。っつうか昼に撃ったら単なる詐欺で、「真夜中の待ち伏せをプレイ! 昼だけど!」ってわけのわからんことになる。その効果は昼夜で桁違いだが、まぁ、頑張って夜にせずとも使用には耐えるスペックなので安心だ。夜になってでかい顔してる人狼に一泡吹かせてやるのにも良い、リミテッドなら何にせよ安定の1枚。ちなみにこちらも「注目のストーリー」に認定されているのだが、オリヴィア様は今回の騒動をどのように見ているんだろう。夜が長くなるのは吸血鬼的にもオルオッケーなはずだが、祝祭の邪魔しようとしてるんでしょうか。それとも、とにかく結婚式にたくさんの人に来て欲しいんでしょうか。
 
 
腐敗した再会/Rotten Reunion
 フレーバーには「夕食のお客が大好き/loved dinner guests」と書かれているのですが……これはどういう意味なんでしょうかね?「夕食にくるゲスト」かな? 「夕食に……なるゲスト」かな? まぁ、考えないようにしましょうね。カードの効果自体は小回りのきく腐乱ゾンビ製造呪文。「不快な再誕」がニュアンスとしては近いが、あくまで墓地掃除はオプションなのでカードが無くても問題ないし、フラッシュバックもお手軽。まぁ、腐乱ゾンビってのがそれくらいの価値ということなのだろうけど。墓地掃除呪文としてきっちり意味をもたせたいなら、慌ててトークン製造に回さず相手のクリティカルなアクションまで温存しておきたいところではある。ちなみに墓地のカードを対象に取らなくてもいいが、もし取ってしまった場合、そのカードが解決前に不適正になった場合には立ち消えてしまうのでトークンも湧かないことには注意が必要。間違ってマナがあるときにフラッシュバック呪文を対象にすると損するかも。
 
 
不審な旅行者/Shady Traveler

忍び寄る捕食者/Stalking Predator
 今回3体だけ存在している黒単狼男のコモン枠。とてもコモンらしいコモンなのでコメントにコマるコモン。おもて面は「路地の絞殺者」と全く同じスペックなのだが、こいつが使われてるのほとんど見たことないんだよなぁ。一応、狼男メインでない場合も、多少こういうカードを入れておくことで、積極的に相手が夜にしようとするデッキの場合も多少耐久力を上げられるか。
 
 
吸血鬼の侵入者/Vampire Interloper
 いろんな吸血鬼情報が新たに発表されるたびに「あいつがいてくれるのが一番いいんだが……」と内心待ち続けていた魅惑のコモンがめでたく再録決定。そうそう、こういうのでいいんだよ。早いターンに出てきて、確実に毎ターン相手にルーズライフを迫れる、吸血鬼の貴重な貴重な一番槍。マジで今回の吸血鬼はこれの枚数で性能がガラッと変わる可能性があるぞ。
 

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コメント
無題
完走おめでとうございます
初代イニストあたりからずっと読ませていただいている身としても大変嬉しかったです
【2021/09/12 22:23】 NAME[NONAME] WEBLINK[] EDIT[]
Re:無題
ありがとうございます。そう言っていただけると報われます。
お互い、長い付き合いになったもんですなぁ……。
【2021/09/13 20:51】


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