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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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  その名に恥じない、最終話。ある意味、この作品に求められ、恐れられた要素が全て詰め込まれた締めくくりだったのではなかろうか。

 全編通して大迫力アクションで怒濤の攻めを見せる「ラストバトル」。その前振りとなるのは、「主人公が能力を失い、一時前線を離れる」という、ヒーローものではありがちな展開。イカ娘も海に帰っていたし、今期のヒロインは挫折度合いが半端無い。が、そんなお涙頂戴の展開は一瞬で、しかもきわめて下衆な方法で解決してくれるのがこの作品。全くそぐわない「ハイジ」のごとき牧歌的風景で新しい人生を見付けたかに思えたパンティが、ガーターの手の上で踊っているだけで、あっという間に悲劇のヒロインレベルをアップ。表面だけ見ればきれいなお話ではあるのだが、わずか数分で片付けるために、ガーターは手段を選ばないのである。流石に創世記を作り上げた百戦錬磨の猛者は違うぜ。「北斗の拳」パロディなども入れつつ、舞台は最終決戦の市庁舎ビルへ。

 あとはもう、ひたすらガイナックス動画ですよ。史上最も処女膜とチンコという単語を連呼した濃密なアクションバトルは、千葉繁や石井康嗣の大迫力演技にも助けられ、なんだかよく分からないままなのに大盛り上がり。ヘルズゲートを開くための庁舎ビルの変形ギミックなんかはたまらないものがあり、最後にパンティたちが発射した特大P&Sキャノン砲のデザインなんて、あくまで彼女達の武器であるパンツやストッキングの集合体であるはずなのに、幾何学的な配列と豪奢なエフェクトのせいでむやみやたらに格好いい。あれだけ格好いい武器なのに「使い方を間違う」というひでぇネタに使い切りというのもすごいが、そこからさらに意味の分からない実写パートへの繋ぎである。もう、何がなにやら。とにかく1つだけ分かるのは、「製作陣は楽しかろうなぁ」ということである。

 ガーターの復活、コルセットの爆破、そしてゴーストの封印。文字通り絵に描いたようなきれいなエンディングでエピソードは締められる。「え? ストッキングって天界に帰ったんじゃないの?」とかいう謎を残しつつも、めでたしめでたしな空気のおかげで、視聴者も「妙だけどいい作品だったな」と晴れやかな表情。

 が、そこで終わらないのがこの作品の本当に本当にひどいところで。驚愕のCパートは、展開も収束もあったもんじゃない、史上まれに見るぽかーん具合。……もう、好きにしてくれ……だって、それがやりたかったからわざわざ13話もやってきたんだろ? 大丈夫だよ、一度はゾンビになって生き続けてた天使姉妹なんだから、あれくらいの展開では視聴者はびくともしないさ。……\すげえ/

 

 というわけで、アクション、下ネタ、投げっぱなしと、3拍子揃った最高に最低なエンディングでした。もう、この作品にあれこれいうのは無駄だよ。最後の数分間で今まで味わったことがない感情を経験できただろ? それだけで充分じゃないか。2期があるとか無いとか、実はストッキングが「ああ」なってしまった伏線があるとか無いとか、そんなことは些末な問題なんだって。……確かにゴーストに惚れたりしてたからなぁ……

 今回個人的に一番嬉しかったのは、どさくさに紛れてチャックが大活躍したことである。天界兵器の力を借りてパワーアップしたチャックは、地獄の門番へと姿を変えて大爆走。永遠のライバルと思われたファスナーを一蹴し、特大ゴーストの封印に貢献した。最後の最後にチャックが「チャック」であることの意味が視覚的にものすごく分かりやすく見せてくれる演出の抜け目無さに感嘆する。そして、個人的にずっと気になっていた「エンディングの謎」が解明したのが一番の収穫である。

 エンディングテーマのバックイラストでは、「天使姉妹が死ぬ直前の情景」がたくさん描かれているわけだが、そのほとんどにチャックも巻き込まれている。最初のギロチンのシーンは一緒に切られそうになっているし、丸鋸で切られるシーンは鎖に吊られている。鳥葬されるラストカットでは既にハゲタカに食われたチャックの欠片が確認出来る。2番目の車で転落するシーンだけはどこにいるか分かりにくいのだが、画面切り替わりの際に一瞬だけ地層の中に埋められたチャックの亡骸が確認出来る。つまり、5つの「死の情景」の中に、4匹のチャックがいるのだ。しかし、「怪物に食べられそうになる」シーンだけは、どこを探してもチャックがいない。ず〜〜〜〜っと気になって探していたのだが、今回のチャックの変身のおかげで、「怪物自身がチャックであった」という驚愕のネタが明かされることに。なんというどうでもいい伏線。確かに「他のどのシーンにもいるチャックが見あたらないなら、消去法で画面に唯一映っている怪物がチャックである」という結論になるのは当然のことだ……って、わからねぇよ。

 エンディング映像については気になって調べてみたのだが、各所でその「含意」についての議論があってちょっと面白かった。最後に天使の輪をはずして飛んでいくシーンだけストッキングが長髪になっている、なんてのは気付かなかった部分で、今回の驚愕のエンディングを見ると、そのへんもひとネタ仕込んであると考えるべきだろうか。つまり、それまでの惨殺のシーンにいるストッキングと、最後に挨拶するストッキングは別物。そして、最終回で我々を驚かせたストッキングは長髪である。つまり、それまでパンティと一緒に殺されまくっていた短髪の彼女が実は……ってな具合。

 でもなぁ、この作品を真面目に議論するのって、すごく徒労感があるんだよなぁ……

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