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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
「ケンガンアシュラ Season2 Part2」 ―→5 とりあえず、長期作品の感想お疲れ様。いや、ほんとはネトフリ配信だから去年の時点で終わってるんですけどね。テレビ放送では全4クール、まぁ、一気に放送してたらプリキュアとかと同じ尺だと考えれば納得できる長さではあるよね。原作が全27巻なので、だいたい2話で1巻分。バランスの良い構成になってたんじゃないでしょうか。 総括してみても、「お疲れ様」以上の言葉が出てきにくいのは申し訳ないところ。映像の性質が特殊なもんで、あんまりアニメのクオリティ自体を褒めるのは正当じゃない気もするんですよね。CGデザインでうまいことコントロールしていたので日本製CGアニメとしては先駆け的な仕事も成し遂げてくれていたと思うし、合間に挟まる紙芝居パートの演出もうまいこと「そうなる理由」をつけて省エネと高クオリティのバランスが取れていたと思う。最初から長期シリーズになることが分かっている制作体制だっただろうし、無理のない範囲でできることをきちんとこなしていたのは評価すべきだろう。でもまぁ、視聴者側はそんな制作側の台所事情を気にする必要もないわけで……「ド迫力バトルアニメとして、もっともっと上のクオリティを目指す方向性もあったよな」と思えば、このアニメ化で満足できないファンもいるかもしれない。作品規模を考えれば、決して無いものねだりではない気もするし。「もっと上があったかも」という贅沢な要求が出てきてしまうので評価は据え置きとしておく。あとはまぁ、配信開始が6年前ということで、この6年でCGアニメの水準もまた1つ上がった気もするのでね。1つの時代の水準点として、何かしらの足跡を残したことに満足しよう。 あとはまぁ、キャラが多いので中の人の話題も尽きません。「たっつんのやらかしとか、この作品が始まった後だったんだなぁ」なんてこともしみじみするし、最初はけーじくんもご存命だったこととか。そして直近では、大事な声を当ててくれていた土師孝也氏の逝去もあった。土師さんボイスは本当に唯一無二であり、正直かなりショックだったのでここで改めて弔意を表したい。今作が私にとっては土師さんの遺作となってしまったのである。 色んな意味で1つの歴史のゴール地点。しかし、作品単体で見ればこの先に「ケンガンオメガ」もある。そっちがアニメ化されるかどうかは分からないが……すでにあっちは「アシュラ」よりも長くなっちゃってるし、キャラの数がとんでもねぇことになってるのでアニメ化はかなり難行になりそうだよな……。ネトフリ、動いてるんでしょうかね。 PR 「SPY×FAMILY Season3」 ―→5 ほんとに書くことがないよ。どうせ次も作られるんだし。原作が遅々として進まず終わる気配を出さないサザエさんみたいな作品だから、どうやって決着つけるかも分からんしなぁ。一応作者の中では大きな流れがあってアーニャの出生の秘密から締めに持っていくつもりはあるのだろうが……作者の望みがファンの(そして編集の)望みと一致しているのかどうか……。 という前も後ろもぼんやりした状態での断片みたいなシーズンになるので、あんま書くことがないのである。強いて今回だけの特徴をピックアップするなら、ロイドの過去編に始まってバスジャック、ウィーラーと重たい話が続くシーズン。まぁ、殺すの殺さないの、騙すの騙さないのの話なので全体を通して軽く終わるシーズンなど無いのだが、今回はバスジャック以外で直接アーニャが絡む話が減ったために、ギャグメイカーが減って全体的にトーンが暗くなるのである。ただ、これはもう作品全体の雰囲気がそうならざるを得ない部分があり、もし4期が作られたら今度はじいさんばあさん恋バナ編に突入するわけで、そうなるとアーニャどころかロイドたちも関係なくなってどんどん戦時の暗い話になっていく。 結局、作者はそういうのが描きたい人なんだよな、多分……。まぁ、ここまできたらどこかの何かが満足するまで頑張ってもらう他はない。それまで、しっかりとアニメ製作体制が維持されていることを願うばかりだ。 「結婚指輪物語Ⅱ」 ―→5 綺麗に終わったし、なんかもうこれはこれでいい気がしてきた。あ、ちなみにボクはワンランク上のアニメ専門チャンネルで見ているので乳首丸出しの「丸見えバージョン」で視聴しているゾ! というわけで、作中人物の全員が(そして視聴者も)「いかにして主人公がSEXするか」だけに興味を持って視聴するという、何かを煮詰めた結果のアニメ。特に2期は全ヒロインが集まった状態からスタートしており、前半どころか2/3くらいは各ヒロインとどうやってまぐわうかだけを考えながら、ある時は寸止め、ある時はダイナミックに同衾する様子をじっとりと描いていった。おかげで勝負するポイントは「いかにエロに肉薄できるか」だけとなり、エロキャラデザとエロ作画に全力投球。別に「今作だけでしか得られない栄養素」があるとかいう話もないのだが、とりあえずは使命を果たして溶鉱炉へと沈んでいった。 ……冷静に考えると、よくこの内容で2クールも引っ張ったな……いや、でもちゃんと全ヒロインにそれなりの出番を与えて差別化を図り、その上で正妻のヒメに絶対的権限を与えて完全なるハーレムを形成する流れは真っ当(?)なものだった。そうか、「ハーレムものは飽き飽きだぜ!」なんてなろう作品に文句を言っていたが、あれはもののついでにハーレムがついてくるおまけ感覚だったからダメなんだ。ハーレム設立が主目的の「ハーレムアニメ」は、ちゃんと物語として成立するんだ。もしかしてドラマ「大奥」ってそういうことですかね(絶対違う)。 そのくせ、最後の深淵王との対決はなんだかんだで少年漫画っぽい盛り上がりを見せたりと、小賢しいところでも意外とちゃんとしてるのが納得できるような、腹立たしいような。正直、ボスラッシュならぬ「先代指輪の姫ラッシュ」はちょっと笑っちゃったもんな。多分、剣と魔法のファンタジーとしても意外とちゃんと設定はできてたんだろうな(さっぱり頭に入ってこなかったが)。 個人的にはたっぷりのヒロインにがっつりのキャスティングでエロアニメが観られたので大きな不満はありません。今期は異世界くまちゃんがいろんなテイストで活躍してくれてて愉快でしたわ。あとアンバル(みかこし)が頑張ってラストステージに突入したのを深淵王(前野)が待ち構えてたのもちょっとおもろかった。 「しゃばけ」 5→4 すんごい地味だった……。おかげで、お察しのこととは思うがあんまり集中して観られなかった。序盤で何か1つくらい引っかかる部分があればよかったのだが……。 とは言っても、あんま真面目に観てないから例によってあんまり評する権利は無いんだよな。「なんでこんな渋いアニメ化にしちゃったんだろう?」と首を傾げもしたが、元が地味な絵面なのだろうからそこをどういじろうともド派手な爽快アニメにはならないわけで。もちろん、別に全てのアニメがド派手である必要は無いし、渋く描いて何かが光る作品だって世の中にはたくさんある。ただ……今作はそれがあったのかしらね。 ことさらに「地味」ということを強調している理由は大きく2つある。1つは構造的な問題で、今作は「時代もの」でありながらも、妖が巻き起こす事件を調査していくミステリとしての側面もある。そして残念ながら「時代もの」も「ミステリ」もアニメ化の際には鬼門なのである。日本人が古来より時代劇を愛していたのって、そこにちゃんちゃんばらばらな活劇が混ざり込む余地があるからで、ほんとに水戸の御隠居がただ悪を説得するだけのドラマは多分誰も観なかっただろう。「大河」と称されるような大きな流れがあるドラマなら歴史の1ページとして見る価値もあるが、その辺の街角で起こっているちっちゃな事件を追いかけるだけではいかにもパンチが弱い。そしてそこに地味さの代名詞とも言える「推理小説の捜査」を混ぜ込んだら、相乗効果どころかお互いに足を引っ張り合ってさらに画面も筋立ても地味地味である。 そんな地味さに拍車をかける2つ目の理由は画面である。別に映像として何か大きな瑕疵があったわけではない。ないのだが、画面も大人しく無難な映像に終始しており、「これはもしかして原作小説のオーディオドラマでもよかったのでは?」程度のものとなってしまっている。比較対象として直近にミステリアニメの「小市民シリーズ」を取り上げてみると、あちらは今作よりもさらに(圧倒的に)話が地味。いうてこっちの作品では人も結構死んでるし、妖怪が絡むのだから異変も事件もそこそこ起こっている。それなのに何故だろう、核心に迫った時の緊張感や積み重ねた論理の解体工程が、あちらの方が刺激的だったように思える。妖怪が絡んだ事件なのに、その「妖怪らしさ」が画面に現れることなく、あくまで「時代劇」の範疇で処理されてしまっているのが勿体無い。 今回この作品を観ていて、私はついに核心に辿り着いたかもしれない。何故時代ものはアニメと相性が悪いのか? という永遠の疑問だ。それは………………もしかしてチョンマゲのせいではないか? ……いや、割とマジで。そうなんですよ、江戸時代を描いた物語って、髪型がみんな一緒なんですよ。これってキャラの識別の時に結構な負担になると思いません? 髪の色で差別化するというジャパニメーションの常套手段も使えないし、みんなして「ちょっと年寄りのちょんまげ」「若いちょんまげ」「元気なちょんまげ」「太ったちょんまげ」etc. これがもしかしたら(特に私が)時代ものを苦手としている理由なのかもしれない…………知らんけど。 というわけで、残念ながらあまり大きなムーブメントは起こせませんでした。まぁ、こういう渋い原作付き作品もアニメ化できるのがノイタミナ枠の存在意義なので、挫けず残ってほしいという気持ちもありつつだが……。 「桃源暗鬼」 5→5 事前に「ガチアクタ」のところで名前をあげさせてもらってるんだけど、奇しくも「ダークな雰囲気を基調とした少年誌原作の能力バトルアニメ」が全く同じ2クールで進行していた。いや、最近のジャンプアニメなんてざっくり分ければ大半が「ダークな能力バトル」かもしれんけど、なんか色んなところが被った印象はあるのよね。 終わってみて振り返れば別に「ガチアクタ」と似てる部分の方が少ないくらいだが、こちらは一応現実世界での二項対立を描いているので構図がシンプルでバトルアニメとして見やすかったというのは加点要素。逆の言い方をすれば「ベタでありきたり」といえば減点要素になる可能性もあるが、今更この手の少年漫画に前代未聞の新奇性なんて求めるべくもないので、そこは別に構わないかな、とは思っている。その上で申し訳なかったのは、新番チェックの時にちょっと書いたんだけど、この作品は原作がちょろちょろ既読だったんですよ。多分3巻目くらいまで無料配信で読んでしまってたもんで、肝心の序盤を「まぁ、内容はなんとなく分かってるから流し見でエエやろ」くらいの感覚で通り過ぎてしまい、当然その後には「やべぇ、真面目に見てなかったからキャラの関係性とかがよく分からない……」という因果応報に陥ってしまった。「ガチアクタ」とはちょっと違った理由で視聴モチベが下がってしまったのである。そこんとこはほんと申し訳ない。 ただ、こちらの方が設定はシンプルなので後からでもフォローしやすく、中盤以降はそれなりに筋は追えていたはず。その上でやっぱりノリきれなかったのは、能力バトルとしての設定の雑さが一番の原因かな。どうにもジョジョに始まりHUNTER×HUNTERに連なる能力バトルの系譜って、「設定さえ説明すりゃどんな特殊能力でもOK」になっちゃってるんだよね。理屈はもうなくて。まぁ、スタンド能力が荒木先生がやりたいことをやるための道具なので単なる物理攻撃から始まって意味の分からない「現象」にまで発達したのは致し方ないし、念能力は割と早い段階で「制約と誓約」「系統分け」とかどこにでも行けそうな設定を構築しちゃったのでやりたい放題だが、今作における血蝕開放に関しては一応「血で作った武器」というカテゴリなんだから、そんな野放図に能力広がっていいのかよ、という抵抗はあった。ちょっと、「なんでもありの能力バトル」に至るまでの助走が短すぎた気がするんだよな。まぁ、それで面白いバトルが描ければなんでもいいのだけど……なんかね、展開が「能力に使われてる」感があってな。その辺がもっと気持ちのいいハマり方になれば少年漫画的にも突き抜けられた気がするのだが。 映像部分はやや良で結論づけたい。バトル描写なんかはちゃんとしてたし、2クールの長丁場をなんとかスタミナ切れを起こさずに走り切ったというだけでも現代アニメとしては評価対象。そこはちゃんと責任ある作品作りができていたと思う。チャンピオン漫画って、アニメ化する時に結構品質保証されるんだよな。天下のジャンプ漫画の品質格差は激しく、マガジンはショボくなりがちな状況で、秋田書店よう頑張っとる。続編まで内容覚えてたいなー。 「私を喰べたい、ひとでなし」 5→5 最終話感想とまとめてで。評点は動かさずの判断だが、やはり「百合+上田麗奈」という俺特攻設定でこの終わり方なのはちょいと勿体無い決着だったような気はする。 というわけでネガティブ寄りな感想が先に出てくるが、最大の難点はやはりその展開の遅さ。未完の作品であり、1クールで座りのいいところまでに留めるという制約もあったのだろうが、どうにもテンポが悪く、何をするにも「えっ、あっ……」みたいな瞬間が出てしまう。今作はそうした余白をたっぷり取った演出方向でも充分成り立つ雰囲気ではあったのでそこまで不自然ではないのだが、それにしても間を持たせすぎた感は否めない。映像部分についてもその間を何かで支えようという追加のサポートはなく、おそらく原作絵に依拠した「素のままの」画面が展開されている部分が多かったと思われ、残念ながらアニメ化に際しての大きなプラスがあったとは思えなかった(まぁ、声がついたのは特大のプラスだろうが)。 また、テーマ設定そのものも私としては受け付けにくいものだったのも足を引っ張った部分である。身も蓋も無い言い方をすれば「自殺願望」を中心に据えたお話。遥か昔から文学には常に「死」はつきものだし、「心中もの」などの自死を扱ったものも多いわけだが、本作の比名子については感想でも途中から触れていたように、結局どの程度の重みづけでの死生観を持っているかがいまいち見えてこず、それこそ海より深いブラックボックスになってしまった。もう少し早く「これ、もののけサイドから比名子を攻略する話だ」と分かっていれば視点も変更できたのかもしれないが、あくまで「ヒロインの1人」として扱われる比名子にそうした不穏な要素があることでとっつきづらかったのも事実である。やはり「自死」ってのは扱いの難しいテーマなのだ。 てなわけで、映像的にもシナリオ的にも「わーい、うえしゃまだー! 百合だー!」と頭空っぽにして飲み込めるようなものではなかったために一旦深呼吸してこの評価。まぁ、ミコちゃん軸にすれば「ほんとになんてよくできた狐だ」とも思えたし、特殊エンディングが最高すぎたのでそっち方向で振り切れたお話になっていれば一気に入り込めた可能性もあるのだが……まぁ、そっち方向に伸ばしたい作品じゃないからね。 原作は未完、アニメも2期があるかどうかは微妙なライン。「やが君」同様、これは原作も追った方がいいのかもね。 「忍者と極道」 5→5 端的に言うと「意義はなんとなく分かった」。言い換えると「好きな人が好きなのはなんとなく分かった」かな。ただ、個人的にはそんなにハマる芸風の作品ではない。 今作の面白みの大半はワードチョイスにあると思っていて、スタート地点にあった「ヤクザも忍者もプリキュアが大好き」みたいなところから始まって、いちいち王道的なキャラ設定から少しズラしたようなとぼけた味わいで勝負する、いわばキャラクター大喜利みたいなところがある。実際、毎週のようにヘンテコキャラが登場していちいち地口でネタ回しを披露してくれるのでそこをメインで楽しめるなら退屈はしないのだろうが、私の場合はそもそも「絵があんま好みじゃない」のマイナス印象から入ってしまっており、ついでに「ヤクザもの、ヤンキーものがあんま好きじゃない」というデバフまでかかっている状態なので、正直あまり楽しむ姿勢ができていなかった。そうなると、独自のクドさもあまり旨みには繋がらないわけで。残念ながら「あまり好きではない作品」にカウントされる。 ただ、そうした理由があるので多分に好みによるという感覚もあり、それが「ハマる人にはハマる作品なんだろうな」という結論になっている。まぁ、でなきゃアニメ化にまでこぎつけないと思うしね。ただ、私は単なる出オチバトルを日替わりでされるよりも、もっと頭を使ってバトルの妙を楽しむような作品の方が好きなだけである。まぁ、そんな人間がなんで「聖闘士星矢」や「キン肉マン」のファンなのかと言われると黙り込むしかないのだが……まぁ、一種の「刷り込み」ですよ。 基本的にほぼ全てのキャラが使い捨てという状況で、特に暴走族編のあたりは毎回違うキャラが「自己紹介→生い立ち回想→必殺技披露→返り討ち」みたいなことを繰り返しており、応援しようにも気持ちを繋いでくれるキャラがいない。「忍者」目線で見るべきか「極道」目線で見るべきかも定まらず、結局ふわふわした状態で気持ちの入れ込み先が見つからなかった。まぁ、2つの勢力をこうしてほぼ対等に描くっていう手法自体が珍しい気もするので、常に二項対立の「正しさ」みたいなものを考えていくところにも面白みはあるのかもしれないが。 そういう意味では、ある程度キャラを掘り下げられたラストのバトル展開以降はややプラス寄り。ぶっちゃけガムテというキャラが最高に仕上がってたという1点なのだが、あれくらいに組織内での横のつながりが見えたり、それぞれのキャラの生き様が後々に影響を与えたりしてくれれば、もうちょっとこのクドさにも意味は見出せたのかもしれない。そういう意味では、ほんとにここまでは序章でしかなく、シノハとキワミの対立が明確になったこの後から本編スタートなのかもしれません。2期とかあるんかね。 てなわけで、見どころをあげろと言われたらガムテ一択です。すみぺの殊勲賞です。やっぱ目ん玉ひん剥いてイカレてる方がすみぺは輝くよな。 「転生悪女の黒歴史」 6→6 最終回を期に(1話目無料分だけ)Webで原作読みに行ったんだけど……アニメだとキャラデザは相当リライトされてましたね。流石にこんなに絵に描いたような(絵に描いてるけど)桜井節がしっくりくるキャラデザあるわけないもんな。 毎週の感想を書いたり書かなかったりくらいのお付き合いとなった「なろうのようでなろうじゃない、少しなろうな」アニメ。もはや「なろう」というスタイルは掲載媒体を超越して概念として君臨しているので、少女漫画雑誌に連載されてたとしてもなろうはなろうなのだが、ちゃんとそこに「少女漫画」の要素が強く息づいているおかげで単なるなろうでは終わらないだけのこだわりは感じられる作品だった。原作を見に行けばそれは一目瞭然で、改めて考えてみれば、今作のフォーマットは「なろう的」というよりも「典型的少女漫画的」と言った方が正しかったのかもしれない。 古来より、少女漫画には「チートな王子様が出てきて何もできない私を助けてくれる」という夢小説が綴られている。もちろん、現代の女の子は単なる受け身で終わるわけではなく、イアナというメインヒロインが嫌というほどに個性と自我を発揮する媒体としての「黒歴史」が大上段に構えられているおかげで、今作は「なろうだけどなろうじゃない」「少女漫画だけど少女漫画でもない」という絶妙なおもしろラインを維持できたのだろう。いや、こちとら少女漫画の知識が皆無なのでこういう作品は過去にいっぱいあったのかもしれないけど。 そして、単に「少女漫画+なろう」という掛け合わせというだけならそこまで突き抜けた印象は得られなかっただろうが、そこに桜井弘明テイストをダイナミックに混ぜ込んでくれたおかげで、個人的には「観るに値する」水準にまで達したと思っている。まぁ、こればっかりはほんとに好みでしかないんだけどさ。これも「振り返ってみれば」なのだけど、桜井弘明って元々少女漫画的な媒体との相性がすごくいいんだよね。出世作となった「デジキャラット」もそうだし、古くは「会長はメイド様!」もこの人のお仕事。近くは「ミュークルドリーミー」「まちカドまぞく」と、どこかしらファンシーさがある方がこの人のユルギャグは引き立つのである。そこまできちんと相性がわかっての座組みだったのだとしたら、キャラデザの大胆ないじり方も含めて、アニメスタッフはとても頑張ってくれたのだと思う。 あとはまぁ、青山吉能がほんとに頑張ってくれたという部分も是非とも記録しておきたい。ほんと、風穴開けるヒロインになるよなぁ……これ、原作はまだ続いているわけだけど、2期はあるんでしょうかね。 「ワンダンス」 5→5 まず今作の評価軸を明示してしまおう。「興味を持たせようとしてくれたこと」。それが最大の焦点となる。 おそらく今作を論じる上で真っ先に話題にあがるのは、ダンスシーンのCGモーションだろう。せっかくのアニメなのにダンスパートが完全にモーションキャプチャーからくるCG作画。どう足掻いても周りのパートから浮いてしまうし、大して描き込みがあるわけでもないので「合わない」とか「サボりだ」とか、そういう視点から評価が下がりがちになりそうな気がする。実際、私も1話目を視聴した際には「CGが浮いちゃってるのは残念要素だなぁ。せっかくなら作画でやる気を見せてほしかった」みたいなことを書いた。そういうアニメになった方がシンプルに楽しめたのは間違いないだろう。 しかし、視聴中にちゃんと制作スタッフの狙いというか、覚悟みたいなものが理解できたのでその部分は減点として取ろうとは思わなくなった。そのあたりはちょっと言及する必要があるだろう。まず、この作品の最大の目標は「ダンス」、ひいては「ダンスバトル」というものをなんとかしてアニメで表現することだ。アニメのメイン視聴者たるオタク連中はダンスバトルなんて全く縁がない人種だろうし、この媒体で初めてきちんと触れる人間が多いはず。そんな連中に、「アツいダンスバトル」の漫画を伝えるには、まずは「ダンスバトルとは」を理解させてやるしかない。そして、そんな「ダンスとはなんぞ」を伝えるのに、既存のアニメーション作画という媒体はあまり向いていないのだ。 アニメというのは「動かないものを動かす」媒体である。「動けないものを動かせる」媒体である。つまるところ、その動きは嘘っこであり、視聴者はハナから「無い」ものとして見ているのだ。おかげで、アニメキャラがどんな動きをしたところで、そこに「実際のダンスの凄み」を感じさせるのは難しい。どこかで言及したこともある気がするが、たとえば「アイドルグループが大人数で一糸乱れぬダンスモーションを作り出す」なんてのは現実世界では感動的な情景だ。成し遂げるためには凄まじいトレーニングが必要だし、寸分狂わぬモーションの波を見せつけられれば、人は感動もする。しかし、アニメではむしろそっちの方が簡単。1人1人に違う動きをつけて差を出すよりも、全員に同じモーション作画を適用して「揃える」方が処理が楽。つまり、アニメと現実では「難しさ」の質が全く異なるのだ。それは「人体の動き」についても同様で、現実の人がやったら感動的な「ダンス」も、アニメにしてしまったらその凄みが削ぎ落とされる可能性がある。「嘘っこのダンス」を見せたところで、今作の最大目標である「ダンスの凄さを伝える」ことは叶わず、あくまで「良いダンスアニメ」になるだけ。 もちろん「良いダンスアニメ」を目指すという方向性もあっただろうが、上述の通り、今作は違ったのだ。あくまでリアルなダンスバトルの見方を、見せ方を伝えたかったのだ。そのために、必要以上に「人」に寄せる必要があり、露骨なモーションキャプチャーで「背景に存在する現実の人間」を想起させる作劇にした。こうして「実際にその動きをしている人」がいればこそ、細かく解説されるダンスの機微がアニメでも感じられるようになるのだ。通常のアニメでは、おそらくアイソレーションだのなんだのと専門用語を解説されたところで、「都合のいいフィクション」を見せられたらそれで満足してしまっていただろう。「本当の事例」を見せられたからこそ、「ダンスの良し悪し」を考えることができたのだ。 そうして、本作はあえて見栄えの悪そうな茨の道を進んだ。私としては、その精神は評価したいと思っている。ただ、その上で加点にまで至らなかったのは、「本当にこれがベストだったのか」という部分についてはやはり考慮の余地があると思ったためだ。「モーションキャプチャーだからこのクオリティでしょうがないよね」のもう1つ上が、現代日本のアニメーションには存在している気がするのだ。残念ながら今作ではその「次の時代のモーション」にはたどりつけなかった。ちょい厳しい評価かもしれないが、この方向性の先に何か新しいものがある気がするので、期待を込めての据え置きとさせていただく。続編があるなら、ぜひ「次」を見せてほしい。 なお、羊宮ヒロインの御多分に洩れず湾田さんは可愛かったです。作品関連で羊ちゃんにいっぱいダンスしてもらったのも良かったですね。今の若い子らは本当に芸達者だねぇ。 |
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声優のこと全般
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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