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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「探偵オペラミルキィホームズ第2幕」 7→6

 うん、酷かったな! まぁ、これでこそミルキィだ。特に文句は無いぞ!

 点数下げたのは、流石にこの作品を「手放し全力でほめる」っていうのはやり過ぎだ、という風にちょっと冷静になったから。あと、やっぱりシリーズものの宿命として、1期の時の爆発力が2期では慣れてしまったこともあり、多少なりとも勢いがそがれたと感じたから……いや、どうだろう。別に変わってない気もするなぁ……やっぱり1期抜きでいきなり2期から見始めたら「なんやねんこのキチガイアニメ」って思うのは間違いないだろうし……あ、分かった。今回はアルセーヌ戦ではなくてその他の要素も絡んできたおかげで、ちょっとシナリオラインがぼやけてしまったから、ということにしておこう。そうに違いない。…………このアニメでシナリオとか言ってもなぁ。

 まぁ、こんだけ笑えればアニメシリーズとして何の不満もありませんよ。これのプロトタイプである「GA」だって、毎回毎回そこまで大爆笑ってわけでもなかったんだし、「あー面白かった、さて、3期はいつかな?」という程度の気持ちで待てるくらいなら充分合格ライン。この作品はGAと違って一応はシリーズシナリオがある作品でもあるので、きちんと1クールで1つの流れを作っておいて(うん、きっと作れてたんだよ)、その上で満足度が高いのだから、やっぱり秀作なのは間違いないのだ。早く3期が作られることを望んでいます。

 中の人、というかキャラクター全般の話だが、これだけのシリーズになってくると、やっぱり個々のキャラの彫り込みにも味わいが出てくる。ただ、この作品の不思議なところに、何故か個々人を掘り下げる話がない、っていうのがある。それこそ「GA」なら「今回は明らかにミント回」みたいな方向でストーリーを作っていたのに、ミルキィの場合は常に4人は一緒で、「ずっとネロだけがしゃべり続ける話」とかはないんだよね。もうこの際だから自由にシリーズ構成を広げて、キャラクターにスポットを当てた話作りでもいいと思うんだけど。

 まぁ、それが無くても興味は維持出来ている。シャロは相変わらず過ぎて正直変化は無かった気がするが、今期1番はっきり個性が出ていたのはネロだろう。1期では醸し出す程度だったド外道設定が大幅強化され、駄目駄目揃いのミルキィホームズの中でも屈指の最低っぷりを見せつけてくれた。そのくせ、何故か憎めないキャラクターなのがまた不思議なところ。そらまるの声って、なんか癖になる愛嬌があるんだよね。是非、3期では「ネロ回」を徹底してやって欲しい。後は「次子回」とかね。なんだか金儲けの臭いがしやがるぜ!

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「灼眼のシャナⅢ」 5→6

 お疲れ様、というのがまず一言目の感想かしら。長きにわたるこの「ラノベ大河ロマン」にもひとまずの終止符。長らくのおつきあいでしたが、なかなかどうして、悪いつきあいじゃなかったと思っています。

 ただ、先にきちんと断っておかないといけないのだが、正直この3期、私はさっぱり理解しちゃおりません。最初に悠二が突然敵側になった時点でちんぷんかんぷんだったところに、たたみかけるような大戦争、何の前触れもなく襲いかかる大量の紅世の徒、それに対抗するよく分からんフレイムヘイズの集団。誰が何をして、何を目指しているのかもさっぱり分からない状態で、とにかく「なんだか戦争っぽいもの」が起こっている様子だけを、ただぼんやりと毎週見守っておりました。

 こうして、「設定もよく分からない状態でなんかラノベ臭いことが起こっている」というアニメは、実はさんざんこき下ろした「境界線上のホライゾン」と同じ状態であるはず。となると、このアニメはつまらないということになってしまうのだが、不思議とそんな気もしなかったのである。思い出補正といえばそれまでかもしれないが、1つ1つのキャラクターの行動の裏側に見える「大望」については、作品を通じてしっかり見えているような気がしたのである。特に、イデオロギーが難しかったのは祭礼の蛇が率いる徒軍団の方だったと思うが、そちらは悠二がしっかり統率し、心酔して彼に付き従うバルマスケの3人の態度からその信念は疑いようが無かった。その下に連なる徒軍団になると色々と好き勝手な部分もあったように見えるが、それでも、内ゲバが起こるでなし、私欲をむさぼるでなし、最終的に悠二の大望に向かって皆が進む姿に迷いが無かった。それに対抗しようとするフレイムヘイズも同様である。紅世の王とフレイムヘイズが絡むと、画面を見てても誰がしゃべってるのか分からなくなってしっちゃかめっちゃかになってしまうことも多かったのだが、それでも何となく「全員がシャナと同じ方向を向いている」という了解があるので、シンプルに理解しようと思えばノイズは排除できたのだ。

 こうして「なんだか戦争っぽいもの」が2クールもの間に渡って延々描かれ続けるという、壮絶な「戦記物」としてのまとめ上げ方は、なかなか綺麗に仕上げようとしても難しいところだ。戦争といっても、作戦があって、布陣があって、個々の兵の働きがあって初めて「戦争」という大きな絵図が生まれる。これを雰囲気だけで「戦争」にするのは簡単ではない。この作品の場合、最低限ディティールに気を払いながら、流れをつかめるほどよいバランス感が維持されていたのではないだろうか。そしてその中にあって、ちゃんと主要キャラクターの感情の動きを描ききることになったのだ。恐ろしい数のキャラクターが大挙したシリーズであったのに、主要キャラの片付いた各々の到達地点には、不満を感じる部分は無い。皆、それぞれの目指すものがあって戦争に挑み、それぞれの未来に向かって、また明日から歩んでいくのだろう、ということが感じられる、よい最終回であった。「ゼロの使い魔」と同じように、クライマックスで流れたのが「緋色の空」っていうのはちょっと面白かったけど……それでもグッと来てしまうのが憎らしい。同時にシャナが叫んだのが「うるさいうるさいうるさい!」だったのもね。お約束って、守ってもらうとここまで安心出来るものなんだねぇ。

 こうして、また1つ長い歴史が幕を下ろした。「ゼロの使い魔」と「灼眼のシャナ」が同時に終了したというのは、なんだか因縁めいたものも感じられる。ラノベ文化の1つの時代区分が、ここで片付いたのかな、という思いだ。こちとらラノベは全く読まないので本当のところがどのような状況なのかは分からないが、いわゆるゼロ年代のアニメ文化としての「ラノベ」は、ここで一区切りという見方もあながち乱暴ではないんじゃなかろうか。1つの時代を作り上げたスタッフの皆さんには、ただ「お疲れ様」と。まぁ、渡部監督の場合、また新しいラノベ作品の看板を探して仕事を続けていくんだろうけどね。

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「バクマン。(2期目)」 4→4

 気づけば終わりました。一応今回は新連載の「PCP」がアンケート1位を取り、サイコーが叔父さんの墓参りに行くところで締め、という終わり方。まぁ、無難なところじゃないでしょうかね。この後に続く「最終回らしいエピソード」ってなかなか無いしな。

 毎週見るには見ていた作品ですが、正直、原作知ってるし、土曜日は必ずピック表書いてるしで、あまりしっかり見ることが出来ていなかった作品。おかげで細かい作画演出などがどんなレベルだったのかははっきり覚えてません。ただ、改めてアニメの画になって時間軸に沿って流れているのを見ると、「やっぱり徹底的に少年漫画だったんだなぁ」というのがよく分かる作品だった。延々仕事場で漫画書いてアンケートや編集長のご機嫌に一喜一憂するだけという、おそろしく地味な内容のはずなのだが、主役2人が無駄にアツく仕事してくれているおかげで、画面から出てくると思われる「退屈さ」はほとんど感じない。さらによく見ると新編集の港浦さんを相手にして「なんかあの人うさんくさい」とか「編集代えて欲しい」とかさんざん酷い会話もしているはずなのだが、そこまで傲岸不遜な感じとか、生意気な感じもしない。あくまで「夢を抱いた若者が頑張っているんだよ!」というポジティブ面が前に出ているので、「これはこれで王道なんだな」ということを中心に読み解くことが出来るようになっている。原作の手柄なのかもしれないが、諸々の不快感を持たずに見られるのは良かったかな、と思う。

 まぁ、2期は例の中井さん騒動とか、シュージンの結婚とか、それに乗じた岩瀬大暴走とか、漫画と全然関係無いところで盛り上がってる部分も多かったんだけどね。シュージンの結婚がらみだと香耶ちゃんがむやみに可愛らしかったから、それだけでも楽しかったんですけどね。蒼樹さんに思いを寄せられ、岩瀬に詰め寄られたのに、結局一番乳のでかい香耶ちゃんと結婚したシュージン……考えてみりゃなんというハーレム設定だ……

 さて、3期は秋からの再会ということなのだが、この後のエピソードというと、いよいよ七峰あたりが登場する泥沼展開。ひょっとしたら亜豆の声優騒動までいくかも……そしてアニメ化問題ですね。さぁ、どこまでアニメで出来る内容なのか……

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「ゼロの使い魔F」 5→5

 終わりましたね、世はことも無し。これが1つの幕引きとするなら、特に不満もございません。そんなに感慨もないけど。

 1期2期を見て、3期を見て無くてこの4期。1シーズン飛ばしたにも関わらず視聴に大した影響が無い時点で流石の作品だが、それでもなにがしかの蓄積があったということなのだろう。終わってみればどこか晴れ晴れとした寂しさも残っている。「釘宮病病原菌の1つ」と言われるだけあってキャラありきの典型的萌えアニメとしての押し出しは力があるのは事実だし、「興味がない人間」はいるだろうが、「嫌いな人間」は出てこない作品だと思われる。ラストはシリアス多めの展開だったので岩崎良明監督の持ち味であるテンポの良い切り返しの妙はあまり出ていなかったのはもったいない気もするが、振り切るときにはきっちり全力でやる「ベタであるが故の正義」は伝わってくるものである。藤井さんの画は線のメリハリがはっきりしているので、J.C.らしいはっきりした塗りの画で映える部分が多いのも良い。ちょっとシリアスに不向きな絵柄ではあるのだが、大真面目にやられたからこそ良かった部分っていうのもあるしね。まさかデルフリンガーとの別れのシーンであんなに切ない気持ちになるとは思いませんでした。そして、最終回のクライマックスで流れた「First Kiss」ね。ありがちな演出といえばそうかもしれないが、6年越しという長きにわたる「懐かしさ」のおかげで「畜生、なかなかニクいことしやがるぜ!」と思ってしまう自分の単純さが憎い。

 6年間もの長きにわたってお送りしてきた才人とルイズのいちゃいちゃバカップル物語。その裏には、もう1つのカップリングである釘日野の下支えがあった。「この2人に任せておけば大丈夫」という安心感の固まりみたいな夫婦漫才が1つ幕を閉じてしまうというのはちょっと寂しいものがありますね。他にも、いのくちゆかとか井上奈々子とか、他のアニメであまり名前を見られない面子の声が聞けたのもこの作品の密かな楽しみだったんだけどね。井上奈々子って、悪くない声優だと思うんだけど、なんで他のところで見かけないんだろう。もったいない。

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「ハイスクールD×D」 4→4

 予測も期待も特に裏切らない出来上がり。このラノベならこの着地点、ってことくらいしか言いようがないのがねぇ。

 決して悪い作品だったとは思わない。序盤に魅入られたのはあまりにセクシャルでとんでもない動きを見せてくれたエンディングムービーだったが、そうした細かい「色っぽさへのこだわり」はそれなりに見るべき点だったと思う。乳首券も気楽に発行されていて、最近じゃ珍しいくらいに素直なエロへの探求心があった。そして、それが馬鹿馬鹿しい主人公の能力にもつながっており、いかに華麗に脱がせるかを追究するという馬鹿馬鹿しいテーマが、ギャグありシリアスありのファンタジーバトルに乗っかる基盤は、現代アニメとしては逆に恥ずかしくなるくらいに堂々とした采配だったと思う。

 でもまぁ、それだけっちゃぁそれだけのアニメだ。ストーリーには見るべき点は無いだろうし、このアニメを1話見逃したところで悔しいという気も起こらない。まぁ、「一番うしろの大魔王」とか、その辺と同じくらいの着地点だよね。2ヶ月も立ったら綺麗さっぱり忘れてしまいそうなのである。ま、そういう作品はいつでもいっぱいあるんだけどね。最後までちゃんと見られただけでも、これはこれで良い作品だったのかもしれません。

 中の人ポイントとしては、番組開始直後も書いたけどやっぱりぴかしゃと御前の珍しいコラボが見どころかと。ぴかしゃはさっさと御前に揉まれたらしいんだけど、この2人の絡みってあんまりイメージ出来ないのが残念。今後も競演に期待。あとは現在絶好調の梶裕貴が珍しい方向のキャラで楽しそうにやってたのが印象的だったかな。何か1つでも新しいものが見られたのだとしたら、この作品にも意味があったと思えるしね。

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「偽物語」 6→5

 終わったのかどうかもちょっと不安だったので、気づいたらこの感想文書くの忘れてた作品。今期最初のゴールインはこいつなんですね。

 一言で言うなら、「化物語で培われたノウハウで作られた、金のかかった量産型」といった作品だったのではなかろうか。いわゆる「シャフト演出」の気配は強めに出しているわけだが、それはあくまで「化物語の続編である」ということを意識したが故の方策だろう。尾石達也がいない時点で万全たる「化物語タクティクス」を再現出来るはずはないのだから、「似た感じの別物」になるのは致し方ない部分。

 そして、「完全に踏襲されないこと」は別に悪いことではないだろう。続編とは言っても、この作品は「化物語」とは別の作品なのであるから、全く同じ作り方が正解ということはない。一番の違いは、なんと言っても原作の密度の薄さ。いや、前作が濃すぎた、詰め込み過ぎたといった方が正しいと思うのだが、今回の作品は単行本2冊分しかないわけで、前作と同じ作り方をしたのでは成立しないのは間違いなかった。そのため、今回は持ち味であった「画面情報をとにかく詰め込むことで成立させる」という部分を廃し、装飾としてのシャフト演出の見映えを前面に出し、2人の主人公である火憐や月火を見せたり、モザイクのごとく並び混ぜられた各種ヒロインをピックアップするのに用いたということだ。そして、その目的は問題無く達成されていたと思う。「中身薄いなー」とは思いつつも、別に「つまらないなー」と思ったわけではないし、時間がたっぷりあったおかげで1人1人のキャラの彫り込みは充分なものになっている。西尾維新の持ち味である馬鹿馬鹿しい会話劇も尺が足りないと思えるくらいに詰め込まれていたし、そうしたものを見ることが目的であると思えば、この作品は立派に役割を果たした。

 その上で初期につけた期待点を下げたのは、まぁ、私の独り相撲なのかもしれない。「化物語」と同じ中身を期待した人間からすると、やっぱりどうしても「薄い」というのが先立ってしまって、画のクオリティがあがり安定感が増した部分も、なんだか大人しくなってしまった、という風に見えたりする。あまり趣味の良い見方じゃないのは承知の上で、「もうちょっとはっちゃけてくれればベストだったんだけど」というのが最後の感想。いや、歯磨き回はあれ以上のものを出されたらお手上げだったんだけどさ。最終回も含めて単発回で飛び抜けたものを出せるのが、やっぱりシャフトらしいでこぼこっぷりだなぁ、と微笑ましい。まぁ、何事も「慣れ」が出てしまうのは人間として仕方ない部分だということですよ。

 中の人については……何回も触れているからわざわざ書くまでもないんだけど。やっぱりMVPは神谷兄ぃってことになるんだろうなぁ。新キャラ勢だと貝木役のミキシンが美味しかった。あとゆかち。すごくゆかち。はぁどっこい。

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「テルマエ・ロマエ」 5→5

 そういえば終わってたけど感想書き忘れてた作品。いや、別に書かなくてもいい気もするんだけど。一応記録は残しておかないと。島根の吉田君の活躍も現在絶賛(??)放送中だが、面倒なので特に感想とか書いたりしないぞ。

 視聴後の感想、っつっても、3話しか見てないんだから1話目の感想と大して変わるわけもなく。やっぱり「誰得」ではあるけど「誰損」でもあるなぁ、というのが最終的な評価である。思いの外まとまっていたし、原作を知らない人でもそれなりに「テルマエ・ロマエ」の世界を楽しめたのではないかと思う。フラッシュアニメにすると動きがないので取り立てて見るべき点も無くなるかと思ったが、元々の絵が濃い分、単に画面に「それっぽいもの」が映っていれば雰囲気が出るし、細かい部分に気が回っているのも好感が持てた。ところどころにフロッグマンオリジナルのキャラがうろちょろするのは中途半端で鬱陶しい気もしたけど、それくらいの自由度はあってもいいだろう。というか、それをやらないとクリエイターとしての満足が得られないんだろうと思う。

 そして、意外にスルーしがちなのだが、実はフロッグマンって役者としても結構凄いことをやっている。こんだけ声優のことでやいやい言っている人間がその道の「専門外」の人間を褒めそやすのもどうかと思うのだが、今回の作品でルシウスをフロッグマンが演じていることに、取り立てて不満を持った人間はいないはずだ。元々の声が渋めな上に、これまで散々1人で役柄を演じてきたことで培った雑草根性でもって、ルシウス他の色んな役をまとめて片付けて、気づけばフロッグマンなりのローマが出来上がっているというのは素直に凄いと思った。下手したら、他のアニメのキャストの中にしれっと混ざっていても案外気づかないんじゃないだろうか。こういうのを、「無駄な才能」というのかどうか、なかなか難しいところだ。

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○「スイートプリキュア♪」 4→4

 記念すべき作品。何がって、私が1年通して見続けた初めてのプリキュアだから。

 これまで、プリキュアといえば1期からずっと1話目くらいは見ていたはずなのだが、時間帯の関係もあり、結局途中でフェードアウトしてゴールしたことがなかった。しかし、昨年の「ハートキャッチ」に文字通りハートをキャッチされたおかげで、今期くらいは頑張って見続けよう、というモチベーションが出来たのである。また、同じ日曜朝の戦隊物を見始めたっていうのも、視聴を続けられた大きな理由の1つかもしれない(あと、昨年からレコーダーを導入したから視聴が楽ってのもあるな)。多分、このままの生活習慣ならば来年の「スマイル」も見続けることが可能でしょうね。

 というわけで、裏を返せば「すごく面白かったから見続けた!」というのではない。放送スタート時から「なんか普通やなぁ」と思っていた通りに、最後までヌルッとゴールした印象。多分これが正しいプリキュア像なんだろうけど、異端の「ハートキャッチ」から入った身としては、何か1つも2つも足りない気がしてしまう。せめてもう少し話にメリハリが欲しかったなぁ。

 気に入った点をあげるなら、エレンがらみのあれこれは嫌いじゃない。セイレーンが悩んで悩んでプリキュアに与するようになるまでの流れはとても丁寧だったし、最終的に目を覚ましたエレンのキャラクターも悪くない。ギターを武器にする戦闘スタイルも見栄えがしたし、多分4人の中で一番キャラとして面白かったのはビートだ。

 しかし、それに比べてアコの方はなんだか中途半端。一応メフィストとの因縁は描かれていたし、それまでの謎の覆面活動の理由なんかも説明されてはいるのだが、そこに対する描写がなおざりで、何だか物足りなかった。メフィストとの対決なんかは血みどろの親子バトルなんだから、エレンが裏切るときよりも更に時間を割いて描いてもいいようなテーマだったと思うのだが、もうあのへんになるとノイズの存在がクローズアップされ始めていて、メフィストの改心イベントも駆け足気味だった。加えて更に格下のトリオザマイナーがずっとフラフラした状態で敵として立ち続けたので、バトルの緊迫感も薄くなってしまうし。バトルものとして見ると、色々とシナリオには文句も多いのである。

 では、キャラ萌え目的だとどうかというと……うーん、メインの2人がそこまで感情移入出来るキャラじゃないのがなぁ。メロディの方は真っ直ぐな主人公キャラのテンプレ通りではあったけど、それって「簡単」なんだよね。途中で見なくなってもそのあと何をするか分かってしまうというか。いや、正しい年齢層のターゲットを考えればこれくらいで充分だと思うんだけど、もう一歩友情設定に踏み込んで濃いエピソードも作れた気がするんだよ。最初の方で音楽嫌いを叫んでスネてた印象が徒になったかなぁ。リズムの方も、結局「サポートに回る2番手」の域を出ないまま終わってしまい、白と黒がバランス良く立って互いをいじり合っていた初代に比べると絡みの密度が低い。せっかくキャストが良かったのに、活かし切れていないみたいで残念である。

 でもまぁ、こういう文句って正しくない年齢層のおっさんが見ているから出てくるもんで、普通に見ている女の子たちはシャキシャキ頑張るプリキュアを見て精一杯応援するのだろうと思う。そういう意味での勧善懲悪、シンプルなバトル展開は悪くなかったのかな。とりあえず来年以降に見るプリキュアの基準点をこの作品に置いておこうと思う。

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○「へうげもの」 6→8

 結論からいえば、文句なしである。開始当初に期待されていた通りの仕事を、1年を通じて果たしてくれた。決して世間を巻き込んだ話題になどならないが、こういうアニメが作られているという事実だけでも、まだまだアニメを頑張って見なきゃならんなぁ、というやる気が起きるのは実にありがたいことだ。そして迷惑なことだ。

 ほぼ毎回視聴後に感想を書いていたので、番組終了のこのタイミングで改めて書けることはそれほど多くないのだが、簡単に本作の良さをまとめると、とにかく現代アニメの流行からはどこかズレた「描くこと」に対する真摯な姿勢が一番の魅力だったといえるだろう。ビートレイン&真下耕一という我が心の拠り所であるクリエイター集団は、本当にぶれずに的確な仕事をしてくれている。視聴開始時には「真下演出と原作つき作品の相性がどうなってしまうのか不安で仕方ない」との予測もあり、実際、放送中には原作者のクレジットが「原案」に変えられるなど、裏で何か起こってるんじゃないかと思わせるような不安な事件もあった(あとオープニングアーティストがつかまったりね)。しかし、結局1話たりともそうした「不安」が実現したことはなく、最後の最後まで、「これが真下監督の作りたかった『へうげもの』なのだ」ということがよく分かるシリーズであった。この作品が持つ得も言われぬ可笑しさや、圧倒的な緊迫感、心臓にグッと来るような圧力は他の作品では味わえないものだと思うのだが、何故これが大して話題に上らないのかと、不思議で仕方ないのである。つくづく現代の流行とは違う方向なんだろうか。

 原作コミックもちょいちょい読み始めたのだが、やはり原作も面白い。アニメでしった「へうげ」ワールドよりも、癖の強い絵で描かれた原作の方が優れている部分も数多く存在している。それを認めた上で、本作はアニメになって力を増していると思う。「絵の並び」でドラマを展開する漫画媒体と、時間軸に沿って強制的に流れを生むアニメの媒体。その方法論は全く違うものでありながら、製作スタッフは、きちんと漫画が産み出したかった「流れ」を把握しており、一番「見たい」形を必死に考えてくれている。そして、その「流れ」の生み出し方は、真下監督が得意とする分野と絶妙にかみ合っていたのだ。この相性の良さは、本当に奇跡的な幸福だったと思う。過去に「ツバサ・クロニクル」などを手がけた時には、どうしても素材と調理の相性の悪さばかりが目立ってしまい息苦しい部分が多かったのだが、この作品の場合、非常に特殊であるはずの真下演出の「アクの強さ」が気にならず、むしろ原作のヘンテコな作りの妙味を加速させる方向に機能している。止める画、静かな画、そしてしゃべらないキャラクター。必要以上のことを台詞で語らず、画があるならば画で見せる。これこそが、アニメーションとして生まれた物語の真骨頂といえるのではなかろうか。

 脚本が素晴らしく、構成も作画も見事。モリヲカヒロシ、澤井幸次、山本秀世など、本作で見事な構成力を発揮してくれた関係クリエイターの名前を覚えるのにも役立ったし、真下監督の統制力がきちんと発揮されたことが分かったのも嬉しかった。当然、作画枚数がある程度楽な作品とはいえ、毎回毎回絶妙なキャラ作画などで見せてくれた作画陣の長きに渡る努力にも感謝を表したい。

 そして最後はやっぱり、中の人の話。主人公・織部役の大倉孝二氏は、始めから織部のどうしようもないキャラを見事に掴んでおり、流石に役者さんだなぁ、という感想。今後こうした声優業をやってくれるかはしらないが、次に名前を見た時にも「あぁ、あのフルオリの」と快く迎えられそうである。そして、その周りに配置された一癖も二癖もある濃いぃベテラン勢。信長役を力ちゃんがやっていたのも楽しかったが、そこから運命にもみくちゃにされた光秀役の田中秀幸、秀吉役の江原正士の両名が素晴らしかった。秀吉は「猿」「関白」「臆病者」という3つの顔を1つの軸上で並べなければいけないとてつもなく難しい役周りだったはずだが、江原さんにそんな心配は無用。久し振りに江原さんの看板になる役だったのではなかろうか。その他にも三成役の関俊彦、政宗役の中井和哉、家康役の鶴見辰吾など、見事な大河ロマンを演出する素晴らしい役者陣。男性の名前だけを挙げてこのパートが満足出来るというのも贅沢なお話。

 この作品の話のトリを務めて下さるのは、やっぱり田中信夫ということになるだろう。化け物の役を演じきる役者もまた、化け物。まだまだ聞きたい日本を代表する声でございます。

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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