最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
「黒の召喚士」 3→3 点数で序列をつけると「転生賢者」→「これ」→「異世界ハーレム」という順番ですね。あ、下からカウントしてるよ。 「転生賢者」との違いは色々あるのだが、とりあえず作画部分が普通。キャラ作画がちゃんと成立してて最低限の「剣と魔法のファンタジー」アニメに見える、そこは及第点。まぁ、バトル描写のCGが浮いてたり、積極的に褒めたいようなもんでもないのだけども。 キャラ造形も、こちらの方が真っ当な少年漫画的テンプレートが成立している。「極度の戦闘狂」というのは案外面白い設定で、やれやれ系で面倒ごとを避けたがるなろう主人公も多い中、この主人公は利益もなさそうなのに自分から火中の栗を拾いに行くこともある。この性格をもっと面白い方向に活かすこともできたかもしれないのだが……結局「勇者パーティーに説教するため」とかに使っちゃうのはなんとも。「バトルがしたいから勝手に戦ってたら世界のためになってました」みたいな形になっちゃうと、やっぱり「なんか俺やっちゃいました?」と本質的には変わらんのだよな。 「召喚士」というのもなろう系主人公の設定としてはお約束だが(スライムと狼が何故かセットで付き従うが)、今作はなんとその召喚スキルを活かして「異世界から勇者を呼び出してやろう」なんてことを思いついた。チートもチートだが、その発想は無かったので無双能力の活かし方としては面白い。ただ、その結果召喚した勇者が結局主人公好き好きのハーレム要員ヒロインだったらなんの意味もないのだが……。なんだろ、端々に「他とは違うんや」という意地が見える気がするのに、最終的に落ち着くところはやっぱりなろうなのである。そうしないと怒られる決まりでもあるんかな? そんなわけで、多分3ヶ月後には「どれがどの作品だっけ?」って分からなくなってると思います。
PR 「組長娘と世話係」 4→4 日本中のヤクザもんは、全員がCV細谷佳正になるよう、法整備が進められているらしいですよ。 これもまぁ、予定調和の極みとなった一本。「どーせお嬢の可愛さだけの一点突破でくるタイプのアニメでしょ。流石にそんだけじゃ騙されないんだからねッ」と思いながら見始めたわけですが、まぁ、割と騙された気もします。お嬢は徹頭徹尾可愛かったです。そこは間違いない。個人的にはCV和多田美咲という時点で相当な危険物扱いであり、本当にわただボイスが先鋭化して人を殺せる兵器にまで昇華されているのがよくわかるキャラクター。ロリボイスの極北といえば今期は久野ちゃん大旋風が吹き荒れており、あれはあれでどうしようもない地獄であるが、この和多田ボイスも代えの効かない一点もの。その鋭い切っ先が、最も効果的な形で喉笛に突き刺さるような作品であった。 そんだけやられちゃったんだから点数上げても良かったんじゃね? とは思うのだが、それもやっぱり癪なんだよな。こんだけ可愛いお嬢がいて、きっと本人も周りの人たちに愛されて幸せに育っていると思ってるんだろうが、それでもやっぱりヤクザはヤクザなんだよ。どんだけ霧島がいい奴だとかこえぇ奴だとか言っても、いざとなったら指詰める奴に幼女のお世話を任したらあかんのよ。「いや、そういうネタやんけ」ってのは頭ではわかってるのだが、やっぱり究極的に「暴力で物事を解決する輩」はロリっ子萌えの精神とは相性が悪いと思います。 お嬢はこのまま大きくなって、どこかで自分の家のシノギについて悩む時がくると思うのだが、そうして思春期のお嬢が悩んでいる時に、霧島は適切なアドバイスをしてやれるんだろうか。それができたら世話係として認めてやってもいいわ。霧島、10年後にまたアニメやれや(どういうことやねん)。
「それでも歩は寄せてくる」 5→4 高木さん・ツバキと続く山本崇一朗三部作のトリを務めた、将棋アニメっぽい顔をしながら将棋は全然重要じゃないアニメ。まぁ、ツバキのくノ一要素だって重要ではないわけだしな……。高木さんはせいぜい頑張ってからかってくれ。 何も悪い所はない。放送開始時から、なんなら放送前から「こういうアニメになるんやろな」って思った通りのアニメだったし、最後までその空気感は変わらずに維持されていた。「先輩は可愛いなぁ」と思えばそれで全てが事足りるし、最終的に距離が近づいた2人を観て「はいはい、爆発爆発」と思ってればそれでいい。 ただ、本当にただそれだけというのも……ねぇ。高木さんには「実は今作で一番やべぇのって西片だよな」という不可解な高木さんへの同情(?)があったし、ツバキにはただひたすら女の子どうしで絡み続けるパライソ状態があった。今作においては……うーん。ほんとに無いんだよなぁ……。もうちょい将棋を深掘りした絡め方があるのかと思ってたんだけど、これ、別に将棋じゃなくてもいいんだ。チェスでも囲碁でもオセロでも、なんならテニスやバドミントンでも成立する話だろう。せっかく将棋という妙なテーマ設定にしたんだから、そこはもうちょっとオリジナルな何かがあれば嬉しかったのだが。でもまぁ、アニメの画面を作るに際して、多分最低限盤上が成立するくらいの気遣いはあったのかな? 映像品質はCloverWorksによる「ツバキ」には流石に敵わないが、高木さんには負けてないくらいのクオリティは維持できていたと思う。周りを固めてる女の子も可愛いといえば可愛かったし、いや本当に「積極的減点」は無いのだけど……環境音楽にするにもなぁ……。たまに羊宮ボイスが聞こえてくるから、それだけでソワソワするんよ。あ、部長役の中村カンナはこれが事実上のデビューみたいなもんだけど、それなりにいい仕事ができたと思うので次につながるといいですね。 個人的に今作における一番のツボは、何故かwikiのページに「将棋の駒一覧」っていう謎の項目があり、しかも何故か金が載ってなかったことです。どういうことぉ?
「Extreme Hearts」 3→4 すげぇ、本当に実体を一切伴わずに1クールアニメとして成立させてしまった。途中からもう、いっそ怖くなったよ。「俺は何を見せられてるんだろう」って思索が哲学の領域に突入しそうなレベル。 点を上げるのもどうなんだろうと思ったのだが、最初に抱いた嫌悪感というか、諦観みたいな感情がどんどん薄れていくのは感じたんだよね。それが「プラスに転じた」ってんじゃなくて、本当にあらゆる感情が「無」になっていく感覚。もう俺にもその実態は分からん。ただもう「この世界はこれでいいんだろうなぁ」と受け流し、豆乳鍋に浮かんできた湯葉だけを掬いあげるように、上澄に出てきた「味がしそうな部分」だけを摘むという行為を、脳が受け入れてしまっていた。もし制作側がこの「無の摂取」という哲学的行為を前提として今作を作り上げたのだとしたら、それはそれで凄まじい戦略だ。どこぞの国の秘密結社とかマッドサイエンティストの人体実験の一種かもしらん。 結局最後までスポーツパートでなんのスポーツをするのかということの意味は一切得られなかった。「3人で野球したら、相手チームは人数が多くて絶対敬遠策をうってくるよ!」「4人目が入れば大丈夫だ!」←??? などといったミラクルロジックが飛び交い、「結局サポートロボってのは役に立たんっていう認識でいいんだな?」と思っていたら途中でエンジニアが登場してロボの性能がアップしたりもする。その結果やるのがバスケだったりするのだが、結局生身の人間が一番大事なはずなのに、足を痛めたプレイヤーは謎ブーストがかかるドーピングバッシュで加速して得点したりする。もう、「スポーツアニメ」という概念では絶対に収まりきらないし、多分「物語の雛形」にも収まっていないと思う。 アイドルパートもアイドルパートで、こんだけ虚無の活躍を続けるチームながらも着実にファンを増やし、ラストはライバルチームたちと一堂に介して感動のライブを繰り広げる。最後は見たことのない演出を施されて不覚にもちょっと感動してしまったのだが、すぐに「俺は何に感動させられているんだ?」と自分の脳と喧嘩を始める。本当に「アイドルアニメだったらこういうシーンあるよね」をスポーツごっこの合間に埋め込んだだけのはずなのに、何故か脳はそれを「アイドルアニメ」として認識してる部分がある。なんだこれ、錯視、騙し絵か? どこまで「それっぽい類型」だけで作品として成立するかを試みた社会実験。いわばタコの入ってないたこ焼き。粉のかかってないハッピーターン。小麦粉の味がするはずなのに、脳は「だってたこ焼きの形してるし」ってんでそこにタコを感じたり、ハッピーパウダーの幻影を見る。我々アニメ視聴者は何を試されているのか。今作はもしかしたら、今後のアニメ文化への警鐘なのかもしれません。 俺は何をいっているんだ? 病室に戻るか……。
「Engage Kiss」 6→6 楽しかったです(素直)。今期2人目の契約しちゃう系悪魔ヒロインにして、今期2人目の記憶失っちゃう系ヒロインでもある。みんなして悪魔と契約しすぎ。 1話目でもたせた期待にきちんと応えてくれた作品と言えるんじゃなかろうか。映像のクオリティは維持されており、バトルシーンは毎度見応えがあったし、ヒロイン勢は毎回可愛かった。地上波セーフの限界を見定めるようにエロシーンも積極的に盛り込んでいるが、タイトルの示す通りにキスが大事な要素になってくるおかげで、開けっぴろげな裸とかじゃなく(まぁ、それも大いにあったが)ねちっこいキスシーンで煽ってくる姿勢もこだわりがあって良い。そして、主人公のシュウは遠慮なく女の子を取っ替え引っ替えしてキスできる立場にいる。眼福とはまさにこのこと。 1話目で「こんだけはっきりとクズヒモって描かれる主人公も清々しいな」と思っていたわけだが、シュウのヒモ設定がきちんと物語の根幹に関わっている、というかキサラとの関係性に紐づけられており、「ヒモです、だからムカつくやつです」じゃなくて、「ヒモなのはどこからどうみても間違いないんだけど、そうなっちゃった理由もあるし、そうすべきだったからやってるんです」という大義名分の通るヒモ。シュウがクズ人間として振る舞ってくれないと物語が進まず、彼がいろんな女と寝たことで世界がひらけてくる。まぁ、冷静に考えればそれってエロゲーの設定なんじゃないかという気もするが……。とにかく憎めないクズ野郎という主人公像が際立っていたことで試聴時に軸がぶれなかったのはまずありがたい。 そしてそんなシュウを取り巻くヒロイン勢。メインとなるキサラ・アヤノの丁々発止の三角関係がまず見どころ。人間ってのは下世話な話が大好きなので、クズ男を取り合って今カノと元カノが醜くキャットファイトしているのを見るのは楽しいのである。これが「かのかり」みたいに遠回しな牽制合戦が続くと疲れてくるのだが、今作はキサラのベタベタっぷりが一切隠れておらず、それにツンデレ風味強めのアヤノさん(とても苦労人)が絡んでくる構図。そこに淫乱シスターが横入りしたり、最終的に妹が家を爆破したりと、とにかくハーレムものを賑やかに爆裂させたらこうなった、という構図が分かりやすくて愉快。ラスボスが「悪い虫にお兄ちゃんを取られたことにイラついて世界をぶっ壊そうとした妹」っていうのも良いじゃないですか。まぁ、ちょっと前に「お兄ちゃんよりカードゲームの実力があがっちゃったせいで嫌われ無視されたことを嘆く妹」っていうもっと訳のわからんラスボス(?)もいたけども……。妹も彼女も悪魔っていう条件付き四角関係、結論の出しようがあるんでしょうかね? そんなわけで最後までドタバタハーレムに決着がつかず、仲良く喧嘩し続ける女の子が見守れたという満足感だけが後味すっきりで楽しめる。まぁ、この世界観をベースにしたソシャゲがリリースするってことで「悪魔ガールズがうろついてる変な島」という舞台の紹介が目的だったと考えれば、これで何一つ不足はないのです。ごちそうさまでした。会沢紗弥が立て続けに良いヒロインをゲットしてるこの流れは是非のっかりたいところだなぁ。 「シャドーハウス 2nd Season」 ―→6 ここで終わるんかい……。まぁ、ほぼ確実に3期はあるんでしょうね。3期も面白いぞ〜、あの辺の話とか、あの辺の話になってくるぞ〜。 てなわけで、1期と違って原作を全部読んだ上での2期目、それでも充分に面白かったので一安心です。先の展開を知っているからこそ楽しめる要素なんかも多いのが特徴の作品なので、知らないなら知らないなりにハラハラしながら観られたんでしょうが、こちらの試聴体制でも文句はないです。唯一心残りなのは、1期と比べるとちょっと作画部分でパワーダウンしたことでしょうかね。崩れってほどではないのだが……CloverWorksの本気はこんなもんじゃないだろ、というので歯痒い部分はあります。3期をやるなら、多少充電期間長めでもいいので、しっかり人員を整えた上での制作をお願いしたいです。 毎週感想を書いていたので特にまとめることもないので最終話の感想と一緒にしてしまうんですが、マリーローズの退場がケイト・エミリコの2人にどのように影響を与えたのか、というのが見どころになっていますね。ケイトはまだクレバーな部分があるので「いかにしてマリーローズの遺志を受け継ぐか」ということを考え、いよいよ自分の足で本格的に歩き出しているのだが、エミリコの方で印象的だったのは、双子のことを考えていた時に脳裏によぎった「失った仲間」というのがラムとローズマリーだったこと。そうか、エミリコ目線だと確かに同じ班だったこの2人の仲間を失ってしまったことになるんだものな……必死にベルを助けようとする気持ちはよく分かる。 また、ラストシーンが交差するケイトとバーバラだったというのも印象的。これから先、ケイトはなんとか星付きとうまい関係性を作っていく必要がある。原作ですらまだそこまで辿り着いていいないのでなんとも言えないのだが、おそらく彼女が身近な人物の中で一番関係性を結ぶべきはバーバラのはずだ(多分彼女を味方につけられればベンジャミンあたりはついてくると思うし(スザンナは知らん))。 本作2期目がお見事だったのは、マジで2期を計画していなかったのかもしれない、1期のアニオリ展開から多少強引ながらも原作の流れに引き戻し、なんとかお話を繋げきったこと。感想でちょいちょい触れてた通りに若干の無理は出ているのだが、それでもなんとか「先のある作品」の未来を見出したというのは大きな功績だ。まぁ、そんなんいうなら1期の時からアニオリにしなきゃよかったじゃん、という話なのだが、尺の問題とかもあるしねぇ。1クール分で微妙に足りなかったんでラストにちょっとした冒険を付け加えたら、まさかの2期がすぐにきちゃって接続が大変だったっていう……まぁ、おかげで原作既読でもちゃんとアニメなりの楽しみ方もできたし、結果オーライとしておこうじゃないか。 改めて、3期をお願いしますね。そしてその際には是非、テーマソングはReoNaの続投で。ほんと、1期も2期も曲の中身がいやらしくて最高なんですよ。 「てっぺん!!!!!!!!!!!!!!!」 5→4 色々と惜しい気はする。放送延期になった理由とか、よく分からん方向にむしろ「持ってる」作品だったとは思うのだが、やはりこれをただOKと素通ししちゃうのもなんか違う気はするんだ。 目指すべき方向は、おそらくブシロード系列の大先輩であり、数多の軌跡を巻き起こした「ギャラクシーエンジェル」から「ミルキィホームズ」への流れだろう。この2作品に通底する圧倒的不条理感と世界観をなげうっての全力ギャグに関しては、他作品では絶対実現し得ないものだったと思っているし、両作品とも間違いなく歴史に名を刻む結果を残している。どうせ「笑い」がテーマになっているのだし、振り切るならそこまでやって傷跡を残すのが、今作の最大目標だったのではなかろうか。 そして作品の方向性を見る限り、多分制作側もある程度は「GAミルキィライン」みたいなものは意識してるような気がするんだよな……。「漫才」をテーマにしているくせに板の上でやる演目にはそれほど重きを置いておらず、突き抜けたキャラを15人ばかり用意し、彼女たちの周りで巻き起こる出来事を不条理でコーティングし、適宜ツッコミを入れて漫才風に見立てながら展開していくギャグアニメ。これで新たな鉱脈が発見できれば、ギャグとして伝説にも残せるし、新たなユニットプロジェクトとして五組もの「トリオ」を世に送り出すことができる。事業者としては美味しいとこ取りで最大結果を狙いたくなるのもわかる気がする。 しかし残念ながらその目論見は100%成功したとは言えないものになってしまった。試聴していて感じた問題点は大きく2つ。1つは、アニメとしての質の低さ、有体に言えば作画クオリティのショボさ。これも「邪神ちゃん」なんかと同じでメタレベルでのしょうもなさを飲み込んでネタに出来る可能性があったので作画がユルいことは決してデメリットばかりではないのだが、一応はアイドル的要素も含ませて「女の子ユニット売り出し番組」的性質も持つ作品だとすれば、やはりキャラがあんまり可愛くないというのはネガティブな要素になってしまうだろう。今にして思えばGAはマッドハウスによる作画が安定していたし、ミルキィだってJ.C.による美少女キャラの安定感は不可欠なものだっただろう。今作はポッと出のスタジオによる作画で、どう見ても「しょぼい」と言わざるを得ないクオリティ。ちょっと「ネタなので」で済ませるわけにはいかないだろう。 そしてもう1点は、やはり脚本段階で「漫才をネタにする」ということの難しさを克服しきれなかったこと。過去の漫才アニメに比べると、「直接ネタをやるシーンを減らし、日常のドタバタ風景から最後に漫才の締めで落とす」という形にして多少なりとも不自然さを解消しているのは良い工夫だと思う。実際、不条理ギャグとして笑える回も何回かはあって、個人的には挑戦的だったシンリャクシャループ回なんかは印象的だった。もっとバリエーションを増やして攻めた構成にすることも可能だったかもしれない。それでもなお、やはりお笑いを前提にした掛け合いってのはアニメで十全にその魅力を伝えるのが難しいのだ。なんだろね、本当に感覚的なものでしかないのだが……個人的には、ボケのクオリティというよりもツッコミのテンポとかで印象がガラッと変わった気がするんだよね。どうせそんなにクリティカルなボケなんていくつも出せるわけがないのだし、明暗を分けるのはそうして出てきたボケをどう転がし、処理していくか。アニメでの会話劇の間の取り方というのは画とアフレコの要求でかなり制限されてしまい、「理想的なツッコミのテンポ」から微妙に呼吸がずれてしまっているような印象が強かった。こればかりは、リアルタイムで「ライブ」を演じ続ける本物の漫才と、何人もの手に渡って少しずつ構成されているアニメという媒体の相性の悪さなのだろう。どうしようもないですよ。 というわけでちょっと残念な結果にはなってしまったのだけど……これに懲りず、ブシロードは次の手を用意するはずだ。チャレンジすること自体は悪いことではない。次のプロジェクトに期待しよう。
「シュート! Goal to the Future」 4→3 サッカーアニメも2本続けて終了です。そしてその結果は綺麗な対照を描いており……。 まー、ある意味ですげぇ面白かったけども。点が下がった要素に関しては全部「アオアシ」の逆をいっていたと考えればわかりやすい。まずは何といってもヘチョい作画。試合パートはくっそ適当な効果で誤魔化そうとしている部分が多く、テイストとしてはむしろ「イナズマイレブン」系のなんちゃって超次元サッカーとして見た方が面白そう。フィールド全体がのっぺりしており、動きも全くサッカーをしているように見えないモーションが散見され、シリアスをやろうとすればするほどギャグに磨きがかかっていく。そんな状態であれば日常パートについては推して知るべしで、キャラの1人1人に魅力を感じられるようになるとはとても思えない。 いや、でもすげぇキャラが揃ってたなぁ……中でも最大の見どころになったであろう、クレイジーサイコホモの一連のエピソード。「行きすぎた友情」を描きたかったのかもしれないが、言ってることが1つも理解できずに全力で「気持ち悪っ!」しか出てこない、元々主人公が人嫌いから引きこもった設定であり、対人関係に問題のある連中しかいないチームスポーツという斬新な展開。 もちろんサッカーの戦略性など感じられるはずもなく、基本は気合と根性、なんかよく分からない友情パワーで乗り切る姿勢。そしてその友情パワーがどうやって形成されたのか、日常パートから全く理解できないっていう。何でこの内容で往年の名作タイトルのリメイクを打ち出そうとしたのかがよく分からん……。誰か得した関係者はいるんだろうか? 作れないアニメならオーダーを受けるな。
「アオアシ」 5→6 土曜夕方のスポーツアニメが同時フィニッシュ。そして、これが2本ともそれなりに評価できたっていうのは正直嬉しい誤算。これね、もしかしたら生まれて初めて「素直に面白かったサッカーアニメ」かもしれない(ただしイナズマイレブンを除く)。 まず、映像部分は文句なしに及第点。流石のIGはそもそものベースラインが高品質だが、試合シーンは作画とCGを綺麗に組み合わせて躍動感のある動きを見せてくれていた。今作は特に試合中の細かい動きをどう見せるかが重要であり、さらには「フィールド全体の選手の動き」にもスポットが当たるために作画コストはかなり重たくなったはずなのだが、良い意味でサボれるところはサボりつつ、「ここを観てほしいんですよ」というセールスポイントが明示されていた。なるほどサッカーアニメのやりたかった描写ってこれなのか、という「正解」がようやく見えた気がする。どこぞの「さよなら」に爪の垢を煎じて飲ませたい。 そうして映像部分に不安がない状態で描かれる「サッカーアニメ」の中身も、これまであまり見たことのないもので非常に鮮烈だった。私は全くサッカーファンではなく、リアルでの試合観戦なんてのもほとんどやったことがない。その大きな理由が「サッカーって、単にボール追っかけて運良くいいところに転がせたらゴールに入るだけやん」くらいの理解しか無いこと。野球と違って常にハイライトになる可能性があるのでずっと注意して視聴するのはすげぇ疲れるだろうし、そもそも試聴したところで何が見どころなのかも分からない。そんなサッカーの構造は多分これからも好きにならないと思う。 ただ、そうした問題を解決するためには「ハイライトと分かる部分のみを」「丁寧な技術解説付きで」見せてもらえればいいというのが一番シンプルな解法なのも、アホみたいな話だが事実であろう。サッカーアニメという媒体は、この2つの無茶な要求を一気に解決してくれるものである。アニメにするというのは「強調の描写」そのものなので観たいシーンは一発で分かるし、今作はサッカーの戦略性、個々の選手の技能への言及など、とにかく「考えるサッカー」がどんなものなのかを丁寧に教えてくれる。主人公のアシトがストライカーからディフェンダーへと振り回される展開のおかげで文字通りフィールドの隅から隅までみることができたし、ありがちなお山の大将キャラのエゴイスティックな「点が取りたい欲求」を一人のサッカー選手としてどのようにコントロールしていくかも、何とも生々しく見せてくれる。もちろん試合の描写が安定していることは大前提だが、その上で、試合以外のパートでもドラマに見応えがあったおかげで全編を楽しむことができた。 これを受けて、改めてサッカーの試合を見れば少しは楽しく観られるように……なるかどうかは分かんないけど、理解できなかった要素に楽しさを見出せるようになったことには素直に感謝したい。ふつーに2期が観たいですね。
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声優のこと全般
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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