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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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Extreme Hearts」 3→4

 すげぇ、本当に実体を一切伴わずに1クールアニメとして成立させてしまった。途中からもう、いっそ怖くなったよ。「俺は何を見せられてるんだろう」って思索が哲学の領域に突入しそうなレベル。

 点を上げるのもどうなんだろうと思ったのだが、最初に抱いた嫌悪感というか、諦観みたいな感情がどんどん薄れていくのは感じたんだよね。それが「プラスに転じた」ってんじゃなくて、本当にあらゆる感情が「無」になっていく感覚。もう俺にもその実態は分からん。ただもう「この世界はこれでいいんだろうなぁ」と受け流し、豆乳鍋に浮かんできた湯葉だけを掬いあげるように、上澄に出てきた「味がしそうな部分」だけを摘むという行為を、脳が受け入れてしまっていた。もし制作側がこの「無の摂取」という哲学的行為を前提として今作を作り上げたのだとしたら、それはそれで凄まじい戦略だ。どこぞの国の秘密結社とかマッドサイエンティストの人体実験の一種かもしらん。

 結局最後までスポーツパートでなんのスポーツをするのかということの意味は一切得られなかった。「3人で野球したら、相手チームは人数が多くて絶対敬遠策をうってくるよ!」「4人目が入れば大丈夫だ!」←??? などといったミラクルロジックが飛び交い、「結局サポートロボってのは役に立たんっていう認識でいいんだな?」と思っていたら途中でエンジニアが登場してロボの性能がアップしたりもする。その結果やるのがバスケだったりするのだが、結局生身の人間が一番大事なはずなのに、足を痛めたプレイヤーは謎ブーストがかかるドーピングバッシュで加速して得点したりする。もう、「スポーツアニメ」という概念では絶対に収まりきらないし、多分「物語の雛形」にも収まっていないと思う。

 アイドルパートもアイドルパートで、こんだけ虚無の活躍を続けるチームながらも着実にファンを増やし、ラストはライバルチームたちと一堂に介して感動のライブを繰り広げる。最後は見たことのない演出を施されて不覚にもちょっと感動してしまったのだが、すぐに「俺は何に感動させられているんだ?」と自分の脳と喧嘩を始める。本当に「アイドルアニメだったらこういうシーンあるよね」をスポーツごっこの合間に埋め込んだだけのはずなのに、何故か脳はそれを「アイドルアニメ」として認識してる部分がある。なんだこれ、錯視、騙し絵か?

 どこまで「それっぽい類型」だけで作品として成立するかを試みた社会実験。いわばタコの入ってないたこ焼き。粉のかかってないハッピーターン。小麦粉の味がするはずなのに、脳は「だってたこ焼きの形してるし」ってんでそこにタコを感じたり、ハッピーパウダーの幻影を見る。我々アニメ視聴者は何を試されているのか。今作はもしかしたら、今後のアニメ文化への警鐘なのかもしれません。

 俺は何をいっているんだ? 病室に戻るか……。

 

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