最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
もう魔王でもなんでもないし、なんならワンルーム要素も少なくない? 第5話。そりゃま「Helck」に比べれば圧倒的にユルいしギャグ寄りではあるが……どこまで行っても世界の不穏さが拭えないので笑っていいものやらなんやら。 Aパートでまず「どう見ても新婚夫婦やんけ!」という軽いジャブ。大人バージョンの魔王とのウキウキショッピング。魔王はさ、もう新妻ポジションにいる自分にもなんの疑問も持ってないんだよね。一応今回「勇者のあれこれをコントロールすることで最終的に人間社会をぶっ壊すきっかけが作れれば……」みたいなことは言ってたが、多分日常のあれこれをやってる時にそんな大それたことは考えてないと思う。純粋にショッピングが楽しいから行ってるだけだと思う。その上でついに「お前、男……だよな?」というずっと気になっていた核心にマックスが切り込んでくれたが……なんかすげぇどうでもいい形で流されたー! そこ大事なのに! もっと深掘りしなきゃいけないのに!!! 流されましたねぇ……こないだもいくつかの可能性を検討したが、魔王の言ってることを本当に素直に解釈するなら、やはり魔族は雌雄の別などあまり気にしないという話になってくるんだろうか……そのくせダイレクトに扇情的な格好になってるのは、完全に無意識で偶然ってことなんだろうけど、どこかにハニトラ風味を感じる時もあるし、どこかで魔王の本気の「恋心」みたいなものを感じることもある。かつて命懸けで戦ったが故の種族を超えた友情(の行きすぎたバージョン)みたいなものだと思いたいが……どうなんでしょうね。 そしてここでついに次なるパーティメンバー・レオ(の関係者)が登場。今作はどうやら服からはみ出る腹筋の描写にやたらこだわりがあるようで……生え抜きの部下のおねーさんの腹筋にも並々ならぬ気合が入っていた。レオの抱える「共和国」はことさらに脳筋要素強めみたいだし、やはり魔族との大戦からそこまで日も経っていないことを考えれば、そこかしこに屈強な筋肉が転がってても別に不思議はないか。……いや、でもスーパーの更衣室であれを見かけたらやっぱりちょっとビビるな。 というわけでなんやかんやあって魔王たちが向かった共和国。Bパートはどう見ても「新婚旅行編」で、共和国っていうか草津でしっぽりしてるようにしか見えないという……これ、一応「温泉回」と言えるんでしょうか? ガチの温泉回があるとしたら来週が本番かな? 腹筋だけじゃない裸(ラ)の美学をもっと見せてほしいもんである。エロ要素かなんだかもよくわからなくなってるけど、魔王から呼び出し受けた時にゼニアが返事代わりにハミケツ直すのちょっと笑った。なんでその衣装にこだわるんや。 PR 今にして思えば異世界おじさんは配信者として割とちゃんと出来てる方だったんだよな……第4話。元々オタクでそっちの順応力があるかどうかってのは結構大事だとは思うが、そう考えるとマックスは落ちぶれたこの10年間でどんな生活を送っていたんだろう。自堕落な生活っていっても動画サイトにかじりつくばかりではないか……。 魔王とマックスの関係性、どうにもよくわからない状態。そもそも魔王様の性別ってどっちなんでしょうね? 討伐された時は100%オスに見えるのだが、それが復活に際して幼女になってしまったというのはなんともおかしな現象。「魔族は性という概念がないのでは?」という可能性も一瞬考えたが、今回「魔族の女の子一覧」を持ってきちゃった時点でその仮説も通らなそう。マックス自身が「魔族って子供産むのかよ」とつっこんでいた通り、おそらく魔族は両性が存在し、人間と同じように子供を産む種族なのであろう。まぁ、例えばラミアだったら卵生とか、微妙に生殖に差がある可能性はあるわけだが……その辺はモンスター娘のお医者さんにでも聞いてもらわなければわからない。よりにもよって魔王の立場に立つ奴が「敗北時にエネルギーチャージすると性転換する」という種族だった可能性はあるんだよな。どんな設定やねん。 まぁ、ガワが男だろうが女だろうが変身能力を持つ個体であれば大きな問題ではないだろ、という考え方もある。これでゼニアみたいにどう見ても女の子だったら確定要素が多すぎて譲歩の余地がないが、魔王はその辺の境界が曖昧な存在だとするなら、今更何が起こったとしても問題はないわけで。ただ、どうにも魔王がマックスに向ける感情が複雑怪奇に見えるのだよな……単なるおせっかい、世話焼きっていうだけならまだいいんだけど、今回前半パートでの変身後、マックスが食いついた時の反応がどうにも乙女で……あれは作ってない素の反応だよなぁ……いっそ勇者と魔王のカップルから世継ぎでも生まれりゃ最強種族が爆誕する期待も持てるから面白そうだが……「元々オスっぽかった」という事実をマックスは受け入れることができるんだろうか。そして魔王様が勇者を受け入れることを、他の魔族は受け入れてくれるんだろうか。この世界にも謎は多いのだ……。 とりあえず、私を魔族の企業で働かせて欲しい。手取りの高さが尋常じゃないし、これくらいの労働条件だったら間違いなく頑張れますんで!! とかいいつつ、私も魔族に負けないくらい楽な環境にいるのは間違いないんですけどね。ブラック企業からは縁遠いが、働かないので稼ぎはない。あなたの人生、どっちが幸せですか?
今期アニメの見解をトータルすると、「基本的に人類は滅ぼした方がいい」になりそうな気がする、第3話。まぁ、どんなフィクションでもだいたい一番恐ろしいのは人間ですからね……。 ということで、「人類を裏切り魔王に与する」(?)勇者作品が2本同時進行している謎クールとなった今期。「Helck」の方が「シリアス? ギャグ?」という狭間で揺れている分、こちらの作品はのんびり日常系ギャグに終始するものと思っていたが……なんだかこっちも「シリアス? ギャグ?」のバランスの難しそうな流れになってきたな。いや、基本はギャグで行きたいんだろうけど、途中で僧侶の野郎が言ってた「魔族なんてものは以前何百匹と殺した連中だろうが」みたいなことを思い出させられると、魔王様とのほのぼのワンルームギャグも今ひとつ笑えないものになってしまうのは困りものだ。 勇者パーティーは思いの外綺麗に離散していたようで、マックスはご覧の通りの自堕落一直線。女性関係にだらしなかったというのが一番表面的な原因ではあるが、今回もちょっと言及されていた通り、魔王がいなくなって平和な世界になってしまった今、「戦争兵器」としての側面が強すぎる勇者が世間で思うように動けないのは致し方ないところなのかもしれない。そりゃな、今更一般職に就こうとしても力を持て余す部分はあるしな。せっかく持った天賦の才を抑え込んで一般人と一緒に仕事するのは本人にも周りにも妙な遠慮がありそうだし……そう考えるとマックスが自堕落になってしまったのは、彼なりの配慮の成れの果てと言えるのかもしれない。 残りのパーティーはそれぞれに力を活用しながら今でも表舞台に立っているようだが、現時点ではまだ魔法使いの女の所在は全くわかっていない。というか、エンディングの映像とかを見るとどうも野郎3人と違ってこの魔法使いにはあまりスポットが当たらないような気がする。せっかくCV小清水なのに勿体無い。とりあえず、今回メインとなったのはサブタイトルの通りに僧侶のフレッドである。元々ペテン師上がりの僧侶。魔王討伐後も勇者のように隠遁するなんて思想はなかったようで、持ち合わせた商才(?)も活かして国の要職に上り詰めた。しかし、人間の常として外敵がいなくなったら他の敵を作ってしまうもので、よりにもよって現在の脅威は元パーティーの戦士だという。そりゃ魔王様だってそんな話聞かされたらしょんぼりしちゃうよな。それなりに全力でぶつかった結果の敗北だったはずなのに、自分たちを淘汰した人類が繁栄を築きながらも結局は諍いの種を燻らせ続けているのだ。人間だろうが魔族だろうが、結局完全な意味での平和なんてものは手に入れられないのかもしれない。 そんな世の中だからこそ、フレッドもせいぜいできることをやろうとマックスに働きかけるわけだが、上述の通り、マックスは自分の力を持て余している部分もあるのだろう。今のところこれ以上戦争に加担する気は無い。魔王と出会ったことでますます「あー、魔族の心配とか、もう金輪際ないんだろうなー」って思っちゃったのも大きなブレーキになってしまったかもね。そんな状況で、魔族が云々と言われてもマックスにはどうしようもない……。 で、あの押し入れの人は結局誰なん? フレッドの様子を見る限り、あれは「魔族」ではない別なものなんだよね。それでもマックス(と魔王)に認識できずにフレッドだけ感知したってことは一応「僧侶が扱うべきジャンルの何か」ではあるはずなのだが……でも稀代の大物僧侶がどうしようもなく、魔族がいると思って開けた押し入れに入ってたら心折られるような存在だという。「魔」と「霊」が異なる概念なんでしょうけど……めんどくせぇな。今後もあの人はずっとこの作品のジョーカーであり続けるんだろうか。まぁ、CVが画伯だしなぁ(そこ?)。
炸裂! 本格全裸アクション! 第2話。やっぱり日笠はベロベロに酔って全裸で駆け回る巨乳が似合うなー。何一つ本人にない要素だけどなー。 なんか、思ってたよりいい具合のアニメになっている。展開としては1話目で想定していた通りで意外な話なんてのは特に出てこないのだが、1話目でも見せつけていたむちぷに作画がとても良い感じで、魔王のまるまるとした様子に加え、今回はスク水ケツ悪魔のゼニアが本格始動。想像の上を行くエロスを発揮させながらも、どこかあっけらかんとした、健全エロフル回転でのエロバカギャグにつながっている。ゼニア覚醒後の全裸パートまでの作画は諸々ハイクオリティで、最初の思い切り力のこもったメリケンパンチでペットボトルを粉砕する画像も面白かったし、その後の夜陰に乗じた堂々たる全裸チェイスも黒塗りの酷さがうまい具合に影の演出に紛れ、なんならいっそ格好良く見えてしまいそうな謎アクションクオリティに仕上がっている。そりゃま、真昼間に堂々と追いかけ回すシーンを見てみたかった気もするが、これはこれでありがたい映像美である。最終的に警察に怒られたゼニアが亀の如く丸まってるところの情けなさとのギャップも良い。 魔王と勇者は2話目とは思えないほどにすっかり所帯染みた雰囲気が馴染んでおり、「なんで魔王が押しかけ女房やねん」という違和感はまだ拭えない段階のはずなのに、「もう、こいつらはこれでいいんだろうな……」という奇妙な説得力がある。冷静に考えりゃ魔王が細かいところまで気のつく料理上手なのはおかしいはずなのだが、この魔王ならそれでもいいか、っていう気になっちゃうのよね。半裸セーラー服で買い物してくれるし。何から何まで「裸」で片をつけてくれるのは助かります。 次週、追加戦士松岡登場。この実家のような馴染みの配置に良い刺激が追加されそうだ。
えっとね、別に中身はどうでもよくて、なんか妙にキャストが刺さる作品なので、久しぶりに(?)中の人全振りでの記事立て。今回登場した三羽ガラスのキャスティングのおかげで我が最強の声優軍団のうち2柱が出揃ってしまったものでね。この組み合わせで、まさかのしゅが美の方が身分が高いっていう……まぁ、登場したのが夢の中だけだけども。結局、この「未来の異世界」ってのは今回夢で語られた内容が全部事実っていう認識でいいんだろうか。序盤には現場も取り締まっていたあのヤベェ女幹部、いつの間にか取締役にまでのし上がっていたのか……(名前すらよく知らんのだが……)。 そして、そんな2人以外にも嬉しかったのが、先週なんと魅惑の男の娘として登場した顔文字ネキ。ほんとのほんとのほんとのほんとに仕事を選ばないこの自由さがM・A・Oネキ最大の武器。いい仕事してますよねぇ。M・A・Oネキの今期の仕事だけピックアップすると、男の娘、ウサギ、鬼の3本。マジで意味がワカンねぇよ。いいぞもっとやれ。 ちなみにどのキャストが一番可愛いかと言われたら……三木眞一郎かな……。以上です。
今期3つ目の野球アニメ、第6話。カタリナの投球モーション、割としっかりしてて草。 さて、今期アニメの中では割と話題になることが多くて評判のこちらのアニメ。私も私でそれなりに楽しませてはもらっているが、毎度そこまで感想を書くこともないので消化するだけにとどまっていた。ただ、1つだけ気になっていたことがあって、「これって結局なろうの文脈のはずなのに、なんで嫌悪感を持ちにくいんだろう」っていう気持ちはなんとか解消しておきたかった。今回ようやく、そのことに1つのとっかかりが見つかったので覚書程度に書こうと思ったのである。 まず第1に、女性主人公というのは(少なくとも私にとっては)アドバンテージになっているのは間違いないだろう。本作の魅力の1つがカタリナ・クラエスというヘンテコヒロインであることは疑いようがない部分だ。内田真礼による怪演が際立っているのも大きな要因だが、彼女の行動理念に嫌味が薄く、「ヒロイン」としての魅力を着実に積み重ねているのは分かりやすい見どころの1つ。なろうの男性主人公が判で押したような黒服太郎になるのに対し、女性主人公の場合には割と個性が際立つ造形が作られる印象がある。まぁ、アニメ化したまともななろう系ヒロインってこれと「本好き」ぐらいなので全然サンプルはないのだけども。 一応、こうした現象はあくまで母数の差によるもので、あまりにも粗製乱造が早かった男性系主人公はテンプレへの収束がすでに完了している状態である、というのは間引いて考える必要があるかもしれない。そして、私が知らないだけで「悪役令嬢系」もかなりの量が出てきているらしいので、なろうの本営ではすでにカタリナのようなキャラもテンプレの1人になっているのかもしれない。それでも、少なくともアニメ化作品の中でカタリナは際立っている。 そして、そんな彼女の目的が、とにかく「乙女ゲーム」に特化しているというのがこのフォーマットの白眉なところで、これまで男性主人公がないがしろにし続けていた「ラブ」の要素が、なろう世界の文脈で初めてメインコンテンツとしてスポットを当てられた形になっているのである。私の中の勝手なイメージのなろうは、オレツエーからのチーレム形成というどうしようもない流れが胸焼けを起こす原因になっており、そうした作品の場合、主人公を取り巻くヒロイン勢は、本当にオート操作でついてくるオプションみたいな存在でしかなく、全く魅力がなかった。それに対し、今作は「バトルファンタジーもの」の文脈はほぼゼロであり、主軸はとにかく「恋愛ゲーム」のプロットである。つまり、なろう的世界観があろうがなかろうが、この手の世界でやれることは「恋愛的駆け引き」ただ一本。そのため、カタリナのオレツエーならぬアタクシツエー、いや、アタクシカワイー要素は余計な方向に取っ散らかることなく、ただひたすら並み居る攻略対象(+女性陣)を籠絡するためにだけ使うことができる。こうして焦点が絞られ、変な言い方をすれば「今まで通りの」お話の遡上に乗せることで、なろう的な粗雑さとか、気持ち悪さが緩和できるようになっているのではなかろうか。 まぁ、そうは言っても相変わらずの難聴設定みたいなカタリナの鈍感さや、いまだに破滅フラグを気にしてしまう様子なんかは受け入れがたい部分もあるのだが……なんでこの子、あれだけ乙女ゲーに精通していたはずなのに、恋愛が自分のことになると鈍感を貫こうとするんでしょうね。これだけ長い時間をカタリナとして生きているのに、いまだに自己肯定感が低すぎるのは問題な気がする。いや、肯定できる人生を歩んでないからだろうけども……。すでにマリアを陥落させている状態で破滅フラグを気にしすぎているのもどうかと思う部分で、今となっては「悪役令嬢」の要素がかけらもないわけで、もう新たな人生を楽しめると判断して自粛解除に踏み切ってもいいと思うんだけどね。ところで、このゲームってマリアルートはあるんですか?
ハッピーエンドだったな! 最終話。まぁ、これはこれで期待通りの終わり方と言えるのかもしれない。 最終話に至って、改めて「素人はサイドカーレースのことなんてさっぱりわからんからキツいぞ」という当初の懸念が浮き出してくるという奇妙な展開。最後に三宅女子が勝つことは予定調和なので問題ないのだが、その勝利の要因が、「天候不順でなんかよく分からないけど全車横並びの状況が出来上がった」「よく分からないテクニックを駆使して1台ずつ抜いていった」という、今まで特に使ってこなかった要素による勝利。うーむ、まぁ、これについては伏線張るのは難しかったと思うが……F1レースとかのファンなら、あのイエローやらグリーンやらのフラッグのルールは割と馴染みがあるんですかねぇ。こういう時に視野の狭いオタクは難儀しますね。 まぁ、レース中にあれだけの大喧嘩で時間を潰してしまったら、なんらかのルールの穴でもついていかなきゃ勝てないですからね。ラッキーでもなんでも、とりあえず勝てたという要素はそれで飲み込むことにしましょう。今作で重要なのは、レースそのものよりもそこから生まれる人間関係の方なのでね。ただ、そちらも残念ながら割と即興だった気がするのはちょっと惜しい。ゆり&めぐみペアはこれまでそれなりに筆を割いて描かれてきたキャラクターではあるのだが、大体毎回喧嘩してばかりだったのであまり追加情報がなく、「昔は同じ夢に向かって仲睦まじくしていた」っていう印象があんまり無いんだよね(1話目くらいでちょろっとやってたかなぁ)。その2人が、怪我や天候トラブルなどの不運が折り重なってレース中にめげてしまい、そこから互いの不甲斐なさをなすりつけ合うという展開までは良いのだが、そこから何をきっかけに立ち直ったのかは分かりにくい。「コーチなんていなくても本当はレースって楽しいんだよね」ということを思い出せたということなのだが、せめてもう1つ2つ、明示的な復活の手がかりがあった方が説得力はあっただろう。多分、普通に構成するなら今回の大喧嘩は前回のうちに処理しておき、今回は決裂した状態から仲直り→激走という流れにした方がよかったんだと思う。まぁ、そのほかのエピソードとの尺の折り合いもあるけどねぇ。 個人的には、ゆりがマウントとったときにグーじゃなくて平手でペチペチめぐみのほっぺたひっぱたくところがなんかしょうもなくて好き。まぁ、女の子同士のキャットファイトならこれくらいがいいですかね。実際はグーよりも痛みは大きいなんて話もありますし(だとしたらひでぇな)。アニメでもなかなかみる機会がない、女の子同士の激情キャットファイト。殴り合ってからの友情タッグは定番中の定番だが、王道展開をこなして臆面もなく優勝をかっさらう展開は個人的には嫌いではないんだ。そして、その後にコーチがなんかよく分からない理由でフラれる→可能性が残ったってんでまた元の木阿弥、っていう展開もお約束っぽくて良い。しかし2人とも、あれだけサイコパス気味のゴミクズ野郎だと分かったのにまだ諦めないのか……。怪我で落ち込んでる教え子に「ポジション変えれば決勝出られるぞ」とかとんでもないこと言い出すコーチだぞ。オメェがどっちも出来るからって誰でも出来ると思ってる時点でちょっとやばい(そして実際にできる2人もちょっとやばい)。 とりあえず、特に奇をてらうでもなく、無難に終わった最終話。これはこれで文句の出るもんではないが、果たして我々はこの作品に何を求めていたのだろうか。シリーズ全体を通じて考えると、なんだか座りの悪い話である。 もう、いっそコーチ殺して心中エンドでよくね? 第11話。もう、何もかもうまくいかないのは大体あいつのせい。 予想通りにモチベーションがた落ちのゆり&めぐみペア。そりゃそうだ。本人たちも言っていた通り、「目標が勝手にこっちに帰ってきちゃった上に、そこにいるのにそこにいない」のである。これでもし優勝でもしてマン島に行っちゃったらむしろ本末転倒である。そんな状況にしてしまった諸悪の根源である棚橋がどんな男なのか、というのが今回描かれたわけだが、これまたゆりたちが言っている通りで、一言でまとめるなら「レース馬鹿」である。実力はそれなりに世界レベルなのだろうし、非常に真摯な姿勢でレースに挑むのでプレイヤーとしては優秀なのだろうが、いかんせん人間というものに対しては配慮がなさすぎる(この辺りもゆり達が言っていた通りである)。そのくせ、何故か世界トップクラスの女性レーサーに粉をかけてあっという間にものにしてしまったり、天然ジゴロの気があるのでよりたちが悪い。バーチャル姉の方がこんな面倒な男にコロッと落とされてしまったのは可哀想であるが、まぁ、同様のレース馬鹿だったらこの真面目さは確かに武器にもなるのかな。 しかし、あくまでもコーチとして、下から見上げる形で憧れていたゆり達の場合、突然レースでの繋がりを喪失してしまうと自分たちの憧れすら虚ろに見えてきてしまう。今後も追いかけるべき夢だったのか、忘れ去ってしまうべき過去なのか。なかなか割り切れない中でそんな夢を奪ってしまった「泥棒猫」を目の前にしたら、持ち前のひねくれ根性も働いて、酸っぱいブドウを馬鹿にするかのように散々にコーチの悪口が出てくるのもしょうがないところか。ちゃんとまっすぐ見ていたコーチの姿も、突然崩れたコーチへの憧れも、全部ひっくるめて、自分を納得させるためのあまりにもみっともない虚勢である。でもまぁ、婚約者だって言ってる人の前でそれを漏らしちゃうのは単なる嫌なやつよね……。「かつて自分が憧れていたものをあしざまに言うようになってしまった人間」って、本当に情けないし、醜くも映るのである。 そうして成り行きで開催された世界トップレベルの強豪との突発レース。三宅島の公道は24時間いつでもレースに使っていいものなんでしょうか。さすがに夜間に爆音鳴らして疾走するのは近所迷惑なような……ちゃんと許可申請は出したんでしょうかね(そんなわけないよな)。しかし、急な試合で圧倒的アウェーであったにも関わらず、世界レベルはマジで世界レベル。高校生が必死に抗おうとも、完全なる技術力のみで地の利も情念も捩じ伏せてしまう。ぶっちゃけ、「あとを追えばあらゆる情報が漏れてくるから追いかけられる」は理屈としてはわかるんだけど、そこから一気に追い抜いて突き放せたのは何でなんでしょうかね。もしかして周回レースにしたから1週目でコースの特徴は全て把握したとか、そう言うことなんかな(周回してるかどうかは知らんが)。夜間で路面状態すらよくわからないと思うのだが、そんな状況でもぶちかませるあたり、世界レベル怖い。 こうしてあらゆる戦いに敗れたゆり達は、もう抜け殻状態。そんな彼女達に追い討ちをかけるようにしてコーチ本人から「しっかりしやがれ」とか言われ、「黙れこのクソ野郎」と叩きつけて荒れ放題。ご丁寧にコースにはイレギュラー。そりゃもう、事故ってくださいって言ってるようなもんでね。ここでもし復帰不可能な怪我でもしてたら、決勝で戦えないって言うまさかの展開で笑えるのだが……。なんだろう、多分めぐみを大切に思ったゆりが必死に彼女を救い出し、お互いがお互いの存在を再認識、互いのプライドのために優勝を目指すって言うモチベーションの解決があるんじゃないかな。 結論:男よりも百合が良い。真理である。 コーチ、人を見る目とか人の気持ちを考える力とか、色々なさすぎやろ、第10話。人に物を教えるのって、完全な専門バカではやっぱダメなんやなぁ。 冷静に考えりゃ、「どっちか片方がコーチとくっつくエンド」って絶対ありえないわけで、それなら同時に潰される展開になるのが当たり前なんだよな。まぁ、元からあんな鈍感男に脈があったかどうかと言われればかなり怪しかった気はするのだが。圧倒的なタイミングで選手のモチベーションをボッキボキにへし折るあたり、コーチとしての才能はスクラップである。 しかし、前回に引き続き今回もまたとんでもない構成にしてきたもんである。どっかで見たことのある光景が続くと思ったら、これって1話目でやっていたエキシビション。1話目はサブタイトルがそのものズバリ「Exibition」だったんだよな。もちろん、映像を全てそのまま持ってきているわけではないが、レース中の様子はマジでそのまんま。これは「総集編」ではないし、一体なんという言葉で表現したものか……。なんで「SILVER LINK10周年記念作品」でこんなチャレンジングな構成にしてるやらな。 しかし、もちろんこれはサボりとか省エネってわけではない(まぁ、そういう側面もあるのかもしらんが)。この11話を見てから改めて1話を見直すと、全く同じ映像を使っていたにも関わらず、様々なシーンの意味合いが1話時点とは全く異なる意味(印象)を持っていることが分かる。明確にその辺の差分が出るのは、きちんとお当番回がもらえたコンビの描写だろう。例えば鈴鹿のコンビなんかは、1話目だと「ほーん、仲ええんやろな」くらいの印象だったところを、あのエピソードを見た後だと、ちゃんとドライバーのちゆきがパッセンジャーのみさきの挑戦を受け、それに応えられるように遠慮無しにチャレンジしている姿勢が見て取れる。SMコンビの筑波はドライバーのいずみが「主導権は私にある」と必死に主張している様子が、今となっては痛々しい。 そしてもちろん、一番の変化があったのはメインとなるゆり&めぐみペアということになる。なんとまぁ、1話では全くわからなかったが、実際は目の前にコーチがいて、その前で全力を披露しようとしているシーンだったのである。そのためにエキシビションであるにも関わらずフルスロットルで挑んでおり、持てる技を全て出し切った見事な走行の後には、あのダブルノックアウトが待っているのである。そして、1話では「2人がコーチを呼び出した」シーンが間に挿入されていたが、今回は最後に「コーチが2人を呼び出した」シーンで終わる。この辺りの重層的な演出も面白いところ。 これまで、「結局毎回おんなじようにコース走ってるだけなんだよなぁ」ってんで、コースをグルグル回っているのと同じようにお話までグルグル回っている気分になっていた本作だが、まさか、そうした「繰り返し」がここにきて「完全に同じシーン」に重なり、そこからずれを生み出すことで変化の大きさを際立たせることになるとは。珍妙な構成には違いないが、最小限の労力にも関わらず面白い効果が生み出されているのは実に興味深い。まぁ、「詐欺やんけ!」って怒る視聴者もいるかもしれんけども。1話目の「答え合わせ」回がここに入ってくるっていうのは案外真っ正直な作品と言えるのかもしれませんよ。 さて、来週が最終回かな? ……ゆり達はまともに走れるんですかね? |
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声優のこと全般
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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