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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 ガチ鬱展開はこのアニメで見たいものではなかったのだが……第18話……。いや、別に不相応なシリアスでもなし、ここまでの積み重ねがあったのだから当然の帰結ではある。今期で比較すれば「はめつのおうこく」の方がよっぽど鬱の規模もでかいのだが……やっぱり初期のあの空気感の作品だと思っちゃうとなぁ……。

 とはいえ、ここまで散々疑ってきた「1話目のあのヘルクへの接続」は無事(?)果たされそうである。ヴァミリオちゃんが散々ツッコんでいた初期ヘルクのあの危なすぎるノリ、あれはドがつくほどにシリアスな人間界の惨状から直接つながるわけではなく、苦しんで苦しんで苦しみ抜いたヘルクが、最後にアリシアの遺言(?)を受けて生み出した決意の仮面。彼はいつどこでアリシアに再会してもいいように、まさに文字通り「張り付いたような」笑顔を維持し続けており、それが偶然にも魔族連中からは好評だったり、ヴァミリオからは不審がられたりしていたわけだ。

 そして、そんなヘルクが帝国にきてやらかしていた奇行の数々についても、「これだけの悲劇に見舞われたヘルクがギャグってていいのかよ」という方向では解消されなかった問題が、「ヘルクが心の底から人間を滅ぼしたいと思っていた気持ちだけは伝わってきた」という斜め上(斜め下)の設定によって一応の正当化を果たしている。ヘラヘラしながら適当なことを言っているだけに見えたヘルクが、実際には裏で泣きながら悲痛で切実な訴えを魔族に対して行なっていたということになる。……多分、この話を全部聞いたヴァミリオちゃん、当初ヘルクを邪険に扱ってしまったことに責任感じちゃうんじゃないかなぁ……。

 人間サイドがヘルクの離反前にすでに覚醒を完成させていたという事実も驚くべきことだが、発動した直後の地獄絵図では「覚醒に耐えられなかった者は皆同じような姿に変貌し、精神が壊れる」という説明がなされていたため、後になって帝国の襲撃を先導していたような「顔あり」の天使連中については、ある程度覚醒のタイミングで耐性を持っていた人間ということになるのだろうか。まぁ、だとしてもエディルの様子を見る限りでは王のコントロールには抗えなかったようだが……これ、マジで後になってアリシアが攻めてくる可能性もあるのがイヤすぎるんだよな……まぁ、エディルだけでも充分イヤだってことはわかってしまったが。これだけきちんと完成してしまった天使軍団、帝国の連中は対策できるんでしょうかね……。

 でもまぁ、次週はようやくヴァミリオちゃん復活か。何か、この鬱々とした気分をひっくり返すような展開に期待したいですね。

 

 

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 ねー、ヴァミリオちゃんは〜、第17話。これで2週続けて登場してないことになる。ヴァミリオ成分が足りない……というかピウイ分が足りない……。

 「長い回想はモチベが下がる」とは申しますが、流石にちょっと退屈になってきたな。いや、お話はちゃんと進んでいるのだし、現在のヘルクを形成する大事な要素だってのは理解できるんだけど、もう、だいたい流れはわかっちゃってるわけで、あと気になる部分といえば「1話目のあの謎テンションのヘルクにどうやってもつながる気はしない」っていうことくらいで、それってあんまり回想を重ねても解決しない問題な気もする。いや、こっから先でうまいこと「よしっ、魔王選抜戦で楽しく遊ぼう!」っていうヘルクのテンションが作れるんだったら神展開だけど。

 まぁ、今回「なんか色々辛いな」って感じてしまったのは、展開自体が今まで以上に鬱々としていたせいもあるかもしれない。人間の王に抗うことができないクレスの最後の抵抗、そしてなんとかヘルクを救わんとするアリシアたちの苦闘。最終的にパーティ一行がどれくらい存命なのかはまだはっきりしていないが、これだけボコボコ大切な人たちを失ってしまったら、いかに勇者ヘルクとてやってられないだろうし、実際今回は今までになかったくらいにヘルクがずっと顰めっ面。あの胡散臭い笑顔が張り付きっぱなしだったヘルクには似つかわしくないお話であった。いや、この状況で笑ってられるわけないんだけどさ。こんだけ感情を表に出して自分を責め続けるヘルクってのも見てて辛いものがあるよね。

 希望があるとするなら、次回のサブタイトルが「笑顔」であること。映像を見る限り、まだ次回で回想が終わる気もしないのだが……それこそ1話目のヘルクに接続するような何かが出てくるなら、多少なりとも救われるかもしれない。救われてください。何はともあれヴァミリオ&ピウイをください。

 

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 都城王土! 都城王土じゃないか! 第16話。……分かんない人はスルーしてください。言葉の重みなど付加的な能力にすぎん。

 さておきさておき、いよいよもってヴァミリオちゃんが1度も顔を見せないお話になってしまった。一応「声がやたらでけぇやつ」みたいな微妙にスカすタイプのギャグが入ってはいるが、もうほぼオールシリアスな展開。あとはひたすらヘルクの回想が終わるのを待つしかないのだが……終わったとしても、こっから先の戦闘でギャグが介入する余地があるかしら。まぁ、どこまで行ってもちゃらんぽらんな魔族のあの空気感が戻ってくればなんとかなるかもしれないけど。頼むヴァミリオ、そして頼むピウイ。そういや「声がでけぇ」ネタってピウイとかぶってるな……。

 思いの外ダイレクトな進行を見せていた人間界の「王」や貴族たちによる全人類統一計画。もうちょっと間に何かややこしい話が挟まるのかと覚悟していたのだが、すでにクレスの魔王討伐遠征の時点で王たちの謀略は完成していたとのこと。ヘルクたちの命の恩人ともいうべきミカロスが実はクレスの特異な才能を見抜いて利用するためだけに生かしていたってぇのは実に胸糞の悪い話。やはり平川ボイスのお偉いさんにろくなやつはいない。いや、いてもおかしくないんだけど……今期いろんなところに平川大輔が出現しており、だいたいが悪いやつなんだけどどっかにまともなやつもいた気がして、作品を跨いで見てるとどれが「悪い平川」なのかわからなくなってややこしいという……。

 まぁ、とにかくそんな悪い人間軍はすでに計画をほぼ完成させており、クレスは操られてるし、人間界を支配するどでかい魔法の準備もだいたい整っているという。クレスをけしかけて魔族とぶつけたのも、もしかしたら共倒れに近い状態を作ってクレスをコントロールしやすくするのが目的だったのかもしれない。もしそうだとしたら、わけもなくけしかけられたアズドラさんたちにとってはエラい迷惑である。未だヘルクのみがアズドラたちの本質を知っている状態で、他の連中に「魔族、実はいいやつなんだよ」と言ってもなかなか通じないのがもどかしい。そういや「魔族、実はいいやつじゃね?」みたいな話も、今期はフリーレンと被ってて(そして結論が真逆なもんで)ややこしい。フリーレン観た後にこっちのヴァミリオちゃんやアズドラのやりとり見てると、マジで天使に見えてくるぞ。

 さぁ結果的には絶体絶命は変わらず。さらにクレスの異状から見るに、王が使っている

悪そうな魔術が、以前ヴァミリオ・ヘルクコンビが戦った黒い騎士の特質に似ていることも匂わされている。ということは、解決の鍵はもしかしてピウイなのでは……あの島の魔女さん、ここまで見越してピウイを送り出してるんだとしたらマジで救世主。いや、多分たまたま。

 

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 シリアスシリアス&シリアス、第15話。何やこの空気は、頑張れヴァミリオちゃん、君のツッコミがなければ世界は暗黒に染まってしまう。

 しかし流石のヴァミリオもほとんどツッコミようがない話になってしまったな……。こちらも新番チェックのゴタゴタでしばらくは記事立てせずに眺めていたが、クールの変わり目に長めの回想エピソードに入ったのでちょうどいいといえばちょうど良かったのかも。オープンエンドが変更され、オープニング歌唱は前半ちょい役で登場していた愛美に。愛美ソングはこういう蓮っ葉な歌い方してくれてる初期の寺川が付いてた時代の愛美っぽいのが好きですね。マジカルデストロイヤーまで行っちゃうとちょっと謎すぎたけど。オープニング映像に電車で移動するシーンが出てきたんだけど、ほんとにこの世界の文明レベルはよく分からんな……。

 さておき、長めの回想は終わる様子はなく、まだまだヘルクの告白は続く。今回最大のびっくりだったのはヘルクがアズドラさんと既に面識があったという事実。どうなんだろ、過去のアズドラの様子を振り返ったらそういうニュアンスのこと言ったりしてたんだろうか? まぁ、ヘルクの異様なまでの魔族との信頼関係のバックボーンは判明したが……その代価というか、そこに至るまでのお話は典型的な胸糞ばなしである。まー、こうして「愉快な魔族・苦しむ人間」という2つの派閥があり、どちらも笑顔で迎えるハッピーエンドを望むなら、その間に共通の敵を設けて集約させていかなきゃいけない。そして、陰で糸を引いてる悪が大きければ大きいほど、その手に操られている人間の滑稽さというか、惨めさも引き立ってしまうわけで……どうにも魔族サイドがいい奴すぎるので視聴者目線だと圧倒的に贔屓目ワンサイドになってしまうなぁ。まぁ、そういうお話なんだけど。

 実際、ヘルクだってあんなちょっとアズドラと対話しただけで交流できたわけで、普通に考えたら魔族サイドが事情を説明した時に人間側が聞かない理由はないはずなんだよ。それでも「長年の歴史の曲解がそうさせている」と言われたらどうしようもなく、人と魔のすれ違いはますます加速していく。穏健派っぽいアズドラさんですらこの始末なのだから、そりゃヴァミリオちゃんがカッカしてヘルクに憎悪を燃やしていたのも致し方ない話よ。あとは双方の理解ができた後にラスボスがどこにいるかを見定めるだけなので、この2人にとっては話が簡単になったが……人間の王が天使システムにアクセスできた理由なんかもまだ謎だからなぁ。現時点でクレスがどうなってるかによって解決の難度が変わってきそうだな。

 今のところ最大の懸念材料は、こんだけ重たい過去を背負って人を裏切り、魔族に肩入れしてるヘルクが、どうやったら1話目の頃みたいに「人間を滅ぼそー!」ってギャグのノリで言えるようになるかである。どう考えても1話目のノリとは接続しない気がするのだが……まぁ、ギャグでスタートしてシリアスになった漫画の宿命だよな……そこが綺麗に接続できるなら評価は鰻登りだぜ。

 

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 なんやねんこの構成、第12話。スタッフはいくらなんでもピウイの清涼剤としての効能に信頼を置きすぎなんじゃないですかね……まぁ、実際機能してるけども……。

 というわけで、次週(1クール目ラスト?)に重たくて核心に迫る話を置くためか、今回はその前振りまでやっといて、余った尺はピウイ視点のどうでもいい話で埋めてしまうというアクロバティックな構成。可愛いので問題ないのだが、これだけ強引な手段が取れてしまうあたり、今作のギャグ・シリアスのトンチキなバランスが妙な効果を発揮しててなんだか面白い。

 もちろん、シリアスパートが完全シリアスかと言われるとそうでもないのも大事なところで、今回は久しぶりに帝国VS勇者の視点に戻っての現状報告。以前アズドラがぶち上げた領土奪還&人間の王襲撃作戦は着実に進行しており、うっすらと勇者側の脅威を感じながらも、今のところは魔族連中が持ち前の明るさで乗り越えている。多分指揮系統の負担とかがアズドラ1人にのしかかってるのでかなり重労働になってると思うのだが……それでも音を上げないのはヴァミリオちゃんに格好いいところ見せられるように頑張ってるというのもあるだろうし、本当に単に「いい上司」なんだろうな。魔族サイドは見れば見るほど幸せそうな生活なのがなんとも……あとクッキー食べてるホンさん可愛い。今作はホンさんとピウイが2大マスコットですね。

 そんな魔族の思惑を知ってか知らずか、着実になんらかの準備を進める人間サイド。そろそろ脅威も眼に見える形で成長しているようで、監視役や上役にその懸念は募る一方。唯一救いなのは、どうにも人間側の連携は良くないようで、なかなか組織だった動きとして完成してないことくらいだろうか。いや、あんだけの天使軍団を何度も派兵してる時点で組織としては完成してるんだけど……やはり頭をつぶす以外の解決策はない気がするのだが、アズドラさん1人でなんとかなるだろうか……早く帰ってきて、ヴァミリオちゃん。

 というわけでヴァミリオ側のお話だが、考えてみりゃ、確かに心配されてたように「何日もの間ヘルクという男と2人きりの旅」をしている(と思われる)んだよな。アズドラさん、その辺の心配は大丈夫なんでしょうか。幸い、実際にはピウイというあまりに大きすぎる存在が間に入ってるのでそういう心配は一切ないのだが……代わりに、いよいよヘルクが全てのタネを明かす様子。さて、次回どんな話になるのかな。

 ってんでまさかの16分目でエンディングへ。「あれ? 録画開始時間間違えた?」と不安になったが、残り10分はピウイ目線の旅行記での尺稼ぎ。否、こちらもメインコンテンツか。色々と楽しそうなことをやりつつ、今作らしいどこか捩れた珍妙なボケがそこらで垂れ流しになっているカオスストーリーである。まぁ、多分一番のカオスはナレーション声の変な村人がどうみても赤い彗星のゴーグルかけてたところですよね。この作品でもシャアはシャアいじりしかされないのか……。

 

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 当然のごとく未完!! 最終話! 分割2クールで良かった、という安堵もあるし、「綺麗に完結してくれよぅ」という不満もあるが、まぁ、最初から決まってたならこれはこれでよしか。

 というわけで、残念ながら何一つ完結しなかったのでまとめる要素も何もないです。一応シルバーストームについては覚醒ノワール・ミステルのチートによって瞬殺。何故このタイミングでの覚醒だったのか、そしてノワールとミステルの関係はどんなものかは、およそ本人が説明していたのでとりあえずそのまま受け取ってしまっていいのかしらね。一応確認しておくと、ノワールが自分の存在意義に疑問を持ってしまい、深層に眠っていた「最強キャラ」ミステルを叩き起こして対策とした。ノワールが自身の深層にそうした最強キャラが眠っていることを知っていたかどうかは微妙なところだが、強く願ったことで封印が解除されてしまったのだろう。

 ミステルとノワールの関係については、ミステルが「セーフモード」と呼び、さらに「自分は眠っていたかったのに」みたいなことを言っていたことからもおよそ想像はつく。20年前のシルバーストームの際にも大活躍した最強メイガス・ミステルは、何らかの事情でこの地上での戦いに嫌気が差し(おそらく元の契約者との何かがあったと思われる)、自分がもう出てこなくてもいいように、「セーフモード」という省エネ状態のノワールを開発し、自分の意志の上から被せた。全く省エネではなかったノワールだが、諸々の思考ルーチンなんかを簡略化した「ぼんやり人格」に全てを任せて、ミステルはそのまま眠っているつもりだったのだろう。しかし、それが叩き起こされたことで、今度はノワールに戻らなくなってしまった。何しろノワールの方がかりそめの人格だったわけで、戻ってこないのも致し方ないのである。

 こうした「かりそめの人格の方を好きになっちゃう」系の恋愛譚ってのもアニメだと何本か観てきた気もするのだが、加齢のせいかパッと例をあげることができない。だいたいは強烈な本人格の方が偉そうに抗っちゃうけど、最終的には愛の力で望む方の人格が戻ってきてハッピーエンド、みたいな流れになりがち。ノワールの場合は、ちゃんと戻ってきてくれるんでしょうかね。

 ノワール絡みのお話はほんとに「未完」なので置いとくとしても、他の連中も色々と未完なのであんまりいじりようがない。エリーとの関係性は待ったをかけっぱなし、トキオはなんと黒仮面様とお知り合いだったようだがそのバックグラウンドも当然謎。名前を「マハト・エイヴィヒカイト」と読んでいたが、「永遠」を冠する名前をつけられているのはいったいどういうわけなのか。そして彼らの目的は何なのかも引き続き気になるところ。シエルは一応誰も傷つけずに済んでいるが、ミステルの行動次第では割とすぐにカナタとの関係性に決着をつけなきゃいけなくなるかも……。

 とまぁ、メインシナリオは各所で重たい展開が始まっているが、個人的には「契約律!」「隣人律!」「成長律!」とか小難しいこと言われてるのに能天気な関係性のメイガスたちが好きよ。多分ランゲたちのトコなんて成長だのなんだの、考えてないだろうし。あんなランゲだけど、契約律のせいで縁が切れないとしたらメイガス・ハラスメントの可能性もありますがね。

 あと、ほんとに馬鹿馬鹿しいのにマイケルのプロポーズからのくだりはマジで爆笑してしまった。「ボブ」っていう名前をそういうふうにつけられる奴はこの世におらんのよ。ほんでフラムとのショートコントも笑っちゃったし。笑顔でいられる関係性って素敵ですね。

 とりあえず、2期ではクラウディアさんの年齢が明かされるところから始まります。嘘です。

 

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 Cパートに癒されるぅ、第11話。今回もシリアス一辺倒でなかなかに重たいお話だったんですが、本当にじっくりゆっくり進むのでその展開にツッコミを入れるのも野暮な気もするし……。

 「RPGで起こりそうな事件を1話で1個ずつ処理していく」みたいな展開。まぁ、前回の料理対決みたいにトンチキなミッションばかりでも途方に暮れてしまうが、今回は「闇に囚われた謎の騎士との対決」という非常にシンプルなもので、対戦相手のヘルクが「物理で殴る」以外の選択肢がないゴリゴリのファイター気質なもんで、基本的に画面で展開されるバトルも直接的な殴る蹴るだけ。ヴァミリオが介入してもせいぜい炎魔法が加わるくらいで割と地味なバトルになってしまうのが難点。一応、闇の騎士の瞬間移動の演出とか、どことなく漂っている不気味さみたいなものにはこだわりの演出もあったのだが……まぁ、あそこはガチバトルを執拗に描いておかないとピウイの登場がブレイクスルーになった感じが出ないからしょうがないかなぁ。ちなみにピウイの歌声は、確かスピンオフコミックの方では「神のごときもの」と評されていたのだが、アニメでの歌声は……ピウイだ。まぁ、これはこれで。

 というわけでワンバトルだけで終わってしまったわけだが、今回闇に囚われちゃった可哀想な騎士との交流を通じて、またヘルクにまつわるあれこれが匂わされたようである。騎士の人は「あんたも」と気がついていたのだが、やはりヘルクを取り巻く「何か」にも闇は関わっているということだろう。思い返してみればヘルクは人間の中でも貴重な、早期で覚醒して完成に至った勇者である。ヘルク自身が頑強すぎるせいで忘れがちだが、この「勇者」という存在は人間の王に支配され、半ば洗脳されたような状態で絶望的な戦争に挑んでいる連中と同じ肩書き。ヘルクだって、どこかで道を踏み外したら背中に羽が生えて魔族討伐に繰り出していたかもしれないのだ。まぁ、彼の帝国への転身までの成り行きを聞けば、彼がそう簡単に天使軍団と同じような状態にならないだろうことも想像は出来るが……魔女さんが「警戒しろ」と言っていたこと、そして今回「仲間を襲撃された」ことで激昂し我を失ったこと。どちらもヘルクの闇堕ちを示唆する不安要素。そこに騎士さんが「あんたもか」と言ってるのだから、どこかで心の準備は必要なのではなかろうか。

 ただ、騎士さんはそこまで承知の上で「ちょっと呪われてる」剣をプレゼントしてるんだよな……なかなか世の中に「ちょっとだけ」呪われてるものなんてないだろうが……ヘルクくらいの強さがあれば呪いなど気にせずに操れるという判断なのだろうか。今後、ヘルクがどのくらい剣を使った戦いを展開するのかは気になるところだが……パンチだけでまだまだいけそうなんだよなぁ……。

 ヘルクには羽が生えてませんが、ピウイは飛べるみたいです。なんで頑なに鳥であることを否定するんだろう……。

 

 

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 惚れてまうのもしょうがない、第11話。ラストに向けて、きっちり主人公が仕上げてきましたなぁ。周りの女の子らにナチュラルに影響与えまくり。

 ラストバトルっぽさは文句無しの展開になっているが、いかんせんエンダーズという連中の特性が未だにはっきりしてないもんだから、「コアが2つあるからどっちか壊せばいい」(なんかよくあるツインタワー展開に強引に持って行かれた……)「両方のコアを破壊! しかしコアはもう1つあった!!!」(知らんがな……)みたいな感じになってしまっている。まぁ、公式がそう言ってるんだからしょうがないんだけどさ……結局この世界においてエンダーズってのは最終的に立ち向かうべき世界の謎とは別次元で暴れている存在みたいなので、本当に「嵐」のような自然災害として場当たり的に対処していくしかないんだよな。そういう意味では超「感覚派」のマイケルが対策指揮をとっているのはとても正しいのかもしれない。

 そんな大騒動の陰で暗躍しているそれっぽいなにがしか。いや、だって結局どこのどなたなのかさっぱり分からなかったからね……まぁ、とにかくこの世界には「なんらかの世界の真理を求めて暗躍している連中がいる」ことが(分かりきっていたことだが)確定。前回までの展開で「シエルはそこの諜報員で、ノワールの価値が確定し次第カナタを始末するアサシンでもある」という認識が得られた(そんで前回時点でもうその任務は放棄したものかと思っていた)。そんなシエルと別軸で動いていた謎の上位存在に黒仮面さんがいたわけだが、今回のくだりで「実は黒仮面さんがシエルの直属の上司だった」ことが判明。思った以上に世界の構造はシンプルだった。黒仮面の上にはさらに組織の大ボスがおり、2人して何か大切なことを成そうという了解は取れているみたいだが、黒仮面さんもどっちかというと「感覚派」の人で、上からの命令を聞いても「いや、自分がやりたいようにやるわ」と気まぐれを発揮。そのおかげで、ほんとギリギリでカナタは一命を取り留めることとなる。これにて「ラスボスー黒仮面―シエル」のラインが確定したので、あとはこのラインがどこまでカナタと利害関係でぶつかるかが問題となる。シエルはほぼカナタ派に転がっちゃってるし、黒仮面さんも目的が達成できるなら一応カナタの命に関しては優先順位を上げて考えてくれそうな人物。ノワールとの特別な絆をアピールして、今後は世界を揺るがす側に回りたいもんですね。

 てな展開は来週決着がつくかどうか分からんが……今回の最大の見どころは、むしろいろんなメイガスの表情豊かなマスターとの絡みだった気がする。その筆頭はフラムたんで、今回はコロコロと表情を変えて魅力を全方位に振り撒きまくった。クラウディアとのバディ関係が完璧。マイケルのところのメイガス(ボブ)もいつも以上に良い味を出しており、彼がナチュラルにマスターをdisればdisるほど、対比的にマイケルの格好良さが引き立てられるという、なんともツンデレなメイガス。他にも久しぶりに登場したランゲさんとこのコンビも昭和の匂いがしてたまらんし、復活のトキオの世話をしているムートンもいつも通りである。こうしてみると、やっぱりメイガスの中で一番キャラが薄いのはノワールな気もする。記憶があの調子じゃしょうがないんだけどさ。

 まぁ、それもこれも全てクライマックスへの布石。最後はいいコンビネーションを見せて欲しいもんだ。でも、メインヒロインの座をエリーから奪わない程度でおなしゃす。

 

 

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 8話目だから温泉回、第8話。まぁ、そのこと自体はセオリー(?)通りなのだが……他の番組が最終回を迎え始めているこの時期にまだ8話っていう事実の方が問題なわけでな。すでに次の番組の番宣を(日付入りで)バンバン流してるってことは後ろにずれ込むことは絶対にないわけで、普通に考えたら次回が最終話のはずなのだが、全くそんなことはなく、今公式サイトを確認したらストーリーの項目は12話まで用意されている。……どうなるんでしょうね。

 さておき、そうしてだらだらやってる影響もあるのか、最近はあんまり心踊る展開じゃなくなってしまっているのは残念至極。まー、最初から「このコンセプトでどんだけ続けられるんや?」と疑問ではあったが、最大の問題点は、もともとあんまり重要視していなかったのだろうか、タイトルにまで冠している「ゾンビ」要素が今回に至って本当にどうでもよくなってしまったこと。いや、一応退治したり逃げ回ったり、ゾンビとのインタラクションは継続してるよ? でも、あれはもうゾンビでなくても構わないんだよね。輝のシャークスーツだけで対抗できてる事実も違和感があるし、この度ようやく初登場したパツキン巨乳のベアトリクスに至っては、どこから拝借してきたかもよくわからない鎧と薙刀で正面から突破している。この手の作品にありがちな現象だが、どんどん「ゾンビ」という存在の脅威度が低下して迫力を失ってしまっているのだ。

 それに加えて、「なんで音源をつけただけのドローンに引き寄せられるの?」とか「温泉の中に潜ってたゾンビはどう考えてもおかしいやろ」とか、その場のノリで展開を繋いでいるせいでゾンビの設定そのものもだいぶ破綻している。群馬県までゾンビエリアが拡大しているというとんでもない状況なのに何故かその只中でふつーに寿司屋の親父さんが生活しており、電気や電話などのインフラが生きてる意味も分からない。「別にゾンビを描くのが今作のメインではないから」と言われるかもしれないが、そこを描かないなら、もうこの作品に独自性はないので、単なる温泉サービスシーンアニメとして見るしかなくなるのよ。それってすごくもったいなくない?

 映像部分もいい加減に慣れてきてしまったし、このまま終わってしまうとどうにももんにょりした結果になりそう。今から4話分、どこでどうやって展開するんだろう……。

 

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