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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「盗掘王」 5

 英語タイトルは「Tomb Raider King」。まぁ、そりゃそうか。その伝でいくとトゥームレイダーって単に盗掘(者)なんだよな。

 さて、ここにもまたちょっとしたイレギュラーが。こちらの作品は韓国で製作された作品の翻訳である。フジテレビはここ数年ずっと海外作品を輸入して吹き替えを行う枠「B8station」が存在しており、私もこれまで「時光代理人」や「RINGING FATE」、「この恋で鼻血を止めて」などの作品を視聴させてもらっていた。ただ、この枠はフジテレビ、つまり関東圏のみの枠であり、関西人はBSフジでのみ視聴が可能だった。しかしそれが、なぜか今作から地上波の関西テレビにも降りてきて気軽に楽しめるようになった。今後もこの枠が地上波で続いていくかは分からないが、BSは録画設定が面倒なことがあるので素直に助かりますわ。

 というわけで韓国小説原作で韓国のスタジオが作った純正「韓国アニメ」。おかげで細かいスタジオの編成とかクリエイターについてはよく分からんのだが、STUDIO EEKという元請けは「時光代理人」には英都編から参加し、ちょっとずつシリーズアニメに入り込んできているスタジオらしい。映像の傾向としては相変わらず中韓のアニメのクセである「なんか微妙にAIっぽい処理」が最初に目につくが、映像としてはかなりこなれており、海外作画の中ではかなり見やすい「日本のアニメに近い」デザインが実現している。これは別に日本のアニメの方が優れていると言いたいわけではなく、純粋に「見慣れたスタイルのデザインが、きっちり動いている」という印象になるので評価しやすいという意味である。

 そうして冒頭のドラゴンとのアクションなどを抜けて、「ほうほうそれで?」と思いながら見ていると……突然のタイムリープ、15年前に戻って強くてニューゲーム。……あ、そうですか……やっぱなろう的な……へぇ……。ご丁寧に異能力でステータスウィンドウが出るようになってしまったし、タスクやらスキルやら、結局いつものやつになってしまう。「突如世界中で遺物を内包した遺跡が爆誕するよ」は同じ韓国作品である「俺レベ」の設定だし、まぁ、なんかいつも通りに見たことあるやつになってしまうかなぁ、というのでしょんぼり。中韓でもこの手の作品の絶対数が多いのか、はたまた輸入する日本のTV局側が好んでこれを持ってくるのか……もっと「フェーレンザイ」みたいなアニメをもってきてよ。

 ただまぁ、チートやり直し物語には違いないが、15年分の知識とスキルを活用して一旗あげようとする主人公のプランニングが変なとこで地に足ついてたり、筋運びとしては丁寧な印象を受けるのであらすじで見るよりも印象は悪くないかも。せっかくなのできちんと海外アニメを見る機会を大事にしていきましょう。

 
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○「サンダー3」 5

 なんじゃいこりゃぁ。まだまだ知らねぇもんが出てくるもんだな……序盤の印象は「なんかいかにもフジテレビ系列で作りたそうなアニメだな……」だったのに、最後まで見たら「なんか、いかにもフジテレビ系列が作りたそうなアニメだったな……」になった。変わったのに変わってない。謎。

 さっぱり知らなかったが、原作は「月マガ」連載の漫画作品とのこと。そもそも漫画でこれどうやって表現してたんだろ。画作りはめっちゃ大変そうだな。とにかくそれが今回大仰なギミックが仕込まれたアニメ作品となったわけだ。間違いなく度肝は抜かれたのだが……ただ、そこから次の面白さに直結するかは未知数なのよな。最初は映像表現の妙を評して1点あげようかとも思ったのだが、よくよく考えてみると前半部分はなんとも間延びした退屈な展開だったため、プラマイで一旦据え置き。「思春期の中学生少年」のテンプレ感の描き方がなんか雑だったのが妙に引っかかる。まぁ、現代の少年たちはスマホがあるおかげでかえって色々と大変なのだろう。

 とはいえ、日常パートはそれこそ後半とのギャップを生み出すために必要だったところなので、あんまり深い意味はなくああしたやりとりを描いていた可能性はある。それが、どうしてもあの画では冗長に感じてしまったのは致し方ない。この空気感の緩急も見せ場の1つといえるが、それ1本で引っ張れる要素ではないからな。

 というわけで今後の見どころはもちろん主人公たち「漫画世界チーム」と「外」(?)の作画での描き分けと融合ということになってくる。制作のUNENDというスタジオは元々ポリピク傘下で「シドニアの騎士」や「亜人」のCGアニメデザインをサポートしていたスタジオらしい。そして監督の瀬下寛之という人の直近の監督作品は「カミエラビ」だという。これは盛ってる話でもなくガチなので信じて欲しいのだが、なんも知らん状態で序盤パートとか見てて、私は「カミエラビみたいな雰囲気のアニメやな……」と思ったのである。いや、もう少し正直にいうとタイトルがさっぱり思い出せなくて「なんか……あれに似てんな……えっと、ほら、あれ、なんだっけ? なんか佐倉さんが世界リセットしたりしなかったりするやつ。えっと……」だったけど。とにかくなんかアレと繋がるような「過剰に刺激的なセカイ系」の匂いはする。これが楽しい方向に振り切れてくれるとありがたいのだけど、現状で「でもこっから妹奪還の話の流れが面白くなるかなぁ」という部分はちょい不安なのでもう少しこの世界の「壊し方」みたいなものを見守りたいと思う。

 ちなみに主人公の男の子のCVは鈴代紗弓だったという。ごめん、全然気づいてなかった。ショタやってるのあんまり見ないから全然イメージなかったわ。

 
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○「スーパーの裏でヤニ吸うふたり」 4

 変な奇跡ってのは重なるもんで、なんと今期はタイトルに「ヤニ」が冠された喫煙をテーマにした作品が2本同時に放送されるという謎の被りが発生。日本国内でもどんどん禁煙への流れが強まる中、何故か喫煙とは縁遠そうなアニメ業界から紫煙が漂ってくる。

 今作における「煙草」の扱い方こそが、ファッションとしての煙草、コミュニケーションツールとしての煙草なので構造自体に理解は示しやすい。喫煙所でしか起こらないコミュニケーションってのはきっとあるのだろうし(知らんけど)、それを男女の関係性に絡めて描くとどことなくアダルティで、それでいて気だるげで。独特な雰囲気を醸し出すことができるし、時にそれが格好良くもなる。そういう意味では「煙草」というテーマではあるが、意義は認められる作品になっている。

 そこんとこは認めた上で、どうにもそれ以外の部分での理解が及ばないのであまり点数が上げられない。これは単純に私の人生経験の乏しさからくるものなのだろうか。今作で最大のクエスチョン要素は、主人公の佐々木そのものである。こいつのモチベがまー理解できない。どうなんだろ、「スーパーの店員に可愛い子がいたから、いっつもそのレジに並ぶ」って、……ある? そんなことわざわざする? 百歩譲ってそれがあったとしても、本人に下心がバレた後も継続していく勇気ある? なんか、得られる効能に対して割く労力が多くない? 

 まずもってそのストーカーじみた神経はあまり理解できず、別に遠くから眺めてるだけでもただの一目惚れであれば欲求は満たせるはず。わざわざ接敵して認識されるリスクを負う必要があるんだろうか。しかもそこそこコストもかかってるし。……まぁ、こういう感情ってのは人それぞれなのかもしれないので佐々木の趣味趣向を邪魔する気もないが、普通の判断基準だとマジで「割とキモい親父」でしかないのだが。あと、山田さんがいなかったとわかった後もレジで無駄な買い物してるのもほんと謎。レジに行く必要がないなら、そのまま買い物キャンセルして帰れよ。なんでレジ行くんだよ。

 そんな佐々木が出会う謎のダウナー系おねーさん「田山」。彼女の1人2役についても意味は分からんが、その辺はまだ語られてないだけなので現時点で突っ込む必要はないだろう。レジでの様子や外での衣装を考えるとかなり意図的に「演じ分け」ているのは間違いないので、そのうちに彼女の事情は開示されるはずだ。もちろん「ちょっと髪型とか衣装を変えただけでそんなに気づかないもんかよ。佐々木アホか」という話も出てくるが、その辺はアニメ的(漫画的)お約束なので突っ込むのは野暮ってもんだろう。古来より、ちょっとマスクとか被っただけで正体がわからなくなるのは様式美。本作の山田さんは意図的に変身を狙ってるのだから、そこに気づかないのはしょうがない。

 他にも、田山が積極的に佐々木に近づくモチベとか、色んなところに疑問符は浮かぶが、そのあたりは「ファンタジック恋愛漫画」として飲み込める範疇か。元々「こういうカップリングって夢があっていいよね」的な妄想から始まっている漫画だろうし、その辺のご都合主義は受け入れていくべきだろう。その上でやっぱり男性側に感情移入しづらいので、最終的にあんまり入っていける作品にはならない、そんな気はしている。

 まぁ、一番理解できないのはサラリーマンとして働く佐々木の仕事ぶりなんですけどね。世のサラリーマンって、ほんとに「なんの意味もないのに日付けが変わるくらいずっと会議」とかやってんの? 馬鹿なの?(労働経験がろくにない社会不適合者からの感想)

 
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○「うちの弟どもがすみません」 6

 義姉生活! この手の作品が展開されるといちいち確認してしまうが、再婚相手の連れ子どうしの結婚には法律的な制限は無いゾ!

 原作は「別マ」連載の少女漫画ということで、分かりやすいラブ(?)コメ作品。どれだけ現実味が薄かろうと無限にいじられ続ける永遠のテーマである「親の再婚相手の子」との関係性の物語。相手方の家を訪れたらいきなり増える家族が4人も待ち構えていた、という現実だったら許せないサプライズであるが、アニメだったらこれもまたお約束。関係性こそ違うが、今後主人公が何を目的に動けばいいかを考えれば「夜桜さんちの大作戦」と立ち位置はだいたい同じである。あと家族構成で「柚木さんちの四兄弟」も思い出した。ハートフル加減でいえば意外と肩を並べられる可能性はある。

 初見の印象はだいぶ良い寄り。一番大切なのはもちろん主人公のキャラクターだが、とてもまっすぐで感情豊かな女の子、屈託のない性格だし料理洗濯なんでもござれの家庭的なところもポイントが高い。何よりも久しぶりに女子高生なんて役どころが回ってきた大空直美のちゃきちゃきボイスがよくハマっている。この子ならいきなり野郎4人の中に放り込まれても物おじせずに戦っていけるだろうし、素直に応援できるヒロインだ。

 「弟ども」の方も当然のようにバラエティに富むキャラが揃っており(いっつも思うんだけど、兄弟だったらふつーは似るもんなんだけどな)、分かりやすすぎるツンデレの長男や、ショタ風味溢れる末っ子あたりは分かりやすい。次男は調整役にまわっていたので何かしらの厄介が顕在化するなら先の話だろうが決して悪人ではなかろう。一番問題になりそうなのは引きこもりの三男だが、多分一番分かりやすい「主人公がクリアすべきタスク」として今後焦点が当たるものと思われる。まぁ、冷静に考えて「突然JK姉が出来た」という魅惑のシチュエーションに思春期男子連中(末っ子はまだだとしても)が黙ってられない気もするのだが……あんまりそういう雰囲気を醸し出さないのがそらそらボイスの強いところでね。弟のパンツの洗濯は姉がしてもいいですが、姉のパンツの洗濯には気を遣いそうである。

 制作はLay-duceで今期は「クレバテス」との同時進行になるが、少なくとも1話目時点で作画部分に不安はなく、キャラのモーションなんかもいちいち楽しそう。ここから「ラブコメ」が主軸になるとちょっと触れづらい空気感も出てきそうだが、あくまで「ホームコメディ」だと考えれば見やすいジャンルである。せいぜい「ベタなイレギュラー」を楽しみましょう。

 備考:再婚を果たした主人公のママンのCVは遠藤綾。なんの因果か、2シーズン続けて「再婚したママン」役が回ってくるという。そしてお亡くなりになった先妻の声は……もはや逝去はお家芸。幸薄ボイスに幸あれ。

 
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○「幼女戦記Ⅱ」 ー

 もはや「リバイバル」の一部と言ってしまってもいいかもしれない、なんと約10年ぶりの2期目という浦島状態のアニメ復帰。1期はそれなりに良作で人気もあったと思うのだが、何がどうなってこんだけ時間がかかってしまったのか……。

 もはや考える意味も無いが逆にこのタイミングで動いたことにつながりそうなのは、制作会社のNUTの体制の変化。全部Wiki情報だが、手広くいろんなアニメ制作をプロデュースしているツインエンジンがNUTの経営権を取得したのが昨年のことで、今年づけで正式な株式取得からグループ傘下に加わったとのこと。元々NUTは寡作のスタジオであり、前作「幼女戦記」からの約10年間で元請け作品はわずか3本のみ。足回りの鈍いスタジオに業界から直接的な圧力がかかり、押し出されるようにしてようやくこの2期が実現した……のかどうかは定かじゃない。あくまで妄想である。

 閑話休題、そんなこんなでなんとか実現した2期だが、当然私の揮発脳では10年前のことなど覚えているはずもない。途中、劇場版を1作挟んでいるのだがそれとて7年前。こうなるともはや作品の印象は本編よりも「異世界かるてっと」側がメインになるレベルだが、その「異世界かるてっと」においても本作は影が薄く、あまり作品としての印象は残らないのだ。時間はさまざまな問題を解決もするが、別な問題を色々と生み出してしまうもの。光陰の矢をなんとかして押さえておきたい。

 まぁ、そんだけ時間を経た割には制作チームにそこまで大きな変化がなかったというのは逆に偉いことなのかもしれない。監督の上村泰はクレジットが外れてしまっているが、それ以外の部分ではそこそこノウハウは引き継がれており、画面の雰囲気なんかは変わらずにシャープかつビビッドかつドメスティックなデザインを踏襲(どないやねん)。基本的にはターニャをいじめて遊ぶのが主目的の作品なので、彼女の顔芸さえきっちり表現できていれば大きな問題はないはず。筋立てについてはもはや「幼女」の要素は大して必要なくなってしまっているため、あとは「なんちゃって戦記もの」として、せいぜいドイツ人に怒られない範囲で好き放題やってもらえばいいだろう。放送時期が別世界の「パンツァー・フォー」な作品と被りそうなのは、お互い10年選手であることを考えるとグランドクロスなみの奇跡かもしれん。

 
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○「転校先の清楚可憐な美少女が、昔男子と思って一緒に遊んだ幼馴染だった件」 4

 だぁかぁらぁ! 男女の友情は成立しないしクラスで2番目の子とは友達じゃいられないし幼馴染とはラブコメになるし愛してるゲームは終わりを告げるの! もういいでしょ!

 1話目を30分流すよりもず〜っとタイトルをスライドさせといた方が話が早いラブコメ。タイトルから分かる通りになろう発らしいのでお察し……と言いたいところだが、ラブコメ系は一応異世界ものに比べるとテンプレ感を外してくる作品も存在しているので、「なろうだから」という理由で拒絶はしないように気をつけたい。でもまぁ、今作はほんとにタイトルまんまだったので看板に偽りがあってほしかったタイプの作品ではあるのだが……。

 タイトルを簡単にまとめると「美少女との関係性でバフがかかった状態」というだけの話である。冷静に考えて、性別すら定かじゃないような小学校低学年くらいの時に遊んだ時の思い出って確かに「思い出」としてはいいものかもしれないが、それが男女間の恋愛感情にたいそうな影響を及ぼすとは思えないのだがね。2人とも思春期を経ているくらいのお年頃であり、お互いに良くも悪くもあの頃とは「違う人間」になっているはず。その上で気が合うなら幼馴染補正はいらなかったってことになるし、「あの頃とは違うんだ」を強調するならわざわざつながりに行く理由もない。1話目の傾向から推察するに、「妹思いで優しい主人公に、ヒロイン側も元々悪感情は持ってなかったけど、なまじ美少女になって高嶺の花になってしまった自分に幼馴染補正付きでラフに接してくれるアイツがちょっと気になるワ」という流れなのだろう。まぁ、そう考えりゃ幼馴染力は確かにバフか。

 別にありえない話じゃないし、お互いに悪しからず想ってるならよろしくしてくれ、としか言いようがないのだが、1話目で「思い出補正」とかフラグは全部回収してしまったわけで、ここから先はタイトルの要素とか関係なしの単なる「1組の高校生カップルができるまで」という話にしかならない気がするのだが……「クラスで2番目」みたいに家族が絡む外側の話に広がったりするんだろうか。正直、あまり興味は湧かない。

 興味が湧かない最大の理由は例によって作画面である。projectNo.9って元来悪くないクオリティのスタジオのイメージだったのだが、最近はほんとにブレが大きくて、直近では地獄作画で話題になった「天久鷹央」などの汚点も残されている。そして今作は1話目から相当なダメオーラを滲ませており……なんかもう、動画のいろはがヤベェんだよな。これだと今からどんな胸キュンラブストーリーを展開されても全然頭に入ってこない気がする。多分1話目時点でコンテ演出の人あんま細かいこと考えてないしな。最後の秘密基地のシーン、主人公はどこからあのでかい弁当箱を取り出したんだろう。ドラえもんでも隠れてるのか。

 
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○「天は赤い河のほとり」 5

 またてらそまさんだった。気になっちゃうと余計に耳に入ってくるようになるよね……。世のパパン、もしくは王様の大半はてらそまボイスなシーズン。

 そんなプチ奇跡より、1シーズンに中東を舞台にした世界史アニメが2本同時にスタートするって方がだいぶ奇跡。これまでほとんど見たことがなかったのに……業界的なシンクロニシティみたいなものがあるのか、それとも「これまであまりアニメになってこなかった素材」を探し求めていたら偶然同じタイミングで掘り当てたのか。興味は尽きない。

 とはいえ、確認したところこちらの作品は「ジャードゥーガル」とはまったく異なる出自で、なんと30年も前に発表された少女漫画が原作とのこと。掲載誌が「少女コミック」とのことで私が全然知らなかったのもしょうがないのであるが、案外こうして大きな少女漫画タイトルなんかもまだまだアニメ化せずに眠っているのかもしれない。

 もちろん、30年以上前の作品を掘り出すってことはそれなりの覚悟は必要になるだろう。ただでさえ昨今のリバイバル傾向で視聴者は「過去の掘り返し」に対する警戒レベルを上げているし、下手なものを掘り出したとしても「古臭い」と一蹴される危険がある。ことに今作はパッと見のキャラデザはいかにも前時代的(厳密にいうなら前世紀的)だし、制作がタツノコプロってのもあんまり新しい感触を求める制作意図には見えない。なんとなくで発表したとしても大して話題にもならずに終わってしまうリスクは存分に孕んでいるだろう。

 しかし、あえてこの作品を現代に持ってきた理由もなんとなく想像できる気はする。1つには上述のように「あまり掘り返されていない文化的土壌」を描くという新奇性を狙ってのこと。当時の文化的背景なんかも描けるのであれば、それはそれで「歴史大河ロマン」として一本立ちした描き方が可能になるかもしれない。2つ目に、そうして「歴史転移」する物語であるおかげで、30年なんてギャップは瑣末なものとして処理できること。「キャプテン翼」や「奇面組」のリメイクなど、無理やり現代に持ってきたせいで歪になってしまった作品もある中で、今作であれば平成だろうが令和だろうが瑣末な問題となり、そこまで「古臭い」印象を与える要素が少なくなる。

 そして肝要な3つ目、由緒正しい「異世界転生」を見せてやろうという狙い。厳密に言うなら今作は異世界でもなく転生でもないので「異時代転移」であるが、「主人公が突然全く関係ない状況に放り出される」という構造は、普通に考えたらこれくらいに過酷なものだ。歴史的にほぼ同時代の作品と言える「十二国記」がアニメ1話目からめちゃくちゃ過酷で泣きそうになったことを覚えているが、説得力を持って「異世界」と「転移」を描きたいなら、それを成立させるためのとんでもない負担が主人公にのしかかる。今作は少女漫画なのでヒロインは「偶然イケメン王子に助けられる」「魔法の力でとりあえず翻訳だけは可能になる」というラッキーがあって助かったが、それでもゲーム感覚でサラッと転生して秒でステータスウィンドウを開いてるような連中とは訳が違う。こうしてみると「突然の出会い」に強制的にヒロインをぶん投げることができる転移設定って、原初的な醸成エリアは少女漫画だったんじゃないかという気すらしてくるな。

 まぁ、もしこれで「スパダリラッキー愛されるあてくし」系になってしまうなら結局はNot for meであるが、ラストで勇ましく馬にまたがるヒロインの様子とかをみると、そうそう簡単にプリンセスポジションで左うちわというわけにもいかないだろう。世界史の中で、図太く生き抜く女子高生の勇姿を見せて欲しいものだ。


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○「クレバテスⅡ-魔獣の王と偽りの勇者伝承-」 ー

 めでたく2期目に突入したら、色々と中の人ネタ要素が増えていた。個人的に最初に笑っちゃったのは大塚王が大塚護衛連れてきたところ。この2人の声も結構いろんなところで重なるよなー。

 というわけで、個人的には好きな作品の2期目なので応援はしていく所存。この学園編からはあんまり原作も追えてなかった部分に入ってくるので、先のわからない状態でドキドキ視聴である。とはいえ、「学園編」というのはジャンルによってはあまり歓迎されない展開。というのも、なろう小説では展開の1つとして「チートを習得して学ぶことなんて何一つないはずなのにドヤるためだけに学園に行く」というのは鉄板展開であり、そのマンネリっぷりとちっちゃくまとまりたがる規模感のショボさから「ダメ展開の象徴」みたいに見られがちなのである。

 この印象は的を射たものだとは思ってるし、いろんななろうが「学園」設定でどーでもよくなっていたという事実はあるが、今作については(贔屓目もあるだろうが)あまり心配はしていない。学園に行く理由は今回のお話でしっかり説明されたし(まぁ、なんでやねんと思う要素はあるが)、個人的に作者の岩原裕二の持ち味って謀略と駆け引き部分にあると思ってるのよね。ヒット作「いばらの王」の印象は強いのだけど、狭い空間、限られた人数での心理劇みたいな部分に見せ場があり、さらににじりよるようなサスペンス・ホラーテイストに旨みがある。「Dimension W」の湖畔の館編とか、いいホラーだったでしょう。今回の学園編でもそういう持ち味を活かしてもらえればいいな、と思ってるわけだ。

 アニメーションとしての土台も盤石だし、1年のスパンが空いたことで制作体制も整っていることだろう。いいファンタジーを期待してまっせ。ちなみにそのほかの中の人要素としては、関智一騎士が教師に赴任したことによる「何と何のウィストリアなんだ……」要素とか、以前からお気に入りだった某・屈するの大好き姫との繋がりが、あっちの2期目を挟んだことにより「姫(白石晴香)とサクラさん(田村睦心)でより強固な屈し同盟ができたじゃん……」要素とかがある。アリシアさんは白石晴香キャラの中でもかなり低音でドスを効かせた発声になっているのに、それが今度はロリボディを手に入れてちょっと高くなってみたりと、まさに作中の「私の身体で遊ぶな!」要素も加速してて中の人も大変そう。いいお仕事ぶりです。

 
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○「乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です2」 ー

 確認したところ1期は4年前とのことで、だーいぶ間が空いての2期目なろうアニメ。すっかり忘れていたので脳死で録画予約して視聴を開始したのだが、自分の感想を確認したら1期も低評価フィニッシュの作品だった(22年はギリでまだN話切りシステムを採用していなかったのでイヤでも最後まで視聴していた)。こんなんだったら0話切りでもよかったかもしれない。とどのつまり、来週からは観ないという宣言である。

 ダメな理由はシンプルに①画がショボい、②主人公がイラつく、③その他モブはもっとイラつく、の3点。特に画のショボさについてはゴリゴリに視聴モチベを削ってくれるナイスな要素で、ENGIの独特な尖り作画がショボくなると露骨にダメな状態が分かりやすいため、ちょっと弁解の余地がない。ちなみにENGIといえば最近では「メダリスト」を制作してショボ作画スタジオの汚名を一気に返上したという経緯があるのだが、なぜか今作は律儀に4年前を思い出したかのようにダメダメ状態をキープしており、「メダリスト」が偶発的な事例だったんじゃないかと不安にさせてくれる。ただ、よく覚えてないんだけど4年前のダメさと今回のダメさはなんか質が違う気もするんだよな。キャラデザこんなんだったっけ?

 まぁ、来週から観ないつもりなので今更何を言ってもあまり意味はないのだが、しいて惜しい点を挙げるとするなら、最近ちょっと減ってきた佐倉さんのキーキーロリっこが楽しめなくなるということくらいか。キャストは賑やかではあるのだが……主な賑やかポイントがどっちかというと野郎どもに費やされているという。

 
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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