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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「デート・ア・ライブⅤ」 ―

 悲報、まじひくわーさん登場すらしない。……まぁ、もうそんなとこにカメラ向けてる余裕ない展開なんだわ。

 というわけで、10年以上もの時と4つのスタジオを、繋いで繋いで辿り着いた第5期。流石に流れ的にもここが最終章だろ、とは思うのだが、今確認したらWiki情報のどこにも「原作が完結した」とは書かれてない。OKブラザー、見届けるぜ。

 とはいえ、アニメも4期と5期の間に2年が空きましたんで、前になにやったかなんて1ミリも覚えちゃいないんですが、確認したらいよいよ狂三さんをメインヒロインの座に固定して壮大なデート or アライブを綴ろうという段階には入っているっぽい。この度の1話目もどう見ても狂三がメインであり、「十香? あぁ、あのモブCくらいの子ね?」みたいな扱い。それでも十香はまだいい方だよ。八舞姉妹なんているんだかいないんだか分かんないレベルだし。このキャラの数でもめげずに全員を最終決戦まで引っ張り上げてるんだから感謝しないとな。

 というわけで、ここまでの歴史で積み上げてきた時逆狂三という一大ヒロインを描ききれるかの大勝負。4期目から監督を始めスタッフが大きく入れ替わって制作がGEEKTOYSになっているが、以前よりも作画状態も安定している(と4期の感想にも書いてある)。今回の1話目はそんな中でも一際作画がよく、狂三ちゃんのご尊顔はかなり魅力的。最後までこのまま走り切ってくれるなら、よく分からなくなっちゃったなりに追いかけていけるんじゃないかと期待している。

 あとはまぁ、10年越しでお付き合いを続けている中の人たちの頑張りにも注目。こういう作品でしか見られない名前ってのが結構あって、当時新進気鋭だったプロダクションエース勢はもはや今作の専業と言っても過言ではない。個人的には、今回はエンディングになったとはいえ、令和のこの世の中にまだsweet ARMSが再集結できるという事実に感動している。

 
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○「この素晴らしい世界に祝福を!3」 ―

 はい、またこの世界に戻ってくることができました。(荒れ果てた)実家のような不安感……。

 一応ネガティブなニュースとして、制作スタジオが変わったって事実はあったりします。1期2期の間が1年しか空いてなかったのに対し、今回は劇場版や「爆焔」をカウントしなければ実に7年ぶりのテレビシリーズ。色々と変わってしまったとしてもしょうがないのだが……でもまぁ、劇場版をカウントから外すのはおかしいし、「爆焔」の方ではこちらのスタッフが担当しているのだから「仕切り直し2作目」と見ることもできるだろう。「爆焔」は残念ながらそこまで面白くはなかったのだが、カズマさんにアクア、そしてダクネスが帰ってきたらもう大丈夫だ。別にめぐみんが悪いってわけじゃないぞ。1人より2人がいいさ、2人より3人がいい、それだけの話。

 映画「紅伝説」から5年は空いたが、アニメの中ではあのエピソードの直後からの再開。ディティールはもう覚えてないけど、カズマの中でめでたくあててんのよさんがトラウマになっていたらしく、余計なまでに引きずってるところでまず笑った(ちなみにどうでもいい情報だが、あててんのよさんは中の人も巨乳で有名だ)。そしてそんな「非日常」のお話だった劇場版からゆっくりと日常に戻り、こいつらにとっての日常ってのはこういうものやで、というのを実に残酷に、実に滑稽に描いてくれる安心の1話目である。制作スタジオのドライブは作画的に不安は山ほどあるのだが、画がヘタっても全部「そういう演出」で済まされるこのすばワールドはほんとに強い。作画がしょぼい方がいいまである。ずるい。もちろん、そうした歪んだ評価を獲得しているのもこれまでの積み重ねがあるからだし、ちゃんとやるべきことはやるメリハリのおかげ。今回はオープニング作画がとんでもないことになっており、なろうラノベ業界の第一人者としての矜持をこれでもかと見せつけてくれている。やっぱりカズマさんはナンバーワン転生者だぜ!

 そして元気な3バカ連中。めぐみんはどうにもカズマに対して匂わせる部分があるのが気になるが、ダクネス・アクアが元気ならそれでいいや。今期はアクア様と久石奏が同時に活動するクールになるのか。やべぇぞ。さらに今回はゲストに賢狼の中の人も参加。身も蓋も無いキャラ設定に、これまでの小清水ヒストリーでも聞いたことねぇような高音域のキャラ作りに声優小清水亜美の魂を感じる。あ、あと荒くれさんは元気です。やっぱ彼がいないとこの世界はしまらねぇよな。

 さて、今回も色々とやらかしてほしいとは思うが、別に何もしなくったってこいつらは笑いに昇華してくれる気もしている。全世界のニートの希望を背負い、戦えカズマ、負けるなカズマ。

 
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○「声優ラジオのウラオモテ」 4

 なんともセンシティブな作品ですな……。なんかねぇ、最近界隈が変な話題でざわついてるから、妙に因縁めいたタイミングだなぁとは思いつつ……わたしゃ触れませんよ。1つ言えることがあるとするなら、「自分の好きなものを卑下するな」ってことくらいですかね。

 閑話休題、久しぶりに「声優」をダイレクトに取り扱ったアニメ。このジャンル、どうしてもメタ思考が発生してしまうというか、「声優を演じる声優」をどーしても意識してしまうせいでなかなか楽しめないという残念なハードルが存在しており、穏当な作品であれば「それが声優!」はあるあるネタ程度にとどめる浅野真澄大先生の采配のおかげで無難な仕上がり、攻めの姿勢で声優アニメという枠をぶち抜いた「ガーリッシュナンバー」あたりは一応記憶には残るだろうか。個人的には原体験は「ラブゲッCHU」なんですが、残念ながら記憶にも記録にもあんまり残らない作品でした。

 こちらの作品はリアルな声優を描くと言う目的はハナから放棄したデザインになっており、メイン2人も現実感を全力で取っ払い「そんなわけあるかい」という設定にしてある。これは流石に狙ってこの設定にしていると思われ、「ウラオモテ」というタイトルでギスギスした関係性を描くにあたり、下手にリアルに寄せてしまったらどんな二次災害が起こるかわかったもんじゃないのである。できる限り「フィクションでオタクの妄想の中の声優さんですからね〜」と前置きしとけば、「声優」に肉薄せずに物語を進めることができる。そういう意味では変な拗らせにつながらないのでちょっと安心。まぁ、どうしてもメインを張ってるみっくともえしには変なイメージも湧いてしまいそうだが、ここまで色んな荒波を超えてきたこの2人のタフネスだったらこれくらいの汚れ(?)仕事はさほどの問題でもないだろう。俺、いまだにスタイルキューブを巡る諸々の動きっていまだに理解できてないんだよな。

 で、そんな風にして「どこをどう観たもんかな〜」と声優オタクは1人で懊悩してしまう部分があるわけだが、幸か不幸かこちらのアニメのクオリティはなかなかにヘボい。そもそものキャラデザにクセもあるのだろうが、2000年代のラノベみたいなバリッとしたデザインに作画が追いついておらず、1話目時点で色々とダメそう。制作のCONNECTはちょっと前に「あやトラ」でやらかしたスタジオで、前クールの「望まぬ不死の冒険者」は成立してたはずだが……ここから1クールをどう維持していくだろうか。

 一応、ここから百合っぽいシナリオに入っていくだろうことは容易に想像できるが、導入のでこぼこ具合がかなりあからさまなので、こっからのドラマ作りは結構神経使いそう。おためごかしの脚本じゃ満足しねぇからな。それにしてもみっくは百合仕事がほんとに多いな……。

 
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○「アイドルマスター シャイニーカラーズ」 5

 最後のにょぽみで雰囲気ぶち壊しやんけぇ! ……まぁ、一番面白かった瞬間はにょぽみでしたけど……。この書き方すると、以前から「ちょぼらうにょぽみを切る位置は『ちょぼらう』でいいのか?」という謎をずっと追求し続けていた知人を思い出す。

 アイマスに関してはこないだのミリオン某でちょっと痛い目を見たので警戒体制をとりながらの視聴開始。案の定わらわらと大量のアイドルが出てきたので「やっぱ見てて分かんなくなるやつじゃん」と気色ばんだが、少なくとも1話目時点ではメインヒロイン(だよね?)の物語に焦点が当たってる風でそこまで煩雑でもなかったのでまだ様子見。確認したら、ずっと劇場で予告を見てた作品がこっちだね。どうやら今回のアニメをまとめて先行上映してただけらしく、つまりこのアニメはとりあえず最後まで完成しているという保証はあるわけだ。まぁ、フルCG作画だから途中で力尽きて作画がぶっ壊れるとかいう心配は最初からないんだけどさ。

 CGによる女の子作画は常に賛否あるが、最近じゃもう珍しくもなくなっているし、今作は比較的高めの水準で作画が守れられている気がするのでCG自体への嫌悪感はほぼない。唯一気になるのはオープニング映像で次々にキャラの顔が切り替わりながら1つのダンスを踊らせる演出だが……ああいう形にしちゃうと(たとえみんなわかってるとしても)1つのモデルで全部のアイドルのモーションを管理してるんです、みたいな部分が余計に可視化されちゃってあんまり気分のいいものではないかな。だって理想を言うなら、全てのキャラ1人1人にモーションつけてほしいからね。最初期の「WUG」とかはそういう部分にこだわりがあったはずなんだけど。

 しかしまぁ、これだけの完成度のCGワークを見せられると、監督をつとめるまんきゅう氏もよくもまぁここまで辿り着いたもんだとちょっと感慨深くある。元は実写まで混じったようなショートアニメとか雑多な作品を受け持ってた人なんだよね。確か最初に名前を認識したのが「30歳の保健体育」だし。そこからちょこちょこ作っていたショートアニメの中に「ぷちます」も含まれており、もしかしたらその辺からアイマスブランドへの参入のきっかけがあったのかもね。ちゃんといい仕事できてると思いますよ。

 今回のアイマスについてはまだあまり評価のしようがないのだが、前回の「ミリマス」に比べると知らないキャストなんかもちょいちょい混じっているのでやはり時代的に「若い」作品なのだろうということが感じられる。だからとて全然知らないわけじゃなく、誰とは言わないが何人か「あっ、エロ同人によく出てくる人だ」っていう子がいましたがね……。最低の消費者でほんとごめんなさい。大丈夫、フォローしてない作品のキャラは基本的に関心持たないから(何が大丈夫なんだ?)。とりあえず、「ミリマス」で失敗してしまったので、ここから改めてアイマスに少しでも興味が持てるようなきっかけが出来ればいいとは思ってます。いや、エロ同人は関係なくね!

 
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○「ヴァンパイア男子寮」 5

 タイトルの読み方が「ヴァンパイアドミトリー」らしいですが、ヴァンパイアとデミトリにかけてあるかは分からないです(かかってないです)。

 冒頭、「なかよし創刊70周年記念」というクレジットに幕を開け、もしかしたら今期作品の中では一番ドキドキしながらかぶりつきで見ていたかもしれない作品。何故そのようになったか、もしかしたら私と同じ境遇だった人には分かるかもしれない。「ねぇ、なかよしさん、老舗の少女漫画だったら流石にノーマルカプですよね? 市ノ瀬加那ボイスのショタっこなんているわけないですよね? まさか純然BL作品で英才教育しようとしてないですよね? ねぇ!」と。とにかくそのせめぎ合いで気が気じゃなかった。

 「なかよしだったら流石に逆ハーレムになるだろ」という正論に対し、「いや、現代の多様性社会であれば、天下のなかよしが正面切ってBL仕掛ける可能性もあるだろ」という疑念がずっと付きまとう。だって、冷静に考えて主人公が男装する意味ないじゃん。両親が死んで親戚をたらい回しにされてる間もビジュアルが変わらないってことは、ずっと男のままで生活してたってことだし、わざわざ男装する意味がない。理屈で考えれば、主人公は男の子だ。いやしかし、そんなことがあるものか。「頑張れなかよし」「だがしかしなかよし」。このギリギリの綱引きで、ラストまで気の休まるタイミングがないままに1話目を終えた。

 そしてラストのカタルシス。「そのウィッグは流石におかしいやろがーーーーーーーーい!」と高らかに突っ込んでフィニッシュ。信じてたよなかよし。よかった、70周年記念BLはなかったんだね……。というわけで無事に王道(?)の逆ハーレムになりました。懐かしいね、「桜蘭高校ホスト部」。ありゃぁいい作品だった。今作はあそこまで好きになれるとは全く思ってないけど、まぁ、この1話目の緊迫感だけは満足しとこう。主人公ちゃん、どこまで女の顔を出してくれるものか……。本人は一応隠そうとしてるんだよな。あんなこと言われちゃますます自分が女だって言い出しづらいし(もっとはよ伝えとけよ)。

 制作のスタジオブランってのは「AYAKA -あやか-」を作ったところで、長山延好氏が監督なのも一緒。この人は決して嫌いじゃないんだが……ブランのクセのある作画はちょい苦手。でも今作は割とテイストは合ってるから画面はそこまで嫌いじゃないかな。あとは仲良しの70年の歴史を信じるしかないな。

 ところで、最後のクレジットを見てたらオープニングコンテに「山本寛」って書いてあった気がするんだが……こんなとこで仕事してたんだ。

 
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○「Unnamed Memory」 6

 (以下の文章は後半でもう何度目かも分からない手放しでの礼賛の文句が並びます)

 なろうのようでなろうでないと見せかけてなろうな作品。調べてみたらなんか出自が複雑で、なろうに掲載された履歴はあるのだが、作者は元々ラノベ作家だったのか、自分のサイトに掲載していたものをなろうに移し、そこからさらにラノベにまで辿り着いたという作品らしい。どちらかというと「ラノベ」寄りなんじゃないかという気はするが、「ラノベとなろうの違いってなんだよ」って聞かれたら「雰囲気」とか「好み」としか答えられないのであんまり意味はないかもしれん。

 すごく端的に説明すると「イケメン自信家の王子様が超絶才能を持つ歴戦の魔女を手籠にするお話」という身も蓋も無い内容なのだが、自信満々で平然と突拍子もないことをやってのける主人公・オスカーと、ひよこババア(?)のくせに処女宣言をして事情を知ってる転校生にグイグイ来られて困っちゃう魔女・ティナーシャさんの掛け合いがなんか楽しい。ここまで堂々としていたら「主人公チートやんけ」とかいう文句も特に出てこないし、多分彼は「ずるい能力」という意味のチートの持ち主ではなく、きっと持つべくして才を得た単なる「主人公」なのだろう。そんなおもしれー男がおもしれー女を1年かけて口説き落とす(なんなら孕ませるまで)宣言してるわけで、そりゃま、先が気にならないといえば嘘になりますわ。最強主人公VS最強ヒロインの恋愛頭脳戦、多分あんま頭は使わないと思うけど楽しませてもらいたい。「オスカー様は孕ませたい」っていうタイトルだと多分BPOとかに訴えられるだろうから、このタイトルで良かったです(そりゃそうだ)。

 制作はENGIで、当然のように監督が三浦和也。ENGIってぇスタジオは決して画が汚いわけではなくむしろ「たんもし」にしろ「フルダイブRPG」にしろディティールに凝った頑張った映像を作るスタジオなのだが、なんというか全体的にバタくさい線の取り方になってしまい、なかなかしっくりくる作品を作ってこられなかった印象がある。しかし、今作のイケメンファンタジー世界はようやくこの作りがしっくりきてるような気がして、見ていて不快感がなく、特にティナーシャさんが可愛いのが高評価。どこか高坂侑さんみたいな雰囲気を匂わせた黒髪の「普通の女の子」が、常識はずれの対話でドギマギしてる様子が実に愉快。単に台詞回しの妙で加点されてる感もあるので、多分ふつーに原作の筆力なんじゃないかという気もする。余計なアクションとかで映像をブンブン振り回さず、どこかヌケてるようなほわほわした温度感の2人の様子が今後も描かれたら楽しい作品になるんじゃなかろうか。

 そして、このなんともいえない味わいを醸し出している功労者が、ハイ、当然中の人ということになるわけですね。オスカー役の中島ヨシキもこんだけの態度で押し付けがましくないのがいい味わいになっているが、推定年齢ウン百歳のくせして乙女チックな可愛さも発揮するのは、また新しい一面を見せてくれるゴッドオブアクトレス・種﨑敦美。つるぺたババア(?)ってことで「フリーレンが終わったから次こっち」みたいな配役になっているのに、フリーレンとはかすりもしない全然違う役作りになっていて、第一声を聞いた時点で「あぁ、種さんやん」と気付けるのに、そこからどんどんキャラを見ていくと「ほんとに種さんか? 聞いたことない声だが?」と迷路に迷い込むような感覚がある。フリーレン、キュアフレンディ、そしてこのティナーシャ。果たしてどれだけの人が「同じ声」だと認識できるというのだろうか。いやはやお見事。種さん、これで累積キャラクター年齢がいくつくらいになったんでしょうね。この先も種さん劇場見たさに追いかけさせてもらいます。

 ちなみに、そんなティナーシャさんの従者役が篠原侑なのだが、こちらはもう、聞いても誰だか分からないという相変わらずのカメレオン声優っぷりを発揮。こういうのも声優ウォッチの楽しみの1つですね。どうでもいい情報ですが、種さんの出身が大分で篠原侑が熊本です(だからなんだ)。

 
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○「Lv2からのチートだった元勇者候補のまったり異世界ライフ」 3

 複数の要素が入り混じっているので脳がバグりそう。「アニメとして」と「お話として」の点数が違いすぎる。

 まず「アニメとして」の部分は、そりゃもう「これ、やりたい奴が作ってるだけだろ」という恐ろしい布陣。J.C.STAFF制作で監督が岩崎良明の懐かしの座組みで、主人公が日野聡のところに王女川澄綾子が出てきた時点でちょっと期待してしまった(というかネタとして思いついた)ら、マジでヒロインの釘が出てきた。完全にシャナでゼロ魔なんだよなぁ……。岩崎さんの采配で最低限の品質は保証されており、作画は並かやや上、演出のテンポも決して悪くないし、女の子の描きかたは古式ゆかしいファンタジー世界のセオリーに則ったものだろう。これらの要素なら評価は多分「並」より上になり、展開次第では「治癒魔法」みたいな普通に楽しい枠になった可能性もあるのだが……。

 お話のなろう成分がキツすぎる。全部盛りでやってくれてるので主人公の好感度がまーーーーー低い。こんなに堂々とした「またなんかやっちゃいました」パターンはむしろ久しぶりな気がするんだが、確認したら発表開始が2016年とかなのでしょうがないといえばしょうがないのか。なろう文法の全盛期ってどれくらいの時期なんでしょうね。

 もういちいち書かないけど俺が「キツい」と思っちゃうなろう要素はほぼ全部入ってるし、各キャラのセリフまで全部が全部「例文集にでも載ってるんじゃねぇの?」っていうくらいにコピー&ペースト。お前、この設定でまだ「まったり異世界ライフ」とかやろうとすんのか……その精神性にはもう関心すらしちゃうよ。これはもう、岩崎さんに同情してしまうが……頑張ってちゃんとしたアニメにしようとしてるのがかえって不憫だわ……。

 1つだけ面白かったのは適当すぎる異世界文字かな。だいたいなろう系は「翻訳」という適当な言い訳で読める文字にしちゃうか、全然読めないオリジナル文字を作ることが多いのだが、今作の文字、カタカナを90°傾けただけでそれっぽい文字に見せてるのがちょっと面白い工夫だと思った。そんくらい? あ、あとナーロッパ名物の「城壁に囲まれた王都」の図が一瞬映るんだけど、バグってわけわからんサイズになってる王城がマジで錯視レベルで酷いのもちょっとおもろい。

 そういや一応「異世界から異世界転生」っていうネタは新鮮な要素として取ろうと思ったんだけど……これだけ匂わせといてほんとに異世界だったら逆にビビるな。

 
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○「リンカイ!」 4

 もういっそのこと「チャリ娘 プリティダービー」とかの方が分かりやすかった説。主導する企業がMIXIってのでなんか笑っちまった。

 まぁタイトルのことは冗談だが、これが「チャリ娘」では全く通用しないだろうというのが競馬と競輪の大きな違いだろうか。それ1本で売り出すには圧倒的に知名度が低く地味な公営ギャンブル、それが私の中の競輪のイメージである。そしてこれは完全な邪推だが、「ウマが当たったなら同じ方法で競輪もいけるんじゃね?」みたいな安易な発想からスタートしたプロジェクトなんじゃねぇかという気がしてならない。各キャラクターが全部地名で統一されてるのも、多分競輪場がある場所からだろうし、とても安易な擬人化・萌え化プロジェクトにしか見えない(これを見て初めて向日町に競輪場があることを知りました)。

 まぁ、もちろんマイナーだからこそこうして宣伝をうっていくわけで、これが成功するかどうかは今後の頑張り次第だが……アニメとしては残念ながら見るべき点が乏しい。「女子高生が寄り集まって突発的にみんな競輪選手目指すぜ!」はなかなか無茶な設定で、それがわかっているからこそ1話目では主人公(?)に「いきなり競輪選手目指すって言われてもなぁ」みたいなことを悩ませているのだろう。この手の「夢を目指す若者」を描く手段として手っ取り早いのは1話目で強烈な体験をさせて憧れをこれでもかとアピールする方法で、アイドルアニメなんかではそういう展開が多い。本作も冒頭で競輪のレースを見せて、そこからの憧れで少女たちを引っ張ろうという脚本なのだが……残念なことに競輪の描写がま〜つまらなそう。こないだ始まった「ハイスピードエトワール」に通じるものがあるが、レースシーンがCGベースで、大量のチャリがCGで皆同じように描かれるレースシーンには躍動感も緊張感もない。当然そこに熱気は感じられない。一応近くに寄ってるカットはCGではなく手描きの要素もあるのに、なぜか知らんけど走ってる選手たちの顔が頑なに真顔。何一つ動かず仮面でも被っているかのよう。あのシーンだけでも、それこそウマ娘を参考にして汗だくの必死の形相を見せてくれれば、わずかでも「レースのアツさ」の表現になったと思うのだが。

 筋を追うことで手一杯なのだろうか、どうにも端々でキャラ芝居が適当なところがあり、具体的にピックアップしてみると、一同が旅館に到着した玄関のシーン、主人公が姉にラムネを渡すシーンでキャラが向いてる方向や表情の付け方、セリフの絡めかたがなんか変。「そっち向いてしゃべらないだろ」とか「もうちょい動かせたのでは?」みたいな些細な違和感なのだが、それがちょいちょい出てくるもんでアニメとしての魅力はかなり妨げられた状態だ。制作はトムスなのだが……これまたあんまり期待するもんじゃないかなぁ。しいてみるべき点を挙げるなら、オープニング歌唱がドロリス佐々木李子なところくらい? 

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○「忘却バッテリー」 5

 なんか、ファイレクシアが開発したアーティファクトみたいなタイトルだな。「伝染病エンジン」「同化のヴェール」「忘却バッテリー」。

 久しぶりに直球の野球漫画。久しぶりっつっても「MIX」以来なのでそこまで間は空いてないのだが、個人的に「MIX」はあんまり野球アニメとして認識してないので「メジャーセカンド」以来の気分である。連載はジャンプ系列らしいが原作はさっぱり知らない。だからタイトルだけ見て「どんな作品なんだろう?」と思ってたらほんとに忘却したバッテリーだったという。いろんな設定を考えるもんだ。……いや、そういや最近なんか「記憶喪失の主人公が苦しむスポーツアニメ」があったよな……なんだっけ、って思って確認したら「RE-MAIN」だった。まー、水球も野球もルールが消し飛んだら大変なのは一緒やな。あっちの作品は途中で記憶が戻っても軋轢しか生まなかったが、こちらはどうなるだろうか。

 制作はMAPPA。映像はかなりスリムでシャープなのだが、野球漫画としてはちょい線が細いかなー、というのは気になる部分。冒頭で描かれた試合シーンはかなり気合いの入った作画状態なのだが、多分モーションなんかはCGで撮っており、あと、なんか気になったのは影の付け方。具体的な技術の話は分からんのだが、なんか、最近流行りのAIアニメみたいなぬるぬる具合だった。多分、何かそういう技術が開発されてるんでしょうね。おそらくコンピューター的に計算した「正しい影の付け方」なのだろうが……そういうところにこだわってしまうと、大きな絵を見るときにかえってノイズになって気になっちゃうんだよな。これがアニメーションという技術の難しいところでな。別に悪いことしてるわけじゃないし、むしろ頑張ってリアルに寄せるために技術も労働力も総動員してくれているのだろうが、出てきたものはそこまで強く心に響くものではなかった気もする。

 まー、こんだけやってもらって文句を言うのも贅沢だとは思うが……懸念として、どうしても「野球漫画、アニメ化するの難しい問題」というのがあり、これまで大成功した野球アニメってのはほぼ無い。女子中学生の禁断の魅力で引っ張った「メジャーセカンド」とは狙ってる方向性も違うし、記憶喪失宮野のキャラのクドさはいきなり飲み込めと言われてもちょっと時間が必要な気がする。突然シリアスになってマスク被ってくれた意味がよく分からんのだよなぁ。記憶喪失を理由に好きにキャラをぶらしていいわけでもないだろうし、今後きちんとあいつの心情面が成立するように作劇してくれるかどうかに注目したい。

 
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