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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「週刊ラノベアニメ」 ?

 ごめんね、評価の仕方が分からないや。なんか、よく分からんプロジェクトが始まったぞ。

 視聴中はとりあえずぽかーんだったのだが、CM中の情報なども集めて、さらにWikiも確認したので知らない人のためにまとめていくと、こちらは複数のラノベ作家によるオリジナルストーリーを、スマホで隙間時間に楽しむような「ショート形式で」「縦型配信画面で」お送りする新たなアニメプロジェクトとのこと。そいつをテレビ放送用に再構築して、4つの新規タイトルを展開していくのが、私が視聴した「テレビ版」である。

 普通、ここまでの内容を理解したら「なるほど、1クールで4本のショートストーリーなのね。だったら1つの作品に平均2〜3話程度使うことに……」って思うじゃん。違ったのよ。なんと、30分の枠に4本全部入れてきやがった。単純計算で1本4〜5分前後。最初の話が始まったところで「まぁ、是非はともかく趣旨は理解した」って思ってたのに、5分くらいで一回切れて2本目が始まって「???」ってなった。つまり、今作第1話は、「4本分のオリジナルアニメの」冒頭5分を細切れにして垂れ流す形である。これこそ、まさに私が日頃からやってる「電書無料試し読み」みたいな形式になったわけで……どうにも凄まじいプロジェクトだ。

 ちなみにせっかくなので4本のタイトルを並べていくと、1本目は記憶を失った男が突然取調室のような空間で目覚め、すぐさま真っ黒な人影に刺殺されるという苦闘のタイムリープを繰り返す「Jack the Reaper」。こちら、原案が「リゼロ」の長月達平。2本目は付き合うことになるかと思ってた男子と結局付き合うことなく高校生活を送り、最後に3年生の冬に告白したらフられちゃった女子高生が高校生活をやり直す「傷心タイムリープ」。「原案協力」のところに丸戸史明がクレジットされている。3本目は仲のいい親戚の女の子が男にフられたことに義憤を覚え、自分がその男に惚れさせてからフってやろうという謎すぎる目標を抱くデブ男の奮闘を描く「ファムファタル育成計画」。原案はなんと「薬屋」の日向夏。そして最後の4本目はタイトルで全部説明しちゃうなろう風「マリー・アントワネットに転生したので全力でギロチンを回避します」。こちらは原作者はよく知らんが、キャラデザに藤真拓哉がクレジットされている。

 ……こうして4本並べて、多分みんな思うだろう。「なんでよりによってタイムリープでかぶるんだよ」と。その辺、プロジェクト全体で統制とってねぇのかな……まぁ、元々まとめて見る前提じゃないのかもしれないが……散々殺害ループされる男の話の直後に女の子の恋のお悩みタイムループが流石に笑っちまったわ。まぁ、それくらい自由に作ってしまった4タイトルということなのだろう。

 さて、こちらのプロジェクトをどう評価したものか。まず「肯定的に」考えてみると、エンタメの需要形態は歳月と共にものすごいスピードで変化しているのだろうから、タイパ重視の消費社会に合わせたセールスというのはあってもおかしくないし、そういうものを生み出そうという企業努力は評価すべきだ。これまで、たとえば「縦読み漫画」なんかは本当に箸にも棒にもかからないようなよく分かんないコンテンツが垂れ流される部分が多かっただろうが、当プロジェクトは形の上ではしっかりと中身を作ろうとしており、わざわざオリジナルのシナリオを4本も一気に出してきたのはかなりの贅沢。コケたらもったいないな、とは思うし、「とにかく短い時間でもアニメに触れてもらいたい」という攻め方は何かしら芯を食った考え方かもしれない。テレビ放送を前提としていないなら、変な形で視聴しちゃってる私みたいな人間が戸惑うのもしょうがない、必要経費のうちだろう。

 ……と、最大限にプロジェクトの理念を汲み取れば認めたい部分もあるのだが……現時点では残念ながらあまり私が観たいアニメの形ではない。まぁ、これは単に私が老害なだけかもしれないので、この形がフィットする層がいるかもしれないことは理解した上での話だ。なんかね、これだったらそれこそ漫画とか、せいぜいラジオドラマでもよくない? って思っちゃうんだよね。アニメはちゃんとついてる。このプロジェクトのためだけに独立部門を設立したとかで、4本の作品にある程度差別化を図りつつ、最低限のアニメとしても成立している。ただ、どうしてもそれは「作品」というよりかは「製品」と言った方がいいような方向性。CGフル活用の画面は「とりあえずキャラがどのように動いて、何をしているかがわかればいい」というレベルのもので、良くても安価なJ-POPのMV程度、もっと言っちゃえば「ニュース番組の再現VTRくらい」の印象。私はもっと「作り手が何かを見せたい」アニメが見たいので、こちらのプロジェクトの「最低ライン」の制作理念はあまり受け入れたくない。これでも、どん底レベルの作画アニメよりは安定して見られちゃうのが悲しいところだが……。

 結局、こうして「すぐに目の前を流れていく映像情報」にそんなにコストをかけてられないってのが作り手側の本音なのだろう。偏見にまみれた妄想だが、万が一こうした「流し見するだけのなんらかのコンテンツ」を求めている層がいるとすれば、多分そうした層に作画がどうこう、演出がどうこう言ったところで意味はないのだから、削ぎ落とせる部分は削ぎ落とすのが正解なのである。そうした理念を理解した結果、私は今作について「評価不能」という評価を下すことにしたのである。まぁ、最終的にはなんらかの感想を落とすかもしれないし、フェードアウトする可能性もあります。

 でもねぇ、実際にシナリオには気になる要素もあるし。特に1本目の「Jack the Reaper」はどこに着地させたいのか予想もつかないし、最後まで追いかけたい気持ちはある。もしかしたら、2ヶ月後くらいには電車の中でショートアニメを視聴してる僕がいるかもしれませんよ。

 
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○「桃源暗鬼」 5

 読売の「フラアニ」枠の新作。ここまで「フリーレン」「転スラ」「薬屋」などの話題作、人気作が手堅く放送する枠のイメージがあったので、こちらも手堅い人気作なんかな?

 とか言いつつ原作はちょっと既読。例によって電書無料版試し読みだが、今作は確か割とたくさん無料で読めた機会があって、2巻だか3巻くらいまでは読んでたと思う。まぁ、そっから購入に繋がったりはしてないので「なんとなく読んだ」止まりだしそこまで気に入ったわけではないので、「まぁ、こんなもんやろ」くらいの受け止め方だったと思う。良くも悪くも、ふつーの少年漫画だし。

 ダークファンタジー寄りのバトル漫画。一応特殊能力バトルだし、敵も仲間もサクサク展開されるので本当に分かりやすい。「桃太郎と鬼」という古式ゆかしいモチーフを扱っておきながら、鬼側にスポットを当てて桃太郎側を悪辣に描く筆致のおかげでそれなりのオリジナリティも確保できている。全体的に、作り方が分かりやすく悪くない漫画作品だろう。

 ……っていうのが漫画賞の講評でもかけそうな簡単な感想。裏を返すと「なんかよく見る1話目なのでコメントしづらい」というのが正直なところ。個人的な好みだけでいうならキャラ作画の多くの部分をCG処理に依っちゃってるのはあんま好きじゃないんだよな。独特の黒いエフェクトが多用されるためになかなか手描きではおっつかないのは分かるが、モデリングで処理するのを戦闘シーンだけに限定して他の動きについてはもうちょいディティールにこだわってもよかったのに、とは思う。でもまぁ、そこは本当に程度問題だからなぁ。「ケンガンアシュラ」あたりはフルCGでも成立していたわけで、もしかしたらその辺の風合いを狙っての作劇なのかもしれん。

 まぁ、多分この枠になったってことは大事に育てたいコンテンツなのでしょう。アニメがその一翼を担えるかどうか、結論はもうちょい先に。

 
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○「勇者パーティーを追放された白魔導師、Sランク冒険者に拾われる〜この白魔導師が規格外すぎる〜」 4

 まるまる1話使った丁寧な追放には好感が持てますね!

 ……「AIでも出力できそうな内容だな……」と思ったので、せっかくだからGeminiに出力してもらった。「白魔導師が主人公のなろうアニメの第1話あらすじを作って」とオーダーした結果得られたのが以下の物語である。

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追放された白魔導師、最強のヒーラーとして覚醒する

1話「役立たずと蔑まれた少年」

王立魔法学園に通う15歳のエリオットは、類まれなる回復魔法の才能を持つ白魔導師だった。しかし、攻撃魔法が主流の現代において、回復魔法は「直接的な戦闘力を持たない役立たず」と蔑まれる存在。エリオットもまた、クラスメイトや教師たちから常に冷遇され、いじめの対象となっていた。

ある日、学園恒例のダンジョン実習が開催される。エリオットは無理やり「お荷物」として、学園一の問題児である傲慢な貴族の息子・ゼノンのパーティーに入れられてしまう。ダンジョン深部で突如現れた強大な魔物「ゴブリンロード」との戦闘で、ゼノンのパーティーは絶体絶命の危機に陥る。仲間が次々と傷つき倒れていく中、エリオットは必死に回復魔法を使い続けるが、その力は「攻撃の役にも立たない」とゼノンに嘲笑されるばかりだった。

ついにゼノンは激昂し、エリオットに「お前のような役立たずはパーティーにいらない!」と告げ、ダンジョンの奥深くに取り残し、見捨てることを決める。絶望に打ちひしがれるエリオット。しかし、その時、彼の心の中で何かが弾ける。

「僕は本当に役立たずなのか?」

長年の屈辱と見捨てられた絶望が、エリオットの中に眠っていた真の力を目覚めさせる。彼の瞳が光を放ち、今までとは比べ物にならない圧倒的な量の魔力が溢れ出す。それは、彼がどれだけ回復魔法を酷使しようとも枯渇することなく、むしろ周囲の生命力を吸収し、増幅させていく、まさに規格外の力だった。

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 あー、惜しい、ちょっとズレた。でもまぁ、ちゃんとキーワードである「規格外」が出てくるあたりは心得てますね。

 このAIストーリーだけ貼って感想終わりでいいかな、とか思ったけど流石にマズいので付随する情報を書いていくと、お話の方についてはもういいや。「なんかこの師匠、コスプレして撮影会とか参加しそうな顔してるよな……」とか思ったくらい。あんだけ世話になった師匠に対して後足で砂をかけるみたいに家出した主人公のメンタリティが全く理解できないところとかはキツいが、一応「街への憧れ」みたいなものを表現したつもりなのだろうからしょうがない(せめて一言断ってからでてけよ)。追放側のストーリーはもはや語るべき要素はない。

 腹が立つのは制作が「阿波連さん」「君は冥土様。」などを制作したFelix Filmなので、映像部分は割とかっちりしてるところ。まぁ、同じ制作の「話術師」は「画はちゃんとしてるけど……」と思いながらもきちんと切れたので、今作もそのうち切れるとは信じている。自分の意志の力を信じている。

 ちなみに今回もWikiを眺めながらこの記事を書いているが、放送中の作品でネタバレ防止のためだろうか、キャラクター紹介欄がクッソ適当になっており、「主人公のことを慕っている」って書かれてる女性が数名。師匠に至っては「マーリン→女性」しか書かれてなくてワロス。

 
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○「Turkey!」 5

 ……で、なにこれ?

 ブログ更新ペースからお気づきの方もいるかもしれないが、今シーズンの私、なんかめっちゃ予定がきつい。いつも通りに新番チェックをあげてるつもりなのだが(日に最低4本以上はあげてるペース)、レコーダーにはどんどん未視聴が積み重なり、視聴の遅れは約1週間分とかなり広がってしまった。そんな状況でも容赦なく世間の情報はアップデートされており……まぁ、ぶっちゃけて書くとネタバレ関係がやばい。今作においても当然レコーダーには入っていたわけだが、この1週間でTwitter上に「なんかあった」ことが伝わってしまった。流れからして「喰霊」「はいふり」につぐ流れ、みたいな話までは受け取ってしまったため、「1話目になんかある」ということを把握。そこから慌てて情報をシャットアウトしたので結末までは知らずになんとか視聴を開始したが、「なんかあるで」と言われて視聴しちゃったら、そりゃ身構えちゃうからな……なんかすげぇ損した気分である。まぁ、そんな状態でもな、「なんですか、これ?」とはなったのだけども。

 元々「オリジナルでボウリングのアニメやるよ」みたいな話は結構前から知ってたんですよね。まぁ、中の人情報の兼ね合いでさ。「相変わらずびみょーな趣味にスポット当てて女子高生にやらせてんな……」以外の感想はなかったんですが、始まってみてさ、1話目を(先入観なしで仮定して)観れば割とまっすぐなスポ根友情物語みたいな展開になってるわけじゃん。まぁ、これはこれでいいかな、と思ったら変なとこからハシゴ外されてさ。「びっくり」要素を先にさっぴかれてしまったせいで、私の中では「裏切られ」要素だけがちょっと引っかかった形になるのであんまり第一印象よくないんだよね。奇策は虚をつくからこそ意味があるわけで、分かってる奇策は単なる不協和に成り下がるリスクがでかい。別にそこまでムカついたというわけでもないが……「このまま真っ直ぐ進む道も見てみたかったな」くらいの印象。

 その上で、あとはこのトンチキシナリオをわざわざ持ってきた理由を開陳し、説得力とドラマ性のある物語を展開してもらう他ない。現時点では映像部分はそこそこ。ボウリングの競技シーンはどうしても特殊な設定なのでCGで固めなきゃいけないのは分かるが、そのタイミングでキャラクターモデルもCG味が強くなってしまうのでそこまでハイクオリティという印象ではない。ちなみに制作のBAKKEN RECORDはタツノコの傘下スタジオだが、過去の元請は「擾乱」(微妙)と「もういっぽん!」(佳作)の2本。できれば後者に続いてほしいものだが……今のところ「伊藤彩沙ボイスが聞こえてくる」くらいしか共通点はないな。まぁ、その部分だけで言えばややプラスだが。

 メイン5人のキャストはそれなりに期待を持っておいとくとして、なにがすげぇって次回以降の展開を紹介したPVに「戦国時代の姫役」で錚々たるベテラン面子が(割とロリ寄りの役で)キャスティングされていること。名を連ねるは日高のり子・皆口裕子・井上喜久子・伊藤美紀・佐久間レイ。……伊藤美紀のロリっ子を令和の世に拝聴できるというだけでも唯一無二の価値はあるかもしれないのだが……ほんと、なんなんだこのアニメ。

 
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○「Dr.STONE SCIENCE FUTURE(第2クール)」 ―

 我が家のスケジュールだと「瑠璃の宝石」の後にこれがくるのがちょっと面白い。あっちはエンディングで「RURI ROCK」って出てきて、そっからSTONEに繋がるという。まぁ、多分千空ならあっちのアニメが30分かけて教えてくれたことも1分くらいにまとめちゃうだろうけども。

 えーと、一応毎度のことなので確認しておくが、こちらは「第4期の2クール目」というクレジット。間に「龍水」が挟まってるのでややこしいが、これまでのトータルは1期2クール、2期1クール、間にスペシャルが挟まって3期が分割2クール、そしてこの4期2クール目に突入したのでトータル7クール目。ちなみに事前の告知で4期は3クールで完結することが分かっているため、残念ながらまだ今回が最終回じゃないぞ。ほんと、よくもまぁここまで粘って丁寧に作られているものである。ジャンプアニメとしては「ヒロアカ」と並んで恵まれたタイトル。

 そんで戻ってくればきただけ割と楽しめているのは事実。前クールの内容について「流石にどやねん」というのでツッコミは入れているが、別にそれは作品のトータル評価を落とすようなものではなかったし、むしろこんだけ野放図に広がり続ける世界で少年漫画的お約束の範疇に収めながら常に刺激を与え続け、そこそこの納得度で走り続けられているのが割と奇跡。そしてこの「7クール目の開始」のエピソードも、きちんと大きな盛り上がりになってるってのがすごい。「これまで敵対してたやつが仲間になったら頼もしいことこの上ないぜ!」はジャンプ漫画の王道展開だし、今作でも何度も何度も何度も繰り返している行程ではあるが、ゼノの場合はこれでもまだ完全に「味方」じゃないあたりが憎らしくて良い。

 ゴールまであと一息、最後の山に向けてまた着実に歩を進めていきましょうや。

 
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○「瑠璃の宝石」 7

 我ながらヤベェな、とは思うんですが、なんの予備知識もない状態でタイトルだけ見て「どーせ魔法石か何かを中心にしたなろうアニメやろ」と思ってました。このタイトルからその発想になるのはマジでどうかしてる。

 そしてそんな適当なイメージを一撃でぶち壊すハイパーアニメが飛び出した。今のところファーストインプレッションは今期アニメの中で突き抜けて良い。最初の評点はこの印象を大事にさせてもらおう。なんかね、基盤となるクオリティが高いのは言わずもがななんだけど、作品を構成する雰囲気の全部が好き。オープンエンドの演出とか方向性も含めて全部。エンディングの綺麗なピルエットとかさ、現時点ではどう考えても主人公の性格に合わないはずなんだけど、映像全体の雰囲気と楽曲も合わせて不思議としっくりくるんですよ。その辺の「このアニメをどう見せたいか」がガツンと伝わってくる1話目だった。

 まずもって、冒頭の母娘の会話のあたりから「これ、いいアニメだな」って感じ取れますよね。主人公・瑠璃が地団駄を踏む足元へのこだわりが尋常じゃない。女子高生が主人公なんて作品は安易な萌えに走った映像になりそうなもんだが、アニメキャラとしてはやや太めの足に、じっとりとまとわりつくソックスの白が映え、踏み締める時に女の子らしからぬ重みを感じさせてわがままさを強調するために下から煽るようなカット割。この時点で「おっ」ってなりますもん。「このこだわりは似たような血脈をどこかで見たことがあるッ!」と思ったらそれもそのはず。制作はスタジオバインド。監督を任された藤井慎吾という人物が関わっていたバインド作品といえば、それは「おにまい」だったのである。なるほど、画風は全然違うけど、何か一貫した信念が感じ取れる作劇である。

 また、個人的には今作のテーマそのものも非常に興味深い。残念ながらあたしゃ「地学」というものに本当に接することがない人生を歩んでおり、高校時代も選択肢なかったので地層だの鉱物だのという今作のテーマはまっっったく分からん。(私も含めて)ほとんどの視聴者は冒頭のなんも考えずに水晶を採りに出かけた瑠璃に対して「流石にもの知らなすぎやろ」と呆れたと思うのだが、ちょっと追いかけていくうちに、「まぁ、俺も同じくらい知識ゼロだったわ」ということを思い知らされる。解説役となるのは爆乳大学院生の凪さん。彼女の丁寧な説明は瑠璃という初心者に向けたものなので本当に懇切丁寧で、いろんな格言も含めて聞き入ってしまったし、アイキャッチ部分で挟まったTipsについても一時停止して興味深く読ませてもらった。普段触れることがなかった文化だけに、こうしてアニメで差し出されると「ほうほう、それで?」と俄然興味が湧いてくる。そうした専門知識のイントロ作品としてはまことに正しき導入だ。

 まー、いわゆる「趣味を女子高生にやらせる」系作品ではあるのでこの後の展開はある程度マンネリ化してしまうかもしれないが、これだけのこだわりぎっちり作品であれば、今後もきっと楽しい画面、刺激的な映像美が見られるのではないかと期待している。この夏はみんなで、鉱物採掘だ。

 ちなみに毎度のことながら中の人にも触れておくと、主人公のわがままJK瑠璃ちゃん役には満を辞して根本京里が単独主人公として登場。この子も「変な声声優」の期待の若手であり、その「引っ掛かり」の魅力を存分に発揮してくれている。そしてそんなギャーギャー喚く音を上手いこと調音してくれるのが瀬戸ちゃんってわけ。やっぱ完璧ですわ。

 いい作品になりますように。


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○「New PANTY & STOCKING with GARTERBELT」 ―

 15年の歳月など、5分に等しいのだよ……変わらないクレイジー、おかえりクソビッチども。

 アニメ史上にその名を残す、もっともFUNKYFANTASTICFANATICFUCKな作品が、15年の沈黙を破り、どの面下げてか分からないが帰還。この15年、日本が震災に襲われたりコロナが流行ったり、歴史に残る事件が数々起こったというのに、ダテンシティはものの5分。いつも通りのクソミソエロバカが続いていた! 今期も「懐かし作品のリバイバルアニメ」は数あれど、こんなにも心から「おかえりビッチども!」と言える作品もなかなかないだろう。まぁ、フツーに悪口だしな!

 いやー、色々と心配してたんですよ。流石に15年も経ったら色々変わっちゃうだろうし、昨今の規制の厳しさを考えると、ある程度角が取れて大人しくなっちゃうんじゃないかと。あんだけノリと勢いだけで突き抜けた徒花みたいなイレギュラーボムを今更作り直してどうなるものかと。……やれるんだよ、TRIGGERってスタジオはさ。ついこないだカラーが白いガンダムを巨大化させて話題になっていたというのに、その脇でTRIGGERが白いノーパン天使を巨大化させてんの、最高にロックじゃねぇか。Oh, Japanese traditional robot & Hentai!

 きちんと「続編」としてスタートしたことがまず嬉しくて、視聴者たちももはやどうにもならないだろうと思っていた1期最終話を見事に回収(回収したっつったらしたんだよ!)。その上で「次」が見える、まるで「いや、ちゃんと作るつもりでいましたよ。2期やるって言ってたじゃないですか」とか平然と言ってるみたいな展開。この面の皮の厚さはあまりにも巨匠。そりゃま、流石に15年も経ったらスタッフも何もかもガラッと入れ替わってはいるのだろうが。とりあえず監督に今石さんが残ってくれてればどうにかなるっていう。どうにでもなっちゃえっていう。なんでこんな頭のおかしい作品の制作ノウハウが15年も残ってんのよ。画面のキレに脚本のテンション。しなしなのジジイのちんぽが勃起するかのように、過去の記憶が鮮明に蘇るぜ。令和の時代に、果たしてこの作品は通用するのか否か!? みんな○○○かっぽじって見とけよ。

 ……テンション上がりすぎるとちょっとヤバそうなので一番クレバーになれそうな中の人要素に触れておくんですが、当時以上に最前線声優となった伊瀬茉莉也が暴れるのは当たり前のことだが、それ以外の「この作品以外であまり出てこない」キャストも帰還してくれてるのが一番の嬉しいポイント。パンティ役の小笠原亜里沙なんてほぼ仕事してない状態のはずがきっちり帰還したし、スキャンティ姉様役の小松由佳だってだいぶ久しぶり。なんかね、スキャンティ姉様のお声が聞けたのは個人的に嬉しさポイント第2位かもしれない。唯一ニーソックス役のふじゅは現在休業中のため登場は叶わなかったが(地味にファスナーのキャストも交代しちゃったが)、後を引き継いだのが明乃だったってのが嬉しいじゃないですか。確かにこうして聞いてみると意外に親和性高いな。そしてもちろん、いろんな重荷を全部背負い込む男性キャスト陣。作品の屋台骨を作ってるのは間違いなくガーターベルト役の石井康嗣だろうし、1話目で我々をこのクレイジーワールドに引き戻す大役を見事に果たしたのはブリーフ役のよっちんに違いない。よっちんボイスがここまで完璧な仕事をこなす例はなかなかないよ。

 個人的に「嬉しさポイントの第1位」はですね、パンティさん復活の時にFly away」が流れたことですね。あの曲を聞いて一気に当時に引き戻された感じがあるんですよ。俺、好きすぎて今作はサントラ買ったくらいだしな。いや、知り合いから借りたんだっけかな? 忘れちった。まぁ、とにかくPCには入ってるんだ。もちろん最後に流れたメインテーマも大事だけど、一発で「ウワァ!」ってなったのはFly Awayの方だた。やっぱイカシてるよなぁ。

 みんなの15年はどんな時代だった? 俺の中では、5分で事足りるくらいだったかな!

 
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○「盾の勇者の成り上がり Season4」 ―

 こちらも歴史の積み重ねがしゅごい。第4期、話数にして第5クール目。なろうアニメの柱もだいぶ頑健ではある。リゼロ・転スラ・オバロ、etc.……最初に「完結」するのはどの作品になるんでしょうか。

 とか言うてみたものの、ぶっちゃけ2期目あたりですでに興味は外れてしまっている作品だったりする。これはなろうがどうこういう問題ではなく(もちろんそれもあるけど)、ほんとに作品単体での方向性が分かってないためである。上に名前をあげた他の作品は良くも悪くも一応は主軸みたいなものが見えるのだが、今作はほんとに、場当たり的に目の前のクエストをこなしてるだけで縦軸がさっぱり見えてこないというのが悩ましい。いや、俺が本気で見てないから観測できてないだけなのかもしれないけど……こんなにも放送クールによって興味が霧散しちゃう構造はやっぱりどこかに問題があるとは思ってる。

 それでも4期まで視聴し続けているのは、1つにはキネマシトラスという制作スタジオへの期待と信頼があるから。誤解を恐れずに書いてしまうと、ぶっちゃけ今作以外のキネマシトラス作品は軒並み「当たり」のカテゴリに入ってるので。今作だって映像部分に不満はないんだよなぁ。フィーロ可愛いもんなぁ。というわけで2つ目のポイントはやっぱり中の人。「青ブタ」カップルによる異世界譚、そこにフィーロを加えたメインパーティーに、前クールからはちびっこ獣人小原好美なども参加。声を聞いてるだけでもなんか実入りがあったような気がしてしまうのは声オタのほんとに悪いところである。

 まぁ、毎回お話がぶつ切りの印象があるというなら、裏を返せば今回のシーズンだけでも楽しめる可能性はあるということなのでね。限界を迎えるまではなんとかついていこう。

 追伸:槍ってこんな奴だったっけ?

 
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○「転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます 第2期」 ―

 これね、普段と書き方がちょっと違うのお気づきでしょうか? タイトルロゴを見ると「第2期」までが入ってるんですよ。「2」だけとか「Season2」とかがタイトルに入ってるパターンは少なくないが、ロゴの中に「第2期」って入れてるのは初めて見たかもしれん。

 1期がどうにも憎めなかったファニーなろうの第2期が1年ぶりに再開。やってるこたぁ本当にネイキッド・なろうなんだけど、それを節回しとかデフォルメ演出とかの技術でもって「なんか愉快やな」という印象にしてしまっているという、ある意味で理想的なアニメ化を実現させたプチ奇跡だと思っている。いや、ギャグ寄せなので合わない人からしたら他のなろうとセットで一緒にゴミの日行きの可能性はあるのだけど。ギャグのテンポってほんとに相性だからなぁ。

 1年ちょいの休息期間ってことは最初から想定されてた分割の2期目ということ。おかげでスタッフはほぼそのまんまだし、「つむぎ秋田アニメLab」という聞き慣れないスタジオのお仕事もそのまんま。このスタジオ、多分この1年でこのアニメしか作ってないんだよ。そういう意味では安定感があるのもなんか納得だよね。いや、映像にはだいぶユルさも滲んでるんだけど、あんま気合いを入れずに適度に抜いた雰囲気を私が「にょぽみ風」と名付けたグダり絵で描いてるのでネガティブな印象がないんだよな。どっちかっていうとちゃんと描き込んだ時のショタのむっちり感の方が苦手要素強いかも。なんでずっとノースリーブで短パンなんだよ。勘弁してくれよ。

 そういえば今作は(すでに討伐されちゃったからもう出てこないだろうけど)パズズ役の佐藤せつじに出会って惚れ込んだ作品でもあったっけ。イヌ役のカッターとか、中の人にも応援したい要素が色々とありますし。1期の「案外悪くねぇじゃん」から「おもしれーあにめ」までランクアップするといいですね。

 
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