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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
○「勇者刑に処す 懲罰勇者9004隊刑務記録」 6 タイトルだけ見て「勇者/刑に処す」だと思ってたら「勇者刑/に処す」だった。いや、結局言ってる意味は大して変わらんのかもしれんが。アクセントが変わるよね。 タイトルからまーた何かしらのなろうかと思ったが、こちらはカクヨムからというちょっとしたフェイント。いや、例によって媒体の違いなんてよく分かってないんだけど、少なくとも初見の印象ではなろう的な匂いはあまりせず、どちらかというとちょい懐かしめのラノベ風味にも感じるし、それ以外のダークファンタジーな漫画作品っぽさもある。最近だと「ユーベルブラッド」があったが、個人的には傑作アニメ「ラグナクリムゾン」の導入にもどこか似た雰囲気があり、なかなか悪くない出だしにはなっている気がした。まぁ、単に初回1時間スペシャルっていう部分が共通してるだけかもしれんが。ちなみに、「初回1時間SP」と銘打ちながらも、実は来週は放送が無いらしいので結果的な尺は一緒になる。わざわざこんなヘンテコな放送形態にしているということは、やはり業界的にも「とにかく1話目で視聴者を引き込まないとダメだ」という共通見解があるのだろう。実際、今回の流れも30分のところで切られてたらだいぶ印象が変わってた気もするし、今後はますますこの「つかみの1時間」形式は増えていくのかもしれない。 さておき、そんなわけで鬱々としたダークファンタジーが幕を開けたわけだが、「ユーベルブラッド」に負けず劣らずで設定は明かされていない。最後に審問シーンがあったことでようやく主人公・ザイロの過去については明らかになったが、肝心要の「勇者刑」とやらがいったい何なのかは冒頭にちょろっと文字情報が出たくらいでまだまだその内情は分かっていない。同様に「魔王現象」とやらも何一つ説明がなくて「分からんけどいきなり鉄火場」という状態。とりあえずド派手バトルで気を引いておいて、説明とかなくてもガンガン画の力で引き込んでしまおうという展開は潔い。実際、今回のバトルを見てれば退屈する暇はないわけで、設定がよく分かってなくても「とにかくやべぇ魔王と戦ってんなぁ」くらいで留めておいても何の差し支えもない。次回以降も同じようにほったらかしだと流石に困るが、インパクト重視の1話目を思い切ってこの構成にしているのは悪い判断ではなさそうだ。 制作はスタジオKAI。放送スケジュール的には前クールが「太陽よりも眩しい星」、さらにその前は「ぬ〜べ〜」を担当しており、今期もぬ〜べ〜の第2期と同時進行。それなりに負担はデカそうだが、今回の1話目は実質的な放送時間が57分とかなり長大だったにもかかわらず、クオリティを落とすことなく走り切ってみせた。まぁ、1話目だからなりふり構わず全力投球してきたという可能性もあるが……現時点では作画クオリティには期待票を投じてもいいだろう。ダークファンタジーなシナリオラインも今のところはそれなりに興味を引くものになっているし、もっとも重要な「女神」とやらのデザインも素直に可愛らしく観ていて楽しいものだ。是非とも何かしらの爪痕を残す作品になってほしいところ。 ちなみに、ロリ女神の中の人が「飯塚麻結」というどこぞの声優のパチモンみたいな名前で見たことがない人だったのだが、なんだか絶妙なロリボイスでちょっと面白い。テイストとしては本渡ちゃんに3割久野ちゃんを足してまぜまぜしたみたいな不思議なニュアンスのキャラ作りであった。ほんで新人かと思って情報を見に行ったら、なんと14年前にすでに活動実績があり、だいぶキャリアは長い人のようである(年齢は29だそうで、中高生の時から活動してることになる)。まだまだ業界には私が注目できてない人材が埋もれてるもんですなぁ。 PR ○「多聞くん今どっち!?」 6 さぁ、新年を迎え本格的に新クールへ突入していく。今期我が家で記念すべき1発目を飾ったのはこちらの作品である。いきなり男性アイドルキャラから始まったので「ん? Not for meな作品か?」と身構えたが、その後はスルスルと飲み込める愉快なラブコメになっていった。 原作は「花とゆめ」連載ということで分かりやすい少女漫画だが、主役が限界オタクということでアニメ化した時に勢い勝負ができそうなデザインでもある。座長を務めるのは我らが早見沙織その人で、限界オタク仕草も慣れたもの。そしてやはりみさおボイスが中心にあることで基盤はガチガチの盤石さを誇ることになる。 単なる限界オタクキャラの場合、ウザさやめんどくささばかりがクローズアップされて単なる人格破綻者になることも多いが(CVが悠木碧だったらそうなってた可能性があるが)、みさおボイスということもあり、最低限の常識と礼節をわきまえた社会生活に不自由を感じないタイプのオタク。普段はちゃんと我欲をコントロールできるが、リミッターを外した時の火力が桁違いになるギャップの描写がまず楽しい。そしてそこにさらにギャップが激しい二面性アイドルを加えて2×2の4倍テイストを狙った分かりやすい設定。ぶっちゃけ、1話目時点ですでに「ファンとアイドル」にあるまじき距離感で関係性を決定的なものにしてしまっているし、「こっから先何したらええねん」といういつも通りの疑問はあるものの、アイドルユニットが中心にいるのでここから自然とキャラも増えて賑やかになっていくことだろう。何気に超スペックの主人公・うたげさんが今後どんだけピーキーな活躍を見せてくれるか、注目が集まる。 制作は前クールでは「ワンパンマン」で評価を大きく下げ「無限ガチャ」の方で無駄遣いしてしまったJ.C.STAFF。幸いにして今作は「恵まれた方のJ.C.」になりそうで、1話目の映像クオリティはパリッとしていて非常に見やすい。ギャグのテンポとしっとりラブロマンスの緩急の描写が肝となる作品だが、うまいことコミカルな演出を交えて下手したら単なる迷惑行為になってしまいそうな互いの絡みがうまくギャグに昇華されている。監督の長岡智佳氏という名前は初めて見るが、これが(地上波アニメとしては)初監督らしいので、是非いいお仕事を期待したい。女性監督で良き人材がどんどん出てくるならありがたいですからね。 ちなみに中の人に関して、スタッフロールを見てたらメインの多聞役が「波多野●」と書かれていたので「ん? 渉の声じゃなかったが……」と思ってよく見たら「波多野翔」という字面が似てるだけの別人だった。こちらもまだまだ若手っぽいですが、いいお仕事になると良いですね。多分、今作は男性アイドルものとしての売り込みもかなり強めなので、実際の顔出し歌唱の仕事とかも多そうだしね。 ○「青のミブロ 芹沢暗殺編」 ― 読売のスケジュールはよく分からない。ひと足先に終わりを迎えた「ヒロアカ」の後枠として、土曜夕方がさっさと次の番組へと切り替わったのである。これまで新番組が1〜2週遅れでスタートする「後発」スケジュールは普通だったが、「先発」する例というのはあまり記憶にない。こうしてスケジュールもだいぶフレキシブルになったのは自由度が増したことの表れととるべきか、それだけ「テレビのシーズンスケジュール」の重要度が低下して雑になっている兆候ととるべきか。おっちゃん世代はやっぱテレビ文化が衰退するのは残念ですけどね。 いや、放送されてるんだから衰退もなにもないけど。今作においては「2期が一足早く始まるぜ!」と言われても「はぁ、そうですか……」くらいの感情しか湧かないのが残念なところ。前枠のヒロアカとの差が凄まじくて悲しくなってくるが、これぞ作画の格差社会である。前作の放送は今年の3月までだったので3クールの間を開けての再開ということになるが、せっかく充電期間をもらったのに1話目から作画は平常運転。初っ端から「作画に期待すんなよな!」ということを全霊で伝えてくれる親切設計である。今期は1クールか2クールかは知らんけど、スケジュール次第では切ることも検討しつつでお付き合いするしかなかろう。しかし、「芹沢暗殺編」ってサブタイになってるのはちょっと気になるのは事実。あたしゃ新撰組関係の諸々の知識は「るろうに剣心」が全てなので、あんまり個々のヒストリーを知らんのよね。どこをどう巡って暗殺されることになるんだろう。気になるような、そうでもないような(向学心)。 ○「モンスターストライク デッドバースリローデッド」 4 閑話休題、こちらのアニメはモンストである。モンストは私が一切触れていない文化の1つであり、アニメに関しても「Not for me」と決め込んでほとんど見たことがない。一応過去ログを漁ったら10年ほど前に「モンストのアニメは切っちゃった」という記述が残っているのだが、確認したら元々アニメはYouTube配信しかされてないようなので、当時わざわざ視聴したのかどうかは謎。当然新番チェックも残されていないため、当時の私がこの作品のアニメをどのように扱ったのかはもはや記憶にない。ちなみにアニメ自体はかなり長いこと制作されていたようだが、そんなもんは闇の中である。 「過去に切ったアニメの続編」というのであればこれもスルー候補だったはずなのだが、事前の確認で「なんか思ってたのと違うタイプかも」という認識があり、きちんと地上波の深夜枠で、しかも日本全国広域放送という媒体になっていたのでせっかくなので1話目は視聴。実際、点数は低いが別に何が分からないということもなく、ふつーに「あんまピンとこない1話目」というだけの話である。1話目ではほとんど話が動かず、「なんかよく分からないものと戦った」という情報だけが伝わってきた。長い作品になるのであればこのもったりしたスタートもそこまで悪い話ではないし、逆にややこしい設定が一気に押し寄せてきてモチベを削がれることも危惧していただけに、「まぁ、こっから少しずつ作品世界が見えてくるのかな」と思えば案外ポジティブには見られるかもしれない。立ち位置としては「接点が無いからいつでも切れるけど」という「デジモン」と同じくらいの想定になった。 でもまぁ、面白いかって言われたら即答でNOでしたけどね。お話の先が見えないことは別に構わないのだが、1話目時点で肝心の戦闘描写もだいぶもっさりしており、物語が始まった高揚感もなければこのアニメじゃなきゃ得られない独自性も感じられない。制作のゆめ太カンパニーはそれなりに歴史のあるスタジオだし、やるときゃそこそこやれるイメージはあるのだが……現状は期待値低め。一番の発見は「へぇ、モンストってミクシィの製品だったんや」っていう知見くらいである。てっきりもう仕事を終えた会社だと思ってたので、こんなとこでしぶとく稼いでたのはちょっとびっくり。堂々の1社提供アニメ、今後に繋げることができるかしら?
○「異世界かるてっと3」 ― 15分枠だから新番チェック書かなくてもいいのかしら、と思って確認したら過去2回は律儀に書いていたので、今回も一応記録を残しておこう。 直前に「銀八先生」で「学園スピンオフってあんまりメリットないよね」みたいなことを書いたのだが、今期はもう1本学園スピンオフが待ち受けていた。そして、こちらはちょっと面白いのが癪である。まぁ、「複合異世界もの大甲子園」っていう設定部分で明らかに差はあるからね。ちなみに今作は2期の制作が2020年と気づけば5年以上も前の作品だった(1期は19年)。毎度のことながら「そんなに前だっけ?」と愕然としている。ただ、愕然としてるってことは、今作のモチーフとなった作品との縁が切れずに接点を持っていたことの証明でもあり、なろう界のエース作品たちはこの5年間頑張り続けていたということでもある。 でもまぁ、4作品全部がそうというわけにもいかず、アニメ化が継続的に続いているリゼロ・オバロ・このすばと比べると、どうしても「幼女戦記」だけ活躍度合いは1ランク落ちてしまうのは残念。別に作品自体の面白さで見劣りするわけではないのだが、混成チームになった時の影の薄さは、作品性に根ざすものなので如何ともし難い。そして、そんな幼女戦記の負担を軽減するためにも(?)、ずっと同じ座組みではマンネリ化してしまうってんで毎回「追加異世界」が登場することになるのである。 確認したら、2期時点で「盾の勇者」チームが追加されており、最終回ではサプライズとして「慎重勇者」がゲスト出演。今回の3期はそこからスタートしたが、「慎重勇者」については流石に格が違うと判断されたのか、ほんとにゲスト扱いで退場とあいなった。その代わりに今期から新たに参戦するのは、なんと「陰の実力者になりたくて」である。まぁ、人気作品らしいからねぇ。1話時点ではシャドウのみの登場だったが、他作品とのバランスを考えると流石に七陰を引き連れての参戦だろう。確認したら、中の人が既存のキャラと重なってるのは2キャラだそうです(ラフタリア瀬戸ちゃん・レムいのすけ)。まぁ、いろんな絡みの期待しときましょう。ここまでギリギリで一応私もフォローできているなろう作品からのみの登場になっているのは助かります。まぁ、「陰の実力者」はすげぇ適当にしか見てないし、「盾」については今期を最後に見切る判断をしているのだけど……。 個人的にはオープニングのフィーロwithハムスケみたいな作品を超えたいいコラボが見られればそれで割と満足です。ただ、「ガーフとアルベドが互角なのはおかしいやろがい」みたいな厄介な不満も出るのでコラボも楽ではありません。困ったら全部かじゅまさんに投げて誤魔化そう。
○「キミと越えて恋になる」 5 なんと今期3本目の中原ママン作品。もはやそっちが本業になったか……いや、年齢を考えれば別におかしなことはないのだが、なんかこう……時代の流れが切ない……。 脇の情報からスタートしてみたが、色々と刺激が多くて評価に悩む作品。例によって「加点要素もあるが減点要素もある」というのでトータルはイーブンという判断にさせてもらったので、数字としては中庸に落ち着いてしまうのは申し訳ない。まぁ、新番チェックなんて4〜6点に集中するもんだから(身も蓋も無い)。 今作は先に良い点をあげてしまおう。割とびっくりした要素なのだが、今作の制作はなんとミルパンセである。ミルパンセのくせつよ画風はここ数年で一気に存在感を増してきており、プラス方向への伸び代を感じたのは「蜘蛛ですが、なにか?」の時だっただろう。あまりにもビビットな原色ギトギトの濃い画面に、どっからどこまでがCGなのかよく分からないけどとにかくぬるぬるした謎の画面。前身として作られていた「ベルセルク」はどう考えてもCG風味が強すぎて受け入れられる土壌がなかったが、その後の展開で少しずつ「CGのクドさ」を調整し、さらに世間的にもCG作画への抵抗感が薄まっていることから、「蜘蛛」→「異世界チート」となろう作品2連発を展開したのち、先ごろ展開されたのは「沖ツラ」であり、こちらはもはやクドさすら武器にして新たな分野を開拓せんとする勢いだった。 そして、そんなミルパンセのクセ強画風がついに現代アニメとの融和点を見出したのが今作であるようだ。正直、アバンではミルパンセだとは全然意識せず、私が「あれ?」と気づいたのはオープニングで音響名義に板垣伸の名前を見つけた時点である。ついにCGの不自然さを払拭し、今作は見事に「少女漫画の作風」が画面に載っている。当然、動きだってしっかりしているし、おそらく原作ファンもこの作画なら不満はないはず。ついに、このスタジオが一線級の「作画スタジオ」になる準備が整った感がある。ちなみに板垣伸と共同で監督にクレジットされている木村博美という人は来歴を辿るとミルパンセの生え抜きっぽく、これまで総作監やキーアニメーターをこなし、この度ついに監督名義に。ミルパンセの底力が見られるかどうか、なかなか楽しみな部分である。 そうして映像的には刺激の多い作品だが、マイナスというほどでもないのかもしれないが、懸念点があるとすればシナリオそのものである。今作はオブラートをひっぺがして語るならば、ぶっちゃけ「被差別民との恋」を描いた作品である。別にフィクション内でそのような設定を出すこと自体は何の問題もなく、むしろ突拍子も無い「獣人」の設定は最初から引き込まれてしまうものだったのだが、やはりあからさまな「差別」の様子というのは見ていて気持ちの良いものではないし、軽々に扱いづらいテーマであるのは間違いない。今作は国レベルというか人類種レベルで獣人を「差別」している社会傾向がはっきりしており、この状況下での「被差別民との恋」というプロットは、単に「困難の多い恋路」というだけで終わらせてはいけないものになっている。ここで安直な「差別」の描写を繰り返したり、安易な解決を持ち出したりすると、「設定のコストとペイが見合っていない」という評価になりがちである。わざわざこの設定を持ち出したからには作者サイドで何かしらの大きな「決着」を用意しなければいけないわけだが、1話目の設定だけを見ると、まだそのように大きな志を持って展開している設定には見えなかった。単に「身分違い」を演出したいがための「差別」だとすると、ちょっと安易だし余計なストレスの種になりかねない。 まぁ、全てはこれからの展開次第ではあるのだが、しばらくは様子を見守って「ちゃんと考えてこの設定を作ったんですよ」という部分が証明されていくことを願っている。ひとまず最初に「獣人と人間のSEX」についての設定を公開してもらおうかね。話はそこからだろ。そうだろ。 ○「ちゃんと吸えない吸血鬼ちゃん」 5 実は私は……吸血鬼もののコメディなんて山ほどあるだろうけど、テンション感はアレがやや近いかね。ただ、全体的な雰囲気でいうと阿波連さん。というか、単に座席位置が完全に阿波連さんとライドウ。 というわけで学園コメディらしい作品。Wikiで確認すると掲載誌は「ドラゴンエイジ」で、すでにコミックは9巻で完結しているらしい。アニメ1クールで9巻やることはないだろうけど、「結末が分からなくてモヤモヤ」みたいな心配がないというのは安心できる要素だ。いや、この作品の「結末」が気になるかどうかは知らんが。 ガワだけみれば割とありきたりだしそこまでパンチの効いた作品ではないので「これ以上の上がる要素が無いのでは?」と警戒して点数は据え置きだが、アニメーションとしてのクオリティだけ考えれば評価は良い寄り。制作のfeel.は去年は1本も無かったくせに、前クールの「Summer Pockets」に続いて今期はこれと「千歳くん」の2本体制。まぁ、単に放送時期の問題で制作時期は各々異なるのかもしれないけども。とにかくそんなfeel.の作る映像部分は比較的安定しており、何より重要なポイントであるメインヒロイン・石川さんの様子は可愛らしく描けている。また、「阿波連さん」を比較に出したのは「よく考えるとヒロインよりも野郎の方がイカレてないか?」という部分が共通していたからで、主人公の大鳥の様子もきちんと魅力的に描く必要があり、その要請もおよそクリアできている気がする。 キーとなるのはデフォルメを使うタイミングで、本作は「石川さんが血を吸う時小さくなる」という(本人は自覚してないっぽいけど)謎現象が作品内部からも「デフォルメ化」を正当化できる珍妙な道具立てとして機能しており、ヒロインの愛らしさは文句なしだ。そしてこのデフォルメ化の波が外野にまで押し寄せ、大鳥もしょっちゅう顔のパーツが省略され、簡単な画でポヤポヤと進む雰囲気が統一されているのだ。ちなみに監督は「ファ美肉」「ダンジョンの中のひと」と2作続けて良い雰囲気の作品を提供してくれている山井紗也香氏で、今作もそのクレジットだけでちょっと期待してしまうし、なぜか「ひげのおじちゃん」こと池端隆史氏も「助監督」という立場でクレジットされている。これって意外に重厚な座組みになってるんじゃなかろうか。 先述の通り、そこまで爆裂面白くなる気配はないのだが、ただ緩やかに、平和な世界が描けていればそれで良い作品なのだろう。ママになる喜びは分からないけど、ちっちゃくて可愛い何かを愛でたい気持ちは分かるのでね。
○「デブとラブと過ちと!」 5 前クールには「ブス」アニメが放送され、続けて「デブ」アニメがスタート。こういうタイトルが堂々とまかり通るあたり、業界が病んでいるのか、それともこの国全体が病んでいるのか……まぁ、別に言葉狩りをする意味もないので、むしろ世界的に堂々とこういう言葉を使えるようになった方が気が楽だとは思うんですけどね。 こちらも前の週に解説特番があったので概要はなんとなく把握した状態でスタート。Web連載なのでなんとも言い難いが、ジャンルとしてははやり「少女漫画」ということになるのだろうか。実写ドラマも成功したとかなんとか言ってたし、なんでわざわざアニメ化されたのかはよく分からんのだが、まだまだ掘り続けられるだけの鉱脈を感じてるってことなのかしら。メディア化の基準はいつも謎である。 いわゆるシンデレラストーリーを展開するためにはスタート地点でヒロインが「灰被る」必要があるってんで、ブスだったりデブだったりから始まるというのもある種の定番なのかもしれない。「ブス」の方については「少女漫画テンプレだし、端々にどうにも受け付けない要素が……」とネガティブな感想しか出てこなかったが、こちらの作品は実はそういう要素が案外少なくて普通に見られてしまった。イケメンとのランダムエンカウントとか「おもしれー女補正」とか都合のいい部分があるという意味では同じようなもんなのだが、決定的な違いは「デブ」という要素の扱い方だろう。 まず1つに、ビジュアルに割とこだわりがあるというか、結構あけすけに「デブ」を描いている点。どんなカットでも基本的に夢子の二重顎が解除されることはないし、面相のタプタプした感じとか、「絶対にデブであることを忘れるなよ」みたいな作画のこだわりは感じられる。そこに正々堂々とした「デブだと嘲られたものをそのまま描いてやろう」という姿勢が見えるのは評価点。そして、そんなビジュアルからくるヒロインの扱いについて、ヒロインがネガティブじゃないというのが最大の評価ポイントだろうか。別にネガティブなものを描くのが悪いってことじゃない。ただ単に自己肯定感の低い「自称ブス」が「報われる意味がわからなかった」のに対し、こちらのデブなら理屈抜きで「前に進む」エネルギーを持っているため、「これなら相応の見返りがあってもいいだろう」と思わせてくれるのだ。また、単なる「ひたすらポジティブハッピー」ではどこかに胡散臭さが漂ってしまうのだが、夢子の持つ大雑把なポジティブさって、いわゆる「おばちゃんのおおらかさ」なのよね。我々が現実レベルで見たことがある、理屈は通じないがどうにかしてくれそうなおばちゃんの理不尽なあのエネルギー。あれが見えると、そこまで「都合よくおもしれー女」ではない気がしてくる。結局、人類はおばちゃんのパワーには勝てないということなのだろう。 また、シナリオが単なるざまぁ(?)やハッピーではなく、ちゃんとその裏に何かしらの縦糸が感じられるのも先々を気にさせてくれる要素で、同期のぶりっ子ちゃんや杉田課長などの不穏な要素がどういうアクセントになっていくのかは普通に気になるお楽しみ要素だろう。 あとはまぁ、夢子役に遠藤綾っていうキャスティングがいい采配だなぁ、と思う。ほら、ブスの方は早見沙織だったわけじゃないですか。ブスだっつってんのに声で逃げるなよ、と思っちゃうわけですよ(別にみさおは悪くないやで)。遠藤綾の生み出すキャラクターの方向性が、しっかりと「ギャグ」に寄せてて現実感をかき消しちゃってくれているのでこのヘンテコ構造を楽しめるようになっているというのが、演技の作り方ってのはいろんな妙味があるもんだと感心してしまうのである。ただ、ここから記憶が戻った状態の夢子が現れた時にどうなるかは分からんけども。記憶喪失というかもはや「人格変化」なのでどこまでいっても「梓川花楓問題」は抱えてはいるのだが、多分そこまで深く悩んで観るような作品でもなかろう。あとはせいぜい最低ラインの作画クオリティを維持してくれることを祈るばかりである。 ○「ワンパンマン(第3期)」 ― キャストロールの数がとんでもないことになってたな。2ページにわたってぎっしり錚々たる名前が並んでるって、流石にキャラ数多すぎやろがい。 さぁ3期目。張り切って観ていこう……と思いながらも、確認したら2期の放送が2019年と6年前。まぁ無理よ、そりゃ覚えてない。一応、先週導入代わりの解説特番が入っていたので「2期に何があったか」はなんとなく思い出せた気はするのだが、それでも居並ぶ大量のキャラクターを全部覚えてるわけもなく、どれが既存のキャラでどれが新キャラかもよく分からない(特に怪人側)。子安がいたことはなんとなく覚えてるので、現時点ではガロウと子安の関係性だけ把握しておけばなんとかなるか。ヒーロー側はそれに輪をかけて多いが、ここまできたら誰が本命で誰が噛ませかも分からんわ。 ほんでややこしさとは一切関係ないが個人的にどうしても並べて見ちゃうのが今作と「ヒロアカ」。どちらもヒーロー大挙ジャンプアニメであり、趣旨が全然違うのに全体的な雰囲気にはどこか似通ったものもある。確認したらヒロアカと今作が同時にアニメで放送されるタイミングは史上初である(ほんとどうでもいい情報)。さらにビビるのは、ヒロアカは8期まで制作されてだいたい年1くらいでコンスタントに放送されていたので随分な長寿番組のイメージがあるのだが、なんと1期の放送でいえばこっちの方が早かったという(こちらは2015年が第1期、ヒロアカは2016年スタートである)。ガチで時間の感覚がよく分からん。さらに付け足すなら今作が未完、ヒロアカは完結済み。……媒体が異なるとはいえ、なんとも珍妙な関係性である。 せっかくなので似てる部分も1つ挙げておくと、アニメ制作が長期にわたっているためにスタッフがちょいちょい入れ替わっているというのはどうしても避けられぬ類似点。今作は2期で制作がマッドからJ.C.STAFFに移管しており、1期の夏目真吾監督から毎回監督のクレジットも変化しているし、その他のスタッフも結構変化してるっぽい。監督を任された人が過去にショートアニメの監督しかやってないんだけど大丈夫なんだろうか。いや、別に1話目で何か不満があったわけじゃないが。 久しぶりに見た画面で何か感じたことがあるとするなら、例えば「最近はこのテンションの古川慎を見ることまずないよな」とかだ。それこそサイタマは古川氏が売れる1つのきっかけだった作品でもあるが、それ以降はだいぶテンションが上下に振れる役柄が多く、ここまで低血圧で一本調子なキャラはほんとに珍しい。そういう部分だけでも時代を飛び越えた新鮮さはある。あとは最近アニメでのタイアップ仕事が少なかったJAM Projectが久しぶりにオープニングを担当し、しかも今回はBABYMETALとのコラボという異色のユニット形成。ここはちょっと贅沢で面白い。 さて、時代を超えて新しい面白みが見つけられるといいんですけどね。 |
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Thraxi
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声優のこと全般
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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