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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「いなり、こんこん、恋いろは」 5

 本作で、今期新番チェックはほぼ終了する(一応「てさぐれ!」2期だけ書いてないんだけどね)。総本数28本。今期視聴アニメは大小合わせて49本。どうしてこうなった。繰り返す、どうしてこうなった。

 さておき、そんな記念すべき最後の1本だが、謎の京阪電車押しが熱い京都アニメである。このまま放っておいたら鳥羽街道さんとか香里園さんとかいうキャラが出てきたりするんだろうか。みんなして体操着の胸のとこに駅名書いてあるから笑ってしまった。前クールの「ぎんぎつね」「京騒戯画」などと絶妙に被る部分を持ちつつも時期を見事にずらしたことで、一応余計な心配は無用。それにしても、「有頂天」から続く京都京都の流れも謎であることよ。今作は伏見稲荷が舞台だが、京都+伏見ってことで、この近くのどこかに御堂筋君が生活していることを考えると実に感慨深い(なんの話だ)。

 もう一回さておき、原作とかさっぱり知らない状態なので、「ぎんぎつね」と同じくらいのスタートラインに立てればいいなぁ、とか適当なことを考えながら見ていたが、まぁ、それくらいのスタートは切れたんじゃなかろうか。セールスポイントの1つであるだろう神社の景観なんかは良く描けているし、女の子のデザインも割と可愛らしい。主人公のいなりちゃんは中学生らしくちょっと丸っこいデザインで、足が細すぎたりしないのが良い。メインキャストにはきちんとネイティブ関西人を起用しているので京都弁もそれなりに聞きやすく、「萌える方言」として有名な京都弁がいい感じに武器になっていると思う。お話は古き良き魔法少女もののスタートであるが、神通力を与えてくれた神様の方まであざとく萌え要素を含んでいるため、なかなか小憎らしい青春絵巻が期待出来るんではなかろうか。

 製作は、AICから独立したという新しいスタジオ、プロダクションアイムズ。「アイム」なんてついてるとこの業界だとややこしいんじゃねぇか、なんて余計なことが気になってしまうが、初の製作元請ということでかなり気合いは入っているだろう。監督も名前は初めて見るが、それなりにベテランではあるらしいので大きな心配は無い。脚本も待田堂子なら問題無いだろう。つまり、「特に大きく不安になる要素がない」ということが売りの作品であるのだ。このままゆっくりと懐かしい感じのマジカルラブコメをやってくれればいいね。ま、神様が神通力を譲渡しちゃったことで、何かきな臭いものはあるのだけれど。

 中の人は、主人公いなりちゃんに「げんしけん」でスーを演じた大空直美。大阪出身で立命館卒とのことである。厳密にはネイティブではないが、やはり関西アクセントは慣れている人間がやるのが一番いいね。そして、萌え要素の多い神様役には、ついに神域に登り詰めた桑島法子がつく。最近はすっかり落ち着いて来たので、このまま日高のり子みたいなポジションで仕事を続けてくれるといいなー。その他、意外にもエース組が数名参加しており、いなりちゃんのクラスメイトには砂土原・野水の名前が確認出来る。これもバーターなのか、それとも、オーディションで勝ち取った結果か。この2人なら、ぼちぼちエース絡みじゃなくても仕事つかめててもおかしくないよね。

 実を言うと、この作品の先行上映会(何故か3,4話上映会という謎スケジュール)のチケットを既に取ってしまっていたので、これでつまらんアニメだったらどうしようか、と内心びくびくしてたんだけども、ちゃんと見られるものになっていてすごく安心した。なんで知りもしないアニメの上映会のチケットなんて買ったのかっていうと、まぁ、察してほしい。

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○「マケン姫っ!通」 5

 誰に望まれて帰ってきたんだろう、と不思議に思った第2期。1期の時の感想確認したらやっぱりいい印象にはなっておらず、これも始まる前から一切の期待をせずに見たけど……あれ、案外悪くないぞ。

 もちろん、決して「すげぇ面白い!」というわけではないのだが、1話目を見ていても大した嫌悪感は無かったし、あまりに馬鹿馬鹿しい流れは非常に微笑ましいものだった。こんなんだったかな、と思って確認したら、なるほど、スタッフが総取っ替えされているのである。脚本の黒田洋介だけが一緒だが、他はほぼ新スタッフと言ってしまっていい。まず、監督が金子ひらくである。おっぱい馬鹿の総本山と言っても過言ではない彼の手に渡ったことで、今作最大の武器(多分)である乳成分は見せ方としても、ネタ要素としてもプラス修正があった。そして、これは非常に個人的なところだが、キャラクターデザインが高見明男になっていたのはでかい。道理で画面を見てても嫌悪感が無かったはずだ。いや、この人のデザインや塗りは個性が出るので、原作ファンがどう思ったかはしらないし、疎ましく感じる層もあるのだろうが、私は高見デザインの丸っこさが好きなのでね。高見さんがいるってことは、当然製作会社はXEBECである。作品としては「うぽって」以来のお仕事ということになるのだが、いつも通りのクオリティが期待出来るだろうか。

 1期のマイナス点を振り返ると、「エロギャグをやらなきゃいけないのに半端に熱血バトルが絡んだせいでどっちも中途半端」という感想が書かれていた。「フリージング」のようにバトル自体が陵辱劇になっていてエロに繋がるならまだいいのだが(いいか?)、今作の場合、エロは基本的にギャグ寄りのネタである。真面目にヒロイン勢が戦いはじめると、なかなかそっち方向に魅力を発揮出来なかった。今期がどのような流れになるのかは分からないが、少なくとも1話は清く正しい「エロくて馬鹿な話」である。多分、今回の犯人は乳魔道に落ちた奴なのだ。こういう振り切れ方をしてくれれば、いくらか見やすい作品になるのではないか。「スケベ」を強く押し出した主人公って最近は珍しいんだよねぇ。前野君の変態紳士ぶりは安定しておる。

 というわけで中の人。前シリーズに続いて、キャストは同じなので基本的にはエース勢になっている。確か1期では富樫美鈴がオープニングを歌っていたのが気に入ってたんだけど、今回は人数が増えてSweet ARMSになってしまった。いや、別に悪くはないんだけど、4人で歌われるとまだ区別がつかないんだよな……。メインヒロインズは、野水・パイセン・下屋という、作品と正反対に胸が可哀想な揃い方をしている(ノリちゃんはそうでもないか)。あ、あと気になったのは、合田彩が引き続きキャスティングされているのだが、確か改名したんでなかったか。改名前に取った役の場合はクレジットを統一してるのかね。合田と内田、同じ作品の出身者なのになんだか仕事量に差がついてしまったなぁ。

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○「銀の匙(第2期)」 5

 ちょっと明けての分割2クール目。特に変わらないわけだし、あんまり書くこともないかな、と思ってたんだけど、なんと監督のクレジットが変わっていた。

 2期から、伊藤智彦監督ではなく、出合小都美氏という名前に変わっている。確認したら1期目から割と中核を担っている人だったので、多分伊藤さんが他の仕事で手が空かなくなったので、持ち上がる形で任されたのだろう。出合氏の名前には覚えがなかったのだけど、調べてみたら割と好きなものに関わってる人だった。特に「となりの怪物くん」のOP作ってた人だと知って興味は湧いた。ま、なかなか個性を発揮するようなタイプの作品じゃないのだが、きっちりやってくれればそれだけのペイはある土台だからね。期待してもいいんじゃなかろうか。ちなみに伊藤さんは1期でも兼任していた音響の方にだけ名前が残っている。ちょうど「地獄少女」シリーズにおける大森監督のシフトと同じ現象。うーん、伊藤さんの画も見たかったんだけどね。個別回でコンテやってくれればいいんだけどな。どこの仕事に回ってるんだろう、と考えると、答えが「SAO」しか無い気がしてちょっとテンションが下がる。

 というわけで、ちょっとだけスタッフの入れ替えがあった2期スタート。まぁ、だからといって大きく変わったところがあるわけではない。元々地盤が固い作品であるし、2期目ってことでキャラクターを全部分かった上で見られるので気分も楽。世界が広げられるので1期よりも楽しみは多そうだ。1話目から微妙にもやっとした色恋沙汰(?)が関わっているので気にはなるけども、この作品であんまり暗い展開にはならない気もするしね。八軒は優秀な主人公だよ。

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○「桜Trick」 5

 百合世界への大胆な挑戦状。女の子がきゃっきゃうふふしてればいいという層を狙った巧妙な罠である。

 しかし待ってほしい、なんでもかんでもストレートに描けば価値が上がるというものではないのだ。私の中で至高の百合作品は「ささめきこと」だ。それは全く動かない。そして別軸で「マリ見て」も一つの金字塔ではある。そのどちらも、露骨な描写なんてほとんど入っていない。そう、あくまでもラブロマンスは成就する過程を見せてナンボなのである。いや、女の子どうしの関係性はラブである必要すらないのかもしれない。今作の場合、スタートダッシュで既にラブラブだ。完全に相思相愛、まさかの1話で三回もキスだ。違うだろ。そうじゃないんだ。リア充がひたすらイチャイチャしてキスしまくったりことに及んだりするだけの物語を見て楽しいか? いや、エロ漫画はおいとくとしてな。ドラマとしてそれが満ち足りたものになるのか? 答えは否。私はあくまで、百合の倒錯を楽しむべきであると考える。そこに実際をともなう必要はないのである!

 あ、いや、ちょっと待って、だからってコレが悪いって言ってるんじゃないんだ。これはこれで……いいものだ。うん、ストレートなのもニーズがあるんじゃないかな。べ、別に私はいらないと思うけど、そんなに求めてないけど。あってもいいんじゃないかな。このままずっと放送しててもいいんじゃないかな。これはね、うん、仕方ないからね。そうだね。じゃぁ、観るか。大人しく鑑賞するしかないな。喘ぎ声を抑えてる雰囲気とかを、真に迫って出せばいいんじゃないかな。お互いに気持ちよくてしょうがない雰囲気とかを、にじみ出せばいいんじゃないかな。別に熱望してるわけじゃないけどね、そういうのが必要な場合もあるよね。うん。以上、「ストパニ」エンディング実写でガチキスが出た時にメイキング付きのCDを購入した層がお伝えしました。

 いやまぁ、本当に「リア充がいちゃいちゃしてるだけの話」だから山なしオチ無しなんだけどね。「ガチに迫る」っていうチャレンジがなかったら本当にどうでもいいアニメになっているはず。これをどうやって1クール保たせるのかが今から凄く気になるよ。あと2組も百合ップルがいるみたいだが、そんな世界をどのように正常に機能させるというのだろう。恐ろしい話だ。今作で驚いたのは、そんな内容の話ではなく、監督が石倉賢一氏だったということ。そういえば(観てなかったから忘れてたけど)「D.C.Ⅲ」も彼の監督作品だったのか。個人的にはすっかり「シャフトの人」のイメージだったもんだから、今回のディーン製作は意外だった。そして何が驚いたって、今作の構造が、かなり「ひだまりスケッチ×☆☆☆」に似ていたからである。たとえば簡略化して幾何学的にまとめてしまった背景の構成や、ワンポイントを挟んで刻むカット割り、基本的にカメラをフィックスにして固い画面を作る手法なんかは、かなりひだまり荘の風景に近い。今までこれってシャフト采配だとばかり思っていたのだが、どうやら石倉氏の個人の持ち味であるようだ。「ひだまり」は空気がゆったりしていたのでこれでしっくり来ていたが、はたして今作はどうなることか。

 中の人は、惜しむらくは百合要素が欠片も感じられない戸松・井口という何とも奇妙なカップリング。この組み合わせで百合アニメをやろうってのは、中の人ファンからするとかなりのチャレンジであるが、流石に2人ともきっちりと作り込んできている(いや、役者なんだから当たり前なんだけどさ)。最初は気の弱い方が戸松ってのもどうなんだろうな、と思いながらみていたのだが、割とあっさり「あ、こっちが攻めなんだ」ってのが分かってなんか納得した。いっそのことこの2人でラジオとかやってみてくれないもんかな。激しいぶつかりあいが起こるから相当なカオスになりそうな気がするけど。残りのキャストは新人半分、お馴染みの顔半分といったところなので、まだ様子見だろうか。まぁ、あんまり登場人物の多い作品ではなさそうなので、ゆっくりと回りの世界観も見ていけることでしょう。

 ところで、「ささめきこと」の2期はまだですかい。

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○「魔法戦争」 4

 すげぇタイトルだな。別に悪いこたないが。とある知り合いがコレ観て荒ぶっていたのでとても期待していたのだが(当然、あかん方に)、別にこれくらいだと何ともないなぁ。慣れかなぁ。いや、面白い要素はなかなか見あたらないんだけど。「面白いと思わないアニメを見てても平気」ってのは、あかん状態だよな。

 相変わらず私の考える「ラノベ枠」ってこういうのをいう。思い返してみれば最近は流石に減ってきてるから、もうラノベテンプレってここじゃないんだろうけど、いくらでも見たことがある流れで、特にコメントのしようもない。最近だと一番近いのは印象を持ったのは「アラタカンガタリ」だろう(ラノベじゃないけど)。あれはきつかったな……。あと、遡れば「緋弾のアリア」とか「ナイトウィザード」とか、辛い中を耐え抜いて視聴してた作品はいっぱいある。それに比べれば、今作は画作りがそこそこまとまっているだけまだまともではなかろうか。マッドハウス製作の佐藤雄三作品ってことで、作劇の方はあまり心配する必要はない。1話目でも剣戟によるアクションシーンはかなりディティールが凝っていて面白かったし、ここからもっと派手なバトル展開になれば見るべきポイントも増えていくだろう。もちろん、問題なのは「あの竹刀は一体何で出来ているのか」とかそういう部分なわけで。竹刀強かったね。すごく硬かったね。流石にどんな絵で見せてもあんなに違和感が止まらないシチュエーションも珍しいけども……その他にも、たとえばヒロインがベッドから倒れて来た時に、確実に思い切り踏み込まないと届かない位置にいる主人公に唇を重ねたり、刀の人が主人公チームの相談ごとを黙って待っててくれたり、真剣勝負のクライマックスで「目くらましか!」って親切に説明してくれたり、あまりに謎が多すぎるのが問題なんだね。うん、その辺は確かにどうしたらいいか分かんない。笑えば、いいと思うよ。

 まー、設定からして特に引っ張る要素もないし、中庸な作品が多い今期でもちょいと魅力に欠けるのは間違いないか。あとは中の人に頑張ってもらうしかないなぁ。ヒロイン勢が東山奈央、瀬戸麻沙美という若手中核部隊で構成されているので、2人を追いかける目的なら。ま、その場合でも「ストブラ」見たり「ニセコイ」見とけばいいじゃん、って話になるのだが。なおぼうの本領は次回予告で発揮されるからそこまで見るってことで。あと、エンディングがナノだから、そこまで頑張る、でもいい。つまり、俺頑張る。

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○「ウィザード・バリスターズ 弁魔士セシル」 5

 お! 梅津ゥ−! どう見ても梅津です。梅津泰臣監督作品。「ガリレイドンナ」とはなんだったのか。でも、やたらキャストが被ってたりするんだよな。はー姉もかー姉もアンナさんもいるんだ。なぜか、ほっちびだけいないの。

 キャラデザが梅津なので梅津コンテとの親和性が高くてなんだかホッとするスタート。アームス製作ってことなのでそこまで期待が持てるとは思わないが、序盤に炸裂していた電車がどっかんどっかんする動画や、細かい魔術エフェクトなんかはそれなりに気合いが入っている。設定についても新規性は高く、多分「ガリレイドンナ」よりもこっちの方が得るものが多いんだろうなぁ、という気はする。まぁ、星月のような神がかった可愛らしさはこっちには無いのだが。これは好みの問題だから仕方ないね。

 タイトルにもなっているように、「弁護士もの」という非常に珍しいテーマを持った作品。ただ、それだけだとちょっとアニメには出来ないので、「魔法が一般的に使えるが、使うと取り締まられる世界」を設定し、魔法を巡るあれこれを混ぜ込むことでストーリーを作っている。事件を追いかけてる刑事は魔法が使えないっぽいことを考えると、この世界には魔法使いとそうじゃない人の2タイプいるんだと思うのだが、魔法が使えない人って、完全に下位存在になっちゃってるよね。銃社会のアメリカで、使う使わないは別にして、銃を携帯してない人みたいなもんでしょ。そりゃ怖いわ。1話から色んな魔法が出てきたので、「魔法使えればなんでもありなんだから、一般人くらいこっそり殺せそうなもんだけど」とか思う。かと思ったらいきなり大規模すぎてびびる銀行強盗とか出てくるし。大丈夫か、この世界。

 世界設定については色々といじりようはあると思うのだが、1話の筋立てはやや微妙。弁護士ものなんだから仕方ないとはいえ、あれだけ派手にやってくれた強盗犯の方は放置で、どうみても被害者な方が拘留されて中心になってるのがもやもやするし、単に偶然出くわしただけの事件のくせに、主人公セシルが被疑者を正しいと妄信的に決めてかかって行動してるのも納得いかない。「主人公の弁護士が弁護するんだから正しい」っていう結論になってしまうのだが、視聴者からしたらそんなことは分からないわけで、客観的に見れば今回の件は完全にセシルの暴走である。被疑者側も、あんな胡散臭い女子高生もどきに突然「弁護に立ちます」とか言われても、そりゃ信用ならんだろう。普通は「いや、けっこうなんで、国選弁護士呼んで下さい」ってなるよね。あんまり真面目に考えても仕方ないのだが、せっかく珍しいテーマなのに、魔法のドンパチとの食い合わせが悪くて、ちゃんと収束するのかが不安なので無視出来ないとは思う。

 まー、結局はファンタジー世界の嘘法曹界だからねぇ。ここからちゃんとセシルが魅力的なキャラとして描かれていけば、多少の無茶には目をつぶって面白くなってくるのかもしれない。現時点では、他人からちやほやされてる天才肌の主人公ってことで、一切愛着が湧かないからな。事務所に来てたもう1人の新人さんの言ってることの方が圧倒的に正しくて、あの子が本当に不憫に見えてくるのであった。勝手に「大人になったほたるん」だと思って応援してます。

 中の人は、セシル役が大抜擢されたスタイルキューブの新人。1話を見るかぎりではまぁ、悪くない。初めての大仕事のわりには達者な方だと思う。ここからの成長に期待。その他は割と無難なキャストでまとめられているので特に言うこともないのだが、気になる点を2つ。1つは、荒川美穂の変な方言キャラ。うん、違和感。ちょっとイントネーションが苦しそうだなぁ。2つ、若本。話がシリアスなのに、あそこのだけキャラの世界が違うのがなんとも。もう音速丸クラスに吹っ切れてしまった方が楽しいと思うの。

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○「のうりん」 6

 あれ? まずい、面白かったぞ。この期に及んで4文字系のエロ萌え作品なんて期待してないつもりだったのに……今期はギャグ方向に肌に合う作品が多いなぁ。

 製作SILVER LINK、そして監督大沼心。この時点で割と相性はいいのだが、今作では、大沼さんの持つ独特なデザイン性よりも、細かいカットをテンポ良く繋ぐ構成の妙が際だっている。一応は「農業がテーマ」ってことで、画面に泥臭さを出すために特色であるポップな色遣いは割と抑えめになっているはずなのだが、その分画面で暴れてやれ、ってな考えなのか、ここまでしゃきしゃき出し入れするコンテは久しぶりな気がする。つまり、私が気に入った初期の大沼流がかなり色濃いってことだ。近いところでは「バカテス」、もっと根源を辿れば「ぱにぽにだっしゅ」まで遡れる、チビキャラを多用した賑やかな掛け合い。なんかもう、その配置だけでも見ていて楽しい。元はラノベのようだが、1つ1つのギャグの台詞選びも悪くないし、キャラの立て方も1話目で充分。「脳コメ」みたいなキツさはないものの、充分に頭が悪そうなキャラがあっという間に覚えられるインパクトはナイスだ。今期はコレが「銀の匙」と被っている謎の農業クールになっているわけだが、「銀の匙」は「真面目な農業チャレンジを漫画に落とし込んだもの」、こちらは「いつも通りの萌えギャグに農業のエッセンスを加えたもの」という認識でよいのではなかろうか。ぶっちゃけ、このテンションで突っ走れるなら農業だろうが戦車道だろうが商店街の餅屋だろうが、なんでもいいです。

 この楽しさに拍車をかけるのが、絶妙なキャスティングである。1話目からキャラを見てるのが楽しかったってことで、ほぼ全てのキャラががっつりとキマっている。なんつっても冒頭でいきなりの王国民ライブだからね。あの時点で凄まじかったわ。中の人がめでたく「本人」になっており、冒頭シーンの迫力はいや増すことになった。ある意味これ以上無いくらいに「ネタにされ」ていたわけだが、実際の姫は声を当てながらどう思っていたのでしょうね。

 そんな田村ゆかりを筆頭に、何故か「IS」と被るヒロイン勢のキャスティングは実に濃密。まず、相変わらず不可思議な方言を使わせると何故か味わいが出る花澤香菜。真っ当な幼なじみポジションで、変な方言。大根足もぴちぴちしてて、田舎娘っぽさは萌えポイントとして価値が高い。「はがない」の小鳩を筆頭に、「てーきゅう」の先輩とか、なんで花澤方言は癖になるんだろう。生粋の東京人のくせしてなぁ。

 次に現れたのは、牛を連れた牛乳娘、井上麻里奈。麻里奈のあざといキャラのあざとさは恐ろしい。ちょろさが加速している。そして、今作最大の爆発物が、先生役、斎藤千和。奇しくも千和の歴史の中で2人目の「ベッキーという名の先生」。これが、同じ大沼心がディレクションを行う2つの作品で巡り会ったというのは何の因縁か。もう、とにかく千和劇場がお腹いっぱい堪能出来る見事なキャラで、最初に先生として登場したときは「あれ、また大人の女性役なん?」と思ったが、どっちかというと「アザゼルさん」で出てきた不細工とかの方がキャラは近いかも。立て板に水のものすげぇしゃべりの中で、千和キャラが3つも4つも楽しめるお得な設定。もう、この先生見てるだけでも文句が出ない。そして忘れちゃいけないのは、今作の主人公ポジションを、浅沼晋太郎が務めているということである。「生徒会役員共」とあわせてギャグ作品2つでメインを務めることになるが、彼の作るリズムは本当に笑いに繋がる見事な呼吸である。ボケも突っ込みも自由自在。この芸は間違いなく替えが利かないものだろう。主人公はキャラ自体も割と魅力的で、アイドルオタと言いながらも、よくあるオタク駄目駄目系の主人公ではない。なんやかんやで行動力があるし、エロスにも素直で好感の持てる性格だ。何事にも真っ直ぐな人って格好いいですよ。

 というわけで、コメントの半分以上がキャストの話で埋められてしまったが、アニメーション自体も安定感のある出来なのは間違いない。大沼流の純正ギャグ、ここらで久しぶりに遊ばせてもらいますわ。

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○「Z/X IGNITION」 4

 番組中で一番気になったことは、CMで流れたオープニングテーマのぴかしゃのPVで、どことは言わないけど一部分を盛り過ぎなんじゃないかと思ったことです。ひかささささん、正直に生きよう。あ、曲は相変わらず恰好いいです。

 いや、でも本当にそれくらいしかつかみ所が……。何してるかさっぱり分からないで延々バトルされて、「どうしたらええねん」て思ってたらBパートでいきなり時間が戻って、そこからことの成り立ちがスタートした。でも、1話はその馴れ初めのお話の途中で終わった。誰得な構成である。うーん、確かに、1話目はとにかくドンパチで目を引こうと思っていきなりクライマックスを入れるっていう構成はよくあるんだけど、今作の場合、冒頭で語られた「なんかゲートみたいなのが開いていきなりモンスターが世界を制圧した」っていうくだりだけで充分インパクトはあったんだし、さらに訳の分からない陣営どうしの戦いになだれ込まなくても良かったんじゃなかろうか。出来ることなら世界崩壊からから作中の時間にどう繋がっているのかを説明して欲しかった。後半になると「神戸は復興していた」みたいなこと言ってたけど、あの状態からどうやって人類が復興するのか想像もつかないよ。なんかカードバトルアイテムで対抗出来るらしいけど、どんな闇のゲームだよ。

 色々困惑したので調べてみたら、これって元々カードゲームが原作なのね。つまりシナリオは特にメインの筋があるわけじゃない。前期の作品で言えば「BLAZBLUE」みたいなもんかもしれない(いや、あそこまで分からなくはないが)。一応主人公はあの関西弁なんだろうけど、色んな軍勢、色んなカードが入り乱れてのバトルロイヤル形式になるから、そのごたごたした感じをあのバトルシーンで出そうとしたってことなんだろう。なるほど設定を理解してから見れば意図は分からなくはないが、正直、バトルシーンにもそこまで魅力があったわけじゃないんだよね。個々の能力やデザインはごった煮的に色々用意されているけど、どれもこれも「何となくその辺で見たことがある」ようなものが多く、どうにも没個性。多分、戦い方で紹介するよりも、ちゃんと各キャラのパーソナリティを語った方が導入としては親切だったと思うよ。各々の人間がスタンドバトルみたいにして何かを1体使役している形なんだろうから、タッグでの会話を増やせばそれだけでキャラの印象はつけられるわけだし。まー、改めて「1話でやるべき内容」の続きが2話以降で行われるのだろうから、とりあえず次回までは様子見だろうけど……どうなるかなぁ。

 実際にはそこまで難癖つけるようなものでもないはずなのだが、無闇に気になって印象が悪くなっているのは、なんと言っても主人公を担当する下野紘の関西弁である。うーむ……流石に普段の下野母さんの話し方を知りすぎてるってのもあるし、あんまり関西弁上手くないし……ミスキャストじゃないかな、あれは。大人しくネイティブ引っ張ってくればいいのに。声優業界では稀によくある事態。その他のキャストはそれなりに面白い配置になっているが、個人的にはナレーションがそのままだったらそれでもう充分かな。世界の崩壊や破滅を語らせるとこれほどしっくり来る声もないよね。今日は「ファイブレイン」でも精神崩壊する役で出ていました。当ブログは全力で桑島法子を応援します。

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○「Wake Up, Girls!」 5

 良くも悪くも注目される作品が、いよいよ始まった。注目された理由は大きく2つだろうか。1つは、アイマス、ラブライブと続いたヒットコンテンツを追随する形になる新たなアニメアイドルプロジェクトとして、そして何より、「アニメ業界の狂犬」こと山本寛の監督作として。

 過去記事を遡ってもらえば分かるが、私はヤマカンファンである。「ハルヒ」「かんなぎ」と完成度の高い作品は素直に認めるべきだと思うし、その他にも彼がコンテ演出を担当した作品を見ると、やはりクリエイターとしては希有な才能を持っていると思う。ただ、いかんせんその発揮の仕方に問題があり、最近すっかりお馴染みとなったツイッター芸なんかを見てると、まぁ、流石にちょっと遠慮したい部分はあるというのもとてもとてもよく分かる。今回は久しぶりの長編作品での監督だが、やはりある程度商品としての側面を持つアニメにおいて、あの狂犬ぶりは流石にいただけない。まー、「悪評でも評判には違いない」というコンセプトでとにかく売り出しているのかもしれないが……どうなんだろうね。とりあえず、アニメ作品と監督の人となりは別物であることを念頭に置いた上で、このオリジナルアニメを見ていきたい。

 さて、そんな「アイドルアニメ」だが、なるほど確かに色々と新機軸だ。いくつか大きなファクターがあるが、まず困ったのは「劇場版でグループ結成のエピソードが!」というところ。流石にまだいいか悪いかも分からないアニメの映画、なかなか劇場まで見に行きにくい……。おかげで彼女たちの結成する「Wake Up Girls」がどういうグループなのか、1話目では当然分からない。一応「なんやかんやあって結成したけど、事務所の社長が金を持ち逃げしてぽしゃった」っていうところだけ理解しておけばいいのかしら。当然のことながら1人1人のキャラもまだ全く分からない段階だが、そのへんは「ラブライブ」だって同じだったから別に構わない部分である。もしそのことを気にするとしたら、新機軸2つ目、「やたらと地味な画面」の方を気にすべきだろう。アイドルアニメといえば華やかさを売りにすべきであるが、このアニメ、ものすごく色調が暗いのである。グループ7人の髪の毛の色が大人しかったりするし(タツノコ制作なのですげぇガッチャマンクラウズっぽいのね)、初っぱなから雨の1月の風景。事務所の中や、7人が盛り上がる喫茶店の店内なども、ベースとなる配色が灰色や茶色。他のアニメと比べると、明らかに一段暗い映像になっている。ここもどうやら制作側のこだわりがあるらしく、とにかくアイドルグループとしての「現実との接点」を持たせるために、アニメの映像もリアルに寄っているらしいのだ。なるほど、確かに現実世界の宮城県仙台市には、緑や赤の髪の女子高生はそうそういないだろうし、町並みも原色がどぎつい店構えなんてなかなか無いだろう。そういう意味では、狙い通りの画面には違いない。しかし、やはり「アイドルアニメ」というイメージとはかけ離れており、これが観る側の認識との大きなギャップを作っている。現時点では決して「悪いもの」というわけではなかろうが、その「リアル寄り」がプラスを産みだしてもいない。今後のシナリオなどで、より生々しい「近さ」が描けるようになれば、このリアリティもプラスに働く可能性はあるだろうか。

 そして、最も大きな3つ目のファクターは、中の人たちも全員新人アイドルとして立ち上がったということである。「中の人リンク」はアイマス・ラブライブも同じであるが、アイマスは既に現実の方が確立した後でのアニメ化だったし、ラブライブも一応現実での活動が先行し、満を持してのアニメ化である。キャストもプロ声優が何人かクレジットされていた。しかし、今作はスタートラインがアニメも現実もほぼ同時で、本当に素人に毛が生えた程度の面々がこの難行に挑んでいるのである。これはかなりチャレンジだ。幸い、1話目を聞いた時点では、予想していたほど酷いものではなかった(もちろん、決して上手くはないが)。7人もいるので個人差はあるが、多分、ラブライブの希の初期ほど聞きにくいキャラはいない。声優ファンならば、この「中の人たちの成長」についても、アニメ同様にドキドキしながら見守ることになるのだね。まー、彼女たちが今後声優としての道を選ぶのかどうかは分からないんだけども。

 これらの新機軸をまとめ上げるのが、原案も担当している監督の仕事ということになるわけだが、意外なことに、1話のコンテ演出は監督によるものではなかった。劇場版の方に手を回していたためなのだろうか、ちょっとガッカリである。その代わり、力を入れるダンスシーンなんかは相変わらず恐ろしい動きになっていたので、今後どのように画の方に力を入れていくのかは期待したい。1話のダンスシーン、流石にしゃきしゃきしすぎだとは思ったけどね。あれ、リアルの中の人たちが同じ踊りやれって言われたら相当キツいぞ。でもまぁ、個人的にはやっぱり手描きでああいうモーションをやってくれるのは嬉しい。っつうか、画面が地味なんだから、そこで勝負をかけてもらわないとなかなか刺激が出てこないからね。

 色々と不安な点もあるし、ひいき目かもしれないが、楽しみな点もある。出来るだけ色眼鏡をはずせるように努力しつつ、今後の展開を見守っていきたい。

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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