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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
○「君のことが大大大大大好きな100人の彼女」 6 今作最大の謎は、突発的に現れたナレーションのうえだゆうじな気がする。まぁ、好きなので嬉しいだけなんですけど、ナレーション単発起用って珍しい気がする。一気に「ギャグマンガ日和」っぽくなる。 「同時期に放送されるアニメで何故かテーマが被っちゃう現象」については他でも触れた気がするが、なんとまぁ、今期は「真正直な主人公があまりに正直すぎるせいで複数の女の子と正々堂々付き合っていく形の馬鹿ラブコメ」が同時スタート。「カノカノ」が2期目なのだからこちらが後から追いかけてる格好になるが……でも、狙ってる方向性はちょっとずつ異なっている。「カノカノ」は「複数人と同時交際」ではあるが、主人公の直也も別に異常者ではなく(いや、だいぶ異常だが)、メインの2人と付き合う「二股」が主題。その後の竹達へは割と塩対応だし、追加の銀髪もあくまで「サブヒロイン」の立ち位置。「どうしても決めきれなかった2択」というギャグを突き詰めており、当人同士も「まぁ、二股くらいならギリギリ」ってんで現実の範疇にとどめている(?)。 他方、こちらの作品はもう現実とか通常の倫理観などというものはタイトル時点で捨てている。「神からの啓示」という超常からスタートし、「女の子の方はとにかく無条件で惚れてくるので、その大量の愛情をなんとか同時処理してください」という捨て鉢すぎるラブコメ設定。もうコメの方に極振りしてる気もするが、とにかくより純粋にギャグの勝負になっている。 同じようなテーマの作品が被ってしまうと潰し合いになるイメージがある。どちらも勢いで攻めるタイプの作風とくれば尚更だが……私としては「どちらも楽しんだらいいじゃない」というスタンス。遅ればせながら告白すると、実は今作は「やや既読」。これは確か「電書無料試し読み」パターンで、少なくともエンディングに出てきた5人までは記憶にあるので、多分2巻くらいまでは読めたんじゃなかろうか。記憶は曖昧だが、続刊まで手を伸ばして読み続けたということで、それなりに楽しんだような気がする。改めて今回アニメになった1話を見て、素直に「うん、楽しいじゃない」と思えた。 制作はなんとバイブリー。直近の作品が「マジカルデストロイヤー」だったことは見ないことにして、「プリマドール」や「ブラックロックシューター」など、見事な映像を披露してくれた実績を持つスタジオ。監督の名前はぶっちゃけ記憶になかったが、調べてみたらなんと「邪神ちゃん」シリーズを一手に引き受けていた人だった。そしたらもう、勢い任せの不条理ギャグはお手のものということだ。1話目でも理不尽なまでの詰め込み展開をうまいことアニメ独自のギャグに昇華しており、原作漫画時点でメタ要素を入れまくりだったところに、さらに一歩進めた「漫画原作のアニメメタ」という状態。一歩間違えればサムくなる内輪乗りの極致だが、あたしゃ案外波長が合ったので無問題である。どうせラブコメ作品なんて「主人公がなんでこんなにモテモテでハーレム形成するか分からん!」みたいな不満を出しがちなので、「そこはもういいの! モテモテは大前提だから、そのモテモテ自体をタスクに設定して楽しめよ!」という今作の逆転の発想はありがたい限りである。 もちろん、そうして用意された無茶の塊を受け止めきるだけの土壌は映像と演出だけではない。そう、キャストである。主人公の加藤渉は「勇者が死んだ!」に続いて2本目の主演。そして作品のスタートダッシュを大きく左右するメインの2大ヒロインには本渡・富田という近距離パワー型のキャストを用意(今wikiで見たら過去に作られたボイスドラマではうえしゃまと白石晴香だったらしい)。あとはもう、全力で振り抜くだけ。富田ヒロインということで似たようなハーレム設定の「ぼく勉」を思い出したが、特に神の啓示も何もないのに今作同様に有象無象のヒロインどもが集まってくる「ぼく勉」世界ってすげぇ怖かったんだな。 この後に登場するヒロイン勢も万全の体制で待ち構えているようだし、実は結構楽しみである。ちなみに「100人のヒロインを描き分けるなんて土台無理な話だろ……」という感想が出てくるのが当然だと思うが、wiki情報を見る限り、原作は「22人目の彼女」までは登場しているらしい……ネギまのクラスメイトですら31人やぞ……頑張ってんなぁ……。
PR ○「攻略うぉんてっど! 異世界救います!?」 5 タイトルから「さてはむしろなろうではないな?」と思ったらまさかの中国原産アニメだった。もう、中国も韓国も、みんなして異世界大好きか(なろうアニメは海外配信の方が人気なんて話はよく聞きますね)。 というわけでどうやら今期分の中国アニメ枠はこちらになりそうだ。ここ最近放送された「万聖街」や「フェ〜レンザイ」と異なりこちらは一見すると中国産かどうかは分からないのだが、その理由は「すぐに異世界転生したから」である。背景とか世界設定にあまり中国要素がなく、「異世界設計はもしかして万国共通なのか?」と思ったが、どっちかってぇと「異世界もの」というより「ゲーム内転送もの」と考えた方が自然かもしれない。作中でも「ゲームなので」って明言されてたし。そうしてみると、私はプレイしたことがないので完全にイメージのみでの話だが、「原神」とかの最近日本国内でもめっちゃプレイされてるタイプのゲームの雰囲気作りに共通するものはあるような気がする。CG技術が高いのは言わずもがなだが、そこからややぼかし気味ながらも手が混んでいる背景で入念に画面を埋めておき、ちょい丸っこくてすっかり日本の「萌え」のお株を奪ったようなキャラでコミカルに繋いでいく。こと「かわいい」に関しては、ほんとに中国アニメは日本の萌えのコピーを超えて自国のオリジナルを築き上げており、どのアニメもデザインが云々よりも「動きで可愛らしさを出す」ノウハウがあってちょっと羨ましい。今作のいかにもゲームっぽい画風を見て思い出すのは数年前に作られた「凹凸世界」だが、あの時から信じられない速度で描画の精度を上げており、多分今後「CGキャラによる萌えの追求」で先をいくのはもはや日本ではなく中国アニメーションなのではないかという予感すらある。まぁ、対立するようなものでもなかろうし、それぞれの文化の中で、切磋琢磨していただきたい。 そうして描かれる「ゲームらしいキャラ」が作るのは……まぁ、普通の異世界転生ギャグだった。日本語キャストがあまりにハイカロリーすぎるのでそれだけで満足してしまいそうだが(意外と日笠が異世界転生主人公って珍しいか?)、ネタ回しに特に鮮烈な部分はなく、「まぁ、そこいらのなろうよりかは見てて飽きないかな」くらい。いや、キャラは立ってると思うけどね。なんかね、「日笠→井口→くまちゃん」っていうあまりにも慣れ親しみすぎたパスを繋げられちゃって、実家のような安心感で何も考えられなくなっちゃったのよね。さらにそこに瀬戸ちゃんが襲来。ありがちな「コワモテ人狼娘」だと思ったらラストに突然極度のシスコン設定が明かされ、姉キャストが豊崎という。……やっぱ中国アニメの吹き替えをキャスティングする闇の結社みたいなのがあって、全て分かってる人が担当してる気がする(そりゃそうだろ)。 というわけで、今期も「フェ〜レンザイ」の続きみたいな感覚で異文化アニメをお勉強させてもらおう。これで「異世界転生だったらどの国でもおんなじやな……」っていう結論になれば、それはそれで「世界中でなろうが求められてるってことなのか……」という残念な納得があるな。
○「七つの大罪 黙示録の四騎士」 5 「日5」枠が出来たのがちょっと前だったはずだが、ここでさらに「日4時半」枠が登場。キー局が夕方のアニメ枠を拡充してくれるのは嬉しいはずなんだが……だから土日夕方枠って苦手なんですってば。 まぁ、それ以前に「七つの大罪」があんまり得意じゃなかったという罠。いや、確か1作目あたりはそこそこ真面目に見られてた気もするんだけど、あんだけだらだらと続けられるとねぇ。挙句、最初はこれと同じように日5で大々的に放送された看板作品だったのに、シリーズを重ねるごとに枠を変えられ、最終的にはやっぱり深夜アニメに落ち着いてしまい、作画リソースもお察しレベルに落ちちゃうという悲劇があった。おかげで後半は何やってたか全然知らない(もう、覚えてないとかいうレベルじゃない)。久野ちゃんの血族が宮野だったことだけ覚えてる。 さておき、そんな「七つの大罪」の正統続編ということで当然「観られるものかしら」と不安にはなっていたのだが、幸い、1話目時点で前作の設定を引っ張っている感じはあんまりない。世界そのものは地続きだし、第1シリーズから数年後という時間軸らしいので絶対に絡みはあるはずだが、まぁ、分かんなくて困るところまでは追ってみてもいいとは思っている。幸い制作スタッフなどは一新されており、スタジオはテレコムで無難な仕上がり。監督はみたことない名前だけど、テレコム作品なんてそんなに接点ないし致し方なし。少なくとも出だしの作画はかなり気合が入っているようで次の枠にある「シャングリラ・フロンティア」に負けないように奮闘しているようだった。まぁ、正直いうと主人公・パーシバルの目がたまに怖いカットがあるんだけど……なんか、「かわいい」を前面に押し出そうとしてるデザインだけど目がデカすぎてたまにクリーチャーっぽく見える瞬間がある。その辺の細かい設定でもうちょい気を使っていただけるとありがたい。 シナリオもわかりやすい「冒険の序章」だったし、何も見えない状態からスタートすれば、続編ものとして「世界がどのように変わっているか」をちょっとずつ明らかにしていくドキドキも味わえるってもんだろう(前作を覚えていれば、だが)。 楽しい日曜夕方になるといいですね。
○「アイドルマスター ミリオンライブ!」 6 ニチアサに黒船の来航じゃぁぁあ! まさかのアイマスがこの時間帯に電撃参戦。日本中の女児たちよ、再びアイドルを目指して立ち上がれ! 「ニチアサのアイドルアニメ」というと私が意図的に守備範囲外に置いておいた2シリーズが代表で、「プリパラ」「アイカツ」シリーズが長年に渡りその座を支配し続けてきた印象。しかし数年前にアイカツが幕を下ろし、プリパラシリーズも紆余曲折を経た末に昨年閉店。「日曜のアイドル」はここのところ空位となっていたわけだ。そしてそこに、まさかまさかのアイマス殴り込み。「なんでアイマスがニチアサに!?」と初見では驚いたものだが、冷静に考えればこれ以上に相応しい枠があるだろうか。コロンブスの卵とはまさにこのことである。 などと大仰で偉そうな出だしから始めてみたものの、私は残念ながらアイマスフォロワーではない。アニメ放送されたシリーズは一通り目を通しており、初代765プロも嫌いじゃなかったし、デレマス、そして直近の「U149」に至るまで、一定の品質を維持して展開されるシリーズは「それぞれのアニメシリーズ」として享受はしていた。ただ、結局その根源たるゲームには手を出さない状態が続き、「別派閥」であるバンドリ軍に身を寄せて以降は自衛の意味もこめてそのガードを固めた。おかげで業界でも最も複雑な形態で領土を広げ続けるアイマス軍の内情はもはや理解の及ぶものではなく、最近では映画館に行くたびに立て続けにアイマス映画のCMを目撃し、「え? 今何本くらい別プロジェクトで動いてるものなの?」と困惑したものである。 そんな状況なので、このニチアサについても「まぁ、こないだのU149みたいに単品でハイクオリティになってくれれば嬉しいけど、女児向けアニメってんで適当なもんが出てくる可能性もあるよなー」とかいささかの警戒を持ちながらの視聴となった。最初の関門は白組制作のCG作画。映画館で見た予告も「ははぁん、ライブシーンの手間を避けるためにも全編CGのしたのか。画面が浮いちゃわないといいけど」などと思っていたので、やはり場面によっては硬さを感じる部分がゼロとは言わない。でもまぁ、こちとらサンジゲンCGにすっかり飼い慣らされた身でして……白組CGも日本を代表する最高品質ですよ。ライブシーンのモデルとほぼ同じレイヤーで描かれる日常芝居。表情の付け方などもほぼ「手描きアニメ」と言われるレベルにまで到達し、新たなアイマスの形として文句をつけるべきところはない。なんやかんや言うてソシャゲアニメには違いないのだから今後はとんでもない数のキャラが出てくると思われる(エンディングですでに出ている)が、そうして大量のネームドキャラを処理して作業効率を落とさないためのCG。なるほどいいバランスを見つけたものである。 「ソシャゲアニメだからどーせキャラの陳列ショーになっちゃうんじゃないの?」というこれまたお馴染みの懸念もあったが、少なくとも1話目は非常に真っ当なガールミーツガールからの夢の始まりを描いている。メイン級は赤青黄の3人に見定め、きちんと「ニチアサのドラマ」としても成立しそう。今後のサブ(サブって言ったら担当Pに怒られるんだろうか)の絡め方次第だが、少なくともソシャゲアニメの呪縛にがんじがらめという印象はない。流石にここまで数多のプロジェクトを展開してきたタイトルである。打ち出し方に失態はなさそうだ。 そしてこれが1番意外というか、純粋に知らなかった部分なのだが、今作は「765プロの正統続編」だったんだね。これまでのアイマスシリーズと言ったらさまざま事務所に展開する「横に広がるプロジェクト」だと思っていたので、「もういい加減アイドル多すぎて覚えられへんやろ」という諦めがあったのだが、どうやらこの感じは「初代からの世代交代を狙ったタイトル」のように見受けられる(レジェンドたちが引退するというわけじゃなかろうが)。この繋がりなら、私の大したことないアイマス知識でも分かる部分はあるし、結局私は四条貴音さんが歌って踊っていればそれで嬉しいのである(765プロの推しはおひめちん、時点で我那覇くんと定めている)。思いの外、「私でも楽しめそうなアイマス」が出てきてくれて嬉しい限り。 あと、これまた意外だったのはメインキャストが若手ばかりなのかと思ったらがっつり腰を据えた面子だったこと。山崎はるかってもっと昔のどっかでアイマスと関わってるもんだとばっかり思ってたんだが、そうでもなかったんだね。そしてその隣には
○「帰還者の魔法は特別です」 4 エンドロールで流れた「応援アンバサダー Mr.マリック」っていう文字列が一番面白かったです。何のコラボだよ。 これは作品に責任が無いのでどうしようもないんですが、出てくる順番って大事だよなぁ、とは思う。何しろ今期だけで3人目の「理由はよく分からないけど時間が巻き戻ったおかげで悲劇をやり直すことができるようになった主人公」である(東リベも合わせると4人目か)。流石に「もういいから」ってなっちゃうじゃん。今のところこの4人に大きな差異は感じないのだけども……なんでみんなして同じことばっかやって、同じタイミングでアニメ化しちゃうんだろうね。 調べてみると、意外なことに原作はなろうではなくて韓国のWeb小説。まぁ、韓国版なろうみたいなものなのかもしれないけど、1話目だけを見てそう判断するのは早計よね。ただ、残念ながら上述の通りどっかで見たことがある展開なので心躍るものではないというのが第一印象。もう、このくらいの既視感は日本の時代劇みたいなもんなんだからネガティブな要素としてとらえる必要は無いのかもしれないが……なんだろ、端々に「綻ぶ予兆」みたいなものが見え隠れしてる気がするんだよな。 白状してしまえば、一番のマイナス要因は単純にキャラデザである。生理的に無理だった「聖者無双」のキャラデザと重なる部分があり、なーんか動かした時の違和感が気になるんだよな。別に尖り顎がすぎるってほどでもない気がするのだが……何が苦手なのか、ほんとに生理的なレベルなのでよく分からない。まぁ、そもそもの動画部分があまり気を遣ってないってのが大きいのかもしれないが……。制作は「月とライカと吸血姫」などの実績があるアルボアニメーションで、独自の描画方法はこれまで面白いと思えるものだったのだが、今作では今のところそこに魅力は感じられない。キャラの表情とかで差分を出そうにも、やはりテンプレ感が強すぎる部分が認識を大きく阻害してしまうのが勿体無い。今後話の展開が予想もしない方向に転がり出すなら、それをモチベーションに見た目の印象も更新されるかもしれないけど……この設定じゃなぁ……。 とりあえず最終回を迎えるまでにちゃんと「なんでタイムスリップしたのか」が明かされるかどうかで評価は考えるかな。それまで視聴を継続できるくらいにはしといてほしい。
これは特に思想とか関係ないことだから平気で書くんですが……上坂ボイスって、「革命で処刑される王族」にすげぇマッチしてるよね。パンがなければソフホーズへご案内。 私の中では何かが納得いったという、残念な勘違いを生み出した作品。何が起こったかというと、今作は見ての通り「令嬢のやり直し物語」である。悪逆の限りを尽くしたいわば「悪(い)役の令嬢」がタイムワープして自分の行いを悔い改め、未来の破滅のフラグを立てないように奮闘する物語。この構造を見た時に私は「ははぁなるほど、これまで私が見てきた乙女ゲームの悪役令嬢ものってぇのは設定がガチガチで矛盾があったが、なるほどこういうシンプルな『人生やり直しもの』からの派生として生まれてしまった歪んだ形態の1つだったのか。原初にこういうわかりやすい構造があったとしたら、そこに余計な装飾が施されていく歴史も納得いくものだ」と思ったわけですよ。この感覚、ご理解いただけますかね? 「はめフラ」にしろ直近の「最強外道ラスボス女王」にしろ、なぜ「乙女ゲーム」「破滅フラグ」なんて面倒なガジェットを使ってるんだろうとずっと疑問に思っていたわけだが、今作みたいな「実際の(?)王族の話」があって、それをゲーム的に簡略化するいかにもなろう的な進化の結果が「悪役令嬢もの」の今の形だと、そういう流れを読み取ったわけですよ。 まぁ、全然違ったんですけどね。確認したら今作のスタート2018年。「はめフラ」が2014年だからあっちの方が圧倒的に早かった。ってことは今作はすでに「悪役令嬢もの」がある程度定着した土壌に改めて投下された「先鋭化させた形」の作品なのか。誰か、真面目になろうの歴史を体系的にまとめてくれる人いません?(ちなみに「悪役令嬢もの 歴史」でググったトップはこちらのサイト。なろうに限らない媒体になるとキリがないし、なろうに限った場合でもWeb上で同時多発的に生まれるなろう作品の歴史検証って難しそうね) というわけで私の浅く狭いなろう理解は何の役にも立たなかったが、とりあえず今作は「悪役令嬢もの」のエッセンスを残しつつ、余計な悩みの種を取り除いてよりシンプルな形を取り、見やすくしたという意味では非常に理知的で、計算された作品ではあると思う。どう考えても「乙女ゲームのキャラが云々」いうよりも「実在の王国の姫が処刑前にタイムワープ」の方が設定としてわかりやすいもの。姫の記憶を「日記」という具体物に転写して「やり直し」の手掛かりにしてるのも明解だし、姫自身の性格が長年の苦闘の記憶から「ちょっとずつ変化している」という加減もちょうど良い。乙女ゲームものの「ゲーム脳」の場合、ぶっちゃけ「キャラ」と「主人公」は別人なのでどうしたって「客観的な視点で見てきた別な人間の人生を追体験する」ところにゲーム臭さというか、設定に踊らされてる感があったが、「自分が実際にやってしまった淡い記憶を、魂の部分は同じ人物のままで少しずつ是正していく」の方がドラマとしてもリアルにはなるだろう。 まぁ、そうは言っても結局やることはいつもの悪役令嬢ものの流れではあるのだが……直近の「ラスボス女王」は悪役令嬢もののフォーマットからシリアスに振り切って「善なる統治者」を描く大河ドラマを目指したのに対し、こちらは周りの人間と「やり直しキャラ」の認識のギャップで笑いをとるギャグに寄せた作風。うまいこと差別化を図り、(少なくともアニメの)過去作には無い方向での刺激を生み出してくれそうではある。 制作はSilver Linkだが、映像クオリティは割と高め。ロココ調(?)をベースとしているであろう華美な画面装飾なども入念だし、コミカルに寄せているおかげでキャラの動かし方も軽快である。普通に考えれば「ギロチン台をマスコットキャラ扱いにして愉快に描く」なんて不謹慎極まりないデザインだが、その辺りもギャグとしてちゃんとラインに乗っているのである。監督は今作が事実上の初監督になる人みたいだが、少なくとも1話目のディレクションは作風に合ってるんじゃなかろうか。あとはまぁ、スタンダードな悪役令嬢もののノリで、どこまでバリエーションを出せるかの勝負ですかね。 ちなみにエンディング後に入ったCMがダイレクトに「はめふら」の劇場版だったのがちょっと笑っちまった。なろうどうし、競合すれども争わず。
○「新しい上司はど天然」 4 アニメ世界の職場にはいろんな人がいますが、「幼女幽霊」→「氷属性男子」→「小さい先輩」ときて、今度はど天然上司らしいですよ。 基本コンセプトは「クールドジ男子」と全く同じ。愛すべき職場の人間を見てひたすら「カワイイ〜」っていうだけという意味では「小さい先輩」の性別を変更しただけとも言えるわけだが……残念ながらまだ私の受容体には「いい年した成人男性を可愛いとのたまう嗜好」が入っていないので、どうしても飲み込めないのはしょうがない。こういうのも性差別っていうんだろうか……いや、でもおっさんは可愛くないよ……CV梅原裕一郎のおっさんが可愛かったらそれはもう事案だよ……。 という根本部分で求めていない作品なので評価は下がりがちだが、変な話、基本骨子は嫌いじゃない作品でもある気はする。「可愛い同僚のあれこれをひたすらショートで繋いでいく」という構造で、あるあるというか、日常ギャグで繋ぐにはとにかくテンポ重視。1つ2つネタを見ればあとはもう似たようなテイストの繰り返しでしかないはずなのだが、そこに飽きる前に次のネタに行く、みたいなサクサク感はアニメならではの味わいかもしれない。Twitterネタが元の作品ってのはこうして「ひたすら数を撃つ」デザインには向いてるはずなんだけど、同じような出自の先行作品で成功した事例はあんまり見てない気がするんだよな。そういう意味じゃ、むしろ期待してみたい作品と言ってしまってもいいのかも。作画もあんまり力は入ってないけど、適度にユルいくらいで持久力を高めてる感もあり、登場人物は野郎ばっかだけどあんまり嫌にならずに見続けられる。あとは、ほんとにただダラダラと見続けられるだけのネタのストックがあるかどうかだ。 と言いながらWikiを見たら「既刊2巻」って書いてあったんだけど……大丈夫か?
○「『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle』 Rhyme Anima +」 ― タイトルの表記がよく分からんけどこれで合ってんのかな。まぁ、とりあえず2期目です。 白状すると1期は「流石に同じもんを毎週グイグイ飲まされて胃もたれした」というのが正直なところだった気がするんですよね。出てくる画面のトンチキさは面白いし、理屈もクソもないあまりにもやけっぱちの世界観も楽しいといえば楽しい。だから1話目見た時は「ヤベェな」と思ったのだけど、1クールを見続けたら「楽しさの質」が常に均一だったもんで、端的に言えばちょっと飽きちゃった部分があったんだ。毎週二郎系ラーメン食ってたら流石にキツいだろ、って話よ。かといって流し見できるような密度で作られてもいないし、メンタルが元気な時に受け止めた方がいいアニメだったんです。 そんなアニメが3年ぶりに帰ってきたらどうなるかというと……やっぱおもろいなこれ……。3年ぶりに飲む二郎系の濃いめマシマシはやっぱりエグい。頭も悪い。こんだけの画面をいちいち作ってるスタッフにも素直にすごいと思える。メインスタッフは1期からの引き継ぎなので当たり前っちゃ当たり前だけどね。監督がシンフォギアと同じ小野勝巳だってんで1期の時はシンフォギアに例えて色々と評してたんだけど、もしかしたら「部外者から見たらあまりにも文法が独特すぎて全量を飲み込もうとすると食あたりを起こす」っていうのもシンフォギアと同じなのかもしれない。知らんけど。 今期は最後まで健全な精神で見守れたらラッキー。
○「ポーション頼みで生き延びます!」 4 なんの得も意味もないことを書くんだけど、この作品、読んだことあるかもしれないし無いかもしれない。それすらももう、分からない。 えっとね、まず録画リストに並んだタイトルだけ見て、「あれ、なんか見覚えあるな。もしかしたら以前漫画喫茶でチラッと読んだ作品かもしれないな」と思ったわけですよ。だい〜ぶ前に触れたけど、以前私は満喫お籠もりイベントを行う際、そこそこの頻度でなろうコミカライズも手に取って読んでたことがあるんです。女騎士がジャスコに行く漫画とか(今調べたらなろうではなかった)、文房具で戦う漫画とか、ほんとにフィーリングで手に取って。流石に無益すぎるってんで最近満喫に行ってもなろうは手に取らなくなったんですが、そんな過去の行いの残滓が今更来たかな、と思ったんです。実際、今作は連載スタートが2015年、コミック版も2017年に出ているので、私がまだ記録をつけていない5年以上前の満喫で読んでた可能性は充分ありそう。でも、いざアニメの1話目を見ても、全く判断がつかなかったんです。「見たことある……やつといえば見たことあるやつだけど……それを言ったらだいたいのなろうは見たことあるやつになるわけで……」とプチ混乱。「読んだか読んでないか、確認すれば分かると思ったのに結局分からない」という奇跡的な状況、もうなろう作品でしか起こり得ない状況ですよね。 てなわけで、結局真相は闇の中です。もしかしたら読んでなかったかもしれないですが、魂に刷り込まれたレベルでなろうです。ただ、今作は8年前からスタートしているという割に、とっとと「なろう的要素」をギャグとして蹴ってしまい、それを嘲笑う方向でヒロインのキャラ付けをしていくところが、多分当時の感覚では新しい試みだったんだろう(いやぁ、8年前でもだいぶ手垢がついてないか?)。おかげであまりに転生慣れしすぎていてどこまでギャグとして受け入れていいかよく分からず、「客観視が全くできてないオナニーまがいのなろう文学」が、どこまで自覚的なものなのかの境界も曖昧な不思議な感覚がある。面白いかと言われたら……やっぱ面白くはないんだけどさ。ここからの展開も先が思いやられるところ。 ただ、強いて今作ならではの面白い点を挙げるとすれば、思い切りデフォルメを強くしてアバターみたいな頭身まで下げちゃったキャラデザと、開き直ったようにディティールを削ぎ落とした背景美術などの画面の作り方。確認したら制作スタジオと監督が私の謎刺さりアニメ・「このヒーラー、めんどくさい」と同じだった。なんと「ヒーラー」で初の元請け、今回が2作品目というよく分からない冒険心に溢れたスタジオである。ちなみに同じ監督は「惑星のさみだれ」も担当しているというどエラい地雷も抱えているのだが、もうあれはスタジオ側の責任ということで忘れた方がお互いのためだろう。今回の座組みなら、あそこまでの阿鼻叫喚にはならない……といいな。 ただ「ヒーラー」は完全にギャグに振り切っていたおかげでへちょさの目立つ作画でも味わいになったが(それでいいのか?)、今作は一応真面目になろうファンタジーをやろうとしている部分もあり、デザインだけでは消臭しきれない要素もちらほら。その辺を今後脱却し切れるかどうかで、「マシな方のなろう」になれるかどうかが変わってくるだろう。あんまり興味ない? 俺も無い。
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Thraxi
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趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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