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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「MIX MEISEI STORY〜二度目の夏、空の向こうへ〜」 ―

 今〜春が来て〜新番が〜始まっちまった〜。……まだ前クールのアニメも終わってないけど、4月を回ったら容赦無く新番はやってきます。今期はいったい何本のアニメを観なきゃいけないんだろうな!

 と言っても、幸か不幸か1本目の新番組はユル〜くスタートしました。不動のサンデーアニメ、あだち充作品でございます。一応第2シーズンということなのだが肝心の第1期のことなどマジで1ミリも覚えてなくて、「あれだろ? 確か十年以上も前に日曜の朝にやってた……」って思って確認したらそれは「クロスゲーム」で、「MIX」の第1期はほんの4、5年前に同じこの土曜夕方枠でやってた。2019年の春新番ということなので、コロナのちょっと前という程度の過去である。……ごめん、マジで1ミリも覚えてなかった……。人間って歳をとると過去の記憶の方が触れやすくなるらしく、私が「MIX」を覚えてなくて「クロスゲーム」を覚えてたのもそういう理屈なのかもしれません。あと、一応過去の感想を読み返したら当時は「ドラフトやって、そのピック表を書きながら横目で見る枠」というのがこの土曜夕方番組だったので、より一層記憶に残ってないのもしょうがない。4年前にも今回と全く同じように「内田姉弟はほんと仲がいいな……」っていうベタな感想しか抱いてないわ。

 というわけで、2期目ながらも新番組とほぼ同じ扱いをしなきゃいけない作品。ただ、流石に制作側も4年ぶりの再開は無茶だろってことがわかっているようで、日高のり子によるナレーションで丁寧にキャラ配置を説明してくれている。まぁ、一気に複雑な家庭環境や概要だけを並べられてもさっぱり頭には入ってこないのだが、少なくとも前作を覚えてる前提では作ってないみたいだし、今後追いかけていくときにそこまで負担にはならないだろう。本当に伝統芸能と化したユルくて掴みどころのないあだち充テイストはアニメになると一際輝くようで、のらりくらりとした会話劇のくせして、なーんか聞いてしまう不思議な空気感があるのだ。映像もぱっと見は綺麗だし、今となっては残念ながらながら見して作成しなきゃいけないピック表も無くなった。多少は記憶に残せるくらいのお付き合いはできるんじゃなかろうか。

 それにしても、「うる星やつら」が終わったタイミングで今度はこれが始まるという……サンデー古参、恐るべし(なお、その間も無限にコナンのアニメは続いている)。

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○「ひろがるスカイ!プリキュア」 6

 さぁやってまいりました。年に2回のお楽しみ、新プリキュアの時間だよ! ちなみにもう1回のお楽しみは当然新戦隊だよ(ライダーはそこまで熱心に見てないので含まない)。年に2回しかない楽しみの時期が重なりすぎなのは気にしないように。

 それにしてもまぁ……放送前から話題騒然、色々といじりがいのある作品が登場したもんである。巷で最も話題になっているのはついに(メイン戦士としては)初参戦となる男児プリキュアのことだろうが、まぁ、それはまだ登場してないので今回は置いとこう。ただ、すでに1話目でもそこに繋がるラインというか、今作のコンセプトははっきり見えており、掲げられたテーマはなんと「ヒーロー」。これまでのプリキュアは「戦うヒロイン」だったと思うのだが、そこからもう一歩踏み出した「ヒーロー」ということになるのだろうか。

 「いや、ヒーローの女性形がヒロインなんだから、ここで明らかに女の子が主人公なのにヒーローはおかしいだろう」と言葉尻をとらえて文句も出てくるかもしれないが、すでに世界はそうした言葉尻だけで云々言う時代は終わりのようである。そして、これ以上ないくらいに「いや、ヒロインでもいいが、今回のテーマはヒーローなのだ」という目標設定を高々と掲げる1話目の導入。ここでの「ヒーロー」という言葉は、男女の別などを問題にした概念ではない。それこそ、東映という会社が半世紀以上にわたり追い求め、描き続けてきた理想像。それこそが「ヒーロー」なのだ。もう、導入からしてプリキュアであってプリキュアじゃない。まさにスーパー戦隊の1話目を思わせる展開だったんじゃなかろうか。なるほど、これはヒーローだ。東映に教えを受けた人間ならば、この強烈なメッセージは魂で感じ取ることができるんじゃなかろうか。念の入ったことに、「ヒーロー」というのが性別の概念を超えたところにあるということをもっと明確に示す言葉もある。「ヒーロー」は魂の形。それを持つのに男も女も無い。而して、ヒーローの魂を持った女の子を何と呼称すれば良いのか。答えは「Hero Girl」である。初見でそんな意味のタイトルだとはおもわねぇよ。

 新機軸の導入は製作陣も勇気がいる決断だったに違いない。しかし、その道のプロたちが作り上げる「新たなヒーロー像」。そして「新たなプリキュア像」はきっと今までになかった刺激と楽しさを与えてくれるに違いない。まぁ、これが本来のターゲット層である女児先輩たちに受け入れられるかどうかはまだ分からないが……1話目のソラの勇姿を見る限り、気に入ってもらえると思うんですけどね。

 個人的にはもう1つ、メインとなりそうな2人の関係性にも注目したい。オープニングの演出などを見るに、今作はどうやら比較的「2人キュア」の性格が強くなりそうな気配。初代は言わずもがなだが、プリキュアの人数が増えて以降も、「2人」をベースとした先輩には強力な作品が多い。ブロッサム&マリン、メロディ&リズム、そしてミラクル&マジカル。今回の2人は何と主人公側が異世界人という変則構成となり、地球(?)に軸足を置くサポート側のくまちゃんキャラがどのような立ち回りとなるのかが気になるところ。是非とも良い関係性を構築して濃密な友情物語に期待したい。

 ちなみに、キュアスカイ変身後のコスの最大の特徴は何といってもそのマント。これも強く「ヒーロー」をイメージさせるものになっており、ジェットマン、マジレンジャーなどの系譜を受け継ぐ活躍が期待される(?)。……ごめん、正直いうとマントっていうより上掛けに見えて「最終的にポジションゼロで声高に勝ち名乗りをあげてほしい……」と思ってしまった。コラボ、お待ちしてます(?????)

 

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○「最後の召喚師-The Last Summoner-」 5

 ようやく辿り着きました、今期新番チェックの果ての果て。厳密にはまだプリキュアが残ってるけど、プリキュアは過去の慣習で別枠とする感覚なので(昔は新番チェックだけなら1月の前半に終わってたので、2月始まりのプリキュアとは分けて考えていた)、とりあえずここで総括。今期執筆した新番チェックはぶっちぎり史上最多の52本。とんでもねぇ数。これに前クールからの継続作品13本、それにショート枠など諸々含めて68本が「観るとすれば」最も多い今期視聴数となったはずだが……流石にこれが無理だってのは、先日「大切なお知らせ」で告知したことである。あのお知らせ記事、普段うちのブログではほとんど使われないウェブ拍手機能でやたら拍手されてたんだが……みんな、何を求めてるんだ? まぁ、とにかくこの中から不要なものを削っていく作業を続けており、この文章を書いている時点では6作品をすでに切ることにして、現状、62本ということになる。ちなみにもう2、3本は切る候補を定めている。「視聴断念作品、なろうがやたら多くない?」という質問に対しては「そらそうや」としか答えられませんわ。

 閑話休題、そんな地獄のシーズンのラストを飾った新番組はこちら。タイトルを見て「まだなろうが残っていたのか?」と思った人もいるかもしれません。正直、僕もそうでした。しかしてその実態は、なんとこれが中国アニメ。どうやら中国のweb漫画発の作品ということで、中国のスタジオで中国スタッフが作ったものがすでに昨年中に配信され、この度「日本語吹き替え版」として国内でも放送がスタートしたということ。「万聖街」なんかと同じパターンですね。今期は「Call Star」とこれで2作品が純正中国産ということで、今後もこの枠は増えていくことになるんじゃないでしょうか。少し前まで、どうしても中国産アニメというと敬遠してしまう傾向にはあったのだが、少しずつ日本人でも見やすい作品が増えており、アニメ好きなら押さえておかなきゃいけない潮流なのは間違いないと思いますよ。

 中国産というと、やはり「魔道祖師」などの超絶クオリティ作画のアニメが思いつくのだが、幸か不幸か、こちらの作品はそこまでの超絶作画ではない。オープニングなんかは気合が入っていて「おっ、またあのクオリティが来るのか?」と身構えてしまったが、本編はどちらかというとユルい、いや、ショボい方の作画も目につく、メンタルに優しい方の作品だった。もちろん、ショボいと言っても目を覆いたくなるような酷さではなく、日本アニメの基準で言えば中の中から中の下くらいの印象。壮絶だった「実験品家族」ほどの辛さはない。その作画クオリティで展開されるのは、何だか見慣れた「少年少女の能力バトルもの」という、ガンガンアニメとかにありそうな展開。なんかね、題材全体がすごくとっつきやすいんですよ。一応主人公とヒロインが「召喚師」と「召喚霊」という関係性で、「召喚霊」という概念はあまり日本語では聞いたことがないのだが、まぁ、霊を使役して戦うバトルものなんておなじみ過ぎて例を挙げるまでもない。題材になじみがあるので、中国アニメでネックになる「なんか細かい部分で常識が通じない」みたいな問題も少ない。むしろ「あ、こういうところで日本と違うんだ」という細かい差異を見る余裕があるくらいだ。個人的には、主人公がラーメンを作った時に「麺と具を入れた椀に最後にスープを注ぐ」っていう段取りが「あぁ、日本のラーメンじゃないな」って感じて面白かったですね。そういう細かいところから、少しずつ「中国アニメ」への抵抗をなくしていくといいと思います。

 ヒロインのドラ役が種﨑敦美。ドラは微妙に可愛くないデフォルメ形態とおっぱいがでかい大人おねーさんモードを使い分けるキャラで、アーニャみたいな声といい具合の低音種﨑の2種が同時に楽しめるのでちょっとお得。今後はどんなキャスティングが出てくるかも見ものではあるんですが……今作には、実はもう1つちょっと面倒な要素があるんですよ。作品自体とは全く関係ないんだけど、これ、1回目の放送がAT-Xで1話と2話の同時放送だったんですが、来週以降も、ずっと2話ずつやるみたいなんですよ。つまり、週に1時間放送するアニメなんです……。どういう放送形態やねん、とは思うんだけど、つまり6週とか7週で終わる可能性がある。まぁ、その分濃密な時間が楽しめる……といいいんだけどね。他のアニメと違う感覚での付き合いになりそうでちょっと負担がでかい。まぁ、嫌ならそれこそ切ればいいんですけどね。今作は切らずに見る気がするなぁ。

 

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○「コタローは1人暮らし」 5

 まだ新番チェックは終わっておらんのじゃ……。ただ、あんなことを書いた後なので確認しておくと、どうやら今作もネット配信済みの作品であるらしい。こういうのも全部拾おうとしてるから無理が出るのでは?(今更?)

 正直、そんな無理までして観なくてもいいんじゃね? という第一印象の作品。まず端的に言って絵があまり好きではない。作中の漫画編集の言葉をそのまま借りて「なんか古臭いねぇ、僕はあまり好きじゃないかな、この絵」という感じ。ただ、これは本当に単なる好みの問題でしかないので、アニメの良し悪しの話ではない。本当にぱっと見で、主人公・コタローの縦長で髪の毛に接続してるみたいな目が怖いってのと、割と雑多なその他の人々の表情の付け方も「あんまり流行りの漫画っぽくはないな」という程度の話である。

 まぁ、おかげで出だしはあまり乗り気ではなかったのだが、そうして元からそこまで魅力を発信する必要がない絵だというのが逆によかったのかもしれない。アニメ制作はライデンフィルムだが、多分この「ユルさ」みたいな部分は意図的に出そうとして出している雰囲気だろう。それこそちびまる子ちゃんみたいな作品になってしまえばいいわけで、そりゃまぁ、気合を入れて地上波で放送して人気がどうこうとか、売上がどうこういうタイプの作品ではない。ただ、そうして邪念を払ってただぼんやりと観ている分には、なるほど嫌いじゃないかもしれない。「ド正論釘宮ショタ」というキャラは結構な斬新路線で、冷静に考えるとおかしなことしか起こってないのに、何だかのんびりと観てしまえる不思議な説得力がある。コタローのキャラは口調がおかしい意外にも色々とぶっ飛んだところがあるのだが、そこまでとんちんかんなギャグにもならず、不思議と日常アニメの延長線上に空気感が維持できているような、奇妙な納得があるのだ。あとはまぁ、周りにどんなキャラを置いてそうした「日常的な非日常」を飾り立てていくか。毎週かぶりつきで正座してみるようなアニメではなかろうが、なんだかんだで次が気になるかもしれませんわ。

 あと、飲んだくれて管巻く早見沙織は世界遺産。

 

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 今期は引き続き「弱虫ペダル」も放送中なので、オーフェンと巻島先輩で森久保祥太郎贅沢パックが楽しめるよ。いや、巻ちゃん全然メインじゃないが。

 とかいう話はさておき、これもカテゴリで言えば「なんで今更?」枠なんだろうなぁ。まぁ、身内に1名ほど狂信者がいるので「誰に向けて作ってるんだ」というツッコミは無しにするが(でも世界中にあんなのがいっぱいいるとも思えないんだが)、前回第2期となる「キムラック編」が放送されたのがちょうど2年前で、さらにその前の1期が3年前。何故か毎度必ず冬新番で放送しているのだが、足掛け3年と結構な大事業になりつつあるってことは、やはりそれだけかけても続ける意味があるってことなんだろうなぁ。こちとら2年も経ったら前回何してたかなんてさっぱり覚えてないんだけどな。冒頭でちょぴっとだけ前回の復習みたいなナレーションが入ったが、「あれ? アザリーそんなことになってたんだっけ?」ってなったわ。もう、雰囲気で観てるだけだもんなぁ。

 そうして戻ってきた第3期。どうやらお話の内容は前回で一段落ついていたようでまたオーフェン御一行のすちゃらか冒険譚になっていたので入りやすかったのは助かるが(とりあえずボルカン&ドーチンさえ出てくればどうにかなる説)、如何せん、2年空いたとは思えない残念作画クオリティなのでやはり1話目からテンションは上がらない。めちゃくちゃひどいというほどでもなく、本当に、「あんま金かける気ねぇよなぁ……」というくらいの地味しょぼクオリティなのがかえって扱いづらいというか、どこをどうつついてもいいところにつながらないのが辛い。やっぱ続けたいって思ってるスタッフがあまりいないんじゃねぇかなぁ。どういう力で動いてるプロジェクトなんだろ。

 省エネ、低コストでも作ることに意義がある、みたいなスタンスだと勿体無いよね。私の中では、クリーオウは(中の人の力もあって)頑張ればそれなりに現代でも通用するヒロイン像だと思ってるのに、まだオーフェンの方が力入れて描いてるもんだから本当にヒロイン力が無い。挙句妄想の中だけだというのに温泉にダサ水着きて入る始末。お前はヒロインの仕事をなんだと思っているんだ(お前がなんだと思っているんだ)。1話目のゲストキャラも娘:花澤香菜、母:伊瀬茉莉也とかいうなかなか攻めたキャスティングだというのに、このまますぐに消えていきそうななげやりっぷりである。まだ全力で媚びようとしているなろうヒロインの方が救われるかもしれん。いや、あれはあれで観てていたたまれないからやっぱ無理だけど。

 ……何か、美味しいものが食べたいなぁ……。

 

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○「真・進化の実〜知らないうちに勝ち組人生〜」 ―

 たどり着いたぜ……この高み、人類がたどり着ける最高峰……16なろう目……。もう、これギネス申請してもいい偉業じゃないですか? 世界中に、この16なろうを全制覇している人間ってどれくらいいるんでしょう。なろうファン(そんなんおるか?)ですら辿り着くのが困難なこの苦闘の旅路、私は登り切った。そして、頂上から見える景色は……あまりに虚しい……なんでよりによって最後がこの作品なんだろう……。

 数あるなろうアニメの中でも最底辺に位置していたのが今作1期目であった。作画はメタメタ、シナリオはなろうの中でも指折りのキツさで、アニメの演出もことごとくサムい。どこをとってもいいところが見つからないという、むしろ気持ちがいいくらいの作品であった。本当に何故これの2期が作られたのかは全く分からないのだが、まだまだこの地球には解明できない謎がたくさんあるのだ。2期になったからといってその惨状が根本的に変わるなんてことはありえない。むしろ2期になったらより調子に乗って悪い方向に突っ走ってしまう、そんな可能性もあるだろう。何をしようにも茨道。ここから先に何があるものか。行けばわかるさ。分かりたくないけど。

 ただね、公平を期すために書いとかなきゃいけないとは思うのだが……1期より作画部分は改善されてない? いや、1期の記憶は積極的に消したので覚えてないのだが、「なんかもう、酷かった」という思いだけが残っており、2期1話目を見た時点で、そこまで地獄のような酷さは感じなかったんだ。そりゃ演出方向でギャグの見せ方とかは相変わらず「コロコロコミックかな?」みたいなどこに向かってるか分かんない部分しかないのだが、少なくとも「画がアニメとして破綻している」みたいな要素はあまりなかったのだ。確認したらメインの制作体制は変わらないはずだが、以前は「制作プロデュース」というよく分からない表記だったfeel.の名前が消え、HOTLINEというろくに聞いたこともないスタジオの名前だけがのこっている。また、以前はいわゆる三文字クレジットが多かったところも日本人に置き換わっていたりもするので、もしかして外注のバラマキが減った結果なのだろうか? 

 まぁ、その辺の事情はわからないし、作画が改善したところで内容はますますアレなので不快感に変化はないが……最終的に少しでも視聴が報われる要素を拾い上げられることを願っているよ。

 

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○「D4DJ All Mix」 ―

 こっちの作品は既に中の人が2人ともすげ変わってるんやね……まぁ、アニメのタイミングからして急がなきゃいけなかったんだろうが……世知辛い話や。

 というわけで、ブシロードコンテンツの激震っぷりの余波が感じられる作品だが、幸か不幸か私はこの作品のフォロワーではないので被害は軽微。というか、接したのが元々アニメ1期だけだったので、フォトンメイデンのキャストは変更前も後も印象は無いのだ。ハピアラは1期でメインだったのでそこそこ衝撃かと思ったが……まぁ、ぶっちゃけ「Roseliaがもう被害を受けないならええわ」というくらいのものだった。むしろ無茶な二足のわらじをやめてロゼに専念してくれるならありがたいまである。……たのむからこれ以上の不幸を起こさないでおくれ。

 ということで脇の事情ばかりが気になってしょうがないコンテンツであるが、1期が2年半前と意外に間は空いていた。その間に特に増えた情報もなかったので、今回の趣旨が「登場する全ユニットを網羅すること」だとするとちょっと情報が掴みきれない恐れはある。前作でようやくハピアラが浸透した段階なわけで、それが一気に6倍となると結構大変。まぁ、初期バンドリも5バンド×メンバー5人だから、6ユニット×メンバー4人ずつのこっちの方が人数は少ないんだけどね。バンドと違って、こいつらは担当ポジションで把握しにくいのがなー。

 もひとつ難点を挙げるとすると、ハピアラ単体ではそこまで問題にならなかった「キャストが素人揃い」という状況が、全ユニットにまでスコープを広げたことで一気にアニメのクオリティに影響を与えかねないレベルにまで可視化してきた。ブシロードコンテンツは駆け出し声優やらそもそも声優じゃない奴やらを起用しての作品作りが得意だが(それこそプロレスラーとかな!)、残念ながらこの作品はソシャゲを運営している3年間ではあんまり役者として伸ばすことはできなかったようだ。まぁ、ゲーム収録だけじゃなかなか伸ばすチャンスもないわなぁ。バンドリだってマスキ(略)。ただ、こちらはほんとに「本職」の人間の割合が少なく、全ユニットにまんべんなく怪しい雰囲気が漂っているのが怖い。バンドリではどっちかっていうと「じゃない方」に属する面々が今作ではまだベテラン寄りのポジションになって周りを引っ張っていかなきゃいけなくなっているという状況がちょっと驚きだ。まぁ、こればかりはバンドリファンとしてはあまり文句を言える部分じゃないので……大人しく見守っていくしかなさそう。こうして見るとハピアラ連中は1期から形になってて偉かったな。

 とまぁ、不安要素もちょいちょいありつつも、やはりこのD4DJオリジナルとでも呼べそうなサンジゲン独自のCGワークは面白い。キャラの崩しは1期で好評だったことを受けてか更に増し増しになっている気がするし、ライブシーンのキメ方などはもう本当に手慣れたもの。ガルパ本家の方も3Dライブ演出に力を入れてくれていることからも分かるが、やはり独自路線で3D映像文化を切り開こうという姿勢は評価したい。是非、余計なことを考えずにただ画面の賑やかさを見ているだけで楽しい作品になってくれることを願う。

 

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○「もういっぽん!」 6

 第1話でメインヒロインがよだれ垂らして失神するアニメは名作。いや、前例知らんが。多分邪神ちゃんとかじゃない?

 「女子高生部活もの」で、テーマは柔道。アニメ業界は散々「女子高生におっさんの趣味やらせる」ジャンルが話題にはなるが、真っ当な部活ものというと実は案外バリエーションが少なく、過去の記憶で新鮮なのは例えばバドミントン、ビーチバレー、そしてアイスホッケーなど、真剣にスポーツをやらせればそれなりに画になるという前例が確認できるくらい。まぁ、そこに「アイドルもやらせよう」みたいな邪念が入ると途端に足元が揺らぐ感はあるんですが。こちらの作品はチャンピオン掲載の漫画原作とのことで、「部活もの」としてはこれ以上ないくらいに泥臭い下地が整っている。

 確認したらこちらの作者はやたらと柔道漫画ばかり描いているようで、かつて同じくチャンピオンで「ウチコミ」という男子柔道の漫画もやっていたという。言われてみれば、ぎりぎり私もチャンピオンをチラ見してたくらいの時期なので、「そういやそんなんやってたかもしれんなぁ」と微かな記憶は蘇ってきた。ただ、その当時はそこまで印象に残ってなかったし、柔道漫画にも興味は湧かないと思っていたのだが……なるほど、いっぺん連載を終えて、今度は主人公を女の子に変えて蘇ったのか。今のチャンピオン、こんなん連載してるんやなぁ。

 まぁ、単にキャラを女の子にスイッチしただけで何かがわかるわけでもないだろうが……少なくとも僕の印象は変わるよね! なんかね、「突拍子もないことをするけどなんとなく人を惹きつける主人公」「その隣にえも言われぬ感情を隠し持つ昔馴染みのメガネ」「他所からやってきた、ちょっとぶっきらぼうだけど信念を持った少女」「なんか変な性格だけど妙にテンション高めで絡んでくる友達みたいなやつ」と言う座組、微妙に「よりもい」と被るのよね。報瀬とめぐっちゃんが特に。いや、どんだけ長いことよりもいの亡霊に取り憑かれてるんだよ、とは思わんでもないが、第一印象でなんか惹かれてしまったのはどうしようもない。まぁ、普通に「少人数部活もの」の配置としてスタンダードな設定が飲み込みやすかっただけかもしれん。

 そうして始まったオーソドックスな部活ものだが、柔道というとっつきにくいテーマを扱ってはいるが、きちんとアニメで描いていこうという意識が見てとれるので印象はとても良い。一番大事な試合シーンのモーションもキマっているし、見せるべきシーンをキラキラと大仰に飾り立てるのも青春ものとして正しい方向性。競技自体がアツく描けるなら、あとは女子高生の日常パートとのギャップを作っていけば自然と魅力につながっていくんじゃなかろうか。既にメガネの野郎がそれっぽい感情は匂わせているが、主人公はことさらに「高校で男作ったるねん」とノンケを表明しているのも押し付けがましくなくて良い。こういう青春絵巻で最初から「百合百合してやる。お前らこういうの好きだろ」みたいなことされると身構えてしまうのでね。これくらいの温度感で付き合える「部活仲間」の友情物語、とてもよろしいんじゃないでしょうか。

 映像制作のBAKKEN RECORDってのがタツノコの傘下で、元請実績が「擾乱」しかないってのがちょっと引っかかるが、少なくとも1話目のクオリティに不満はない。このままのクオリティで、できれば長期シリーズを走り続けてほしいところだ。そういや「擾乱」のスタジオってことだけど、主役が彩沙なのは偶然なんでしょうかね?

 

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○「大雪海のカイナ」 6

 読み方は、作中のワードからして「おおゆきうみのかいな」です。「だいせっかい」では無いし、まして「おせっかい」とかでもないです。

 「ポリゴンピクチュアズ40周年」というクレジットが冒頭で流れ、まさにその文言が一番本質を表している気がする作品。まずもってポリピクが40年前に設立されたという事実が驚きではあるが……せっかくなのでWikiを見に行ったら1983年創立というのはまごうことなき事実であるらしく、レーザーディスクの映像作品なんかを手がけていたという。うーむ、人に歴史ありだ。とはいえ、もちろん私の中でポリピクを認識したのはアニメのお仕事からであり、もっと具体的に言えば「シドニアの騎士」からだろう。そして、そんなシドニアは今作と同じく弐瓶勉の原作であり、なんと10年前に制作された「ポリピク30周年記念作品」だったというのだ。そうかぁ、シドニアからまる10年のお付き合いだったかぁ。

 ポリピクの芸風と言えば独自路線を貫き通すCGワークであり、常に「固いCG」だの「やっぱCGアニメはダメ」だのという意見は、私も含めて各所から常に出続けている。そして、そんな会社だからこそ、常にアニメCGに革新を起こすべく進化を続けているのだ。単に私が慣れちゃっただけという可能性も大いにあるのだが、今作のCGはまた一段レベルがあがり、かなりの精度で「アニメっぽい」仕上がりになっているように思う。「CGの違和感」を「世界設計の違和感」に溶け合わせて不思議な映像表現につながればしめたもので、実際に「シドニア」におけるガウナの表現、「亜人」におけるIBMの表現などでその力を発揮しており、最近でも今作に近いノリの「空挺ドラゴンズ」で生物のモーションに意味づけを行い、直近では「エスタブライフ」でまた1つ新しいチャレンジも見せてくれていた。

 今作は「シドニア」と同じ作者ということもあり、いかに異質な世界を魅せられるかの勝負。1話目で登場した舞台の突拍子もない設定は、どうしてそんな世界なのかはさっぱり理解できないが、そこに息づく人々の不思議と生活感のある描写や、画面の奥の奥まで作り込まれたあり得ない映像によって不思議と納得感がある。そして、グロテスクな昆虫食や不可解な浮遊生物の飛行など、一見すれば「キモい」ようなディティールにもどこか美しさを感じさせるものになっている。こういう世界を1から作り上げられるってのは、純粋にスタジオの力でしょう。まぁ、記念作品でアニメオリジナルなんだから、自分達が得意なフィールドで戦うのは当たり前なんだけどさ。

 今作を見ていて思い出したのは実は「ケムリクサ」。人類が滅びたかのような荒廃した世界、それでもまだ未来を信じて異形の世界を旅する主人公。絵のテイストは全然違うのに、「あり得ない世界に妙な説得力を与える」という意味では似たような志のアニメと言えるかもしれない。「ケムリクサ」も色々と刺激の多い作品だったが、こちらの作品でも何か意外な広がりを見せてくれるでしょうかね。期待してますわ。

 

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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