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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 祝! エリザベス先輩復活! 第9話。

 そんだけ! 

 いやー、嬉しかったですよ。ねー、5話でボロカスに叩かれて廃人認定されたときには本当にどうしようかと思いましたもん(まぁ、すげぇエロかったですけども)。あんないい人がズタボロになるひでぇアニメだ! って憤ってたら、翌週今度はサテライザー先輩まで肉人形にされちゃってどうしたらいいか分からなくなってたんだけど、無事に復活しましたよ! しかも、やけにあっさりと! まぁね、人の命を奪わない程度の電気椅子ってなんやねん、って話ですからね。生きてるんだったらそのうち復活してくれると信じてました。しかもサテラ先輩との友情パワーも深まったみたいだし、非常に微笑ましい展開でしたよ。

 しかし、それ以外の部分は相変わらず予断を許さない状態ではあるんだよね。大問題になってるわりにはパンドラ側の反応がうすいなー、とか、未だに個人の主義主張が分かりにくいのが難点で、「1期も2期も結局内ゲバばっかでノヴァとか関係ねーな」とかいう疑問もちらついたりするんだけど、今回一番驚きだったのはシフォン先輩の立ち位置なんだよね。エリザベス先輩の復活で心強い3年生が一気に戦力補強されるのかと思っていたのに、シフォン先輩が意外にもついてきてくれなかった。しかも、次回予告を見る限りではどっちかっていうと敵側に回ってるようにも見える。まー、確かに先輩のいうことにも一理あるし、相変わらず善悪の判断がつきにくい世界だからしょうがない部分もあるのかもしれないけど……今まで割と「いい人」属性で売ってきた人だけに、ここで対立されるとちょっと寂しい。出来れば共闘態勢になって欲しいものなんだけどなぁ。

 あと、今回新たに参戦したはずなのに単にコスをビリビリされただけのラナは何しに出てきたんだと。「フリージングの割に色気が足りない!」ってんで慌ててサービスのためにかり出されたのだろうか。大丈夫ですよ、今期は「ワルロマ」でお色気成分は足りてますから。

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 良い話風にまとめてんじゃねぇよ、第7話。くそう、前回、前々回とガチ陵辱展開が続いててかなりhshsしてたのに。まー、これが青年誌の限界ですわなー(いや、このままバットエンド一直線されても困るけども)。

 結局、カズヤとの愛の力でマジキチ弟を打破するのである。本当は先週分で盛り上がっていたところの感想を書きたかったのだが時間がなかったから今週無理矢理書いている。もう、この作品は1期から「能登麻美子をいじめ抜く作品」という看板が楽しみで見ていたわけだが、前回がその真骨頂でしたからね。今回は弟さんもあっという間に情けない状態に突入しちゃったし、あろうことか最後に改心までして罪を無かったことにしようとしていたので、大変けしからんことである。どれだけ心を入れ替えても、お前のマジキチっぷりは忘れないからな! やっぱり視聴年齢制限のある作品に出てくる野島健児キャラはマジキチばかりである。あまりにおねーさんのことが好きすぎて相方であるホーリーさんのモーションも一蹴するかと思ったけど、ちゃんと据え膳だけは頂いているあたりは流石だけども。ホーリーさんもさぁ、もう少し男は選んだ方がいいと思うよ。あんなシスコンのどこに慕う要素があるのさ。答え・家の財産。

 すげぇどうでもいいポイント1・サテラ先輩が決闘してる時にカズヤがボーッと見てるだけだったので「フリージングを使うのは卑怯なのかな」とか思ってたら、普通にルイス君は使ってきた。カズヤ、先輩が惨殺されようとしてるの見てるくらいなら助けてやれよ。すげぇどうでもいいポイント2・姉を人形のように支配しようと思いついたルイス君。そのきっかけとなった過去のエピソードで分かるが、幼少期の声は大量のドールのマスターになってたあの人。やっぱりお人形好きと言えば真田アサミボイスになる。すげぇどうでもいいポイント3・今作のオープンエンドを担当している鈴木このみは、まだ未成年だからAT−Xでこの番組を視聴できない。まぁ、許可されても見ないとは思うけども。

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 良い話やないか、第2話。Eパンドラの子達も、素直で真っ直ぐな子達ばっかりだし、それを受け止めたエリザベス先輩の対応も百点満点。えがったえがった。

 えーと、今回わざわざ記事立てしたのはたった1つだけ言いたかったからです。「サテライザー先輩可愛いな!」 カズヤと相部屋になってラナにドヤ顔してるサテライザー先輩がめちゃくちゃ可愛かったので、それだけが言いたかった。にやけ顔を必死に隠しながらドヤる先輩がマジラブリー。接触禁止の女王は一体どこへ行ってしまったのでしょうね。

 模擬戦を通しての純正品とE-パンドラの対決は、どう見てもE-パンドラ側が主人公になるべきだろ、みたいな設定で、集められた学園側が悪役みたいに見えてしまっていたのだが、最後にちゃんと責任感と包容力のあるエリザベス先輩が全てをまとめてくれたおかげで、すごく良い話になった。あそこで下手に「あなたたちも強い」とかいうのではなく、「あなたたちを強くするために私たちは応えていく」と言い切れるのは、やっぱり恰好いいですわ。

 それだけに、今後起こるであろう人災を考えるとやるせないよね……。

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 ファンタジッタッドー! 第4話。もう完全になめきってて視聴の順番がすげぇ後回しになってたせいで今頃観たんだけど、なんやこのアニメ。おもろいやんけ! 今までじわじわ溜まってきたアホが4話でボロボロとキャパを超えてこぼれだした感じだろうか。

 「朝アニメのよう」というのがこのアニメによく見られる感想なわけだが、確かに朝アニメっぽさというのはそのままである。そして、朝アニメというのは、往々にして特大の狂気を孕んでいるものらしい。私は毎度毎度そういう番組を逃してしまう残念な人間なので具体例はなかなか出てこないのだが、「マイメロ」なんかはかなりのピーっぷりだったらしいし、「ジュエルペット」の危険さなんかも漏れ聞いている。現在放送中の「マイリトルポニー」だって、その恐ろしさは説明不要だ。そうした「隠そうとしてもにじみ出る狂気」成分を深夜アニメ枠に持ち込もうというのがこの作品の目的なのだとしたら、なるほど、これは成功といえるかもしれない。まぁ、今のところどこまでが制作者側の狙いなのかは定かでないのだけども。

 狂気の片鱗はシナリオ上の様々なポイントで確認出来る。前回あれだけ思い悩んでいた「ホントはホラー苦手なのに」を秒で解決するくだりなんかは軽いジャブ。「お風呂ルーレット!」→ヨーヨーとかもひでぇインパクトがあるし、ドールどうしの戦いが緊迫したのに、生身の人間のワンパンでドールが吹っ飛ぶシーンなんかも容赦無い。「酷い事」が描かれているはずなのに何の溜めもなくごく当然のように流されるのが狂気に感じられるんだろう。今回キャラ作画はどこかおかしな部分があったのだが、その分クライマックスでアクション作画などが面白く、画面も退屈が無かった。コンテ演出に越田知明氏という名前がクレジットされている。こういうクセが出る描き方が出来る人は良いよね。

 しめじの辛い過去が明かされ、旧友アロエとの関係性も分かった。その上で「泣きのエピソード」が入り、しっぽりするはずのお話なのに、窮地で突如現れる特大バッテリー(電池)とか、衝撃の「不採用通知」など、理不尽のオンパレードで泣く暇を与えない。というか、そもそも泣かせる気が無い。最後にあのにーちゃんが改心するくだりなんて、説明一切無いからな。このちぐはぐなテンション、嫌いじゃないぜ! もう、ホントにこの世界のルールはわからねぇな。アロエに使われたカードの効果とかもさっぱりで、「ザ・ゴッドオブサンダー」かと思いきや謎のお仕置き自爆装置になったり、この世界のカードはどこまでも自由。マドレーヌさん、のんびり解説してないでさっさと助けてよ。

 繰り返しになるが、不安定になるシナリオラインだけでそんなに食いつけるわけではない。覚醒したしめじによるアクションシーンのモーションが本当に見事だったために、ワンランク上の狂気が演出できたことが大きなプラス。まぁ、その割にアロエ自爆シーンがすげぇあっけなかったり、色々とバランスがおかしかったりはするのだが……このドキドキ感はお利口にまとまったアニメじゃ楽しめないものですよ。斎藤久はもっとガンガンこういうヘンテコ愉快な画面で楽しませてくれればいいと思うの。

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 勉強になるアニメだなぁ、最終話。いや、別に詐欺の手口なんてもんは調べりゃすぐに分かるんだろうけど……なかなか真に迫って見せてもらいました。実際にああいう風に八方ふさがりになったりするんだろうなぁ。怖いなぁ。自分のように明日も分からない生活をしてる人間からすると、ああいう手口で突然経済的な大ダメージを受ける可能性があるっていう事実だけで怖い。怖すぎて闇金ウシジマ君が読めない人(1巻だけ読んで泣きそうになった人)。

 さておき、先週分がクライマックスだったので、今週は本当に「なーんもない」幕引きエピソード。普通に考えれば、構成次第で先週のエピソードをここに持ってくることだって当然出来たのだろうが、敢えてそうせずに最終回に「どうでもいい話」を持ってくるあたりに、スタッフのこの作品に対する姿勢が伺える。バトルはするし、ファンタジー要素だってあるんだけど、あくまでこの作品のメインは「なんちゃって日常アニメ」なのである。そうした側面がはっきり見えるエピソードっていうのは、やっぱり良くできている。まぁ、見ている方としては「終わったの? え?」ってなる気もするんだけどね。この自然なフェードアウトこそが日常アニメの真骨頂。これ、人気あるだろうから2期にそのまま進むんだろうなぁ。

 天使の襲撃時には大して動じていなかった魔王が、12万円の支払いが告げられたとたんに右往左往。そりゃ確かに、緊急の支払いだっていうんでバイト休んで派遣に出てたら更なるミッションが出てきたってんだから、絶望的なのは間違いない。それこそ、ホンマにこの状況になったら闇金のドア叩くしかないレベル。クレジットカードが作れるレベルの生活ならまだマシなんだろうけど、多分魔王はそんなもん持ってないよな……そもそも戸籍がな……。しつこく12万を連呼してる魔王に、とてつもないわびしさを感じるのである。

 しかし、そんな窮地を救ってくれたのが、やはり我らがヒロイン勇者ちゃんだったわけだ。彼女がアドバイスをしてくれた時にはさらっと流してしまったが、確かに「コールセンターでバイトしてるからそういう事情に詳しい」という設定になっているわけで、しっかり勇者が「勇者独自の力」を使って魔王を救ったと言えなくもないシチュエーション。ラストの傘のこともあるし、いわば勇者ちゃんがはっきりと「デレた」ターニングポイントとも言える。彼女のデレは恋愛感情という形ではなく、「殺したいほどの恨みの緩和」という現象で現れるわけだな。ただ、親を殺された云々については、勇者の悩ましい立ち位置を端的に表す言葉ではあるのだが、先週までの流れがあるんだからわざわざ最後に持ち出す必要も無かったと思うけどね。もうなあなあになってしまっているのは明らかなのだし、芦屋の「悪の手先」コントなんかを見ても、既に魔王が「悪」でないことははっきりしているわけだし。でもまぁ、そこが無くなっちゃうと、ホントにこの作品って単なるバイト成り上がり物語でしかなくなっちゃうからなー。難しいとこだ。

 ま、個人的にはラストでちゃんと勇者ちゃんのところに話が戻ってきたので満足です。トイレの個室で電話してるシーンが流れるメインヒロインってのもどうかと思うけども。スーツが似合うヒロインって、なんか新鮮で良いな。

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 終わっちゃったな……最終話。まぁ、ラスト1話でまとめるならこれくらいの流れになるんだろうな、という覚悟はあったわけだが、思いの外あっさりと片付いてしまいました。出来ればもう1話欲しかったところかなぁ。

 想像以上に強かった、なんか分からん「ラスボス」。その力は天草など比べものにならないレベルで、ダルタニアンと義仙は「どっかにぶっ飛ばされた」という。更に各機撃墜任務に当たった幸村・千姫軍団もぶっとい触手でガンガン殺戮。ラストの台詞を聞く限りでは、どうやらマジで殺していたらしい。なるほど、サムライブライドの生成には「命に関わる気のやりとり」が必要だったわけだが、既に死んでしまった人間が集まるならば問題無いということだったのか……うそォ。せっかく今期のエピソードでじっくり数を増やし続けたマスターサムライ達が、まるで備蓄食糧のようにガツガツ消費されていく姿は、実にあっけなく、物足りなさを感じさせてしまう。一応、個々のバトルと散り様はきちんと描かれており、千姫を守って犠牲になる半蔵の献身的な姿や、最後まで抗った幸村・又兵衛コンビの奮戦など、いかにもラストバトルっぽい見どころは多い。互いに思いあう兼続と佐助の獣コンビの友情も、初めて見られた良いシーンである。

 しかし、いくら気合いで乗り越えようとも、敵の強さは圧倒的。味方陣営は次々と飲み込まれて残されたのは宗朗と十兵衛のみ。そしてこの2人も割とあっさりとワンパンでのされてしまう。結界破壊もとんとん拍子で進み、最後の最後は嘉彦自ら出陣して防衛に当たるところまで行く。まぁ、嘉彦も戦力としてはものすごく大きいわけで、もう少しもったいぶらずに最初から出てきてくれれば戦局も作りやすかったんじゃないか、という気もするのだが、司令官ポジションは簡単に動くわけにもいかないからな。ラスト数分、もう駄目かと思われたところで、胤舜の最後の願いを受け取った十兵衛が覚醒。これに宗朗も続き、ラスボス体内で「殺された」仲間達と合流、めでたくノリと勢いでサムライブライドが覚醒するに至った。まぁ、細かい説明はいいじゃない。とにかくしぶとい連中が、ピンチになったからスーパーサイヤ人理論で目覚めたんだよ。きっと。あそこまでの窮地じゃないと、他の連中も十兵衛に力を注いで団結しようとは思わなかっただろうし。

 最終回最大の見せ場である「剣妃」、サムライブライドの誕生。この作品ならやるかもしれないと思っていたが、衣装のコンセプト、そして攻撃方法に至るまで、マジもんの「花嫁」である。「お二人の初めての共同作業です、それでは、入刀!」(ラスボスザクー)。なんだろう、あの攻撃で昇天させられた又右衛門と小次郎が凄く不憫に見える……二人とも、既に邪悪な意志に操られているという事実に辟易していただろうし、安らかに眠れるようになるのだったらそれは「救い」なのだろうが、あまりにもあっさりしてたので「それでええんかい」という散り方。せめてもう1シーン欲しかった。胤舜は自らの意志を貫いて最後の最後に十兵衛との友情を確認出来たのでそれなりの扱いだし、武蔵も(今までのプロセスはなんだったんや、という気もするが)一応ラストにもう1度十兵衛と剣を交えることが出来たのだからギリギリ良かったと思うことにする。いやぁ、でもやっぱりあっさりしすぎたなぁ。武蔵はもうワンシーンくらい丁寧に十兵衛と別れを惜しむシーンがあっても良かったはずだ。ただ、今週はただでさえ駆け足だったわけで、削れるシーンもない。……やっぱりもう1話欲しかったなぁ。

 最後に何故か佐助が美味しいところ(?)を持っていっての幕引き。これってひょっとして、「鎮護石はまだ安定してない状態なので、充分3期やれるで」っていうことなんでしょうかね。今回完全に置いてけぼりだった義仙の存在もあるし、一度は平定したと思われたこのタイミングで、再び天草の侵攻、っていうのが良い3期の流れかもしれない。その時には、何らかの陰陽道的なものでダークサムライ4人との共闘が見られればパーフェクト。ちょいと消化不良ぎみなので、なんとかそういう企画が通らないもんですかね。あ、でも史上2本目の「しゅが美がラスボス」作品だったので、それはそれで満足したいと思います(ちなみに1本目は「K」である。「三鼎」も一応そう言えなくもないけどさ)。

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 なんかもう、色んなキャラが中の人に毒されすぎだろ、第12話。女性声優いじられ代表、日笠陽子。男性声優いじられ代表、下野紘。

 事実上のクライマックス。魔王が主人公のアニメなんだから相手取る悪役は天使であるのは当然。まぁ、最近のアニメではやたらと悪魔が主役で天使やらなんやらが悪役になってる気がするけど。いや、昔からかな。とにかく、散々ヒロイン勢に罵倒された変態天使がラスボス格ということに。大胆なカットインから2大ヒロインにたたみ込まれるように罵倒されてたのはなかなかうらやましいシチュエーションである。まぁ、バトル中のエフェクトとかを見る限りだと多分お強いキャラなんでしょうけどね。いかんせん相手にしたのがオレツエー状態の魔王だけなので……何がやりたいのかはよく分からないキャラになってしまった。っつうか、正直言って今回のバトルで何が起こってたのかがよく分かってない。鈴乃ちゃんは改心して一体何をしたのか。暗躍していたっぽいオルバはどういう風に絡んでいたのか、それを相手に漆原が何をしたのか、魔王は何故力を得ることになったのか。そもそも変態天使の目的はなんだったのか。どうもギャグ中心に笑いながら見てたせいで、色々と設定が追いついてない部分があるらしい。

 でも、天使の目的ってちゃんと説明したっけ? 勇者の身体に宿った聖剣を奪いに(取り返しに?)来たとのことだが、その過程で何でケンタッキーの店長をやる必要があったのかが分からん。魔王に嫌がらせするような恰好になってたのはたまたまなのか狙ってやったことなのか。そもそもエンテ・イスラにおける天使っていうのがどれくらいの存在なのか。オルバや鈴乃ちゃんは単なる人間で、教会所属の人間ってのは天使から直接的に指示を受けて行動するものなのだろうか。でも、あんな下衆い天使だって知ったら信仰心なんてなくなりそうなもんだけどな。もっとどす黒い何かなのかな。鈴乃ちゃんの回想シーンをもう少し真面目に見直すと分かるんだろうか。謎である。

 まぁ、とにかく魔王がぶん殴っても問題無いような悪人がそこにいるよ、ということさえ分かればそれでいいんだけどさ。鈴乃ちゃんは過去のしがらみのせいで天使の言うことを聞いていたが、魔王の人柄や千穂ちゃんとの関係性を振り返ることでそれを打開し、無事にころげて魔王側につくことに。まぁ、「人間側から魔王にころげる」という仕事は既に勇者がやってしまっているわけで、ヒロインの座争奪戦ではあんまり説得力が無いのだけどもね。今回は魔王が千穂ちゃんを助けるために颯爽と現れて色んなところに格好良さをにじませていたわけだが、結局、行き着くところは勇者との熟年夫婦みたいな漫才である。以前は単にキャッチされただけで見事なエルボーをぶちかまして自爆していた勇者ちゃんだが、今回は魔王にお姫様だっこされたときにも大人しくそれを受け入れていた。しかも、「胸はだけてるぞ」と言われても激昂したりせず、ちょっと恥じらいながらもさりげなく直す仕草が可愛らしい。なかなかいい物を見せてもらいました。

 その他にも、相変わらず良いリズムを刻んでくれるアクションシーン、漆原が謎の高速移動からアッパーをたたき込むコンボ発動など、クライマックスなりの盛り上がりは随所に見られた。巨大ハンマーに変形する飾りを外して髪を下ろした鈴乃ちゃんの流れる黒髪とかも綺麗で、やっぱりこのアニメは作画で1段上にいってるなぁ、と感心。今回は流石の監督コンテ回なのである。いい仕事するなぁ。そういや「入院着を来たジジイとへろへろの患者のバトル」なんて珍しいものも見られたし、相変わらずシリアスしながらの空気の抜き方が上手い。唐揚げ食べたい(オチ)

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 どないやねんのオンパレード、第11話。10話もの間悩まされ続けてきたものが雰囲気で打開されるという、ある意味ありがちな展開ではあるのだが、この突っ込み待ちな感じはなかなか容赦無い。「封印なんて気で吹き飛ばしちまえばいいのさ!」「なるほど、そうか!」→かめはめ波。おい宗朗。

 教科書通りの最終回1話前。この「もうとにかくまとめちゃうから」感は戦隊シリーズの最終回前に繋がるものがある。敵の強さがどうとか、味方の窮状がどうとか、これまで築き上げてきた一切合切を、とにかく「最後に巨悪と戦うから、その1点に集約させますね」という容赦無いまとめっぷり。正直、今回だけを見ても分からないことが目白押しである。まずは上で突っ込んだ宗朗の封印。ずっと悩んできた今期最大の問題であり、わざわざ武蔵が大切に持ってきた呪符を目の前で焼き捨てられてしまうという絶望的なシーンまで演出しておきながら、「いや、それ気合いで解けるから」という恐ろしい回答。そりゃま、確かにこれまで「気合いでどうにかしよう」と思ったシーンは無かったかもしれないけども。でも慶次との気の修行の間とかに気付いてもよさそうなもんだけどな。それとも、十兵衛たちのピンチを見て宗朗のヒーローパワーも一気に成長したということなのかしらね。

 そして、もう1つ分からんのが鎮護石を巡る駆け引きである。ややこしい奸計を巡らせていたのは相変わらずの嘉彦様で、①あからさまに胡散臭い罠的なロケーションで又右衛門を釣る、という作戦は冷静な小次郎が荷担したことによって失敗。しかし、②実は鎮護石を攻められても大して問題じゃなかった、という驚きのどんでん返しを披露。どうやら鎮護石そのものはやたらとディフェンスの高い物体だった模様。まぁ、そうじゃないと大日本悠久の歴史を支えたりは出来なかったんだろうけども。そして、そんな鎮護石本体に相手が手こずっている間に、完璧な防御結界を完成させる手はずが整い、ものの一時間で誰にも破壊出来ない完璧な結界が出来上がるとのこと。素晴らしい段取りである。

 で、相手方の巨悪(以下正体もよく分かってなくて面倒なので『ラスボス』と呼称)もそのことに気付いたのかどうなのか、これまで単独活動を認めて諜報や破壊活動を任せていたダークサムライたちを結集させ、最後の大決戦に挑む巨大化形態を準備。それこそ戦隊シリーズのラストバトルである。ラスボスの目的は、鎮護石の破壊よりも嘉彦が画策する結界の破壊なのだろうか。結界呪法を打ち砕くためには何をしたらいいのかよく分からんし、さっさと鎮護石本体を叩いた方が早いんだろうけど。小次郎たち単体ではかすり傷しか付けられなかったが、あの巨大ロボの破壊力だったら何とかなるだろう。

 結局、ラスボスは「大日本に仇なす邪悪な意志の集合体」ということでいいのだろうか。その中心に具体的な人物が居る様子はないのだが、意志自体がちゃんとしゃべってるんだから、誰か歴史的な大悪人をまとめ役に用意していてもいいと思うのだが。ラスボスの声はエフェクトのせいで誰なのかよく分からないんだけども、キャスト表に乗ってないから誰かの兼ね役だよな。ちなみに、キャストが他にいないおかげで嘉彦配下オペレーターのキャストが無駄に豪華なのがちょっと笑えるのである。

 で、そんなこんなで無茶苦茶な展開になっているのだが、悔しいことにそんなことはどうでもいい程度には盛り上がってもいる。特に、これまでこの2期シリーズで培ってきたダークサムライ達のヒロイズムがクライマックスを迎えており、今回は「全てのダークサムライたちが、復活に際して身体のどこかを犠牲にしている」という事実が明かされた。前回の又右衛門の四肢についてはなかなか衝撃的だったが、他の3人も各々五感を犠牲にして現世に舞い戻ってきたということである。Wikiを見ると原作だとそのあたりはもう少しフィーチャーされていたらしいのだが、アニメでは4人とも万全の状態で戦っているように見えたので、まぁおまけ程度の設定だ。むしろ小次郎なんて視力を失ったせいでもっと強くなっちゃったきらいがあるし。ただ、それでもやはりみんながみんな又右衛門と同じような負い目を感じているというのも事実なのだろう。結局「自分たちは死から舞い戻った自然の摂理に反する存在である」ということを自覚せざるをえないわけで、そこには操り人形として戦わなければいけないことへの悲嘆がある。吹っ切れて快楽を求めるために暴れる又右衛門、そんな彼女の悲痛な思いを理解して協力する小次郎の2人はまだ幸せなのかもしれない。

 悲劇の渦中に巻き込まれたのは残りの2人。武蔵は、仲間達が辛い現実の中で散り散りになる中、1人約束を果たすために柳生道場へ。対決を前にしてラスボスが動き出してしまったために彼女の願いは水泡に帰すかと思われたが、それに応えたのは十兵衛だった。エンディングでは十兵衛も「もっと戦いたかった」と語っていたが、わずかながらでも宿願を果たせた武蔵は満たされたのか、それとも、なまじ戦うことが叶ってしまっただけに、その後に待ち受けていた抗えぬ運命に絶望を深めるだけだったのか。結局、彼女も駒の1つでしかなかった。そして、武蔵よりも明確な形で運命に抗う決心をしたのが胤舜であった。彼女は元々他の3人ほど好戦的な性格では無かったこともあるのだろうが、おそらく十兵衛との交流を経て、自分たちが復活した意味を考え直したのだろう。同じ運命を抱えた又右衛門達に真っ向からぶつかる決意を固め、単身戦地に赴いた。しかし、彼女は元から依り代として選ばれた身。願いもむなしくラスボスのコアとなり、最後の望みを十兵衛に託す他はなかった。

 ここまでしてもらったからには、次回は何とかして4人に救いを与えて欲しいものである。彼女たちの不完全な状態を見るにつけ、もう静かに眠らせてあげるのが一番の救いであるように思えてならないのが悲しいところ。サムライブライドには彼女たちを救えるような力が与えられるのだろうか。そういえば、今回ぎったんにはそれなりの見せ場があり、ダルタニアンと組んでの白墨タッグはなかなか恰好良かったのだが、結局彼女は中途半端な立ち位置のまま終わってしまうのだろうか。それはそれでなんか勿体ない気がするんだけどな……。

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 芦屋という存在を考える、第11話。もう、なんかあいつ放送されてる時間の半分ぐらい寝込んでる気がしてきた。

 一気にラストに向けての締めに向かう展開。当然最後は「魔王は魔王だから倒さなきゃいけないよ」派と「魔王だけどもう単なるフリーターだから放っておいてもいいよ」派の抗争ということになる。その争いに「地球での魔王はいい奴だから殺すなんて許さないよ」派が加わった3人の絡みが今回のメインであり、その全部の派閥がヒロインで固められているのが実に阿漕であることよ。見やすくていいんだけどね、今回はAパートの作画が割とへなへなだったので、対比してBパートの議論部分は見応えがありました。やっぱり「迫真の顔を描く」っていうのがこれまでの顔芸で培われてきたので、シリアス顔もちゃんと溶け込むようになっているのが良いね。

 そんなヒロインたちの関係性だが、魔王に対する立場が二元的なものだとすると、その両端にいるのが鈴乃と千穂ちゃんということになる。鈴乃は、あの怪しげなケンタッキー店長にそそのかされたこともあり、エンテ・イスラでの記憶を鮮明にさせ、やはり何が何でも魔王の悪行を許すわけにはいかないという思想を固めた。これまで穏健でやってこられたのは勇者の顔を立てていた部分が大きかったのだろうが、流石に外野から突っつかれると辛抱たまらなくなったということだろうか。テンションとしては初期の勇者と全く同じなのだからおかしなところはないのだが、これまでずっと潜伏していた思慮があるだけに、最後に突然エンジンがかかっちゃったのはやっぱり違和感はある。裏付けを作るための回想シーンだったわけだが、回想に対して抱えていた思いはこれまでのギャグシーンでもずっと同じだったはずだからねぇ。どっちかっていうと回想で浮き彫りになったのって魔王軍以外の人間側が一枚岩じゃない現状だし、鈴乃も「人殺し」には違いないという事実であるから、あんまり裏付けにもなってなかった気がするし。むしろ鈴乃は魔王の存在を通して自分の過去の罪を見てしまっているのかもしれない。

 それに対して、ちーちゃんの立ち位置はとても明確。「何も悪いことしてないんだから魔王が殺される理由は無い」。すごくもっともなご意見。そして、今回嬉しかったのは、この二項対立の図式の中で、きちんと勇者ちゃんが自分の立ち位置を表明したことだ。「地球人としての千穂」「エンテ・イスラの急進派としての鈴乃」という2極の間に、「エンテ・イスラの穏健派としての勇者」というポイントが出来たわけだ。元々は急進派代表だった勇者が、様々なコミュニケーションを経て穏健派へと回ることの説得力は、これまでのシナリオできちんと補強されてきた。勇者も単なる妄信的な正義の提唱者ではなく、魔王という1人の人間を見た結果の判断として現在の立ち位置にたどり着いたことが分かるし、その上で監視をやめずに地球に滞在していることで使命も満たすことが出来ている。無茶苦茶だと思っていた勇者ちゃんのOL生活も、実は割と理にかなった選択だったってことですね。あとは、鈴乃が訴える急進的な(そして真っ当な)主張を退けるだけの実際的な証拠がフォロー出来れば完璧なのだが……こればっかりは魔王があの調子だからどうしようもないよな。

 ぶっちゃけ、ここで突然魔王が鈴乃の思っていた通りに本性を現して暴れ始める、っていう展開だったらものすげぇ面白いんだけど(千穂ちゃんのレイプ目とか見られそうだし)、残念ながらこの作品でそれは絶対にあり得ない。残りの話数でとりあえずのハッピーエンドに落ち着くためにも、魔王は鈴乃を背中で説得できるような良い仕事をして欲しいものです。あと芦屋は寝てろ。

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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