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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 変わりなき世に、最終話。だれかチトさん柄の光る布地を実際につくってください。

 最終話だからって特別なことなんてやってやるもんか。いつも通りの日常が過ぎていくだけだぜ! 今週は突如思い立った真琴がローブを作りに行くお話。すげぇ、まるで魔女みたいだ。Aパートのほとんどが真琴とチトさんの2人の対話になっており、おそらく史上もっともチトさんの台詞(?)が多い回といえるだろう。もう、それだけで満足な感すらある。その他にも、今回のチトさんは上に下にと大活躍。まず、これまで誰よりも大人で良識のある人物(?)として描かれてきたチトさんだが、そこはやっぱり猫なので、バリバリはやってしまうみたいです。真琴にもママさんにも指摘されて気まずくて逃げ出すチトさんが最高にキュート。悪いことしたって分かってるんだよな。その他の細かい動作の「猫らしさ」も本当に素晴らしい描写が多く、冒頭の座布団でののび、そしてホウキの上で香箱を組む様子なんかが絶妙なリアル加減。しかし、あの真琴のホウキってやっぱり不思議な存在感だなぁ。棒の上ならまだしも、ホウキの先の部分(あれなんていうんだろう)にチトさんがどっしり座って問題無いってことは、多分あの形状で硬質化(固定化?)してるんだろうけど。以前からの描写を見るに、ホウキが一本ふわっと浮くというより、ホウキを依り代にして回りの空間に浮く地場みたいなものを発生させてる感じなのかな。あ、あと座ってる真琴のストッキング(略)

 布地を買いに行く道すがら、オールスター総出演の様相で茜姉ぇや犬養さん、なおちゃんにも遭遇してるあたりがちょっと最終回っぽさ。でも、実際にお店に着いてから魅せてくれるのはやっぱりチトさんです。自分柄の布、ほしいんだぁ……。

 Bパート、千夏ちゃんも加わり、今度は幼女のためのローブ作り。「鶴の恩返しと同じです」の一言に容赦無くふすまを開け放つ千夏ちゃんに溢れ出んばかりの君主の才能を感じる。「最後はおじいさんおばあさんも開けてたじゃん」ってのは恐ろしい論法だな。この子、本当に物怖じしねーな。でもまぁ、それがイヤミにならずに魅力になるのも千夏ちゃんの強みだから。無事に完成したローブは素晴らしい出来で、千夏ちゃんも上機嫌。真琴は料理も上手だし裁縫も達者だし、本当に良い嫁になりそうだよなぁ。ちなみに、妹が針仕事に勤しんでいる中、姉は酒飲んで友達に絡んでました。個人的には踏みつぶされそうだったアル君が心配だったけど、生きててなによりです。

 あ、そういえばこのアニメには圭っていう男の子もいましたね……忘れた頃にポロッと登場する圭の不思議な存在感。でもドーナツ。千夏ちゃんに食べられるなら望むところだ。まぁ、今までの茜姉ぇの破天荒な振る舞いを考えれば、ドーナツにするくらいの魔法はひょっとしたらあるかもしれませんからね。その茜さんはべろんべろんで帰宅しながらも、縁側でなかなかのマジカルサプライズに遭遇。こうして何の前触れもなく突然異界の扉が開くのも今作ならではだ。土の魚で「どんぎょ」。よく分からないけどマンドレイクが好物なんですかね。魚なんてへたしたらちょっと気持ち悪いくらいの存在のはずなのに、不思議と可愛い土魚の群れ(なお、土魚を追いかけるチトさんがもっとカワイイ模様)。

 ラストはエンディングテロップを流しながらのねぷた祭り。祭りのお話をがっつりやるのかと思ってたけど、ねぷらみたいに絢爛豪華なお祭りは全部描こうとすると大変なので、ラストの華やかな雰囲気を何となく醸し出す止め絵で勘弁。これだけでも充分に日本の夏は感じられますかね。あくまでも日常、それがふらいんぐうぃっち。

 あ、終わった……終わったのか……そうか……。いい、最終回だった……。

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 かぜのさかな! かぜのさかなじゃないか! 第11話。こうして見ると、クジラが空を飛ぶのってあんまり珍しいことじゃないのかもしれませんね。

 いつも通りののんびりムードかと思いきや、今回のAパートは無駄に壮大。まず、朝靄の中をやってくる新聞屋さんから幕を開けるのだ。この世界、割と平気で異形のものがぶらついてますね。春の運び屋さんとは親戚筋とのことですが、確かにそのサイズのでかさは通じるものがあるかも。あっちは割としゃべるけど、新聞屋さんは無口です。「魔女が朝玄関で待っていると来る」ってエラい緩い出現条件だな。そんな新聞から得られた情報を元に、いざホエールウォッチングへ。ホウキで飛ぶために茜姉ぇちゃんの懐に潜り込む千夏ちゃんを見て「そこ代われ!」と叫んでしまうが、果たして代わって欲しいのは千夏ちゃんのポジションなのか、それとも茜さんのポジションなのか。

 クジラが背後からぬっと出現するシーンのとぼけた雰囲気は流石だが、そこからのシーンはきちんとクジラの雄大さが分かる描写が光る。特にクジラの上にある遺跡のディティール。マジでRPGでこんな場所があったらワクワクしてしょうがないだろうな、っていう神殿模様。ゼルダだったら割と高レベルのダンジョンだろう。魔方陣があったり、何故かクジラの背中にクジラの壁画があったり……あれを作ったのはいつの時代のどんな人たちだったんでしょう。元々クジラたちも集団で空を飛んでいたという話もあったので、ひょっとしたらこんな神殿が大量に大空を舞っていたんでしょうかね。ホント、普段あんなにぽやぽやしてるのに突然のファンタジー要素が無駄に魅力的だ。

 クジラの上で杏子ちゃんと合流し、Bパートはご自宅でホットケーキパーティ。まぁ、焼くのは男の子の役目なんですけどね。感情を失ったホットケーキ焼きマシンが、今目覚めるよ。そして、初めて圭たちの家を訪れた杏子ちゃんをもてなしたまさかの人物(?)は、なんとケニーさんだった。ケニーさんは考古学・人類学分野における杏子ちゃんの師匠。クジラについても割と熱心に追いかけていて、この場の誰よりもクジラについての知識が深い。あんな顔して、実はめっちゃ優秀な研究者なのね、ケニーさん。慈愛に満ちた仏のような視線で、杏子ちゃんと話が弾むケニーさんが文句無しで今週のMVPですね。一言一言が本当に可愛いのよ。たとえ人類の研究をしていて、将来人類を滅ぼす存在だとしても……(そんな事実は無い)。

 そして幕を開ける、今作恒例の飯テロ。なんと、クジラも立派なCGで描かれていたが、まさかのホットケーキモデリングである。圭の腕が良いというのもあるのかもしれないが、少しずつ焼けて色づき膨らんでいくホットケーキを、ここまで微に入り細を穿ち描ききったアニメというのは史上初だろう。この労力を注ぐ間違った情熱、最高ですね。バターを溶かし、蜂蜜をかけて……うわぁぁぁ、腹が減るわぁぁぁ。

 ホットケーキについての豆知識も色々と蓄えられたし、ケニーさんの教養の深さも確認出来たし、フクロウがやってきて茜姉ぇちゃんが毎度のようにオチをつけてくれたし、めでたしめでたしですね。

 次回最終回か……ねぷたの記事が最後に出てきてたけど、ラストはせっかくの青森アニメってんでねぷたに行くんですかね?

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 何故殺した、最終話。あそこで晴風が沈む必要は欠片もなかった気がするのだが……敬礼ポーズで締めたかったのか、はたまた「続編なんてねぇよ」と伝えたかったのか……港湾で接岸してる状態なのにあんなに綺麗に沈むもんですかね? 水深どんだけあるんやろ。

 最終話は流石のドンパチバトル。「ラスボス」武蔵との対決シーンはそりゃもう、これまでの蓄積が活きる最大の見せ場であろう。実際、最後の勝負を決めた接触シーンなんかは他作品では見たこともないような映像になっており、頑張って艦のモデルを3Dでしっかり描き起こした甲斐があったというものだ。同様の戦艦バトルは「アルペジオ」があったが、あちらはトンデモ戦艦ミラクルフォームに変形してしまうために完全なファンタジー。こちらの作品は、「もし武蔵と戦うならどうやって勝つ?」という、「もし熊が襲ってきたら」的な男の子ドリームがあるのだ。ホント、さっさと方向性を定めて、「ちっちゃい晴風でどうやって日本軍が誇る数多の戦艦を打ち倒していくか」っていうバトルものにすれば、今回みたいな盛り上がりが毎回演出できたと思うのだが……それじゃ駄目だったんですかね? 他にもバトルは各所に見応えのある部分もあり、明乃も咄嗟に舵の代用を思いついて実行するなど、「ひらめき型の天才」的な挙動をようやく見せてくれた。最初からこうして「敏腕艦長」っぷりが見えるバトルが演出されていれば「空のストパン」「陸のガルパン」にならぶ「海のハイフリ」になった可能性もあったのだが……。

 確かにバトルシーンは見どころが多かった。だが、やっぱりこの期に及んで今作は謎シーンが多すぎる。せっかくなので最終回まで首尾一貫して文句を書いていこう。まず、結局ブルマーや教官たちにとって晴風ってのがどういう存在だったのかが分からなかった。今回、冒頭部分では「3分でいいから足止めして」と言われていた晴風。そりゃ当然のことだ。実際に武蔵と接触したシーンを観ればそのサイズ差は明らか。とてもじゃないけど正面からぶつかって太刀打ち出来るマッチメイクではないし、それは晴風側も重々分かっている。足止め程度なら何とかなる、ってのが校長の判断だったのだろうが、しかし、ことは言わば「戦争」である。最後に晴風が沈んでいったことからも分かる通り、一歩間違えば多数の人命を犠牲にしたかもしれない状況なのだ。そんな中、たかだが「3分の足止め」程度を依頼するために、幼気な女子生徒たちを数十人単位で死地へ向かわせる判断はどうかしている。3分稼いだからって何が変わるもんでもないだろうに。さらに、その後比叡やらなんやら、主力クラスの艦隊が武蔵に追いついており、やっぱり晴風いらないじゃん、ってなる。「晴風が足止めしたから間に合ったのだ」ってことなんだろうけど、別に武蔵が陸に近づいてから追いついてもそこまで問題無いのでは。いくら武蔵とて、接岸してすぐに壊滅的な被害が出せるわけでもないだろうし、そもそも何で陸に向かってたのかも分からんし。

 さらに加えて、加勢に来た増援部隊が晴風に対して見せた姿勢もひどい。「晴風の援護を!」じゃねぇ、お前らが行くんだよ。なんで満身創痍の晴風に最後の仕事させようとしてるんだよ。とっとと場所入れ替われよ。明乃も明乃で援軍が来たのを見て「これならまだ行ける」とか言って方針変えちゃうしね。下では必死に艦が沈まないように頑張っているクルーたちがいて、ギリギリのところで延命を図っているというのに、「大した戦力でもない」はずの晴風を突撃させるため(おそらく武蔵艦長に会いたいがため)に転身しているのである。みんなして積極的に晴風を沈めたがっているようにしかみえない。

 そして、この転身に至る前のシーンの描写が本当に分からなかったので、ここで細かく記載しておこう。どういうシーンかというと、機関室に浸水が報告され、もうどう頑張っても保たないと思われた後のシーン。「副長が離艦を促す」→「艦橋クルーでも意見が割れる」→「ぽけ〜っとした後、泣き出す明乃」→「なんかちょっと口元が笑ってる」→「副長も笑い返す」→「離艦命令を出す」。このシーン、なんで2人して笑ってたんだ? 命の危機に瀕して笑っちゃうのか、「やっぱり私たち程度じゃ駄目だったね」っていう諦観だったのか。何にせよ、一番緊迫していて笑顔なんか見せるシーンじゃないと思うのだが……誰か納得のいく説明プリーズ。

 まー、最後は一応狙った通りのゴールに入ることが出来たのかな? 陸に上がって喜ぶクルーたちを見ると、本当に明乃艦長は沢山の人たちに迷惑かけてきたな、ってしみじみ思う。まぁ、前にいっぺん陸に上がったときはトイレットペーパーだけ抱えてさっさと乗船しちゃったし、あんまりありがたみ無いんだけどさ……うーむ、消化し終わったはずなのに消化不良だな……。

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 キャストにはきちんと青森ネイティブを揃えるアニメ、第10話。完全に方言だけど理知的に見えるキャラって良いよね。大体、アニメで東北訛りだと「そういう」キャラ付けになっちゃうけど、今作だと家庭科の先生みたいに普通のキャラで訛ってるからなんか新鮮。

 いつも通りの癒しの時間ですよ。Aパート、なんとなおちゃんメインのお料理回。この高校の調理実習、やたらレベル高いな。多分あの様子だと4人1班なんだろうが、授業時間中にハンバーグ・カレー・サラダ・クッキーの4品目って、かなり効率よく動かないと相当時間がかかってしまうだろう。3人だった真琴班は、真琴と圭がしっかり料理の出来る上級者だからこれで回せるって判断なのかな。しかし、意外にもなおちゃんはいわゆる鍋爆破系のキャラらしい。と言っても、この作品は安易に爆発させたり、鍋が紫色になったりするわけではない。あくまでも常識の範囲内での「初めてのお料理」。実際は、台所を出禁になった理由もほんの偶然みたいなものだったし、レシピ通りにやればそこまで難しいもんじゃないですよ。卵の割り方すら知らないレベルの素人が、それなりにちゃんと料理を作れてしまうあたりが「ふらうぃ」クオリティ。ちゃんとハンバーグにソースまで用意してるんだから立派なもんだ。まぁ、脇で粛々とノルマをこなしていく圭や、余裕を持って小指作っちゃう真琴の料理パワーは圧倒的だけども。ちなみに、今回なおちゃんが言ってた「キモ気持ちいい」だけど、元々「キモい」が「気持ち悪い」から来てるわけで……良いの? 悪いの? どっちなのさ。

 ご飯炊き忘れという安定のオチから速やかにBパート。CM明けがいきなりだらしなく寝てる茜姉ぇ。こいついっつも寝てんな。そしてだらしないな。今週の「こだわりの下半身」は、だらしなく寝そべった状態から起き上がる茜姉ぇのシーンでした。そして、史上最も丁寧に農作業を描くアニメは、今度はリンゴの摘花という作業に出発。これはなかなか見たことがない行程ですね。後で圭(と父ちゃん)が説明してくれたが、なるほど、リンゴ農家の人はそんなことを毎年やってたわけか。流石に機械でどうにかなる行程じゃないし……大変そう。そして、こんな地味な作業をアニメの1話まるまる使って放送するというこの作品の方向性。流石です。

 家族揃っての体験学習みたいな農作業はいかにも今作らしい、ほのぼのとしながら適度に教育的で、適度に愉快な内容。まず何と言っても、うららかな日射しの中でのんびり過ごす猫2匹が最高ですね! チトさんとケニーさん、最初は2人並んでのんびり縁側でひなたぼっこ。そこからまさかの農作業に付き添い。トラックの上でも一切ブレないチトさんたちだったが、トラックが停車したときにちょっとブルブル震えるのが恐ろしく可愛い。このアニメの猫描写は絶妙にリアル猫とアニメ猫のいいとこ取りでずるいのである。似たようなデザインだと「魔女宅」のジジを思い出すな。その後も要所要所でチト・ケニーコンビが画面に入ってきてのんびりした今作の空気を盛り立ててくれる。「一服すんべ」と言われて最初に映るのが人間のお茶じゃなくて猫の水っていうのが素晴らしい。

 その他、無邪気にはしゃぐ千夏ちゃんは相変わらずの可愛らしさで、茜がついてくるといった時に素直にはしゃぐ様子なんかを見てると「この子をずっと養育していこう」っていう気になります。将来はクリーチャータイプが「魔女・忍者」になるらしいですが、一体どんなワザマエを習得するんでしょうね。茜も「OKOK」じゃねぇよ。そんな茜さんは枝で頭を打つフラグを回収するなどして、珍しく普通に働いていたのが意外。またなにかよからぬことを思いつくかと思ってたけど。それにしても、確かにあのなりで日本人だって説得するのは難しそうだな……あれって、「極度の日焼け」なんでしょうか。ブルキナファソなんかに出張してるから……。ちなみに、今回も以前と同じようにパパさんの圧倒的津軽弁がスルーされるという案件がありましたが、以前のに比べたら割と分かりやすい内容だったんじゃないでしょうか。その後圭くんが通訳してくれたわけだけど、実はこっそり、その後に「花を地面に捨てる」という部分を「花をナゲル」と言ってるんですね。これ、方言で「捨てる」の意ですよ。圭くんもあのお父さんと同じ家で育ってるんだから、もっと方言出てもいいのにね。ただ、不思議なことにそんなパパさんと長らく生活を共にしているお母さんはほとんど訛ってないんだよ。多分他所からの入り嫁なんだろうけど、ずっとあの環境にいて染まらないのは凄いな。おかげで圭も千夏ちゃんもほぼ標準語で生活出来てるんでしょうね。若い子から方言ってのは廃れていくのよねぇ……。

 最後はマメコバチとのご縁があって締め。史上最も農業を真摯に描くアニメなので、史上最も昆虫に愛を持って描いてくれるアニメでもある。テントウムシさんに続いて、蜂さんも実に愛らしく描かれている。実際は、農作業しようと思ったら蜂以外にも虫がいっぱいいるから俺なんかは辟易すると思うけどね……。刺さないけど噛む虫も勘弁やで。

 今週のまとめ・チトさん可愛い(定期)

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 武蔵の艦長たち、おトイレはどうしてたんでしょうね……第11話。まぁ、立てこもった艦橋にはペットボトルもいっぱいあるでしょうしね。それとも、どっか窓みたいな開口部があるんですかね、フヘヘ。

 とりあえず、今回の話数を見て多くの視聴者が感じただろうことから先に突っ込んどくと、もう、明乃なんなのこれ。この子、どういう精神構造なのかが結局最後まで分からないまんまだよ。なんでここで突然壊れるの? 今までの我が儘勝手はなんだったの? そりゃま、確かに武蔵は強い。そんな特大サイズの武蔵を見て怖じ気づいたとしてもしょうがないが、それだったらもっと前にダウンしとけよ。比叡だって充分怖いよ。なんで比叡の時はスキッパーで何の抵抗もなしに吶喊出来たのに、今回はまだ遠射砲が届くくらいの距離で急激に挫けたの? なんで急に仲間達のことが大事になりすぎたの? いままで散々無茶な指令出してたじゃん。マジでこの子、なんか薬物でもやってるんじゃないかな。

 そして、その面倒をみる副長のテンションもよく分からない。いきなりヤク切れ禁断症状みたいに震えだした艦長を見て心配になるのは分かるが、そんな彼女を見て考えることは「何とか艦長を立ち直らせないと」ではなく、「何とか艦を運営しないと」の方だろう。どうせこれまで明乃がキーとなって艦の運命を救ったなんてシチュエーションは大して無いのだし、「艦長じゃなきゃ駄目なんだ!」ってな思いはクルー全員がさほど重視している部分とも思えない。突然艦橋から上層部2人が逃げ出して訳が分からなくなるよりも、突然ポンコツになった艦長など放り出して、さっさと退避指示を出すのがここでの副長の役割だったのではないか。散々ごねた艦長を何とか説得するために江戸っ子ちゃんから得られたアドバイスも、「仲間を信じましょう、みんな違って、みんないい」みたいな「今更ぁ?!」みたいな通り一遍で含蓄も何も無いものだ(それでも江戸っ子ちゃんは割と可愛いと思うが)。それで飛び跳ねるようにして奮起する副長は、これまで一体何を見てきたというのか。

 どうして今作は人間関係の間をつなぐドラマがこうもちぐはぐなのだろう。せめて、ブルマーが参戦して武蔵に惨殺される、みたいな場面が前半に挟まり、それを見た明乃が「突然リアルな命の問題を突きつけられて怖くなった」だったらまだ理解も出来るのだが、今回はそういう展開じゃなくて、「武蔵発見」→「俺達ならやれるかも!」→「いやー! 無理ー! こわいー!」なんだよ。明乃にとってクルーってのは単なる道具なのか、家族なのか、仲間なのか、他人なのか、もうさっぱり分からない。こんな艦長を信頼する要素がこれまであったかどうかも思い出せないが、少なくとも、今回の話だけを見ると、周りの人間が艦長を盛り立てようとしたことは、どう考えても友情からの発憤ではなく、「なんか危ないヤツがいるからそっとしとこう」くらいのテンションだったんじゃなかろうか。

 こうして晴風が謎茶番を演じている間にも、武蔵はその強さを嫌という程に見せつけてくれていた。これまでで最も激しい艦対艦の全力戦。流石に映像面ではここに力を入れていることが分かったが、まぁ、「アルペジオ」ではもっと頭の悪いエクストリーム艦隊戦を見たことがあるし、そこまで驚くようなものでもないのだが。一応、「アニメ史上もっとも武蔵らしい武蔵」が戦っているシーンだと思えばそれなりに有意義か。武蔵のバトルシーンって、似たようなところだと宇宙空間でのヤマトのイメージが強いわけだが、なるほど、海の上でもこれだけ強いのか。とはいえ、現在の武蔵は完全にスタンドアローンで、補給も通信もまったく受けられない状態。まだまだ艦砲の備蓄に余裕があるとのことだが、航行燃料なんかはどうなってるんでしょうね。あと、何故武蔵が沿岸に向かっているのかもまだ分かってないんだよな。ウィルスの存在が判明した後、実は感染した艦が陸に迫った事例がないんだよね。ひょっとしたらそこで終わりかもしれないし、行き止まりってんで引き返し始める可能性だってある。接岸したら後は上陸作戦に出るしかないけど、そうなったらしょせん単なる女子高生出しなぁ。まぁ、そもそもこんな物騒なもんを入学初日の高校生に渡すなよ、ってことだけど。入学初日の航行訓練なのに弾薬フル装填して送り出すのってどうなのよ。

 幸い、そんな武蔵の中で明乃の友達である艦長は無事だった様子。なんでそこだけピンポイントでウィルスが避けて通ったのかはさっぱり分からないが、まぁ、感染ルートも明確じゃないし、たまたま一緒にご飯食べなかったとか、そういう理由かな(粘膜感染だったりしたらむしろ妄想が捗るな)。ここであの子らだけが無事である意味が物語上どのくらいあるのかは分からないのだが、最終的に晴風は、あれだけクルーを大事にすると言っていた明乃が「友達のために」ってんでただ1人の幼馴染み救出をモチベーションにして新しい家族をたくさん危険にさらす展開になるわけだ。……やっぱり釈然とせんなぁ。

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 犬と猫とネズミが一度に楽しめるアニメだよ、第9話。チトさんがCVかやのん、ケニーさんがCVあやねる、そして犬養さんとこのネズミ・アルはCV亜李ちゃん……。なんやこのキャスティング。天才か。

 普段ののんびりした空気は健在ながら、今週は雨あられのごとくにネタが連射される非常にカロリーの高い回。まぁ、ネタっつっても、単に楽しくなっちゃってる視聴者側が何気ない仕草でもストライクにしちゃってるだけなのかもしれないけど。だっていちいち可愛いし、おかしいんだもん。遠景でチトさんがのび〜〜〜〜ってやってるだけでも可愛くてしょうがないんだ。猫特有の、前足から順次後ろ足へ推移していく伸びのモーション。しなやかで美しい。

 Aパート、いきなり幕開けは謎の画風の絵本から。なんと蔵本さんちのお母さんは絵本作家をやっていらっしゃる。あんなのんびりしたお母さんだけど、その絵本の絵柄は見ての通りだし、お話作りのセンスも娘さんが太鼓判を押すもの。まぁ、娘さんのチェックが入った作品が世に出て売れているなら、千夏ちゃんのセンスがいいってことにもつながるけども。しかし、絵本の中身より何より、特筆すべきはその朗読スキルである。まるで声優さんみたいだ! そして、おっぱいがでかいんだ。こいつぁおそらく千夏ちゃんも……。いや、千夏ちゃんはこのまま健やかに育ってくれればそれでいいんです。「キツネの鳴き声」のように実体験で学んだことはすぐに日常生活に活かすことが出来る学習能力。この子はきっと将来は立派な魔女になるに違いない。ちなみに、チトさんを膝に乗せた状態の千夏ちゃんは、何故かまばたきがチトさんとリンクします。これって魔女の才能ですかね?

 オープニングを挟み、久しぶりに登場の犬養さん。動物絵本のお話のところに犬娘とはなかなかタイムリー。絵本作家のお母さんは犬な来客を見てもビクともしません。どうもこの声のキャラは大物が多い。犬養さんの目的は前回訪問時のときのごたごたの謝罪、それに改めて占いをするというもの。クッキーじゃなくて水ようかん持参の犬が丸一日かけてオリジナルの占いを披露してくれるという、ある意味これまでで一番魔女っ子っぽいお話と言えなくもない。ちなみに、日が暮れるまで延々チトさんに抱かれていたアルくんは、おそらく胃に穴の二つや三つは空いたことでしょう。ネズミは卒業したというチトさん、それってひょっとしてただの加齢では……。いや、レディですよね。出来れば野生に帰ったチトさんも見てみたいですね。あ、そういやキジはおっかけてたやん。ネズミは卒業してもキジはまだなんですかね。

 石投げ占いはやたらディティールが凝っているので再現してくる人も現れそうなクオリティ。宝石の落ちた場所、種類、向きなんかで占うらしいので、真琴と千夏ちゃんに共通していた「旅行」なんかは映像を検証すれば分かるかもしれませんね。ただ、そんなことよりも石を投げるために中腰になる千夏ちゃんの腰回りの描写が相変わらずフェティシズムにあふれているあたりが「今週もこのアニメを見ているのだなぁ」ということが一番感じられる部分ですね。あと今回は後半に登場する茜お姉ちゃんのだらしない腰回りもポイント高し。絶対に下半身専門の作画班いるよな。美人の犬養さんはあんまり足回りを見せるチャンスが無くて残念でした。美人なのに。

 Bパートは解答編……なのだけど……おばあちゃん真琴がなおちゃんと畑仕事について延々語るだけのお話。まだ青森に来て数ヶ月だと思うのだが、畑も立派に育っているようです(なおちゃんの胸はあまり育っていないようです)。ダイエットしてるって言ってる友達にはちゃんと卵焼きという高タンパクなおかずをお裾分けする真琴さんはよく出来ていらっしゃる。まぁ、家事全般については今作の登場人物はほとんどが有能だからなぁ。今回は飯テロらしい飯テロこそなかったが(水ようかんが美味しそうでした)、二十日大根を生でかじるという珍しいシーンが。普段、あんまり二十日大根って買わないし食べないよね。あっても付け合わせ程度のイメージだからあんまり味が想像できないや。

 その他、Bパートではお姉ちゃんも帰宅してケニーさんと一緒に縁側でゴロゴロしているわけだが、ケニーさんの寝相はいわゆる「ごめん寝」。我が家の猫はなかなかあのポーズは取らなかったけど、非常に可愛らしいし、家猫の寝相としては行儀の良い方です。まぁ、人間があの寝方をしても大丈夫かどうかは分からないけども……絶対呼吸苦しいよな。息苦しくなったのか、目覚めた茜はなおちゃんを見て勝手に勘違い、寝起きのくせに無闇にテンションが高いが、後に間違いに気付いて逆恨みっていうよく分からない展開。ハイテンションの茜姉ぇは本当に面倒だな。うぇいうぇ〜い。そういえば「最強かよ」「無敵じゃんか」とか、この世界の人間は時折語彙がよく分からなくなりますね。全部魔法の影響か?

 オチは、占いの結果を全部持っていく茜姉ぇエンド。その前に出てきた二足歩行の折紙がなかなかにキモい。あれ、わざわざ3Dで描き起こしてるのな。ちなみに、占いで出ていた単語の中には「不要」とか「愚行」っていうのもあるんだが……犬養さんの占い、当たってるけど役に立たないな……。

 ちなみに今回一番気になったのは、「マンドレイクのCVって誰だったんだろう」です。流石にクレジットでなかったな……。

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 せきどうさいですって?! 第10話。せきどうさいっていうとあれですよね、ガラパゴス家庭裁判所のことですよね。まさかこんなところで名前を見かけようとは……。

 こうして見かけない単語がいきなりサブタイトルになるあたり、やっぱり今作は「戦艦あるある」というか、「海の労働者あるある」みたいな部分を盛り込もうという意図があるのだろう。そりゃま、せっかくずっと船の上にいる女の子を描いているのだから、「ならでは」の要素が無いと勿体無いのは確かだ。これまでは機雷除去の方法やら沈没船からの人命救助やらでその特色を出そうとしていたのだが、どうにもおまけ扱いだったせいで描写に新鮮味も現実味も乏しく、消化不良の感があった。こうして振り切って「女子高生が文化祭の代わりに赤道祭をやるんや!」くらいの無茶苦茶さになってしまえば、これはこれでネタとして消化出来るので逆に良いバランスになっているんじゃなかろうか。最初からこうして「海の上でお気楽に暮らす女子高生たちの日常」を描くアニメになっていれば、見方も随分変わっていたと思うのだが……。まぁ、それにしたっていよいよ緊迫感の増すこの10話というタイミングでぶっ込んできた理由もよくわからんのだけどな。こうやってメンバーが交流を図って打ち解けるイベント、せめて3話目くらいまででやっとけばその後の艦内の描写ももっと見やすくなったと思うんだけどなぁ。

 赤道祭の中心になるのは、これまでもちょいちょい出てきていた江戸っ子娘(こんだけいるので名前は覚えてない。中の人出区別してる)。「祭り」というシンプルな理由から俄然盛り上がり、今回のお話を一人で切り盛りした存在感は、なんか変な方言のキャラが大挙している晴風の中でもトップレベル。やっぱり「振り切ってるキャラ」の方が見やすいに決まっている。振り切ってない側の事例で言うなら、今回江戸っ子の脇でせっせと御神輿を作っていたSHIROBAKOのりーちゃん似の子は、未だにどこの誰なのかよく分かってない。あと、江戸っ子の隣でずっと副長に熱い視線を送っていたレズっ子もだいぶ前から出ていたが、結局どういうスタンスの子なのかよく分かってない。多分この子あたりはそこそこ出演頻度も高かったと思うのだが、あんまり頭に入ってこない時点で推して知るべし。当然、出し物の時にラップをやっていた子たちとかが誰なのかなんて分かるはずもない。まぁ、そのあたりは別に分からなくてもいいんだけどね。何回も言ってるけど、ガルパンのウサギさんチームだって区別出来るようになったのは放送終わってからだし。今作がガルパンみたいに驚異的な伸びを見せるとも思えないけども。

 女子高生がノリと勢いで文化祭をやるよ、という展開はどこのアニメでもよくある展開だが、それだけに見やすいお話ではある。いつものように理由のよく分からないシリアスバトルが無い分、目線がぶれずに助かるお話だ。まぁ、最初にみんなが嫌がって江戸っ子をスネさせる展開は別にいらなかった気もするが……いちいちクルーの好感度を下げないと話が進まないもやもやするアニメだ。まー、江戸っ子の色んな表情が見られたからそれはそれで良しとしよう。屋台を出す人、御輿を作る人など、色んな方向から祭りらしさを出そうとして団結する様子は普段の操船よりもよっぽど「クラスメイト」っぽさが出ていたし、出し物がお寒いところなんかも、いかにも女子高生っぽいぬるさがあって逆に面白いくらい。女の子がわーきゃーする様子が描きたいならこれでいいんだよな。これを、2話目くらいでやれば。よりによってこのお話の直前で立ち去ってしまったドイツ娘は本当に立場がないな……。

 そんなお祭りムードの陰では晴風の修理が進んでおり、比叡やドイツ艦との対戦の傷跡も癒えるところ。さらに、武蔵ら未だ行方の掴めない艦の捜索を任じられた。でもまぁ、今回は修理・補給のために他に2つも艦が張り付いてるわけだし、救世主である晴風は今後単独行動を取る必要も無くなっただろう。ここから武蔵戦に向けて、どのように盛り上げていくつもりなのかね。そもそも、ガンガン学校に帰港している艦があるんだから、ぺーぺーの晴風も帰還させてやればいいのに。「ブルーマーメイドも負けてはいられない」って言ってたが、対策方法が分かったんだからあとはマジで大人達だけで何とかしろよな。そもそも、ウィルスのしわざだと分かったなら、無理に洋上の武蔵にアプローチする必要も無いんだよね。位置さえ分かれば、相手だっていつかは補給のために陸に身を寄せなきゃいけないわけで、進路を警戒しながら文字通りに水際を抗体で固めておけば被害は広がらないはず。もう、大がかりな戦闘行為は必要無いはずなのだ。あれ、もうこのアニメ、ずっとお祭り騒ぎだけしてればいいのでは……? とりあえず、アスミスちっちゃくないけどちっちゃかった。

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 カッコカワサキ宣言は笑ったよ、第11話。どうせなら校長(の中の人)連れてこいや。

 ついに連綿と続いてきた「けいおん」とのリンクが切れた記念すべき回。これまではなんだかんだとけいおんのフォーマットをパク踏襲してきた作品だったが、今回の展開はどう考えてもけいおん要素が見あたらない。まぁ、それだけゲスい話ってことだが……どちらも最終回に向けて最後の一山になるはずだが、どういう展開を見せてくれるんだろうか。まぁ、どうせ原作完結してないしなぁ。今作もけいおんにならって2期目が2クールになったら凄いな。絶対無いけどな。

 さておき、タイトルの「自転車」であるが、アニメ放送以前、巷で今作の噂を聞く場合には大体この「壮絶なチャリdisり」が話題になっていた。昨今幅を利かせている自転車についての問題。そりゃま、嫌悪する人間がいるのも理解出来るし、バイク乗りというのがその先鋒になるのも頷ける話ではあるが、非常にどぎつい攻め方をしているので、ギャグだという理解が追いつかない場合には「不当ないちゃもん」にしか見えないのでなかなかデンジャラスだ。ま、ギャグってのはこのくらい毒があった方がいいと思うので、自転車とバイクの抗争はさておくとして、やれるとこまでやっちゃっていいと思うけどね。自転車についてはその流行があまりにも急速だったために法改正が追いついてないところが最大の問題よね。日本の道路事情じゃぁなかなか自由な自転車走行なんて出来ないんだし、しっかり車輌としての定義を定めてルールを決めることが必要だ。いわゆるママチャリレベルでトロトロ走る私のような人間と、マジで車と追いかけっこしたいようなガチ勢を仕分けする方策もあった方がいいんだと思う。ちなみに、個人的に一番手っ取り早い自転車教習は「車の免許取らせる」だと思うんだけどね。自分で車を運転すると、自転車ってのがどれだけ邪魔でおっかない存在かがよく分かるので、わたしゃ免許取った後に格段に自転車のマナーが向上したよ。

 そんな真面目な話はさておき、サブタイトルになってる割には自転車ネタはAパート前半だけなので割とあっさり目。アホがアホなことやってアホな結末になるだけなのである意味勧善懲悪みたいなお話であるが、停車中にあれこれ言葉を選ばずにdisり続けるもじゃ子に対しては「お前、無駄に詳しいな」と思ってしまう。やっぱり嫌いな対象だからかえってリサーチするものなんだろうか。個人的には女子高生ならやっぱり自転車に乗って欲しいところだけどなー。女子高生、スカート、自転車。この組み合わせだけで世の男性には割と元気を与えているんですよ。

 転じて、もじゃ子と凜、そしてスズキ菌のお話。本編屈指のひでぇお話であるが、チャリをdisり、スズキをdisることで今作が成り立っているんだとしたら、一番作風が表れた素敵な回ということも出来る。貶められた方が凜は輝くしな。悩み甘えるもじゃ子と、母親のような包容力でそれを受け入れる凜というなかなか珍しいシチュエーションも見もの。中の人の年齢差は3歳程度だが、それでも奈央坊の方がしっかりしてるのは間違いないので「駄目なゆみたさんを構ってくれる東山奈央」だと思うと色々捗るぞ。ちなみに、なんであの電車のシーンで凜が立っていたのかがすごい気になるんだけどね。席ガラガラなんだからお前も座っとけよ、っていう。

 Bパート、千雨がバイクを買うというお話。各々の先輩が綺麗に宗派を分けて推しバイクを勧めてくるという非常に面倒臭い展開。ただ、ヤマハ・スズキの抗争は分かりやすいが、羽音がホンダを推す理由はあんまり無いし、お嬢は何を勧めてるのかいまいち分からないし、来夢先輩にいたってはしゃべってないから何したいかよく分からないし(相撲も不参加)、大したもめ事には見えないのだけども。改めて、千雨ちゃんはよくこんな妙な部活に入ることを了承したよな。結局親のお下がりだから部活関係無かったしな。そういやしれっとお嬢がバイクに乗ってたな。ちゃんと免許とれてたんやな。

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 まぁ、イヌ科だから……、第8話。もう、あの瞬間に爆笑してしまった感性がよく分からん。なんかね、色んな部分で溜めて溜めて溜めるアニメだから、ほんのちょっとしたネタでもガンッと来るのよね。良い緩急だわ。いや、ユルさしかないけど。

 まさかのコンクルシオ継続。単に喫茶店で茶を飲むだけの話が週またぎとか、流石に理解の範疇を超えた構成。さらに、その喫茶店で何があるかってぇと、単に地元の新キャラと触れ合い、お客さんにちょっかいを出すだけで終わるという。相変わらず過ぎる安定感なのだが、マジでAパート終わりでは「え? もうそんなに時間経ったの?!」というあっという間の出来事に心底驚いた。なんか、今作を観ている時の体感時間は日常から隔離されているかのようだ。

 そんなAパート、前回出会った幽霊のひなちゃん以外にも、お店の正規定員である女の子、杏子ちゃんが帰宅。この子、どっかで見たことがあると思ったら、なんか雰囲気が「さんかれあ」の萌路によく似てる。まぁ、単に声のイメージなのかもしれないが、ややダウン系で古めかしいセーラー服姿の印象が近いのかも。本作の登場人物は吹っ切れたおかしなヤツは(あんまり)いないが、そんな中でもとても普通な様子の女の子。店内でキャーキャー騒がしい真琴たちにも特に大きな影響も与えず、与えられず、黙々とお仕事をこなすお利口な子だ。ひなちゃんも(ちょっと変だけど)普通の子だし、なるほど隠れ家的喫茶店として重宝しそうなお店。お母さんも良い人そうである。そして、真琴は色々と失礼である。この子は色んな部分で方向音痴だよな。

 経営陣との顔合わせをすませ、今度は多種多様な常連さんとの触れ合いタイム。いきなり飛んできたのがテントウムシのカップルっていう時点で突っ込みどころは満載だ。単にアザミの花を出すだけなら、テントウムシさんはわざわざ店内に来なくてもその辺で堪能出来る気がするのだが……この店独自のスペシャルブレンドとかがあるんですかね。テントウムシですらサ店でデートするってのにお前らときたら……。いや、何でもない。そしてそんな常連カップルをバタバタと追いかけ回すけしからん新参客。こら、他のお客さん指さしちゃ駄目だろ。このお店はお客さんも店員さんも心が広いので、真琴や千夏の多少の無礼は大目に見てくれるようだが。特に千夏ちゃんは天然の人たらしみたいなところがあり、次に訪れた「夜の帷」さんにも一切臆することなく、するりと同卓についてしまう肝の太さを見せているため、他のお客さんも許してしまうようである。春の運び屋さんで異形に慣れてしまったせいでグイグイいけるんやな。まぁ、あんな可愛い幼女が屈託無く挨拶してきたらどんだけ不審なおっさんでも笑顔になりますわ。この無垢さがあるにも関わらず、何故かこのアニメはやたら腰回りの描写にこだわりがあるらしく、千夏ちゃんの元気な足とか、真琴が立ち上がるときの腰のモーションがやたらとエロくてケシカランのである……。

 そして、最後に訪れたお客さんは、なんと我が家の御キツネ様。今週はチトさんが出なくてケモ成分が不足していたのだが、そんな不満を吹き飛ばす圧倒的なモフパワー。モフるわぁ。あれはモフりまくるわぁ。ご飯食べに来たところを突然見知らぬ客に「触って良い?」と聞かれても動じないキツネさんの心の広さに感謝である。それにしてもモフるわぁ。鳴き声は……そらそうだわ。何の遠慮も無くエンディングに突入するこの構成、ホント好き。

 今週も何事も無く終わるかと思われたお話だが、今作随一のトラブルメーカー、お姉ちゃんが簡単には終わらせてくれない。あまりに理不尽なCパート、彼女の悪行は国境を越えてどこまでも。やっぱり魔女ってどう考えても人智を越えた恐ろしい存在なのだが……この適当さだから緊張感はないよなぁ。茜さんの気ままな振る舞いに眉1つ動かさずに付き合ってくれるケニーさんの器の大きさも素敵だな(眉毛薄いけどな)。

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