忍者ブログ
最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
[15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [24]

 封切り日に見に行くパティーン。基本的に出不精なのであんまりこういうことはないんだけど、たまたま金曜日は都合がいいってのと、あとやっぱり期待感が高かったってことでね。過去に封切り日に見に行った作品って「まどマギ(前編)」と「いろは」だけですわ。

 ネタバレ含みになるので詳細は後述するが、率直な感想は「俺の期待したPSYCHO-PASSとはちょっと違った」というものです。是か非かで言ったら余裕で是になるだけの内容はあるのだが、1期2期と見続けて溜まっていた「PSYCHO-PASS欲」を満たす作品ってのはこういう方向ではなかったので、そこはちょっと残念。優良可で言えば良どまりかな。大事なことなので先にパンフレットの監督インタビューから抜き書きしておくとこういうことなんです。

「雛河と須郷は惜しまれるね。(中略)雛河、須郷を期待してきた人にとっては『劇場版』はすごい肩すかしになってしまう」

 畜生! その期待してた人なんだよ! 雛河なんもないんかい! 

 

 

<以下、ネタバレ含みになるので一応閲覧注意です>

 


拍手

PR

 見に行ってきました。知り合いに「よかったよ」と勧められたのもあったし、元々興味はあって見に行くつもりだったので。平日昼間にゆっくり見るのが俺なりのジャスティス。振り返ってみると、劇場オリジナルアニメ映画って今年頭の「ヨヨネネ」以来なので実に1年ぶりである。元々あんまり数は多くないし、そこまで劇場作品に力入れて見に行かない人間なのでこんなものか。劇場に行くこと自体、夏の「K」以来だから約半年ぶりだし。

 で、そんな久しぶりの映画だったが、端的に言えば「聞いていた通りの満足感が得られるもの」だった。優良可の評価基準ならば「優」を出して問題無い作品になっていただろう。しいて難点をあげるならば、基本的にどこを取っても王道的な作品ではあるので、滂沱の涙を流して感極まるという類のものでもないし、ここにしかない唯一無二を一言で説明するのは難しい。「どこが良かったか」と問われれば「すべてにおいて悪い点が1つもない」と答えることになってしまうタイプ。それこそ「ヨヨネネ」に似た扱いにはなるだろうか。あ、あとパンフレットがやたら高い。豪華仕様の分厚いやつだったからしょうがないんだけど。「劇場作品観たらとりあえずパンフ買う」宗教の人なので、出来れば安価なやつと豪華版で分けてもらえると助かるんですが。まぁ、今回は様々なスタッフへのインタビューなどが充実していることにも大いに意味があったので結果オーライではあるんですが。

 

<以下、ネタバレなどを含む感想になるので一応注意>


拍手

 見てきました。地上波版の放送が2012年秋ということで、ほぼ2年のブランクをおいての劇場版。その間にどのようなメディアミックスがなされていたのかはよく知らない。アニメはアニメだから熱心に追いかけていたわけであって、それ以外のメディアまではなぁ。改めて地上波版の感想を振り返ると、「もっとちゃんとやれ」「ラジオが楽しすぎた」というのが主な感想になってますね。うん、ラジオは楽しすぎた。ツダケン最高。そんな感じだったので、劇場版を見に行くかどうかは微妙だったのだが、幸か不幸か、たまたま映画料金が安い日が三連休の中日と重なったので、じゃぁ見に行くか、ってことで。わざわざ混み合う日に行くってことは、回りにはそりゃぁたくさんの……おねーさま方がね。タイバニよりも女性比率高い劇場には初めて入りました。すみません、おっかなくて「薄桜鬼」の劇場版は見に行けなかったものでね。

 

<以下、一応ネタバレ注意。>


拍手

 ようやく見てきました。視聴前に脅されていたのでちょっとびくびくしながら。直前に見たガルパンが思いの外楽しかったので、「もう、このまま帰った方が精神衛生上よいのではなかろうか」とか悩みながら。でも大丈夫、これ、面白いよ。条件としては、Ωをしっかり観て、「黄金聖闘士を含む様々な要素をどれだけ好き放題されても平気な精神」は身につけておいた方がいいかもしれないけど。たとえて言うなら、「カレーが美味しいって話題の店に言ってカレー頼んだらどう見てもつけ麺が出てきて、渋々食べたら麺はむっちゃ不味いけどスープだけあり得ないくらい美味い」みたいな状態。……分からんな。至高のスープを飲んで満足出来る人にはお勧めの作品。「麺が不味かったら駄目やんけ!」とか、「そもそもカレーちゃうやん!」と目くじらを立てる人はちょっと注意した方がいいかもしれない。分かりにくい? じゃぁ見に行くしかないな。

 

<以下、ネタバレ含む恐れありだけどネタってのは本当の意味でネタ>

 


拍手

 そういや1日って映画安いやん、ということを思い出し、駆け込み視聴へ。ゴールデンウィーク中だからそこそこ混んでたけどね。まぁ、安く見られるならそっちの方がいいでしょう。

 

<一応、以下はネタバレ注意。まぁ、ネタとか特にないけども>

 

 さて、世間的にはそれなりに評判も良いみたいなのだが……はぁぁぁぁん。凄かったです。これはたまらん。世界中の西明日香ご推薦です。どんな内容かを一言で説明すると、「たまこのラブストーリー」です。ホントにそれだけです。もっと細かくあらすじを書くと、もち蔵がたまこに告白します、たまこが悩みます、返事します。終わりです。本当にそれで終わりです。でも、これで良いのです。コレがよいのです。これがすごく良いのです。まったくもって比べるものではないけど、京アニ映画の中では一番好きかもしれない。もう、とにかくたまこが、もち蔵が、みどりちゃんが、かんなちゃんが。はぁぁぁぁぁぁん。

 そうね、たとえば、152キロのストレートが投げられるピッチャーは最近の日本の野球界にもそれなりにいるけど、フルイニング、100球以上投げても球威もコントロールも落ちずに投げ続けられる人間はそうそういない。全盛期のダルビッシュでもキツイ。しかし、この映画はそれをやってのけている。ラブコメアニメ、青春アニメを見ると、クライマックスに盛り上がってきゅんきゅんすることがある。中二病なんかはアニメシリーズ2回でどっちもそうだった。特に2期は水族館、鹿児島、最終回で3回もきゅんきゅんした。でも、それだってテレビシリーズで3回だ。この映画は、開始直後から始まって、ほぼずっとこれが維持される。ずっとドキドキしっぱなしで、まさに視聴者が恋する高校生になれる。中の人の言葉を借りるなら、本当に「穏やかじゃないわね」。もう、ずっと涙腺を寸止めされてる感じで感情のコントロールが大変だ。

 京アニが作る純愛ストーリーの破壊力はいつもの通りである。絵に力があり、動きに意味が込められているのはいつものこと。山田監督をはじめとするスタッフ陣の力に疑問を差し挟む余地はない。おそらく、京アニ作品ではこれまでだってやろうと思えばこういったものを作れたのだろう。しかし時代の要請か、はたまた気まぐれなのか、これまで、意外にも「ド直球のラブストーリー」っていうのはあんまりなかった。あらゆる作品に「ラブ」の要素はあるはずなのが、それはあくまでシナリオの流れの1つであり、そこにメインテーマが置かれたことがなかった。そして、満を持して北白川たまこと、大路もち蔵が挑戦権を手にし、見事にゴールにバトンを繋いだのだ。これが本気というやつだ。もう、何もかもかなぐり捨てて、それだけを描いた潔さは、充分にペイするだけの純度にまで仕上がっている。これだけシンプルな筋立てなのに、1つのドラマとして一切の無駄がなく、どこまでも周到に1つのゴールへ向けて紡がれていくその物語は、まさに「ラブストーリー」と冠するのに相応しい。

 もうちょっと具体的に中身に触れると、今作の面白いところは、前半と後半ではっきりと主人公が入れ替わっているところ。前半はもち蔵視点を中心にし、「いかに告白するか」までを扱っている。そして、みどりちゃんに太鼓判を押された通りに、もち蔵はきちんと男を見せたのである。中盤のクライマックスとなった告白シーンは、もう本当にどうにかなってしまうそうなドキドキ具合。頑張った男の子。そして、そこから先はたまこのターン。何故かべらんめぇ口調に変貌するテンパリたまこは、「マジでこの子は一切これまでそういうこと考えずに生きてきたんか……」と絶句するほどのピュアピュアっぷりだが、それこそがたまこである。そして、彼女はアホで天然ではあるが、はっきりと自分自身の問題に向き合わなければならないことを自覚する出来る強さと、全てに最善の結果をもたらすだけの優しさを持ち合わせている。最終的にはクラスメイトに色々とアドバイスをもらう形になっていたが、彼女が真正面から「挫けて」漏らしたのはみどりちゃんただ1人。それ以外の局面では、全て自分で考え、自分の意志で動いて決着をつけた。そこにいたるまで、随分時間がかかってしまったが、そりゃぁ北白川たまこなのだからしょうがない。彼女があそこから二つ返事で答えを出したら、そりゃ嘘だろう。とにかく迷って、悩んで、苦しんでゴールへと至るまでの道程は、どんなにアツいスポ根ものよりも、努力があって、勝利があった。もう、こんな女の子がいるなら国で保護した方が良い。もち蔵は、末永く爆発してもらうしかない。

 徹頭徹尾「ラブ」を描いた物語であり、そこには本当にグルグルとかき乱される男の子と、女の子の気持ちだけがある。2人して悩みぬくシーンは、要所要所でBGMすらなくなり、ひたすら2人の内面へと沈み込む演出となっている。きっかけとなったBGMを拾い上げると藤原啓治の熱唱ラブソングだったりするのも愉快だ。どれだけたまこが内へ内へと籠もりきったときでも、ちゃんと回りに家族がいて、友達がいて、商店街のみんなが居てくれるのがとても暖かい。誰もが皆「たまこがちょっとヘンだぞ」ということには気付いているのに、1人として「何かあったの?」と直接的に聞いてくる人はいない。みんな、必要とあらばたまこが自分から聞いてくるだろうことは分かっているのだし、そうしないということは、あとはたまこを回りから見守るだけでいいということを知っているのだ。何も親身に尽くすばかりが愛情ではない。こうして、「ただ周りにいること」が力になる関係がある。そして、男女の恋愛感情なんてものはどこまで言っても2人の問題なのだから、このお話における商店街全体のスタンスは、どこまでも模範的である。ほんと、「悪意の無い世界」が素晴らしい。「けいおん」や「たまゆら」などでも「悪意のない世界」というのは描かれていたのだが、その中心が「ラブ」なのって本当に珍しいし、とてもとても難度の高い作品だったと思う。よくもまぁ、ここまでのものに仕上がったものだ。あのエンディングの潔さも恐ろしいほど。これはもう、ずっときゅんきゅんしていよう。いくらでも未来予想図が描ける、「万人が幸せになれるエンディング」であった。

 もちろん、たまこともち蔵以外の回りの人間の活躍もちゃんとフォローしないと片手落ちの感は否めない。ホントにね、テレビシリーズでも随分打ちのめされたんだけどね、みどりちゃんの表情が映るたびに辛くなるよね。たまこももち蔵も彼女の気持ちは理解してない状態でこれだけのドラマを作っちゃってるからなぁ……本当に切なすぎてどうしようもなくなる。でも、たまこのためにならどこまででも尽くしてくれる。なんかもう……幸せになってくれ……。たまこがただ1人、親友として弱音を漏らしてくれたのが自分だった、っていうことを理解したみどりちゃんの心境が、本当にどうしていいのか分からないのよね。嬉しいけど、悲しい。彼女の矛盾は解消することはないのだろうなぁ……。対照的に100%賑やかしポジションのかんなちゃん。今作のお笑いポイントの6割は彼女が持っていった(あと3割くらいがテンパリたまこ)。流石に1人じゃ家は建てられないと思うぞ。そんなん言われた恋人はどうしたらいいんだ。とりあえず土地用意しろ土地!(用意しそうで怖い)

 その他にも、わたくし的にはあんこちゃんは相変わらず重要なポジションだし、今作は北白川家・大路家の両親も本当に大事な役割を果たしている。特にたまこの親父さんは、2人の関係について(というかもち蔵の気持ちについて)は大体分かった上で、あの病院での台詞を言ってるんだよなぁ。「男だから」っていう理由で語りあえるあの関係性はすごく羨ましい。そして要所で締める喫茶店のマスター。まぁ、彼がどこまで分かってしゃべってるのかは謎のままですけどね。本当にいいとこだよね、うさぎ山商店街。テレビシリーズでこの「舞台」を丁寧にお膳立てし、外堀が完全に埋まった状態で、劇場版は直球のみを放り続ける。このディレクションはものすごい英断だったなぁ。アニメ映画の新しい指針になるかもしれない。いや、割とマジで。

 さぁ、最後は当然中の人の話だ。もう、みんなで「綺麗な洲崎綾」を堪能しようじゃないか。やっぱりあやっぺは強いわ。マコがいようが、リッツがいようが(そしてあやっぺ本人がいようが)、たまこはどこまでもたまこになる。どこまでも純粋に目標に向かって邁進する中の人のピュアな部分が、全てここに特濃で現れ出ている。もう、それだけで充分だ。もちろん、もち蔵の中の人だってかなり頑張ってたんだ。告白シーンとか、本当にドキドキしっぱなしでしたしね。もう、とりあえず今作はこの2人で充分だわ。

拍手

 封切りから暫く経ちましたが、見てきました。結局アイマスは見るチャンスを逃してしまったのだけど、こちらは流石に見ておきたかったもので。まぁ、地元の映画館ではアイマスの予告が流れて「近日公開!」になってたんだけど。映画の日程って随分地域差があるもんなのね。

 

(以下、一応ネタバレありかもしれないので注意)

 


拍手

 ヨヨネネ! 行ってきました! 京まふで前売り券買ったんだから封切り日に行っても良かったんだけど、年明けから「前代未聞のアイテム」が入場特典でもらえると公式ページに書かれており、それだったらせっかくなのでそのアイテムとやらをもらえるようになってから行こうか、というのでしばらく待っておりました。そして……まさに前代未聞でしたよ……。

 

<以下、映画本編ならびに入場特典のネタバレありなので注意>

 


拍手

 あけましておめでとうございます。新年一発目の更新記事は映画感想になりました。1日はムービーデイだから安いんだよ! 案外人いたしね! 別に寂しい正月じゃないよ! 体力残ってたらそのまままどマギ観てマミさんカードももらおうかと思ってたんだけど、割と満足しちゃったし、考えて見たら既にまどマギに5000円以上もお布施してるって気付いて、大人しく帰ってきたよ!

 

<以下、あんまり問題無いけど一応映画ネタバレとかあるかもしれない>

 

 回りの人間から割と面白いという話は聞いていたので、遠慮なくハードルあげて視聴。元々この「ルパンVSコナン」はテレビスペシャルでやってたやつも割と面白かったし、両作品とも大してファンでもないのだが、それでも楽しめるだろうとは思っていた。まー、予想通りに。これ、いい映画だなぁ。1つ目の感想として声オタらしいことを書いておくと、ホテルのフロントにいたお姉ちゃん(「イタリア語の新聞は無いのよ−」みたいなことちょろっとしゃべるだけの人)がCV大原さやかで、「こんな端役で出てくるはずがないし、こりゃぁきっと後から出てくるメイン級との兼ね役に違いない!」って思って観てたら、本当にそれだけだったっていうのが一番のサプライズ。キャストクレジットもまさかの「フロントレディ」である。まー、これだけの作品になるとそういう起用でも別におどろきゃしないが。むしろちょろっとでも声が聞けただけでも得した気分。さぁやの声優デビュー作はコナンですからね。

 さておき、本筋の話。今作は「コナンの世界にルパンが来る」というのがメインプロットになっているが、既に2人のチームは出会っているという状態なので、色々と前段階をすっ飛ばしていきなり濃厚な絡みから入れるのが強み。何しろルパンもコナンも「頭が良い」キャラなので、普通ならば作中人物が悩みそうなところを、全部スキップして結果だけ見せてくれるのである。おかげでシナリオが濃い。かなり濃い。映画をたとえるのに「全編クライマックス」なんて言葉がよく出てくるが、本作はまさにそれだ。冒頭の怪盗キッド捕物から始まり、常に両陣営の丁々発止のやりとりがあるため、退屈する暇がほとんど無い。唯一スカイツリーのてっぺんから人気アイドルが落ちそうになるまでのくだりだけはややダレるが(まぁ、そこが無いと蘭の活躍が無くなっちゃうんだけど)、それでも、締めがコナンと次元のあり得ないコラボなので、力業でクライマックスに仕立て上げてしまっている。このジェットコースターっぷりは、どうしても下地を用意する必要がある普通のコナン映画では得られないものだ。

 そして、今回はルパンがメインで組み立てている事件なので、はっきり言うと「難しい」。多分、コナンファンの子供さんが一回観ただけではどこがどこに繋がっているのか分かりにくいレベルなんじゃなかろうか。その分、大人が観ても謎が謎として引っ張られるし、後半に充分な盛り上がりが残されている。そして、何よりもそうした謎を引っ張りながら進行することで、コナンとルパンがちゃんと「すげぇ奴」に見えるのだ。えてしてコナンは「放っておいても勝手に犯人が出てきてるじゃん」みたいな流されっぱなしの事件になったりするし、ルパンはルパンであんまり考える必要がなくて単なるトレジャーハンターみたいになったりするのだが、今作においては、「頭の良い奴が考えたプランを、頭の良い奴が読み解いている」感がちゃんと出ている。その上で、お互いが出し抜こうとするシナリオは、まさに「怪盗VS探偵」。もちろん、本来のターゲット層向けにご都合主義ではしょっている部分もあるわけだが、そうした「粗」を見せないために劇場クオリティのジェットコースターで丸め込んでいるのである。この組み合わせは、かなり気持ちが良い。

 そして、全編を包み込むルパンの飄々とした空気が、これまた気持ちいい。今作はシリアスなシーンももちろん盛りだくさんなのだが、それに挑んでいるのがあのルパンなので、どこまで本気で、どこまでギャグなのかが分からないような、肩肘張らない空気が残っている。一歩間違えば「緊張感を削ぐ」ことになるのかもしれないが、作中でこの空気が一貫して保たれており、しかも笑いの取り方が上手いので、実にオシャレにまとまっているのである。本当にそのあたりは力を入れて脚本を作っているんだろうなぁ、というのがよく分かる出来上がりで、シーンの切り替わりの時は、しつこいくらいに必ずひとネタぶっ込んでくる。映画でこんなに笑わせてもらったのは久しぶりな気がする。特にルパンと次元の「パパと子供」コンビが最高に楽しい。「口癖はバーローか」って、次元、確実に手軽なネット検索だけで調べてるやん。

 もちろん、シナリオ面を押し出すための画面のクオリティも文句なしであり、冒頭のチェイスのシーンから手に汗握る。個人的にはこの序盤の動画がとても印象に残っていて、具体的には、ルパンの操る屋形船が陸に突進してそのまま車に切り替わるときのクラッシュのカット、そしてそのすぐ後、コナンにサッカーボールをくらってスピンするルパンの車のカット。この辺りのシーンって、今のアニメなら多分CG加工するところなんだよね。「BLOOD-C」のカーチェイスなんかがまさにそうだったけども。今作は、最終盤の飛行機絡み以外ではかなり手描きの部分が多くて、その1つ1つが本当に見事な出来映えだった。まだまだこういう作画の映画ってのも楽しめるもんなんだなぁ。是非とも、このままルパンもコナンも伝統芸として続けて欲しいものだ。

 お祭り騒ぎを彩る両陣営の絡みは、自己紹介が必要無くなった分だけたっぷりと時間をとって楽しむことが出来た。具体的には、まず銭形のとっつぁんが佐藤・髙木両刑事と絡む。最近のコナンってあんまり知らないけど、佐藤刑事ってこんなに男前だっけ? あの銭形に負けないパワーがある女刑事ってだけですげぇな。(あと、交通課の後ろの子がCV田中理恵ってのも良かったな)。そして、一番笑わせてもらったのが次元とコナン。パパ次元が可愛すぎるわ。本当に便利でイカしたキャラクターである。五右衛門は少年探偵団とのギャグパートのみだったのでおいとくとして、やっぱり忘れられない、灰原VS峰不二子。ここも次元たちに負けないくらいに強烈なバトル。灰原はこれまで過酷な人生を送ってきたといっても、流石に峰不二子に太刀打ち出来るようなもんではない気もするのだが、今作ではほぼ五分で渡り合い、シーンによってはやり込めるところまで行っていた。ハーレーを乗りこなす灰原とか、絵だけをみたらギャグ以外のなにものでもないのだが、「あの不二子ちゃんと渡りあう女傑なら仕方ない」みたいな勢いが凄かった。そして、やっぱり中の人の存在感が凄かった。林原めぐみと沢城みゆきの直接対決。看板女優と看板女優のぶつかりあいだ。みゆきちはどんな気持ちであのめぐさんに立ち向かったものやらな(まぁ、ヱヴァQでもぶつかってはいるのだけど)。

 中の人ネタでまとめてしまったけども、とにかくどこから観ても愉快な映画だったのは間違いない。惜しむらくは、最近のコナンの知識とか、ルパンの基礎知識がなかったことくらいかな。色々とマニアックなネタも盛り込まれているらしいので、ファンなら更に楽しめることでしょう。いや、良い年明けを迎えられて何よりです。

拍手

 見てきました。まだちゃんと特典貰えてよかったです。杏さやだったので「ひゃっほう!」ってなったけど、考えてみたらこの作品の場合にはハズレが無いからどれでも「ひゃっほう!」だな。

 ネタバレ警告前にはっきり書かせてもらいますが、当方、この映画の評価を一言でするなら「100点満点で120点」です。国産劇場アニメでここまでビリビリ来たのは、多分「花いろ」のどストライクだけだと思う。とにかく全てが圧倒的にハマりました。だから貶し言葉も、懐疑的な評価も一切出てこないことを先にお断りしておきます。本作はその構成のために賛否あるらしいのだが、どのあたりに「否」があるのか理解出来ないくらいのものです。

 

<以下、ネタバレなど注意。あと、多分長文注意>


拍手



忍者ブログ [PR]
カレンダー
06 2025/07 08
S M T W T F S
11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31
ブログ内検索
カテゴリー
プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
ーーーーーーーーーー
↑越えられない壁
沢城みゆき 斎藤千和 
中原麻衣  田中理恵  
渡辺明乃 能登麻美子
佐藤利奈  佐藤聡美
高垣彩陽   悠木碧
最新CM
[07/09 とみしの]
[07/07 NONAME]
[07/07 NONAME]
[07/06 な]
[06/26 NONAME]
バーコード