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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
アニメしか観てないと、義満の言う「先々代」について「でも、あんな奴なんだよな……」という記憶が先に来る、第4話。ややこしいのは足利尊氏が今作の観阿弥と同じ声だってところよ。 などという中の人ネタはさておき、相変わらず考えさせてくれる作品。今回は鬼夜叉の人生初の「大舞台」ということで、今まで以上に「舞とは何か」を考えさせる構成になっていた。あたしゃ浅学なもので猿楽も能楽もなんも知らんし、現代の「舞踊」についても知識なんて1ミリもないので、これを機に猿楽についてググってみようか思ったのだが、せっかくなので何も見ずに先にこのアニメを観て思ったこと、考えたことを書いてみよう。 まず、ありがたいことにアニメだけしか見ない人生でも知識を得る場所というのはある。私がこれまでの人生でいっっっっっっさい触れることがなかった「舞」という文化についても、アニメでは「ボールルームへようこそ」や「ダンスダンスダンスール」など、いくつかのアニメのテーマとして接触機会があった。そして直近では「ワンダンス」があり、その時に得た知見は今作を見る時にも活きてきそうだ。 人は何故舞うのか。その恒久の問いに答える術はないが、少なくとも「ワンダンス」を見ていて「ダンスすることの楽しさ」みたいな部分はある程度解説されていたし、「どんなダンスがすごいのか」という部分も語られていた。私の理解では、やはり一番は「身体表現」である。人は自分の身体は自分の意志で動かしていると思っているが、それでも「思い通りに動かない」ものだし、可動域・可動量に限界がある。それを学んで鍛えて反復して、少しずつ「人ができないような」動きに拡張し、その技を競うのがダンスバトルだった。リズムとの兼ね合いなどももちろんあるが、突き詰めれば「どうやって身体を動かすのか」の限界に挑む、言うなれば「人の身体」の限界に挑むのが現代ダンスシーンの主目的のように思える。だからこそ男女を問わず身体のラインが見えやすい服を着ていることも多いし、動きを大きく見せるような「客に見せる」工夫も多いことだろう。 転じて、今作の時代の「舞」はどうか。我々が「能や狂言」(あと歌舞伎とかも)でイメージするようないかにもスローな所作、決まった音曲に合わせて動くそのモーションには取り立てて目を見張るようなものが見当たらないような気がするが、この時代の観客たちはそんな鬼夜叉たちの舞を見て「猿楽もやるじゃねぇか」と感心していた。これには2つの側面がありそうな気がする。1つは現代的な感心と同じもの。彼らは日々の訓練でとにかく「決められた型」を反復練習し、日常的ではない、「舞のための動き」を作り上げる。我々現代人から見たらピンとこない部分だが、当時の人たちから見たら、きっとこの「舞にしかない動き」は非日常であり、何かしらの感心を得られるものだったのだろう。鬼夜叉の舞で見えた水の演出などは、そうして「普通なら得られない動き」によって作り出された非日常の空間演出だ。 そしてもう1つの側面として、やはりこの時代の「舞」は「神への供物」としての側面が大きく残っているのではないか。神へ捧げるためのしきたりがあり、ひたすらに定型とされた「儀式」である。その側面を寸分の狂いもなく表現しきることが神へ近づくための一歩であり、人々は舞の中に「神々しさ」を見出すのではないか。現代ダンスが「人の限界を見せる」ものだとするなら、猿楽の時代の舞は「神に近づき、神を表す」ことが最大目標だと思えるわけだ。まぁ、時代によってその神が「将軍」とかに接近する時もあるのかもしれないが……とにかくそうして「動きで表される儀」にこそ、意味を見出していたのであろう。 そのことは、最後に父子で帰路についた際の観阿弥の言葉からもニュアンスが出ている気がする。彼は彼で、「現代の舞」の最終形を探している。しかし、「神への供物」としての舞には一定の「正解」がありそうだが、猿楽はそこで終わらないという可能性も見出している。その最先端にいるのが、息子の鬼夜叉だということにも気づいているのだろう。観阿弥のいう「自分の身体、自分の時代」という言葉には、先人たちの積み重ねてきた時代、すなわち「歴史」も含まれているはず。歴史の最先端(ある意味最後尾)で先人たちの蓄積を継承しながら、次の一歩を常に模索し続ける父親が、「自分の身体」の表現に疑問を感じ、滅法に追求したがる息子への可能性を繋いでいく。これもまた、「人のなし得る業」なのであろう。 良いものを見せてもらいました。今度暇な時に猿楽・能楽についてちょっと勉強しよかな。 PR
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