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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「ガールズ&パンツァー」 5→5

 終わってないけど。全然終わってないけどね。終わってないことも含みで、現状はこの点数だよ。無事に3月に最終回まで放送されればその時点での評価も書きたい気もするのだが、似たような目に遭わされた「エウレカセブンAO」も結局ブランクの間にすっかり忘れてしまっていたために最終回は本当にピンと来なかった。入れ替わりの激しい昨今、この作品は3ヶ月もの間熱を保っていられるのだろうか。

 毎週感想を書いていた作品なので細かいことは振り返る必要もないのだが、とにかくその設定が尖っており、一点突破をかけた作品だってことが分かるので実に潔い。ミリオタをどの程度取り込めたのかはよく分からないが、少なくとも萌え方向での売り出しには充分過ぎるくらいに成功したようで、今期アニメで言えば確実に勝ち組に入るムーブメントを巻き起こした。本当にしばしば不思議に思うのだが、「女の子が大挙するアニメ」なんて毎年毎クールわんさかあるのに、その中で盛り上がる作品とそうでもない作品に別れるのは一体どういう要因があるんだろうか。今作は画の安定感はあったが、個々のキャラクターにそこまで強い個性は無い。何度もつついているようにお話自体は本当にベタであり、なおかつ尺が無いせいで描き込みも不充分。シナリオラインだけを見たらかなり出来の悪い作品であると言ってもいい。にも関わらず、ひとたびヒロイン勢が脚光を浴びると、そこから芋づる式にキャラクター人気は繋がっていく。もちろん個々の要素に善し悪しがあるはずなので総合力の勝利といえばそれまでなのかもしれないが、売れる売れないは本当に紙一重なんだろうな、と思ってしまう。

 こういうところで「ステマ」とかそういう言葉を出すと思考放棄出来て便利なのだが、流石にそれは無責任が過ぎる。なにより、私自身この作品はかなり楽しんで見られたのだから、それは自分の意志でこの作品に価値を見いだしたものだと思いたい。となると、やっぱり「戦車道」の無茶設定が大きいのかな、と思う。あまりに馬鹿馬鹿しく説明する気も無いような設定の力でもって、女子高生+戦車というミスマッチを敢えて繋げようとせず、ミスマッチなままで作劇したところに面白さがあるのかもしれない。きちんと砲手、操縦手、通信手、装填手といった役割を分担してシステム面を整え、更に女の子の挙動などではなく、あくまで戦車のモーションや重量感を優先することで「戦車アニメ」という唯一無二のラベルに箔を付けた。これによって「このアニメを見る価値」が決まり、あとは「戦車がみたけりゃ女の子を見る」→「女の子を見てれば愛着も湧く」というプロセスでキャラクターの方にも目を引く流れになったのではないか。

 そうしてみると、やはり水島努は大した監督だ。10話が終わった時点で、実は未だにバレー部チームや1年生チームあたりは作中でほとんどキャラ付けが紹介されていない。にも関わらず、画面の端々にそうしたサブキャラが映る時には、「設定があるんです」ということを前面に押し出して描写を混ぜ込み、視聴者の興味を引くように作ってある。本当に作られているかどうかは問題ではなく、「そのキャラクターは作り込まれている」と思わせるだけで、引き込まれた視聴者は勝手に補完してくれるという寸法だ。あとはなおざりなシナリオラインでもなんでも、戦車と女の子が活躍出来る場所さえ用意しておけばどうとでなるのだ。実に憎たらしい売り込み方ではないか。ほんと、水島監督は弱点らしい弱点がない(まぁ、絵が下手、とかいうストレートな弱点はあるみたいだが)。表面だけをみれば有象無象の萌えアニメの一角でちょっと目立つことが出来た一本、という風にも見えるが、ひょっとしたら、今作が進めた方向性には、新たなセールスの可能性が隠されているのかもしれない。

 で、そうした諸々のファクターで基本的には楽しんで見ていた作品なので、本来なら加点したいところなのだが、やっぱり「俺たちの戦いはこれからだ!」ではイカんでしょ。スケジュールの遅延、制作の管理不徹底。どんだけクリエイターとして優れていたとしても、この不備は1つの製品を作る会社としてアウトである。1クール作品で間に合わずに総集編が2本ってのは流石に聞いたことがない。2000年代中期の粗製濫造期ならば本当にゴミみたいな品質で放送したり、しっちゃかめっちゃかになって監督が逃げたりした作品もあったので、それにくらべれば責任ある対応といえなくもないが、駄目なものは駄目だ。もちろんこれは水島さん個人が駄目だというわけではなく、制作を管理した諸々の責任である。こういう形で「良さそうな作品」にケチがついてしまったのは本当に残念ね。新番チェックの時に「アクタスって最近ほとんど実績もないけど、大丈夫なのかしら」って不安を書いていたけど、案の定の結末になってしまったのは残念至極。業界全体で今後の戒めとして頂きたいものである。

 最後は当然中の人の話だが、今作は本当にキャラが多くて大変だった。メインとなる渕上舞は最低限の仕事をしてくれていたし、回りを囲むいつもの面子もいつも通りの仕事で期待を裏切らない出来だったと思うが、せっかくなので今作から出てきた名前をチェックしておいた方が良いだろう。まず出てきたのは、秋山殿の良いキャラをまっすぐに作ってくれた中山育実。使いやすい声を持っているし、ガルパンは漫画版だと秋山殿が主人公らしいので、今後の展開にも期待出来そう。同様にメインを務めたのは華役の尾崎真実。こちらは華自身がそこまで強く前に出ないキャラだったので印象は強くないが、事実上これがデビューみたいなもんだし、次の一歩次第ではステップアップもあるかもしれない。そして、何度も触れているのはその声質が気になって仕方ない、そど子役の井澤詩織。この子の声は癖になるわ。一体どんな仕事がやってくるのか、楽しみで仕方ないぞ。

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コメント
ヘンテコご当地アニメ(褒め言葉)
茨城出身なので知ってる電車が萌ラッピングに染まり、知ってる道を戦車が爆走する光景に爆笑させてもらいました
あの辺りは津波被害あったからいいカンフル剤になったでしょうし
まあ最終決戦やディスク2巻以降の延期など制作が白旗状態なのは困りもんですがの
【2012/12/29 20:33】 NAME[DRAKE] WEBLINK[] EDIT[]
Re:ヘンテコご当地アニメ(褒め言葉)
 おや、茨城の方でしたか。
 そういえばご当地ものとしての成功っていうのは触れてない部分でしたね。聖地商法も大量に挑戦されてる昨今、一時的な可能性はあるものの、ここまで盛り上がっているっていうのは凄い部分かと思います。日常ものみたいに「ただその風景を使う」っていうだけじゃなくて、ガルパンみたいにぶっ飛んだ設定にして、「あり得ないことが画面の中では近所で起こっている」っていう方が、アニメで作るご当地性としては正しいのかもしれませんね。実際、アンコウ鍋は食べてみたい。
【2012/12/29 22:42】


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