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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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  満を持して、持し過ぎちゃってどうしような最終話。配信開始直後に観てたんだけど、そう言えば記事にしてなかった。どれだけ待ち望んでいたとしても、流石にここまで待たされちゃキツいキツい。

 そして前話同様、待たされたとはいうものの(この作品としては)普通の仕上がり。最終話らしいまとめ方というのでも無し、「なんでこんなに時間かかったんだよ」という文句が口をつくのも致し方ないところ。ほんと、なんでこんなにかかったんだろう。シャフトが前クールまで色々と仕事を詰め込み過ぎたのがいかんのかねぇ。

 もちろん、足かけ1年経過してしまった全体像を考えなければ、ラストエピソードとしての「つばさキャット」は完結している。Aパートはほとんど阿良々木がネコと会話するだけで終わる。画面も動きは薄く、無機質な背景、目のアップ、回想などが時間を埋め尽くす会話劇の後ろをクルクルと流れていく。もちろんいつも通りに文脈と一見切り離された変化は加えられており、例えば劇団イヌカレーの作った画と元絵の合作。エンディングでは実に印象的な画面を提供してくれているイヌカレー。「絶望先生」ではまるまる1話の製作に携わったりしていたが、普通の作画とのコラボレートは初めてだろうか。ネコの語る羽川の真実がどこか不可思議なデフォルメ絵と絡み合い、2人の間に交錯する奇妙な現実をコラージュする。他にも実写を交える、回想の絵に別な台詞を重ねるなど、相変わらず会話劇に含みを持たせる手際は手慣れたもの。少しずつ煮詰まっていくあやかしとの対話が、奇妙な画面の中でネコの思惑に結実する。

 ネコに襲われる阿良々木。「恩人」羽川の手にかかることを一時的に諦めかけた阿良々木だったが、そこによぎるのはひたぎの存在。普通のラブストーリーなら、「ひたぎがいるから僕は死ねない」という単純な決意になりそうなところを、阿良々木さんの場合はそんな簡単には割り切れない。「自分が羽川に殺されるとひたぎは確実に羽川に復讐しちゃうから自分は死ねない」。彼の思い描く結末は確かに「最悪の」ものであるが、この最悪さは質が悪い。ネコの提案する「阿良々木が死ぬこと」の結末よりも酷い結末が羽川に降りかかり、さらにひたぎにも不幸が降りかかる。そりゃまぁ、死ねない。

 そんな彼が最後に頼るのは、奇跡でも、愛の力でもなく、超越した力の権化、忍野忍。思わず彼女の名前を呟くと、待ち構えていた忍がネコを一蹴してしまう。「前回と同じ」結末であり、何ともあっけなく、適当な解決策。お話としてはどうかと思うが、これがこの物語の「結末」。朦朧とした羽川に怒られて、阿良々木も無事に日常に帰ることが出来た。

 すべてが終わったことを確認し、ひたぎとデートの約束をした阿良々木。そしてラストエピソードは、忍野との別れ。まぁ、アニメ視聴者は忍野のパーソナリティがよく分からないので、彼が何を考え、何故あの場を立ち去り、それに対して阿良々木が何を思うかはよく分からない。

 「終わらない日常」という幕切れ。未来が面々と続いていく阿良々木とひたぎのことを考えれば、実にまっとうな終わり方。何ともあっけない。このヘロッとした感じも、ひょっとしたらこの作品の性格の表れなのかもしれない。

 まぁ、色々と釈然としない部分もあるけどね。それはそれ、これはこれ。

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