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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 無茶苦茶なようで、それとなく設定は固まってきた第2話。今回も、トバしてます。

 突如マヤの眼前に降臨してきた男、内田文明。彼は未来からやってきたタイムエージェントで、この時代にオカルト学院に存在していたという「ノストラダムスの鍵」を破壊する指令を受けている。未来の姿を映し出すことが出来る奇妙な携帯電話を使い、学院中に散らばる名品珍品オーパーツの中から、「鍵」を見つけ出さなければならないそうな。そして、そんな「鍵」の存在こそが、マヤの父親、神代純一郎が殺された理由でもあるらしい。ファーストコンタクトの衝撃もあってなかなか相容れないマヤと文明だったが、マヤ自身も、父の住んでいた屋敷でエラい分かりやすいオカルト現象に遭遇し、命の危機に瀕したことによって敵対組織の発見が急務となる。「鍵の発見と破壊」という目的意識が一致したことで、2人は急造タッグを組むことが決まった。

 色々と突っ込みどころはあって、タイムエージェントの存在とタイムパラドクスの問題なんかをどうするのか、などは気になる部分ではあるのだが、ノリと勢い、自然と形成される「アニメ的な流れ」は申し分ない。何はともあれ作品としての大命題は決まったわけだし、それを取り巻くマヤ、文明、そして敵組織の一員川島千尋など、キャラクターの立ち位置も分かりやすい。今後の展開としては、学園内に眠る様々なオカルト要素を2人で探訪していくということになるだろうか。マヤの突っ込みが命を狙うほどにシュートなおかげか、2人の掛け合いが実に刺激的なので、この2人でドタバタやっているのを見るだけでも充分楽しめそうだ。

 改めて確認すると、この作品のセッティングは色々と美味しい。まず、「世紀末」の部分だが、これは当然ノストラダムスの予言の年、という意味が大きいだろうし、「オカルトみたいな胡散臭い話をしても何となく許される時代」としての設定だろう。ただ、既にこの辺の時代だと一大オカルトブームは過ぎ去った後だった気もするのだが(多分あんなスプーン曲げ番組はもう放送してなかっただろう。話が愛読書である「MAYA 真夜中の少女」の連載終了が1996年だし、この頃には既にUFOやらミステリーサークルやらの騒ぎだって過去のものだったはずだ)。まぁ、「世紀末」という何となく怪しげな響きと10年前という半端な時代設定は、色々とお遊びをやっても許されるような、奇妙な緩さを持っている気はする。次回予告でいちいち懐メロを流してその奇妙なノスタルジーを喚起させるのもなかなか効果的だ。

 そして「オカルト」であるが、今回はっきりしたのは、やっぱり「ホラー」と「コメディ」というのは紙一重であり、共存させると色々面白いということだ。この作品の場合、前面に押し出されているのは「コメディ」の方で、表情豊かなマヤのおかげで、周りを取り囲むドタバタが本当に生き生きと描かれている。文明とのやりとりは真正面からのギャグだろうし、死んでしまった純一郎の存在も、前話では完全にギャグとして扱われていた。不謹慎な部分もないではないが、パニックや不合理というものは、得てして笑いに通じるものである。

 その一方で、今回はホラー要素はホラーとして特にいじることなく描写されている。具体的にはマヤの家を襲った謎の不可視霊のくだりだが、シャワーシーンでカーテンに影が映るのに誰もいなかったり、鏡に血文字が浮かび上がったり、そうしたシーンの演出は実にまっとうなホラーもののそれである。これをそのまま積み重ね、緊張感を溜めに溜めて爆発させれば、きちんとした「ホラー」が完成する。しかし、この作品は「溜めた」先でこの緊張感を「コメディ」に転じる。具体的にはマヤの家をターザンよろしく襲撃した文明の描写であるし、マヤにぶん投げられてどんでん返しの裏側に突っ込んだ文明の災難である。本人達は至って真面目に怪異と対峙しているのに、そのドタバタはあくまでコメディ。この「溜めて、落とす」タイミングが、実に小気味よい作品独特のリズムを構築しているのだ。

 こうした胡散臭いコメディを構築するのに、スタッフは色々と手を尽くしている。印象的なのは、ちょっと古くさい雰囲気のするキャラクターデザインで、決して万人受けしないように見えるマヤの顔も、多彩な顔芸と迫力を出す細かいカット割りのおかげで、どんどん魅力的に見えてくる。その他のキャラクターたちも、この世界にはこれしかない、と思えるような奇妙なフィット感がたまらない。個人的には眼鏡の子(花澤ボイス)の本当に野暮ったい感じのルックスが好みです。

 また、そうした画面を構築する際のコンテワークも、意図してかどうかは分からないけどどこか昔風。少しずつ寄っていくカメラワークがコマ割だったり、あえて伝統的なホラーものの構図を拾ってみたり、あまり詳しくないので明示は出来ないのだが、どこか既存の作品に対するオマージュみたいなものを想起させる。こうした根本的な部分でしっかりとスタンスが構築できているのは、後のことを考えれば色々と楽しみな部分である。あとはまぁ、ぴかしゃのテンション芸を楽しみましょう。

 そして、前回触れてなかったので敢えて今回触れておくと、エンディングが彩陽である。エンディングが彩陽であるということは、つまりエンディングを彩陽が歌っているということだ。CDタイトルは「君がいる場所」、21日水曜日に発売だ。定価は初回版1,800円、通常版で1.300円。初回版はDVDもついて大変お得だ。是非発売日にお店で買おう。Amazonリンクとか貼らないから、各人自己責任で買おう。良かったら2枚以上買ってもいいぞ。

 なんで突然宣伝モードかと言えば、正直おじさん不安でしかたないからだ。頼むよ。デビューシングルなんだから売れてくれよ。どう考えても同僚のデビュー作(特に戸松)に勝てない気がするんだよ。歌唱力でいったら彩陽の方が売れてしかるべきじゃないか? ねぇ。当ブログは、全身全霊でもって声優アーティスト高垣彩陽を応援します。黒豆とかいった奴には紫電閃ばりの速攻を見舞う容易あり。彩陽の名前でググると当然のように寿の画像が現れる現状を何とかして欲しい。 

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