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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 はいここでこのアニメのタイトルドン! 最終回! なるほどなぁ、確かにこの作品は「人を救う物語」ではなかったのだね、星を救い、星と共に生きてこそ。ちゃんと最後まで救われる、良き幕引きになったのではなかろうか。

 取り立てて驚くような展開があるわけではない、まっとうな最終回ではある。龍が打倒されることは分かっていただろうし、「多分最終決戦で宗矢が捨て身の行動に出るだろうなー」くらいも想像していた部分である。むしろそこからの脱出方法については「ズルくね?」と不満が出てもいいレベルで御都合主義ではあるのだが、それはしれっと「縁」で片付けてしまっても文句が出ないだけの土壌を整えて来た作品なのだ。「縁」と言ってもそんな簡単なものではなく、そこには閣下が助けに来てくれるという確定的な友情、そして実際に発見してくれる委員長との絆が不可欠。それを結びつけて来た宗矢のこれまでの頑張りが身を結んでこその結末なのである。

 そして、今作のチャームポイントはやっぱり「真面目なことやってるのにどこか抜けている」という部分だろう。広大な宇宙で最大最強の敵と戦っているというのに、決め技になるのは「落とし穴」。そしてその落とし穴に落とす方法は「強引に押す」。さらに「押しているのは全員着ぐるみ」。挙句に「最後の一撃はやっぱり鉄下駄」と、どこまでいっても「どないやねん」という絵面が続く作品である。そしてこれこそが最大のセールスポイントなのだろう。悲壮なシーンでも不思議と苦しさがないのは全体を包み込むどこかユルい雰囲気のおかげだし、本来なら龍と宗矢の関係はこんな短期間で語ったり、融和したりするものではないはずなのに、それがいつのまにか丸め込まれているのも「この宗矢だったら大丈夫なんだろう」という信頼感のなせる技。なるほど、ここまでゆっくり積み重ねてきたものが活きている。まぁ、一番嬉しい積み重ねはやっぱり「委員長との絆」なんですけどね。

 そして最大の敵となった龍に対しても、しっかりと救いのエピソードが与えられているあたりもこの作品の温かみと言えるだろう。本体となっているアズラバラクラに対し、まずは銀子から涙ながらの感謝の意。そうなんだよな、これをやらないと彼女が命がけで宗矢たちについて来た意味がないんだもんな。その辺りの処理は抜かりない。そして、それを聞いたところでなかなか自分の存在を処理しきれなかったであろうアズラバラクラの脳裏に最後によぎったのはなんとジジイたちとのささやかな家族生活の思い出。彼の波乱の人生を考えれば、ほんの数十年程度の地球生活の思い出でいくらも苦痛が埋め合わせられるとも思えないが、それでもほんの少し、宗矢が守り切った地球という星の上で、彼にも幸せな時があったのだということは、何よりも視聴者にとっての救いとなるのである。

 最後に見せてくれた先生の破顔一笑も素敵。なんかこう、ちょっと疲れた時に見直したくなるような、変なロボットアニメ(?)でした。

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