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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「さよなら私のクラマー」 4→2

 個人的には、文句なしで今期ワーストを争う作品。一応対抗馬が存在しているが、総合的なポテンシャルを考えると、今作の絶望がナンバーワンでいいんじゃないかと思う。

 罪状は無数にあるが、個人的にどうしようもないと思っている点を3つあげよう。1つは、あの「四月は君の嘘」の作者の作品とは思えない扱い。「君嘘」が名作であることは論を待たないが、同じポテンシャルを持つはずの漫画原作を、よくもまぁここまで魅力のないアニメーションとして世に送り出せたな、というのが大きな欠落の1つ目である。まぁ、原作を読んでいないので(君嘘も読んでない)もしかしたら「原作漫画のクオリティがめっちゃ落ちてたからアニメもそれに準じた」という可能性もゼロではないが、それにしたって取り戻せる部分はいくらでもあったはずだ。とにかく作画がひどいことは大前提として、貧弱な作画リソースで埋め立てるためなのか、それとも元来その程度のものだったのか、コンテ演出も含めてまったく魅力を感じさせない。脚本部分についても、ただ淡々と試合が経過していくだけで今作からサッカーの面白さを感じ取るのは無理だ。そもそもサッカーアニメってのはハードルの高いジャンルで、瞬間瞬間を切り取って描くアニメーションの技法をもって、90分の長丁場を常に緊張感を持って動かし続けるサッカーという競技を描くのは難しい。過去にもたくさんのサッカーアニメが作られたが、「キャプテン翼」みたいな別方向にかっ飛ばした作品でなければ、なかなかアニメの面白みに結びつかないのだ。そんな難題を、よくもまぁ、こんな脆弱な製作体制で受けようと思ったものだ。

 2つ目の罪状は、言うに事欠いてここからさらに劇場版につなぐとか抜かしてる部分である。私は絶対見に行かないので関係ないが、マジでどの程度の勝算のあるメディアプロジェクトだったのだろう。完全に主観だが、私のように原作を知らなかった人間で、このアニメを観た結果として「おっ、劇場も気になるから観に行ったろ」と思う人間はゼロだと思ってる。こんな形でアニメ制作のリソースが浪費されていくことは、アニメを愛するものとしては義憤に駆られる事態である。もしかしたら劇場版の方はがっつりリソースが割かれて格段にクオリティが上がっている可能性もあるかもしれないが、それならなおのこと、地上波アニメでその魅力を発信しなければならなかっただろう。こんな片手間仕事で受けていい案件じゃない。

 そして最後の3つ目は完全に私怨だが、「黒沢ともよ・悠木碧・島袋美由利の3大ヒロイン」とかいう夢のようなキャスティングを、よりによってこんな形で浪費したことである。それぞれに爆発物と言っていいポテンシャルを持つ3つの才能。その共演がようやく実現し、それぞれが個性をぶつけ合う最高の舞台だと思ったのに、役者の演技が全て上滑りするような映像と脚本。何もかもが台無しだ。最高の素材を用意しておきながら、それを無下にした罪は万死に値する。

 やっぱり個人的には最後の一件の恨み節が一番大きいのだが、まー、各方面にひどかったのは間違いなく事実である。現代アニメは、まだこんな所業が許されるもんかね。

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