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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
○「花ざかりの君たちへ」 4 これって、なんか有名な作品やんな? 残念ながらこれまた触れる機会がないジャンルなので私はさっぱり知らなかったわけだが……名前は聞いたことあるんよな。ただ、Wikiで確認したけど「ドラマ化されました」くらいの情報しかないし、そんなドラマに興味あったはずもないし……なんで聞いたことあったんだろ? ドラマ見てなくても当たり前のように認知できるくらい知名度が高いタイトルだったんかな? どうなんだい当時の俺。 まぁいいや、そんなわけで中身も何もかも知らない作品ではあるが、何となく少女漫画であることくらいは知ってる。確認すると掲載誌は「花とゆめ」で、連載期間は1996〜2004とのこと……めちゃめちゃ古いな……ってことはこれも「懐古掘り起こしアニメ」の1つってことになる。まぁ、アニメ化自体は初のようなので「リメイク」ではないわけだが、作中にふつーにスマホが出てきたり、世代を現代に置き換えて再構築しているので、時代感が一番近いのは「ぬ〜べ〜」かもしれない。 ただ、そんな古参作品ではあるが残念ながら第一印象はピンとこない方。理由はいくつかあるが、真っ先にあげるべきは「映像自体が、あんまり……」というクオリティ。制作はシグナルエムディ。最近だと「星降る王国のニナ」はそこそこの品質だった記憶はあるが、それ以外だとやや低空飛行気味でそこまでいい印象はないスタジオである。今作は少女漫画なのでイケメンの描写が重要になると思うが、どーにも古臭いというか、ぼやっとした印象の「ステロタイプイケメン」みたいな造形のやつが回転寿司のようにゆっくりと目の前を通過していく。品質へのクエスチョンマークが分かりやすいのがオープニング映像で、背景をうまいこと編集で操作してワンカットロングみたいな撮り方してるシーンがあるのだが、そこのぐにゃぐにゃ具合がどうにも胡散臭い。多分CGの処理があんま作画部分に噛み合ってないから起こってる齟齬だとは思うのだが、本編に入ってもこれ以上のクオリティが発揮されるはずもなく、印象はあまりよろしくない。 2つ目のハテナポイントは、「男子校に男装で転校してくる主人公」という、いかにもありそうな設定そのもの。まさにリメイクの「らんま」もいわばTSもののカテゴリに入り、昭和から平成にかけての時代であれば紋切り型の性の描写が素直に「ネタ」として落とし込めたわけだが、もはや現代はそうもいかなくなってきているのが引っかかる。いや、別に小難しいLGBTがどうとかいう話は無しで構わないのだが、我々目線からしたら「こいつ、学校でトイレどうすんねん」とか「着替えは?」「部活に入った時に男子部に加入したら高校部活として違反行為になるよな」とか、どうでもいい部分が気になってしまう。実際、1話目時点ですでに転校から入寮までいろんなイベントが終わっており、これ全て女の子がこなしたというのは(周りの男視点で)大問題である。少女漫画でとどまらずレディコミも突き抜けて成人マーク待ったなしである。その設定のリアリティをどの辺に落とし込んだらいいのかがよく分からないので落ち着かない。 こうなると時代性がどうこういう問題でもない気はするが、それでもわざわざ20年越しに引っ張り出してアニメ化するくらいに魅力のある筋立てってことなんだろうか。少なくとも1話目時点ではあんまり期待は持てなかったな。最後に原作者への哀悼が表されたということで、どうやら作者が数年前に亡くなっているようなので追悼の意味でのアニメ化……というにはなんか今ひとつだよな……うーむ。よく分からん。 PR ○「違国日記」 7 居住まいを正す。これはきちんと受け止めねばいけない作品だと、そう思わせるだけの有無を言わさぬ迫力を持った1話目。 例によって何も知らん状態で視聴を開始したため、タイトルだけで「またどこぞの異世界ものでは」となろう作品だとすら思っていたのだが(ほんと適当だな)、全く違うものが出てきてちょっと面食らう。そして、その不思議な空気に少しずつ呑まれていく。こういうアニメもあるものか。 原作は漫画作品らしいが、掲載誌「FEEL YOUNG」の時点で聞いたこともなかったし、おそらくアニメ化されなかったら一生触れることのなかった作品だろう。こうして接触機会が与えられたことで、まずアニメという媒体に感謝。そして、こういう作品をアニメ化させようというその姿勢にも感謝。この印象をうまいこと表現する言葉が見つからないのがもどかしいが、安直な言葉を使うなら「綺麗」な作品だし、どこか「実直」な作品であると感じた。 くさす目的ではないので名前は伏すが、どこぞですごく安易で薄っぺらいと思わざるを得ない作品のアニメがあった。何かしらのレトリックを用いているつもりなのか、だらだらと意味もない直喩ばかりを並べたて、ただ冷笑的な文字列を垂れ流すだけで個性を持たせようとしている文章を見た。そうした媒体に辟易していたところなので、今作の言葉の真っすぐさと、あけすけな筆致にとても心惹かれる。一応、テーマ設定として「同性間の何かしらの感情」がありそうなところも興味を惹かれた一要因であることは否定できないが、それ以前の感覚として、この作品は何か大切なものに肉薄してくれそうな、そんな気がしている。 制作は朱夏。決して派手なスタジオではないが長年大切に育てている「夏目友人帳」の流れを見れば決していい加減なアニメを作るところではない。今回は音響監督の位置に大森貴弘氏がクレジットされており、音楽制作に「リズ」などでお馴染みの牛尾さんが参加しているところからも周りを固める布陣は万全。監督に起用された大城美幸氏という人はこれが初監督らしいが、大森さんの下で「夏目友人帳」などの作品に参加しているし、きっと何かしらの「イズム」は受け継いでくれているはず。そのことが、1話目のコンテ演出からも感じ取れるものになっている。映像部分に過度な派手さはないし、決して超絶作画で眼を楽しませるなんてことはないだろうが、本作にそれが求められていないことは明らかだし、純粋な演出勝負になる。是非ともこの1話目の印象を維持したままで走りきってほしい。 本作はとにかく1語1語のフレーズのインパクトが大きく、それをいかに伝えるかという画と言葉の調和の勝負。実はこれをアニメで実現させるってのは相当な難行である。そこで言葉(音)のスペシャリストである沢城みゆきをセンターに持ってきたのは当然の采配と言えるが、興味深いのは相手役にほぼ新人らしい森風子という子を持ってきたこと。まぁ、その理由も1話目の主人公・朝の様子を見れば(聞けば)分かるというもの。 いろんなところに刺激が潜んでいます。居住まい正して向き合いましょう。 まだお正月ですよ。すでに世間は動き始めていますが、我々日本人には「松の内」という概念がありますのでね。先人たちへのリスペクトを込めて、まだまだ正月休み気分で遊びほうけていきたい所存。 というわけで4日ぶりに劇場へ。こちらの作品もそこまでご大層なモチベーションはなかったのだが、どうにも元日に変な映画を観てしまってずっと胸焼けが続いてるような感覚だったので、口直しのためにこちらも観ることにした。幸いにして上映時間が90分弱とやや短めで、もしダメな作品だったとしてもそこまで心に大きな傷を負う心配もないだろうというダメ妥協もあった。 とりあえず折り返し前の一言感想を残しておくと「こういうのでいいんだよ」ですね。正直、手放しで絶賛してリピート確定! なんて作品でもないのだけど、90分の枠にギチッと内容を詰め込んで明快な起承転結を繋いでくれた「筋の通った」シナリオでしたし、映像もいかにも劇場アニメらしいド派手さもあり、余計な前提がなかったとしても総体の評価は「やや良」くらいでいいと思います。お子さん連れのお客さんも観にきてたし、ちょっとものが分かるくらいの子供さん(小学校高学年くらいか)に見せるお正月映画としては良いものかもしれませんよ。
<というわけで折り返し。一応ネタバレ注意だけど、まぁそこまで>
○「勇者刑に処す 懲罰勇者9004隊刑務記録」 6 タイトルだけ見て「勇者/刑に処す」だと思ってたら「勇者刑/に処す」だった。いや、結局言ってる意味は大して変わらんのかもしれんが。アクセントが変わるよね。 タイトルからまーた何かしらのなろうかと思ったが、こちらはカクヨムからというちょっとしたフェイント。いや、例によって媒体の違いなんてよく分かってないんだけど、少なくとも初見の印象ではなろう的な匂いはあまりせず、どちらかというとちょい懐かしめのラノベ風味にも感じるし、それ以外のダークファンタジーな漫画作品っぽさもある。最近だと「ユーベルブラッド」があったが、個人的には傑作アニメ「ラグナクリムゾン」の導入にもどこか似た雰囲気があり、なかなか悪くない出だしにはなっている気がした。まぁ、単に初回1時間スペシャルっていう部分が共通してるだけかもしれんが。ちなみに、「初回1時間SP」と銘打ちながらも、実は来週は放送が無いらしいので結果的な尺は一緒になる。わざわざこんなヘンテコな放送形態にしているということは、やはり業界的にも「とにかく1話目で視聴者を引き込まないとダメだ」という共通見解があるのだろう。実際、今回の流れも30分のところで切られてたらだいぶ印象が変わってた気もするし、今後はますますこの「つかみの1時間」形式は増えていくのかもしれない。 さておき、そんなわけで鬱々としたダークファンタジーが幕を開けたわけだが、「ユーベルブラッド」に負けず劣らずで設定は明かされていない。最後に審問シーンがあったことでようやく主人公・ザイロの過去については明らかになったが、肝心要の「勇者刑」とやらがいったい何なのかは冒頭にちょろっと文字情報が出たくらいでまだまだその内情は分かっていない。同様に「魔王現象」とやらも何一つ説明がなくて「分からんけどいきなり鉄火場」という状態。とりあえずド派手バトルで気を引いておいて、説明とかなくてもガンガン画の力で引き込んでしまおうという展開は潔い。実際、今回のバトルを見てれば退屈する暇はないわけで、設定がよく分かってなくても「とにかくやべぇ魔王と戦ってんなぁ」くらいで留めておいても何の差し支えもない。次回以降も同じようにほったらかしだと流石に困るが、インパクト重視の1話目を思い切ってこの構成にしているのは悪い判断ではなさそうだ。 制作はスタジオKAI。放送スケジュール的には前クールが「太陽よりも眩しい星」、さらにその前は「ぬ〜べ〜」を担当しており、今期もぬ〜べ〜の第2期と同時進行。それなりに負担はデカそうだが、今回の1話目は実質的な放送時間が57分とかなり長大だったにもかかわらず、クオリティを落とすことなく走り切ってみせた。まぁ、1話目だからなりふり構わず全力投球してきたという可能性もあるが……現時点では作画クオリティには期待票を投じてもいいだろう。ダークファンタジーなシナリオラインも今のところはそれなりに興味を引くものになっているし、もっとも重要な「女神」とやらのデザインも素直に可愛らしく観ていて楽しいものだ。是非とも何かしらの爪痕を残す作品になってほしいところ。 ちなみに、ロリ女神の中の人が「飯塚麻結」というどこぞの声優のパチモンみたいな名前で見たことがない人だったのだが、なんだか絶妙なロリボイスでちょっと面白い。テイストとしては本渡ちゃんに3割久野ちゃんを足してまぜまぜしたみたいな不思議なニュアンスのキャラ作りであった。ほんで新人かと思って情報を見に行ったら、なんと14年前にすでに活動実績があり、だいぶキャリアは長い人のようである(年齢は29だそうで、中高生の時から活動してることになる)。まだまだ業界には私が注目できてない人材が埋もれてるもんですなぁ。 ○「多聞くん今どっち!?」 6 さぁ、新年を迎え本格的に新クールへ突入していく。今期我が家で記念すべき1発目を飾ったのはこちらの作品である。いきなり男性アイドルキャラから始まったので「ん? Not for meな作品か?」と身構えたが、その後はスルスルと飲み込める愉快なラブコメになっていった。 原作は「花とゆめ」連載ということで分かりやすい少女漫画だが、主役が限界オタクということでアニメ化した時に勢い勝負ができそうなデザインでもある。座長を務めるのは我らが早見沙織その人で、限界オタク仕草も慣れたもの。そしてやはりみさおボイスが中心にあることで基盤はガチガチの盤石さを誇ることになる。 単なる限界オタクキャラの場合、ウザさやめんどくささばかりがクローズアップされて単なる人格破綻者になることも多いが(CVが悠木碧だったらそうなってた可能性があるが)、みさおボイスということもあり、最低限の常識と礼節をわきまえた社会生活に不自由を感じないタイプのオタク。普段はちゃんと我欲をコントロールできるが、リミッターを外した時の火力が桁違いになるギャップの描写がまず楽しい。そしてそこにさらにギャップが激しい二面性アイドルを加えて2×2の4倍テイストを狙った分かりやすい設定。ぶっちゃけ、1話目時点ですでに「ファンとアイドル」にあるまじき距離感で関係性を決定的なものにしてしまっているし、「こっから先何したらええねん」といういつも通りの疑問はあるものの、アイドルユニットが中心にいるのでここから自然とキャラも増えて賑やかになっていくことだろう。何気に超スペックの主人公・うたげさんが今後どんだけピーキーな活躍を見せてくれるか、注目が集まる。 制作は前クールでは「ワンパンマン」で評価を大きく下げ「無限ガチャ」の方で無駄遣いしてしまったJ.C.STAFF。幸いにして今作は「恵まれた方のJ.C.」になりそうで、1話目の映像クオリティはパリッとしていて非常に見やすい。ギャグのテンポとしっとりラブロマンスの緩急の描写が肝となる作品だが、うまいことコミカルな演出を交えて下手したら単なる迷惑行為になってしまいそうな互いの絡みがうまくギャグに昇華されている。監督の長岡智佳氏という名前は初めて見るが、これが(地上波アニメとしては)初監督らしいので、是非いいお仕事を期待したい。女性監督で良き人材がどんどん出てくるならありがたいですからね。 ちなみに中の人に関して、スタッフロールを見てたらメインの多聞役が「波多野●」と書かれていたので「ん? 渉の声じゃなかったが……」と思ってよく見たら「波多野翔」という字面が似てるだけの別人だった。こちらもまだまだ若手っぽいですが、いいお仕事になると良いですね。多分、今作は男性アイドルものとしての売り込みもかなり強めなので、実際の顔出し歌唱の仕事とかも多そうだしね。 「ある日、お姫様になってしまった件について」 4→5 とりあえず、ここで今期の最終評価枠は一区切りということにしておこう。今期はよく分からない構成の作品がいくつかあり、もしかしたらすぐにまた最終回を迎える作品があるかもしれないのだが……このまま放っておくと締まりが悪いのでね。今期執筆された最終評価は37本。前クールの53本はちょっと多すぎたが、その前が39本なので一応目標となる「40本前後」には近づいている(継続作品があるため試聴本数は当然これより多い)。このくらいが現在の私が処理できるギリギリのライン……いや、なおざりな試聴も増えているのでもっと削減しないと本来はキツいのだよな。引き続き、本数削減には努めていこう。 さておき、最後に並んだのが中国アニメ2本というのもなんだか不思議な話だが(そして半端に残っているのも中国アニメ「破産富豪」である)、色んな形で提供される中国アニメの色んなトピックが浮き彫りになるラインナップである。奇しくも10年以上前に制作された「羅小黒戦記」はほぼベストと言っていい形で日本のファンにも適合する最高のアニメーションとして制作されている。これはWeb版も劇場版も大きな差はない。対して、露骨に作画リソースがヘナヘナな「破産富豪」は根本的なクオリティの面でいただけない作品なのだが、シナリオ部分に「日本にはないかもしれない」要素があってちょっと興味を惹かれるのが、過去の作品だと「この恋で鼻血を止めて」あたりに近い印象。 転じて今作である。初期評点の4点から1点あげたのは、正直言って私が今作をちょっと好きになったから……ではない。「こういう制作体制も一定のニーズがあり、価値を認めるべきかもしれない」と考えを改めたためだ。あ、ちなみにこの記事において作品のシナリオに触れる気はあんまりない。なろう的ニュアンスもちょっと含んでるけどプリンセスストーリーとしては程よい刺激と程よいロマンス。正直そこまで印象に残らないが、決して悪い物語ではないというので「可もなく不可もない」評価で終わらせておきます。未完で終わっちゃったことも、もはやこの際あんまり問題じゃない。2期を待ち侘びるようなもんでもないしなぁ。 俎上に上げるべきは当然映像部分。以前からずっとこの作品のような描画について「AIをふんだんに使ったような」と表現しており、近いニュアンスがあったのは「時光代理人」(の2期目)だった。今作も表面的には非常に細やかで「美しく」見える映像なのだが、絶対に「人の手によるものではない」部分が含まれており、私としては「動かすために動いているだけ」の動画の多さは受け入れ難い部分であった。 しかし、ここで「AIというツールの是非」の問題が出てくる。法的な問題を全て度外視した場合、AIは純然たる「新しい創作ツール」となっている。これまで人が全て手作業でやっていた工程をコンピューターに任せるという、技術革新だ。その存在意義は、例えばペンタブを使って画面上で絵を描く「CG」の誕生の延長線上にある。「楽できる部分を楽する」ために人類は革新を続けているのだから、それを単に「今までなかったから」という理由で嫌悪するのは理論的におかしな話なのだ。「動けばいいじゃないか」という消費者層が一定数出てきている時代であるなら、それに適合する形で「手数を減らして、動きを減らさない」作劇に価値が生まれるのは必然ではあるだろう。 ただ、あくまで個人的な感情の問題だが、私はやはり今作のような作劇法は好みではない。人の手が減るということは、つまり人の「考え」が減るということだ。作り手側の意志の介在が減り、そこに「描こう」という意識が減る。一介のアニメファンとして、私はその変化を望んでいない。だからこそ「認めなければいけないかもしれないと考える」という段階で留まっているのである。 とはいえ、現在はAI技術に関してはまさに過渡期。もう数年もしたら、本当に人が自在にその創意を表出できてしまうくらいに優れた技術になっている可能性もある。否定ばかりしていてはその可能性を潰してしまうかもしれないという恐怖もある。この手の技術を貪欲に飲み込むのは、やはり隣国の方がエネルギーがある状態。中国アニメでこの方向性が進んでいるのは、なんとなく納得できる部分なのだ。古色蒼然たる伝統にしがみついて時代に置いていかれる愚を犯したくはない。さりとて、表面上の技術に溺れて魂を失うのも勘弁だ。さぁ、アニメ業界の未来はどこへ向かう? 「羅小黒戦記」 6→6 これは完全に泣き言なんですが……、さっき「ぼちぼち新シーズンのアニメの録画準備でも始めるかァ」って思ってレコーダーの整理と調査を始めたんですよ。ほんで、まだ残ってる前シーズンのアニメについて「残りどんなもんじゃろ」って調べていったら……なんと、今作についてはよりによって最終話を見逃していたことに気づいたのであった。 なんかね、通常の日程だと水曜深夜(つまり年越しのタイミング)だったもんで日程が変わって数日前に放送されていたらしい……うちのレコーダーの追跡機能ではそういう調整までは追いきれず、哀れ私はラスト数話を見ないままで今作とお別れすることになってしまった。正直ショックである。まぁ、幸いにしてアマプラには入ってたので、録画ミスったことによる心のダメージは負いつつ、最終話だけアマプラでフォローすることになったのでした。 というわけでちょい遅れてしまったが、今作をちゃんと吹き替えした状態で観ることができたのはやっぱりありがたかったですね。これまで日本国内だと基本的に劇場版1作目のみが気軽にアクセスできる媒体で、この度劇場作品の「2」も観ることができたわけだが、それだけじゃ、やっぱり元祖となる作品の雰囲気を全部伝えきれるわけじゃないからね。むしろ劇場版だけだとシリアス要素が強めになるので、元々の作品の理念からはちょっと外れた印象の方が強いんだよな。そんなことを10年以上越しで初めて認識することができました。 視聴前と視聴後では色々と印象の変わる部分もあって、一番大きいのはやっぱり「カワイイ」が先行した作品だったんだな、って部分かな。デフォルメレベルも劇場版とは全然違うので、こっちを後から見ると「メインストーリーのスピンオフをゆるキャラでやってる」みたいに見えてしまうのだけど、元々こっちのちみキャラから始まったシリーズなのだと考えると見え方も変わってくる。10年以上前にすでに中国アニメでここまでの「Kawaii」が実現できており、動画クオリティも独自の技を見せていたと考えると、想像以上に今作がその後の中国アニメに与えた影響ってのは大きいのかもしれない。もしくは、我々が知らないだけで中国にはもっともっと試聴する価値のあるアニメがたくさん作られてるのかもね。 その上で、作品世界全体を見るとどこかに「やっぱ中国っぽいな」と思える部分もあって、まさかこんなにがっつり「バーチャルなゲーム世界」に関わる世界観だとは思ってなかったのよね。中国アニメって、日本のアニメ以上に「ヴァーチャル」とか「ゲーム」を題材で扱うことが多くて、私がこれまで試聴してきた作品だと純然たる「仙界歴史もの」以外の現代劇はほとんどが「ゲーム」に関わってるんだよ。やっぱり「アニメを試聴する層」を考えるとそういうフィールドが多くなるんだろうか。そういう意味では、日本のアニメはまだまだ多様性に富むフィールドではあるかも。(なろうの台頭でイメージは薄れているが)ジャンルの多さはまだまだ保たれているだろうし。 ま、こうして10年以上前の作品に今更何かを言ったところで全部時代遅れの言及にしかならないんですけどね。まさに「ひと昔」の世界、改めて、世界規模でのアニメのいく末を考えるきっかけになればいいね。 「渡くんの××が崩壊寸前」 5→5 気づけば2クール、あっという間のお付き合い。序盤は「途中で切るかもなぁ」くらいの接し方だったんだけど、なんだかんだで最後までちゃんと観ることが出来たなぁ。 思ってた方向とはだいぶ違う進行だったのは嬉しい誤算。「マガジン」×「ラブコメ」の乗算でどうしても期待値が下がり気味っていうのが先入観としてあり、さらにアニメーションとしては大したクオリティじゃないというのも足を引っ張ったせいで「二流を下回って三流」くらいの見方が続いたのだが、それでも切るタイミングが訪れず、なんだかんだで「さぁ次はどうなるんだろ?」というモチベーションが維持され続けた。確認したら原作コミックは16巻もあるらしいので2クールで終わったアニメは割と詰め込み気味だったのかもしれないが、別に駆け足だった感はなく、たっぷりの恋愛ドラマを駆け抜けることが出来た。このカテゴリで「納得できるドラマの完結」まで一気に観ることが出来た例って案外珍しいんじゃなかろうか。 今期居並ぶ「ただひたすら甘々な青春カップルを見守る」群に混ぜるのは流石に抵抗がある「甘々」というには色々と複雑だった今作。2人のヒロインの間で揺れ動く主人公という設定もお馴染みのものだが、Fカップちゃんとは一度は付き合うとこまでいったにも関わらず、そこからグッと紗月の方に向いて最終的に「本命」に辿り着くまでの流れに不自然さが無い。普段、こういう流れだといわゆる「負けヒロイン」側に属する石原さんの方が不憫に感じられて「こんないい女フってまで本命とくっつくのは納得いかん」みたいなわだかまりが残るものだが、本作に関しては渡の心情がちゃんと追えるし、石原さんとの関係性の決着の付け方は納得できる。そしてもちろん、最終的に紗月を想う気持ちもよく分かる。全ての恋愛要素に抵抗がなく、1本のドラマとしての流れがとてもまっすぐ。「大河」というほど長くはないが、ちゃんと3人の若者の物語を見届けられたな、という満足感があった。 ハーレム主人公なんてぇとナヨナヨして優柔不断なクソ野郎のイメージがあり、渡に関しても序盤は色々と弱さが見えてイラつくシーンもあったのだが、紗月との関係性が煮詰まってきた後の渡はきちんと男を見せてくれる場面も増え、応援できる主人公になっていった。そんな渡だからこそ、その気持ちを最優先で考えて席を譲ってくれた石原さんの優しさにも(辛くないといえば嘘にはなるが)理解が及ぶし、何よりもミステリアスヒロイン・紗月の信念を貫き通す人生がお見事だった。メインヒロインのキャラがブレないことで、恋愛ドラマは一気に見やすくなるよね。地に足着いた良き恋愛であった。 そうして紗月のキャラが立った功績について、やはり中の人である矢野優美華には触れておきたい。「戦隊大失格」で表舞台に現れて不思議なインパクトを残した役者だが、今回もずっと低血圧ながらどこかに目を離せないような魅力を残す紗月を好演。声質の妙もあるので役は選ぶ部分もあるかもしれないが、今後の仕事に繋がる大きなステップアップになったのではなかろうか。 こんだけ丁寧に一組のカップルの人生を描けたことを考えると、どうにもタイトルで損してる感はあるよな。結局××に入るものはなんだったのでしょうか。皆さんなりの答えを考えてみてください。 「笑顔のたえない職場です。」 6→7 今期の個人的「双璧」作品が「SANDA」とこちらでした。どちらも毎週毎週ほんと楽しみで、かたやハードでダークな割に変なとこがポップなバトル(?)もの、そしてかたやハートフルでキュートなくせに変なとこでローな日常もの。良い対比になっていたんじゃないでしょうか。 今作の良さを一言でまとめるのは難しいが、個人的におすすめしたいポイントは「寸止めですらない、ちょっと遠くから見てる感」が第一。一応カテゴリとして「百合漫画」に片足のくるぶしくらいまで突っ込んでると思うんですけど、別に作中で百合的感情がはっきり示されたことはないんですよ。タイトルが表す通り、あくまで「仕事上の関係性」だし、それぞれが「恋愛感情」に繋がっているかどうかは分からない。最後に双見が佐藤さんに対してドギマギしてたのだって、「なんでそんな表現するの?!」みたいな一般的な驚きであって告白されたのされてないのなんて浮ついたものではなかっただろう。しかし、そうした中に見えてくるどこか不思議な感情、なんとも言えぬ距離感。この「求めたら逃げるし、放っておいたら餌を撒いてくる」みたいなバランス感が実に憎らしくてよかった。個人的にははーさんは割と「真ん中」寄りでしっかり表れてた気もするのだが、それだって彼女の仕事上のスタンスがなければ実現し得ないものだったし、そこに塔子さんや梨田も加えて、多方面から「関係性の匂い」を見せてくれたのが良きバランス。 そしてそんな関係性のベースとなる「お仕事もの」としての手触りも良いのですよ。漫画家漫画なんて世の中には溢れかえっているので別段目新しい題材でもないのだが、それだけに馴染みもあり、双見が「デビュー間もない新人漫画家」として業界で生き残るために奮戦する様子は見守りたくもなるし、端々に見え隠れする「実はすごい才能だぞ双見」という天才性の描写もワクワクする要素。そんな「中心」に引き寄せられる佐藤さん、そしてやっぱりはーさん。この3人の「仕事」に対する姿勢が個々に大切なものを抱えており、「働くってなんだろう」「創作ってなんだろう」ということを真摯に考えさせる話にもなっているのだ。耳に痛かったり心に痛かったりする部分もあるのだけど……そういうところも含めて「真面目なアニメだな」と思えた。 原作未完ということで、この後どんなふうに人間関係が広がっていくのかも気になるし、何よりはーさんの将来が一番気になる。真面目で気立ての良い彼女には、是非幸せになってほしいと思います。このまま、職場が「笑顔の絶えないご家庭」になったらいいのに。 |
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HN:
Thraxi
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男性
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声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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