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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 回想のロリ魔王のツインテがあざとすぎる第10話。あの当時はまだ魔王じゃなかったのか、一体なんて呼べばいいんだろう、「ツインテ駄肉」というしかないのかしら。

 総集編挟んでの久しぶりの再開かと思えば、何か恐ろしいスピードでお話が展開しているので追いかけるのが大変。多分、何が起こってるのかは正直理解出来てないわ。ここでこんなに駆け足になるなら、やっぱりどう考えたって総集編なんてやってる余裕は無かったわけだが……多分、スタッフの方は総集編をやらないと余裕がなかったんだろうし……あぁもう、何でいっつも高橋さんの作品は余裕が無いのよ。もっとゆとりを持って見せてくれよ。

 とりあえず、現時点で分かっていることは、勇者たちが所属している冬の国が色々とやらかしたということ。前回のメイド姉の演説の余波で、人間的には正しい方向に向かい始めたのかもしれないが、急激な革新は国という大きな体制を動かすのにはキツ過ぎるもの。こんな時に魔王もいないしどうしたらええねん、ってことで、勇者は苦肉の策で宗教の分流を狙うことに。これによって教義の悩みが解消し、大義名分を維持して中央との関係性を明示することは出来た。しかし、当然のことながら中央教会が勝手なのれん分けなど許すはずもなく、完全な宗教対立の形に。そして人間同士での戦争が起こるとするならば、それを商機と見るのが商人なわけで。神谷商人は魔王側の狙いもほぼ知っている状態なので、情報の利を活かすために多少なりとも無茶な手段で強引に中央の台所に揺さぶりをかけに行く。そこには暴挙とも言える資産運用が使われており、冬の国の孤立感を加速させる危険な因子もふんだんに組み込まれていた、と。

 個々の現象については状況も見えている。先物取引まで駆使してのリソースマネジメントとか、関税制による孤立の状況とか。ただ、今のところ神谷商人がどういうスタンスで、何を目しているのかが見えにくいので困ってしまうのだよな。現時点では明確に現存貨幣を減らすことでリスクヘッジを目論んでいるという文脈なわけだが、今後のどういう結末まで見えているつもりなのか。更にここに火竜公女の取引まで絡んできちゃってるのでますます分からない。これ、ちゃんとお話として収束する事が出来るのだろうか。また、いくらブレインである魔王がいなくなったからって、勇者たちの動きがなんだか怪しげなのも気になるところ。基本的に勇者ってアホのスタンスのはずなのに、彼の思いつきで動いちゃったのは正しかったのかどうか。「そんなつもりじゃなかった」とか「いくら何でも早すぎる」とか、それならお前は何がしたかったんだ、と。どっちにしろ宗教対立を煽った時点で戦争になる未来は見えているのだから、それを想定して動いていない時点であかんと思うのだが。メイド姉がいかにも「南部諸国の宗教の方が正しいものだから」的な発言をしているが、結局対立を煽って背教を促していることにかわりはないわけだし。現状のどこまでを魔王が想定していたのだろうなぁ。

 そして、これだけ「現実パート」で色々と忙しないのに、当の魔王様はまだ出てこない。メイド長の回想では勇者との馴れ初め(?)が描かれていたが、現実とのすり合わせが忙しい政治経済パートとは打って変わって、一切の遠慮がないロマンチック発言である。結局「なんで魔王が勇者を待っていて共闘することになったか」っていう部分の謎は、「フィーリング」の一言でおしまいなのな。むー、まぁ、ラブストーリーを軽く見るならそれでも構わんが……少なくとも今までの構成を見るに、ラブの比重はかなり重いよなぁ。……いいのかな、この話。




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 演説回、第9話。古今東西、アニメで繰り広げられた「演説」というのは名シーンとなることが多いが、今作もなかなか気合いの入ったまっすぐな良いシーンであった。小清水の意志を受け継ぐ戸松の仕事、と考えると、実に声優アワード助演賞。

 一応先に突っ込んでおくと、作中世界での今回の事件はどうにも行き当たりばったりで、お話のためのお話でしかない部分がある。一番わからんのは中央教会の連中がぽかーんと演説を眺めていたところで、「異端」が何か喋り始めたんだから、さっさと折檻して連れ出せよ、とは思う。好き放題しゃべるだけしゃべらせて、一息ついたあたりでようやくぶん殴って場を盛り上げるとか、実はあの使者の人も魔王軍のグルだったんじゃないかと思えるくらいに完璧な舞台設定であった。そりゃま、お話なんだからそういうもんだろうけども。「魔王登場」→「出会い頭に拘束からいきなり折檻」→「その後演説」→「折を見て斬首」とか、どう見ても事前打ち合わせ必須の流れであった。

 また、今回の演説は広場に集まった群衆に向かってなされたものであるが、その群衆達の動きも、なんだかもっさりしている。最終的には「石を投げる」という一番分かりやすい行動で応じたわけだが、それ以前に、もうちょっと声を荒げて茶番を煽ってもいいと思うのだが。特に怒号も悲鳴もなく、お利口さんに粛々と舞台が進むのを見ているだけの群衆は、そりゃぁメイド姉でなくとも「ムシ」と言いたくなるのも分かる気がする。ただ、あれだけ開けた空間で、人が集まっているステージ。マイク音響の設備も無い状態でどれだけの人間があの演説を聴くことが出来たのかは本当に謎だけどね。多分、実際にあのロケーションだと、前列の数%しか何言ってるかわからんだろうな。ひょっとしたら勇者が「音響魔法」とか使って演説が聞こえるようにしてたんだろうか。もしくは教会側が、自分たちの行いに箔を付けるためにライブビューイングで動画配信してたとかね。魔法がありの世界だったらどっちも無くはないな。

 さて、そんな風に冷静な目で見てしまうとどうしても茶番風味の方が優先されてしまう筋立てではあるのだが、それでも今回の演説は悪くない見せ場だったと思う。戸松の熱演が光るというのが第一であるが、現段階においても、メイド姉の思想というのは、そこまで小難しいものではない。「自分は不幸だったが、知識を得ることからその立場の客観的価値と原因を見いだし、改善するに至った、考えることは義務であり、学ぶことと努めることこそが人としての矜恃である」という主義主張は、特にややこしい知識を持たない農民たちにも充分理解出来るレベルの訓話であり、これまで魔王が行ってきた政策にも矛盾しない。その上で、最も端的にメイド姉の生き様を訴えることが出来る主文にもなっている。既に途中から「魔王を演じること」は二の次になっており、たまたま鬱憤がたまった場でこれまで思い悩んできたことをぶちまけただけなのだが、彼女がこれまで悩んできたことは充分に伝わっていたので、それを解放するシチュエーションとしては最良のものであった。

 前回までの流れでは「この茶番はわざわざ実行する必要があるのかしら、勇者がいるんだから教会の暴虐ぐらい押さえ込めよ」と思っていたのだが、今回の冬寂王の振る舞いなどを見ていると、反旗を翻すという行動は、前回までならば「あってはならない事態」であり、今回の転機を経て、「人間としての挑戦」にまで成り代わったことが分かった。きちんと「覚悟と信念」が宿った上での行動であるならば、わずか1話で手のひらを返したことについても文句は無いだろう。今後どのような困難にぶつかるのかはまだよく分かっていないが、順調な根回しも進行しているみたいだし、教会との悶着でももう少し楽しめそうである。

 それにしても……魔王さん、2週続けてほとんどお休みだよ。


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 勇者の声で「対価」がどうこう言われると、どこぞのミセを思い出すよね、第8話。その隣にいるのが火竜公女ってのもなんだかややこしい。

 さて、今回はなんだかキャラ作画の怪しいところがちらほら見受けられるおっかなびっくりの回。サブタイトルになっている女騎士の契約のあたりなんかは割と丁寧に描かれていたのだが、特にメイド姉が絡むシーンだとなんか胡散臭くなってしまい、メイド姉は顔を見ても「誰やねん」みたいな状態だった。ま、どこの制作現場もこのあたりの話数になってくるとだんだん仕事が怪しくなってくるからね……高橋監督、「僕H」みたいな大ポカだけはやらんといて下さいね。

 画のことをさておいても、何かとハラハラし通しの回である。なにせ今回は魔王がほとんど登場しないという希有な事態となっており、おかげで視点は色々と散り気味。まぁ魔王がいる状態でもこの作品は色々と忙しいのであるが、中心に位置するのがどこか頼りなさそうな勇者だと、求心力に乏しいのでとっ散らかった印象がより強くなってしまう。今回は最後に起こった一騒動以外だと「商人との会談からの謎宴会」「女騎士との契約」「魔王の謎ダンジョン攻略」「メイド姉悩む」などのイベントが発生しており、それぞれが一切絡み合わないため、時間軸すらなんだか怪しい状態だ。なかでも女騎士の突然の行動は特に理由も明示されておらず、なんで今になってそんなことをし始めたのかがさっぱり分からないので困ってしまう。一応義理立てってことなんだろうが、そういう覚悟だったら魔王がいるうちにやっておいた方が良かったんじゃないかと思う。いや、魔王がいなくなったことでより一層彼女の存在感を痛感したとも考えられるが……何にしろ、唐突だったのは間違いないだろう。

 商人の来訪も前回までに特別予告されたものではなかったので浮いているかもしれない。勇者との関係性も、お互いに覚えてるかどうか不安なレベルの関係性だったくせに、ドラえもんばりの便利ツールである「転移魔法」によってあっちこっちに振り回され、召喚酔いしてる間に勇者に丸め込まれてしまっている。腹芸では確実に商人の方が上だと思っていたのだが、これまでアホ代表みたいな立ち位置だった勇者にうまいことのせられている図がなんだか不釣り合いな印象だ。一応勇者もここ最近は海門都市のごたごたなんかもあって精神的に成長してるのだろうが……結局商人に何をさせたかったのかがよく分からないんだよなぁ。少しでも事情を知っている仲間は多い方が良いし、どうせ仲間にするなら有能な商人みたいな人間の方がいいに決まっているが、これまで慎重にことを進めてきた魔王の計画の一環としては、ちょっと不思議な状態である。

 今回しいて面白かった内容を挙げるとするなら、(作画は変だったけど)メイド姉を取り巻く諸々のお話だろうか。前回あれだけもったいぶって引っ張った変身指輪の効果は本当に皆無だったが、嘘っこでも一度魔王と同じ状態でテーブルについたことで、彼女の心境にも変化があったかもしれない。元々「農奴」という言葉に過剰反応し、作中では一番世界のことや自分のことを思い悩んでいる風な彼女。そんな悩みを他所に周りの世界は動いていくが、少し前までは想像もしていなかった動乱の中、彼女も色々と学ぶこと、考えることが多いのだろう。魔王と比べればまだまだ小さな存在だが、何かやってくれそうな期待感がある。少なくとも単細胞な女騎士よりはね。ちなみに、冒頭でほんのちょっとだけ姿を見せた「魔王のフリをしたメイド姉」は、一応「小清水のフリをした戸松」ということでもあるが、別にあんまり似せようとはしておらず、むしろ魔王の恰好なのに木訥なメイド姉そのものだったりする。そりゃま、メイド姉に演技してみせるような才覚は無いだろうしな。芹沢ベッキーみたいにものすごいクオリティで小清水っぽくなってたらちょっと面白かったのに。


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 エロメイン! 第7話。いや、あんまりストレート過ぎると誤解を招くし、そもそもこのフレーズ自体が非常に恣意的に見た誤解の塊であるのだが、今回は非常にまとまりの良い、見ていて気持ちの良いエピソードでした。なんだかゆったりとした構成の中にも要所要所で緊迫感や不思議な空気があり、監督コンテ回かしら、と思ったら違っていたので無念。なかなかこういうものを見る目ってのは養われないものである。しかし、今回コンテを切った島津裕行氏という人も、割と高橋監督とのお仕事も長いベテランみたいなので、おそらく監督の呼吸は分かってのことだろうさ。

 今回はバトル要素がほとんど無く、前回の「なんかよく分からん戦争」の顛末として起こった出来事を端的にまとめている。この作品は大体においてダイジェストみたいな流し方しかしないのでどこを見ても忙しないし、なんだか説明不足に見えてしまうものだが、それをいかに感じさせず、ぶつ切り感を消して「自然な物語」に見せるのか、っていうのが難しい部分。今回はそこに色恋の要素を多めに入れてあるため、「そういうこと」が楽しみな人間からしたらゆっくり見られる諸要素がおいしく頂ける。冒頭はメイド姉の手記・独白から始まり、この世界がどのように変わっているのかが分かりやすく説明されているが、このシーンではそれだけでなくメイド姉の成長と変化も分かるようになっている。新開発のポンプを前にする女騎士と勇者のサービスシーンも、「ポンプの開発を見せる」「勇者と女騎士の関係を見せる」という目的に加えてのエロ要素であるから、単なるサービスに終わっていない。あぁ、でもエロかった。女騎士はやっぱり綺麗だよなぁ。

 そして、突然とってつけたように「魔界に一時帰国しなきゃいけない」と言い始めた魔王の周りで、世界は嫌でも動いていく。一番下世話なお話は、勇者を取り巻く女達の関係性。真剣勝負で仲良く夜這いをかける二人組に加えて、なんかよく分からない御前ボイスの魔族の娘まで乱入し、世界は別な次元での修羅場にしてしまっている。技術革新も魔王の手の中、手の外で進行しており、強力な武器として取り出したのはなんと活版印刷機。魔王がこれを使って行いたいことは、なんと教育改革であるという。確かに、今回作中で魔王が言っていたことは非常に大切なことであり、文字を使った知識の伝達というファクターがどれほど大切なものかは、実際の人間社会を見れば明白である。メイド姉と語り合っていた「教育の難しさ」についても言わずもがな。こういうところから「自分の手を離れても進行できるプラン」を同時並行で用意しているのは魔王の凄まじいところである。

 ま、正直言うと、彼女の影響力は人間界では恐ろしいものになっているが、魔界の方がどうなってるのかはよく分からないんだけどね。今回の話からすると、魔王としての実権は握っているようだが、「免許更新」のために帰国しなきゃいけないとか、放っておくと急進派が勝手に人間界を攻めようとするとか、なんだか頼りない。人間界をあれだけ有象無象がひしめき合う「生々しいもの」として取り扱っているわりに、何故か魔族の方は「何となく魔王の指揮下で動く連中」という程度で扱いが軽い。この設定の適当さがこの作品の最大の難点ではある。また、今回確実に怨敵として設定が確定した芳忠さんたちについても、なんだか適当な流れで出来た小物っぽくて今ひとつ盛り上がらないのは残念である。まぁ、人間軍最強の勇者と、魔族軍の頭目である魔王が手を組んでいる時点で、そこに仇なす敵キャラを強力にするのは難しいんだけどね。あくまでこの作品の場合、敵は「世界全体のシステム」ってことだし。いっそ明確な敵キャラを設定せずにこのまま「世直し物語」としてせっせと奉仕活動に勤しんでくれた方が方向性としては綺麗だったかもね。

 とまぁ、賛否は色々とあるが、今回はとにかく、魔王と女騎士が夜這いをかけるシーンが本当にキュンキュンする。右に小清水、左に沢城。どちらもちょっとしたツンデレ風味だが、真正面から愛を語ってくれるおなごである。どんなパラダイスなんだよ。しかもちょっと油断すると上に千和、下に戸松とかいう状態ですよ。世界が滅んだとしても後悔は無いな!


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 駄肉はダボッとした服を着るとより駄肉、第6話。まぁ、部屋着ならユルい服着てて当然なわけですが、他のメイドたちがきちんとした恰好してるせいで、余計にエロく見てしまいますよ。乳でかい女の人って普段から苦労してそうだなー。

 いきなり適当な感想から入ってみたが、今回はこれまでのエピソードの中でも一番重たいくらいのお話だったはずなのである。何しろ魔王が飛び込んだのは戦争の最前線。文字通り血に染まった戦場で、避けては通れぬ人類と魔族の戦いに参謀役として加わった。これまで通り、魔王の機転と女騎士の胆力、そして勇者のチート能力で人間側は見事に勝利を収め、これで魔王が望む通りに作りつづけた国が確固として成立し、勇者にも帰るべき場所が生まれてめでたしめでたし……

 ってなことなんだろうと思うのだが、実際問題、今回のお話はこれでいいのだろうか。確かにどこかで血を流さなければ問題が片付かないのは間違いないのだろうが、これまで「人類の食糧問題の解決」なんて方法でサポートに回っていた魔王が突然前線での作戦指揮にあたり、魔族虐殺の手助けをしたことにどうも違和感がある。作中でこの戦の重要性があまり深く語られていないためだ。魔王の深謀遠慮は目先の「人が死なない平和」ではなく、もっと長期的な「その先」であるから、ここでの小さな犠牲には目をつぶる、ということなのだろうが、どうにか他の方法を考えることは出来なかったのだろうか。そもそも今回勇者が援軍を引っ張ってきた「開門都市」は人類と魔族の共存が成り立つ国として描かれていたのだから、今回の前線だって、早急にけりをつけずに何か和解の道も有ったんじゃないのかと勘ぐってしまう。おそらくちゃんと原作に当たれば「こうするしかない理由」もあるのかもしれないが、アニメを見ているだけではそのあたりのバックグラウンドが分からず、魔王が犠牲を分かった上で無理に手を進めてしまったように見えてしまうのであまり気持ちの良いものではない。

 勇者の立ち振る舞いも同様で、前回開門都市の状態を視察してそこから兵を引かせることで上手いこと援軍に結びつけたわけだが、なんだか時間調整などの「作戦のための作戦」を優先することで人員を駒としてしか見ていないように見えて釈然としない。「色々振り回したから疲弊してるかもしれない」と勇者が語る後ろで直接戦争に挑んで死んでいく兵士が描かれていたこともあり、「単体では無敵」の勇者が個々の兵士を命として見ていないのではないかという不安すら抱いてしまう。今回の戦いの成果が来週以降にちゃんと出てくれるのならまだ納得も出来るのだろうが、現時点では何とも胸くその悪い話である。っつうか、魔王が持ち出した作戦自体、いまいちピンとこなかったんだけどね。でっかい氷塊を砕いてひっつけて陸続きにしちまおうっていう作戦だったわけだが、あんな大規模な土木建築、そう簡単に出来るもんなんだろうか。作ったとして、あの足場はダイオウイカクラスだったら余裕でぶっ壊せる気もするし、魔族は海の中も自由に行き来出来るんだから、一本橋で心細げに歩いている歩兵なんて恰好の餌食に見えるのだが。まぁ、女騎士の陣頭指揮が優秀だったんでしょうね。

 ボチボチ話も続いてきたのでアラが気になり出している頃合いだが、まぁ、女の子は相変わらず可愛いよ。今回の萌えポイントは勇者との再会で女騎士が真っ先に飛びついた時の魔王のリアクション。直接いちゃいちゃするシーンが無かったので間接的にこういうプレイを楽しむしかないのである。


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 ダイオウイカ強すぎワロタ第5話。ちょうど今更ながら録画していたNHKのダイオウイカ特番見た直後だったから衝撃もひとしおですわ。海底鬼岩城ってフィクションじゃなかったんだなぁ。

 今回も監督コンテ回。流石に贔屓が過ぎる気がするが、やっぱり監督コンテ回はどこか締まった印象になる気がする。今回も、序盤の戦争が云々言ってるおおざっぱなところでシナリオラインの切れ切れ感には辟易するのだが、それでも魔王と女騎士の対話シーン、そしてクライマックスとなる魔王と勇者の痴話喧嘩からの仲直りのシーンなど、画に動きが少なくなって間合いの取り方が大変そうなところになればなるほど、演出の細やかさが見えてくるようである。やっぱりエロさを求める方向性でこそ真価が発揮されるんだろうなぁ。でもまぁ、今回はダイオウイカのシーンなんかも大きさが見て取れて面白いシーンだったし、全体的に画面の完成度は高かったんじゃなかろうか。

 シナリオについては、もうこの際とやかく言うこともないだろう。個々の要素としては言いたいこと、やりたいことは分かるのだが、流石に浅薄な部分が目立つ気がするし、ひょっとしたら原作ではある程度しっかり作っているかもしれなくとも、アニメ脚本としてはばさばさと飛びすぎである。今回ならば王国遠征軍が完敗する展開なんかがあまりに馬鹿馬鹿しすぎるし、大切な魔王と女騎士の和解のシーンも、本来ならばもっとたっぷりと尺を取って見せたいところ。時間的な制約のせいで非常にあっさりと「やらなきゃいけないこと」だけを描いてしまっているので、非常に勿体ない。おそらくAパート終わりの「花を愛でる」シーンなんかでそれなりの伏線を張っているのだろうが、ちょっと急ぎすぎていて今ひとつ効果が出ていないのである。他にも、メイド姉妹が魔王とメイド長にプレゼントを贈るシーンとか、もっと事前に彼女たちの絡みを描写してからゆっくりやった方が意義深くなっただろう。実際のところ、1年もの間家事手伝いに従事していたはずなのにメイド姉妹がなんだかよそよそしく見えてちょっと不思議だった。流石に1年も働いていてメイド妹がメイド長を「めがねのおねーちゃん」っていうのはどうなんだろうと思うよ。

 しかしまぁ、そうしたシナリオの諸々を気にしなければ、やはり見ていて楽しい作品である。毎回書いていることだが、今回は特に背景美術の見事さが惚れ惚れする出来である。廃墟の瓦礫の様子なんかが本当に良い味を出している。最近はCG多用でビビッドに線が出る背景が多く、細かさこそが正義みたいな風潮があるが、こういういかにもファンタジー路線で「絵」として見応えがあるのもアニメで見ると良いものだ。なんでこんなに惹かれるのかしら、と思って今回は眺めながら少し考えていたのだが、背景美術の遠近の付け方が上手いのかもしれない。そこに本来なら浮いてしまうようなキャラを乗せるあんばいもいい感じだ。スタッフを見ると今回も三文字作画のはずなんだけどね、そんなことは全く感じさせない仕事でしたよ。海外の進歩もバカにならないのか、それともアームスで使っている外注業者が優秀なのか。なんにせよ見事なお仕事でした。

 あとはまぁ、クライマックスからの魔王と勇者のいちゃいちゃかな。今回はその前に登場した女騎士のアップが多くて「あ、そばかす可愛い」とか思ったものだが、やはり魔王の破壊力は1つ上を行く。ベッドの上で筋トレしてる魔王とか、何とも間抜けでたまらない愛らしさである。努力の上で成り立っている駄肉とか、素晴らしいじゃないですか。あそこまでされたらどう考えてもあの晩は二人して同じ布団にしけ込むエンディングしか想像出来ないのだが、信じられないことに勇者はそのまま外出してしまったらしい。なんということだ。なんだろう、「シンバシノミコ」みたいに童貞失うと勇者の権利も剥奪されてしまうのかな。恐ろしい世界である。


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 ルッキーニとシャーリーは本当に仲が良いなぁ、第4話。もう、だんだんタイトルも詐欺になり始めてるよな。魔王勇者じゃなくて「魔王メイド長」やないか。略してまおちょう。なんか胡散臭い響きだ。駄肉を悪く言うときだけやたら声が活き活きしてる気がするのは中の人的に気のせい。

 シナリオの適当さ加減は前回も書いていた通りだが、今回は作画面でも前半部分では特にグダっていたので、キャラの見栄えは色々と残念。相変わらず背景は綺麗なんだけど、繊細な背景にグダって適当なキャラ作画が乗ると、より浮き上がり方が顕著になってしまうのは困りものだ。きちんとスケジュール管理をお願いしますね。まぁ、今回は三文字作画だったみたいだから仕方ないか。

 「1年でまだ見ぬ世界を見たい」と言っていた割には、光陰の早さがマッハで過ぎていく作中世界。前回ちょっと気になる引き方になった羅針盤の件などはほとんど話題に上らず、商人との取引はとうもろこしによる農業革命第2弾であった。羅針盤はあくまでその商人を自分の手元まで引っ張り出し、協力させるための餌だった模様。無駄弾撃ちすぎじゃなかろうか。まぁ、確かにどれだけ知識があろうと、それを活用して広めていくだけの人脈、情報網が無ければ世界の変革をもたらすことは出来ない。ここいらで金儲けのために人間的なモラルを差し置いて動ける窓口役は必要だろう。商人という存在が戦争に仁義で関わっているのではないという事実はかなり前から分かっていたことだし、そこを動かして戦争に介入していくというのは、おそらく正しい流れであると思う。ただ、いくらなんでも魔王がオレツエー過ぎるとは思うけどね。前回まででジャガイモによる農業改革を進め、更にはトウモロコシである。未だ世界に広まっていない作物を「世界救うものである」として流布させるってのは、既に知識の域を超えてるよな。ちょっとした未来予知だ。ドラえもんみたいなもんだな。

 まぁ、そうした魔王の超越的な力については、もう目をつぶって気にしないことにしよう。しかし、それとしても今回の商人との商談シーンは色々肩透かしだった。ホント、なんでもかんでも「狼と香辛料」と比べてしまうのは申し訳ないのだが、放送中のCMであんだけ露骨に比較されるんだから仕方ない。「狼と香辛料」での商人同士の会話には、もっと様々な含みがあり、思惑があり、機知があった。ホロとロレンスの男女の会話にしたって、いちいち小憎たらしい嫌らしさが混ぜ込まれており、その会話を聞くだけでも楽しかったものだ。しかし、こちらの商人様と魔王様にはそうした腹芸も策謀も特に無い。あろうことか、どちらも外野からの強硬手段でイニシアティブを取ろうとしていたのである。いや、そこはもうちょっとあるやろ、と。もう少し頭を使ったバトルを見せてくれよ、と。そこで頑張ってくれないとこの作品も面白くならない気がするんだけど。

 勇者とメイド長の会話にも、同じようなもったいなさを感じてしまった。2話目の時点でよく分からなくなっていた勇者の存在意義については、勇者自身もかなり悩んでいたようなのだが、そこに対して、現時点における作品世界では一切フォローがない。今回のメイド長のお話にしたって、「俺、いらない子なのかな、もう少し役に立ちたいし、もどかしいんだけど」という勇者のお悩みに対し、「黙れ、ごちゃごちゃ抜かさず魔王の子飼いになればええやんけ」という身も蓋もないもの。味も素っ気もないのでどんどん勇者が可哀想な奴に思えてくるのである。次回のサブタイトルではようやく再会していちゃいちゃするみたいだが、ちゃんとその辺の関係性はフォローされるのかなぁ。もう萌えアニメだと割り切ってしまえば勇者は魔王がデレるための肉人形だと見なしてしまってもいいのだが、それにしたって今回みたいに接触が一切なければ楽しみようもないのである。

 あ、でも女騎士は割と可愛かったな。まぁ、彼女の存在意義についても、現時点で既に見失われている感があるのだが……魔王が圧倒的すぎて、恋愛ものの当て馬としてすら機能できていないのだよなぁ。いっそここからメイド姉といちゃいちゃし始めるのはどうだろう。いや、ペリーヌだったら芳佳ちゃんといちゃつくべきなのか。……ウィッチーズメンバーがやたら多いな。


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 沢城出撃、第3話。小清水、千和、沢城、戸松……国の1つや2つ容易く滅ぼせるキャスティングになってまいりました。

 作品は順調に進んでいる模様。ただ、間に挟まるCMで「狼と香辛料」のBD−BOXの報せなんかが入ってくるもんだから、より強く「狼と香辛料」との差を感じざるをえないのがなかなかのビハインド。とてもとても予断ではあるのだが、多分この作品があれを超えることは無いだろう。キャラデザの違いなんかはナンボでも埋め合わせは効くと思うが、残念ながらシナリオラインが……なんだか似たような内容をやっているはずなのに、その密度や描き方が全然違う。まぁ、この作品も原作だともう少し密度が濃いのに、アニメは1クールでやるためにガンガンはしょってる、なんて話も聞くし……どっちにしろアニメとしての質は無難に落ち着くんじゃなかろうか。

 今回のお話で一番はっきりしたのは、知識が無くて隣でボーッとしている勇者の存在価値である。前回までで「なんでコイツいるんだろう?」と思っていたのだが、どうやら勇者の仕事は、単なる魔王のご高説の聞き役だ。勇者がいないと読者(視聴者)に魔王が何をやっているか、伝えることが出来ないのだ。元々がSSであるということを考えれば、会話のみで行動を説明するための「発信口」である勇者は必要だったのだろう。しかし、アニメになってしまえばそうした存在も必要不可欠というわけではなくなってしまう。今作の場合は「魔王がベタ惚れする対象」という存在意義があるので完全に無駄になっていないのは救いだが、やっぱり根源的に必要とされていないのはなかなか辛いところである。ここから先、経済云々やらのご高説を控えめにしてもらって、今回の女剣士との修羅場みたいなのがもっと多くなれば、勇者の存在感も出てきて面白くなるんだろうけども。

 で、そんな勇者の存在を危ぶむのが経済云々やらを絡めたメインシナリオなわけだが、こちらはいくら何でも魔王が便利すぎるのが難点となる。そりゃ「魔」なんだから少しくらいは超人的な能力を発揮してもらっても構わないのだが、今回のお話を見ていると、何から何まで全て1人でまかない、人類が本来時間をかけて行っているはずの進歩と発展を、全て(特に後ろ盾のない)独力で補ってしまおうとしている。別にそういう設定なのだから構わんといえば構わんのだが、それって結局、バトルものでいうところの「オレツエー」である。理屈も何も無しで、魔王は世界を操り、思い通りに振り回していく。それだけのプロセスを見たところで、特に面白味には繋がらないのである。こうしてみるとやっぱり「狼と香辛料」は上手かった。ホロは賢狼で人智を越えた力を持っていたが、あくまで知識と機知、そして身体能力の特異さは限定されており、ロレンスが商人として戦う時には苦戦もしたし、敗北もした。ホロの神性は、本当にここぞという時の秘密兵器だった。今作はスタート地点からして「魔王と勇者」なのでそこまで苦労させろとは言わないが、せめてもう少し魔王にも悩んでいる様子を見せて欲しい。今後の展開でそういうことも出てくれば……いいんだけどなぁ。

 相変わらずシナリオに不満たらたらなわけだが、それでも楽しく見てしまうのが何とも。今週も監督のコンテ回。ホントにね、落ち着くんですよ。ダラダラと魔王がしゃべっているだけのパートでのバックの画の流し方とか、そういう1つ1つに目が行き届いている。これ、下手な人に任せていたらとんでもないアニメになってた可能性もあるはず。この内容で、充分見ていて飽きない画面が出来ているだけでも重畳である。ま、キャストの力も大きいとは思うけど。あみっけ本当に強い。


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 戸松ボイスは奴隷ボイスなんだな、第2話。最近捕まったり隷属させられたりする役が多いよね、宇宙海賊にも人質にされてたしな。

 劇的な馴れ初めから、一気に隠居後の老夫婦みたいな生活に突入した魔王と勇者のいちゃいちゃカップル。2人の生活は、とりあえず人間世界を教育・指導で変えていくところからスタートするらしい。一応前回魔王が言っていたことの通りなわけだが……それでも色々と分からんことは多いのだよなぁ。魔王軍って、あの魔王が突如「深手を負った」(設定)で隠遁しても問題無く人類と交戦できているんだろうか。だとしたら、基本的に今まで魔王ちゃんっていらない子だったってことだよな。そもそも魔王城に一人ぽつねんと勇者を待っていた意味も分からないのだが、アレは意図的に人払いしたんじゃなくて、ひょっとしたら魔王軍全体が魔王に戦術的価値を見いだしていなかったから放置されていたんじゃないかという気すらしてくる。また、魔王の指導のスタート地点が、人間界の農村っていうのもちょっと不思議といえば不思議。テレポーターを使って人間世界の辺境の転移していたみたいだが、魔王が指導するならまず魔族からなんじゃなかろうか。前回の話からすると魔族も人間と似たような社会構成になっているはずで、それだったら人間界と同じような辺境の農村があってもおかしくないと思うのだが。それとも、食料の生産自給のシステム自体が全然違うのかな。今回登場した「メイド道を究めた悪魔」と同じ理屈で、魔王はたまたま「人間社会の学問を究めた悪魔」になってしまったってことなのかしら。

 いきなり分からないことだらけだが、多分今後説明はないだろうから気にしないことにしよう。とにかく魔王様は人間界の寒村へ赴き、そこでメイドを従えながら一貴族として農業改革、および人間の意識改革に乗り出すことになった。具体的に説明されていた導入内容としては、たとえばノーフォーク農法があげられており、純粋に飢餓を解消するための方策が1年で施行されるとある。なるほど、ちゃんとお勉強しているらしい。これに加えて、近隣の子弟を集めて具体的な戦術なども含めての指南塾も行っている。もう、準備万端すぎて何を突っ込めばいいのか分からない状態だが、これくらいのスペックがあるからこその「魔王」なのかもしれない。もちろんメイド長の外交手腕もこれらの土壌を整備するために一役買っているのだろう。恐るべきは魔族の能力と言ったところだろうか。よく今まで戦線維持出来てたな、人類。多分魔族の方が絶対数が少ないんだろうな。

 さておき、そんな魔王のところに転がってきたのが今回のメインキャラクター、「農奴」姉妹である。勇者は奴隷制度が存在していることすら知らなかったらしく、直面した問題に右往左往するばかりであった。ここで活躍したのが新キャラ「メイド長」であり、なんやら厳めしいやりとりの中で、姉妹を「メイド」に昇格させる運びとなった。ただ、残念ながらここでの経緯も分からないことが1つ。結局、メイド長は何をどう思ってあの姉妹を許すことにしたのかが今回の流れからは見て取れなかった。最初、頑なに彼女らの帰趨を拒否していたメイド長を見て、「おそらくメイドとしての使命から、主人にわずかでも迷惑がかかることは認めないってことなんだろうな」と思ってみていたのだが、気付いたら、彼女の勝手な意志であっさりと姉妹の就職を認めてしまっていた。「自立出来ない人間は虫である」というなんだかよく分からない信念があり、その関門を姉妹が突破したということなのだろうが、どのあたりが基準を超えたことになるのかがよく分からんのだ。結局、彼女らを囲い込むことで魔王は立場上不利益を被る可能性があるわけで、メイドとしてはあまり褒められた判断ではない。なんだか「イイハナシ」っぽくなっていたのでなあなあではあるのだが、何かもう一押しないことにはあまり「いい話」で落ち着けない。

 そして、現時点で残っている最大の謎は、「結局勇者は何をしとるんだ」ということである。魔王の熱烈なラブコールで付き従うことになった勇者だが、今回のエピソードではとにかくまごまごしているばかりで、一切役に立っているように見えない。魔王は勇者のどこに惚れ込み、何のために勇者を連れてきたのか。それが分からないことには、リアルタイムで繰り広げられるいちゃいちゃっぷりにも身が入らないのである。どうにも、宙ぶらりんで納得いかないシナリオのパーツが多いお話である。

 など、多々疑問・不平はあるものの、現状でまだ割と楽しんでいる自分がいる。やっぱり背景が綺麗ですよ。冬の空に浮かび上がる寒村の田畑や、夜も更けた魔王の居城で暖を取る二人を囲む薄暗がりなど、本当に雰囲気があるんですよ。見れば見るほど「早く『狼と香辛料』の続編が見たいなー」と思わせてくれるのである。まぁ、この作品のキャラクターデザインも嫌いじゃないけど。今にも懐からホチキスを取り出しそうなメイド長とか、とてつもなくキック力が強そうな奴隷姉とか。千和って本当に最近この手のキャラで定着しちゃったなぁ。一昔前なら農奴妹の方にキャスティングされているはずだったのに。ちなみに農奴妹は東山奈央ですね。いい感じの脳天気さが可愛い。

 そして魔王は爆発しろ、と思うくらいに可愛い。太ももがムチムチしてるらしいですよ。中の人はスレンダー系で不安になるようなおみ足をしてるのに。小清水の足で裸締めされたい。

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