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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 勇ましいなぁ……第16話。真正面からスポ根を貫き通す構成、とても清々しい。

 前回は4人同時展開などもあって一気に選手を処理してみせたわけだが、今回は一転、焦点を絞り込み事実上たった1人の演技のみで1話を費やした。そのターゲットは鴗鳥の「一番弟子」である八木ちゃん。当然、この子もSeason2が始まるまではさっぱり出てこなかった「ポッと出の新キャラ」である(だよね?)。しかし、そこに手っ取り早くドラマを盛り込むための手管が如才ない。まず監督が鴗鳥であるという設定で一気にいのりちゃんたちとの距離が近づき、おっさんたちの愉快なギャグシーンも交えながらいきなりいのりちゃんの「ライバル」として(文字通り)真正面に立ちはだかった。トイレでの精神統一ルーティンなど、ちゃんと子供っぽい部分を出しながら、その裏での血の滲むような努力、そしてその努力を生み出すモチベーションの描写などを加え、ほんの数分で一気に「倒すべきライバル」として成立させるシナリオラインはやはり上手い。「一番努力した人が勝てるわけではない」とは八木ちゃん本人の言葉であるが、例の名文句よろしく、それでも「勝った者は皆努力している」の分かりやすい例である。

 また、そんな八木ちゃんのモチベーションを支えるのはほとんどが鴗鳥コーチであるが、そんなコーチの下で繋がりを持ってしまった光の存在もでかい。狼嵜光というあまりに大きすぎる才能に目を焼かれてしまった1人であり、どう足掻いても太刀打ちできない相手を前に、色々と打ちひしがれてしまった過去もある。それでも八木ちゃんは決して諦めることなく、必死に自分にできる範囲で食らいついたのだ。いわば光が生み出した「影」のような存在といえるかもしれない。

 いのりも光という存在には大きな影響を受けているが、受け止める側の性格の違いもあるのだろう、彼女にとっての光は文字通りの「ひかり」でしかなく、憧れ、たどり着こうとする純粋な目標、勝手に定めた遠い遠いライバルでもある。陽の対象として光を仰ぎ見るいのりと、陰の対象として光に追い縋る八木ちゃん。この対比がいかにも今大会の「天王山」らしさを演出してくれている。

 そして、その八木ちゃんの実際の演技シーンがまた見事。前回時点で今作の競技シーンのクオリティの高さは見せつけていたわけが、違いが分かりにくそうな「フィギュアの演技シーン」にうまいことフィクションも盛り込みつつ、個々の選手の違いを見せてくれている。まぁ、そうは言っても素人の私にゃうまく表現する言葉が見つからないのだが……今回の八木ちゃんの演技は一言で言うならどこか「泥臭い」。必死に縋り付くような演技であり、どれだけみっともなくても、ただ光に追いつきたいという「あがき」にすら見えるような演技プランだ。実際はフィギュアとして高く評価されているのだから決して無様なわけもないし、洗練された所作になっているはずなのだが、なんか分からない要素から「泥臭さ」が感じられ、その執念の強さが滲み出ている。この辺の演出プランの差がどういう要素からきているのか、アニメに詳しい人かフィギュアに詳しい人に解説してほしいもんである。現実にも受付のじいちゃんがいればいいのに。

 そうそう、今回もう1点気づいたこととして、今作のスケーティングシーンに見応えがある理由の1つに「ブレードの見せ方」がある気がした。スケートなんだから絶対に履いてるスケート靴。その刃の部分の見せ方が上手い気がする。例えば光の反射でその鋭利さを見せる演出もそうだし、今作で演技するのは皆幼女であることも関係して、その靴の「重み」みたいなものがどこかに感じられる気がするのだ(多分、大人の演技と比較したら絶対幼女の方がスケート靴の比重は重いはずだ)。今回の八木ちゃんの演技の「泥臭さ」と「鋭さ」。そんなものが堪能できた画面でした。

 そうしてお膳立てを整え、最高最強の舞台についにいのりちゃんがまかり出でる。司が散々悩んで檄を飛ばした後のいのりちゃんの勇ましいことと言ったら。こんなにも幼女が「格好いい」アニメも他にないですって。

 
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 ドゥーチェ! ドゥーチェ! 第5話。……正確には「ドゥーチェ」は「総帥」なので今作には一切関係ありません。陛下人望篤い。

 相変わらず良き絶望具合。まー、普通の軍記物と違って今作の場合は作戦立案の時点でハナから「無理無茶するから死んでこい」と言われているわけで、「もしかしたら失敗するかも!?」じゃなくて「なんか間違って成功しないかしら?!」くらいの期待値からスタートするのがなかなかエグい。こういう無理ゲーベースのバトルアニメってそこまで多くはないのだが、イメージとしては初期の「進撃」が近いでしょうかね。人類は思い知らされ過ぎ。

 まぁ、死ぬのがお仕事とは言ってもその中心にザイロさんがいるのだからなんとかして生存ルートを模索しなければならない。今回の作戦でキーマンとなるのは新入りのツァーヴ……なんだろうか? 正直、能力的に見ても単なるいち白兵でしかないし、破壊力でいえばこないだの戦闘のタツヤの方が高かった気もする。そりゃま、遠距離射撃も得意だし戦力としてはそれなりに優秀なのだろうが、今回の作戦の中核って感じではないんだよな。そんなツァーヴの導入をしっかり丁寧にやってくれており、2週続けて登場の関俊彦が相変わらずの絶望感で勇者系に処してくれている。

 そして今後の焦点となるのは、やはりこの関俊彦側が何を考えているのかという部分。前回のベネティムの回想でほぼ答えを言ってたようなもんだが、どうやら上層部は必ずしも人間第一ではないようで、その中枢に「魔王崇拝者」とかいう物騒な連中も紛れ込んでいる様子。そのことに触れちゃったベネティムは哀れ勇者刑だし、今回の作戦が露骨に「死ぬこと」を目標にしているのも、どっかの誰かが「殺そうと」しているせいだなんて話も。結局どこまで行っても「人間の敵は人間」という昔ながらのお約束である。

 ただねぇ、そうなってくるとこの作品は根幹から揺らぐんだよね。ザイロをはじめとした勇者軍団はその身に制約を課されており、どう足掻いても上に逆らうことができない設定。その上層部がハナから人類を滅しようとしているのであれば、もはや勇者にできることなどなにもない。巨悪というにも分の悪すぎる対立である。でもまぁ、いうてそこまで決定的なものではないのかしら。考えてみりゃ「進撃」だって中枢というか味方サイドだと思ってたところに「巨人側」が混ざってたわけで、それくらいのちょうどいいバランス感で絶望を調整しつつ、「8割死ぬ」をひっくり返して勝利に持っていくのが醍醐味ってもんだ。まぁ、そんな真綿で首を絞めるようなことをして誰が楽しんでるんだ、って話ではあるが……。

 とりあえずテオリッタちゃんが今日も可愛かったので視聴者は楽しんでますよ。ついに現れた女神2号機もそれなりに可愛かったですが、この世界の女神ってみんなしてあのモチベーションで動いてるんか……。

 
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 心のどっかがずっとキシキシ言い続けている、第5話。ほんとどうしよう、すべてのシーンで何かが揺さぶられるよう。これ、解体しようとするとどこをとっても自分語りというか、自分の人生に還ってくるみたいでちょっと怖い……。

 どーしても書きたいので最初に一番頭の悪い感想を落としておくと、本作の中核にいる実里・槙生の姉妹、キャストが私の中の「女王」と「怪物」なんですよ。毎回そのお仕事ぶりにくらくらしているんですが、今回は特にこの姉妹にスポットが当たったことで凄まじさが際立っていた。中でも分かりやすいのが「現代(生前)」→「中高生時代」→「幼年期」って記憶がどんどん時代を跨ぐ時の描写で、2人の掛け合いの調子や声のトーンが本当に時代を飛び越えるんですよ。それ以外にも槙生ちゃんのほんとに言葉では説明できないような厄介な人間性を一呼吸で持ってくる沢城みゆき、そしてすべての元凶である実里の「母」「姉」「人」としての側面をまるっと飲み込む大原さやかの役作り。こういうお仕事を聞いている時が、僕の一番幸せな時間です。

 閑話休題、今回は(今回も)そんな実里をハブにして若き朝の人生と悩み多き槙生の人生が並行し、ねじれ、つながっていく。最初に悩みを抱えたのは朝。彼女は高校に進学し、部活だのさらなる進学先だの、新たに「選ぶ」ことを迫られる時期。そこで何度もフラッシュバックする母の言葉は「あなたの選びたいことを選びなさい」というもの。世の素晴らしき母親は子供の自主を尊重し、無限の未来を謳ってくれる。何をやってもいい、何を選んでも応援する。そう言ってくれた母は間違いなく存在した。しかし、同時に朝の脳裏をよぎるのは、自分の人生の「選択」にことごとく介入していた母の面影。好きで選んだ合唱部も、思い返せば「絶対ここがいい、間違いない」と母の太鼓判が決定打になっていた。その他些細な諸々に、母の影響は色濃く残る。そしてそんな母は「何を選んでも応援する」はずだったのに、勝手にどこかへ行ってしまったのだ。これから先の朝の人生を、何も支えてくれないところへ。「嘘つき」とはあまりに無体な誹り方ではあるが、朝の心情からしたら致し方なし。

 それでも、いつか選ぶ時は訪れる。何気ない学校の日常風景にも朝はそれを感じとっている。新たな学校、新たな友達。ずっと一緒と誓い合った親友のえみりすら、クラスが離れれば別なコミュニティで別な人生を歩んでいる。今まで通りではいかないことは、これからもっと増えていくのだ。この朝の「変わらなければいけない」という感覚が本当に辛い。いや、普通の人には当たり前の光景なのかもしれないが、常々泣き言を言っている通り、私はとにかく「何かが変わってしまうこと」への恐れが人一倍大きいのだ。「高校生の未来」なんてその最たるものでして、朝がそんな「無限の未来」への不安をどこかでチリチリと感じとっていく様子が、とてつもなく恐ろしい。自由とは、それ自体が幸せではないのである。

 転じて、槙生の話に移ろう。槙生の実母(朝の祖母)・高代京子から朝に連絡が入り、久しぶりに実家に帰った槙生。そこでの母との関係性はなんとも絶妙なもので、実里と違って喧嘩別れしたわけではないが、互いにいい歳の大人どうし、単なる「母娘」では終わらない絶妙な距離感。おそらく京子はまだ実里という愛娘を失った傷が癒えていない。それを知っているから、槙生も久しぶりに里帰りし、最低限のコミュニケーションを図った部分もあるのだろう。完全なる家族愛などというものはすでに過去になってしまっているのだろうが、そこに縁がないわけではない。

 槙生の中ではある程度片がついているであろうその関係性を、朝は「姪」として、「孫」としてじっと観察している。目の前の2人のつながりも「母と娘」であり、朝が自分と実里の関係を見直す鏡の役割も果たしている。そして、どれだけ槙生が拒否しようと色濃く流れる血のつながりというものは存在するわけで、京子が分けて考えていた長女と次女の間にもやはり「姉妹」のつながりがある。朝は祖母が槙生に向ける目線から、改めて「母とは」を考える。もしここに実里が存在していたら、京子は実里にどんな視線を向けていたのか。

 「色々と口出しする母」を久しぶりに見てか、槙生は頑なに朝に対して束縛しないスタンスを表明し続ける。髪色も好きにすればいい、部活だってどこに入るも自由だ。しかし、今回ただ1つだけ、槙生が朝に対して下した命令があった。それは「母を好きなままでいなさい」だった。別々な道を歩いている姪に、自分の道を塞いでいた障害物を押し付けるつもりはないのだ。

 槙生のこのスタンスは本当に立派で、実に理知的ではあるが、残念ながらそれが最上のコミュニケーションではないというのがまた難しいところで。最後に飛び込んできた後見監督人の塔野さん。彼のご心配は本当にもっともで、槙生たちの関係性は一触即発……と思われたが……まだまだ2人の間には時間が必要なようですね。朝のどうしようもなくて起こした行動、これもまぁ、話を聞けば気持ちはよく分かっちゃうんだよなぁ……今作の何が辛いって、大人の方の辛さも分かるし、朝の子供っぽい悩みも全部分かっちゃう気がするところ。みんな、ほんとに不器用に人生を自分の生きている。

 しょうがない、他人なのだもの。話せば分かるなんてのはお題目。分からないままで、どこまで他人の人生を尊重できるようになるか。朝は、まず自分の人生を見定めるところから始めなきゃいけないんでしょうね。

 
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 いうほどビビンバの口になるタイミングってあるか? 第4話。……まぁ、ちょっとコチュジャンが食べたみたいな……。あとついでに「高校生が学校帰りにフラッとビビンバ食える店そうそうあるか?」って思ったけど、今回はアイキャッチでビビン丼食ってたのでそれは納得。松屋行け松屋。

 引き続きあまずっぺーがエンドレス。ほんとに些細なことに幸せが感じられる純正イチャイチャ模様は何故か無限に摂取できる味わい。Aパートは期末テストの話から始まり、各々の成績がなんとなく垣間見えるお話。このお話でグッときたのは、鈴木目線で谷が周りの友達と交流しているのが「なんか嬉しい」という部分でしょうか。2つの別々のエリアの境界が曖昧になっていく感覚とのことで、分からんでもないこの不思議な気持ち。ぶっちゃけこれも人と状況によるとは思うんだよね。たとえばよくある例として「家族と一緒にいるところを友達に見られたくない」みたいな感覚ってあるじゃない。やっぱ「家族との空間」と「友達との空間」には線引きが欲しい。でも、これが「恋人の谷との空間」と「周りの馬鹿話する友達との空間」が融合するのは面白い。これって結局、鈴木目線だと「谷が自分の友達と仲良くなっている」ことが認められてる感覚に繋がるからだと思うのよね。自分がいいと思ったものを周りの友達も受け入れてくれている、そんな感覚が今は気持ちいいんだろう。これがもし、良さが伝わりすぎた場合に「周りの女に谷を取られそう」までいく可能性もあるのだけど……この作品ではそういう方向性の心配は無用だな。

 そしてサブタイトルに絡めて「夏の夜」のスタートは近所のコンビニから(近所っていう割に帰り道がめちゃめちゃ長かったが、あれってわざわざ谷と一緒に歩くために遠回りしてませんかね?)。「近所にコンビニがオープンする」と妙にテンションが上がる。これも分かる。別に用もないのに様子見に行ったりする。その結果開店直後のファミマで「いらっしゃいませー」の洪水を浴びたりするのだ。まぁ、今回は店員が平しかいなかったけど……(新装開店の店で新人バイト1人にワンオペさすなよ)。そこで披露されるのはさらに新たなる鈴木のフォーム、おうちダラダラバージョンである。前回も髪型が変わった鈴木だったが、今回はこのダラダラフォームに加えて浴衣時のお団子1つバージョンと、ほんとにいろんなヘアスタイルを披露してくれており、「作中で髪型変わるヒロイン」がツボの私としては本当に喜ばしい限り。本人は好きな人に見せたくない姿でも、また新たな魅力の発信になっております。

 夜のコンビニに、偶然ではあるがまるで虫のように引き寄せられるクラスメイトの面々。最初に出てくるのが山田なのはなんとなく分かる。こいつ、いうて鈴木との距離は最初からかなり近いし、谷がいなかったら一番話しやすい男友達ポジションだったのは間違いないんだろうな。まぁ、恋人にしたいとは思わないのだろうけど。そしてそこにスクーターを駆る渡辺が合流。今まで「隣の友達A」みたいな印象だったけど、この子も結構独特な感性の持ち主よな……。そして当然のオチとして登場する谷。そっかぁ、塾通い大変ですねぇ。ここで鈴木の恥ずかしがる気持ちなぞ一切気にせず絡みにいくあたりは思いっきり谷なのだが、そりゃま、谷の気持ちのほうが私にはよく分かる。「別にどういう格好しててもよくない」と。そう言われて一瞬嬉しそうだった鈴木だが、冷静になって「着飾った方を好きだと思って欲しい」という本音もぶつける。……その辺りが男には難しいんだよ……そりゃ自分のために着飾ってくれるのは嬉しいけどさ、それで着飾ることを強要したくないって気持ちになっちゃうんだよなぁ。この辺りの議論は、終わることのない恋人どうしの争点でございます。

 そして青春イベント最大値・夏祭り。夏祭りデートなんてアニメの中では腐るほど見てきたが、ここまで堂々とイチャイチャしながら「付き合ってる」カップルのデートを見せつけられ、その上でニヤニヤ度が高いという状況も稀有。鈴木はほんとに素直に好きをぶつけてくれるのが可愛いし、それを過度に持ち上げず、かといって蔑ろにもしない谷のキャッチっぷりがいいバランス。人によってはリアクションの薄さに物足りなさを覚える可能性もあるが、鈴木は今の谷の温度感がちょうどいいらしい。これくらいの温度なら、確かに1年後も続いていそうではあるよなぁ。

 目標は、とりあえず季節を一回りだ。

 
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 すごいや、ちゃんと面白い、第15話。やっぱよく作られてるアニメですわ。

 正直言うと、前回の展開からちょっと不安があったんですよ。第2期がいきなり大きな大会からスタート。でも別に1期でそんなにたくさんのライバルキャラが出てきたわけでもないし、いわば今回のマッチって「たくさんのモブっ子たちとの対決」なわけじゃないですか。原作だとどうかは知らんけど、少なくともアニメ視聴者からしたらエントリーしてる子たちの大半は初見だし、いうて全員「かわいいロリ」という属性が共通しているため、個々の違いを発揮させるのは容易ではない。

 そんな状況で主人公のいのりちゃん以外の滑走シーンをどのように処理するかは気になってたんですよね。流石に1人1人全部フルでやってたら飽きるなんてレベルじゃないし、説得力を増すために「実はこの子にもこんな苦労が……」みたいなエピソードをいちいち挟んでたらテンポが死んでしまう。かといってサクッとお手軽に済ませたりカットしたりすれば、それはそれで「いのりちゃんの大切な試合のライバルたち」という属性が消えてしまい、大きな大会と言っているのにいのりちゃんが何と戦っているかが伝わりにくい。描きすぎても問題があるが、かといって描かないわけにもいかない。そんな板挟みの状態で、お話をどのように構成していくのか。

 その答えが今回のお話だ。もちろん何がベストなのかなんて決めつけられないが、少なくともアニメで初見の私からしたら本当に最善のバランスで構成できてるな、という印象。まず、アニメ再開ということでなんと1人目の女の子(申川ちゃん)は臆面もなく「チュートリアル」に使用。たまたま大会を観にきていた加護ファミリーがスケート知識ゼロであることを利用し、彼ら目線での疑問を解説者(受付のじいさん!)に全部説明してもらうという、ガワの大義名分が成立した。おかげで私のように「いくらフィギュアのルールを聞いてもよく分かってない」勢にはこれ以上ないくらいに丁寧な復習&学習になった。ジャンプのルールなんかは最低限覚えてはいたが、それに絡む各選手の戦略性などの解説はとても丁寧で助かった。普通にアニメとして流していたらなかなかこうした説明はお話に盛り込みにくいはずだが、今回はそれが最も自然な形で画面に落とし込めている。

 そして圧巻はその次の「4人同時展開」という画面構成。なるほど、1人1人やったらダレそうなところを、「参加選手共通の野心と目標」という1つのテーマでまとめてきた。そりゃま、1人1人の女の子たちが何を考えてきたのか、そこまで具体的な描写にはなっていないのだが、いのりちゃんも感じていた通り、「ここまで上がってくるような子たちは皆それぞれに血の滲むような努力をしてきた」という事実だけは間違いなく伝わっている。いのりちゃんは努力の子に違いないが、別に他の選手たちが努力をしていないわけじゃない。みんな必死にこの日を迎え、全力で演技に挑んだのだと、それが十全に伝わってくる構成だった。もう、4人が飛び終わったあたりでちょっと泣いちゃったもん。

 そして(間に可哀想なクラゲチャンを挟んで)この日の1つ目のキーとなるロバさん(全員動物縛りの命名なのも露骨だけど分かりやすくていいよね)の登場。彼女は明確な個性として「博打うち」が設定されており、フィギュアの戦略性とそこに至るまで1人1人の努力の積み重ねが最もよく見える選手であった。個性的なダンスのキレのおかげで前に出てきた四人組との差別化も図られており、全く退屈せずに画面に見入ってしまう。そしてそんな彼女の失敗、巻き返し、大勝負からの万感こもった最高の笑顔。後のシーンの申川さんとの交流まで、徹底して選手に対する、そしてフィギュアという競技に対するリスペクトを忘れない。もちろん、各選手の陰には彼女たちを支えてきたコーチの存在があることもしっかりフォローされており、いやでもこの先に待ついのり&司の活躍に期待が高まるというものだ。

 やー、ほんと刺激的。全部の画面が綺麗なのが素晴らしいなぁ。

 

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 閣下、ご無事でなにより、第4話。いや、どうなんだろ。勇者は死にそうになっても強制復活させられるって話だから、また脳の一部とか欠損状態なのかもしれんが……まぁ、閣下はそれで問題ないか。

 ありがたいことに少しずつ世界観が掘り下げられて具体的な理解が可能になってきた。今回はサブタイにもある通りに「待機」なのでインターミッションみたいなお話ではあるが、おかげで戦闘以外の要素で埋め尽くされ、色んなところに想像の余地があった。

 この機会にキャラのちゃんとした名前を確認しながら進めていくが、とりあえずこないだの坑道での作戦に従事した勇者は全員ザイロと一緒に今回の防衛拠点であるミューリッド要塞に移動。閣下ことノルガユ・センリッジ侯もお元気だし、一言も喋ってないけどバーサーカーのタツヤもちゃんと帯同している。女神の話題が出た時に「あいつは異世界から連れてこられたなんて話もある」と言われていたが、なるほど道理でCVが松岡禎丞なわけだ(?)。

 女神テオリッタ様はもはやザイロから引き離すことは軍も諦めてしまったようで、ふつーに一緒に行動し、今回はお祭りを一緒に楽しむゆとりまであった。ちなみに屋台が出ているお祭り状態のことを作中では酒保(大酒保)と呼んでいたが、浅学にして初めて聞く言葉だったので確認したところ、「酒保とは軍隊の駐屯地(兵営)・施設・艦船内等に設けられ、主に軍人軍属たる下士官兵や同相当官を対象に主に日用品・嗜好品を安価で提供していた売店」とのこと(出典:Wikipedia)。なるほど、軍隊が前線で戦ってる際の物資供給市みたいなもので、それの「大きい」バージョンが今回のお祭り騒ぎってことね。飲み食いギャンブルがあるのは納得だが、そんな中にちょいとオシャレなアイスのキッチンカーがあるのはちょっとワロタ。

 今作のセールスポイントの1つは間違いなくテオリッタ様のロリ無邪気な魅力に違いなく、今回は騎士団長のおねえさんパトーシェさんと3人連れ立ってぶらつくことで擬似親子プレイを楽しむことができる。パトーシェさん、1話の登場以降ず〜っとピリピリしてておっかない人だったのだが、その原因が軍の女神対応の心なさからきていて、最近テオリッタさんが楽しそうにしているのを見てちょっとずつ慰められていたことが判明。意図せずとはいえそうして女神を「救って」くれたザイロには感謝しているとのことで、ツンデレのツンがちょい下げ目の状態。まぁ、そうはいってもカタブツには違いないので、まだまだ雪解けには程遠そうではあるが。

 「女神」とは先の魔王との戦いでなんか知らんけど色々出てきた「人ならざる兵器」であるという。それぞれに能力持ちだがどんな能力を持っているかはランダム要素が強く、テオリッタのような前線特化型から後方支援の特質系まで多種多様。未だ世界に十数体と希少度は高いものの、そんな中でも「剣の女神」であるテオリッタの能力はC級だと見られており、有効利用のために解剖して女神量産の礎にされそうな状態。そこをどさくさとはいえザイロに助けられた形なので、テオリッタ自身は知らんっぽいけど懐いているのも納得は納得。今後は彼女の幸せのためにパトーシェさんがもっと協力的になってくれるとよいのだが。

 その他、1話目でそのテオリッタさんをパクってきたコソ泥勇者のドッタも今回合流。ヘタレ系に見えるくせして言ってることややってることが無茶苦茶なのは流石の勇者。そして今回スポットが当たったのは、大詐欺師出身の口先勇者、ベネティムである。なんとまぁ、詐欺罪じゃなくて事実陳列罪での服役という何とも哀れな身の上でして……相手の審問官が関俊彦の時点で色々詰みでしたね。回想シーンでは「通常の処罰に加えて、お前は特殊な縛りを与えるよ」とか言われていたので、言動に何かしらのデバフがかかっている様子。彼の虚実織り交ぜた弁論が、今回のミッションのキーとなるか。

 そして最後に登場したのはCV福島潤の時点でカタギじゃなさそうな雰囲気はぷんぷんしているニューフェイス・ツァーヴ。こちらは余計なこと考えなくていいシンプルな武闘派っぽいが……の能力詳細などはまだ不明。ザイロの反応からして当然のことながら問題児は問題児らしい。でも、「戻ってくるのか」って聞いてたってことはそれなりに頼りにできそう。まぁ、閣下にしろタツヤにしろ、戦場に置いといて使えればなんでもいいもんな。

 今回のお話のまとめ:「勇者刑に処す」っていうタイトルそのものが決め台詞としてバチっと決まってると、それだけで格好良く見えるよね。

 

 

○葬送のフリーレン 第31話 「好きな場所」

 お風呂上がりの垂れ耳フリーレン様可愛くないですか? 第話。あ、それが言いたかっただけです。話は以上です。

 ってことで、前シーズンから積極的に単発のエピソードを切り出してなんか書くことは無かった作品なんですが、久しぶりに観てて何とも味わい深いなぁと思ってしまったのでこの機会に1回記事立てしてみた。これを前回のエピソードじゃなくて今回やるあたり、私のこの作品への接し方が何となく分かりそうですね。

 ぶっちゃけ、感想があるとしてもAパートの秘湯探しについては特に無くて(陸生キングギドラ、3本同時クリア以外無効は生物として有能すぎるだろ)、触れたいのはBパートのワクワクデート回(序章)だけである。このくだりになんか色々と感じ入ってしまったのは、ここ最近の「若者のいちゃいちゃ青春模様を見守るだけ」作品の評価の高さに何か関係があるんだろうか。あるのかもしれない。

 ただ、今作の場合は「ただ見守るだけ」と言っても、完全両想いとは言い難い絶妙な距離感の2人なもんで独特の風味を伴う。世間的には……というか薄い本界隈では飽きるほどイチャイチャしているフェルンとシュタルクだが、原作ではご覧の通りのプラトニックっぷり。というかシュタルクの精神年齢が低すぎて未だ恋愛要素に辿り着くことすらできない(その点をネタにした薄い本もいっぱいあるけどな!)。そこが「ただ見守るだけ」作品群ともまた違うところで、「恋に恋するお年頃」の2人に「そもそも恋ってなんでしょうか」なエルフババアのちぐはぐな組み合わせの妙味が楽しめるのはこの作品だけである。ファンタジー業界に波紋を投げかけたことで知られるこの作品だが、何よりも一番のファンタジーは2人のピュアピュア関係なのだから。

 いつも通り、攻め込んだのはフェルンの方。ここまで露骨にアピールしてるくせして、シュタルクがピンときてないだけならまだしも、フェルン側も自分の中の感情にまだ明確な形を作ってないのがめんどくせぇ。おかげでシュタルクが珍しくカウンターを入れたところで、処理できなくてフリーズしちゃうあたりがマジフェルン。めんどくせえ女だ。そんな状況で何していいか分からずに結局「おばあちゃん」の方とデートしてしまうあたりがシュタルクのほんとにアレなところでして……フリーレンも親切心でやってやってるのに、こいつも変なところで子供だからコントみたいに噛み合わないんだよな。シュタルクもさ、三日三晩かんしゃく起こし続けるような人間にアドバイス求めちゃダメだろ。かんしゃくフリーレンも可愛いんだけどさ。あれ、ヒンメルたちが何をどうやったらあの状態のフリーレンを引き出せたんだろう。今後のパーティーの目標は、フェルンとシュタルクが力を合わせて再びフリーレンをかんしゃく状態にさせることかもしれない。もう、師匠の威厳もへったくれもないな(既に無いが)。

 
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 非実在クリーニング店員+非実在女子高生、第4話。いや、アニメなんて全部非実在なんだけども……今時の女子高生って、まだスカート短いもんなの?

 今作は第1話で非常に印象が良く、別に2話3話とその印象が大きくひっくり返るようなこともなかったのだが、ほんとにのんびりだらりのお話なもんで、あんまり感想を書くとっかかりがなかった。今回はさらなる新キャラの追加と明確な話の展開もあり、ちょっと触れてみた次第。改めて確認してみると色々と発見はあり、例えばこないだ登場した「ナイロ」ちゃんなんて絶妙に変な名前だと思っていたが、この度「クリル」が出てきたことで「あぁ、洗濯物の素材由来なのか」ということが分かったり。いや、その他はピンとこなかったのだが、某所で調べたらキュー青年は「キュプラ」、「モルダ」は「モダール」由来だそうで。言われても全然ピンとこない。

 そう、この事実からも分かる通り、私という人間はクリーニング、というか洋服の素材なんてものから最も縁遠い人生を送っているタイプの人間。そりゃ日々の洗濯は必要に迫られてやっているが、素材がどーのこーのなんて考えずにいつだって洗剤ボンの洗濯機ドンである。そもそも洗濯に気をつけなきゃいけないような衣類なんて着ないし買わないのである。それでも、わざわざクリーニング屋を舞台にしたアニメが展開されるのだから、どうせならそこに絡んだ何かを観たいと思うのは当然の欲求。ナイロちゃん相手に染み抜きのレクチャーなんかはしてくれたけど、あれは子供向けでざっくりしすぎててあんまり入ってこなかった。今回ようやく、雑な女子高生クリルの登場により、彼女に洗濯の大変さを伝えるべく、色々と細かい情報を提供してくれた。いや、洗濯表示とかその辺の情報は初歩の初歩すぎるんだろうが……私くらいの人間はクリルと大差ない反応で「ろくに見たことすらなかったわー」なんですよね。

 そういうちょっとした豆知識みたいな情報が入ってくると俄然「クリーニングアニメ」っぽくはなってくる。でもまぁ、その前に立ちはだかるのが「非実在女子高生」の非実在っぷりでして。流石にあのスカート丈と電車内でのあの傍若無人の振る舞いは……いや、田舎の高校生ならギリあるのか? いくらなんでもファブ地獄は迷惑行為すぎないか? まぁ、そのファブリーズについても金目さんから直接でダメ出しもらってたけどね。そうなんだよな、あれは常々思ってたんだよ。「除菌消臭できるスプレー」って、それだけで洗濯したことにはならなくね? って。ちゃんとその辺の説明してもらえて納得したわ。

 そうして邂逅したクリルとの絡みで、さらなる非実在要素として「男女双子」が導入。いや、男女双子は世界に実在するわけだが……我々からしたらやっぱファンタジーよ。しかもそこに「色々頓着しなすぎる雑な姉」という要素まで重なり、「弟に服を脱がせる」で非実在ゲージがマックスに。エロ漫画の導入やんけ。いや、この作品は端々にエロ漫画の導入がいっぱい散らかってるんですけど……まぁ、そういうアニメだよな、って改めて認識しておくのは大事ですよ。ちょっとロリっこにフィーチャーされてて油断してたわ。

 さぁ、ようやく「クリーニング屋らしい」ミッションにぶち当たった金目さん。でも大漁旗の時と同じで、やることはすこぶる地味なのでアニメの画的に全く映える気がしない。来週はどうなるんでしょうね。

 
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 共感は出来ずとも、理解は出来る、第4話。共感は自然発生、理解は意識を向けての活動。大変だからこそ、通じ合う意味がある。

 ちょっとずつ馴染んできた感がある朝と槙生。それでも互いにこれまで全く違う人生を歩んできたことに変わりはなく、少しずつすり合わせを続けなければいけない。旧友たちとの飲み会で現状を吐露する槙生は、自分の言葉でもまだ朝との関係性をまとめきれていない様子だった。あの理屈バカの槙生が飲み込めていないこの環境。そりゃまぁ、複雑なわけで。肩書きだけならいくらも名乗れるだろうが、まだ2人の関係に明確な名前は付いていない。

 醍醐に続き、槙生宅を訪れた次なる「大人」は笠町だった。朝ちゃんは大人にちょっと憧れる女の子センサーが働いたのか、ダイレクトに「付き合ってんの?」と聞いてみるが、笠町からしたらそれも色々と複雑なようで。「初対面」も焦がしちゃうくらいにテンパって、2人の距離は一気に縮まった。「今はもう付き合ってない。今日と明日ではまた違う」との返答に首を傾げる朝。大人どうしの関係性は謎だらけだ、とでも思っただろうか。多分、笠町目線でも、槙生から見ても、自分たちと朝で精神的な差などそんなになかろうに。笠町の方が、槙生という人間の人となりをちょっとだけ知ってるというだけのお話。

 晴れて入学式。無事にえみりちゃんとの関係を修復した朝からしたら改めてスタートを切る記念すべき日だが、そこに槙生を伴う理由はない。「親が死んじゃった」は今のところは「目立つ武器」くらいにしか考えてないし、槙生が保護者としてついてくる必要なんて全く無いと思っている。だって、2人の間の関係性はまだ名前のないものだから。えみりちゃんの親御さんはそこに異を唱えて「ちゃんとした環境にいるのか?」と心配するそぶりを見せたが、卒業式の日のようにそれで朝がスネて「違国」を発現させたりはしなかった。ここは多分、本当に「槙生ちゃんはしょせん他人なんだからわざわざ呼びつける意味なんてないじゃん」くらいにしか考えてなかったのだろう。

 しかし、2人の関係性を今一度問い直す必要が出てきた。きっかけは朝が新しいクラスメイトとの会話で「滑った」こと。自己紹介にちょうどよかろうと思って引っ張り出したエピソードトークだったのに、周りはちょい引いて失敗の気配。「この話は通じないか」が違国として現れてしまうのは、流石に朝の判断ミスだとは思うんですけどね。朝ちゃん、槙生のことを散々「変な人」扱いはしてるけど、自分もだいぶズレた人間だってことは気づいてるんでしょうかね。

 「失敗しちゃったなぁ」というトークを槙生に伝えた朝だったが、そこから返ってきたレスは想定よりもずっとそっけないもの。「何で想定とズレたんだ?」と悩んだ朝は、自分が未だに母親の面影に囚われていたことを気付かされる。目の前にいる槙生に、母と同じレスポンスを想起してしまったのだ。でもしょうがない、朝にとっての「大人」の代表は、亡き母だったのだから。その上で「姉妹」である槙生も似たリアクションを示すかと思ったら全くの肩透かし。そして槙生なりに展開される持論。また「別な人」だ。朝はこの「違い」の理由が知りたくて一歩踏み込むが、残念ながら槙生はこのラインだけははっきりと拒絶する。親戚だからとて、同居人だからとて踏み込むべきではないと、新たなコミュニケーションのあり方を諭す。槙生がここであまり強く出なかったのは、一応これでも「朝にとっては母なのだから」という自制はあったはずだ。しかしそれでもやはり、朝に与える影響は大きかったようだ。

 結局、槙生も大人としてまだまだ成熟していない部分はあるってことなのですよ。それが如実にわかるのが親友・えみりちゃんへの接し方で、ただでさえ「家に人がいる」という状況がキツかったという槙生からすれば、さらに友達まで呼ばれちゃ、だいぶメンタルをやられてしまう。当たり障りのない会話は難しい。朝への気遣い以上に、それより遠い人と接するのは難しい。コーヒーフィルタからポタポタと垂れた黒い染みは槙生の荒んだ心象風景。必死に布巾で拭って誤魔化そうとしたが、槙生自身が、抱えてしまった感情の不甲斐なさを一番痛感しているはずだ。

 夜も更けて、ひとりぼっちのリビングでは色々極まっちゃって泣く朝の声が漏れている。悲しくなってから悲しめばいいと言ってしまった手前、槙生もこれを放っておくわけにはいかない。朝に「不幸なく」生きてほしいというのは本心からの願いだ。たとえこれ以上面倒が増えようとも、出来るところまでは付き合わなければいけない。果たして、実の母の死を受け入れてもらうのが幸せなのか、「忘れさせてやる」ことが幸せなのか。槙生にだってそんなことは分からない。ただ、自分に出来ることは、「聞いてやる」ことくらいなのだ。あの人の娘との共感は難しい。そして、分からないからこそ聞くしかない。聞いて「理解」できれば、そこには通じる言葉があるかもしれないのだから。

 
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 リアルゴールドが飲みたくなるアニメ、第3話。こういうのも飯テロっていうんだろうか? ……汁テロ?

 相変わらずにやにやが止まらないアニメでして、これを見ながらしみじみと思うのは、まさに鈴代ヒロインが花盛りだということ。新番チェックでも触れちゃったけど、各作品スタートからしばらく経って、メインヒロインの波状攻撃がほんと強烈でして。改めて並べておくと、「真夜中ハートチューン」のVTuberはあんま刺さってないから置いとくとして、一番クレバーなのが「エリスの聖杯」のスカーレットさんで、そこに優しさとエロさをふんだんに混ぜ込んだ金目さん、そして今作の鈴木を間に挟んで、逆の位相にはリルイちゃんがいるという。並居るヒロイン勢の中で一番バランスよくいろんな味が楽しめるのが鈴木さんなのだ。

 という妄言を垂れ流しつつAパート、ここで一気に新キャラ2人を追加(前にもクラスのシーンにはいたのかもしれないが)。1人目は鈴木側の友人・東さん。クズ男にしか惚れられないという壊滅的な嗜好の持ち主で、世界には鑑別所のことを「かんべ」と略する業界もあるということを教えてくれた。ややダウナー系で、いい具合にツッコミやら破滅型のボケやらを振り撒いてくれそうなクラスメイト。ちなみにCVは島袋美由利である。

 そしてもう1人が今回の中心、どうにもひねた性格の持ち主、平。最初は凄まじい偏見を持って鈴木と谷の関係性をくさしていたもんだから今作で初の「単にヤな奴」かと思ったが(いや、実際ヤな奴ではあるんだが)、その後の鈴木&谷カップルのピュアっピュアな関係性を見せつけられ、「余計なしがらみに囚われていたのはむしろ自分の方だった」と出口の無い内省へ。そこで最終的に他責にせず自分の思考を反省できるなら、多分そこまで悪い奴ではない。作品的には「ある程度否定的にメインカップルに評価を下し、結果的にさらなるバフをかけてやる」という面白い役回りであった。まぁ、クラスにいたらあんま友達にはなりたくないが、多分、俺の場合は俺が平をジャッジするなんてチャンスはなく、俺が周りから平みたく見られてたのであろう。

 Bパートは鈴木の口癖である「かわいい」を発端として、谷が「コミュニケーションとは」「これまでとの自身の変化とは」を問うお話。寝坊しちゃった日のお話なもんで、最後まで鈴木がおだんごを作らずに違う髪型で過ごしているレアな回である(そういうとこ固定せずに見せてくれる気遣いがいいよね)。谷はこれまであまり積極的に人との関わりを持たなかったため、言語によるコミュニケーションに若干のアスペ味がある様子。「言外のコミュニケーションって難しくない?」ということに高校生になってようやく気づくというのはだ〜いぶ情操教育が足りてなかった感があるが、何事も学ぶに遅いはない。鈴木が強引にこじ開けた谷の新しい世界、それを人は「社会性」と呼ぶ。

 また、これで鈴木が単なるギャルだったりすると「ギャルが新しい世界を教えてくれた」というすげぇベタで非現実の極みみたいな妄想で終わってしまうのだが、鈴木さんは決して「ギャルキャラ」ではない、「微ギャル」という面白い配置になっている。谷とのコミュニケーションでもしっかりと「空気読み」の性格を発揮しており、谷の直接的な物言いに色々と考えてしまってちょっとした(ほんとよくあるレベルの)すれ違いが生まれる。ここで鈴木が一方的に教えるでもなし、谷が諭すでもなし、ちゃんと2人して「あれ、今のコミュニケーションはちょっと間違ったかもしれないぞ」ってんでお互いを尊重し合いながら考えてくれる流れがとても尊いものである。なるほど、「お付き合い」ってこういうことなのだ……(非社会的な人間並の感想)。

 最後までちゃんと鈴木が可愛い安心設計。今作で不満があるとするなら、家ネコが言うほど可愛くないことくらいである。なんでCVが加藤渉なんだよ。

 
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