最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
○「火ノ丸相撲」 5 エンディングテーマはあのテイストでいいの? ねぇいいの? 先週スタートしたアニメなんだけど、実は第1話の録画設定ミスって見逃してしまっていたのである……あいかわらずのアナログ思考なので、片っ端からの録画にミスが出るとリカバリーが効かない。「ジャンプアニメやし、他の放送局もあるやろ」って思ってたら、残念ながら我が家で視聴する方法はBS11しかなかったのである。1ヶ月遅れでアニマックスに入るから、そっちで1話目をフォローするしかないわなぁ。録画できないからネット放送は意味がないのじゃよ。そんなわけで掟破りの「2話目から視聴」という残念な結果になってしまった作品だが、まぁ、勝手知ったるジャンプ漫画なのでセーフということにしておいてくだされ。でなきゃこんな悠長に「1話目はあとでいっかぁ」なんて思わんのよ。 さておき、現在のジャンプではかなり真っ当な方向性で「ジャンプらしい」作品。すでに古臭い印象すらあり、相撲なんてなかなかヒットしないテーマを扱っているくせにアニメ化にまでこぎつけただけでも大したものだ。私も嫌いな作品じゃないのでそれなりに読み続けていたつもりだが、最近は歳をとってジャンプを手にする機会自体が減ってしまったため、割となおざりになっているのは申し訳ない。でもまぁ、アニメでやるくらいの範囲の話は知っているので問題ないだろう。 シナリオ部分にあれこれ言う要素はなかろうから、問題はちゃんと「相撲」と言うテーマが活きる作劇になっているかどうか。幸い、瞬間の勝負所が見やすい相撲は、アニメにしても充分映える、というかまさに短期決戦のアニメ向きの題材である。2話目はレスリングとの勝負という変則ゲームではあったが、なるほどケレン味たっぷりで大技をぶちかます展開は演出次第で真っ当なスポーツものにもなり、ジャンプ特有の超絶能力バトルのようにもなり、色々味わい深い設計である。 一つ気になるとすれば、そうしたモーション演出以外の部分でのキャラクターの見え方がなんか安っぽいところだろうか。特に火ノ丸のトレードマークである身体や顔の傷、なんだかガムテープが貼ってあるみたいですげぇ違和感がある。テリーマンの肩の星みたいなもんだと思えばいいんだろうか……まぁ、そこをリアルに描くのは難しいだろうし、あんまりこだわる意味もないだろうからしょうがないけど。あとは尺の都合だろうけど、ちょっとサクサク進みすぎてる感じもあるかなぁ。原作だとこんなに早くないよね? 辻の登場ってこんな段階だったっけ? うわ、やっぱ覚えてねぇや。 まぁ、とりあえず必要最低限のものはそろっているようなので、何となく追いかけるくらいでもいいだろう。とりあえず、部長の中の人はリアルで相撲とってる動画とか作れば説得力が増すと思うよ。目指せ相撲の三冠王。 PR ○「メルクストーリア-無気力少年と瓶の中の少女-」 5 これって現代に蘇った瓶詰妖精ということもできますよね? できませんか? そうですか(撤収)。 今期水瀬いのり成分の主な補充先となりそうな作品。兎にも角にもメインヒロイン(?)のメルクが可愛らしいので、それを見ていればある程度の満足感は得られるだろう。監督を担当しているのが追崎さんなので、「可愛らしいもの」を可愛らしく描く手腕には信頼が置ける。なんかもう、それだけでも充分だ。ソシャゲ原作とのことなのでちょっと身構えてしまう部分もあるが、本体となる物語がちゃんと存在しているRPGのようで、世界観の構築はしっかりしているし、お手本のような導入の1話であり、キャラがわかって世界が見えれば不満はない。背景の描き込みなども高品質だし、このままのクオリティが維持されるなら予想外に楽しい作品になってくれるかもしれない。 一応作品世界の特徴としては「凶暴で人間を襲うモンスターがいっぱいいるけど、それを改心させる癒術と呼ばれる技法があるよ」という部分が見どころになるんだろうか。主人公の「モンスター嫌い」がなんだかとってつけたような印象があるのが気になるが、殺伐としたモンスター退治のお話ではなく、いく先々でモンスターを癒し、仲間として引き連れていく物語になるならなかなか斬新だ。ドラクエⅤにしろポケモンにしろ、「モンスターを味方にして冒険する」っていうギミック自体が楽しそうなのである。これでモンスターが可愛ければ満点。1話目で出てきた大福はそれなりに可愛い(でかい方は置いとくとして)。ついでに「何故モンスターが人を襲うようになっているのか」っていう根本的な部分まで突き詰められればすごい話になるのだが……まぁ、それはさすがにやりすぎかな。原作ソシャゲもまだまだ展開は続けているらしいので、多分やんわりとした落とし所になるんだろう。過度な期待はせずに見守っていけばいいじゃない。 ちなみに、私が一番熱心にプレイしている某ソシャゲも、来年1月からアニメ放送が決定している。今作同様にファンタジーな内容でのRPGなので、これくらいのクオリティでスタートしてくれれば言うことなしだと思うのだが……どうなるんだろう。今から胃が痛い。「ゲームは割と面白いんだけどなぁ」ってぼやく準備が今から出来ている(後ろ向きだな)。 ○「からくりサーカス」 5 過去作品掘り出しの流れはついにここにたどり着いた。不朽の名作からくりサーカス、今ここに万感の幕開けである。 とりあえずせっかくなので煽ってみたが、ぶっちゃけ今作にあまり思い入れはない。いや、あると思っててたんだけど無かったんだよ。信じられない話なんだが、アニメ化決定の報を受け、「おっ、うしおととらはあんまり分からんかったけどからくりなら読んでたわ。でも、後半部分なんてすっかり忘れてるし、放送前に再読しとくやで」って思って読み始めたら、「実は後半部分は忘れてたんじゃなくて単に読んでなかっただけだったわ……」っていう衝撃の事実が判明したのである。まさか、読んだと思って読んでない漫画があるなんて、自分でも驚きである。いや、ほら、だってさ、中盤のあの大ネタを披露したあたりで、もう満足するじゃん。「これであとは幕引きに入るんやな」って思うじゃん。ほんで終わると思いながら連載追ってたら、なぜか突然田舎の村で相撲大会が始まるし、クッソ長そうだし、そこで読むのをやめちゃってもしょうがないじゃない。そんなわけで、今作はつい最近「初読」したのでした。 まぁ、兎にも角にも、最近読んだ作品だから記憶は鮮明だぞ! ……ごめんこれも嘘。一気読みしたおかげでもうディティールがあやふやだ。1話目時点でも、「えっと、これって○○だったけ、それとも○○のふりした××の方だったっけ……」ってあやふやである。ややこしすぎんねん、この漫画。いや、でも傑作なのは間違いないよ。やっぱりプロットすごいし、アクションも文句なしで面白いし。名作って断言していいと思う作品。 ただ、それが今度は3クールのアニメ化っていう微妙な展開を見せているわけで……ウゥム、これが「うしおととらの大成功に続け!」だったらいいのだが、残念ながらあっちも微妙なまとめ方になっちゃったしなぁ。この作品、切れるところなんてほとんどなさそうなのに、どうやったら40巻以上の漫画を3クールにまとめるってんだよ……。今から悪い意味でドキドキヒヤヒヤだよ。よっぽどのアクロバットを使わないとまとめきれないと思うのだが、そっちが成功した方がよっぽどサーカスだよな。 でもまぁ、1話目はそんな台所事情を感じさせることのないスタート。尺も詰まってないし、作劇も気持ちの良いもの。元請のスタジオヴォルンは「うしおととら」の時点ではMAPPAとの共同制作だったが、今回は単独元請初挑戦となるようだ。まぁ、これ一本に全力を注げるというのなら案外まとまった製作体制が取れる……といいな。やっぱり藤田作品は勢い任せで動かしてなんぼやからな。 あとはキャスト部分かな。勝役だけは若手新人の採用らしいのだが、1話目時点では悪くない仕事ぶり。結局全編通じて一番難しく、一番やりがいのある役が勝なので、ここで演じきればとても良い経験になるのではなかろうか。残りのキャストはほんとコッテコテ。メイン2人が「うしおととら」からの続投なのが笑ってしまうが、さすがにあの声で鳴海が19歳ってのは無理があるよな。アシハナさんは個人的にツダケンイメージだったのだが、まぁ、櫻井ならなんだってできるからいいや(櫻井はどっちかっていうとアルレッキーノだと思ってた)。キャストロールでしろがねよりも上にいたのが謎。他にも色々とキャストが発表になっているのだが、キャストを見て「もしかしてコロンビーヌはロリバージョンの方しか出てこないのでは……」って思ってしまったのは秘密。あとは雑魚オートマータにどんな声が当てられるのかが気になるよね。実はキャラとして一番活き活きしてるのがいやらしい連中ばっかりなので(藤田作品だから)。パウルマン先生とか早く出てきてほしい。シルベストリも気になるけど、下手したらカットされるエピソードだよなぁ。 ○「ベルゼブブ嬢のお気に召すまま」 5 皆さんは人生で初めて「ケセランパサラン」を知ったのはいつですか? 私は多分、SFCゲーム「スーパーマリオワールド」のお城ステージに出てくる敵キャラです。その次は多分「ぬーべー」に出てくるやつ。なんか、定期的にプチブームみたいなのがあるよね。 女体化作品はとどまることを知らず。でもまぁ、神格(悪魔を含む)って時代や信教によってコロコロ姿を変えるものなので、ベルゼブブがロリ巨乳だったとしても別に大きな問題はないんでしょうね。試しに「ベルゼブブ」で画像検索すると、結構な数のおにゃのこキャラもヒットします。まぁ、日本人にとっての神や悪魔なんてこんなもんよね。 「絶大な力を持つ上司がふわふわロリっ子だったらいいのになぁ」という、欲望に忠実なわかりやすい萌え系作品。「ふわふわもふもふ」を前面に押し出しており、アバン→オープニングの流れだけを見たら、こっちの方がよっぽど「ハッピーシュガーライフ」っていうタイトルが似合うんじゃないかと思うような作品である。悪魔が主人公という設定のくせに、「悪魔は神の意志に従って試練を与える存在」と設定されているので悪辣さなどカケラもなく、徹底してふわふわもふもふワールドに浸ることだけを目的とした設計が潔い。一応ギャップ萌えの要素もあったのかもしれないが、秒でそんな引っかかりもなくなり、あとはただ「かわいい、もちぷに」を堪能するだけ。求める人にとっては至福、いらない人間にとっては路傍の石というタイプの作品だろう。個人的にはふわふわもふもふは好きだけど、全体的なキャラクターデザイン(というか色彩設定かな)がストライクからちょっとずれている感じがあるので、嫌いじゃないけどそこまでハマるようなものではない、というくらいのバランスかな。でも、決して悪いもんじゃないです。あとはこのメルヒェンな感じを恥ずかしげもなく維持できるかどうかでしょうね。エンディング歌唱がメインの大西君に加えて久野ちゃん、加隈ちゃんという恐ろしい布陣になっているので、今後のキャラ展開にも期待しよう。やっぱり久野ちゃんじゃないか!! しかし……考えてみりゃ「糞山の王」とも称され蝿の化身でもあるベルゼブブがこれって、結構凄惨な構図でもあるんだよな……冒頭部分、綿菓子にたかってる蝿ってことになるのでね……綿菓子ってメルヘンなイメージ強いけど、実際は単なる糖質の塊だからな……あかん、そういう想像はしないようにしましょう。 個人的に意外だったのは、メインのベルゼブブ嬢を務めるのが大西君というところ。ぱっと見のイメージだと茅野・石見ラインのキャラみたいに見えるんだけど、やっぱり器用だぞ大西。正直、キャストロール見るまで誰だか分かりませんでした。こういう方向性でのメインって初めてかもしれない。あと、ナレーションのせいで若干「はたらく悪魔」みたいな印象もある。マクロファージさんはいつだって大忙しだ。 ○「俺が好きなのは妹だけど妹じゃない」 4 何言ってだこいつ。妹文化が永遠であるということは今作が冒頭で示してくれていたわけだが、文字通りの「末席を汚す」結果にならなければいいのだが……。 いや、だからわしゃ妹属性は皆無なんだってば。それでもまぁ、あの13人をわざわざ集めてきたというその努力は認めよう。温故知新、先人たちへのリスペクトは大切だ。ただ、リスペクトを示す先がそっちなのかよ、ってのは思うけども。他にも色々謝らなきゃいけない作品がある気がするんですけどね。何マンガ先生とかさ。1話目で何か話題になるつかみを用意するというのは現代アニメ事情を考えれば大事なことだとは思うが、その同じ1話目の時点で「これ、単なる出オチじゃねぇかな」と感じられるのはダメなのでは。 この作品を見ても私の心が動かないのは、単に妹属性がないという理由だけではないだろう。単純に、面白くなさそうという話なのだ。ぶっちゃけ、似たような第一印象は「妹さえいればいい。」でも感じたものだが、あちらは本当に「妹好き」という設定が飾り以外の何でもなく、気づけば「ラノベ業界の苦労話を交えつつアニメの中でだらだらボドゲをやる作品」というわけのわからない方向性で独自性を獲得していった。良いか悪いかはわからないが、おかげで見る価値が生まれたのは事実だ。それに対し、本作はどうやら「エロマンガ先生」同様に、妹との関係性を中心に物語が進むタイプの作品だと思われる。つまり、真正面から妹萌えで戦う必要がある。そうなると、何とも映像部分が頼りないのである。トレンドから外れた感のあるキャラクターデザインに加え、1話目時点で主人公の顔の形が何だかおぼつかない。おそらくヒロイン勢の方はちゃんと描かなきゃ、という使命感があるのだろうが、そのぶんで野郎の顔にしわ寄せが来ていたのだろうか。それとも単に男のくせに目の部分がキラキラしすぎて気持ち悪いと感じたからかなのか。これまた現代アニメのお約束である「目の中の描き込み」がかなり徹底しているのだが、残念ながら細やかさよりも先に、何が書いてあるのかよくわからない異質さの方が際立って拒絶反応が出てしまう。いや、正直デザインについては紙一重だとは思うのだが……少なくとも1話目で魅力的だと思わせられなかったら、シリーズアニメとしては大きなビハインドを背負うことになるだろう。もしかして、シスプリ誘致に大きくリソースを割いてしまったのかもしれない。 あとは妹との関係性でしっかり過去の作品と差別化が図れるかどうか。真正面からぶつけたら「エロマンガ先生」の映像クオリティには太刀打ちできないだろうから、勝負するとしたらやはり妹好きのために「唯一無二の妹」を創造する必要がある。高坂桐乃を超え、和泉紗霧を超え、当然羽島千尋を超えて。……んー、頑張れるかなぁ。 まぁ、一応「ラノベ業界に乗り込んじゃったワナビがゴースト」という設定は今後がどうなるか気になるので、数多の内輪作品をしのぐ業界ものという売り方ができれば可能性はあるかもしれない。俺が主人公だったらこの設定の時点で自責と重圧で死んでると思うけどね。 ちなみに、この感想を書いているまさにそのタイミングで私の実妹からメールが来るというよくわからない奇跡があった(ドウデモイイ)。 ○「CONCEPTION」 5 馬鹿じゃろ。企画考えた奴も通した奴もみんな馬鹿じゃろ。馬鹿が活躍できる業界は素晴らしいですね……。 当方、アニメの事前知識は一切入れないという宗派なので、片っ端からアニメ番組を予約録画し、どんな作品かも分からずに視聴を始めるわけだが、今作はOP映像が出てきた時点で「あ、エロい奴ですかね」「エロい奴でしょうね」と中学生みたいな独り言を言いながら見始めた。スタート時点では学園ラブコメでも始まるのかと思ったものだが、「〜〜みたいなアニメかな?」って考えた予断が、その2分後に否定されるという展開が2度3度と続いてしまった。「学園ラブコメかな?」→「宇宙人が絡む猟奇ものかな?」→「クソみたいな異世界ものかな?」「単なるエロかな?」→「……ギャグだった……」。ところで、事前知識や他所の知識をいれずにアニメのみで楽しむのが基本だと思っている人間は、アニメの中で堂々と「公式サイト参照」って言われたらどうしたらいいんでしょうね?? もう、完全に「SEXしないと出られない異世界」じゃん。もう、完全に思いつきだけのやつじゃん。ギミックとしてはSEX聖闘士星矢じゃん。なんだそれ。自分で書いてて分からんわ。本当に、このわけのわからない設定を無理やり通すためのありえないくらいに文脈を無視した1話目になっており、ぶっちゃけ会話のキャッチボールなど成立させる気がない。誰と話をしていても頭がおかしくなりそうな、サイコパスだらけの世界の如く。でもしょうがないじゃない。こんな狂った作品を成立させるには、登場人物も全部狂ってないと始まらないじゃない。もう、何もかもが新鮮で終始笑いっぱなしでしたわ。「絶対クソになるやつやん!」と確信めいたものがあるが、それでも笑ってしまったからなぁ……「BAKUMATSU」に5点つけてるしなぁ。これも同じ板の上に乗せるしかないか……これと並べられる「BAKUMATSU」が可哀想に思えてきたわ。 しかもこんなクソアニメなのに監督が元永さんで、1話目の構成に岩畑さんが参加してるんだよ。そのくせ何故か製作はGONZOなんだよ。どゆこと? 元永さんが率いるなら素直にWHITE FOXでやってくれよ。いや、でもこんなもんを丁寧な作画で作られても困るか……なるほど、同じネジの外れた異世界作品ということで、「18if」と同じスタジオにまかせようということだな。もう、いっそ全部のネジを外してもらっていいぞ。小さくまとまる意味はないからな! というわけで、次回以降に何が起こるかをドキドキワクワクしながら待ちたいと思います。絶対予想通りにはならんと思うわ。何が偉いって、こんだけの内容のくせに画面がかけらもエロくないことなんだよ。作画がしょっぱいといえばそうなんだが(アクション作画での枚数の少なさは逆に見事である)、むしろ意図的にこのチープなデザインにしてる気もするな。どんだけ濡れ場になってもギャグだっていえば許されそうなレベルのギリギリを攻めているような……。やっぱり馬鹿だわ。日本人、クリエイティビティの使い方間違ってる説。いいぞもっとやれ。 ○「ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士」 5 タイトル打ち込んで変換したら「連勤の騎士」っていうブラックすぎる単語が出て来てちょっと笑った。頑張れ世界の社畜たち。 ラノベ原作作品。しかし今流行りの異世界ではなく、舞台はまごうことなき(?)中世フランス。なんとまぁ、ラノベでもこういうデザインの作品ってあるのね。もちろん厳密に史実が云々する話でもなかろうが、一応史実に則ったジャンヌ・ダルクの物語が展開されることになるということだろうか。主人公のモンモランシって誰のことだっけ? って首をひねったが、これがジルドレなのか。なるほどね。世の中には色んな表現の仕方があるものだ。 史実混じりの世界というオリジナリティは現時点ではあまりプラスには働いておらず、特に「異世界ファンタジー」と違うという印象もないのだが、全体的にちょっと古臭いくらいのラノベデザインは決して悪いものではない。キャラクターデザインは普通だが、1枚絵でアップになった時なんかは割と可愛らしい絵もあったりして画面でげんなりすることはない。いや、イングランド兵との白兵戦のとこだけちょっと微妙だったけども……今後ガンガンギギンとバトルモードに突入するようだとちょっと難しいかな? 全体的に新しさよりも懐かしさ優先みたいな作劇なので、今後大きな伸びがあるとは思わないが、取りこぼしを減らして地に足のついた物語を進めていくならば及第点には至りそうな作品。舞台が舞台なので悲劇を描くのも簡単だし、たまにゃハーレムとか無視して骨太なドラマを描くラノベ作品があっても良いのではなかろうか。まぁ、本作がそうなるとは思ってないんだけどね。1話目から割とハーレム模様だったしね。ラノベ文化との折衷案を頑張って見つけてください。 ○「BAKUMATSU」 5 BS-TBSだと「学園BASARA」の後にこれっていう地獄のようなスケジュールなんですよ。日本の偉人たちは色々と可哀想だ……また、「銀魂」が終わったタイミングでこれが始まったというのも何か因縁めいたものを感じる……訳でもないけども。なお、坂本さんの中の人は銀魂もこっちも一緒の模様。ミキシン、生粋の東京都民やぞ。 イケメンを揃えて送り出すタイプのソシャゲ原作アニメ。つまり「千銃士」「100人の王子がなんちゃら」と同じカテゴリであり、基本的に高確率でしょうもないアニメになる気がする枠。少なくとも私のニーズには合わんやろなぁ、と思いつつ見始めるわけで、案の定、なんだかのっぺりしてやたら「軽い」絵柄はあまり予算がかかっているようには感じない。かつてはDEENといえばBL系作品を送り出したスタジオとして名を馳せ、同じ幕末を扱った作品でも「薄桜鬼」は耽美な世界観に思わず酔いしれてしまうし、「幕末Rock」なんて良くも悪くも刺激の多い作品を送り出した実績もある。そんなスタジオの新作なんだからもうちょっと興味を引くものを見せてくれよ……。 と思ってたら、なんか来た。いや、確実にクソみたいな流れではあるのだが、予想の斜め上が来た。幕末ものという時点で既に時代性を帯びているというのに、なんとそこにタイムワープを絡めてしまおうという謎配合。誰だかわからないけど悪い奴が過去と未来を飛び回り、徳川幕府を3年はやめて倒幕、新たな奇岩城を築き上げて恐怖政治で繁栄を極めているという。……すげぇ、ツッコミどころしかねぇ。「なんで自由に時間をとびまわれる奴がこの時代で幕府を倒すことにご執心だったんだよ」とか、「なんで幕末のタイミングまでは待ってたんだよ」とか色々あるし、新撰組という組織は残る程度の歴史改変なのに、なぜか世界がガラリと変わってしまったという、バタフライエフェクトがどこをどう動かしたのかよくわからない設計。もうこれ、一種の異世界転生と解釈してもいいのではなかろうか。とにかく、どこもかしこも理屈に合わないので何を信じていいのかも定かでないのだが、幸か不幸か主人公の高杉と桂がやたら物分かりのいい性格なので、「起こったことはしょうがない」ってんで力業で押していくという。まぁ、二条城の警備がガバガバの世界線の維新志士なんてこんなもんかもしれませんね。 この時点で設定がすし詰め状態だというのに、さらに城の地下に進んだら今度は「日本の歴史から強い奴を連れて来たよ」なんて夢のような設定をさらに付け足してカオス度合いを増加させる。いや、そこはせめて幕末にこだわっとけよ! タイトルすらぶん投げるのかよ! もう、誰が出て来てもおかしくないということは、これ、もしかして那須与一とか坂上田村麻呂とかが出て来てもいいってことなの? よし、真っ先に平将門を連れてこようぜ。これ、未来にも行けるなら別に日本国内にこだわる必要すらないじゃん。単なる英霊戦争じゃん。一方的にサーヴァント使い放題のチート悪魔じゃん。なんだこの設定。すげぇぞ。 なんか、色々回って楽しくなってしまった作品。どうせトチ狂うならここまでやってくれた方が他作品と差別化できてありがてぇや。いや、面白くなるかどうかはさておきね。っていうか、これで収拾がつくつは思えないけどね。ソシャゲの可能性は無限大。あなたの幕末は何時代? ○「走り続けてよかったって。」 4 こっちの方がよっぽど駅伝アニメっぽいタイトルやんけ! タイトルだけ見て「まさかの駅伝被りあるか?」と思ったが、残念ながらそんな奇跡は起こらなかった。無念。 それではこちらが何アニメかというと、まさかの声優アニメである。普通の文脈でいう「声優アニメ」とは異なるタイプの声優アニメ。過去にも声優を題材にしたアニメはいくつか作られているが、今作はどうやら代々木アニメーション学院による啓蒙番組というよくわからない立ち位置の作品らしい。世の中には色んなアニメの作り方があるもんだ。原案を作っているのがHoneyWorksということで「告白実行委員会」とか、そっち方向の流れをくむ作品と考えればいいのかしらね。 声優が題材ということで応援してあげたい気持ちもゼロではないのだが、わたしゃ別に仮想空間での声優キャラクターに興味関心はなく、むしろ今作で中に誰が入ってるんだろう、ということが気になるタイプの人間なので、今作を見てなんともあっさりした養成所のの授業風景を見せられてもあんまり面白くない。せっかくCVが矢尾一樹の講師がいるんだったら、もうちょっと振り切れたキャラにしても良かったのに。全体的に薄味というか、刺激の足りない作品である。あと、どうしても「青春作品」と銘打たれている部分で理解が及ばない筋立てになっている。まずもって、引っ越すときに次の住人のためにメモリスティックを置いていく精神性が理解できないし、そんな得体の知れないものを平気で自分のパソコンに突き刺しちゃう危機意識の低さも怖い。今時の若者なら、もうちょいセキュリティには気を使おうよ。まぁ、主人公のぼんやりした性格ではしょうがないのかもしれないけど。こんな性格のくせに「声優の朗読劇を見て声優になりたいと思った」なんて言われてもピンとこないんだよなぁ。 全体的に「薄い」印象の作品なのであんまり身を入れて見る要素が発見できなかったのだが、まぁ、15分アニメなのでそこまで突っ込んで考えるものでもないのかもしれない。ちなみに、どんな要素よりも「シリーズ構成・高橋ナツコ」で身構えてしまったのは秘密。 |
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Thraxi
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声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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