最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
○「生徒会の一存 Lv.2」 4
正確には、「えびてん」と同じように先行配信でネット放送は終了してしまっているらしいので新番組ではない。ただ、個人的にネット視聴は余り好きじゃなくて外しているので、これが新番組枠になるのである。 実を言うと、この「生徒会の一存」は1期を観ていなかったりする。何で観てなかったのか理由はよく分からないが、多分放送してたのを知らなかったとか、そういうパターンだ。おかげで、観たこともないアニメでポロポロとその辺から適当な印象だけがこぼれ落ちてくるという状態だったので、どんな作品なのかは全く知らない。漠然とした印象としては、前クールで観ていた「えびてん」はイメージまんまだったりするのだが(てか今調べたら原作イラストが一緒なだけか)、果たしてこの印象であっているのだろうか。何しろ、一番の情報ソースが知人とカラオケに行った時に歌われた謎だらけのキャラソンのイメージなのだから、そりゃぁ困惑もするってもんだ。 しかし、この2期1話目は、そうした印象とは随分違うお話だった。というか、多分2期目の一発目ってことで思い切り変化球を投げてきているような気がする。そもそも生徒会メンバーがほとんど出てきていない時点で作品のイメージも何もあったもんじゃない。最終盤で4人が登場した後はそれまでの回想展開とは明らかに毛色が変わっていたわけだし、普通に考えたら1話目は別な作品だったと思った方がいいんだろう。よって、評価のしようがないのである。「えびてん」はどうせ大してイメージが残っていないので、そこまでの評価にはならないんじゃないか、と思ってややさげ目にした。良い意味で裏切ってくれれば嬉しいんだけども。スタッフはあんまり見たことない名前なので判断しづらいが、1話目ではアニメとしての作画普通、演出普通。なんとも言い難い。ラノベシナリオなので特に興味は湧かない。 ただ、1話目に限って言えば色々と厄介なのは、単に主人公と眼鏡女子が延々しゃべっているだけだった、という部分である。なにしろ、この眼鏡女子の水無瀬さん、声が桑島法子なのである。最近あまり声が聞けていなかったところに、延々30分の桑島ボイス、更にピントのずれたSキャラに罵倒され続けるというご褒美プレイだった。これが毎週続く作品ならば一気に評価は上がるのだが……そうじゃないことくらい分かるからな。ちなみに他のキャストについては、どうやら2期で諸々の変更があったらしいのだが、その結果純度の高いエース作品になっている。美名がメインキャストで出てきているし、直前に事務所脱退で話題になった富樫美鈴もいる。エース組は特定の作品でしか声が聞けないというのが何とも悩ましいが、ちゃんとこういうところで追いかけていかないと仕事ぶりも分からないしな。まぁ、どうしても偏った作品にばかり出演することになってしまうので、役者の経験としてはどうなんだろう、と思うのだが……。 PR
○「幕末義人伝 浪漫」 4
発起の理由もニーズもゴールもよく分からない作品が現れた。ときたまこういう作品ってのがポロッと放送されることはあるのだが、アニメオリジナルでわざわざ作られたというその熱情は一体どこからきたものなのか、謎が謎を呼ぶ作品だ。まぁ、正確にはオリジナルではなくてパチンコが原作らしいのだが……パチンコってやったこと無いから「パチンコ原作」っていう意味がよくわからへん。1つだけ言えるのは、「うみものがたり」とか「戦国乙女」とか「ツインエンジェル」は色々と残念なことが多かったということだ。「Rio」は残念を通り越して不覚にも笑える部分はあったのだけれども。 過去の反省からすると、「パチンコものはシナリオに期待したらアカン」ということだが、この作品はその点で非常に親切であるといえる。なぜなら、原作がどうとか調べる以前に、1話目を見たら「あぁ」と納得出来るからだ。少なくとも、この番組のスタッフに「何か新しい世界を作ってやろう」という意気込みは無いと思われる。シナリオ面に期待されるのは、引き込まれるような魅力的な物語などではなく、片手間で見ても問題無い程度のテンプレでがちがちに固めた「お約束」の集大成。古き良き昭和のテレビ番組。時代劇なり、それ以外のヒーローものなり、長きに渡って日本人が培ってきた「お話」がそこにはある。別にそれが悪いってことじゃない。マンネリズムは安心感に繋がる部分もあるのだし、マンネリがあるからこそ、最後の変身シーンあたりに「どないやねん!」と盛大に突っ込むことも出来るのだし。そういう馬鹿馬鹿しさを彩るには、この「全てをどこかで見たことがある世界」は悪いものではないし、斜に構えたおっさん的には昨今のラノベ文化なんかよりもよっぽど座りが良いようにも感じられるのである。 ただ……だからといってこれを見たいかというと、決してそうではないわけで……ほんと、誰がどういう目算で番組を作ってるんだろう。アレか、パチンコアニメって、儲からなくてもいいっていう決まりでもあるのか。企画段階での目標がさっぱり分からん。1話目を見る限りでは、シナリオがわかりやすすぎるので、見ていて不自由に感じる部分は無かったし、テンプレはテンプレなりに、すらすら観ることが出来るので悪くはない。演出が徹底的に昭和で統一されているのは好みの別れるところだろうが、意図的に「古い原作」に合わせてるっていうなら、今放送されているドラえもんだって似たようなもんである(流石に強引なこじつけな気もするが)。だとしても、この1話を観て「それなりに満足した」人間が、じゃぁ続く2話目を観たいのかと言われると、そうとは思えないのだ。いったいどこにモチベーションを維持したらいいんだろう。最後の変身シーンあたりからヒーローものとしてエッジを際だたせるのか? いや、多分それだと林立する他の作品がより現代の作風に合わせているのに勝てるとは思えない。テンプレを「そこにあるもの」として求められるには、ぽっと出の1話では範囲が狭すぎる。どうにも、「この番組ならでは」が無いのが心許ない。 強いて言うならキャラの魅力を出していくこと、がメインになるのだろうが……それならルパンでいいよなぁ。せっかくの時代ものなのに、歴史上の人物をフィーチャーしたような部分もあんまりなかったし(ペリーが極悪面だったのはちょっと笑ったけども)。柳沢吉保が1話目でフルボッコされて再登場があるかどうか。あとは何となく楽しむには中の人目当てっていう方法もあるけどね。中井和哉が楽しそうにやっているのは純粋にプラス。カズ中井は関西人のくせにこういう「何となく江戸っ子」風が妙にしっくり来るのは何故なんだろう。あとは渋めのキャスティングが色々と楽しいので、そのあたりも「安定感」で観るのはアリかな。個人的には、側近のおっさん役が鈴木千尋っていうのが一番嬉しかったけども。ちーくん最近仕事聞けてなかったからな。もっと活躍して欲しい役者の1人です。
○「ビビッドレッド・オペレーション」 6
今期注目作の2つ目。あの股監督こと高村和宏がお送りする、新たなる尻アニメの幕開けである。シリーズ構成には吉野弘幸、制作はA-1 Pictures。「ストライクウィッチーズ」とはまた違った世界になるのは間違いないが、一体どんなものが飛び出して来るのか。 当方、既にラジオは聞いているので勝手なイメージは固まった状態で視聴……出来るわけがない。あのラジオでアニメのイメージなんか出来るわけがない。つまり、これまでばんばん挟み込まれていた番宣CMのイメージのみでの視聴開始。全体的な印象を2つにまとめると、「そこまで尻でもなかったな」というのと、「これ、戦隊ものか」。 1つ目、尻については、まだろくに戦闘も始まっていない状態なので何ともいえないが、ストライカーユニットの設定から人智を越えた軍服のデザインまで、徹底して阿呆に全力疾走していたストパンとは違って、こちらの作品は一応現実的な部分を多く残している。まぁ、近未来っぽいのに女子中学生がブルマだったり、じいさんが作ったビビッドシステムから何故かマーチングバンド風のエロ衣装が飛び出したり、相変わらずではあるのだが、少なくともストパンほどダイレクトに「そっち方面への追究」をする作品ではなさそうだ。おそらくシナリオ面の重みはストパンよりも大きくなると予想されるので、多分このアニメでは「スースーするの」や「モゾモゾするの」のようなエピソードは出てこないのじゃなかろうか。脚本に入っている吉野氏がどの程度その辺のファンのニーズを分かっているかにもよるが,もう少し「格好良さ」みたいなものを見せる方向に寄るような気がする。 そして、「尻要素」を抜いた時に残る要素が、「戦隊もの」ということになる。まぁ、女の子だらけだから正確にいうと「プリキュアもの」になるような気もするが、プリキュアはあくまで少しずつ戦隊メソッドに寄った作品がある、というだけで、軸は別物と考えるべきだろう。となると、やはりこの1話目は完全に戦隊もののソレである。日常風景と、どのような世界観であるかという舞台設定を概観し、突如表れる謎の敵キャラ。軍部が出撃するも、正体不明の敵になすすべもなく敗れ、そこに現れるマッドサイエンティスト。彼は以前から敵勢力の侵攻を予期しており、そのための秘密兵器を用意していた。さぁレッド、今こそ変身のときだ!! ほら、完全に戦隊だ。レッドから変身始めるパターンだからジェットマンとかその辺に近いのかな。 こうなると、後は戦隊メソッドで追いかけるしかなくなる気がするのだが、そう考えると1クール(だよね?)で終わるっていうのはいかにも短い。「レッドが変身したところで終わり」というのは戦隊の1話じゃちょっと考えられないペースだし、13話しかないとしたら、当然プリキュアのように「1話で1人ずつ仲間に」なんてくだりをやっていたらあっという間に最終回になってしまう。ここから一体どのように味方キャラを見せて、敵キャラを見せることになるのか。なかなかの難問である。もちろん、ここから戦隊ものとは全然別な方向に飛んでいく場合もあるかもしれないが、正直、1話の「真っ正直に燃えるアニメ」っぽさを見る限り、あんまり捻ってくる作品だとは思えないんだよね。1話でのあかねの全力疾走や、魔法少女のごとき見事な変身シーンなんかを考えると、アツさでは「なのは」シリーズに対抗する、真っ向からの「変身武闘派少女もの」としての見栄えに期待したいところである。 やはり画面がとにかく綺麗。「綺麗」というのは色々と意味があるが、高村絵なのでとにかく見やすい、っていうのと、股監督の面目躍如たるキビキビしたモーション冴え渡っているのが実に痛快だ。1話でもっとも評価すべきは当然その部分だろう。考えてみりゃストパンだってシナリオ自体は捻りの無いスポ根ものだったわけで、今作についてもシナリオ云々よりも友情で努力で勝利な王道パターンさえ固めて思い切り高村節を披露してもらえれば、それだけで充分満足出来るとは思う。もちろん、シナリオ面でもちゃんと見せてくれるなら言うこと無しですよ。ただ、1話の時点で色々とツッコミどころは多いので、あんまり真剣に考えちゃうと損しかしない気がする。「突然エネルギー事情ががらっと変わったら、むしろ既得権益があるんだから戦争は悪化するよね」とか、「地球を一変させるような大発明をした博士、いくらなんでも貧乏すぎるだろ」とか。まぁ、後者については何か理由があるみたいだけども。エネルギー事情についてはなぁ、真面目に考えるとヤバいからな。それこそ同じ(?)戦隊もののゴーバスに出てきたエネトロンタンクみたいなもんだと思えばいいや。アローンっていう名前のバグラスを対峙するビビッド戦隊たち。まぁ、面白そうじゃないですか。ロボ戦が無いのは仕方ない。 そんなよく分からないテンションの番組を支えるのは、ほぼ若手で固められた楽しみな面々。メインを務める佐倉綾音は、少しずつではあるが自分の歩むべき道を見つけ出したみたいで活き活きしている。脳天気に勢いで押せる役の方が今の彼女には合っているでしょうね。今回登場したブルーの子、村川梨衣は若手メンバーの中でも一番の新人(実年齢は分からない)。年の近い役者が多いだろうし、デビュー戦としてはやりやすい現場なのではなかろうか。更にこれにバウム、まれい、名前のよく似た内田彩と並ぶのが戦隊を構成する5人ということになる。アホのレッドとお調子者のグリーンだけ分かる。ブラックが中二病かぁ。どんな戦隊になるのかなぁ。ちなみにマスコット兼博士役に特撮でもお馴染みのてらそままさき氏がキャスティングされてるのもなんだか意味深である。なんか、だんだん「架空の萌え戦隊作ってプリキュア釣ろうぜ」みたいな企画に見えてきたわ。全力で釣られクマー。
○「gdgd妖精s」 5
まさかまさかの第2期である。こんなんが2期制作決定って、本当にこの業界はどうなってるんだろうと思わずにはいられない。そりゃ制作費はかからんだろうがな。2期を作る資金の一部が私の買ったBD代だと考えると……わぁい、めでたいな。 しかし、再開するからといって油断は出来ない。どうも金が絡み始めた影響で本当にgdgdだった1期のお遊びの頃とは話が変わり、もう少し大人の人たちが関わってくるようになってしまっている部分も少なからずあるようなのだ。具体的には、作品の全てを司っていた菅原そうた氏が今回は一歩引いた形になっているなんて話もあるし、実際1話脚本は違う人。ひょっとしたら体質が大きく変わっているかもしれない。ネタの純度が勝負の作品なだけに、ちょっとした変化で本当に単なるグダグダになってしまう危険性は常に含んでいるのだ。 で、1話目を見た感じだと、まぁ、無難なスタートかな、という気はする。冒頭の謝罪ネタなんかはまんまで捻りが無いのでそこまで笑えるものではないのだが、謝罪の席でピクピクたちの脇に並んでいるオールキャストの映像だけでも不覚にも面白い。色んなキャラが出てたなぁ、としみじみ思う(そのくせ、森下さんだけはちゃっかり撮影する方に回っているのがずるい)。他にも、「パクリはしません」と宣言した直後にいきなりやらかしたり、導入が1期と全く同じで戦慄したり、旧作ファンにとっては嬉しいサプライズも多いし、エンディングがよりオリジナリティの高いものになり、その後の次回予告映像が静止画からアニメに進化し、よりひどいものになるなど、予算に余裕が有るが故のパワーアップも随所に確認出来た。ま、そんなに肩肘張って見る作品でもないし、1期同様に時折突っ込みながら見られればそれで良いかな、とは思う。 ただ、アフレ湖が整備中だったのは素直に残念だったけどね。この作品はあそこが本編と言っても過言ではないのだから、早く使えるようになってほしいものだが……。
○「俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる」 4
千和が出ているのに千和が出ていない作品が始まった。なんか、そんな話題だけ見聞きしていたよ。「千和」っていう名詞は、もう「ピサの斜塔」とかと同じ唯一名詞と解釈してもいいと思ってたのに、今後の世界ではそうはいかなくなるってことなんだよなぁ。しかも、何で幼なじみが千和かっていうと作者が千和のファンだかららしいじゃない。そういうのってどうなんだろうなぁ。自分で好きな人の名前のキャラ書くのって……逆にしんどくないか? これで千和キャストが実現していれば悲願も叶ったんだろうけどなぁ。ちなみに、千和キャストが実現したりしたら、今ジャンプで連載してる「クロスマネジ」がアニメ化したらどうなってしまうんだろう、とか恐ろしいことを考えてしまう。いや、無いだろうけど。スポーツショップの店員で出てきた「中原」さんは麻衣なのか茂なのか考え始めると、気になって昼も眠い。 さておき、この作品であるが、タイトルの痛々しさから分かる通りの純然たるラノベ作品。こういうタイトルって、見た時点であらすじが分かっちゃうわけで、何一つ得しない気がするんだけどね。導入もきっちり予想通りであり、「彼女」と「幼なじみ」が紹介されて終わった。キャラデザやなんだか淡い配色なんかはすごく「さくら荘」に近い気がするけど、別にスタッフとか被ってないんだよな。監督は「うさぎドロップ」でも監督を務めた亀井幹太氏ということで、期待したい部分はあるし、1話目も特に悪い点があるってわけではない。むしろ演出面は非常に見やすい上に台詞を載せる際の映像の流し方とか、印象的な画面作りは上手い部類だと思う。思うのだが、どうしても「ラノベだしなぁ……」というマイナス予測が先立ってしまってテンションがあまり上がらない。「彼女」の方のキャラは今のところそこそこ立っているとは思うのだが、結局彼女が主人公だけを狙って声をかけてきた理由がよく分からないんだよ。クラスメイトの中で人間関係をつくるとしたら、まず女友達が出来るのが先で、そこからあの性格が漏れ聞こえるようになれば、彼女が悩んでいる「恋愛の煩わしさ」からは解放されるわけだしさぁ。女友達が出来ない人間の時点で人間性は察した方がいいだろうに。主人公にキャラを隠さない時点であんまり世間体を気にしてるようにも見えないし、なんでこんな面倒な関係性が構築されるに至ったのか、やっぱり分からないのである。例によって「ラノベ的お約束だからこういう展開でいいだろ」みたいな筋立てが先立って、あんまりお話に入っていけないんだ。 まぁ、そこまで真剣に見るもんじゃないとは思うけどね。前クールだったら「おにあい」とかだって筋立てなんて何一つ無い話だったのに、結局アニメは見ちゃったわけだし。これもあんまり面倒なことを考えずに見られりゃいいんだけども……絶対俺は幼なじみ側に荷担する気がする。今までの傾向から考えて。あ、そういや主人公の中二設定が絶妙にタイミングが悪い、なんて話題もあるが、まぁ、最近はこういうのも多くなってるし、ネタかぶりっていうほど気にするもんでもないやね。赤崎キャラは必ず厨二と付き合わされて大変だが。一番まともな共演者がソーニャちゃんってのはどういうことだい。 というわけで中の人の話だが、主人公が「おにあい」の秋人で、その回りに森サマーがいるという非常にややこしい状態。いや、分かりやすいキャラだけども。千和という名の千夏は、やっぱりシンプルな脳天気さが出ていて良いと思いますよ。そして、真っ向からそれに対抗するのが、大御所登場、田村ゆかりである。彼女がいるおかげでオープンエンドの歌唱に芯が通って良かった。キャラとしても、当然びくともしない強度を持っているので無問題。千和がいないのは残念だが、それがデフォルトならば別に気にはならないな。逆にサブキャラで出てこられてもややこしくなるだけだ。
○「たまこまーけっと」 5
さぁ、やってまいりました、今期注目作の1つ、たまこまーけっと。けいおんスタッフが送るけいおんじゃない作品、果たして一体どんなものが飛び出すのだろうか。 …………うわぁ、餅喰いてぇな。昔からクリームとかチョコとか洋菓子一辺倒だったんですが、年を取ってくると少しずつ和菓子の良さも分かりはじめてね、美味い餅は本当に美味い……。うん、そんな感想だな。1話目で何を語ればいいんだよ。予告でやってた通りの内容だったよ。この懐かしさは恐ろしいものがある。何も起こらないんだろうなぁ、何か起こったらあかんのやろうなぁ。考えてみれば、古き良き日本のアニメって、そういうものだったんだよね。赤塚不二夫とか藤子不二雄とかさ、「ご町内で何かが起こる、毎週単発でだらだら続くアニメ」って。まぁ、トリの存在感を考えたらどう見てもグーグーガンモだから細野不二彦だけど。とにかく、他に放送されている諸々のアニメといっしょに考えるのは難しい、何とも不可思議な作品。 「ご町内もの」というテイストは割と好きだ。公式ページのキャラ紹介を見てもほとんどが商店街のおっさんおばさんばかりというものすごい陣容であり、ここから学園ラブロマンスにもならないだろうし、もちろん能力バトルにも推理サスペンスにもならないだろう。一応トリの存在はこの上なくファンタジーではあるし、ラストの謎映像など一応それっぽい要素は残っているが、そこに注目しても仕方ない。アイツはあくまでドラえもんのような、ウメボシ殿下のような、ポコニャンのような存在でしかないのだから、敢えて分類するとしたら「ギャグアニメ」でしかない。そして、そのユルさは「何かを求めて真剣に見る」という視聴体制を完全に拒絶している。しかし、そのくせ制作は京アニなので、「何かを求めて真剣に見る」ことを強要されてもいる。これは難しいぞ。この作品を面白く見られるにしても、最終的につまらなくなって断念したとしても、「何故私はけいおんがあんなに好きだったのか」という疑問の答えを得る一助にはなりそうだ。「ライブも卒業もないけいおん」だとしたら、私は一体どんな感想を持つのだろうか。 しかしそれにしても本当にけいおんワールドである。いや、中身はけいおんとは別物なんだけど、描かれるもの全てがけいおん的である。これが山田尚子の世界であり、堀口由紀子のキャラであり、京アニの作るアニメである。それを見ているだけでもある程度満足出来てしまうのは、我ながら安易過ぎる気がしてちょっと怖い。でも仕方ないよなぁ、それが京アニの持つパワーだからなぁ。当然現状ではけいおんが上だし、第一印象でいったら「中二病」の方が圧倒的に上なのだが、考えてみりゃけいおんだって1期1話目ではそんな印象だった気もする。いや、むしろ「また萌え4コマかよ!」ってので印象が悪かった気もする。この作品だって「また日常ものかよ!」てなもんで、印象は悪くなってもおかしくないのだが……これを目くじら立てて批判するのは流石に間違っている。ひょっとしたら「退屈」は訪れるかもしれないが、どうもこのドタバタ感は「日常的ユルさ」を許してはくれない気がする。1クールの間とはいえ、毎回何かしらかき回してくる気がする。色々と余計なことを考えながら、少しずつ「分かって」いくことを祈りたいものだ。 当然、話題は中の人のことに移っていくわけだが、今作はまた京アニらしく、メインキャストに新人を多く抜擢している。特に主人公たまこ役の州崎綾については、なんとオープンエンドの歌唱まで任されるという大役を仰せつかった。番宣CMのときは「なんかしゅが美に近いぽわぽわした声か」と思ってたけど、通して聞いてみるともう少し固めかな。たまこの演技は割と素に近い声でやっているように聞こえるが、今のところは特に可もなく不可もなし。お歌の方も、まだまだプロには届いてない気もするけど、一生懸命さは伝わってくる。京アニ作品のレギュラーといえば過去に無名の声優がことごとくメジャーへ駆け上がるきっかけになっているまさに登竜門である(相沢舞だけなんか不憫だったが)。ここから新たな未来を切り開くきっかけとなるだろうか。楽しみに待ちたい。同様に、クラスメイト2人を担当する金子有希、長妻樹里という名前も初めて見るもので、このあたりが「今後どうなるか楽しみ」枠である(あともち蔵の中の男の子も若手か)。 その一方で、回りを固める商店街のお歴々には恐ろしいほどのラインナップで固めてあるのが驚愕。たまこの親父さんと向かいの餅屋が急に藤原・立木で喧嘩を始めた時には吹いてしまった。「たまや」のおじいちゃんは西村知道、「大路屋」の奥さんは雪野五月である。ちなみにたまこの妹は日高里菜ちゃん。最年少のくせにこの安定感。更に商店街には辻谷耕史、成田剣、渡辺久美子などが名を連ね、どさくさに紛れてぴかしゃも大人役で参戦。何故か小野Dはオカマである。個人的に一番笑ったのは銭湯のじいさんが津久井教生だったこと。あの声で「動物としゃべるのが夢だったんだ」って言われても、あんたニャンちゅうやらヤツデンワニやら、動物の方が多いくらいじゃないですか。そして、この作品を全て握っているのが、トリ役の山崎たくみ。……この人も実は割と「動物声」なんだよなぁ。粘っこいなぁ。
○「AMNESIA」 4
黄昏乙女でない方のアムネジア。ちなみにカタカナ表記だとこちらは「アムネシア」であるが、正しい発音だと「ジ」の方が近いですね。正確に発音するならアムニージュ、アムニージとかになるか。意味は記憶喪失、健忘症(当然、すべて今調べた)。 で、そんな似たようなタイトルの作品だが、中身は残念ながら乙女ゲー。それも、割とキツめの設定の乙女ゲー。野郎の造形や設定が何かと痛々しい。最近の作品だと「アルカナファミリア」がかなり近いかな。いや、場面設定やヒロインのおかれてるシチュエーションは全然違うんだけど、厨二臭いファンタジーな野郎どもが何となく似ているのである。まぁ、そういうお店の設定だから仕方ないのかもしれないが、いくら何でも訳の分からない方向にキャラを立てすぎだろう。特に石田彰ボイスの奴、あれは絶対女の子でもキツいと思うのだが……。 まぁ、乙女ゲー原作なんて総じてこんな印象。黙って見ていられた「薄桜鬼」あたりが例外的だっただけ。設定のキツさを取り除いてしまえば、記憶喪失で右も左も分からないヒロイン一人がぽつんと放置されている状態はなかなか萌えるものがある。どう考えてもこの後エロい方向にしか進まないシチュエーションなのだが、ずっと沈みっぱなしの画面が彼女の不安さを否応なく際だたせ、見ている方のテンションも良い具合に下げてくれる。このまま「UN-GO」とか「PSYCHO-PASS」みたいなお話になっちゃえば楽しい気もするのだが、残念ながら多分そうはならないだろうなぁ。野郎いっぱい出てきてるしなぁ。そういう意味では、あんまり期待出来ない方向性の作品なのは間違いないです。ただ、絵は割ときれいめで、ヒロインは可愛いと思う。監督は「セイクリッドセブン」の大橋誉志光、制作はブレインズ・ベース。うーむ、どう見ていいのか分からん。脚本は待田堂子。これまたなんともいえん。うーむ、番組を切る勇気、切る勇気なんだが……。 ほら、メインヒロインをやってるかもさんが、久しぶりにグッと儚げなボイスなのでそればっかりが聞きたくてねぇ。最近は割と強めの役をやることが多かったので、この手の名塚ボイスは貴重じゃないですか。私の心の娘は、今でも草摩杞紗たんなのです。
○「THE UNLIMITED 兵部京介」 5
よく分からないところから出てきたサンデーアニメ。何しろ「絶対可憐チルドレン」からのスピンオフ作品らしい。「絶チル」のアニメ放送が終わったのが2009年らしいので、こちらは約4年ぶりということになる。ただ、どうやら私の知ってる「絶チル」とはあまり関係の無い作品になりそうである。 「絶チル」のアニメ自体は一応当時見ていた気がしたのだが、データを確認したら最終評価が記入されていなかったので、途中で力尽きていたのかもしれない。朝番組だったから録画機器が貧弱だった当時は追いかけるのが辛かったのよね。サンデーは本誌を一切読まない関係で、基本的な情報も色々と抜け落ちてしまっている。「スピンオフって言われても分かるかなぁ」と不安だったのだが、1話目を見る限りでは本編とほとんど関係ないみたいだし、アニメオリジナルらしいのであんまり支障がないのは助かったかもしれない。制作陣も原作アニメとは一切被っておらず、全く新しいアニメとして観た方が正しいのだろう。 ただ、全く新しいアニメになるんだったら、何でわざわざスピンオフの題材を持ち出したんだろう、というのはよく分からないところ。もちろん基盤があった方が作品が作りやすいだろうし、原作ファンも取り込めるのだから完全オリジナルにするよりはよっぽど安定した集客は見込めるのだろうが、「絶チル」自体がそこまで強力なコンテンツだとも思えないのだが。直前に「ハヤテ」のアニメオリジナルが放送されており、そちらがどうも消化不良気味だったせいで、「アニメオリジナルなスピンオフ作品」には懐疑的になってしまう。実際、「絶チル」の最大の売り(じゃない?)である女の子たちは一人も登場しないし、イメージとしてはこないだ終わった「コードブレイカー」の方がよっぽど近い気がする。チート主人公兵部がチート能力を使って好き放題やる。一応ダークヒーローとしての設定なのだが、1話目を見る限りでは相手取っている敵国軍人の方がよっぽど畜生なので、単なる勧善懲悪ものにしか見えなかったりする。まぁ、もう1人の主人公ポジションにある潜入スパイの人が「もう一つの正義」を見せてくれることになるとは思うので、「ダーク」の部分が盛り上がるのは2話以降ということだろう。 正直、何をモチベーションに制作されたアニメなのかが分からずに視聴に戸惑う部分は少なくないのだが、実際にはオリジナル作品としての質は悪くないと思う。制作はマングローブ、監督はこれまでそこかしこで良いお仕事をしてくれていた五十嵐紫樟である。劇場版「ボトムズ」の監督をやってた人だが、割と相性は良いので今後のディレクションが楽しみである。映像的にはそこまで驚くようなものは出てきていないが、エスパーバトルでのエフェクトバリバリ効かせた画面はクセも出てくるだろうから面白い画作りが出来るんじゃないだろうか。まぁ、それこそ「コードブレイカー」でいいじゃん、っていう話になるのかもしれないけども。今後端々で「絶チル」との繋がりも出てくるんだろうさ。今のところ共通部分って兵部のキャラクターだけだからなぁ(あと釘宮モモンガ)。 中の人については、割と野郎色強めなので、そっちをメインで楽しむことになる。兵部役の遊佐さんの相変わらずの胡散臭さと、まっすぐ攻めてくる諏訪部さんの主人公キャラの組み合わせが粘っこくて良い。お姫様ポジションのロリっ子は一瞬金朋なんじゃねーかと思ってしまったが、東山奈央であった。この子も最近推され始めてるな。
○「ラブライブ!」 5
なんか色々と見たことのあるコンセプトだけど、改めて本気でやってみたらどうなんだろう、みたいな新作。事前知識はそこまで多くないが、年末にやってたブシモの特番で色々と紹介されていたので、導入部分の知識はあるくらいの状態で視聴。 アイドルもの、ということで、現在ならば「AKB0048」と真っ向からぶつかる形になっているわけだが、狙っているコンセプトはかなり異なっている。AKBはアイドルアニメというよりも「AKBアニメ」であり、AKBという概念そのものがネタになっている部分が秀逸。こちらの作品は一応現実に則した部分からスタートしており、素人の娘っ子がなおざりな理由でアイドルを目指して裸一貫立ち上がるところから始まっている。政府との抗争もなければ襲名キララやセンターノヴァによる恐怖の神隠しも無い世界なので、どちらかというと「アイマス」の方が近いと言えるかもしれない。そして、現実世界との接し方が独特で、中の人たちのアイドル活動が同時進行しているらしく、更に人気投票によるセンター云々とか、そういう要素も取り入れているらしい。こうしてアイドルもののアニメを見ていると、アイドル産業がいよいよアニメにも本格参入してるんだなぁ、としみじみ思う。まぁ、「アイカツ」とかそういうのを見てればもっと早く感じたのかもしれないけども。 個人的な思い入れが一切無いので非常にフラットな気持ちで見ていたし、中の人たちのアイドル活動なんかはさっぱり知らなかったので純粋にアニメ単体での評価になるが、1話目はそれなりの手応えである。サンライズ制作で、監督は過去にちょくちょく名前を見かけた気がする京極尚彦である。あんまりはっきり覚えていないのだが、単に名前にインパクトがあるから記憶に残っていたのかも(何故インパクトがあるかはいわずもがな)。キャラデザに西田亜沙子が参加しているので思った以上に丸いしツヤツヤしてるのがちょっと面白く、やはり映像の質自体はそれなりに高い。無茶苦茶な筋立てなのにお話は素直に見ることが出来たし、ヒロイン達の表情も見ていて応援したくなるレベルで華やいでいる。例によってまとめて登場したキャラクターの区別がつきにくいのは難点だが、この手のアニメではお約束みたいなもんだし、そこはある程度慣れるまでは仕方ないだろう。この筋立てで真剣にドラマを語ろう、という姿勢でもなかろうし、あくまで「どこか賑やかな、歌と踊りが多めのアイドル成長物語」として見られるならば、それはそれで1つの成果ではなかろうか。 ただ、そうした分かりやすい要素だけを残すと、映像面、脚本面で他のアイドル作品と比べるといささか弱い部分も見えてくる。まず映像面だが、ダンスシーンになるとモデリングを用いたCG画面に切り替わる。これはサテライト制作の「AKB」でもA-1 Pictures制作の「アイマス」でも同じように使われている手法だが、いわゆる「アニメ画」との境目が一番気になってしまうのがこの作品だった。普段の絵がちょっとCG処理に対応しにくい「丸い」動きである、というのも大きな要因だが、アップの画面だと手描き、多少遠景になるとCG,という切り替えが非常に細かく行われるため、どうしても「継ぎ目」の存在感が強く意識されてしまうというのが大きな問題だと思われる。「アイマス」ではライブでモデリングを使うときは基本的にそれ一本で通すし、「AKB」は最初からそれを意図したキャラクターデザインが取られている上に、CGはサテライトの十八番なので、背景やその他のシーンとの融和性が非常に高い(その分普段の画面でも固くて受け付けにくい人はいるのかもしれないが)。どうしても「CGを使っていること」に意識が行ってしまうのは課題といえるのではないだろうか。まぁ、慣れてしまえば気にならないのかもしれないけど。 シナリオ面については、「単なる女子高生の思いつきなもんだからあんまり真剣に見えない」っていうのが気になるところ。主人公の天真爛漫少女が思い立ってアイドル事業に乗り出したわけだが、お友達のいう「スクールアイドルだって毎日必死に努力した結果だ」という説教は本当にごもっともな話なのである。現状では「廃校を阻止したい」というモチベーションが今ひとつ真剣に感じられず、そのために主人公の熱意も強く感じられるものではない。そんなところに、何のバックグラウンドもない女子高生が突然乗り込んだとしても、「いくらなんでもアイドル馬鹿にしてないか?」という反感が強くなってしまう。アイマスキャラたちはいうても事務所に在籍してる卵たちだったわけだし、AKBに至っては違法行為に手を染めてまでアイドル活動しようと決意した命懸けの連中だ。「成長物語」という側面がある限りはどうしたって「努力の成果」を見せなければいけないわけだが、その部分の説得力が出てこないと、今後のドラマにはやや不安が残る。思いつき女子高生の集団じゃ、個々のキャラの識別も難しそうだし。 まぁ、難癖は付けているが、1話目の時点では単に「分からない」段階が多いので、しばらく視聴してみて独自の良さが見つけられれば良いな、とは期待してます。中の人たちについても、既にある程度知名度が高い人間半分、この作品からの下克上を狙う人間半分といったところだろうか。主役の新田恵海という子の仕事は悪くなかったので、少なくとも今後の視聴に悪影響は一切無い。その他の面々との協力で、どれくらい盛り上げてくれるのか、未知数な分だけ楽しみかもしれませんよ。 |
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HN:
Thraxi
性別:
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趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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