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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「ラブライブ!」 5

 なんか色々と見たことのあるコンセプトだけど、改めて本気でやってみたらどうなんだろう、みたいな新作。事前知識はそこまで多くないが、年末にやってたブシモの特番で色々と紹介されていたので、導入部分の知識はあるくらいの状態で視聴。

 アイドルもの、ということで、現在ならば「AKB0048」と真っ向からぶつかる形になっているわけだが、狙っているコンセプトはかなり異なっている。AKBはアイドルアニメというよりも「AKBアニメ」であり、AKBという概念そのものがネタになっている部分が秀逸。こちらの作品は一応現実に則した部分からスタートしており、素人の娘っ子がなおざりな理由でアイドルを目指して裸一貫立ち上がるところから始まっている。政府との抗争もなければ襲名キララやセンターノヴァによる恐怖の神隠しも無い世界なので、どちらかというと「アイマス」の方が近いと言えるかもしれない。そして、現実世界との接し方が独特で、中の人たちのアイドル活動が同時進行しているらしく、更に人気投票によるセンター云々とか、そういう要素も取り入れているらしい。こうしてアイドルもののアニメを見ていると、アイドル産業がいよいよアニメにも本格参入してるんだなぁ、としみじみ思う。まぁ、「アイカツ」とかそういうのを見てればもっと早く感じたのかもしれないけども。

 個人的な思い入れが一切無いので非常にフラットな気持ちで見ていたし、中の人たちのアイドル活動なんかはさっぱり知らなかったので純粋にアニメ単体での評価になるが、1話目はそれなりの手応えである。サンライズ制作で、監督は過去にちょくちょく名前を見かけた気がする京極尚彦である。あんまりはっきり覚えていないのだが、単に名前にインパクトがあるから記憶に残っていたのかも(何故インパクトがあるかはいわずもがな)。キャラデザに西田亜沙子が参加しているので思った以上に丸いしツヤツヤしてるのがちょっと面白く、やはり映像の質自体はそれなりに高い。無茶苦茶な筋立てなのにお話は素直に見ることが出来たし、ヒロイン達の表情も見ていて応援したくなるレベルで華やいでいる。例によってまとめて登場したキャラクターの区別がつきにくいのは難点だが、この手のアニメではお約束みたいなもんだし、そこはある程度慣れるまでは仕方ないだろう。この筋立てで真剣にドラマを語ろう、という姿勢でもなかろうし、あくまで「どこか賑やかな、歌と踊りが多めのアイドル成長物語」として見られるならば、それはそれで1つの成果ではなかろうか。

 ただ、そうした分かりやすい要素だけを残すと、映像面、脚本面で他のアイドル作品と比べるといささか弱い部分も見えてくる。まず映像面だが、ダンスシーンになるとモデリングを用いたCG画面に切り替わる。これはサテライト制作の「AKB」でもA-1 Pictures制作の「アイマス」でも同じように使われている手法だが、いわゆる「アニメ画」との境目が一番気になってしまうのがこの作品だった。普段の絵がちょっとCG処理に対応しにくい「丸い」動きである、というのも大きな要因だが、アップの画面だと手描き、多少遠景になるとCG,という切り替えが非常に細かく行われるため、どうしても「継ぎ目」の存在感が強く意識されてしまうというのが大きな問題だと思われる。「アイマス」ではライブでモデリングを使うときは基本的にそれ一本で通すし、「AKB」は最初からそれを意図したキャラクターデザインが取られている上に、CGはサテライトの十八番なので、背景やその他のシーンとの融和性が非常に高い(その分普段の画面でも固くて受け付けにくい人はいるのかもしれないが)。どうしても「CGを使っていること」に意識が行ってしまうのは課題といえるのではないだろうか。まぁ、慣れてしまえば気にならないのかもしれないけど。

 シナリオ面については、「単なる女子高生の思いつきなもんだからあんまり真剣に見えない」っていうのが気になるところ。主人公の天真爛漫少女が思い立ってアイドル事業に乗り出したわけだが、お友達のいう「スクールアイドルだって毎日必死に努力した結果だ」という説教は本当にごもっともな話なのである。現状では「廃校を阻止したい」というモチベーションが今ひとつ真剣に感じられず、そのために主人公の熱意も強く感じられるものではない。そんなところに、何のバックグラウンドもない女子高生が突然乗り込んだとしても、「いくらなんでもアイドル馬鹿にしてないか?」という反感が強くなってしまう。アイマスキャラたちはいうても事務所に在籍してる卵たちだったわけだし、AKBに至っては違法行為に手を染めてまでアイドル活動しようと決意した命懸けの連中だ。「成長物語」という側面がある限りはどうしたって「努力の成果」を見せなければいけないわけだが、その部分の説得力が出てこないと、今後のドラマにはやや不安が残る。思いつき女子高生の集団じゃ、個々のキャラの識別も難しそうだし。

 まぁ、難癖は付けているが、1話目の時点では単に「分からない」段階が多いので、しばらく視聴してみて独自の良さが見つけられれば良いな、とは期待してます。中の人たちについても、既にある程度知名度が高い人間半分、この作品からの下克上を狙う人間半分といったところだろうか。主役の新田恵海という子の仕事は悪くなかったので、少なくとも今後の視聴に悪影響は一切無い。その他の面々との協力で、どれくらい盛り上げてくれるのか、未知数な分だけ楽しみかもしれませんよ。

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