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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL」 5

 今期のアニメ、ほんとに何が何やら分からんことが起こりすぎててもはや脳が限界だよ。これはいったい何なのだろう。

 もうめんどくせぇので「攻殻機動隊シリーズについてはなんも知りません」という前提でお願いしたい。一応、過去のシリーズは1回は触れてるはずなんだけど、そこまで入れ込むこともなく、なんとなく表面をさらっただけだし、それももはや20年とか前の話でしょ。ほんとに「なんとなくのイメージ」でしか覚えてないので、四捨五入したらゼロでいいレベルなのですよ。ほんで、多分視聴してた当時の経緯としても「なんかよく分かんなくなってきちゃった……」てんで見なくなった気がするので、ほんとに「分からないから逃げた」って話なのよ。まぁ、まだVHSで録画とかしてた時代ですよ。集中して見られる地上波作品として放送されたものはわずかだし、劇場作品とかまで追いかけてないので「分かんないまま」だったことは許しておくれよ。

 そんな状態にまた新しい「攻殻」がくるぞ、と言われて身構えたってのに、出てきたものは想像の斜め……上だか下だか分からない亜空間からのもの。「なんじゃこりゃ」と思ってぼんやり眺めてたらあっという間に終わってしまった。そして出てくる感想は当然「なんかよく分かんなかった」である。そりゃそうじゃ。

 世間に散らばる情報をちょっと集めてみた感じだと、どうやら「これこそが本来原作として世に出された攻殻」であるらしい。私の持ってるような一般的なイメージは後世にアニメとしてオリジナルで足されていった要素が主であり、本来の攻殻機動隊で少佐はずいぶん愉快なおねーさんだったし、みんなして割とギャグってくれる人たちだったということ。うーむ、もしそれが事実だとしたら、ほんとにとんでもねぇイメチェンを果たされてたことになるな……びっくりとかがっかりとか以前に「ぽか〜ん」なので、とりあえずビギナーとしては「ほな、これをまた1から飲み込めってことですね」と覚悟を決めさせられるのである。

 映像制作はなんとこちらもサイエンスSARU。言われてみりゃ確かにそこかしこから「らしさ」も滲み出しているが、まさか「攻殻」×「SARU」なんて乗算が成立する時代が来るとは思わんよ。画面の質は高い……のだと思う。基準が定められないからいいも悪いもどうにも決定できないのだが、見ていて退屈しない(というか忙しすぎる)画面なのは間違いないし、これまでの常識をぶち壊すパワーは文句なし。そう言う意味ではもっと評価してもいい1話目だったとは思うのだが、いかんせん現状では「分からん」が勝っている。多分小さすぎる文字表記とかはもはや読まれる前提で書かれてないと思うので雰囲気だけでスルーしていいと思うのだが、設定がわからない状態でどんどん勝手に前に進まれるので、1話目から置いてけぼりの不安が満載。先行きはだいぶ不透明である。

 これを機にようやく「攻殻」ワールドに入門して、過去の作品も見直すきっかけとかになればいいのだが……逆にそのルートあるんかね?

 
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○「ヤニねこ」 4

 こちらの作品の視聴状況についてはやや特殊なので補足しておくと、我が家ではBSでのみ視聴可能なのだが(AT-Xでも放送予定だが、なぜか1ヶ月遅れ)、1話目のタイミングで裏番組として「ゆめみた」の放送枠拡大とかぶってしまい、同時録画本数の上限を超えてしまったため、1話目は放送をおさえることができなかった。後からAT-Xで録画自体は補完できると考え、一旦1話目をスルーし、視聴のみを配信でフォローすることにしたのだ。2話目の放送前に視聴しとかないと、ってんでこのタイミングで配信を追いかけた形。

 という状況はさておき、先に断っておくと、私はこの作品が嫌いである。嫌いな要素は色々とあるが、便利な言葉でまとめると「生理的に無理」。そもそも下ネタが好きじゃないし、ガチでグロかったりキモかったりするものが多すぎて、画面を見たくないのである。世の中には他にもたくさん下ネタを扱ってるギャグアニメはあるが、今作は何を血迷ったのか、よりによってバイブリーの制作で精緻な映像美術を伴って最大限の「生理的に受け付けない汚らしさ」を発揮させてしまった。スタッフの努力は評価したいし全力で表現してくれること自体は素晴らしいのだが、無理なものは無理である。

 加えてテーマ設定自体も気に食わない。過去にも何度か言及しているが、私は酒もやらなきゃ煙草もやらない至極一般的な陰キャである。そのため酒も煙草も「享受する楽しさ」が理解できず、結果的に「神の雫」や「上伊那ぼたん」についても理解が充分じゃないという状況になった。とはいえ、酒や煙草そのものを毛嫌いしているかというとそういうわけではなく、文化的背景やそのものへ情熱を注いできた先人たちへの敬意は持っているつもりだ。だからこそ酒については学んでみたいという気持ちもあり、「駒田蒸溜所」なんかはちゃんとみているわけだ。

 流石に酒と比べると煙草は文化的探索の可能性は狭まってしまうが、それ自体に人間の歴史があるのだし、ファッションアイテムとしての煙草を格好いいと思う時だってある。それこそアニメキャラの中には煙草がトレードマークで、「サマになっている」キャラも多い。そういう使い方を毛嫌いすることもないし、過去に某所で鍛えられたので近くで煙草を吸われると耐えられない、なんてこともない。ま、やっぱり好ましいとは思えないので、昨今の分煙・禁煙の流れはありがたいばかりではあるのだが。とにかく、「煙草だ」というそれだけでとにかく否定しようなんてスタンスではない。

 ただ、今作における煙草は明らかに「唾棄すべきもの」として描かれている。より正確に言うなら「喫煙者のヤニねこは最低のクズとして描かれている」。これを見て楽しむ方向性って、「こんな最低のドクズ人間がいるなんて面白いなぁ」という下を見て笑う文化にしかならないわけで、残念ながら私の求めるものではない。いや、「ダメなやつを見て笑う」笑いの形式もケースバイケースなのでそれが理由でダメってことじゃないが、ヤニねこのやってることって、とにかく人に迷惑をかけるし、腹の立つことしかやってないんですよ。ただの「ムカつくやつ」で「絶対近くにいて欲しくない」キャラでしょう。流石にこれを笑える道理がない。リアルに描けば描くほど、どんどん嫌悪感ばかりが高まっていくことになる。

 これを「女性の」「猫」で描いているというのがヘイトに拍車をかけているというのも書き添えておこう。実は私は原作漫画はチラッと読んだことがあるのだが、その理由が「へぇ、猫なんだ」だったんですよ。猫漫画なんてありがたいばかりじゃないですか。でも、今作のヤニねこって猫である必要性がいっっっっっさい無い。ただ好感度を稼ぐための設定。「巨乳の女性」であるのもまったく同じ理由で、これが中年のおっさんであれば流石に許容できる人は一気に減るんじゃなかろうか。世にはきらら漫画などを揶揄する表現として「おっさんの趣味を女子高生にやらせる」というのがあるわけだが、いくらなんでも限度がある。クズで最低のおっさんの日常をどれだけ克明に描かれても、そこに価値を見出し難い。

 そんなわけで、バイブリーが作っている見事なアニメーションであるということを加味したとしても、ちょっと視聴に耐えられる自信はない。……おかしいなぁ。「1話目でヒロインが嘔吐するアニメは名作」だったはずなのに……。

 
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○「透明な夜に駆ける君と、目に見えない恋をした。」 5

 真っ先に思ったことが「これで早見沙織が三重苦を制覇したんか……」だったのは申し訳ないけど、絶対おんなじこと考えた人いたよね。まぁ、ぶっちゃけ「盲」は「聾唖」と比較すると演技に与える影響は少ないけどね。

 というわけで、タイトルにも冠されている「盲目」を扱ったラノベとのこと。ここ最近のアニメでは「ゆびさきと恋々」で聾を、「透明男と人間女」で今作と同じ盲を扱っていたのでそこまで珍しい題材という感じでもなくなってきたが、「透明男」はファンタジーも絡めての描写だったこともあり、よりリアルによせて「盲人との関係」を描く目的の今作はなかなかの注目に値する。多分ロマンスとしてはそこまで突飛な設定ではない気もするのだが、デリケートなテーマでもあるので、きちんと突っ込んだ作品が「ライト」ノベルという媒体で描かれる機会はそう多くはないだろう。

 制作のマカリアというスタジオは残念ながらここまであまり大きなヒットを出せていない新興のスタジオで、私が見た範囲だと直近の作品は「ざつ旅」とあまり(良い)印象はない。今作においても特段作画が良いということもないのでややもっちゃりした印象ではあるが、作品のテーマ自体が非常に静的であり、動画に割く労力は必然少なくなるだろうから、ここからは1話目のクオリティを維持できればそこそこのものにはなりそうだ。ヒロインの造形などは、どこか世界から浮いている雰囲気も出しつつ、ちゃんと「美少女」に着地しているデザインなので案外悪くない。

 その上で注目したいのはやはり「盲」というテーマの扱い方ということになる。個人的には割といい刺さり方……いや、むしろヤな刺さり方をしていて、主人公の思い悩む「障害者との付き合い方」みたいな葛藤が割と共感できる部分。私とて自分が悪人だとは思っちゃいないし、できることなら困っている人は助けてあげたいと思える程度には情操教育はできている。電車に白杖をついた人が入ってきたらすんなり席を譲るくらいのことはする。しかし、これが全く知らない、「困ってるかどうかも微妙」くらいの人が相手だったらどうしたものか。優先席のようにルールを敷いてもらえれば動けるが、それ以外のシチュエーションで率先して「サポートしてあげようか」という気持ちになかなかならない。いや、もしかしたらなってるかもしれないが、なかなか身体は動かない。「別に俺じゃなくてもいいよね」「突然知らない奴に声かけられても、かえって困るかもしれないし」などといくらでも理由をつけて、見て見ぬふりな事の方が多いんじゃないか。

 そういう「誰しもがどこかで感じたことがあるモヤモヤ」みたいな部分をちゃんと掘り下げてくれており、過度に偽善的にならないように設定しているし、その上で多少強引にでも主人公が「動ける」理由を作って、2人の関係性の始めの一歩とした。ここから、主人公はおそらく我々と同じくらいの一般人思考でヒロインとの付き合い方を考え、それが少しずつ変わっていく様子が見られるはず。その辺の思考の変化は興味深いものだとは思うのだ。

 まぁ、途中のCMで「この夏、一番泣ける物語」なんて余計な煽りが入ってたもんで若干醒めちゃってる部分はあるのだが(作者はまったく悪くないな)、泣くところまでいかずとも、何かしら感情に触れるものがあることを願っている。

 
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○「鬼の花嫁」 4

 関西圏ではこの作品の放送枠は悪名高き「MANPA」枠なので、時間帯が「さよならララ」と地続きなんですよ。偶然2作品続けて主人公の親父さんがてらそまさんという微奇跡が発生して笑ってしまった。なんか、どっちも毒親っぽいのがナニだが。

 ここからはちょっとキモい話をしますね。今作で採用されている「種として絶対的に優れており、通常の人間がどれだけ抗っても本質的に勝ち目がない上位存在としてのオス」っていう概念、実は私たちとある界隈にはお馴染みのものなんですよ。そう、NTR界隈です。いわゆる「竿役」として、(特に巨根とテクを併せ持つ)「強オス」と呼ばれる存在は必須ではないが定番の存在の1つ。なんでそんな存在が重要かというと、NTR性癖って刺激するためには「どう足掻いても勝てないという不条理」「自分が何をしても無駄という理不尽」に性的興奮を覚えるわけですよ。つまり、この設定って、とにかく理不尽なわけです。

 転じて、この作品における「あやかし」はそうした理不尽として描かれているのでしょうか? 違いますね。確かに妖狐の方はただ打ちのめされる障壁として描かれていますが、タイトルを見れば分かる通り、今作のメインコンセプトは「鬼という絶対存在に見そめられ、逆転ざまぁを繰り広げる」ことです。この世界における「強オス」は、不条理ではなくて救済なわけです。まぁ、玉の輿の物語はいつだって人の心を惹きつけるものですからね。

 では、改めて我々「弱オス」側の視点に戻ってお話を見てみましょう。我々にとって「理不尽」の象徴であった存在が、堂々と「救済」として描かれるのです。つまりこれって、フィクションの中だけじゃなく、世間一般の常識として我々が苦しめられる存在は「認められて然るべき当然の権利」を行使できるわけですね。……怖くね? NTRれてないのに最初から最後まで精神的NTR状況を味わい続けるわけですよ。つまり、私はこのアニメを見る時には強制的に「最初にヒロインをフッた同級生」視点に立たないといけないわけです。そして当然、この作品はそんな視点から見るために作られていないのです。……怖くね?

 難しいのは、これの男女逆転バージョンがあったとしてその作品を観たいかと言われると微妙なところなんだよなぁ。家族に虐げられる「優しいだけが取り柄」みたいな地味男のところに突然上位存在である美人セレブがやってきて「私とSEXして子作りしましょう」って言ってくる理不尽な物語。……まぁ、普通のエロ漫画か……。あんまり得手ではないが、逆転させるとやっぱり18禁になりそうなのは男の宿命であるのだな。

 ってなことを色々と考えながら観ていたため、なんかメンタル削られてしんどかったです。結局いつも通りのなろうの手管なので、舞台とシチュエーションは微妙に変えてあるが、やってることは「無自覚聖女」とだいたい一緒。「迫害されたけど理解(とルックスと財力)のある彼くんがいるから平気です」はだいぶ食傷気味でして。久しぶりに使う言葉だけど「Not for me」ということになりそうである。NTR好きは別にこういうシチュエーションを見続けたいわけじゃないんだ。あとびみょーに作画状態が怪しい(特に狐火で燃やされるあたりのくだり)。個人的に一番のツボだったのは「キリュウイン レイヤ」っていう男役の名前。いまだにそういう役ってそういう名前でいいんだ……。

 
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○「さよならララ」 6

_人人人人人人人人人_

> 突然の琵琶湖! <

Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y

 や〜、流石に笑ったわ。そのオチは読めんて。その直後のCMで「滋賀で」ってのが殊更に強調されててもっかいおかしかった。すげぇ発想。

 今期はさ、ここ10年規模で考えても割と異常事態じゃないでしょうか。京アニ、A-1,スタジオバインド。さまざまな英傑たちがそれぞれに気を吐き、我こそが日本アニメの雄であると覇を唱えんとしている。そうなれば、このスタジオも黙っておるまい、キネマシトラス、一際クセが強いこのスタジオは、満を持して「15周年記念作品」と銘打ってオリジナルアニメを繰り出してきたのだ。……まさかそんな大事なタイトルが落差のエグいフォークボールだとは思わないじゃん。

 というわけで、現状は次回からの展開がまっったく読めないので評価が難しい状態になってしまったが、まー、この愉快さだけで最初は評価気味で問題ないでしょう。誰が思いついたか分からん「琵琶湖の人魚姫」の設定、頭はイカれてるけどそれはあくまでガワだけの話かもしれませんし。来週から、ふつーの……えっと……ふつーの何ストーリーになればいいんだ? やっぱわかんねぇや。

 とりあえず1話目は「人魚姫ダイジェスト」をぼんやりと見守っただけ。「おとぎ話を主題とした作品」ってのはアニメ作品に絞ってもそれなりに数はあると思うが、今回至極真っ当な「人魚姫」の筋立てを見ていて(「グリムノーツ」を除けば)最初に思い出したのは「プリンセスチュチュ」だった。あれは「みにくいアヒルの子」を下敷きに「白鳥の湖」などバレエ全般に接続する作品だが、今作が「人魚姫」なのでアンデルセンつながりである。あとはそこからの連想だとダイレクトに「氷の女王」につなげなきゃいけないが、あのアニメは「改題」というにはそのまんまだったのでまた別枠かな。「おとぎ話ベース」まで枠を広げると一応「ピーチボーイリバーサイド」とかにも広がるが……あれはさすがに違うか。

 まぁとにかく、真っ当な筋立てで粛々と展開していく人魚姫。映像が明らかにレトロタッチを意識したものになっていたおかげで余計に「世界名作劇場」の雰囲気が強まり、「見てて作画力の強さは一目瞭然なのに、わざわざこんな画風にこだわるのもすげぇな」と思っていたら、そのまま昭和レトロな現代劇が令和の現代にシームレスにつながるというサプライズ。この映像で描かれる2026年滋賀県大津に、我々は何を感じ取ればいいのか。……えっと、聖地が近くて巡礼しやすくて助かります。

 なんかもう、とにかくヘンテコだから次回まで待つしかないよ。ちなみに今作の監督の小出卓志氏は「スタァライト」で副監督を担当してた人です。まったくもぅ、古川さんから何を学んだっていうの?! 度肝の抜き方!? じゃぁ引き続きこの調子で!

 
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○「刃牙道」 ー

 例によってNetflixでは配信済みだが、この度地上波に降りてきたのでこのタイミングで一応チェック。「わざわざチェックしなくてよくね?」と「わざわざ観なくてもよくね?」の両方で若干のせめぎ合いはあるものの、なんだかんだで観てしまうのが謎である。

 あまりに歴史が長すぎるせいで記憶が曖昧なのでデータをまとめておくと、「刃牙道」は「範馬刃牙」と「バキ道」の間のパート。「範馬刃牙」のメインはピクルなのだが、その間に烈のボクシングとか「地上最強の親子喧嘩」とかが入っていた。そしてこの「刃牙道」になって出てくるのが宮本武蔵。基本的には武蔵に関わるあれこれだけで進行するのでお話としてはまとまりがいい……はずだ。正直あんま覚えてない。確認したら連載期間は20142018ってことなのでもう俺もチャンピオンをリアタイで呼んでなかった時期な気もするのだが、不思議と内容は追ってた気がするんだよ。まだ読んでた時期だったかもしれない。完全に原作から離れてしまうのは次の相撲編からである。

 アニメに関しての歴史も確認しておくと、前作「範馬刃牙」はすべてネトフリ制作で全3クール。2021年から2023年にかけて制作され、地上波に降りてきたが2023年の秋頃から。私はなんだかんだで全部視聴はしてるはずだが、内容は既知のものだったしそりゃもう適当にしか観ていない。でも一応「それなりの品質でやってくれてる」という印象ではあったんだよな。ちなみに今回の「刃牙道」については春クールに当たる時期で配信はすでに完了している。

 というわけで、ネトフリは律儀に続きも作ってくれてるわけだ。ギリこの「刃牙道」まではネット界隈でもそれなりに話題になるパートではある(まぁ、武蔵がらみのミームが多いが……)。気づけば原作から10年越しって部分はいつも通りだが、時代が流れていることの影響はちょこちょこある。制作スタッフに関しては前作からほとんど変わらないってのはすごいのだが、1話目でびっくりしたのは徳川翁のキャスト変更。前作までは麦人さんだったのが、なぜか辻親八氏に変更。まぁ、麦さんもだいぶお歳なのでしょうがないよなぁ、とは思うが、後任の辻さんだって若いわけではないのでなぁ……「ジジイ声優」の選択肢、色々と貴重である。

 中身について一切触れてねーのだが、まぁこれはしょうがない。相変わらずというしかないもので、原作読んでる時も「やれやれ」と肩をすくめるくらいしかやることがなかったのだから、アニメになったとてそれに変わりはない。でもまぁ、ここまでくると独自のセンスはもはや伝統芸能の域だとは思う。世の有象無象のなろうアニメも、「強さの表現」をとにかくあの手この手で表現しようという板垣大先生を見習ってほしい。……いや、これをやってほしいとも思わないのだが……。

 
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○「世界最強の後衛 〜迷宮国の新人探索者〜」 3

 これ、ガチで知らなかったって信じて欲しいんだけど、1つ前の新番チェックで書いた柳瀬監督が同じMAHO FILMの製作で作ってる今期2本目の作品が我が家では立て続けに放送されていた。今までいろんな奇跡を経験してきたが、「全く別枠で同じ監督が同じスタジオで製作した作品が並びで放送されている」っていう状況は史上初なんじゃなかろうか(ちなみに放送しているのはBSフジとBS11である)。

 というわけで、同じ監督が同じスタジオで作ってる同じようななろう作品なので評価も同じだ(ひどい)。ま〜、どう考えてもご縁が無さそう。ただ、興味深いのは同じように「ひでぇ」作品ではあるが1つ前の「出涸らし皇子」とは酷さのタイプがちょっと違う。「出涸らし」の方はチートの見せ方やチートのあり方のキモさが最大のマイナスポイントだったが、こちらの作品は「そもそもお話に見えない」というより根源的な部分から作品として成立しているか危うい。まぁ、昨今のなろうラッシュの中でこれくらいのレベルの作品は散見されるようになってしまったので今更ではあるのだが、例えるなら「物語の序章」というより、完全に「ソシャゲのチュートリアル」である。

 「こういうルールの世界に入りました。システムとしてこういうのがあります、それでは実際に使っている場面を見てみましょう」と、ただ粛々とシステムが処理されていく工程を見ているだけ。ゲームであればまだ自分の意思で操作しているわけだから「ちゃんと覚えて今後のシナリオの準備をするぞ!」となるかもしれないが、残念ながら今作は純然たるアニメ作品なので、視聴者がそこに介入する術は(当然)無い。であれば、「別なやつがチュートリアルをやってるのを見守る」という、なかなか他に類を見ないくらいつまらない作業をしているだけの時間が30分。これはキツい。転生に対する感想もなければ、その世界に関する言及も最小限で「迷宮国」というタイトルにも冠されている謎次元について、主人公たちは特に疑問も挟まず、ただ現実として受け入れる(システムに飲み込まれる)だけ。もしかしたらこの世界にはマインドコントロールでも施す仕掛けが仕組まれているのだろうか。だとしたらなかなかスリリングなダークファンタジーにもなりうるが、絶対にそんな設定ではないのでこれは単なる描写不足の筆不足。小説を何かのマニュアルかAIが作ってくれるまとめ画像くらいにしか思っていない人間の所業である。

 そんな作風に合わせてか、映像面も今作の方がより酷い状態で、1枚絵の背景にペタリと人物を貼り付け、全身像かバストアップで淡々と繰り広げられるシーン展開はまさに(一昔前の)ソシャゲのチュートリアルのごとく。画面下にテキストボックスが出てこないのが不思議なくらいである。もはや突っ込む気力も起きず、ただただ虚無の時間が流れただけだった。まぁ、一応気になる点として「タイトルの『最強』はどうやって回収するんだろう……今のところチートは存在してないな……」というのが他作品との差別化が起きているところ。いや、でも最強って言ってるから最強になるんだろうな。そのタネが明かされるまでは一応追いかけてみてもいいかもしれない。よくないかもしれない。

 
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○「ここは俺に任せて先に行けと言ってから10年がたったら伝説になっていた。」 3

 やった! これはすっきり切れる作品だ! 1話目で見事に見るべき点がない!

 「切れる」作品を見つけて喜んじゃうのは本末転倒でほんとに良くない傾向ではあるのだが……それはもう、粗製濫造をやめない発信側の責任ということで納得していただく他はない。どんななろう作品だって、面白さの萌芽を感じることができれば切ることはできないわけですからね。

 今作はタイトルに関した設定が最大の特徴になるはずなのだが、「伝説になっていた」オチが1話目ですでに回収されてしまったため、あとはもう、単なる身分詐称チートマウントドヤ顔冒険者が無双する様子を見るだけのいつも通りの消化試合である。いうて「能力をうまいこと使ったらレベル上げが自動化できました」もすでにありがちなネタになっちゃったし、今作主人公の場合はどっちかというと「若返りマウント」の方が意味が大きいせいで後方腕組み感に今一つ説得力が無くて鼻につくんだよな。この設定を思いついて、そこから何を書きたかったんだろうね。

 映像部分についてもようやく露骨に「低迷」ぎみの作品ってことで、残念ながら、今期はご縁がなかったということで……。

 
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○「捨てられた聖女の異世界ごはん旅 隠れスキルでキャンピングカーを召喚しました」 4

 ふと気づいたんだけど、そらまるが単独でメインヒロインを担当してるアニメって珍しくない? もしかしたら史上初? だとしたらよく分からん実績解除だな。なお、これが事実だとしたら橘田さんには「わたモテ」がありみころんにすら「しばいぬ子さん」があるのでミルキィホームズで最も遅い達成ということに。

 あともう1つ気になったこととして「アルミラージって一般名詞だったんだ?」というのがあったので調べてみたら、初出は13世紀のアラブの学者、カズウィーニの書物にあるという。めっちゃ由緒正しいモンスターだったんだ……なんでウサギに角なんか生やしたんでしょうね。ちなみに私の中のイメージは圧倒的にドラクエ3。なんでウサギのくせしてラリホー使ってくるんだよ。

 などというどうでもいい話題で文字数を稼いでいるのは、当然作品自体への触れ方に困っているからである。一応カテゴリとしては「聖女系」に含まれるはずだが、異世界召喚のくだりは本当に興味がないらしく秒で済ませており、「もう1人いた本当の聖女」の存在は割とどうでもいいらしい。なんか、聖女召喚する時に2人まとめて呼んじゃう世界がやたら多いのってなんなんだろうね。今作がやりたいのは「聖女」ではなく「キャンピングカー」の方なんだろう。ただ、結局異世界にそのまんまキャンピングカーを出しても通用しないので、あの手この手で理由をつけて「異世界チートキャンピングカー」に設定している。おかげで「これ、別にキャンピングカー無くてもスキル単体で成立しちゃうやつでは……」という残念なツッコミが成立してしまう。結局何をするにおいても異世界では鑑定スキルが一番都合がいいんだろうねぇ……思いつきは面白かったかもしれないが、結局その発想を先鋭化させられずに十把一絡げの雑なろうになりそうな予感。

 ちなみに制作はなんとEMTスクアード。今期はこれでなろうアニメだけで3本目。「EMTスクアードじゃしょうがない」と雑作画の代名詞になっているのだが、この制作体制でそれなりのクオリティを維持できるならそれはそれですごい気もしてきた。


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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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