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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「【推しの子】(第3期)」 ー

 さぁ、「待望の」第3期。今回もノンストップでぶっ放してくれ。

 明確に「恵まれた」アニメ化作品。1期1話でハートを鷲掴みにされ、なんなら握りつぶされたのが早3年前。そこから第2期が1年半前で、やや間が空く形になってしまったがコンテンツが完全に切れてしまうギリギリくらいのタイミングでなんとか3期目に繋がった。原作はすでに完結しているとのことなので、なんとかアニメファンの私みたいな人間のためにも「アニメで」恵まれたゴールまで走りきって欲しいと切に願っている。

 間が空いたとはいえ、恵まれた作品なので制作側の対応も良く、スタジオはもちろん、メインスタッフはガッツリ引き継ぎ。ノウハウが蓄積した状態で作品をコントロールできるというだけでも昨今のアニメ業界ではかなり恵まれている。正直、原作は後半になると云々みたいな話はいやでも漏れ聞こえてくるので不安がゼロというわけではないのだが、私としては「微妙かも」と言われていた2期の2.5次元舞台編も文句なしで傑作レベルのアニメに仕上がっていたことから、もはやスタッフには全幅の信頼を置いている。トータルで傑作になることを望んではいるが、いっそのこと毎回毎回の刹那的な快楽のために多少無茶して突っ走ってもらっても構わない。強烈なインパクトこそ、この作品の持ち味なのだから。

 そういう意味では、3期目のスタートとなるお話も充分に期待に応えてくれるものになっている。2期目でアクアが1つの結論を出してしまったためにバトンは一旦ルビーに渡された。これまでずっとアクアの影に隠れていたお飾り人形のルビーが「先生」の死を知ったことからじわじわとその闇を拡大し、その目に「星」を宿したことから嫌でも「怪物」星野アイを想起させる大きな(望まざる)成長を遂げている。どう考えても悲劇に向かおうとしているこの局面を、双子の兄妹が、そして周りの「天才」たちがどのように対処していくのか、常に緊迫感MAXの物語展開だ。

 そして、そんな汚泥のような世界の中で唯一無二の輝きを放つのが、聖母・MEMちょ。もう、ほんとにいい女過ぎて、彼女の頑張りを見るだけで泣けてくる。俺ぁ以前から言ってるけどさ、この世界がどんな結末を迎えようと構いやしないが、MEMちょが不幸になる未来だけは許せんからね。

 負けないでMEMちょ。若さなんて幻想でしかないのよ!

 
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○「魔都精兵のスレイブ2」 ー

 一気に「十番組」とやらまでキャラが登場した上に敵キャラまで含めて主人公以外全部女性キャラということで、1話目からすでにキャストロールが現代声優物産市みたいになっとる。ある意味で超豪華アニメと言えなくもない。

 いつも通り、第2期ではあるが1期のことを全く覚えてない作品。確認したら1期はちょうど2年前とのことでそこまで昔じゃないのだが……えぇ……2年前ぇ……? せめてコロナより前じゃなかったでしたっけ……もはや時代感覚と記憶が何も当てにならぬ。2年くらい前だったら覚えててもおかしくないんだけどな……。しかも記録を確認したら私の中でも結構好評な作品だったみたいだし。良い子の諸君はこんなに当てにならない大人になっちゃダメだぞ。

 というわけでちょっとずつ思い出しながらではあるが、幸か不幸か、この2年で制作スタッフはガラリと変わってしまった。まずもって制作スタジオがセブンアークスからパッショーネ主体へと変化。2次請けには「片田舎のおっさん」を作っていたハヤブサフィルムもクレジットされ、元々そんなに不安もなかった映像制作面は比較的安定の択。監督も変更になっているが、元々監督がどうこういうタイプの作品でもなかったのであまり気にはしていない。多分キャラデザが変わったことが一番のニュースで、なんとなくおっきな変化があったような気もするのだが、そもそも1期のデザインを覚えてないのであんまり気にはならない。映像面での評価はバトルシーンが本格化してからの話になりそうだ。

 その上で、特に1期の振り返りもなしに始まった2期1話目は「味方チーム全員集合」というスペシャルな展開からスタートしており、オープニングの演出を見る限りでは七番組・六番組中心だった1期から範囲が広がり、どうやら10個のチーム全てが関わってきそうな雰囲気。それだけにさまざまな能力バトルやエロシチュエーションが期待できるということで、シンプルにジャンプ漫画的な世界観の拡大には期待しておこう。キャストの安定感からキャラが増えることは純粋に楽しみだしね(個人的には、こんだけゴリゴリのキャスティングの中にしれっとゆーきちが混ざってたのがちょっと愉快)。

 唯一気になったことといえば……エンディングの花澤歌唱、なんか変な歌だったわ……。

 
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○「勇者のクズ」 5

 あっさりしたタイトルからネイキッドななろう的作品なのだろうと予想したのだが、厳密には「カクヨム」出身ということでちょっと雰囲気が違い、内容についても想定していたものとはだいぶ違った。さらにWikiによれば出自から色々と複雑らしく、現在は「カクヨムの小説が出自だがなんやかんやあってコミック版となってWeb漫画として生存」と言う不思議な状態で生き残っているらしい。なろう的な小説界隈にも色々とあるもんだ。

 まぁ、だからとて既存の作品と何かが明確に違うってこともないのだろうが……いわゆる異世界転生とかではなく、「魔王やら勇者やらが普通にいる現代日本」が舞台のパラレルファンタジー。雰囲気としては「魔王2099」あたりが近いが、あんなにサイバーで刹那的な設定ではなく、ほんとに現代における「マフィア」とか「ギャング」とかそういう類のものが「魔王」に置き換わり、「勇者」はそれらを討伐する荒くれ者くらいの認識だろうか。一応「養成する学校」があるらしいので名誉職ではあるが、現代の警察ともちょっと違って私立探偵みたいなニュアンスもある。ふむ、不思議な味わいである。

 制作はOLM、監督がウシロシンジということでテイストはそこそこギャグ寄り。以前はOLMというても「ふーん」くらいの印象で子供向けアニメの専門スタジオみたいなイメージだったが、ここ最近は平均的にクオリティを上げており、今作もややデフォルメ強めのキャラクターデザインが安定しており、ちょっとコロコロして可愛らしい画面が悪くない印象。ただ、せっかくテイストは悪くないのに1話目時点であんまり動く要素がなく、なんだかダラダラと話が広がってしまったような感覚もあり、1話目は「可もあり、不可もあり」みたいな印象。主人公のくたびれた「クズ」っぽい造形は悪くないので、今後はうざったい女子高生ヒロインの実直キャラがどこまで突き詰められるかの勝負になる気はする。この子がきちんと強めのキャラで立てられれば凸凹バディものとして何かしらの化学反応が期待できる気はするんだけど。

 個人的なもう1つの注目ポイントは、メインヒロインの脇にいた真面目系の女子高生。この子のCVが「宇宙人ムームー」の桜子役で活躍した晴海百乃ですね。うまい具合にレギュラーキャラをつないだぞ。結果を残してほしいところ。

 
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○「シャンピニオンの魔女」 5

 言葉のイメージって不思議なものよね。なんか小洒落たタイトルに見えたのに、「シャンピニオンってフランス語でキノコやぞ」って言われたら「なんやそれ」ってなるもんね。漢字で書いたら茸魔女ですからね。クリーチャータイプは確実にファンガスですからね(実際そういう話じゃなかった?)。

 「魔女」というモチーフも吸血鬼ほどじゃないが息の長いもので、「魔女アニメ」もミャクミャクとアニメ化され続けている。最近の魔女は「ある魔女が死ぬまで」や「サイレントウィッチ」なんかを見ると人々との融和もうまくいってるし(後者は果たしてどうだったろう)、畏敬の対象にもなっているが、今作の魔女は明確な迫害対象であり、異物である。いくらか近いのは「魔法使いの嫁」の魔女の感覚。人との距離の遠さでいえば「魔女の旅々」も近いと言えば近いか(どこぞの長寿エルフくらいの達観があると楽ですけどね)。とにかく、そんなちょっぴり寂しい魔女のおとぎ話が、なんとも素朴なアニメ化。原作は漫画作品らしく、web系なので分類が難しいが一応レーベルは「花とゆめ」の系列になるらしい。最近は少女漫画原作アニメっていうと露骨な恋愛ゴリゴリの作品ばかりが目立っていたので、こういう素朴な味わいはどこかホッとしますね。

 本当に「おとぎ話」なイメージなのでここから目を見張るような超絶アニメなんて絶対出てこない。なんなら進行は地味だし、映像についてもちょっと古臭いくらいのもんで、夕方5時台にEテレで流れてそうな雰囲気すらある。ただ、だからって退屈だとか、画面がダサいとかいうことではなくて、「この雰囲気なら、この絵なのかもな」と思わせてくれる納得感はある。主人公・ルーナの顔はほんとに「少女漫画らしい」造形だし、男の子の造形も「イケメンはイケメン」とはっきり描いてるところは少女漫画的なのだろうが、それって「童話的」でもあるので別に嫌味には感じない。ほんとに見ていてホッとするテイストなのだ。

 まー、ルーナの身の上がたいそう不幸なものだからなかなか「心温まるハートフルストーリー」になりきらない部分はあるかもしれないが、ちょいと「毒気」のある刺激も含みつつ、普段見かけないようなテイストを提供してもらえると嬉しいですね。ただ、牛の造形は若干キモい(声がえみりんで無駄に可愛いのがそこに拍車をかけている気もする)。

 そうそう、今作で個人的に一番おすすめなのはオープニングだ。映像も悪くはないが楽曲そのものの雰囲気がなんなら今期では一番のお気に入りかもしれない。どっかで聞いたことがあるテイストだと思ったら「げのげ」歌ってた人なのか。非常に遊び心あふれる楽曲でクセになりそう。

 
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○「悪役令嬢は隣国の王太子に溺愛される」 3

 今作で最大の見どころ(聞きどころ)は、オープンエンドの歌唱だろう。オープニングに耳を傾けてたら「これ……どう聞いても彩陽なんだが……あれ? でも最近ソロの仕事とかやってないのでは……」と混乱し、さらにそこから「城田優とのデュエット」という謎のプロジェクト展開。意味わからなすぎて笑ってしまった。彩陽の持ち味である高音をフル活用した楽曲ですので、その部分については本当に素敵だったと思いますよ。

 ただ、それ以降は何も無い。いや、正直言えば映像部分については実はマイナスは無いんだ。制作は今期3本目となるDEEN。監督の浜名さんだって実績ある人だし、何かおっきなプラスがあるとは思っちゃいないが、アニメとして致命的な瑕疵を作ったりはしないだろう。映像だけでいえば、有象無象のなろうアニメの中ではむしろ上位に食い込んでもおかしくないくらいの評価である。

 しかし、それを埋め合わせて余りあるくらいにシナリオがただただ無風。「悪役令嬢もの」の負のイデアのパッケージになっており、展開されるドラマをどれだけ追いかけても、心にさざなみ1つ立ちやしない。まぁ、元々悪役令嬢ものがあんまり好きじゃないってのは間引いて考えなきゃいけないけどさ。

 ただなぁ、気持ち悪いし意味が分からんのよなぁ。先に「意味が分からん」方から処理していくと、悪役令嬢ものには「はめふら」という偉大な先人が打ち立ててしまった「破滅フラグのジレンマ」がある。この手の話が出るたびに何度も持ち出しているから詳細は端折るが、ざっくりいうと「ゲーム世界として定義されてしまったら、もはやそれはドラマとしての意外性を持ち得ない作品世界になってしまう」というジレンマである。はめふらでもその辺は誤魔化しきれてなかったし、「ティアムーン」やらなんやら、正面からぶつかったら大きな矛盾と向き合わなきゃいけない作品群は必死にギャグとして茶化すことでそのあたりから逃げるのである。今作も臆面もなく「ゲーム世界なんですが」という設定を振り翳し、自ら矛盾へとダイブした……かに思えた。

 しかしここで逆転の一手。主人公曰く、「ゲームとしてのシナリオは婚約破棄のあたりで終わる」とのこと。ゲームの廃プレイヤーである彼女が「国外追放」を宣告されてショックを受けていたということは、そんなシナリオはゲーム本編になかったことを表しており、破滅フラグも死刑台も飛び越えて、この物語は「ゲームの外」へと突入した。これにて破滅フラグのジレンマをクリアし、好きな物語が描けるようになった……と思って一瞬光明を見出したが、立て続けに開陳された設定は、「隣国の王太子は、続編のメインキャラなんですよ」という斜め上の導入。ん? どゆこと? つまり我々は、1人の夢女子が好きなゲームの「2作目」に転生して、ただただ攻略キャラからちやほやされるところを見てろってこと? それはもはやアニメでもドラマでもなくて、単なるプレイ実況なのでは?

 こうして「単なる乙女ゲーの追体験物語」になってしまった旨が告げられ、なおかつその乙女ゲーが相当に低クオリティなシナリオしか内蔵してない雰囲気が漂ってきたもんで、「気持ち悪い」のである。そもそもの設定で「悪役令嬢」っつってんのに何一つ悪いことをせずに高潔であろうとする単なる主人公でしかないヒロイン。この時点でタイトル詐欺だし、「主人公と悪役令嬢」という設定の妙味がゼロになり、ご丁寧に「本来の主人公」の方が過度なまでのバカ女であることが明かされてしまってヨイショが下手。「1作目」のメインヒロインと攻略対象が揃ってただのバカだと明かしてしまった時点で、このゲームをプレイする意味はあるんだろうか。もちろん、主人公がちやほやされる理由など特に無いので、なろう特有の「息するだけで褒められる」みたいな環境にめまいがしてくる。あたしゃこの続きに全く食指が動きませんわよ。

 まぁ、強いて言うなら「バカ女のCVがゆみりだった」っていうのがいいフックになっててちょっと笑っちゃったけど……ゆみり、どんなキャラでも華を持たせちゃう罪な役者よ……。

 
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○「火喰鳥 羽州ぼろ鳶組」 4

 タイトルから中身がさっぱり想像できないアニメが始まった。そして奇しくも、直前でチェックした「お気楽領主」とは綺麗に真反対の視聴モチベの複雑さを持つこととなった。

 まずお話だが、確認したところ原作は小説媒体とのこと。割とシリーズを重ねている「人気時代小説」らしく、1話目の導入は渋いながらも色々と想像を掻き立てて興味を惹かれるものとなっている。江戸時代を舞台に、テーマはなんと「火消し」。時代小説や時代劇は数あれど、「火消し」という1つの職業をテーマにした作品というのは今まで見たことがなかった。考えてみりゃ我々は火消しの何たるかをほとんど知らず、改めて「詳細に描いていくぞ」と言われたらそりゃ気にはなるでしょうよ。世知辛い予算編成の話から、現場での細かな動きの様子まで。当時の人間たちもバックドラフト現象には精通していたなんて話も聞こえてきたら、(フィクションかどうかはしらんが)「ほうほうそれで?」と耳を傾けたくもなる。いわゆる「立て直しもの」としても何かがはじまりそうな雰囲気があり、物語の血脈として「下町ロケット」「半沢直樹」あたりにも受け継がれる財政再建のフォーマットは江戸時代であってもドラマとして成立するだろう。

 と、お話については色々と気になる要素が多いのだが……それを牽引しようとする画の要素に壊滅的なまでに魅力がないのが最大の欠点。びっくりするくらい平板なキャラデザとやる気のないモーション作画。まるで「CGによる再現」VTRにペタッと適当な顔を貼り付けただけみたいなCGアニメーションは、本当に状況がわかる程度の必要最低限のものであり、せっかく江戸火消しの知られざる生態にスポットを当てたというのに見た目に新しく心躍る画が出てこない。ほんとのほんとに勿体無い。

 制作は、どっかで心配をちょっと漏らしたSynergySP。これで今期3本目の担当作品となり、そりゃまぁ心配もしたくなるというもの。制作技法が他のアニメと全く違うのでおそらく生産ラインの都合は一切かぶってないんだろうな、とは思うのだが、こんな作り方でアニメを量産されても困るのよ。つい最近「しゃばけ」の感想の時に「ちょんまげは差別化しにくいせいで時代劇がアニメとして成立しにくいんじゃないか」というアホみたいな持論を展開したのだが、まさかの「どうせ区別がつかないならCGのモデリングで大量のちょんまげをコピペしても一緒やろ」という処理になるとは思わなんだ。キャラのデザインがいちいちやっつけくさい上に動きも最低限なので、アニメとして見た時の魅力はかなりの底値。背景なども1回モデリングを作ったら満足しちゃった、みたいな焼き直しテイストで、個人的に大のお気に入りは「時間をかけてチャージした水を一瞬でどこかにテレポートさせる謎の鹿おどし」である。やたらと長いワンカットで画面に映ってて「全然カポーンって鳴らないな……」と思ってたら、マジでコンマ何秒かくらい「コン」ってなってすぐ戻るっていう。鹿おどしの仕組みを知らないやつが作ったとしか思えないアニメーションであった。

 一時が万事でとにかくアニメの魅力が無く、画面を見ているのげキツいレベルの仕上がり。いかにお話が真面目で面白かったとて、アニメ作品として視聴を続けるのはちょい厳しい気がする。ほんと、せっかくの貴重な小説原作だったのなら、なんでこんなクッソいい加減な処理にしてしまったのだろうか……。

 

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○「お気楽領主の楽しい領地防衛〜生産系魔術で名もなき村を最強の城塞都市に〜」 4

 すでに数えることを諦めているのですが、今期何なろう目でしょうかね? 最近は「新番チェックさえしのげれば、どうせこれらなろうなんてほとんど切るんだから乗りこえろ!」というダメモチベーションがたぎるようになってきました。

 いつも通りのやつなのでどっからコメント付けたもんかと悩んでしまうのだが、いつも通りの点数ながら、今作は比較的上げ目の要素と、思いっきり下げ目の要素が共存してるもんだからトータルしてここという判断。こういう時に明確な線引きがやりにくいのが悩ましい。

 先に下げ要素から書き出してしまうと、そりゃもうさぶいぼが出そうなほどに露骨ななろうの甘やかし気質と何も考えてなさそうなシナリオ回し。1話目でも「2歳児に転生したから自己紹介できただけでメイドからベタ褒めだし、当たり前のことやってても神童扱いでちやほや」みたいなところがごっつ気持ち悪いし、「道を歩いていたら悪辣な奴隷売買の現場に行き合っちゃったから、たまたま目に入ったものだけ気まぐれで助けて人道家を気取ってみるよ」なんてムーブが浅はかすぎて反吐が出る。「なろう主人公って正義ぶってるのに奴隷は買うよな」という至極もっともなツッコミに対して理論武装すらする様子もなく、ただただ「奴隷を引き取ってあげる主人公は優しいやつなんですよ」みたいな描写にしようとしているところが本当にダメだ。なろうというのはそうした世間の反応を得ても何一つ変わることのない、最低のコクーンだということがよくわかる。

 そうして一通りダメそうなシナリオラインに幻滅しつつも、映像演出にはちょっと面白そうな要素が見えてしまったのが悩ましいところ。ことにオープニングってのは作品全体のクオリティを探る上でわかりやすい指標なのだが、ぽんぽんとポップな演出が飛び出すくせつよ映像は、素直に「楽しい」といえそうな仕上がり。文字がまっくろくろすけみたいにわき出てくる演出は次回予告部分にも活かされており、凡庸でみるべき点がなさそうな本編の雰囲気を、なんとか少しでも愉快で観ていて楽しいものにしようという映像クリエイターの頑張りが伺える気がするのだ。ちなみに制作はあの「惑星のさみだれ」でおもいっっっっっきり評価を下げたNAZだが、別にそれまでの作品は悪いものばかりではなかったわけで、今作で今一度「ちゃんとしたNAZ」に戻ってきてくれる手応えはある。

 さぁ、アニメとしての期待度をとるか、話を見てなろうとしてのダメさで切るか。2つに1つだが意外とこういうやつの方がだらだら最後まで観ちゃったりするのよねぇ。

 
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○「地獄楽(第2期)」 ー

 当然なんも覚えてませんよ(まっすぐな目)。もう、いちいち恥いることはしません。2年半というのは、忘れるに充分な時間なのだから。

 というわけで1期の放送が2023年。確か放送直後に「2期制作決定!」の報が入っていた気がするのだが、分割2クールというには長すぎるな、というくらいには時間が空いてしまった。そりゃいろんなものがデリートデリートですよ。1期の感想を確認したら、内容は何となく追いつつ、「最大の売りである極彩色の画面演出がだんだん体力切れを起こした」との話が残っていた。当時の俺が本当のことを書いたか、それとも途中で飽きたことに適当な言い訳をつけただけかは分からないが、とりあえず最後まで全身全霊の集中力をもって観られなかったというのは事実のようだ。そこから2期に復帰するにあたり、できれば間に何か簡単なおさらいくらいは入れて欲しかったものだが、残念ながらそういうのは自分でやるしかなさそうである。基本設定くらいは覚えてたつもりだけど、島に残ってる連中のパーティー構成はさっぱり覚えてなかったわ。強そうな稲田さんが誰でしたっけね。

 その程度の記憶なので筋立ての方はさておいて引き続き最大の売りであろう画面の派手さに注目するわけだが、オープニング映像なんかはやっぱり独自の魅力を持っているとは思う。カラーリングの個性は言わずもがなだし、MAPPAによるアニメーションだってそりゃ安定している。しているはずなのだが……なんだろ、戦闘シーンの組み立てがどこか軽い印象があるんだよな。呪術なんかと比べた時に背景が明るいから、その影響なのかどうか……よく分かんないんだけど、枚数だけでいえば相当頑張って動いてるはずなのに、何故か身体と身体のぶつかり合いに重さが足りてないような。うーむ、アニメ動画の専門家でもなんでもないので、この感覚をうまいこと説明できないんだよな……なんかちょっと気になりますね。

 とはいえ、それは「贅沢な作画の前提で比較したら」の話であり、今作の半分にも満たない作画クオリティで平然と放送してるアニメだって世の中にはごまんとある。今作の映像美は「恵まれた方」なのは間違いないのだ。せいぜい、その恩恵を活かして何とか興味をひっぱり続けられるくらいには面白い話になることを期待します。まぁ、そのためにはキャラクター相関図くらいは復習しないとダメなんだろうけど。おっぱいの大きなゆみり武士と、おっぱいの大きなりえりーがいるよ(復習)。

 
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○「カヤちゃんはコワくない」 4

 「ぷにる」の2期と同じ日曜夕方枠で放送を開始した園児アニメ。その時点で「怖くない」のはだいぶ嘘っぽいが、ある意味でぷにるほどは怖くないかもしれない。

 最初っから遠慮なく比べていくが、やはり「鉄拳制裁で怪異を叩きのめす幼女」ということで「ダークギャザリング」と比較したくなるのが人情というもの。まぁ、フォルムはかなり似てるけど夜宵ちゃんは一応小学生だったので年齢感は微妙に違うのだが狙っている方向性、「幼女VS妖怪」というギャップの妙味みたいなものは似たようなもの。その上で、「何故幼女が最強霊能力を?」という疑問に答えるためか、「まぁ、ご家庭に色々とやばいもんが眠っているので」という設定も共通している。であれば「ダークギャザリング」の大ファンになったお前からしたら最高に楽しいアニメだろ? と言われたら残念ながらNOである。ご丁寧にアニメ制作スタッフに関しても監督・シリーズ構成まで被っているが、その上でNOである。「ダークギャザリング」は、やはりアニメになる以前からイラストレーションにしろ構造にしろキャラクター造形にしろ、色々と極まっていたから楽しかったのだ。少なくとも今作1話目ではそうした「無茶苦茶やったろ」感はそこまで強く出ていない。

 まぁ、流石に幼稚園児では最強霊体ポケモンバトルをやれと言われても無理なので多少設定がシンプルになるのはしょうがないが(そもそも女子小学生でも無理やろがい、というツッコミはスルーね)、結局本人の手の届く範囲でしか怪異に処理できないため、出現場所が幼稚園内に限られているのであまりバリエーションが出せないというのが最大の問題。いや、そもそも狭い幼稚園の敷地内で、1話目だけで3体(以上)ものばけもんが押し寄せてきたのはどういう理屈だよ、って話なんだが、よっぽど世の中が悪霊に汚染されきってない限りは、幼稚園の怪異なんてやれることも見せ方もたかが知れている。そして怪異にバリエーションがなければ、それに対抗するカヤちゃんの行動にも大したギミックは盛り込めないのだ。夜宵ちゃんは隣に螢多朗や詠子という最高に最低なパートナーたちがいたおかげでギミックが盛り盛りに出来たし、外の世界に飛び出したからこその地獄の様相である。流石にここからカヤちゃんがあの世界規模を望むことは叶わないだろう。

 まぁ、そう考えると結局は「別なコンセプトの作品」ってだけの話であり、今作はせいぜい小学校のクラスの学級文庫に眠っている「学校の怪談」レベルの話をちょいちょいやっていくしかないのだ。どちらかといえば近いのは「ダークギャザリング」じゃなくて年齢層をさらに下げた「ぬ〜べ〜」だろう。せめてぬ〜べ〜とは何とか差別化を図って、オリジナル要素である「能面幼女」の個性を活かしてもらいたいもんである。

 ちなみに、キャラとしてはむしろ実質的「主人公」である先生(CVたそ)の方が立っている気もするが、カヤちゃんについてはCVが個人的に期待株だと思っている橘杏咲なのはちょい注目。いい具合にキャリアが研ぎ澄まされていく。

 
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