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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
お久しぶり、かつ大惨事、第15話。1ヶ月ぶりの放送だというのにどえりゃー展開になっており、何があったのか思い出すのも大変だァ。 前回まででどんな裏があったのかすっかり忘れちゃってるのが問題で、どうにも作中の雪哉や若宮の認識とずれがあるんだけど単に俺が間違ってるだけなのか、そういう筋だったのか、後で改めて前話を観て思い出さなきゃいけないかもしれない。一番の焦点はなんと言っても「猿」の存在である。鉄火場に乗り込んだ若宮と雪哉は、事実上の最高権力者のくせして現場で問題を目の当たりにした一番の当事者にもなるという贅沢仕様。何があってもおかしくない地獄絵図の中を平気でホイホイ動いちゃう若宮の行動力は凄まじいものがあるが、何かあったときに取り返しがつかないんだからもうちょい部下のことも考えて欲しい。猿の戦闘力なんて絶対に判断できないんだし、想定より強かったら雪哉はもちろん本人だって帰らぬ人になってたかもしれんのだぞ。ほんと、雪哉のこれまでとこれからの苦労が偲ばれる。 まぁ、とにかくそんな体当たり君主のおかげで手に入った「猿」という異物の情報なのだが、2人はその存在を認識してすぐに「人間に転身する猿」だと思ったんだよね。つまり猿がベースで人が化けた姿であると。……それであってるんだっけ? 我々の目から見たら普通に「人が猿に変化させられた」ように見えるんだけどね。漠然とした記憶だと今回の発端って怪しげな薬が横行してるとかどうとかいう話からだったはず。普通に考えたら「人を狂わせてバケモノにする薬」だと思うのだが……これって単に雪哉たちが誤った認識を持ったのか、それとも何者かの悪意によって真実を誤認させられているのか、はたまたほんとにそうだったのか、どうなんだろう。なんともはや五里霧中。 話がややこしくなるのは、この世界が我々視聴者の世界と理を異にしていることも原因である。だって、我々からしたら「猿」と「烏」だったらどう考えても「猿」の方が人間に近いわけじゃん。なんらかの遺伝子操作アンプルみたいなものを打ち込まれた結果人間が暴れ猿になってしまうなんて話、少なくとも「烏になってしまう」よりかは信じられそう。ドラゴンボールで見たし。ただ、この世界の人間はもはや「鳥」がベースであり、今回みんなが話してる感じからすると「猿」ってのは「熊」とか「狼」に近い、なんらかの凶暴な野生動物のカテゴリに入ってるっぽい。だからこそ、雪哉たちは暴れ猿を見て「人間がこんなふうになるわけないよね。普通に考えたらずる賢い猿が人に化ける能力を手に入れたに違いない!」って思うわけで。多分、テイストとして一番近いのは「人狼もの」だろうから、この世界における「猿」は漠然と「狼」あたりに置き換えるのが理解するコツなのかもしれない。 それにしても……ここでわざわざ「猿」というモチーフを持ち込むあたり、作者は自覚的にめんどいことをやってるんだよな……ここで「猿と人の関係」に嫌でも考えを伸ばす必要があるわけで、そしたら当然「そもそもこの世界の人間ってどういう進化の系譜を辿ってんだろうな?」っていう考えんでもいいところまでイメージが伸びてしまう。我々の常識に照らし合わせたら、どう考えてもホモサピエンスは猿の方が近いわけで、鳥類から諸々すっ飛ばしていきなり人類にダイレクト接続しやがったこの世界の異質さばかりが際立つのよね。まぁ、その辺りのミスマッチというか、ヘンテコさ加減を味わいにしようってことなんだろうけども。世界の真実を掘り下げる試みとしては凄まじく面白そうなのだが、果たして解決策はあるんでしょうか。 そして、雪哉きゅんは慣れない同世代の女の子とのトークをうまくこなすことができるんでしょうか。言われてみりゃ、前シリーズで雪哉はあんまり女の子と絡んでないんだよな。北家の従臣だとよりによって相手にしなきゃいけないのが白珠ちゃんだもんな……いい出会いになるといいですね。 PR 相変わらず曰く言い難し、第7話。ぼちぼち夏休み期間を終えてアニメ感想の数を増やしていきたいと思っているのだが、この作品、毎回しっかり見せられるくせして感想書くのが難しいんだよな……。 細かい部分を気にし始めると本当に脳みそひねくり回さないといけない作風で、以前書いた感想を例に出すと「リビングのカウンターにある花瓶」みたいなちょっとしたガジェットの扱い方なんかでも色々と作劇法を考えることができる。ただ、毎回それをやってると流石にしんどいし、作り手側が毎回そこまで作ってるのかも保証がないし……だから雲を掴むような話をいちいち妄想してそれを現実的なラインに落とし込みたいんだけど、なかなか難しいというお話です。作中では沙季のお勉強絡みで「現代文」っていう感覚がちょこちょこ漏れ出てくるが、まさに今作は現代文の読み解きを毎週やらされてる作品である。 何が悩ましいって、別に「巧みな作劇で画面にふんだんに情報を盛り込み、読み込ませる作品」なんてのは過去にもたくさんあったわけですよ。たとえば「やがて君になる」なんかはパッと思い浮かぶ一例だが、今作とそうした「ビリビリくるような傑作」の最大の違いは、分かりやすく「表現したいんだろうな」って拾えるような要素がなかなか出てこないこと。分かりやすく雑多に「大きな感情の動き」とまとめてしまってもいいかもしれないが、通常の「良きアニメ」ってのは、キャラクターに大きな心の動きがあり、それをいちいち言葉にせずにさまざまなファクターで画面に落とし込むことで「アニメにする意味」を発揮していく。しかし、今作における悠太と沙季の関係性には、まだそうした大きな心の動きは(明示的には)無い。そのくせ、義理の兄妹という関係性なもんで取り上げてみたくなるようなちょっとした心のありようはいっぱい出てくる。それらを微に入り細を穿ち拾っていくのは大変だし、そもそもクドくなりすぎないよう、ちょっとずつ画面に滲み出させていく演出だって作るのは大変。よくもまぁ、これだけ雑多を極めた現代アニメ業界で今現在これを作ろうと思ったもんである。 毎回印象的なカメラアングルや光源の取り方、ちょっとしたキャラクターの仕草やポツリと漏れるモノローグ(もしくは何も語らない沈黙)から勝手にこちらが「それっぽい要素」を拾い上げていくのは本当に疲れる作業なのだが、今回はAパートがずっと「沙季の独白による答え合わせ」みたいなパートだったのでそうした苦労はいくらか少なくて済んだ。何しろキャラがあけすけに語ってくれているのだ。作品の良さという意味ではいくらかオミットされてしまうのかもしれないが、流石にここいらで今まで悠太が展開してきた諸々の関わり方についての答え合わせは欲しかったところだろう。その上で、沙季自身ですら「これを表す言葉が見つからず、一番近い言葉を強いて使うとすれば」なんて余計なまでに断りを入れているわけで、やはり描かれるものに明確な名前など無いのである。まぁ、今回は最後の最後に結局一言でまとめちゃいましたけどね。多分、それだって「正解」ではなくて「一番近い言葉の中で沙季がたまたま知っていただけのもの」だろうし。まだまだ2人の関係性に不思議なもやもやは尽きないようだ。 個人的に今回気づいてちょっと面白かったことがあって、少なくともこのアニメは沙季サイドからも悠太同様のモノローグパートが用意されており、兄視点、妹視点が平等に扱われている。すると、タイトルの「義妹生活」という身も蓋も無いワードも実は意味が重なっていることが分かる。シンプルに考えると悠太側から見た「義妹(のいる)生活」という意味が最も顕在的なのだが、今回のように沙季視点が顕著になると、今度は「義妹(としてのあるべき)生活」という意味も浮き上がってくる。初見で「なんやこのタイトル」と思ってしまったわけだが、実はその辺も結構考えてつけられたものだったのかもしれない。
やっぱり色々気にさせてくれる、第4話。ほんとになんてことない話しかしてないんだけど、どうにも見入ってしまう不思議な画面。 改めて、今期の恋愛ラノベアニメはそれぞれに個性がゴリゴリで観ていて楽しい。義妹に双子に負けヒロイン、テーマとしてはもはや古式ゆかしい伝統文化とすら言えるジャンルもあるが、そこにきちんと「現代アニメ」らしさを付与して勝負に出ているために決して埋没しないだけの存在感を発揮している。 今作の場合、その個性というのがとにかく熱を奪ってクールにクールに、もはや冷淡に見えるまでに客観を崩さないその描写方針に表れており、今回はいよいよ悠太と沙季の間に余計なわだかまりすら無くなった。いや、無くなっちゃいないんだろうけど、これまでの近づいたり離れたりで一旦穏当な距離感を見定めた2人は、ゆっくりとその距離を維持してコミュニケーションを続ける。おかげでそこに何か新しい事件も生まれないし、タイトルの通りに「生活」が窺えるというだけのお話。どう考えても面白くないだろうこのプロットで、何故かは分からないがただ息を潜めてじっと見てしまうような不思議な引力があるのだ。 もちろん、これは引っかからない人もいるかもしれないので攻め口としてはニッチな部類なのかもしれない。ただ、個人的にはこうして割り切った演出方針は最近めっきり見かけなくなったもんで、50本を超える今期アニメの中でただ1本だけが持つ個性としては充分意義があると思っている。もちろん、ただダラダラと日常風景を流すだけでは本当に定点カメラの映像を見ているだけでさっぱり面白くないだろうから、「客観」をいかに豊かなものとして切り出して1本の映像作品として提供するかをきちんと考えているという前提の上でだ。 今回分かりやすく興味を惹かれたのは、やはり本作最大のエッセンスであろう、リビングでただ語り合う兄妹の対話シーン。大きく分けて「追試指導の日」「翌朝」「作業用BGMを提供した夜」と3つの時点でおなじリビングが描かれるわけだが、それぞれに見せ方が全然違う。追試指導の日に興味を惹かれたのは背景のオブジェクトを中心としたカメラアングルの切り取り方。日が暮れた後、光源の位置は基本的に2人が向き合って互いに光源を置いているように見える(実際にはテーブル上の照明の灯り)のだが、その光源に照らされ、2人の間で殊更に存在感を発揮するのが、何故か背景のキッチンカウンターに置かれた花瓶である。なんの花なのかはよく分からないが黄色を基調にそこそこのボリュームを持った花瓶にいけられた花々。それが2人の間に割って入り、まるで2人の架け橋であるかのようにシーンを繋いでいく。この「繋ぎ」の役割は翌朝のシーンでより顕著になり、今度はテーブルに着く沙季、キッチンで冷蔵庫を開ける悠太と2人の立ち位置が分かれるにも関わらず、それぞれを切り出したカットにも必ず花瓶が収まるようなカメラアングルが取られ、2人の間にある花は常に2人の位置関係を示しながらつなぐことをやめない。別に複雑でもなんでもない間取りではあるが、この「花を中心に様々にアングルを切り替える」という演出でもって違和感なく画面に変化を与え、その上で統制した雰囲気を与えるのにも成功している。 翌日のリビングのシーンは悠太が先輩からもらったBGMを聴いてバイト先の控え室からそのまんまMVみたいに外のシーンを繋いで持ってきた「音楽の終端」に位置するシーンになっており、昨日と変わらず花瓶に真上から光源をとって存在を際立たせることにより、花の確固たる存在感がある種空想的だった「BGMの世界」から昨日と変わらぬ「こっちの世界」に戻ってきたことを示してくれる。1つのツールでもって、野放図に広がってしまいそうな映像にまとまりを与える働きがシーンを跨いでも発揮されているのがさりげなくも巧みな設定である。ぶっちゃけ、ともすればウトウトしちゃいそうなくらいに刺激を抑えた作品ではあるが、多分こうしてきっちり観ることでそこかしこに施された工夫にも気づくことがあるのかもしれない。 まぁ、本筋のドラマが面白いかどうかはいまだによく分からんけどな。お兄ちゃんが頑張ってくれてるからそれでいいんじゃないでしょうか。 色々クドい、第3話。蓋を開けてみれば、今期は恋愛もののラノベ作品が並び立つ今どき珍しいシーズンになっている。「狼と香辛料」も入れれば4本あることになるか(小市民シリーズも恋愛ラノベだと拡大解釈すれば5本)。 さて、こうして文字媒体の原作がアニメ化された完成形だけを味わっているとその中での違いというのが色々と興味深く見えてくるもので、すでに書いているがアニメとして頭一つ抜けているのが「マケイン」。映像クオリティに加えてテンポの良さ、とっかかりのアイディアも含めて、ベタに見えて前例のない作品になっている。「義妹生活」も先入観をぶっ飛ばす思い切った構成で勝負を仕掛けており、いわゆる妹萌えの単純な惚れた腫れたではなく、共同生活を余儀なくされた2人の男女の関係性をじっとりと湿度の高い筆致で描き続けている。 そういう意味では一番「ラノベらしい」構造になっているのが今作で、「双子」という昔ながらの(というほどでもないかもしれないが)題材でやきもきするような三角関係を構築するところまでは想定内。まぁ、姉(琉実)が1回主人公と付き合って別れるところからスタートというのがちょっと斬新なところだが、2人の個性が全く異なる姉妹の間を、延々主人公がキャッチボールされるようなこの構造はそこまでびっくりするような展開ではない。その上で、男女の関係というよりは姉妹の関係の厄介さの方を優先的に切り出し、三角形の第「三」辺について色々と考えさせる展開はいいプロットになっていると思う。 惜しむらくは、今作はあまりアニメとしての強みをいかせていないという部分。1話目のように構造そのものにまとまりのある何かが仕込めればいいのだが、流石にシリーズアニメで毎話毎話驚くようなギミックなど仕込めるはずはないため、ここからはおとなしく本線を突っ走るしかないだろう。そしておそらく、本作はこの主たる関係性の妙をどこかしらペダンティックな、やたらとクドい装飾で飾り立てることで個性を発揮する構造になっている。それはそれで悪い方向性だとは思わないのだが、残念ながらあまり映像作品との相性はよくない。 いや、多分これも見せ方次第だろう。ことに主人公・純と周りの2人(那織、森脇)との対話で様々な既存の創作物の名前が出てくるので、例えばその辺りで出てきたタイトルをそのまま映像に表現してしまう、といった方向性も考えられる(対話してるキャラの後ろに明らかにスターウォーズだと分かるようなキャラを挟み込んでいくような演出)。おそらくそうした見せ方にすれば「台詞の装飾」と「画面の装飾」が繋がってより個性が強い作品に仕上がったと思うのだが、本作はその方向性を選ばず、ただ台詞は台詞として流すことにしている。 別にその判断が間違っているとも思わない。もしかしたら権利関係の問題で映像に起こせなかった可能性もあるし、そうして描くことで余計な雑味が混ざって対話そのものの印象が薄れてしまうことを嫌った結果かもしれない。その辺りの制作側の意図は想像するしかないが、結果的に出てきたものだけを見ると、どうしても台詞は上滑りしている印象が否めない。脳に引っかからず「まーた訳のわからん奴らが訳のわからん会話してら」くらいで流れてしまう部分が多くなってしまうのだ。1カットに入れ込む台詞量もどうしても増えてしまい、これが西尾維新のように「とにかく言葉数は増やしてるけど実際の中身なんてほとんどない」みたいな対話なら流してしまってもいいのだが、そこに重きを置きたい作品では本質を掴み損ねる結果となってしまう。そこがどうにももったいない。 でもなぁ、これをアニメとして万全に発揮させる方法は確かに思いつかんよなぁ。アニメ化向きじゃない原作だったと考えるなら、現状ではむしろよくやっていると言ってもいいかもしれない。不満はあるけど、別につまらないとも思わないのでね。
お帰りなさい、第14話。こないだの総集編のオーコメ、本泉ちゃんがやたらハッスルしてて面白かったですね。 というわけで改めて新章。前回時点でちょっとだけ導入は見せてくれていたので何となく雰囲気はイメージできていたが、1クール目とはガラリと雰囲気が変わり、「策謀渦巻く宮中ファンタジーミステリ」から「麻薬捜査官! 突然の人狼に遭遇!」みたいなパニックホラーかサスペンスみたいな展開に。まぁ、原作だと違う本になってるんだろうから切り替わるのも当然なのだが、だいぶ思い切った切り口に翻ったものである。 色々と気になる部分は多いが、まずは里帰りしてごろごろしてた雪哉くんと若宮の腐れ縁のお話から。若宮はもう雪哉のことは大のお気に入りになっちゃったし、てっきり先ごろの事件から完全に子飼いにしちゃうのかと思っていたのだが、残念ながら面倒くさがりの雪哉はこれを全力拒否。まぁ、あらゆる方向から命を狙われる金烏の側仕えとかいくら命があっても足りない仕事だし、素直に考えれば「ヤです」というのも当然の結論。そりゃ若宮との絆だって充分に深くはなっているのだろうが、それとこれとは話が別。「じゃ、頑張ってね若宮、俺は約束通り地元に帰りますわ」ってのが雪哉なりの生き方なのであろう。 しかし、自分より下の人間がそんな我儘勝手なままで放っておく若宮ではない。追いかけてる事件の手がかりが北領にありと見るや、すぐさま身一つで飛んできて雪哉に「ついて来い」の号令。当然雪哉は拒否るも、多分ちゃんと彼のことを考えてくれているであろう家族に背中を押され、いや、背中を蹴られ、強制的に再び側仕えポジションに放り込まれてしまった。まー、家族からしたら「都会に出て頑張ってた家族が仕事で失敗して戻ってきたいうてる」状態なわけで、わざわざその都会から「おたくの息子さんに仕事をお願いしたいんですが」って使者が来たら、「このままニートにしてたまるかッ!」ってんで送り出すのも致し方なし。いや、多分お兄ちゃんは純粋に信頼して雪哉を送り出してはいるんでしょうけど。 そうして再びタッグを組んだ凸凹な2人。でもまぁ、組んでみたら基本的にはツーカーなわけで。雪哉もなんだかんだで満更でもなさそうだしね。別に若宮が嫌いで仕事辞めたわけじゃないからな。ただ、問題は今回の事件がそんな2人の手に負えるかどうか。ひたすら頭脳労働と腹芸で何とかなった宮中の権力闘争と違い、今回は薬中患者が暴れ回っているのを制圧しなきゃいけないというのでだいぶ命懸け。さて、どこから手をつけていいものやら。 でもまぁ、作品の特徴を考えるに、今回の薬物騒動は単なる金目当ての犯行とかではないだろうし、黒幕を追いかけて行ったらまた宮中の何かに繋がるんだろうなぁ。「金烏の治世を掻き回して乱世のどさくさでなんかしたろ」って思ってる人間がいてもおかしくないしな。地道な実地調査でどこまで真相に近づけるもんでしょうね。あと、今回のエピソードで4人の姫君にはあんま出番なさそうだよね。あせびはしょうがないとして、浜木綿とススキさんの2人くらいは出てきて活躍して欲しいんだけどなぁ。 次回放送が1ヶ月後って、どん生殺しだよ……。 じりじりじりじりじりじりじりじり、第3話。なんなんだろね、このアニメ。よく作ったもんだと感心したり、途方に暮れたり。 1話目時点で気になってたことが3話目になってもまだ気になる、なんともヘンテコなアニメ。果たしてこれをどこから切り取っていいものか困ってしまい、前回はその結果何も書かずにスルーしたのだが、今回のお話は一応1つの節目にはなっているはず。ここで一旦「変なアニメだよね」という感覚をいくらか言語化しておきたい。 やりたい方向性は何となく伝わってくる。ただひたすらに「義兄」と「義妹」の関係性を描く、ただそれだけだ。2人の関係性を描くのであれば、周りにキャラは必要ないし、大仰なアクションシーンなんて要るはずもない。必要な周りのキャラなんてせいぜい両親くらいのものだし、あとはただ、それぞれが何を考えているかという独白、そして2人の対話。これだけでも、我々が実際にはほとんど見たことがない「義理の兄妹」という関係性を掘り下げることができる。 ただ、当然そこには大きな問題が立ちはだかる。「そんなんアニメにして面白いんかい」問題である。そしてこのアニメは、そこに大きな勝負をかけた作品と見ることができる。「アニメする必要なくね?」と言われたらアニメにしか出来ない表現を持ってきてねじ伏せるしかなく、今作は「動き」による表現を事実上放棄した。画面に動きなどほとんどなく、必要最低限の挙動だけで話は繋がっていく。それじゃぁアニメにしか存在しない表現とは何かと言えば、それは実際の時間を使った「間」の表現である。そして、映像はそんな「間」を生み出す2人の関係性について、どの視点から見るかというカメラのポジションだけを提供する。極力2人の関係性に介入しないよう、ひっそりと床近くからロングで抜くだけのカメラ。必要な情報を影でひっそりと隠してしまうようなアングル。そして溜まりに溜まった感情を一気に吐き出させるためのフィルムリール。本当にこれはただの「記録」であると、映像は全力でそれを伝えている。 正直、今以って今作の面白さは表現しきれない。いや、そもそも面白いかどうかすらよくわかっていない。面白くないかもしれない。しかし、何かしら「やってやろう」というクリエイターの熱意は伝わってくる。この作品に相応しい映像表現はこれなんだと、必死に伝えようとする情念が滲み出ている。でなければあれだけの大胆な間の取り方はできないだろうし、どのカットについても、いちいち視聴者に考えさせるような「引っかかり」を与えてくれている。つい最近「菜なれ花なれ」の感想で「カットのもちが悪い」という表現を使ったが、今作のカットは持ちが良い。良すぎて不安になるくらいに時間が注ぎ込まれている。そこに言葉を乗せるか、音を乗せるか、それとも次のカットを乗せるか。考えた末に出てきた流れが、この奇妙な空気を生み出している。何が起こっているのだろうか。私はまだ噛み砕けていないが、少なくとも、歪な兄妹の関係性に思いを馳せる際にはこの「見え」は邪魔にはなっていない。 もうちょっと、時間ください。 えっぐ、第13話! これにて第一部完、なんでしょうけど、もっと穏当なエピローグくれよ……。 いやぁ、凄まじいお話でした。先週から盛り上がりMAXでしたが、今週もそれに輪をかけてエグい話が出てきて最高の解決編。やっぱ「何かでガンギマってる女の顔」って最高ですね。迫真の作画でもって描れる罪人たちの極限コロシアム。至極の画面でした。今回のこの高揚感、以前もアニメで経験したような……って思ったけど、多分「六花の勇者」の最終回だ。あれもくっそ盛り上がったし、ガンギマってる顔が最高だった。リザインと言ったのです。 結果的には宮内の悪い状態が全部出たような此度の騒動。その中心にいたのは間違いなくあせびだったが、滝本やら誰やら、負けじと罪の重い連中もわんさかいる。そんな中で颯爽と解決編を展開する若宮を見てると、「そりゃ大改革を行いたい気持ちも分かるなぁ」と。今作はシリーズ作品でこの後もしばらく続くようだが、本当にこの「1つ目の事件」が序章でしかない感覚がたまりませんね。まぁ、そうは言ってもせっかくのエピローグなんだからもうちょい浸らせて欲しいとは思うが。そんな暇もありゃしねぇ。 さて、謎解きも佳境で「証拠を突きつけろ!」というタスクで正解を連発し、トドメをさしにいく若宮。しかしのらりくらりとかわし続けるあせび。若宮が最後に言っていた通り、彼女の「悪意」はどこまで行っても証明できないままであり、わずかながらも「ほんとに世間知らずのお嬢様だったから全部が全部間違っちゃったのかも」という可能性は残り続けるのだが、アニメ的な演出で「絶対それはねぇよ」という念押しがゴツい。雪哉の目にははっきりと彼女の背後に浮かび上がる烏太夫が見えてしまったのだ。これ、原作だとどういう描写だったのかはめっちゃ気になる最高の演出でしたね。しかし若宮の手でも現時点ではそこから先を詰められず、どうやらあせびに関しては保護観察みたいな対処しかできないようである。まぁ、妃に選ばないというその一点だけで、ある程度はダメージが与えられるか。今後東家がどのような動きを見せるのか、未だ予断は許さぬ状況。 そうしてあせびがかわし切るために全ての工作を背負わされたのが、今回のかわいそクイーン・藤波であった。そりゃま、カテゴライズの上では「実行犯」になっちゃったし、彼女も彼女でとんでもねぇことやらかしてるので同情の余地はないのだが、それにしたってピエロが過ぎる。百合ん百合んな憧れの感情が全て道具として活用されており、あせびさんてば藤波になんてこれっぽっちも興味が無いご様子。いいように利用され尽くして最後にはボロ雑巾。この扱いの酷さはマジで最Coolである。正直いうと、これまで藤浪の中の人がちょっと無駄遣いじゃねぇかな、と思ってたんですよ。百合に狂ってる感じは良かったんですが、あんまり出番は多くなかったからさ。でも今回の顛末で一気に中の人の存在感も増してエグさ3割マシでいいお仕事。反抗シーンでちょっと後藤ひとりさんが滲み出した感じもいいし、悲鳴の周波数が高いのも素敵。そして当然、そんな藤波で遊び倒したあせびの中の人のお仕事も見事なもの。今回のお仕事でもってベストアクトオブ本泉莉奈に認定します。ちなみに2位が泉本奈々さんね。 悪辣な表情、全ての悪を乗り越えた悪より酷い最悪。そしてそれに踊らされる絶望ピエロ。いい女の顔が2つも拝めて眼福。そしてそこに加えてススキさんと浜木綿さんというほんとの意味での「いい女」の顔も見られたしねぇ。浜木綿さんはどっかでイケメンムーブしながら帰ってきてくれると思ってたけど、こんなに早く帰ってくるとは、っていうか去ってすらいなかったとは。ほんとに強かなお人やで。そしてそんな浜木綿に対し「先週使ったのと全く同じフレーズでプロポーズする」というアクロバットを披露する若宮。こういうネタ回しは最高ですよねぇ。ススキさんに対しては「断ってもらうための文句」だったものが、一言一句変えず、口調すら変わってないのに、今度はふつーにプロポーズになるっていう。まさに宮中での「口先だけの言葉の表層になんの意味もない」という若宮の生き様を体現しているかのようなシーン。いやはやお見事。 今週はここで終わっときゃいいのに……次のお話に入るんでしょうかね。ぶっちゃけ、「今回より面白い話なんてここから書けるの?」と訝しんじゃってるんですが、この感じだとハードル超えてくれそうで楽しみ。アニメのタイトル的には、次が本番みたいだしね。 叫び続けろ! 最終話! 俺たちの戦いはこれからだけど借金は勘弁な! 見事なおれたたエンドなんですが、内心すごくホッとしてます。先週までで何度か触れてるんだけど、本作のタイトルは「cry」なんですよ。世紀の問題児・井芹仁菜が何かに噛みついて、駄々をこねて暴れ回るからこそ成立している作品。それがトントン拍子でメジャーデビューまで果たし、因縁の相手であるヒナとの雪解けまで果たしてしまっては、もはや仁菜は叫ぶことがなくなる。ロックンロールが鳴り止んでしまうと、それが不安だった。でもまぁ、作り手側がそんなことを承知してないはずもなく。 渾身のメジャー1曲目はどうにも鳴かず飛ばす。桃香は自分のせいだと言っていたが、今のご時世、何が流行るか、何が流行らないかなんてほんとに水物ですんでねぇ。三浦さんも謝っていたけど、宣伝方法とか、いろんな側面から壁にぶち当たるのはしょうがない。商売として見た時には損失は如何ともし難いが、まぁ、別にこれでおしまいというわけでもなし、次へのステップと考えれば必要経費とすら言えるかもしれない。 しかし井芹仁菜はそれでは止まれない。「売れると思ってたのに」「伝わると思ってたのに」と駄々をこね、周りに迷惑をかけまくる。そしてそんな彼女の行動をいち早く予期していたのが、旧友(と言ってしまっていいだろう)ヒナであった。「どーせ仁菜ならこの状況でジタバタしているだろう」とひやかしに出向き、目の前にニンジンをぶら下げるふりをしてニンジンはむしろ取り上げたような構図。多分、ヒナ視点ではああやって釣っておけば仁菜が申し出を蹴ることくらいは織り込み済みだったんじゃなかろうか。その後のメンバーたちの分析もそんな感じだったし、実は仁菜同様にヒナの行動原理もバレバレだったりする。確かにダイダスからすれば、仁菜たちが折れてイベント参加が2DAYSになったとて得こそあれデメリットはない。仁菜を説得できるくらいにトゲトゲの他のメンバーが理知的であるなら肩透かしだが、それはそれで今後の付き合い方を考えるまで。今後、「ラスボス」井芹仁菜を取り扱う上でちょうど良い資金石となった。 そして仁菜目線ではそんなヒナこそが「ラスボス」。どれだけ説得されようと曲がったヘソは前を向かず、「私がやりたいことをやる」「みんなそれでいいって言ったじゃん」とゴネまくり。普通に考えたらメジャーシーンにいちゃダメなくらいに発想が子供だし、4対1の構図ならねじ伏せられても文句は言えない。しかし、誠に遺憾ながらこれが仁菜なのである。桃香たちも、それを了承した上で今ここにいる。呆れながらもどこか嬉しそうに、暴走列車・仁菜の先導に従うのである。智ちゃんのツンデレ具合がいつも以上でしたが、彼女もだんだん仁菜に振り回されるのがクセになってきたのかもしれませんね。 そうして暴れることを優先し、無事に「Cry」の対象が見つかったトゲトゲ。でもクレバーな面々はちゃんと社会的なけじめもつけるために三浦さんへ持って行った退所届。メジャーにあるまじきバンドなので、メジャーからはドロップアウト上等なのである。再び身寄りをなくしたくせにどこか晴れ晴れとした面々はもはや、仁菜に生えた「トゲ」を押さえ込むつもりもないのだろう。仁菜が桃香の歌に惚れ込んで人生の転機を迎えたように、今後もトゲトゲは世間様に小指を立てていくのである。 To Be Continuedは聞こえるかい? 素直におもしれー、第12話。ミステリアニメ(?)観てて解決編でふつーにドキドキしたの、久しぶりかもしんない。多分この昂りは「六花の勇者」最終回以来だわ。 毎回感想を書いていたので、それを遡ることでいかに私が作者の手のひらの上でコロコロされてたかがよく分かります。とても素直な視聴者を務めておりました。いや、わかってたけどねー、そういう展開だよねー、そうだよねー。……ごめんなさい、少なくともサプライズは喰らってます。一応ね、私もミステリ読みの端くれとして読書中は色々と推理というか、邪推しながら読み進めることはあるんですが、ことアニメに関してはそういう回路は意図的にシャットダウンしてるきらいがありますね。1つ例を挙げてみると、一巳かと思われていた謎の侵入者については正直「なんか描写が曖昧なまま進んでるな……」とは思ってたんですよ、ほんとですよ。でもそこはさ、一応「一巳が殺された風の描写」になってたわけで、逆にそこで「あれ、誰が殺されたの?」とか言い始めたらかえって読解力がない奴だと思われるじゃん! だからこう、「まぁそうだよねー、一巳だったって話だよねー」っていう前提で受け止めているわけで。冷静にさ、「でもあれが一巳だったとして、秋殿に行くのは意味わからなくね?」みたいな疑問は一旦飲み込んでるわけさ。そうだよ、私はあえて単純で愚鈍な視聴者を演じているのさ! ……以上、ミステリで真相が見抜けなかった奴の言い訳コーナーです。いやぁ、一応「こうだったら面白いかも」の第7候補くらいには今回の展開も想定してたかもしれないけどもちろん本線では考えてなかったから、「なんか面白い方向に話が転がってる!」って素直に楽しめちゃいましたね。またここまでの進行に比べてさ、今回からきっちり「ミステリの解決編」のフォーマットに則ってるのが妙におかしくて。后選びのふりをしながら真相を推理していく名探偵若宮の一人舞台、このセッティングは格好良くて憧れちまうなぁ。ご丁寧に最後のあせびのターンになるとあせびがろくに実情を把握してなくてぼんやりしてるもんだから、テンプレである犯人側の弁明というか、限定をサポートしてあげるガヤの役をお付きのものが務めてくれるっていう親切設計でね。やっぱ名探偵に「さて」と言われたらみんな様式美を意識しちゃうんだろね。 というわけでどこからどう切り取っても「解決編」な今回。残された3人の姫君を1人ずつ斬っていくというフォーマットになっており、最初の犠牲者(?)は白珠さん。ここまで1年よく耐えたとは思うが、表情を見る限りではすでに限界だったご様子。そこに若宮からのKYコメントがドバドバ浴びせられ、最後の一押しに「子供の作り方知ってる?」というセクハラまがいのブラフまでかまされて即落ち。まぁ、白珠さんはこれ以上の抵抗も無意味だしな……なんだかんだで彼女からしたら最高のハッピーエンドを迎えてるあたり、若宮が冷血漢のくせしてきちんと人の上に立てる器であることを示してるのはそつがない。 続いての対戦相手はススキさん。彼女の場合は最終的に裏は一切なく、ただ若宮とは「この腐った宮中で貴様のような腐った主君が幅を聞かせるのは我慢ならぬ」と直談判。「まず浜木綿についてなんとかせぇ」という主張が出てくるあたりにススキさんの人格が表れている。それに対する若宮の対応も徹底した鬼畜ロールを維持しており、多分ハナからススキさんは一番話が分かるキレものだということを分かった上で煽り散らかしているのだろう。問答の果てに、ススキさんはめでたく私のフェチポイントである「作中でヘアスタイルが変わるヒロイン」の権利を獲得。ミディアムショートでもとてもいい女だった。 さぁ、残す枠はただ1つ、アニメ1話だけ観たら間違いなくメインヒロインだと思われていたあせびさん。でもさ、流石に私もその辺は承知してるから、この展開だと「最後の1人」ってのはやべぇポジションだってのは分かりますよ。ドキドキしながら見守っていたが、終始表情を変えずにぽやぽやしてるあせびを見て「こいつ……」ってなってましたね。そうかぁ、そっちパターンかぁ……すっかりアニメの構造自体にもしてやられてしまいました。 別にあせびさんは何も嘘をついていたわけではないのだろう。彼女には彼女なりの世界があり、その理想の世界の中で、自分がやりたいこと、できることを精一杯やっていただけ。彼女自身の尺度で言えばきっと頑張り屋さんの部類。しかしなんということか、「無知は罪」でございまして……歪んだ宮中の澱の煮凝りみたいな性質だったってことですかね。こんなあせびについて、(ススキさんは信じきってたみたいだが)浜木綿さんはどう見てたんでしょうね。この展開なら、流石に来週出てきてくれるでしょう。彼女の口から、あせびの評価を聞けることを楽しみに待ちたいと思います。 |
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Thraxi
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男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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