○「NEEDY GIRL OVERDOSE」 5
またとんでもない作品が出てきましたね。えぇ、嫌いじゃないですよ。その姿勢は、ただ、理解は及びませんでしたが。
というわけで逃げの点数だ! 正直、演出意図は何一つ拾えた自信が無いし、そんなもんがあるのかどうかも分からない。とんでもねぇオリジナルアニメだぜ、と思って視聴後に確認したら、なんとこれ、ゲーム原作なんですね。全然知らんかった。その内容もなかなか突飛なもののようで、まー、何かしらの話題になってアニメ制作にまでこぎつけた理由は分からんでもない。
ただ、そうして何も知らん状態でアニメの1話目だけを叩きつけられてもさっぱり飲み込めないので困っているというだけの話。おそらくこれ、初見の人間に何かを伝えることは放棄してるでしょ。まぁ、雰囲気というか、「分からないことを伝える」という目的はあったのかもしれないが。タイトルのOVERDOSEという言葉が示唆する通り、ヤク中が作ったかのような捉え所のないドぎつい画面。そこには情報の残滓が転がっているが、それをどう拾って繋いだら意味を成すかは分からない。これがもし本当に「伝えたいもの」だったのだとしたら、ずいぶんとサディスティックな趣向である。
ただ、そうして1話目から初見の人間を突き放すような姿勢になったことは「それでも伝えたいことがある」という決意の表れと見ることもできる。これは完全なる裏精査でしかないので勝手な期待である可能性も高いのだが、昨今のアニメ市場において、ここまでやり逃げ姿勢の1発目はそうそう存在しない。ゼロ年代くらいの勝負アニメだとこういうテイストも無くはなかった気もするが……それが放送されたということは、この先に「何か」があるじゃないかと、そう期待するしかないのである。
とはいえ……現状、大仰に扱っているテーマは割と凡庸というか、ネット世界の功罪や「配信者と若者文化」を触る手つきにそこまで新鮮味はない。エキセントリックに見える映像表現も、すでにシャフト文化などはその上の方を通過している気がするし、場面をつなぐ演出にあんまり強い情念みたいなものは感じないんだよな。「何となくオシャレじゃね?」くらいでこれをやってるとすると、ちょっとがっかりだ。あとからこの1話目を見た時に「ここの演出はそういうことか!」と分かるようなものだったらいいのだが……。
まぁまぁ、ヘンテコなものが全く作られないのはそれもそれで寂しい。チャレンジして、ダメだったらさよならと。それだけの話である。
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