○「ガンバレ!中村くん!!」 5
なんだこれ……脳がバグる。
複雑怪奇なアニメーション。まずもってこの画面の「レトロ感」はなんなんだろう。素養が無くてこのデザインをどう表現したらいいのかさっぱり分からないのだが、えぇと…………何か「っぽい」よね。これって何っぽいんだ? 具体的な名前が出てこないんだ。映像制作は「このすば」「不滅のあなたへ」などを担当したドライブ。1話目時点での作画クオリティは高く、技術的には文句なく「現代的な」アニメ。そのはずなのに、デザインが完全に昭和テイスト。テーマソングの起用などからも今作は単なる新作アニメではなく何かしらの懐古を訴える狙いがあると思われるのだが、このデザインがなんで「昭和レトロ」っぽく見えるのかはよく分からない。ちょっと前に放送されていた「うる星やつら」のリメイクとかとも違うし……多分、何かしら大元になるオリジンが存在しているはずなんだが、それを私が知覚しているというのも不思議な現象だ。これ、なんで「古く」見えるんだろう。
さらに、「もしかしてこれも昭和時代の漫画のリメイクとかなのか?!」と思って確認しに行ったら原作漫画の成り立ちもだいぶ不思議。元は「2014年から2016年にかけて連載された」とのことで(Wiki調べ)、それが単行本として2年前に新装され、このアニメに至るという形らしい。つまり、古いことは古い。もう10年以上前の作品だが、別に昭和レトロにまでは遡らない。つまり平成末期にこのデザインが出てきたということだ。ついでに首を捻るのは、なぜ現代に甦ってきたのかという部分で、コミックの再版とアニメが連動しているっぽいので、何かしらムーブメントがあるんだろうか。元々BL雑誌から出てきているということでその動向を探りようがないのだが……謎だ。かててくわえて、原作は「コミック2巻分」だけらしい。ますますもってアニメ化されるのは謎だ。何かカルト的な人気を誇る作品だったのだろうか。世界は広い。
で、そんな謎だらけのアニメが生まれたわけだが、まぁ、映像の不可思議さを除けばふつーである。そりゃBLが主題なので最初はちょっと面食らったが、その後は普通のラブコメ……いや、普通ではないな。タコのくだりは意味わからんしな。ややシュール寄りな部分はあるが、残念ながらあまり笑いに繋がる部分が無く、個人的には手応えは感じていない。テンポが遅いのは原作の量が少ないからなんだろうか。ちょっと勿体つけすぎだし、肝腎要の中村くんの一人上手な要素も演出過多でややスベり気味。今期は「霧尾ファンクラブ」に続いてあんまピンとこないタイプの1話目であった。
まぁ、まだまだキャラの関係も生まれてないような1話目だし、ここから賑やかになれば何かしら刺激は増えるかもしれない。もうちょいこのヘンテコな時代感の理由を追いかけることができたらラッキーである。
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